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2009年7月13日月曜日

グーグルが選挙情報サービス 候補者が動画で質問に回答―やっと選挙にも新たなツールがでてきたか?

Adds by Yutakarlson

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グーグルが選挙情報サービス 候補者が動画で質問に回答(この内容、すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)

未来のための Q&A 6 人の質問


 Google日本法人は7月13日、次期衆議院選挙への立候補予定者への質問をネットユーザーから募集し、候補予定者が回答した動画をYouTubeで公開する企画「未来のためのQ&A」を始めた。

 衆院選関連の情報提供プロジェクト「Google 未来を選ぼう 2009」の一環。ネットユーザーからの質問を集め、ユーザー投票で人気の質問を選ぶ「Googleモデレーター」を活用して5つの質問をピックアップ。候補予定者に回答動画を制作・投稿してもらう。

 「候補者と有権者との対話を促進し、日本の政治を良くする役に立ちたい。インターネットやGoogleのツールを、日本でももっと政治に活用してもらえれば」――辻野晃一郎社長はこう意気込む。

 企画スタートに合わせて、13日にGoogleモデレーターの日本語版を公開。候補者への質問募集サイトをオープンした。Googleのアカウントを持っていれば誰でも質問を投稿したり、投稿されている質問に投票できる。

既存の質問に対する投票画面

画像 投稿フォーム

 質問を投稿する際は、専用フォームに書き込み、「景気、経済、雇用」「年金、福祉、医療」「子育て、教育」など12のジャンルから当てはまるものを選び、ニックネームを入力して「送信」ボタンを押せば、すぐにサイトに反映される。

 すでに投稿された質問に投票したい場合は、12のジャンルから1つを選ぶと、そのジャンルに関する質問の一覧を表示。それぞれの質問について、良いと思えば「はい」ボタンを、そうでなければ「いいえ」ボタンを押して投票する。

 不適切な質問を見つけた場合は、「不適切と報告する」をクリックすれば、その質問が目立たない位置に移動する。不適切と報告された質問は内容を事務局がチェックし、削除する場合もあるという。

 事務局は、投稿された質問のうち、人気上位5つの質問を、衆院選候補者に投げかける。ジャンルごとにベスト1を出し、そのうち得票が多かった順に5つを選ぶことで、内容に偏りが出ないようにする。

 衆院選への立候補を予定している人は、5つの質問に答える動画を制作し、衆院選告示前にYouTubeに投稿。選挙区や所属政党、連絡先などを専用フォームに入力して事務局に報告する。

 事務局は告示後、投稿者が選挙に出馬したことを確認次第、衆院選の情報サイト(今後オープン予定)で動画を紹介する。YouTubeの「日本の政党」チャンネルでも取り上げる。

 Googleのサービス上に告知広告を掲載するなどし、幅広い候補者やユーザーの参加を募っていく。質問や動画投稿受け付けの締め切りなどは、衆院選のスケジュール確定後に発表する。

 公職選挙法では、ネット上での選挙運動が規制されているが、同社はこの仕組みを総務省選挙課に説明し、問題ないという回答を得ているという。

 「政治にネットを活用しようという取り組みは日本でもさまざまにあるが、公選法の絡みもあり、米国と比べるとまだ少し遅れている」と辻野社長は指摘。「公選法では、候補者は公示後にWebサイトの更新ができないが、そこが緩和されれば、ネットメディアも有効に使えるのでは」と話した。

 企画には、プロ棋士の羽生善治さんや映画監督の大林宣彦さんなど著名人が賛同し、YouTubeに動画メッセージを寄せた。羽生さんは「政治の世界を目指したきっかけを聞きたい」と、大林さんは「平和を導く道筋を教えてほしい」と話している。

やっと選挙にも新たなツールがでてきたか?
■システムによる分析の落とし穴
おそらく、このツール、質問者の質問や既存の質問に対する投票などから、主成分分析、クラスター分析(統計手法:多くの数値の分析により、成文や群れを特定する方法)などを行うようになっているのだと思います。こういう、分析ができれば、候補者は単なる票読みよりも、もっと高度な活動ができる可能性が高まります。それも、リアルタイムで出し、その結果を要望する人にオプションとして有料で配布するのだと思います。

このシステムは、オバマの大統領選挙のときにも大活躍したものです。少し前までだと、選挙でITというと、サイトでお知らせをしたり、メールで希望者などにお知らせをするというものに限られていました。これらは、確かに有効ではあるのですが、大量のものが寄せられると、実際にはほとんど意味をなさなくなると思います。いくら、ITを使って送られたメールであっても、ただそれだけであれば、分析も何もできないということになってしまいます。やるとすれば、大量の人員と多大な時間が必要となります。やはり、Googleモデレーターのように、標準化しておいて、迅速な分析が可能になります。とうとう、日本でも新たなツールとして登場です。

このシステムは、アメリカでは特に選挙期間中に限らず、民意を収集するという意味あいで、いつでもアクセスできます。オバマ氏も、大統領選挙の随分前からこれを利用して、民意を吸収していたそうです。

さて、このシステムに関してですが、特に分析結果の取り扱いに関してその落とし穴についてここに掲載しておきます。

商業上のシステムを用いてきた経験から、このシステムについてもまったく同じことが言えると思います。商業上のシステム、たとえば、POSなど、その数字をあまり過信しすぎると失敗します。というより、スタンスが問題です。

POSに出てくる数値は、過去の数値に過ぎないということを十分承知していなければ、全く役にたてることはできないです。良く、売れ筋、死に筋という言葉がいわれますが、売れ筋とは、売上げの順番に商品をならべて、その上位商品のことをいいます。死に筋とは、売上げの低い順番に商品をならべで、その上位の商品のことをいいます。

POSの運用で失敗しがちなのが、昨年のデータに基づき、昨年今日いくらうれたから、売り場にそれと同じものを同じだけ並べるということです。無論、ここまで単純行う人は、いないとは思いすが、これを実施し、あとは、ここ一ヶ月の商品の売上げをみて、昨年との違いなど分析して多少調整するというものです。

しかし、このやり方は、必ず失敗します。たとえば、死に筋にばかり注目したとします。売れない商品を次次にはずしていつたとします。何回繰り返した、挙句には、商品が店頭からすべて消えてしまうということになります。

本来的な使い方は、あくまでも、どんな商品をどりように売るかは、あくまで、人間が考えて、仮説を立案して、その通りに売って、その結果をPOSでみるということです。

たとえば、明日の天気に急に崩れて、雪がその年では、始めて降ることがわかったら、長靴や、冬物衣料を店におくべきでしょう。実際に、それをして、後で、やっぱり売れたということを確認するのが、POSの使い方なのです。

モデレーターの分析でも、同じことがいえます。いくら、最新の分析を見たとしても、それは過去の数値でしかありません。やはり、候補者が選挙活動として、なんらかの活動をしてみて、その結果どう変るのかを見るのが本来のあり方だと思います。候補者の方々、くれぐれも、上で述べたような陥穽におちいらず、利用するなら有効にお使いください!

■マニュフェストではなく、次世代パラダイムを!!
上記のように、どんなに分析手法が発達しても、結局は人間が主体ということには変わりはありません。システムは人間が考え、行動する際のツールであり、補助的な道具に過ぎません。だから、人間の考えがもっとも重要です。

最近、マニフェストの重要性が叫ばれています。マニフェスト (manifesto) とは宣言・声明書の意味で、個人または団体が方針や意図を多数者に向かってはっきりと知らせること、またはそのための演説や文書のことです。現在は、選挙において有権者に政策本位の判断を促すことを目的として、政党または首長議員等の候補者が当選後に実行する政策を予め確約(公約)し、それを明確に知らせるための声明(書)の意味で使われることが多い。 この場合のマニフェストは「政策綱領」「政権公約」「政策宣言」などの対訳で呼ばれています。結局は公約ということになります。

現在各政党で、マニフェストが作られていると思います。私は、この混迷の時代にもっとも重要なことは、今までどおりの既存の概念の継続でマニュフェストを作成することではなく、次世代の新パラダイム(規範)をうちたて、それをマニフェストの中にはっきりと盛り込むことだと思います。

私自身は、このブログの中でパラダイムめいたものをいくつか掲載してきましたが、いずれまとめて、このブログにも掲載して生きたいと思います。さて、多くの政党が現在マニフェストを作成中です。自民党のある派閥は、派閥独自のマニュフェストを作成しているということです。私は、政党、派閥、個人に限らず、本当の意味で次世代を担えるようなパラダイムを出すようなところや人がいれば、そのような組織や個人を応援していきたいです。

なお、日本の選挙用のモデレーターには、以下のURLから入ることができます。是非、ご覧になってください。
http://moderator.appspot.com/?hl=ja#16/e=9df89


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2011年2月10日木曜日

第2世代iPadの製造がスタートと米紙報じる - そして早くもiPad 3の噂が―【私の論評】アンドロイド封じか?

第2世代iPadの製造がスタートと米紙報じる - そして早くもiPad 3の噂


米Wall Street Journal(WSJ)は9日、AppleがiPadの新バージョンの製造を開始したと報じた。同紙によれば、この新しいiPadは現行製品よりも薄く軽量で、少なくともフロントにはカメラを搭載。また、画面の解像度は現行製品と同じで、メモリとグラフィックスプロセッサは強化されたものになるという。そしてさらに、この秋にiPad 3が登場するのではないかという噂が早くも流れ始めている。

WSJの報道では、この新型iPadは他のApple製品と同様にFoxconnが製造にあたっているという。また、当初はVerizon WirelessおよびAT&Tを通して販売され、Sprint NextelやT-Mobile経由での販売は行われないとしている。米Appleのスポークスマンはこの件についてコメントしていない。

第2世代iPadについては、2月末までに初期出荷分を製造完了、4月にローンチとなるとの予測が流れており、今回の報道はこれに合致する。また、1,536×2,048ドットのRetinaディスプレイを採用するのではないかという噂もあったが、それに懐疑的な見方も少なくなかった。

そして第3世代iPadが今秋登場か?
そして早くも、iPadの第3世代モデルがこの秋にも登場するのではないかという声が出はじめている。Daring FireballのJohn Gruber氏は、HPのタブレット製品について言及する中で「この製品の出荷が夏の終わりごろになるなら、第3世代iPadのリリースにぶつかることになる」と述べた。Gruber氏は直後にこのコメントは単なる予想だと補足しているが、同時にAppleがiPadのリリースを毎年9月に行うように製品サイクルを変更するのではないかとの予測を披露し、このために第2世代/第3世代iPadのリリースタイミングが近いものになったのではないかとしている。

また、TechCrunchは別ルートから「秋に大きなサプライズ(big fall surprise)」があり、「それが第3世代iPadに関連するものだ」という情報を入手したと伝えている。TechCrunchではその"サプライズ"の内容として、前述のWSJの報道で伝えられた第2世代iPadが第1世代iPadのマイナーチェンジ版という印象が強いことから、高解像度ディスプレイの搭載や小型化などのアグレッシブな進化を果たした製品が登場するのではないかと予測する。

この予測および情報の正否について、現時点ではまったく不明というしかないが、早くもこういった声が出るというところにiPadの将来に対する期待の大きさが表れていることはまちがいないだろう。

【私の論評】アンドロイド封じか?
最近のアンドロイドは、携帯、タブレットPCともにその成長が著しいです。実際、ビーブレイクシステムズは2月8日、システム業界における景気動向をまとめたレポートを発表した。同社は自社で手がけたシステム案件などをもとに現場の目線で分析したシステム業界の景気動向を定期的に発信している。

12月以降増加傾向だったシステム開発の案件数は、年末年始の影響により案件の情報交換が一時停滞した後、1月下旬に再び活発な状況に戻り、案件数は引き続き増加傾向にあるという。

例年通り、12月から3月にかけて、3月末決算の企業が3月末までの契約で追加要員を募集するという内容の案件が多く見られる。4月以降そのまま継続する開発案件としては、予算などの裁量が広くIT投資が直接売上を左右する広告会社やIT系企業、そもそも3月末決算ではない企業からの案件などがあるという。

スマートフォン市場は、2月以降の開発案件も引き続き増えている。これまで増加傾向にあったiPhone/iPad案件は横ばいであるのに対し、Android案件は増加傾向にある。同社はこの要因について、「これまではシェアの関係からiPhone対応の需要が高かったが、急速にAndroid端末の普及が進んだため、その対応への引き合いが急増した」と分析している。

iPhone、iPadは、独自のアプリストアでアプリを販売、さらにアプリの独自の開発様式も生み出しました。これは、アプリを探す人にも、アプリを開発する人にとってもかなり便利な機能です。探す人にとっては、得体のしれないアプリをダウンロードするのはためらわれるのが、アップルが一定の保証つきのもとで販売敷いてるので安心です。また、特に規模の小さな開発者であれば、いくら優れたアプリを販売しようとして、サイトなどに掲載しても、知名度の低さから見向きもされなかったのが、アプリストアでは、そんなことはなく正統に評価されるようになったからです。

iPad、iPhoneに関しては、デバイスのみが注目されているむきがありますが、これらが変えたのは、上記のアプリ経済ともいえる新たな経済システムを構築したことが、最大のイノベーションであり、販売方法を変えたということで、今までない社会的イノベーションを実現したといえます。

しかし、こうした新たなアプリ経済も、少し送れたアンドロイドがアップルに追いつき、追い越そうとしています。先日も、PC版のアンドロイド・マーケットがオープンされたことを掲載しました。これで、アンドロイド陣営も、アップルと遜色ないマーケットを形成したということですし、将来は、こちらのほうが、発達するという可能性が大です。なぜなら、アップルのアブリは、あくまで、アップルのiPhone,iPadでしか搭載できないのに対して、アンドロイドのほうは、どのメーカーもアンドロイド向けデバイスを作ることができ、アンドロイドのアプリもそれらのどのデバイスにものせることができるからです。

この状況一昔まえに、マイクロソフトが、どのメーカーのパソコンにも、windowsが使えるようにしたのに対して、アップルは自社のパソコンに自社のOSという路線を変えなかったときと似ています。

ご存じのように、その後、世界のパソコンのOSのシェアは、アップ゜ルが5%程度で、あとほとんどがWindowsという状況になっています。ただし、5%といえば、小さいようにも思われますが、世界の5%であり、しかも、その5%すべてが、アップル社製のパソコンに搭載されているわけですから、両方あわせれば、かなりなものということもできます。

アップル側としては、いずれこのようになってしまうことは十分に理解しているのだと思います。しかし、最近のアンドロイドの追い上げは、すごいですから、少しでも速く、多くのユーザーに浸透させて、最初にアップル社製のものを持ってもらい、アップルのアプリをたくさん使ってもらうようにすれば、そのようなユーザーは、アップルからアンドロイドに移行することはなくなると考え、いわゆるアンドロイド封じのために、次のデバイスの発売を急いでいるのだと思います。

パソコンの世界では、5%くらいのシェアしかとれなかったものを、新しいデバイスでは、少なくとも10%や20%シェアは取りたいと考えているのだと思います。もし、このくらいのシェフをとってしまえば、一社としては、完全に他社をつきはなし、OS、デバイスともに、事実上のシェア一位という事になると思います。やはり、数%では安閑としていられないという事だと思います。

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2010年2月23日火曜日

Googleが次世代広告配信技術を発表、売り上げ最大化へ4分野改良-やはり広告にもイノベーションですね!!

Googleが次世代広告配信技術を発表、売り上げ最大化へ4分野改良(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)

DFPの画面

米Googleは22日、次世代広告配信技術「DoubleClick for Publishers(DFP)」を発表した。

DFPは、DoubleClick社のこれまでの「DART for Publishers」と「Google Ad Manager」を置き換えるものだ。これに伴い「DART」ブランドはなくなり、新たに「DoubleClick for Publishers by Google」という新ブランドを用いる。新デザインのロゴも発表した。

多数の広告を配信しなければならないソーシャルネットワークサイトやエンターテインメントサイト、ポータルサイト、ニュースサイトなどでは、広告主から掲載依頼される広告を、どの場所に、どのタイミングで適切に配信するかが大きな課題となっている。それによって、大きく売り上げが影響を受けることになるからだ。DFPでは、このために必要な技術がふんだんに投入されているとしており、主に4つの分野で改良が行われた。

1つめに、ユーザーインターフェイスの改良だ。Googleのユーザビリティ研究チームがエンドユーザーの意見を取り入れ、オペレーターのエラーをなくすとともに習熟にかかる時間を短縮させ、広告キャンペーンの執行を迅速に行うことができるようにした。また、多くのデータを視覚化することによって、ジオターゲティングやリッチメディアによる広告キャンペーンを行いやすくした。

2つめに、広告配信の分析を行いやすくした。膨大なデータを分析できるGoogleのインフラを使用することによって、最大でこれまでの4000倍のデータを分析できるようになったという。ターゲティング広告の効率を高めるため、ターゲットとなるユーザーの地域分類を都市レベルにまで狭めることが可能になった。さらに1時間ごと、また1日ごとのトレンド分析、機械学習による予測エンジンを使用することによって、キャンペーン立案を効率化している。

3つめに、広告配信サーバーを改良した。DFPに搭載された機械学習による予測エンジンによって、サイトに発生するトラフィックパターンの変化を事前に予測し、スケジュール通りの広告配信を行ったり、複雑な広告キャンペーンの優先順位を決めることができるようになった。さらに、ジオターゲティングなどを含むさまざまな広告配信スケジュールに関するオプションを設定できるようにした。

4つめに、DFPの機能を利用できるAPIが公開された。これにより、大規模サイトが自社アプリケーションをDFPと連動できる。また、サードパーティによるアプリケーション(例えば営業支援、受注管理、ワークフロー管理ツールなど)をDFPと統合できるようになっている。

DFPは2つのバージョンで提供される。大規模サイト向けの「DFP」と、中小企業向けのシンプルな無料バージョン「DFP for Small Business」だ。

これらの機能を追加する一連のアップグレードは、2010年中に1年程度かけて徐々に行っていくとしている。

やはり広告にもイノベーションですね!!
最近、スマートフォンの"Nexus One"を販売したり、アメリカ国内では1GBの通信インフラを5万件の家庭に提供すると発表したり、Google Buzzをたちあげたり、少し前には、Google Waveを発表したりといろいろと変化のみられたGoogleですが、やはり、広告面でも、イノベーションですね。

当然のことだと思います。なにせ、Googleのビジネスモデルの根幹にかかわるものですから。やはり、今までのところGoogleのようなネット関連企業では、煎じ詰めれは、富の源泉は広告だということだと思います。

Buzzなどのソーシャル関連のプロダクトの導入も、Nexus Oneの導入も、1GBの通信インフラの導入計画も、現在のところは、最終的にはすべて広告ビジネスモデルに収斂しているのだと思います。

以前、このブログには、ネット関連企業のビジネスモデルは、煎じ詰めれば、広告のビジネスモデルだということを掲載しました。まさに、その通りで、現在既存の広告会社の業績が悪いとか、新聞・テレビの具合が悪いというのもうなづけます。なぜなら、いろいろ形を変えているので、はっきりとは認識されていませんが、Googleはもとより、楽天も、Amazonもビジネスの互いにやり方は異なるものの、すべて広告ビジネスをしているからです。アメリカなど完全にその様相がはっきりしてきています。

ただし、日本国内では、まだネットが完全に浸透していないので、Googleなは検索ストーリーなどのテレビCMも大々的に入れたのだと思います。しかし、これも長いことは続かないでしょう。ひよっとしたら、今回で最後かもしれません。

Googleが今後テレビCMを入れるか入れないが、日本国内でネットが浸透しているかどうかを推し量る良いメルクマール(目印)になると思います。今後も着目ですね。

そういわれてみれば、先月GoogleからAdwordsのなんでも少し無料でお試しができるというお勧めの手紙が届いていましたが、IT関連会社ですから、メールで送れば良いものを、こういうものには、既存の手紙を用いるところが面白いですね。というより、目的によって使い分けているのでしょうね。

そういわれてみれば、最近ダイレクトメールあまり来なくなりましたね。しかし、それにかわって、電子メールがいろいろなところから、日々山のように届きます。それに関しては、昔は大変だったのですが、今はGmailを使っているので、いわゆるダイレクトメールの大部分は、迷惑メールのトレイに入ってしまうので、大助かりです。Gmailを使い始めたばかりのころは、いちいち、迷惑メールのトレイの中身を定期的に消去していた記憶がありますが、最近はほうりっぱなしです。

何でも、電子メールを安易に送りつける昨今ですが、ある程度以上の見込み客などには、従来のダイレクトメールで発信するなど、何でも電子メールを送りつける昨今ですから、かえって目だって効果があると思います。私も、もし、これが、電子メールで送られてきたとしたら良く、見もしなかったと思います。さすが、広告ビジネスの会社Googleですね。私も、見習いたいものです。

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■動画:Google Wave発表、リアルタイム・コラボレーションの基盤へ―Google Waveはリアルタイムのやりとりを革新し社会を変革するか!?!
■米Googleのメールサービスが一時ダウン-完璧なシステムなどありえない?!
■グーグル検索結果すべて「コンピュータに損害を与える可能性あり」、原因は人為的ミス-人為的ミスは避けられないことを前提として運用すべき!!
■Googleで検索ストーリーを作成しました-本年は、大変お世話になりました。来年もよろしくお願いします。


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ピザテンフォー昨年10月4日で、創立21周年です!!
長い間のご愛顧真に有難うございます!!
YUTAKARLSON、USA 市長からのお願い
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2019年5月17日金曜日

習近平氏、窮地! トランプ氏、ファーウェイ“完全排除”大統領令に署名 「共産党独裁国家の覇権許さず」鮮明に―【私の論評】本当の脅威は中国の「サイバー主権」であって、5Gはその小道具に過ぎない(゚д゚)!


トランプ大統領

米国が警戒する背景には、次世代通信規格「5G」の到来がある。

 5Gは、現在の4Gの100倍とも言われる速度での通信を可能にし、あらゆるものがインターネットにつながる。共産党独裁国家である中国が5Gを「支配」すれば、安全保障への影響ははかりしれない。トランプ政権は、同盟国にも「ファーウェイ排除」を要請している。

 こうした、トランプ氏の対中強硬姿勢には、党派を超えて支持が広がっている。

 米民主党の大物、チャック・シューマー上院院内総務はツイッターで、「中国にタフな姿勢を貫け」と投稿し、トランプ氏の決断に賛同した。米世論調査会社ギャラップが4月下旬に実施した世論調査で、トランプ政権の支持率は過去最高の46%を記録した。

 国際政治学者の藤井厳喜氏は「米中貿易戦争は、世界制覇をめぐる権力闘争といえる。習近平国家主席が提唱した『中国製造2025』が実現すれば、欧米や日本のハイテク産業は壊滅し、世界経済の覇権は完全に中国共産党に握られる。自由も人権も、法の下の平等もなくなる。トランプ政権は『断固戦う』との国家意思を示した。今回の大統領令署名は、同盟国にも強いメッセージを発した形になった」と語った。

 米国が警戒する背景には、次世代通信規格「5G」の到来がある。

 5Gは、現在の4Gの100倍とも言われる速度での通信を可能にし、あらゆるものがインターネットにつながる。共産党独裁国家である中国が5Gを「支配」すれば、安全保障への影響ははかりしれない。トランプ政権は、同盟国にも「ファーウェイ排除」を要請している。

 こうした、トランプ氏の対中強硬姿勢には、党派を超えて支持が広がっている。

 米民主党の大物、チャック・シューマー上院院内総務はツイッターで、「中国にタフな姿勢を貫け」と投稿し、トランプ氏の決断に賛同した。米世論調査会社ギャラップが4月下旬に実施した世論調査で、トランプ政権の支持率は過去最高の46%を記録した。

 国際政治学者の藤井厳喜氏は「米中貿易戦争は、世界制覇をめぐる権力闘争といえる。習近平国家主席が提唱した『中国製造2025』が実現すれば、欧米や日本のハイテク産業は壊滅し、世界経済の覇権は完全に中国共産党に握られる。自由も人権も、法の下の平等もなくなる。トランプ政権は『断固戦う』との国家意思を示した。今回の大統領令署名は、同盟国にも強いメッセージを発した形になった」と語った。

【私の論評】本当の脅威は中国の「サイバー主権」であって、5Gはその小道具に過ぎない(゚д゚)!

トランプ米大統領は15日、安全保障上の脅威があると判断した外国の通信機器の使用を禁じる大統領令に署名しました。次世代通信規格「5G」ネットワークの主導権を米国と争う中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)排除が念頭にあり、米商務省は同日、ファーウェイに対して米製品を許可なく販売することを禁じる措置を発表しました。

このブログでは、以前も5Gについて掲載しました。その記事の中では、5G問題の本質は、
"中国の「サイバー主権」を囲い込むこと"であると掲載しました。

このことは、多くの識者がそのようにとらえているようです。そうして、冒頭の記事の藤井厳喜氏も、それに近いようなことは述べています。しかしなぜか「中国のサイバー主権」については直接は述べていません。他の識者も中国の「サイバー主権」については5Gの問題について直接関連付けて述べる人はいないようです。

このことが、多くの人々のこの問題に関する認識を若干弱めているのではと思います。当該記事のリンクを以下に掲載します。
いまだ低いファーウェイへの信頼性、求められる対抗通信インフラ―【私の論評】5G問題の本質は、中国の「サイバー主権」を囲い込むこと(゚д゚)!

この記事から「サイバー主権」に関わる部分のみを引用します。

中国は「サイバー主権」という概念を唱え、それを促進するため、国連に対するロビー活動を行ってきました。インターネット規制を国家に限定すべきだと主張する一方、業界や市民社会を脇役に押しやりました。 
中国で2017年6月1日、インターネットの規制を強化する「サイバーセキュリティー法」が施行されました。中国共産党は統制の及びにくいネット上の言論が体制維持への脅威となることに危機感を抱いており、「サイバー空間主権」を標榜して締め付けを強化したのです。 
同法は制定目的について「サイバー空間主権と国家の安全」などを守ると規定。「社会主義の核心的価値観」の宣伝推進を掲げ、個人や組織がインターネットを利用して「国家政権や社会主義制度」の転覆を扇動したり、「国家の分裂」をそそのかしたりすることを禁止しました。 
中国で2017年6月1日、インターネットの規制を強化する「サイバーセキュリティー法」が施行されました。中国共産党は統制の及びにくいネット上の言論が体制維持への脅威となることに危機感を抱いており、「サイバー空間主権」を標榜して締め付けを強化したのです。
同法は制定目的について「サイバー空間主権と国家の安全」などを守ると規定。「社会主義の核心的価値観」の宣伝推進を掲げ、個人や組織がインターネットを利用して「国家政権や社会主義制度」の転覆を扇動したり、「国家の分裂」をそそのかしたりすることを禁止しました。 
具体的には情報ネットワークの運営者に対して利用者の実名登録を求めているほか、公安機関や国家安全機関に技術協力を行う義務も明記。「重大な突発事件」が発生した際、特定地域の通信を制限する臨時措置も認めています。

こうした規制強化について、中国は「サイバー空間主権」なる概念を打ち出して正当化しています。2016年12月に国家インターネット情報弁公室が公表した「国家サイバー空間安全戦略」は、IT革命によってサイバー空間が陸地や海洋、空などと並ぶ人類活動の新領域となり、「国家主権の重要な構成部分」だと主張。インターネットを利用した他国への内政干渉や社会動乱の扇動などに危機感を示し、「テロやスパイ、機密窃取に対抗する能力」を強化すると宣言しました。 
また同弁公室は今年3月に発表した「サイバー空間国際協力戦略」でも「国連憲章が確立した主権平等の原則はサイバー空間にも適用されるべきだ」と主張。「サイバー空間主権」の擁護に向けて「軍隊に重要な役割を発揮させる」とも言及しました。
そもそも、インターネットを構築したのは米国であり、その影響は避けられないです。中国のネット検閲技術も米国企業が協力したとされています。中国当局にはインターネットの情報を完全にコントロールできないことへのいらだちがあるようです。サイバー空間主権を掲げることで、領土内の決定権は中国にあると強調したいのでしょう。

そうして、「サイバー主権」は2017年に発表されたことと、5G問題は2018年あたりから、表面化したため、両者は互いに関連付けられることはあまりありせんが、これは不可分に結びついています。

というより、本質は中国の「サイバー主権」であって、5Gはその道具に過ぎないともいえます。

この記事より、5G問題に関する部分を以下に引用します。
今後世界は5Gを中心として、オープンモデルの世界と、クローズドモデルの世界に分断されていく可能性が大です。クローズドモデルは闇の世界となることでしょう。 
私自身は5Gの問題の本質はここにあると思います。日米などの先進国は、民主化、政治と経済の分離、法治国家化を推進することによって、中間層を多数輩出させ、彼らに自由な経済・社会活動を保証することにより、国富を蓄積して国力を増強しました。このようなことを実現した先進国では、インターネットは当然オープンなものと受け止められているのです。
しかし、中国にとっては5Gは、まず自国内での「サイバー主権」を確実に実行するための道具なのです。そうして、中国は次の段階では、世界の通信秩序をつくりかえようとしているのです。

もともと、米国がつくりだしたインターネットは、軍事的なものでした。当時はあり得ることと認識されていた、世界中が核兵器で破壊されても、通信インフラが多少でも残っていれば、世界中と連絡がとれるということが、当初の目的でした。

しかしこれが、軍事目的のほかに、学術面で使用されるようになりました。このオープンなシステムを用いて、従来では考えられなかった用途が考え出されました。

たとえば、学術誌で有名だったケミカル・アブストラクトがインターネットを介して、情報を提供するようになりました。

ケミカル・アブストラクトは、最新の化学物質の組成や性質を掲載したものですが、当初は冊子体は非常に大きく(1年で厚さ数メートルとなる)なるものでした。

ケミカル・アブストラクツ(冊子)の表紙

多くの化学者は、新たな化学物質を合成した場合、この冊子を検索して、自分の開発した物質が、本当に新しいものであるかどうかを確かめました。しかし、このような冊子であることから、更新に時間がかかり、たとえその冊子に掲載されていなくても、他の学者がすでに開発していたなどということもしばしばありました。

多くの化学者が自分では、ノーベル賞級の発見をしたつもりでも、たまたま冊子に掲載されていなかっただけで、実は他の学者がとっくに発見していたということもありました。

しかし、これが現在では、すべてデータベース化されていて、インターネットで検索できるようになっていて、オンラインで申請し要件を満たしていれば、すぐに新たな発見がデーターベースに掲載されるようになりました。

現在の化学者は、日々このデーターベースで検索していて、自分の発見が本当に新しいものであるか、そうではないかを検索することができます。これは、インターネットが普及するまでは考えられないことでした。

このように、インターネットの学術利用が普及していきました。そうして、次の段階では、一般の人もつかえるように、インターネットの商用利用がはじまり、今日に至っています。

このような歴史をたどった、インターネットは今日でも、基本的にオープンな仕様になっています。

しかし、中国はこのオープンなインターネットを「サイバー主権」なる主張をもとに、自分たちに都合の良いものに作り変えようとしているのです。その尖兵が5Gなのです。

こう考えると、5G問題は、単に技術上の問題であるとか、米国と中国の覇権争いなどという単純なものではないと理解できると思います。

基本的に、自由でオープンなインターネットを自分たちの都合の良いように作り変え、中国共産党の統治の正当性をより確かなものにしようとすることを許さない米国との対立というのが、5G問題の本質なのです。

もともと米国で開発されたインターネットは、当初は軍事目的だったものの、今日では自由でオープンな特性を活かし、社会の重要なインフラとなっています。

しかし、中国はこれをつくりかえ、まずは自国内で情報を政府が一元的に管理可能なものにつくりかえようとしています。さらに、中国の覇権の及ぶ他国においもその国の政府がインターネットを一元的に管理できるようにすることを目指していることでしょう。さらに、将来は、世界の情報を一元的に管理しようとの目論見も当然あることでしょう。

これからの世界は、中国の通信モデルと既存のモデルのせめぎあいになることが考えられます。ここは、なんとしても米国に勝利してもらい、通信インフラの世界を中国の都合のようにつくりかえることを防ぐべきです。

インターネットが中国の都合の良いようにつくりかえられてしまえば、世界は暗黒の闇になります。世界中がジョージ・オーウェルが描いた世界「1984」になってしまうかもしれません。これだけは、米国の覇権がどうのこうのという前に、絶対に避けるべきなのです。

この問題は、トランプ大統領からすれば、米国の信じる理念と、中国の信じる理念との対決なのです。

トランプ大統領がファーウェイ“完全排除”大統領令に署名したのは、背後にこのようなことがあることを理解すべきでしょう。本当の脅威は中国の「サイバー主権」であって、5Gはその小道具に過ぎないのです。単なる技術上の問題とか、米国と中国の覇権争いだけのようにみてしまうと、本質がみえなくなります。

【関連記事】

いまだ低いファーウェイへの信頼性、求められる対抗通信インフラ―【私の論評】5G問題の本質は、中国の「サイバー主権」を囲い込むこと(゚д゚)!



2010年1月3日日曜日

次世代スパコンのあり方をどう考えるべきか(1)スパコンの何が重要なのか-なぜ世界一でなければならないのか?


次世代スパコンのあり方をどう考えるべきか(1)スパコンの何が重要なのか
さて、スパコンの何が重要なのかについては、以下のURLをクリック願います。私が自ら、掲載するよりも、マイコミジャーナルの以下の記事を読んでいただいたほうがはるかに判りやすく、余すところなく掲載されていると思います。




なぜ世界一でなければならなのか?



上は蓮舫議員の昔の写真


さて、上は議員の若い頃の写真ですが・・・・・。事業仕分けでは、やってくれましたね。スパコンに関して「なぜ世界一でなければいけないんですか?」と質問していました。それに対して役人や、学者などが応えていましたが、あまりわかりやすく答えていなかったと思います。


スパコンは、日本は過去には、性能が1位の時代もありましたし、これからも1位になる可能性が十分あります。そうして、目指すなら「1位」でなければなりません。



それは、なぜかというと、IT業界の特性によるものです。IT以外の業界だと、たとえば、ビールの業界だと、技術やプロモーションをうまくやってのけて、業界1位になったとしても、最大でもシェアは60%くらいなものです。


しかし、ITの業界は異なります。まずば技術的にトップでなければ、ほとんど売れません。たとえば、OSのシェアなどは、マイクロソフトがダントツです。次から、次への技術革新が行われるので、現在販売しているものも、3年も経てば陳腐化するため、新しい製品に切り替えなければならず、そうなると、シェアNO1でなければ、ほとんどペイしないというのが実情です。さらに、一番使われるOSは、世界水準となり、ますます、こうした傾向に拍車をかけてしまいます。





上記の円グラフをみていただければ、お分かりと思います。この業界では、特に技術的水準の高い製品であれば、あるほど、このような傾向強いです。





凡例:16th(2000年、11月)、18th(2001年/11月)、縦軸は、台数を表す




上は、少し古いですが、ある時期のスパコンの販売台数をあらわしたものです。トップにならなければ、ほとんど売れないことがわかりますね。ただし、このグラフでは、HPがIBMを追い越しつつあるようですが、20thには、両社とも販売台数を減らしていて、Sunが伸びていますね。いずれにせよ、トップにならなければ、ほとんど売れないということです。このグラフ、月々の表示です。年間の、円グラフなどにすれば、いかにトップでなけれぱ売れないのか良くわかると思います。


しかし、蓮舫さん、このようなことは、少し調べれば判ることです。上記の写真、若気のいたりで撮影されたのでしょうが、まあ、若い頃なので、誰でも若い頃は馬鹿の一つや二つはやりますから、しかも、かわいいですから、これは大目にみます。しかし、事業仕分けでのあの発言は、恥ずかしいものだと思います。ひょっとしたら、上の写真よりも恥ずかしいかもしれません。


少し調べれば、判ることなのに、何も調べもせずに事業仕分けという場に臨んだことが暴露されてしまったからです。それに加えて、私は、日本はこの領域で十分にトップになれると信じています。だからこそ、トップ以外は目指すべきではないのです。


このスパコンに関しては、蓮舫議員の発言も相当乱暴で、稚拙とさえいえましたが、現場では、役人や、学者の切り替えしが要領を得ていませんでした。こちらのほうも、国民など専門知識のない人にも理解してもらう努力が日ごろから足りなかったのではないかと思います。


蓮舫参院議員は、昨年著作権法上の問題が指摘されているゲームツール「マジコン」を息子が使っていたことを自身のミニブログ「ツイッター」で暴露し、指摘を受けてこの息子を「説教」していたことを告白しました。

この書き込みに他のユーザーから「蓮舫さんもR4(注:マジコン)とか使ってるのかな? 著作権大丈夫ですか?」「政府が規制してる製品ですよ。 危ないな~ってね」などと、問題点が指摘されました。これに対して蓮舫氏は「意味をようやく理解。完璧にダメですね。今、息子に説教中」「学習しました!」などと、違法性の高さを認識しないまま書き込んだことを反省し、息子に説諭したとことを明らかにしました。この程度の認識の人が、スパコンの事業仕分けに参加していたと思うと、本当に背筋がゾットします。

民主党の事業仕分け、それなりに評価できますが、このスパコンの事例のように、乱暴な議論も多く、しかも、財務省主導で行われたということが、あまりに情けないです。いずれにせよ、勉強不足である面は否めません。議員の皆さん、もっと勉強してください!!皆さんは、一人一人まぎれもなく、選挙で当選しているのであり、国民の負託を受けているですから。日本国の議員として、恥ずかしくない行動をしていただきたいものです。


【関連記事】

事業仕分け:ヒアリング中断 与党側と調整不足、民主・小沢氏が不快感示し-もともと鳩山政権は小沢氏の傀儡政権に過ぎないし、それに、新人議員には貫禄がなさ過ぎる?!


仕分け、スパコン補助金「限りなく見送りに近い」―事業仕分け結局は、巨大ブーメランとなって、民主党の命脈を絶つか?


「やめろ」の声強まれば辞任 秘書起訴の鳩山首相会見 : J-CASTニュース-国民にとっては最大の関心事項どころか、無関心事項?!


函館市長、市事業助成「廃止」を批判 職員向けメルマガで-本当は私たちは、財政ゾンビの手のひらで操られ遊ばされているだけだ!!


鳩山予算案 恒久財源なき公約危うい-来年の大学受験生はだれも合格せずとマスコミが言い?!

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2007年9月27日木曜日

うそこメーカー-麻生さんも知っている脳内メーカー

麻生さんが総理大臣候補として、大阪で演説をしていたとき「えっ!」と思ったことがありました。それは、麻生さんが、「脳内メーカー知っている人!」と言ったことです。脳内メーカーとは、あるブログで提供していて、人の名前を入れると、その人の脳内がどうなっているかを示すイラストが表示されるものです。
これを聞いて、麻生さんあたりから、そろそろITの洗礼を受けている人が、政治家になっているのだという、実感を持ちました。既存のメディアばかり見ている人にはなかなか言えない台詞だと思いました。

このような台詞は良い悪いは別にして、福田さんには言えない、台詞だと思います。時代が変わっても、本当重要なことは変わらずITは道具に過ぎないことは十分わかっています。しかし、たかが道具、されど道具ということもあります。やはり、現在のITがどの程度の能力があり、今後どのうように変わっていくのかを判るひとでなければ、今後の政治家も経営者も勤まらないと思います。

たとえば、最新のGoogle Appsを使ってどのようなコラボレーション(共同作業)ができるのか、あるいはmindomoなどのwebでマインドマップを使用しながら、どのようなコラボレーションができるのか、自分たちのプロジェクトにどのように、カスタマイズすべきかなどという問題は、少なくとも麻生さんくらいの、技量がないと無理だと思います。これは、低い次元ですが、もっと高い次元で、インフラとしてのITを考えるにしても、やはり麻生さん程度の技量は必要だと思います。人は、残念ながらやはり、ある程度は経験というものが必要です。全く経験したことのない事柄に関して、考えを巡らすようなことは、お釈迦様や、聖徳太子、アインシュタインのような天才でなければ無理です。

だから、こそ日本の将来や企業の将来を考えたとき、そろそろ世代交代が必要で、どんな形でも良いので、一度ITの洗礼を受けた人が、トップになるべき時代にきていると思います。政界に関しては、今は福田さんで良いとは、思いますが、福田さんの政権が長期政権になってはいけないと思います。やはり、中継ぎ政権として、次の政権に対して、安定して改革ができるインフラを提供する役目を果たすべきと考えます。

下のカレンダーは、「脳内メーカー」も含まれている「うそこメーカー」というブログの中にある、「カレンダーメーカー」に、yutakarlsonと入力して結果出てきたカレンダーです。「とある1ヶ月」となっているのが、ミソで確かにこのカレンダーに近いような勤務実態の月もありました。まず、うちの会社では、土日祝日は全員休みということはありません。土日祝日こそ現場は忙しく、そんなときに休む本部は、何の機能も果たせないという趣旨と、誰が休んでも休んだ人が担当の業務は他の誰も知らない(担当者がいなので判りません)ということをなくために、随分前から休みを特定せず、交代で休むようにしています。それと、お客さんが来る予定が入ってしまったり、早めに報告書を読んだり、稟議を検討したりということがあって、休日でも出てこなくてはならないなどということもあり、下のカレンダーのようになったこともあります。


この「うそこメーカー」には、このカレンダーの他、脳内メーカー、その他のメーカーも多数あります。蚊訪れたことのない方は是非訪れてみてください。訪れるには、下のURLをクリックしてください。
http://maker.usoko.net/



2009年1月21日水曜日

オバマ新大統領の就任演説-Barack Obama's inaugural address

President Barack Obama 2009 Inauguration and Address


オバマ新大統領の就任演説

米オバマ大統領は20日、大統領就任演説を行い、現在最悪の経済危機を迎えている米国での困難を回復すべく「我々には恐れをしのぐ希望がある、衝突と不調和を避け、一致していくことが必要だ」ことを強調しました。
大統領就任演説のために首都ワシントンD.C.国立公園ナショナル・モールには100万人以上の聴衆が集まり、パレードが行われました。

米国では1,100万人もの失業者を計上、株式市場では数兆ドルが損失している今日において、オバマ大統領は現在とりくむべき最大の課題は経済回復にあるとし、「こう着状態となり、狭い利得関係にとらわれた時代は過ぎた。今日から米国は再生する。(米国史において)喜ぶべき時である一方、深刻に取り組まなければいけない時でもある」と述べました。

また「新たな責務を負う時代が来た。米国経済は非常に悪化している。欲望と無責任さがその原因の一部となっている。さらに米国が革新するための選択を迅速に取らなかったことも失敗の原因だ」とし、これから米国が変わっていくことを強調しました。

演説では人権についても強調し「すべての人が平等かつ自由であり、幸福を求めて追求するチャンスが与えられている」とし、人種差別問題についても、これまで困難な時代を耐え抜いてきた人々に敬意を示しました。

イスラム教国については、「互いの利得、相互に尊重する姿勢に基づいて、新たな道を模索していきたい」とした一方「摩擦を生み出し、欧米諸国に社会の病の責任を押し付ける指導者らに対しては、彼らの国民がその指導者を裁くことになるだろう」と警告した。また全米に向けて勤労・誠実・公平・寛容・愛国という米国建国時の基盤となった精神を再度確認するように呼びかけました。

米民主党はすでに8,250億ドルの米経済刺激策を準備している。経済刺激策を実行することによって、減税、公共施設の建設、その他公共プロジェクトの実行を進める予定です。


ブッシュ前大統領も大統領執務室の机の上にオバマ大統領へ向けた手紙を書き残した。ホワイトハウス広報官ダナ・ペリーノ氏によるとブッシュ前大統領はオバマ大統領に期待しており「驚くべき新たな章が開幕するだろう」との内容が書き残されたといいます。



オバマ大統領は一イリノイ州上院議員から、米国史上大統領就任時の年齢としては4番目の若さである47歳にして初の黒人大統領として就任することになりました。8年間におよぶ米共和党政権が終わり、米民主党、黒人大統領による新たな時代が始まった。21日がオバマ大統領初の仕事日となる。オバマ大統領は今後選挙運動で誓約した米軍のイラクからの撤退手続きを早速開始することになると見られています。

ちなみに、オバマ新大統領の就任演説、以下のiKNOW!のサイトで見ると非常に判りやすいです。動画の横に英文と日本語が表示できて、判りやすいです。英語の学習者などにも最適です。なお、iKNOW!は英語学習用のサイトで誰でも無料で登録できます。
http://www.iknow.co.jp/lists/45380-2009-1-20#

オバマ新大統領の就任演説全文は次の通り。
Click here to find out more!
◆危機への決意◆
市民の皆さん。私は今日、我々の前にある職務に対して厳粛な気持ちを抱き、あなた方から与えられた信頼に感謝し、我々の祖先が支払った犠牲を心に 留めながら、ここに立っている。私は、ブッシュ大統領の我が国への奉仕、並びに大統領がこの政権移行期間に示した寛容さと協力に感謝する。
これで44人の米国人が大統領就任宣誓を行った。宣誓は、繁栄の高まりのときや、平和で静かなときに行われたこともあった。しかし、しばしば、宣 誓は、暗雲が垂れこめるときや荒れ狂う嵐のときに行われた。こうした時、米国は、指導者たちの技量や理念だけに頼ることなく、我々人民が祖先の理想に忠実 で、建国の文言に正直であることによって、乗り切ってきた。
ずっとそうやってきた。この世代の米国人も同様にしなければならない。
我々が危機の最中にいることは、現在では明白だ。我々の国家は、暴力と憎悪の広範なネットワークを相手に戦争を行っている。我々の経済は、ひどく 弱体化している。一部の者の強欲と無責任の結果であるだけでなく、厳しい決断をすることなく、国家を新しい時代に適合させそこなった我々全員の失敗の結果 である。家は失われ、職はなくなり、ビジネスは台無しになった。我々の健康保険制度は金がかかり過ぎる。荒廃している我々の学校はあまりにも多い。さら に、我々のエネルギーの消費のしかたが、我々の敵を強化し、我々の惑星を脅かしているという証拠が、日増しに増え続けている。
これらは、データと統計に基づく危機の指標だ。予測は困難だが、間違いなく深刻なのは、我々の国土に広がる自信の喪失や、米国の凋落(ちょうらく)は避けがたく、次の世代はうなだれて過ごさなければならないというぬぐいがたい恐怖だ。
今日、私はあなた方に告げる。我々が直面している試練は本物だ。試練は深刻で数多い。試練は容易に、または、短い時間で対処できるものではない。しかし、米国よ、わかってほしい。これらの試練は対処されるだろう。
この日、我々は、恐怖ではなく希望を、紛争と不一致ではなく目標の共有を選んだため、ここに集った。
この日、我々は、我々の政治をあまりにも長い間阻害してきた、ささいな不満や偽りの約束、非難や言い古された定説を終わらせることを宣言する。
◆国家の偉大さ◆
我々の国はまだ若いが、聖書の言葉には、子どもじみたことをやめるときが来たとある。我々の忍耐に富んだ精神を再確認し、より良い歴史を選び、貴 重な才能と、世代から世代へと引き継がれてきた尊い考えを発展させるときが来た。尊い考えというのは、すべての人は平等で、自由で、あらゆる手段により幸 福を追求する機会を与えられるという、神からの約束のことである。
我々の国の偉大さを再確認するとき、我々は、偉大さが決して与えられたものではないことに気づく。それは勝ち取らなければならないのだ。我々の旅 は、近道でも安易なものでもなかった。我々の旅には、仕事より娯楽を好み、富と名声の喜びだけを望むような、臆病者のための道筋はなかった。むしろ、我々 の旅は、危機に立ち向かう者、仕事をする者、創造をしようとする者のためのものだ。それらの人々は、著名な人たちというより、しばしば、無名の働く男女 で、長い、でこぼこした道を繁栄と自由を目指し、我々を導いてきた人々だ。
我々のために、彼らは、わずかな財産をまとめ、新たな生活を求めて大洋を旅した。
我々のために、彼らは、劣悪な条件でせっせと働き、西部に移住し、むち打ちに耐えながら、硬い大地を耕した。
我々のために、彼らは、(独立戦争の戦場)コンコードや(南北戦争の)ゲティスバーグ、(第2次大戦の)ノルマンディーや(ベトナム戦争の)ケサンのような場所で戦い、死んだ。
しばしば、これらの男女は、我々がより良い生活を送れるように、手の皮がすりむけるまで、もがき、犠牲になり、働いた。彼らは米国を、個人の野望を合わせたものより大きく、生まれや富や党派のすべての違いを超えるほど、偉大であると考えていた。
◆米国を作り直そう◆
これが今日、我々が続けている旅なのだ。米国は依然として地球上で最も繁栄し、力強い国だ。我々の労働者は今回危機が始まった時と同様、生産性は 高い。我々は相変わらず創意に富み、我々が生み出す財やサービスは先週や先月、昨年と同様、必要とされている。能力も衰えていない。しかし、同じ手を用い るだけで、狭い利益にこだわり、面倒な決定を先送りする、そんな時代は確実に終わった。今日から我々は立ち上がり、ほこりを払って、米国を作り直す仕事に 取りかかろう。
なすべき仕事は至る所にある。米国経済は、大胆かつ迅速な行動を求めている。そして我々は新規の雇用創出のみならず、新たな成長の礎を整えること ができる。道路や橋を造り、電線やデジタル通信網を敷き、商業を支え、我々を一つに結び付ける。科学を本来あるべき地位に戻し、医療の質を引き上げなが ら、そのコストは減らす。太陽、風や土壌を利用して自動車を動かし、工場を動かす。新時代の要請に合うよう学校や単科大、大学を変えていく。我々はすべて のことを成し遂げられるし、行っていく。
我々の野望の大きさについて疑念を抱く人がいる。我々のシステムは多くの大きな計画に耐えられないと指摘する人もいる。だが、彼らは忘れている。 彼らはこの国が何を成し遂げたかを忘れている。想像力が共通の目的と出合った時、必要が勇気と結びついた時、自由な男女が何を達成できるかを忘れているの だ。
皮肉屋が理解できないのは、彼らがよって立つ地面が動いたということだ。長い間、我々を疲れさせてきた陳腐な政治議論はもはや通用しない。我々が 今日問うべきなのは、政府の大小ではなく、政府が機能するか否かだ。家族が人並みの給与の仕事を見つけたり、負担できる(医療)保険や、立派な退職資金を 手に入れることの助けに、政府がなるかどうかだ。答えがイエスの場合は、その施策を前進させる。ノーならば終わりとなる。公的資金を管理する者は適切に支 出し、悪弊を改め、誰からも見えるように業務を行う。それによって初めて、国民と政府の間に不可欠な信頼を回復できる。
問うべきなのは、市場の良しあしでもない。富を作り自由を広げる市場の力に比肩するものはない。だが、今回の(経済)危機は、監視がなければ、市 場は統制を失い、豊かな者ばかりを優遇する国の繁栄が長続きしないことを我々に気づかせた。我々の経済の成功はいつも、単に国内総生産(GDP)の大きさ だけでなく、我々の繁栄が広がる範囲や、機会を求めるすべての人に広げる能力によるものだった。慈善としてではなく、公共の利益に通じる最も確実な道とし てだ。
◆我々の安全とは◆
我々の共通の防衛については、安全と理想とを天秤(てんびん)に かけるという誤った選択を拒否する。我々の想像を超える危機に直面した建国の父たちは、法の支配と国民の権利を保障する憲章を起案した。憲章は、何世代も の犠牲によって拡充された。これらの理想は、今日でも世界を照らしており、我々は都合次第で手放したりはしない。今日(の就任式を)見ている他国の国民や 政府ら。巨大都市から私の父が生まれた小さな村まで。米国が平和と尊厳の未来を求めるすべての国々、すべての男女と子供の友人であり、我々がもう一度、指 導力を発揮していく用意があると、知ってほしい。
前の世代は、ファシズムや共産主義と、ミサイルや戦車だけではなく、強固な同盟と強い信念を持って対峙(たいじ)したことを思い出してほしい。彼らは、我々の力だけでは我々を守れず、好きに振る舞う資格を得たのではないことも理解していた。代わりに、慎重に使うことで力が増すことを理解していた。我々の安全は、大義の正当性や模範を示す力、謙虚さ、自制心からいずるものだ。
我々は、この遺産の番人だ。こうした原則にもう一度導かれることで、我々は、一層の努力や、国家間の一層の協力や理解が求められる新たな脅威に立 ち向かうことができる。我々は、責任ある形で、イラクをイラク国民に委ね、苦労しながらもアフガニスタンに平和を築き始めるだろう。古くからの友やかつて の敵とともに、核の脅威を減らし、地球温暖化を食い止めるためたゆまず努力するだろう。
◆変わる世界◆
我々は、我々の生き方について謝らないし、それを守ることを躊躇(ちゅうちょ)しない。テロを引き起こし、罪のない人を殺すことで目的の推進を図る人々よ、我々は言う。我々の精神は今、より強固であり、壊すことはできないと。あなたたちは、我々より長く生きることはできない。我々は、あなたたちを打ち破るだろう。
我々のつぎはぎ細工の遺産は強みであって、弱みではない。我々は、キリスト教徒やイスラム教徒、ユダヤ教徒、ヒンズー教徒、それに神を信じない人による国家だ。我々は、あらゆる言語や文化で形作られ、地球上のあらゆる場所から集まっている。
我々には、南北戦争や人種隔離の苦い経験があり、その暗い時代から出てきて、より強く、より団結するようになった。我々は信じている。古くからあ る憎しみはいつかなくなり、民族を隔てる線も消えると。世界が小さくなる中で、我々に共通の人間愛が現れることになると。米国が、平和な新しい時代の先駆 けの役割を果たさねばならないと。
イスラム世界よ、我々は、相互理解と尊敬に基づき、新しく進む道を模索する。紛争の種をまいたり、自分たちの社会の問題を西洋のせいにしたりする 世界各地の指導者よ、国民は、あなた方が何を築けるかで判断するのであって、何を破壊するかで判断するのではないことを知るべきだ。腐敗や欺き、さらには 異議を唱える人を黙らせることで、権力にしがみつく者よ、あなたたちは、歴史の誤った側にいる。握ったこぶしを開くなら、我々は手をさしのべよう。
貧しい国の人々よ、我々は誓う。農場に作物が実り、きれいな水が流れ、飢えた体に栄養を与え、乾いた心を満たすため、ともに取り組むことを。我々 と同じように比較的満たされた国々よ、我々が国境の向こう側の苦悩にもはや無関心でなく、影響を考慮せず世界の資源を消費することもないと言おう。世界は 変わった。だから、我々も世界と共に変わらなければならない。
我々の前に広がる道について考える時、今この瞬間にもはるかかなたの砂漠や遠くの山々をパトロールしている勇敢な米国人たちに、心からの感謝を もって思いをはせる。彼らは、アーリントン(国立墓地)に横たわる亡くなった英雄たちが、時代を超えてささやくように、我々に語りかけてくる。我々は彼ら を誇りに思う。それは、彼らが我々の自由を守ってくれているからだけではなく、奉仕の精神、つまり、自分自身よりも大きい何かの中に進んで意味を見いだす 意思を体現しているからだ。これこそが時代を決するこの時に、我々すべてが持たねばならない精神だ。
◆新しい責任の時代◆
政府はやれること、やらなければならないことをやるが、詰まるところ、わが国がよって立つのは国民の信念と決意である。堤防が決壊した時、見知ら ぬ人をも助ける親切心であり、暗黒の時に友人が職を失うのを傍観するより、自らの労働時間を削る無私の心である。我々の運命を最終的に決めるのは、煙に覆 われた階段を突進する消防士の勇気であり、子どもを育てる親の意思である。
我々の挑戦は新しいものかもしれない。我々がそれに立ち向かう手段も新しいものかもしれない。しかし、我々の成功は、誠実や勤勉、勇気、公正、寛 容、好奇心、忠実、愛国心といった価値観にかかっている。これらは、昔から変わらぬ真実である。これらは、歴史を通じて進歩を遂げるため静かな力となって きた。必要とされるのは、そうした真実に立ち返ることだ。
我々に求められているのは、新しい責任の時代に入ることだ。米国人一人ひとりが自分自身と自国、世界に義務を負うことを認識し、その義務をいやい や引き受けるのではなく喜んで機会をとらえることだ。困難な任務に我々のすべてを与えることこそ、心を満たし、我々の個性を示すのだ。
これが市民の代償であり約束なのだ。これが我々の自信の源なのだ。神が、我々に定かではない運命を形作るよう命じているのだ。
これが我々の自由と信条の意味なのだ。なぜ、あらゆる人種や信条の男女、子どもたちが、この立派なモールの至る所で祝典のため集えるのか。そし て、なぜ60年足らず前に地元の食堂で食事することを許されなかったかもしれない父親を持つ男が今、最も神聖な宣誓を行うためにあなたの前に立つことがで きるのか。
◆自由を未来へ◆
だから、我々が誰なのか、どれほど長い旅をしてきたのか、その記憶とともにこの日を祝おう。米国誕生の年、酷寒の中で、愛国者の小さな一団は、氷 が覆う川の岸辺で、消えそうなたき火の傍らに身を寄せ合った。首都は見捨てられた。敵は進軍してきた。雪は血で染まった。我々の革命の結末が最も疑わしく なった時、我が国の祖は、この言葉を人々に読むよう命じた。
「酷寒の中、希望と美徳しか生き残ることができない時、共通の脅威に気づいた町も田舎もそれに立ち向かうために進み出た、と未来の世界で語られるようにしよう」
アメリカよ。我々自身が共通の脅威に直面している時に、我々自身の苦難の冬に、時を超えたこれらの言葉を思い出そう。希望と美徳を抱き、このいてつく流れに再び立ち向かい、どんな嵐が訪れようとも耐えよう。
そして、我々の子孫に言い伝えられるようにしようではないか。我々が試された時、旅を終わらせることを拒み、後戻りすることも、くじけることもな かった、と。そして、地平線と、神の慈しみをしっかりと見つめ、自由という偉大な贈り物を運び、未来の世代に無事に届けた、と。
ありがとう。神の祝福が皆さんにあらんことを。そして、神の祝福がアメリカ合衆国にあらんことを。
(2009年1月21日02時50分 読売新聞)

Barack Obama's inaugural address
My fellow citizens:
I stand here today humbled by the task before us, grateful for the trust you have bestowed, mindful of the sacrifices borne by our ancestors. I thank President Bush for his service to our nation, as well as the generosity and cooperation he has shown throughout this transition.
Forty-four Americans have now taken the presidential oath. The words have been spoken during rising tides of prosperity and the still waters of peace. Yet, every so often the oath is taken amidst gathering clouds and raging storms. At these moments, America has carried on not simply because of the skill or vision of those in high office, but because We the People have remained faithful to the ideals of our forbearers, and true to our founding documents.
So it has been. So it must be with this generation of Americans.
That we are in the midst of crisis is now well understood. Our nation is at war, against a far-reaching network of violence and hatred. Our economy is badly weakened, a consequence of greed and irresponsibility on the part of some, but also our collective failure to make hard choices and prepare the nation for a new age. Homes have been lost; jobs shed; businesses shuttered. Our health care is too costly; our schools fail too many; and each day brings further evidence that the ways we use energy strengthen our adversaries and threaten our planet.
These are the indicators of crisis, subject to data and statistics. Less measurable but no less profound is a sapping of confidence across our land - a nagging fear that America’s decline is inevitable, and that the next generation must lower its sights.
Today I say to you that the challenges we face are real. They are serious and they are many. They will not be met easily or in a short span of time. But know this, America - they will be met.
On this day, we gather because we have chosen hope over fear, unity of purpose over conflict and discord.
On this day, we come to proclaim an end to the petty grievances and false promises, the recriminations and worn out dogmas, that for far too long have strangled our politics.
We remain a young nation, but in the words of Scripture, the time has come to set aside childish things. The time has come to reaffirm our enduring spirit; to choose our better history; to carry forward that precious gift, that noble idea, passed on from generation to generation: the God-given promise that all are equal, all are free, and all deserve a chance to pursue their full measure of happiness.
In reaffirming the greatness of our nation, we understand that greatness is never a given. It must be earned. Our journey has never been one of short-cuts or settling for less. It has not been the path for the faint-hearted - for those who prefer leisure over work, or seek only the pleasures of riches and fame. Rather, it has been the risk-takers, the doers, the makers of things - some celebrated but more often men and women obscure in their labor, who have carried us up the long, rugged path towards prosperity and freedom.
For us, they packed up their few worldly possessions and traveled across oceans in search of a new life.
For us, they toiled in sweatshops and settled the West; endured the lash of the whip and plowed the hard earth.
For us, they fought and died, in places like Concord and Gettysburg; Normandy and Khe Sahn.
Time and again these men and women struggled and sacrificed and worked till their hands were raw so that we might live a better life. They saw America as bigger than the sum of our individual ambitions; greater than all the differences of birth or wealth or faction.
This is the journey we continue today. We remain the most prosperous, powerful nation on Earth. Our workers are no less productive than when this crisis began. Our minds are no less inventive, our goods and services no less needed than they were last week or last month or last year. Our capacity remains undiminished. But our time of standing pat, of protecting narrow interests and putting off unpleasant decisions - that time has surely passed. Starting today, we must pick ourselves up, dust ourselves off, and begin again the work of remaking America.
For everywhere we look, there is work to be done. The state of the economy calls for action, bold and swift, and we will act - not only to create new jobs, but to lay a new foundation for growth. We will build the roads and bridges, the electric grids and digital lines that feed our commerce and bind us together. We will restore science to its rightful place, and wield technology’s wonders to raise health care’s quality and lower its cost. We will harness the sun and the winds and the soil to fuel our cars and run our factories. And we will transform our schools and colleges and universities to meet the demands of a new age. All this we can do. And all this we will do.
Now, there are some who question the scale of our ambitions - who suggest that our system cannot tolerate too many big plans. Their memories are short. For they have forgotten what this country has already done; what free men and women can achieve when imagination is joined to common purpose, and necessity to courage.
What the cynics fail to understand is that the ground has shifted beneath them - that the stale political arguments that have consumed us for so long no longer apply. The question we ask today is not whether our government is too big or too small, but whether it works - whether it helps families find jobs at a decent wage, care they can afford, a retirement that is dignified. Where the answer is yes, we intend to move forward. Where the answer is no, programs will end. And those of us who manage the public’s dollars will be held to account - to spend wisely, reform bad habits, and do our business in the light of day - because only then can we restore the vital trust between a people and their government.
Nor is the question before us whether the market is a force for good or ill. Its power to generate wealth and expand freedom is unmatched, but this crisis has reminded us that without a watchful eye, the market can spin out of control - and that a nation cannot prosper long when it favors only the prosperous. The success of our economy has always depended not just on the size of our Gross Domestic Product, but on the reach of our prosperity; on our ability to extend opportunity to every willing heart - not out of charity, but because it is the surest route to our common good.
As for our common defense, we reject as false the choice between our safety and our ideals. Our Founding Fathers, faced with perils we can scarcely imagine, drafted a charter to assure the rule of law and the rights of man, a charter expanded by the blood of generations. Those ideals still light the world, and we will not give them up for expedience’s sake. And so to all other peoples and governments who are watching today, from the grandest capitals to the small village where my father was born: know that America is a friend of each nation and every man, woman, and child who seeks a future of peace and dignity, and that we are ready to lead once more.
Recall that earlier generations faced down fascism and communism not just with missiles and tanks, but with sturdy alliances and enduring convictions. They understood that our power alone cannot protect us, nor does it entitle us to do as we please. Instead, they knew that our power grows through its prudent use; our security emanates from the justness of our cause, the force of our example, the tempering qualities of humility and restraint.
We are the keepers of this legacy. Guided by these principles once more, we can meet those new threats that demand even greater effort - even greater cooperation and understanding between nations. We will begin to responsibly leave Iraq to its people, and forge a hard-earned peace in Afghanistan. With old friends and former foes, we will work tirelessly to lessen the nuclear threat, and roll back the specter of a warming planet. We will not apologize for our way of life, nor will we waver in its defense, and for those who seek to advance their aims by inducing terror and slaughtering innocents, we say to you now that our spirit is stronger and cannot be broken; you cannot outlast us, and we will defeat you.
For we know that our patchwork heritage is a strength, not a weakness. We are a nation of Christians and Muslims, Jews and Hindus - and non-believers. We are shaped by every language and culture, drawn from every end of this Earth; and because we have tasted the bitter swill of civil war and segregation, and emerged from that dark chapter stronger and more united, we cannot help but believe that the old hatreds shall someday pass; that the lines of tribe shall soon dissolve; that as the world grows smaller, our common humanity shall reveal itself; and that America must play its role in ushering in a new era of peace.
To the Muslim world, we seek a new way forward, based on mutual interest and mutual respect. To those leaders around the globe who seek to sow conflict, or blame their society’s ills on the West - know that your people will judge you on what you can build, not what you destroy. To those who cling to power through corruption and deceit and the silencing of dissent, know that you are on the wrong side of history; but that we will extend a hand if you are willing to unclench your fist.
To the people of poor nations, we pledge to work alongside you to make your farms flourish and let clean waters flow; to nourish starved bodies and feed hungry minds. And to those nations like ours that enjoy relative plenty, we say we can no longer afford indifference to suffering outside our borders; nor can we consume the world’s resources without regard to effect. For the world has changed, and we must change with it.
As we consider the road that unfolds before us, we remember with humble gratitude those brave Americans who, at this very hour, patrol far-off deserts and distant mountains. They have something to tell us today, just as the fallen heroes who lie in Arlington whisper through the ages. We honor them not only because they are guardians of our liberty, but because they embody the spirit of service; a willingness to find meaning in something greater than themselves. And yet, at this moment - a moment that will define a generation - it is precisely this spirit that must inhabit us all.
For as much as government can do and must do, it is ultimately the faith and determination of the American people upon which this nation relies. It is the kindness to take in a stranger when the levees break, the selflessness of workers who would rather cut their hours than see a friend lose their job which sees us through our darkest hours. It is the firefighter’s courage to storm a stairway filled with smoke, but also a parent’s willingness to nurture a child, that finally decides our fate.
Our challenges may be new. The instruments with which we meet them may be new. But those values upon which our success depends - hard work and honesty, courage and fair play, tolerance and curiosity, loyalty and patriotism - these things are old. These things are true. They have been the quiet force of progress throughout our history. What is demanded then is a return to these truths. What is required of us now is a new era of responsibility - a recognition, on the part of every American, that we have duties to ourselves, our nation, and the world, duties that we do not grudgingly accept but rather seize gladly, firm in the knowledge that there is nothing so satisfying to the spirit, so defining of our character, than giving our all to a difficult task.
This is the price and the promise of citizenship.
This is the source of our confidence - the knowledge that God calls on us to shape an uncertain destiny.
This is the meaning of our liberty and our creed - why men and women and children of every race and every faith can join in celebration across this magnificent mall, and why a man whose father less than sixty years ago might not have been served at a local restaurant can now stand before you to take a most sacred oath.
So let us mark this day with remembrance, of who we are and how far we have traveled. In the year of America’s birth, in the coldest of months, a small band of patriots huddled by dying campfires on the shores of an icy river. The capital was abandoned. The enemy was advancing. The snow was stained with blood. At a moment when the outcome of our revolution was most in doubt, the father of our nation ordered these words be read to the people:
“Let it be told to the future world…that in the depth of winter, when nothing but hope and virtue could survive…that the city and the country, alarmed at one common danger, came forth to meet [it].“
America. In the face of our common dangers, in this winter of our hardship, let us remember these timeless words. With hope and virtue, let us brave once more the icy currents, and endure what storms may come. Let it be said by our children’s children that when we were tested we refused to let this journey end, that we did not turn back nor did we falter; and with eyes fixed on the horizon and God’s grace upon us, we carried forth that great gift of freedom and delivered it safely to future generations.

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