2012年9月18日火曜日

働けども独女の暮らし楽にならず!?:―【私の論評】そろそろ真実に目覚めても良いのでは?

働けども独女の暮らし楽にならず!?:

完全失業率の推移。日本では、3.0未満の場合ほぼ完全雇用が実現されている状態だ!!
20歳から64歳の単身者の3人に1人は貧困状態だというニュースは当通信「独女でいると貧困に!」でもお伝えしたが、20歳から39歳の若年層の生活保護の受給率が急速に上昇。生活保護全体の9.7%を占めているという。(2010年7月1日現在)


なぜ働く世代がこのような状況に陥っているのか?

「ナマホが簡単にもらえるからじゃないんですか?」と口を突き出すのはユリさん(28歳・エステティシャン)。ナマホとは生活保護のこと。

「うちに来ているお客さんで、病気で働けないという理由でナマホをもらっている人がいるんです。以前はホステスをやっていたそうですが、外にでて働くよりナマホをもらっていたほうがいろいろお得だというんです。家賃やNHKの受信料、住民税、医療費は全額無料、光熱費も減額らしいです。で、浮いたお金でうちのエステにきているんですから」

不正受給は様々な問題になっているが、受給資格の調査をもっとしっかりやってほしいとユリさん。


「そりゃあ派遣やパート、フリーターで働く人が増えたからでしょ」

若年層の受給が急増した理由を知子さん(35歳・会社員)は雇用形態にあると指摘する。

「仕事で知り合った30代のライターさんから『取材に行きたいけど交通費がでないから電車賃を貸してくれ』と言われてびっくりしたことがあります。その額が1,000円なんです。彼女は仕事が全くない月もあり、家賃も滞納しているみたいだしフリーで生活していくのはきついでしょうね」

都内で一人暮らしをしている由美さん(37歳・会社員)は、将来に備えて貯金をしているという。

「親は年金暮らしだし自分たちの生活で精一杯。兄が結婚して近くに住んでいるので両親に何かあっても安心です。私は親には学生時代に仕送りをしてもらったので、社会人になってからは親に迷惑をかけないようにと心がけてきました。これからもそのつもりです」

自立している独女に生活保護の心配など余計なお世話だったようだが、今後、独女の数は益々増えていく。現況の社会保障制度は専業主婦世帯が一般的として構築されているものだ。既女も独女も暮らしやすい世の中にするようには社会保障制度をどうすればいいのか? 不正受給に策ずるより国民みんなで悪知恵ではない知恵を絞りたい。(オフィスエムツー/佐枝せつこ)

この記事の詳細は、こちらから!!

【私の論評】そろそろ真実に目覚めても良いのでは?

上の記事はもとより、他の雇用関係の記事など読んでいると、現在の雇用に関する閉塞状況がなぜかくも深刻になっているか、ほとんどの人が理解していないと思ってしまいます。ものごとには、必ず因果関係があります。こと雇用に関しては、その因果関係をつきつめる人はあまりいないようです。本日は、その因果関係を明らかにしていきます。本日はいわゆる独女(年齢30歳以上で結婚していな女性)と言われる女性たちの写真も掲載させていただきます。



他国は別として、かくも雇用問題が悪化している原因は、はっきりしています。というより、あまりにもはっきりしていて疑う余地は全くありません。では、それは何かって?

はい、日銀の金融政策のまずさです。しかし、日本ではなぜか、一国の金融政策と雇用の関係が全く理解されていないようなので、少し、金融政策と雇用の関係について説明させていただきます。これに関しては、以前にもこのブログに掲載させていだたいたことがあるので、詳細は、以下のURLをご覧いただくものとして、そこから、一部をコピペさせていただきます。


若者雇用戦略のウソ―【私の論評】雇用と中央銀行の金融政策の間には密接な関係があることを知らない日本人?!
このブログでも、前に掲載したと思いますが、一国の雇用の趨勢を決めるのは、何をさておいても、まずは中央銀行による金融政策です。たとえば、中央銀行が、インフレ率を2〜3%現状より、高めたとしたら、他に何をせずとも、日本やアメリカのような国であれば、一夜にして、数百万の雇用が生まれます。これに関しては、まともなマクロ経済学者であれば、これを否定する人は誰もいないでしょう。無論、日本に存在するマクロ経済学と全く無関係な学者とか、マルクス経済学の学者には、否定する人もいるかもしれませんが、そんなものは、ごく少数であり、グローバルな視点からすれば、無視しても良いです。 
日銀が、やるつもりもないインフレ目処1%など無視して、インフレ率を本当に2〜3%上昇させたとします。そうすれば、日本でも、一夜にして、数百万の雇用が生まれます。これは、マクロ経済学上で昔から知られているし、経験則としても成り立っている法則です。
無論、雇用対策のため、のべつまくなく、インフレにするというわけにはいきません。ある程度以上、インフレになれば、ハイパーインフレとなり大変なことになる場合もあります。そういうときは、中央銀行は、すぐにはインフレ率を高めるわけにはいきませんから、これは、打ち出の小槌のようにいつもできるというわけではありません。雇用枠が増えても、ハイパーインフレということにでもなれば、雇用が増えたという経済に対するブラス要因が、ハイパーインフレというマイナス要因によってかき消されるどころか、経済が悪化してしまいます。 
それに、経済のその時々の状況で、インフレ率を高める方法もいろいろあります。いろいろある方策のうち、雇用に悪影響を及ぼす方策もあります。同じ二つ三つの金融政策を実施するにしても、順番があります。順番を間違えると、かえって、雇用に悪影響を与える場合もあります。こうしたことを認識しながら、雇用調整を行うことは、本当に難しいことです。だからこそ、アメリカではFRBの金融政策の専門家が専門家的立場から、これを調整して、雇用対策を行います。 
雇用を直接生み出すのは、日本でも、本来日銀であるはずです。しかし、日本では雇用対策といえば、厚生労働省の管轄とかたく信じて疑わない人が多いようです。しかし、厚生労働省は、雇用枠を増やすことはできません。一定の雇用枠の中で、雇用対策ができるのみです。できることは限られていて、雇用のミスマッチを改善することくらいのものです。

特に平成10年に日銀法が改正(というより改悪)されてから、酷いというより暴走を続けはじめました。その暴走は今でも続いています。結局どういうことかといえば、頑なに金融引き締め政策を行い、少しでもインフレになりそうになれば、すぐに金融緩和をやめてしまうということを繰り返してきました。

日銀は、今年の2月には、インフレ目度1%を打ち出しました。この1%は、かなり低い数字です。これだけデフレ続きの日本であれば、当面4%にしたとしても、何ら悪影響はないはずです。ただし、いくら目処が低くても、一応は打ち出した目標です。しかし、日銀は、この1%目処ですら、実行しようとしません。実際、少しでもでもインフレになりかけると、すぐに追加緩和措置をやめてしまうというのが実態でした。


これじゃ、どうしようもありませんね。雇用といえば、もちろん、賃金もかかわってきます。過去20年日本は、失われた20年といわれ、経済は停滞し、賃金はあがるどころか、下がってしまいました。同じ時期に、他の先進国は、日本のようなデフレ政策をせず、程度の差はあれ、緩やかなインフレ政策を続けてきたために、経済も緩やかながら発展し、賃金も倍近くあがっています。ただし、毎年緩やかなインフレが続いたため、実質的には、1.5倍くらいです。

この間日本では、日銀が経済の癌ともいわれる、デフレを放置するどころか、デフレの守護神となり、積極的にデフレを推進してきたため、現在のような状態になってしまいました。そのしわ寄せが、独女の方にもかなり及んできているというのが事実です。マクロ的にみれば、そういうことです。無論、ミクロ的な見方もあり、上記のように雇用形態の問題もあるかとは、思います。


しかし、日銀の金融政策によって、雇用枠そのものを広げない限り、同じ雇用枠の中で、いくら厚生労働省あたりが、雇用のミスマッチを減らすよう努力しても焼石に水ですし、もぐら叩きに終わるだけです。ある独女の方が、職をみつけたり、賃金が上昇すれば、別の独女が職を失ったり、賃金が下がるということになるだけです。

雇用問題には、このような背景があるということが理解されていないため、多くの人が、日銀の金融政策に対して苦言を呈する人はいません。あくまで、厚生労働省や、自分達の責任であるかのように錯覚して、堂々巡りりを繰り返し、閉塞感にさいなまされています。水道の蛇口から、水が多量にもれているときに、漏れた水を汲み出して、頑張ったとしても全く意味がありません。水道の蛇口をとめるべきです。現在の雇用問題の水道の蛇口は日銀の金融引き締め政策です。これを止めない限り根本的な解決にはなりません。


もうこのようなことには、終止符を打つべきです。独女の方々も、最近では、SNSなどのコミュニケーション・チャネルを持っていらっしゃると思います。実際、私も、facebookで、多くの独女の方とお友達になっていただいています。独女の方々も、機会あるごとに、日銀の金融政策のまずさを理解し、訴えていくべきものと思います。それから、政治にも関心を持っていただきたいものです。

独女の方々をはじめとして、日銀のおバカな金融政策による無用な犠牲など、もう十分はらってきたと思います。今の民主党政権では、全く無理だし、それにもう次のない政権に期待してもしかたないですから、これから、政権を担いそうな、政党などがどのような金融政策をとるつもりなのか、特に、暴走する日銀に対して日銀法改正などで、対処していくつもりがあるのかどうか、関心を持つべきです。

ちなみに、自民党の総裁選が近いですが、各総裁候補が金融政策について、どのような考えを持っているかなど、以下の記事をご覧いただければ良くわかります。ぜひご覧になってください。
金融政策のイロハも知らない自称「金融財政のスペシャリスト」も登場!「経済政策」から見た自民党総裁選5氏の「通信簿」
2012年09月17日(月) 高橋 洋一
高橋洋一「ニュースの深層」
次の政権の金融政策は、独女の皆様の生活にもこれから、おおいに関わっていくことです。ゆるがせにはできません。今の失われた20年が、30年にならないように、注意深く見守っていく必要があります。そうして、次の選挙では、まともな金融政策を実行するような政党や、候補者を応援すべきです。

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2012年9月16日日曜日

“禅”が成功者を生む!あのジョブズ氏も実践―【私の論評】ジョブズの背後には、間違いなく日本文化の存在がある!!

“禅”が成功者を生む!あのジョブズ氏も実践


★本当に効く成功法則はコレだ!

有名経営者や名だたるビジネス作家の本が並ぶビジネス書コーナーで、異彩を放つ作家がいる。曹洞宗僧侶の枡野俊明氏だ。


枡野氏は禅寺住職でありながら、世界的に活躍する庭園デザイナーであり、美大教授。禅の思想に裏打ちされた著作はすでに十数冊に及び、仕事術の本も人気が高い。「禅」とビジネス。一見関連がなさそうだが、禅を学んで果たして成功できるのか?枡野氏に聞いてみた。

「禅の考え方は、今自分が成すべきことを、ただ一生懸命やるということ。過去を憂えたり、未来を心配したりしても、実体のないものにとらわれているだけ。今に集中すれば、心にゆとりが出てくるし、無駄なところにエネルギーを使わないので、結果は後から自然についてくるようになります」


禅を仕事に生かすことでストレスから解放され、その結果、作業の効率も上がり、精神的にも安定すると言う。

しかし、成功したいがために禅を学ぶのは本末転倒。禅とは、「物事への立ち向かい方や、心地よく暮らすための生き方を突き詰めていく思想」と枡野氏。禅の思考法を、ビジネスという分野に当てはめたら意外に使えたということか。

枡野氏によるセルリアンタワー東急ホテル「閑坐庭」(かんざてい)
そういえば、かのスティーブ・ジョブズが禅に傾倒していた話は有名だ。

「ジョブズの手がけたアップル製品には一切の無駄がなく、枯山水のような美しさがあります。彼は、毎日鏡に向かい『今日が人生最後の日だとしたら、今日やることはこれでいいのだろうか』と問いかけたと言います。今やりたいことに集中する、まさに禅の発想です」


洗練されたiPadやiPhoneのデザイン。実は、枯山水を体現していたのかも!?

【私の論評】ジョブズの背後には、間違いなく日本文化の存在がある!!

まずは、枡野氏の略歴など以下に掲載させていただきます。

ますの しゅんみょう
枡野 俊明

曹洞宗 徳雄山建功寺 住職

庭園デザイナー (日本造園設計 代表)

多摩美術大学 環境デザイン学科 教授

ブリティッシュ・コロンビア大学 特別教授(Adjunct Professor)




1975 玉川大学農学部農学科卒業。在学中より斉藤勝雄氏に師事。
斉藤勝雄氏の弟子となる。
1979 大本山總持寺にて雲水として修行する。 
1982 日本造園設計を設立。 
1985 曹洞宗徳雄山建功寺の副住職となる。 
1987 ブリティッシュ・コロンビア大学より招聘され、特別教授として集中講義を行う。(中曽根基金の特別教授)'87年より海外の大学において毎年講演。 
1989 コーネル大学、トロント大学等において講演。 
1990 ハーバード大学GSDにて講演。 
1994 ブリティッシュ・コロンビア大学より特別功労賞
『AWARD OF MERIT』を受賞。併せて同大学教授に就任。 
1995 新渡戸記念庭園改修においてCSLA(Canadian Society OfLandscape Architects)より『NATIONAL MERIT AWARD』を受賞。 
1997 日本造園学会賞受賞 (設計作品部門)
横浜文化賞奨励賞受賞。 
1998 多摩美術大学 環境デザイン学科 教授に就任。 
1999 芸術選奨文部大臣新人賞受賞(美術部門)。 
2001 曹洞宗 徳雄山 建功寺 の住職となる。 
2003 外務大臣表彰受賞。 都市緑化功労者 国土交通大臣表彰受賞。
2005 『Gala Spa Award 2005 (Special prize) 』 ドイツ。
カナダ政府より『Meritorious Service Medal』(カナダ総督褒章)を受章。
ブリティッシュ・コロンビア大学より名誉博士号を授与。 
2006 ドイツ連邦共和国 功労勲章 功労十字小綬章を授与。 
2007 第17回AACA(日本建築美術工芸協会)賞奨励賞受賞。 
2010 第55回神奈川県建築コンクール 優秀賞・神奈川県建築士事務所協会賞 受賞。 
素晴らしい、経歴です。この方は、日本文化を追求することにより、これだけの偉業を達成できたのだと思います。今のニッポン人、グローバリズムなどなんだのといいつつ、日本文化文化の素晴らしさを忘れていると思います。私は、日本人が日本人たる所以を忘れてしまっては、文化的背景もなにもない、ただの弱いニッポン人(日本的文化の背景のない日本人という意味)になるしかないと思います。


本当の意味で、国際人となるには、日本人ならば、日本の文化的背景を忘れては、決してなれないと思います。たとえ、英語ができたとしても、海外に行けば馬鹿されるだけです。最近私は、Google+のハングアウトで海外の人とも話す機会がありますが、そのときに海外の人から「どこからなの?」という質問をうけて、「日本から」というと、日本人だというだけで、"So, Smart"などといわれて、歓迎されるので、やはり、日本は、世界の中でも、尊敬されている国であることを実感しています。

そんな彼・彼女らに、話をして評判が良いのは、やはり、日本文化です。いろいろなことを話していて、「日本的なやり方だとこうだ・・・・・」といいつつ、その背景になる日本の伝統文化などについて、話をするとかなり評判が良いです。やはり、日本には、西欧にはない日本の古来から知恵があるのだと思います 。


このようなことがわかったので、最近では、英語で書かれている日本文化に関する、サイトの記事や、書籍を集めておき、いろいろな機会に話ができるようにしています。最近では、アニメの話題も多いので、アニメに関することも集めています。

そのような中で、「只管打坐(しかんたざ)」についての話もかなり外国の人々の関心を惹くことが、よく分かりました。只管打坐とは、詳細は、以下のURLをご覧いたてだくものとして、その意味は、『余念を交えず、ただひたすら座禅すること。仏教、特に禅宗の語。「只管」はひたすら、ただ一筋に一つのことに専念すること。「打坐」は座ること、座禅をすること。「打」は助字。「只」は「祇」とも書く』です。

http://www17.plala.or.jp/tozanji/sikantaza.html

この只管打坐の考えかたに、外国人の方々も共鳴するものがあるよゔです。実際、ハングアウトで、只管打坐について語った人の中には、次の週に自分の近くの禅道場をみつけて、やりはじめた人も、一人や二人ではありません。アメリカ人の良い思ったことは、躊躇せずにすぐに行動に移す態度には、いつも感心させられます。 上の文章にも、「ジョブズの手がけたアップル製品には一切の無駄がなく、枯山水のような美しさがあります。彼は、毎日鏡に向かい『今日が人生最後の日だとしたら、今日やることはこれでいいのだろうか』と問いかけたと言います。今やりたいことに集中する、まさに禅の発想です」とありましたが、まさにそうです。


これに関しては、ジョブズが日本の「武士道とは死ぬことと見つけたり」という「葉隠」とも相通じる考え方を持っていて、実際仏門に入ろうと企てたこともあったことをこのブログにも掲載したことがあります。これについては、詳細はここでは述べません。詳細は、以下のURLをご覧になってください。

Appleを復活させた「魔法使い」、ジョブス氏の休職―【私の論評】ジョブスの生き方は、「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」という日本人の理想を体現

私たちは、こうした多くの外国人をも魅了する、伝統文化に培われた日本に育っていますが、そのことを忘れがちです。そうして、その文化を受容して、日々の生活を送っていれば、あまり悩むこともなく、日々やるべきことに集中できるはずなのに、そうではなく、先のことを悩んだり、過去のことに引きずられがちです。


そのようなことから決別するためにも、もう一度日本文化を見直すべきだと思います。座禅など、私も久しくやっていませんか、また、やってみようと思います。私は、この古い伝統文化を思い出し、それこそ、スティーブ・ジョブズがやったように、良いところを現代的に取り入れるということにより、次世代の新しい日本をつくりだすことができるのではないかと期待しています。皆さんは、どう思われますか?



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2012年9月15日土曜日

野田首相は秋の臨時国会で衆院解散・総選挙に追い込まれ、近いうちに「石破・安倍連立内閣」が誕生する!?―【私の論評】いずれにせよ、増税して金融政策をなおざりにする政権は短期で終わる!!

野田首相は秋の臨時国会で衆院解散・総選挙に追い込まれ、近いうちに「石破・安倍連立内閣」が誕生する!?:


2012年09月15日(土)

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[ 歳川隆雄「ニュースの深層」 ]野田首相は秋の臨時国会で衆院解散・総選挙に追い込まれ、近いうちに「石破・安倍連立内閣」が誕生する!? 

[歳川 隆雄]

9月14日に告示された自民党総裁選は、石破茂前政調会長、町村信孝元官房長官、石原伸晃幹事長、安倍晋三元首相、林芳正政調会長代理の5候補者よる本格論戦がスタートした。世上では、"石(原)・石(破)戦争"という評価が定着しているかに見える。


・・・・・・・・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・・・・・・・・・・・

現実的に言えば、これから本格化する総裁選の候補者討論で石原氏は恐らく守勢に回らざるを得ないだろう。一本化調整失敗による谷垣禎一総裁の出馬断念の過程、小中野党が提出した首相問責決議案同調の経緯などについて、執行部ナンバー2である幹事長の責任を他候補から鋭く突かれるのは間違いない。

こうしたことからも、石破・安倍連合の新執行部が誕生する可能性が高い。それは途端に、近いうちに「石破・安倍連立内閣」が誕生することを意味する。野田佳彦首相は、来る秋の臨時国会で石破・安倍自民党の攻勢に晒され、内閣不信任案を突きつけられ、衆院解散・総選挙に追い込まれることも十分あり得る。

【私の論評】いずれにせよ、増税して金融政策をなおざりにする政権は短期で終わる!!

いずれ、政権交代は確実に行われそうです。しかし、次の政権も、理由が何であろうといままで通り、緊縮財政、金融引き締めをやり続けるようであれば、どんなにお題目が素晴らしくても、どんなに人気者が、政権につき、総理になろうとも、素晴らしいことを手がけようとも、短命政権で終わると思います。

これから、政権を担う政党や、政治家はこれを肝に命じるべきです。特に、一国の金融政策の重要性を理解した政党や、政治家など、政権につけば、長期政権を担うことができるかもしれません。また、有権者も、最低限増税は当面せずに、積極財政、金融緩和を行いデフレを克服する旨を公約に掲げない候補者や政党には、票を投じるべきではありません。

肝心要のこと、当たり前のど真ん中かのところに目が行かない、できないような愚かな政治家や、政党に他のことも満足にできるはずはありません。

さて、政局にも動きがでてきたようです、上の記事で主張されているようなことは、本当に実現する可能性が高いと思います。

政治といえば、憲法改正や、安全保障の問題、成長戦略、社会福祉など、日本国内には、問題が山積しています。これらの問題は、非常に重要です。しかし、これらの問題を片付ける前に、するべきことがあります。そうして、これをしなければ、結局他のことをしようとしても、足元をすくわれるだけです。何をやってもぐら叩きになってしまいます。何かを良くすれば、何かが悪くなり、悪くなったことを良くすれば、他のことが悪くなりと、延々と無限ループが続くだけになります。

それは、何かといえば、このブログでも何回も掲載してきたように、デフレからの脱却です。この課題を解決できない政府が、いくら格好のいい公約を掲げたにしても、結局何もできないと思います。


私は、極端なことをいえば、次の政権は、デフレ脱却だけ確実にするだけでも良いくらいだと思っています。今の政治家、結局口でいろいろ「あーでもない」「こーでもんない」といいつつ、結局デフレ脱却にまともに取り組んでいる政治家など、ほんの少数派ですし、その少数派も全く心もとないです。

野田総理と、谷垣総裁は、勝栄二郎財務次官の言うなりで、完璧にマインドコントロールされて、日本は財政破綻するから、増税はまったなしという話を信じこみ、増税路線にひた走りました。そうして、三党合意で、増税法案は、とおりました。しかし、勝財務次官は、今月11日に退任し、後任には、真砂靖主計局長となりました。

勝氏は、今年いっぱいは、財務次官にとどまるつもりでいたようですが、結局退任です。これには、大蔵省OBの圧力がかかったといわれています。要するに大蔵省元老たちが、勝氏に引導をわたしたということです。そりゃそうです。日本が財政破綻するなど、今や世界の金融市場は誰も信用していません。あの、アメリカのゴールドマン・サックスですら、日本が財政破綻するなどというヨタ話はしなくなりました。はなばなしく言いたてても誰れものってこなくなったからだと思います。


そりゃそうです。日本が財政破綻などしないということは、子どもにもわかることです。普通のビジネスマンを日本国にたとえるとすれば、ビジネスマンの着ているスーツの、内ポケットが政府のお金だとします、ここにお金がたくさん入っているとします。その大きな部分が借金だったとします。そうして、借用書も入っているとします。


しかし、背広には胸ポケットの他のポケット、これは、たとえば、家計のポケット、民間企業のポケット、金融機関のポケット、その他のポケットがあります。これらのなかにも、お金と他のポケットからの借用書が入っているいたとします。これら全部あわせたポケットのお金から、借用書の金額を差し引きしたトータルでプラスだったとします。

その場合、このサラリーマンは、借金をしているといえるのでしょうか?いえませんね。ただし、借用書が、自分の他のポケットからの借金だけではなく、他のビジネスマンから借金もあれば、話は違ってきます。そうして、この他のビジネスマンからの借金が、かさんでドウしようもない状況になったのが、ギリシャです。しかし、このビジネスマン、他のビジネスマンからお金を借りているどころか、ビジネスマンの中では、もっとも大きな金額を他のビジネスマンに貸しているとすれば、どうなるでしょう。


これは、借金をしているどころか、大金持ちということになりますね。これが、今の日本の現実(対外純金融資産過去20年世界一)です。では、どうして、政府のポケットに他のポケットからの借金の借用書の金額がべらぼうなのに、何とかしないのかという、疑問がわいてくると思います。そうです、そんな場合は、他のポケットから、政府のポケットにもっとお金をいれれば良いということになります。それが、税金であり、要するに税収が増えれば良いということです。

しかし、それをなかなかしないのが今までのの日本の政府であり、日銀ということです。要するにデフレです。デフレ下では、税率を高めたとしても、もともと、各ポケットのお金の出し入れが少ない状況ですから、政府に入ってくるお金も少なくなります。要するに、減収です。積極財政政策や、金融緩和策をすれば、政府のポケットにも、お金が入るというか、いろいろなポケットのなかから、お金の出し入れが頻繁になります。そうなると、税収が増えます。

iPhoneも入れられるポケットのついたブラ。でも、iPhoe5はサイズが大きくなったので入らないかも?
このような日本国全体の状態は無視して、勝次官は、政府のボケットの中の借用書に書かれてある、膨大な借金の数字だけ取り出して、谷垣総裁や、野田総理を「大変だ!!財源が枯渇する!!」と幻惑していたのだと思います。そうして、彼らはすっかりその気になって、増税路線にひた走りました。こんな子供にでもわかるような理屈を無視して、谷垣・野田増税ツインを増税路線に走らせた勝次官に、大蔵元老院から、鉄槌が下されたのも無理はないと思います。

それに、各ポケットの金の出し入れを促進すること(金融緩和策)に専念すべきであった、日銀に関しては、識者では指摘する人も多いのですが、政治家などでこれを指摘する人も少なく、日銀が責められることはあまりありませんでした。これは、本当に不思議なことです。とにかく、日銀が金融緩和策をしない限りは、各ポケットからのお金の出し入れが頻繁に行われることなく、このままデフレは続きます。政府が、大幅な財政支出をしたとしても、いっとき政府のポケットからお金がでて、他のポケットに入り込みはしますが、そこから、頻繁に出し入れされるということはなくなってしまいます。

日銀は、このようなことをずっと繰り返してきました。過去を振り返ってみると、過去20年におよび、政府は、小渕さんと、麻生さん以外は、緊縮財政のやりっぱなしでした。民主党もその轍を踏みました。日銀は、小泉さんの時はいっとき金融緩和をしました。だからこそ、このブログにも、掲載したように、2000年過ぎあたりに、堀江のライブドア問題や、村上ファンド問題なども浮上しました。しかし、日銀は、すぐに金融緩和をやめてしまったため、結局デフレからの脱却はできませんでした。2008年くらいまで、金融緩和を続けていれば、日本は、デフレから脱却できたと思います。このようなことを繰り返す日銀には、いずれ、大鉄槌を下す必要があります。


野田、谷垣増税ツインは、デフレから脱却できないというのに、はやばやと、増税法案を通してしまいました。増税は、デフレを加速して、先の例でいえば、各ポケットからお金の出し入れをさらに少なくして、税収うを減らすだけです。これは、橋本内閣のときに、増税して、増税以前の税収を上回ったことがないことで十分証明されています。さらに、英国では、財政赤字を減らすという触れ込みで、2010年に日本の消費税にあたる、付加価値税を大幅に上げて、景気が低迷し、いまだ、増収の見込みがなく、財政赤字を減らす目処がたっていないことからも十分証明されています。

このような過去をみていると、次の政権も、理由が何であろうといままで通り、緊縮財政、金融引き締めをやり続けるようであれば、どんなにお題目が素晴らしくても、どんなに人気者が、政権につき、総理になろうとも、素晴らしいことを手がけようとも、短命政権で終わると思います。

まず、国民のことを考えれば、少なくとも、当面増税はしないこと、緊縮財政はやめ、日銀の金融引き締めをやめさせデフレ対策を実行することを公約として、それを本当に実行する政府でない限り、結局財源不足で実効的なことは何もできず、国民の閉塞感がつのり短命政権で終わることは必定です。いくら偉そうな御託を並べても、先立つものがなければ、軍事も福祉も、雇用も、結局何もできません。今は、本当に増税・デフレなどやめて、税収を増やす(名目GDPを増やす)必要があります。税収を増やすには、税率をあげるのではなく、デフレを一刻も終焉させ、景気を浮揚する必要があるのです。税率は、景気が浮揚してはじめて、増収が可能になります。

これから、政権を担う政党や、政治家はこれを肝に命じるべきです。特に、一国の金融政策の重要性を理解した政党や、政治家など、政権につけば、長期政権を担うことができるかもしれません。また、有権者も、最低限これらの公約が網羅されてない、候補者や政党には、票を投じるべきではありません。肝心要のこと、当たり前のど真ん中かのところに目が行かない、できないような愚かな政治家や、政党に他のことも満足にできるはずはありません。現在の日本の最優先順位はデフレ克服以外にありません。これが克服できれば、現在やるべきことが10くらいあったとすれば、全部とはいわずとも、5つから6つは、すぐにも解消できます。デフレを克服しなければ、何も解決できず、モグラ叩きになるだけです。




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2012年9月14日金曜日

反日運動激化 「愛国無罪」中国当局野放し―【私の論評】マスコミはまた思考停止か、反日運動激化の裏にあるのは何か?

反日スト発生地域

■顔にラーメン/「旅博」不参加/ドラマ撮影妨害

日本政府による沖縄県・尖閣諸島の国有化を受け、中国側の日本への抗議が激化している。13日には日本人が顔にラーメンをかけられて目を負傷したりするなどの被害が相次いで報告された。国有化への反発から、中国で日本人が負傷する問題が判明したのは初めて。このほか、日本での観光イベントへの出展取りやめや日本への観光ツアーの自粛も始まった。背景には、中国側による抗議活動の“容認”がありそうで、日本側は対応に苦慮している。(上海 河崎真澄、那須慎一)


≪上海≫

中国外務省の洪磊報道官は13日の定例記者会見で「中国全土が日本の誤った行動に憤っており、政府による正義の要求や対抗措置を支持している」と発言。同商務省の姜増偉次官も「中国の消費者が理性的な方法で、自分たちの考えを表明するのは彼らの権利だ」と述べ、日本製品のボイコットを容認する考えを示した。

上海の日本総領事館が13日、明らかにしたところによると、同館管轄地域の歩道を歩いていた日本人が何者かにラーメンを顔にかけられた。このほか、「日本人か」と声をかけられた別の邦人が足を数回蹴られるなどした被害があった。

中国、尖閣天気予報など対抗措置

「中国で撮影するな」日テレロケ妨害

中国各紙、反日デモ写真を1面に掲載 …

≪北京≫

北京の日本大使館前では、尖閣諸島の国有化に抗議する反日デモが13日も行われ、11日以降でデモは3日連続となった。日本人の入店を拒否する中華料理店も出てきているという。

一方、中国国家観光局は13日、東京都内で20日から開催予定のアジア最大級の観光イベント「JATA国際観光フォーラム・旅博」への出展を取りやめることを明らかにした。

旅博をめぐっては、平成22年にも尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で逮捕された中国人船長の勾留延長を受けて、中国側が出展を中止した経緯がある。今年は、世界150カ国以上の政府観光機関や旅行業者が参加。中国は約80平方メートルのブースを確保し、日中国交正常化40周年の節目にあわせて、日本人観光客の誘致をはかる方針だった。

≪香港≫

香港のフェニックステレビ(電子版)は13日、香港で行われた人気テレビドラマ「金田一少年の事件簿」(日本テレビ系)のロケで、現地の男性が「ここは中国だ。日本人は撮影するな」と抗議したため、警察官が出動する騒ぎになったと報じた。在香港日本総領事館もトラブルを把握しているが、「尖閣諸島の国有化が背景にあったかは分からない」としている。

この記事の詳細は、こちらから!!

【私の論評】マスコミはまた思考停止か、反日運動激化の裏にあるのは何か?

上の記事皆さんどう思われますか?何か、本当にただ、中国側が一方的に流している情報をそのままたれ流しているだけで、背後に何があるのか全然分析していないようです。上の記事では、事実だけ報道するにしても、背後にあること、あるいはありそうなことを分析して、リンクでもつけておくというような配慮が欲しかったです。

これに関してSakura-SoTVの水島社長(先日尖閣に上陸した人の1人)がテレビの中で以下のように述べています。

 

私も、この論評に概ね賛成です。なぜ、このような官製暴動が頻繁におこり、それが、放置されているのか?昨年あたり、いわゆる反日サイトが、いつのまにか、反政府コメントで、炎上するにおよび、ほとんどの反日サイトを閉鎖してしまった中国中央政府ですが、今回は、そうではありません。これは、何か裏にあるとみるのが当たり前と思います。水島さんは、上の動画では、背後に何があるとは言っていましたが、それが何であるかまでは言及していませんでした。

少し前の反日デモ、現在のものに比較すると規模が大きい。最近のものはかなり規模が小さい

しかし、それは、明らかです。それは、あの習近平の消息です。ここしばらく、中国では、次期トップに確定している筈の習近平がずっと消息不明という異常事態が続いています。

たとえば、NHKの海外向けニュースで習近平消息不明を流したとたんテレビの画面が真っ黒になるという中国お家芸の遮断がされました。


産経新聞では以下のようなニュースが掲載されました。
NHKの習氏情報報道を遮断 中国
2012.9.13 01:21
【北京=川越一】NHK国際放送のニュース番組が12日夜、今月1日以降、動静に関する報道が途絶えている習近平国家副主席に関する情報を伝えようとしたところ、テレビ画面が真っ黒になり視聴が不可能にな 
 日本政府による沖縄県・尖閣諸島の国有化に反対して、北京、上海、広州で行われた反日デモの様子が伝えられた後、中国に絡む関心事として、習氏の名前が出た瞬間、放送が遮断された。 
 中国では引退者を含め、国家指導者の死亡情報や健康状況が国家機密とされている。しかし、当局が外国人向けの報道にも過敏な反応を示したことで、習氏の健康状況をめぐる憶測はさらに拡大しそうだ。 
NHK国際放送がいきなり真っ黒になるような事態は以前もあったことがありますが、滅多にあることではありません。内容は、忘れてしまいましたが、私も実際にその様子自宅のテレビでをみたことがあります。こんなことからも、習近平の消息不明は中国共産党にとって「最重要機密事項」だということが理解できます。とはいいながら、これだけインターネットが発達している現在、ずっと隠蔽しておけるはずがありません。

さて、10月の中国は政治の季節です。まずは、国慶節があります。国慶節には、13億人の人民の多くが建国を祝い、あちこちへ旅行に行きます。これに関して共同より以下のようニュースがありました。
中国の10月休暇 訪日旅行中止相次ぐと報道
中国の通信社、中国新聞社は11日、沖縄県・尖閣諸島をめぐる問題の深刻化を受けて、中国では10月1日の国慶節(建国記念日)の連休に計画していた日本への旅行を取り消すケースが相次いでいると伝えた。 
 旅行会社関係者によると、日本政府が尖閣諸島の国有化計画を発表して以降、北京では日本への団体ツアーをキャンセルする動きが出始めたという。 
 また上海の旅行会社によると、これまでに約2割の団体客が日本への旅行を中止。日中関係が冷え込む中、日本に滞在することを不安視する旅行客も出てきているという。 
 中国の旅行研究者は「大量の旅行客が日本への訪問を取り消す可能性も排除できない」との見通しを示した。(共同) 
[ 2012年9月11日 23:25 ]  

日本で、尖閣国有化の正式決定は9/11でした。その前から愛国のための「日本旅行キャンセル」があったようではありますが、習近平の消息不明は尖閣国有化決定前からのことです。ここで注目しなければならないのは、北京と上海で日本旅行キャンセルが多いということです。

この二つの大都市は、中国内でもかなり人口が多いですから、海外旅行をする人が多いのは当然かもしれません。しかし、二つの都市は政治情勢にも敏感です。何しろ、中国共産党の二大派閥の、北京派閥と、上海派閥の本拠地です。「海外旅行なんてしてる場合じゃない」という「口コミ」なり「情報」が、流布されているとも考えられます。

海外発信専門の中国新聞社がわざわざ「日本旅行中止のお知らせ」を世界に流すのは、背後にいつもと違う何かがあることを示唆している可能性が高いとみるべきです。

北京にも、異常事態が発生しています。
党指導部に不穏な空気=習氏「失踪」、大会日程も未発表-負傷か、臆測広がる・中国 
 【北京時事】中国の次期最高指導者に内定している習近平国家副主席が公の場に姿を見せなくなってから10日間以上が経過した。中国筋によると、日課の水泳中に背中を負傷したとの説が有力。しかし、自身が胡錦濤氏に代わり党総書記に就任する来月の共産党大会を控える中、大会開幕日も公表できない異例の事態となっており、党内に不穏な空気が流れている。 
 習氏の「異変」は5日、クリントン米国務長官らとの会談を相次いでキャンセルしたことで発覚。10日に予定されていたデンマークのトーニングシュミット首相との会談も取りやめになった。1日に自身が校長を務める幹部養成機関「中央党校」の秋季学期開学式典で講話したのを最後に、公の舞台から姿を消している。中国共産党では国家指導者の病状は「国家秘密」で、中国政府は沈黙を続けている。 
 共産党筋によると、5年に1度の党大会は10月中旬の開幕で調整が進んでいる。過去の例では8月末の政治局会議で日程を確定し、発表するケースが多い。習氏のけがは「深刻な状況ではない」(消息筋)とされる。外見上負傷していると分かる状況であれば、報道陣の入る外国要人との会談に姿を見せず、非公開の内部会議のみに出席する可能性が高いが、今回は政治局会議が開かれたとの情報はない。 
 8月29日を最後に公の場から遠ざかっていた党ナンバー8の政治局常務委員・賀国強党中央規律検査委員会書記は12日、久々に中央テレビの画面で動静が確認された。今も動静不明の習氏は党大会準備の責任者でもあることから、間近に迫った党大会が順調に開催できるか疑問視する声が出ている。(2012/09/12-22:05) 
消息不明の習近平
中国共産党幹部とって5年に1度の自らの晴れ舞台しかも久々に大きな権力委譲がみられる筈であり、その中でも、中国皇帝の座を手に入れる一世一代の晴れ舞台を演出する担当者でもある習近平が長期消息不明であり、党大会の日程も発表されないというのは、何かの異常事態が起きたか、起きてまだ継続しているとしか、考えられません。

中国の新聞が「反日デモ」報道を連日一面で報じるのは「習近平隠し」である可能性が高いです。それが事実だとしても、「習近平隠し」は、すでに発生した出来事によるか、発生して今も継続しているか、いずれの動きにしても、これは、氷山の一角にすぎず90%の水面下の出来事はまだ見えていません。

これが、単なる中国内共産党内容の権力抗争の激化なのか、その結果として、習近平は、失脚するどころか、今は存命しているのかいないのかもはっきりしません。

それとも、背後には、最も大きな、後からみれば、歴史的な大変動の予兆だったといわれるような、大きな動きがあるのかもしれません。ひょっとすると、従来からこのブログで掲載してきたように、中国分裂の予兆なのかもしれません。これに関しては、様々な動きを注視し、今後何か新しい動きがあれば、このブログに掲載していきます。



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2012年9月13日木曜日

iPhone5ついに発表!  目玉の新機能8&iPhone 4Sとどこが変わったか徹底比較―【私の論評】画面の比率が、16:9になったのが、根本的変化!!この流れは、iPadにも及ぶ!!

iPhone5ついに発表!  目玉の新機能8&iPhone 4Sとどこが変わったか徹底比較



やはり、iPhone5だった! 

Appleは本日、日本時間9/13に開催した新製品発表会で、新しいiPhoneである「iPhone5」を発表しました。

「ウレぴあ総研」でこの記事の完全版を見る【動画・画像付き】

Appleの発表によれば、日本は、9/14(金)から予約受付が開始され、9/21(金)から発売開始されるそうです。

これまでより大きなディスプレイ、より薄く軽くなったボディ、速いチップ、LTE対応、カメラ性能の向上、新しいiOS6、バッテリー持続時間とすさまじい変化を遂げています。気になる新機能、性能は?  iPhone4Sとどう違うの?  を項目ごとにわかりやすく解説します。

● ディスプレイサイズが4インチに! 

「どうなるiPhone5!?  これを見たら分かるスペック徹底調査まとめ

でも書いた通り、いままでの3.5インチ(960x640)から、4インチ(1136x640)になりました。スクリーンのアスペクト比もほぼ16:9になり、フルサイズの動画も上下が切れることなく迫力ある映像が楽しめそうです。横幅はいままでと変わらないので、縦長です。色は黒と白、容量は16GBから64GBまで用意されています。

インダストリアルデザイングループ担当上級副社長のジョナサン・アイブは「片手でここち良く使えるように、スクリーンを高くはしても広くはしなかった」と縦横を大きくしない理由を語っています。持ったときの感覚は、従来のiPhoneユーザーでもすんなり移行できそう。

従来のiPhoneに最適化されたアプリは、センタリングされて表示されるので、問題なく使えるそうです。

この記事の続きはこちらから!!

【私の論評】画面の比率が、16:9になったのが、根本的変化!!この流れは、iPadにも及ぶ!!



本日のニュースは、やはりこれですね。このブログでも過去には、iPhoneをとりあげてきましから、やはりとりあげないわけにはいきません。

さて、時がすぎれば、どんどん新しい技術が開発され、技術的に進歩していくので、新しい製品に新しい技術が盛り込まれるのは、当然のことです。ですから、今回iPhone5にも様々な新しい技術が盛り込まれています。ですから、それに関してはあまりこのブログでは解説しません。それは、他のサイトをご覧いただければ良いと思います。

とくに、お薦めは、以下のサイトです。

全てはここに。本日のアップルイベントに関する全記事のまとめはこちら!

これは、GIZMODEのiPhone5に関するサイトのまとめです、ここしばらく、リアルタイムで更新するようで、最新の情報が得られます。

私は、今回の画面サイズの変更について、私の思うところを掲載します。今回のサイズ変更は、3.5インチから、4インチになって画面が広がったということだけではなく、根本的な変化です。

ご存知のように、iPhoneが出る前までは、iPadも、iPhoneも、縦横のサイズが、4::3でした。そうなると、どういうことになるかといえば、iPhoneで撮影した、画像も動画も、現在のハイビジョン・テレビで見ると、画像の上下に横に黒い縞が入ってしまいました。


また、縦横サイズが、4:3の比率のiPhoneで、huluなどの現在のテレビをみると、比率が異なるため、上と下に横に黒い縞がはいってしまいます。シネマスコープ映画など、見ると、さらにこの黒い縞は大きくなって、画面に細いストライプのように写ってしまいます。startreack(邦題 宇宙大作戦)などの昔のテレビ番組では、画面一杯に表示されます。

iPhone5発売はアメリカのGDPを0.5%押し上げる効果があるといわれている
これは、iPadでも同じことです。文章だけだと、わかりにくいので、以下に画像を表示します。以下の写真は、iPadで現在のハイビジョンの16:9の比率の番組を写したところです。これが、映画だともっと、上下に大きな黒い縞ができてしまいます。


iPadで今のテレビ番組をみると・・・・・
そうなると、実際は、iPhoneは3.5インチの画面であっても、上下に縞ができてしまい、本当に小さな画面になってしまいます。特に、映画は小さすぎて、見ていてもよくわからないくらいになってしまいます。これは、iPadでも同じことです。iPadの画面は、9.7インチですが、16:9の比率のテレビ番組など写すと、16:9の7インチの画面で見ているのとかわりありません。

このようなことを考えると、今回16:9にしたのは、当然の流れと思います。それと、これは、iPadにいえることですが、9.7インチとほぼ10インチなのに、4:3なので、キーボードとの相性が悪くなってしまいます。

それは、以前このブログにもマイクロソフト・サーフェスとの比較の記事で掲載したことなので、以下にそれを引用します。


Google「Android 4.1 "Jelly Bean"」「Nexus 7」「Nexus Q」発表―【私の論評】各社がタブレットを提供するわけ?




だから、私は、iPadがなぜ、従来のアナログテレビの比率にしたのか、理解に苦しむところがあります。これだと、動画に関しては、iPadは、ほぼ10インチのディスプレイなのですが、動画を見ている限りでは、7インチのディスプレイで見ているのと同じということなります。ただし、確かに、電子書籍などでは、縦長だと確かに読みにくいというところもあるのかもしれません。これは、個々のユーザーにとっても、意見がわかれるところだと思います。

しかし、これから、デジタルハイビジョンなどとのコラポレーションがどんどん取り入れられていくことを考えると、iPadの現在の画面の比率は、将来的には、ネックになるかもしれません。


上記の写真は、iPadと、アップルの純正キーボードを並べて撮影したものです。アップルのキーボードは、小さくコンパクトにまとまっているのですが、キーボードの部分は、標準の大きさです。並べてみると、キーボードのほうが、若干大きいことがわかります。私は、このブログでも以前紹介したように、iPadをケースにいれて、このキーボードを併用して、ノートパソコンのように使うこともあります。こうした使い方をするには、iPadのケースにキーボードが組み込まれている以下のような製品もあります。


しかし、この製品のキーボードだと、標準よりも一回り小さくなってしまい、使用しにくいという面があります。だから、私は、こうした製品はつかわずに、アップルの純正ワヤレスキーポードを用いています。しかし、こうした組み合わせで使用するのは、無論、ノマド的な使いかたをするときに限られますから、結局はカバンの中に入れて、持ち歩くことになるのですが、そうする、サイズの違いからやはり、コンパクトに収まることはなく、かさばります。その点、サーフェスはこのような問題はなく、かなり使いやすそうです。


以上から、考えると、iPhoneもiPadも画面を16:9の比率にするのは、当然の流れで、。今回、iPhone5が、16:9になって、次のiPadが4:3のままであれば、かなり相性が悪いです。iPhone5で撮影した、動画・画像を、iPadでもそのまま大きく見えたほうが良いに決まっています。おそらく、次に出てくるiPadも画面比率は、16:9になると予測します。

皆さんは、どうお考えになりますか?



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2012年9月12日水曜日

トウモロコシ「史上最高値」でも食糧危機が来ない理由―【私の論評】おおむね正しいが、一つ大きな間違いがある!!

トウモロコシ「史上最高値」でも食糧危機が来ない理由

青々と茂るとトウモロコシ畑

トウモロコシ価格が2012年7月に1トンあたり333ドルと史上最高値を更新した。

2008年(月平均)に価格が高騰したときには、「世界食糧危機が来た」などと言って大騒ぎしたものだが、今回はそれほど騒いでいない。もう、マスコミも国民も食糧危機には興味がなくなったのであろうか。ちなみに、トウモロコシの価格は2008年よりも16%も高くなっている。

なぜ大きな騒ぎになっていないのだろう。

それは円高だからだ。2008年は1ドルが110円前後であったが、現在は80円を切っており40%ほど円高になっている。だから価格が16%ほど高くなっても、円ベースだとまだまだ安い。
新興国の成長と資源価格の推移は関係があるのか?

図に1980年のドルベースの価格を1.0としたときのトウモロコシ、石油、鉛の価格の変化を示す(IMFデータ)。図を見ると、トウモロコシ、石油、鉛の価格の変動パターンが驚くほどよく似ていることに気がつく。2006年頃から2008年の夏にかけてそろって急騰し、2008年の秋にそろって急落し、その後に再び上昇している。


穀物価格の急騰は、干ばつによる不作などによってもたらされる。2012年も米国の穀倉地帯が干ばつに襲われたことがトウモロコシ価格急騰の直接の原因になっている。ただ、干ばつが来るかどうかまだ分からなかった4月から6月頃でも、価格は2008年の最高値付近で推移していた。

ただ、トウモロコシだけでなく石油や鉛の価格も一緒に見ると、そのような説を信じる気にはなれない。干ばつによって石油や鉛を含む鉱石が採れなくなることはないからだ。

それでは、新興国の需要が資源価格を押し上げているという説はどうだろう。中国をはじめとした新興国は資源を大量に消費し始めている。

ただ、この説もよく考えてみるとおかしい。まず、2000年の価格が1980年よりも安くなっている。2000年のトウモロコシの価格は1980年の価格の0.88倍、石油は0.74倍、鉛の価格はなんと0.42倍である。中国をはじめとした新興国は1980年頃より経済発展の速度を速めた。そんな状況で2000年の価格が1980年よりも安くなることがあるのであろうか。


また、新興国の需要によって価格が上昇したのであれば、なぜ2006年に急に高騰し、2008年に急落したのであろうか。需要増加が原因であるのなら、このような変化をすることはないだろう。
需給を反映していないトウモロコシの「史上最高値」

2006年以降の資源価格の乱高下は金融現象と捉えた方がよいと考える。

アラン・グリーンスパン氏は2006年まで米国連邦準備制度理事会の議長を務めていた。彼はマエストロ(巨匠)と呼ばれるほど米国の金融政策を巧みに操って、長期間にわたって米国を好景気に導くことに成功した。しかし、それは今になって考えれば、サブプライムローン問題など多くのバブルを作っていただけのことであった。

2008年の夏にピークを付けた資源価格の高騰は、住宅バブル崩壊に気付いた資金が資源に逃げ込んだためと考えられる。ただ、当時、多くの人はそのことに気付かなかった。だからトウモロコシの価格上昇を受けて、食糧危機の到来などと言って騒ぎたてたのだ。

サブプライムローン問題は2009年のリーマン・ショックへとつながったが、それによって世界景気は急速に冷え込んでしまった。その結果、資源価格も大きく下落した。

その金融危機は米国だけに留まらなかった。ギリシャの財政問題に飛び火して、ユーロ危機に発展している。それらの危機を回避するために世界は低金利時代に突入した。米国や西欧諸国はバブルの処理に失敗して低金利政策を続けている日本を嘲笑ったものだが、いまや彼らも日本と同じ状況にいる。

日本、米国、西ヨーロッパ諸国は全て超金融緩和状態を続けている。そんなときに、米国で干ばつが発生したという情報が入り、トウモロコシの価格はいとも簡単に史上最高値を更新した。

ただ、これは需給を反映したものではない。そのために、秋になって干ばつの被害はそれほどではなかったなどといった情報が入ると、今度は値を大きく下げることになろう。

この記事の詳細は、こちらから!!

【私の論評】おおむね正しいが、一つ大きな間違いがある!!
上の記事概ね正しいのですが、一箇所酷い間違いがあるので、訂正しておきます。それは、まずは、上の記事では、前のほうで、以下のように掲載しています。

トウモロコシは、値上がりしても、枯渇するということはなさそうだ
「2008年は1ドルが110円前後であったが、現在は80円を切っており40%ほど円高になっている。だから価格が16%ほど高くなっても、円ベースだとまだまだ安い」。

にもかかわらず、後ろのほうでは、以下のように掲載しています。

「日本、米国、西ヨーロッパ諸国は全て超金融緩和状態を続けている」。

これって、全くおかしいと思います。まず、他国はそうですが、日本だけは、「超金融緩和状態」を続けてなどいません。超金融引き締め状態を、かれこれ20年近くも続けているというのが事実です。

米国、EUは、現在景気対策として、確かに金融緩和策を実施しています。それに、リーマン・ショックのときだって、米国、EUも超金融緩和措置を行いました。何をしたかといえば、大幅な貨幣の増加などありとあらゆる緩和策をして、マネタリーベースを増やしました。



そんなときに、日本だけが増刷もせず、金融引締め状態を続けていました。その結果、どうなったかといえば、円高、デフレのさらなる進行です。下のグラフ、縦罫は金融緩和度合いを示すものです。

このグラフをみても、以下に日銀が金融緩和をせずに、金融引締めばかりしてきたかわかるというものです。リーマンショツクのとき、他国は、金融緩和を積極的に実施したため、リーマンショツクの震源地であったアメリカですら、日本よりも、はるかに立ち直りが早く、日本だけが、一人負けの状態になりました。

クリックすると拡大します
このグラフの一番右は、2011年であり、大震災があった年です。さて、この年ですら、日銀は、金融緩和策を行いませんでした。そうして、どうなったかといえば、強烈な円高です。なぜ、こんなことになったかといえば、地震の復興のため、円需要が増すのは当然のことですが、そんなときでさえ、日銀は、増刷することもなく、金融引き締めをしたため、円の需要の高まり放置し、強烈な円高になってしまったのです。

トウモロコシが高騰しても、円安、インフレのほうが良い?!

何か、上の記事では、円高で、トウモロコシや、資源が安く購入できるので良いような印象を受けますが、そんなことは絶対にありません。やはり2008年あたりの、110円くらいが当たり前の水準です。それに、金融引き締めにより、デフレから脱却もままなりません。

トウモロコシが安く買えなくても、枯渇するというのでなければ、円高ではなく、デフレも収束したほうが国民にとって、はるかに良いことはいうまでもありません。

このようなミスリードはやめていただきたいです!!このようなことをして、日銀を擁護して何になるというのでしょうか?


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