与謝野馨財務・金融・経済財政相は21日の閣議後の閣僚懇談会で、追加経済対策を盛り込んだ2009年度補正予算案の概要を報告した。一般会計総額は補正予算としては過去最大の13兆9300億円で、当初予算と合わせた規模は100兆円を超える。財源の大半をまかなう国債の追加発行額は10兆8200億円に上り、09年度の新規国債発行は総額で44兆円超となる。
歳出に計上する経済危機対策関係経費は14兆7000億円。内訳は再就職支援などの雇用対策に1兆2700億円、中小企業の資金繰り支援など金融対策に 2兆9700億円。成長力強化に向けては、太陽光発電の推進など「低炭素革命」に1兆5800億円、地方自治体向けでは2種類の交付金で合わせて2兆 3800億円を計上する。
歳入では国債の追加発行に加え、財政投融資特別会計の金利変動準備金を3兆1000億円活用。このほか09年度当初予算に計上していた1兆円規模の経済緊急対応予備費のうち、8500億円を財源に回すことにした。(13:31)
赤字国債は、今が100年に一度の刷り時だ!!
■国債金利が上昇することはない
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(資料)OECD Economic Outlook |
それには、中央銀行が低金利政策を維持していることとともに、国債の購入者の大半が日本国内の金融機関等 で、より高い金利である外国の影響を受けにくいことが原因として考えられます。
ただ、国債を増発すればするほど、将来的には金利が上がる圧力になりますから、無節操な国債増発は避けるべきです。
もし、この程度の発行で財政破綻をきたすなら、アメリカはとうの昔に破綻しています。このへんのからくりに関して、興味のある方は、以下のURLを是非ご覧になってください。
■今は赤字国債を刷ることの不安より、刷らないことの不安の方が大きいとはいっても、赤字国債はなるべく刷らないほうが良いです。ただし、今回は100年に一度といわれる金融危機の状況であるため、禁じ手、奥の手、伝家の宝刀でもあるようなこの赤字国債、本当に今が100年に一度の刷りどきだと思います。刷らないことの安心よりは、刷ることの安心のほうが大きいと思います。
これに関しては、先日やはり、このブログで1995年当時のことをこのブログで掲載しました。1995年4月19日は、円が史上最高値になりました。現在でも金融危機により経済的危機にあること、それについ最近まで円高基調でもう少しで70円台に突入しそうだということで当時に似ています。
当時は、財政出動をかなり行っていて、1996年当時には景気は良くなっていました。ところが、時の橋本政権が経常収支の黒字が大幅に小さくなったということを問題として、「財政では景気がよくならない」という誤った認識で、財政出動をやめ、消費税の増税や医療費の負担増などに走りました。その結果は、どうなったか皆さんご存知でしょう。
そうです。1997年の山一證券の破綻、北海道拓殖銀行の破綻などにつながりました。これに関して、興味のある方は以下のURLを是非ご覧になってください。
【20世紀のきょう】円が史上最高値(1995・4・19)-1995~1996を思い出してみよう!!そこに現在を考えるためのヒントがある!!
だから、私はここで声を大きくしていいたいです。今は本当に100年に一度の危機なのです。アメリカでGMなどに公的資金を投入するなどということは、金融危機前に考えられたでしょうか?誰も考えなかったと思います。なのに投入されたのは、なぜでしょうか?それは、今が普通の状況ではないからです。経済だけにかぎってみると戦時体制といってもいいくらいの状況です。だからこそ、日本でも、今は赤字国債を刷ってでも、経済対策をする必要があるのです。おそらく、日本の経済も今は底を打っていて、これから少しずつ上向いていくと思います。しかし、この2年くらいは、財政出動をやり続ける必要があります。赤字国債を刷ることが、国債金利が上がることや、財政破綻などを理由として、中止され、結果として追加の財政出動をやめてしまうことにでもなれば、橋本政権の時と同じように、最悪は金融機関の破綻につながるかもしれません。そこまでいかなくても、経済は停滞し、失われた10年の再来になるかもしれません。もしそうなったら、次の世代に大きな負の遺産を残すことになります。
だから、もし、野党やマスコミなどが赤字国債の発行に屁理屈をつけて、反対して、その結果として財政出動が取りやめられるようなことになり、また、失われた10年が再現された場合は、反対した野党や、マスコミに関しては、このブログで徹底的に叩くつもりです。
まさに、日本は、正念場です。ただし、この正念場を抜けることができて、社会変革なども実現できたら、日本は黄金期をむかえるかもしれません。
【20世紀のきょう】円が史上最高値(1995・4・19)-1995~1996を思い出してみよう!!そこに現在を考えるためのヒントがある!!
アキバ発のアイドルと麻生首相が仲良く… 「桜を見る会」―麻生総理の経済対策はまともなものだったのだが・・・?!
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4 件のコメント:
こんにちわ。
国債発行は当然ですね。今後ともよろしくお願い致します。
こんばんわ、kohoen と申します。
財政支出が大切ということですが、過去をみてください。宮沢内閣以降、百数十兆円以上の国債発行と引き換えに、経済は上向いたでしょうか?応えはNOです。結果は、赤字だけを残したといえるでしょう。今度与党が提出した二次補正予算をみてもその中身はばら撒きです。国民に資産があるとおっしゃいますが、赤字の穴埋めに使うものではありませんので、国民感情からして当てにされては困ります。実際ご指摘の額はすでにないという指摘もあります。財政支出は費用対効果で使うならまだしも、官僚任せのばら撒きではほとんど効果はないと思います(新聞をご参照ください)。政府が莫大な資産を持つとおっしゃいますが、いかほどか教えてください。
Ⅹメン様 コメント有難うございます。今は、国債を発行してでも、対策を行うときですね。
アメリカも結局同じことをしているのですが、なぜかアメリカを非難する報道は全くなくて、日本政府に対する非難報道ばかり多いですね。不思議な現象です。
匿名様コメント有難うございます。1990年代当時の日本の対応に関して、昨年ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン氏があるたとえを出しています。
「日本の今の現状は、人を車で轢いてしまい、あわててしまい、そのままスピードを出して、前に進めば、被害は少ないのに、後戻りして、またその人を轢いているのと同じ状況だ」ということを言っていしまた。一度バブルで痛い目に、あっているので慎重になりすぎて、かえって経済を駄目にしているというたとえです。
日本の経済は、多くの人が想像するよりはるかに大きくなってしまったので、中途半端では何もならないということです。
家計に関しては、巨額のものが何にも使われないで眠っているということで、日本では、ストックのお金が多すぎるということです。それを流動化するということです。国債、定期性預金、タンス預金などの形で巨額のものが、使われずに眠っています。1000兆超です。これだけの家計を持つのは世界の中でも日本だけです。
役人の無駄遣いは決して許されるものではありません。だから、それを戒める、さらには使えなくするということは当然のことだと思いますが、日本の経済の規模からみると微々たるものです。
政府の持つ資産も莫大なもので、500兆円程度です。この中にはもちろん、埋蔵金も含まれています。
このへんは、何度も同じことを書くとかえって、読みにくくなるので、
「赤字国債も辞さず」首相、追加の景気対策を指示―実は赤字でもないし、財政破綻などとは縁遠い?! 」
http://yutakarlson.blogspot.com/2009/04/blog-post.html
とうURLを文中にも埋め込んであります。こちらを是非ご覧になってください。
とにかく、現状では、アメリカと同じように、財政出動をつづけなければ、日本は大変なことになります。マスコミや、野党が言っているように、完全に財政出動をやめた場合、再来年あたりに、金融機関で破綻するところがでてくるかもしれません。
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