2014年5月10日土曜日

【中国・ベトナム衝突】緊張高まる南シナ海 オバマ米政権、再均衡戦略の「決意」試される事態も―【私の論評】安部首相は、優柔不断オバマの尻を叩き、東シナ海で近隣諸国をも含む大合同演習を行い日本のアジアにおけるプレゼンスを増すべきだ(゚д゚)!



南シナ海で、領有権を争う中国とベトナム、フィリピンとの緊張が高まり、米政府は情勢の激化を阻止するため、各国に自制を促している。オバマ大統領は先のアジア4カ国歴訪で、安全保障の重心をアジア太平洋地域に移す再均衡(リバランス)戦略を、補強したばかり。これに反発する中国の、今回の事案に対する出方を注視しており、ウクライナ情勢も抱え、新たな火種をもみ消したいというのが本音だ。

今回のパラセル諸島周辺海域における中国の動向について、米戦略国際問題研究所(CSIS)のアーネスト・バウアー氏は、オバマ大統領のアジア歴訪による再均衡戦略の補強を踏まえ、「中国はベトナムの(中国に抵抗する)決意を試している」と指摘。「米国がウクライナ情勢に気を奪われている間に、中国は南シナ海で現状の変更を企てている」と、懸念を示す。

米国の同盟国であり、先に新たな軍事協定に署名したフィリピンはもとより、非同盟国のベトナムもオバマ政権の再均衡戦略上、極めて重要な存在だ。

それだけに、中国の動向はオバマ政権の「決意」も試すものだといえる。仮に、1988年に中国がベトナムと南シナ海で軍事衝突したような事態に発展し、何より、米国と相互安全保障条約を結ぶフィリピンとの間で軍事衝突に至れば、尖閣諸島(沖縄県石垣市)で有事が発生した場合のオバマ政権の行動を占うものともなるだろう。

一方でベトナムは、装備を主にロシアから調達しており、カムラン湾の再開発でもロシアに資金、技術支援を仰いでいる。ウクライナ情勢をめぐる米露の対立は、ベトナムを挟んでの米露の力関係を微妙なものにしている。再均衡戦略の一角に組み込まれている同盟国タイの政情不安も、米政府には懸念材料だ。

上の記事は、要約記事です。この記事の詳細をご覧になりたい方は、こちらから(゚д゚)!

【私の論評】安部首相は、優柔不断オバマの尻を叩き、東シナ海で近隣諸国をも含む大合同演習を行い日本のアジアにおけるプレゼンスを増すべきだ(゚д゚)!

私は、このブログで、オバマの優柔不断が、いずれ中国ロシアのクリミア侵攻が中国に影響を及ぼす可能性を指摘してきまし。今回のこの事件は、わずか2ヵ月で早くもそれが現実になった形となりました。中国は「力による現状変更」の意思を変えるつもりはまったくないようです。

これに関しては、以前このブログにも掲載したので、その記事のURLを以下に掲載します。

オバマ大統領の「チキンキエフ」の瞬間 ウクライナ危機、外交を武器にプーチン大統領に立ち向かえるか?―【私の論評】キエフは、日本の将来にもおおいに関わりのある、オバマ外交の力量を見る良い機会か(゚д゚)!
私たちは、今回のような緊急事態に対する、これらの対策を見極める必要があります。これに対する対応が適切であれば、アジアの中国に対する出方にも期待が持てるでしょう。しかし、その対応が結果として不味いものであれば、アジアの安定にもアメリカが寄与できるのかどうか疑わしくなります。 
そもそも、以前からこのブログで警鐘してきたように、オバマ大統領は、尖閣問題に関して、「尖閣諸島は日本の領土であり、日中間に領土問題存在せず」などの公式見解を発表していれば、さほど複雑でも深刻にもならなかった可能性がかなり高いです。南シナ海についても、同様の声明を発表すべきでした。 
煮え切らない態度をとっていたからこそ、中国はオバマの意図を探るという意味あいもあり、日本の尖閣列島沖や、南シナ海での挑発行動が絶えなくなってしまいました。 
これは、日本や、ASEAN諸国の立場など全く無視したとしても、理解に苦しみます。いわゆる、戦後レジームの立場を守るという立場からいっても、このレジームにおいては、第三国でしかない中国に対して厳しい態度をとるのが当たり前です。 
これに対して、プーチン氏はかなり強硬です。しかし、これはロシアの立場からすれば、理解できるし、当然のことでもあると思います。ここで、ウクライナがEU側陣営に入ることを許すか、許したにしても、ロシアとの関係も重要視しないで入ってしまえば、その後周辺諸国もそのような動きに追随する可能性も高いです。 
美人が多いと定評のあるウクライナ女性

先日も、このブログに掲載しましたが、
現在のロシアは小国にすぎず、もしそのような動きが加速すれば、さらにロシアの小国化に弾みをつけることになります。それだけは、防ぎたいというのがプーチン大統領の真意です。 
この真意を理解しつつ、オバマ大統領は超大国アメリカとしての意地をみせる必要があります。 
この意地をみせつけられなければ、アメリカは今後オバマ大統領の任期中には、確実に世界での超大国としての存在感を失うことになります。 
そうなれば、アジアの不安定化も避けられなくなります。 
この場合、日本もこの不安定の荒波にさらされることになります。日本としては、憲法がどうのこうのという前に、身近に迫った荒波を自ら防ぐ体制を、現体制化で模索していく必要迫られることになります。
こうした中国の力づくの挑戦は遠からず、東シナ海の尖閣諸島をめぐっても現実になるとみるべきです。日本は集団的自衛権の見直しはもとより、漁民を装った尖閣侵攻などの問題への対応も急ぐべきです。

現場付近では、中国最大の石油探査会社である中国海洋石油(CNOOC)が約750億円を投じて、動く石油空母とも言われる深海掘削リグ「海洋石油981」を稼働させ、探査活動を始めています。この地点は、ベトナム沿岸から120海里しか離れておらず、ベトナムの排他的経済水域(沿岸から200海里)内ですが、中国は「完全に自国の水域」と主張しています。

中国は南シナ海のほぼ9割を自国の水域と主張し、今年1月には「南シナ海で操業する漁船は中国の許可が必要」という勝手な規制まで発表していました。

こうした最中、ウクライナにおける「ロシアの実力行使」がたいした痛みを伴わずに成功し、中国の背中を押した形になったと思います。中国にとっては、ベトナムが全方位外交で多少、中国に配慮していようとも、石油資源確保の重要さに比べれば「おかまいなし」なのです。

フィリピンは衝突事件と時を同じくして、南沙諸島付近でウミガメを密猟していた中国の漁船を拿捕しました。4月28日には米国のオバマ大統領がフィリピンを訪問し、新しい米比軍事協定を結んだばかりでした。フィリピンは米国の後ろ盾を得て「もう中国の無法を許さない」と強腰に出たようです。

フィリピンのアルバート・デルロサリオ外相はかつて「フィリピンは日本が平和憲法を改正し、再軍備することを歓迎する」と表明しています。また、インドネシアの外相も同様の態度を示していました。

ベトナム、フィリピンと緊張関係を高めている中国はこれから、どう動くのでしょうか。さらに大胆になることはあっても緊張緩和に動くのは望み薄です。なぜなら、米国と欧州は欧州本体の危機と世界経済に直結するウクライナ情勢のコントロールで事実上、手が一杯の状況です。

米国務省は「危険な行為や威嚇を強く懸念している。すべての当事者に自制を求める」との声明を発表しました。しかし、これは、裏返せば、それ以上、とても手を広げる余裕がないことの表れでもあります。ということは、中国にとっては絶好のチャンスになります。これは日本にとって非常に危険な状況にあると認識しなければなりません。

そうして、日本がこの状況を打開する手段の一つとして、東シナ海で近隣諸国をも含む大合同演習を行うのです。

仮想敵国として、無論のこと中国として、日米韓はもちろん、インド、インドネシア、フィリピン、その他アセアン諸国で参加できる国すべて、それから、オーストラリア、フランス(南太平洋に基地あり)、イギリスなどの海軍を結集して東シナ海で大演習を行うのです。

そうして、こんなことは一見不可能のようにもみえますが、ロシアにも大演習に参加できるのであれば、参加してもらうようにもっていくべきです。小国ロシアは、そんなことはおくびにも出さず、ウクライナ問題では、現在世界唯一の超大国であるアメリカのオバマが優柔不断なオバマ大統領を尻目に、ウクライナ問題では起死回生をはかりました。しかし、依然として中国の脅威が厳然としてあります。

小国ロシアは、プーチンの決断により今でも超大国的プレゼンスを
維持している(写真はロシアの国旗を柄にしたビキニ)

考えてみても下さい、経済的にも軍事的にも人口的にも、小国に成り果てた、そのロシアが中国と国境を接しているわけです、近年中国からロシアに移住する中国人がかなり増えているという事実もあります。

過去のソ連時代も、ロシアになってからも、今まではロシアは中国に対して一歩も譲らないという行動をとってきましたが、小国に成り果てたロシアでは、いつまでもこれを単独で維持することはできないことはプーチンも十分理解していると思います。

こうしたこともあるし、オバマの優柔不断さもあったからこそ、プーチンは、ウクライナでの大冒険をやったのだと思います。ロシア側からすれば、あのタイミングでやらなければ、ロシアのプレゼンスは確実に低下し、二度と立ち上がれなくなると踏んだのだと思います。

であれば、今すぐは無理でも、いずれロシアも加えた大演習をするということで、今から準備すべきです。

海上自衛隊の観艦式の模様

最初、日米韓、フイリピン、インドネシアくらいからはじめて、毎年スケールを大きくし、最終的には、ロシアをも含めた、大演習を毎年開催するのです。そうして東シナ海での演習が定例化すれば、南シナ海や、インド洋でも実施するのです。

その演習では、いずれボロ船「遼寧」程度の空母や、中国の古いタイプの潜水艦やら何やらを模した、前近代的な艦船を並べて撃沈してみせるとかのショーをやっても良いと思います。また、尖閣を模した島に、中国の強襲揚陸艦などを模したものを上陸させて、粉砕しても良いです。

とにかく、米国や日本には、現状でもとても太刀打ちできないし、さらにこれらが、ASEANやインド、オーストラリア、ロシア、フランス、イギリスと結託していることを印象づけ、海洋進出など、土台最初から無理な妄想にしか過ぎなかったことを自覚させるのです。

そうこうしているうちに、馬鹿な中国共産党幹部は、中国を崩壊させ自滅します。この体制を整えて、現中国政府に海洋進出は無理であることを自覚させて、中国政府の国内での求心力をなくし、中国を分裂させ、まともな民主国家にするように仕向けるのです。

現在では、世界唯一の超大国のアメリカだが、オバマの
優柔不断のせいで、超大国的動きができなくなっている

そうして、本来このようなことは、オバマが実施すべきなのでしょうが、現在の優柔不断なオバマにはできません。だとすれば、日本の安倍総理が、オバマの尻を叩いて実施すべきです。

今後、中国が動けば、それに対して近隣諸国の海軍がすぐにでも対応できる体制を整えるべきです。そうして、これが安部総理の掲げている安全保障のダイヤモンドの最終形です。

そうでないと、中国がアジアの平和と安定を脅かす存在になることは必定です。中国のなすがままにまかせておけば、アジア全域が、現在の中国のような暗黒大陸になります。それだけは、避けなければなりません。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2014年5月9日金曜日

[書評] 古谷経衡『若者は本当に右傾化しているのか』―【私の論評】ちょっと待ってくれ再分配政策は、デフレから抜け出すためにも、今こそ最も重要な政策ではないのかい?これを忘れトリクル・ダウンを信奉する政治家には、経済を語る資格はない(゚д゚)!

[書評] 古谷経衡『若者は本当に右傾化しているのか』

街頭演説する古谷経衡氏(左端)

気鋭の評論家、古谷経衡氏が本書で主に取り上げているのは、本のタイトル同様、実際に日本の若者たちは右傾化しているのかというテーマである。では、実際に、日本人、とりわけ若い世代は右傾化したのであろうか。

結論を先取りして言えば、その答えは「否」である。その論拠としては、本書の中で古谷氏が紹介している各種調査や、やや古いが辻大介氏らによる調査

http://d-tsuji.com/paper/r04/

や田辺俊介氏らによる調査

http://jww.iss.u-tokyo.ac.jp/interview/publishment/tanabe_2011_12.html

にも、近年の日本人のマジョリティの心性に右傾化の傾向がないことがはっきりと表れている。

本書によれば、古谷氏は高校時代にパニック障害を発症し、大学時代、また自営業者としてバリバリ働き、比較的稼ぎのよかったゼロ年代前半は症状が寛解していたものの、リーマン・ショック以降の日本の景気の悪化と相関するように経済状態は苦しくなり、またそれと因果関係があるのかは不明だが、持病も悪化したと語る。




こうした古谷氏の経験は、彼をして「つまり、人は後天的な努力だけで社会的成功をつかみ取るわけではないのと同じく、『後天的な自己責任』だけで、貧困や非正規雇用に零落するわけではない」という結論に至らしめる。

ここから古谷氏が危惧するのは、現在の保守論壇、及び自民党政権が再分配政策に極めて冷淡、および消極的なことである。

経済政策を考える際に、再分配政策が極めて重要であることは、このReal-Japanの執筆陣の一人でもある片岡剛士氏も常々指摘していることである。

http://synodos.jp/newbook/3504

このアベノミクスを再び軌道に乗せるためにも、政府はより積極的な再分配政策に取り組む必要があるだろう。もし、そうしないのならば、「アベノミクス」はゼロ年代前半の中途半端な金融緩和と脆弱な再分配政策という「小泉・竹中路線」となんら変わりのない経済政策となってしまうのである。

本書を読んで、古谷氏のような保守派とされる論客から、鋭い再分配政策の提言が現れてきたことに驚くと共に、日本の未来に対して、心強いものを感じた。

星飛雄馬

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【私の論評】ちょっと待ってくれ再分配政策は、デフレから抜け出すためにも、今こそ最も重要な政策ではないのかい?これを忘れトリクル・ダウンを信奉する政治家には、経済を語る資格はない(゚д゚)!

「つまり、人は後天的な努力だけで社会的成功をつかみ取るわけではないのと同じく、『後天的な自己責任』だけで、貧困や非正規雇用に零落するわけではない」という古屋氏の結論、これはあたり前のど真ん中です。しかし、この書籍にはそれが、古屋氏の個人的実体験として赤裸々に語られていることに価値があり、多くの人々から共感を得られるのだと思います。

経済が順調なときですら古屋氏が指摘するように、後天的な自己責任だけで、貧困や非正規雇用に零落する人もいるというのに、日本が完璧にデフレに陥ってから15年もたつ現在では、この傾向は頂点に達しているとみるべきです。

異次元の包括的金融緩和が実施されて以来、雇用は多少好転しましたが、つい最近まで地域によっては、新卒の高校生の就職率が30%などという信じがたいこともありました。大学新卒の就職氷河期も記憶に新しいところです。こんなざまでは、若者が社会に出た途端、挫折してしまいます。

古屋氏が指摘するまでもなく、デフレは貧困に直結しています。デフレでも、頑張りますなどという台詞は、せいぜい数年で終わるようなデフレで成り立つ台詞であり、15年もデフレが続く日本では成り立たない台詞です。とはいいながら、小数ながらデフレでも新規事業などで頑張っている企業もあれば、個人もいます。ただし、マクロ的に見ればこのような企業や個人は例外中の例外であるということです。

まずは、何としても経済の癌である、異常なデフレから脱却しなければお話になりません。なのに、デフレから脱却もしていない今年の4月より、増税するなどとは狂気の沙汰としかいいようがありません。

こうした、狂気の沙汰を推進したり、容認したりする現在の保守論壇、及び自民党政権は、完璧なマクロ経済音痴であるとみなすべきであり、古屋氏の指摘するように、再分配政策についても消極的なのはあたり前のことと思います。

いまの状況で、増税するのもやむなしと考えてしまうような、頭の悪さでは、再分配政策にも関心が向かないのは当然のことです。

そもそも、政治家の多くはデフレから脱却できなければ、雇用状況特に若者雇用は良くならないという基本的なことを理解していないのだと思います。これについては、以前にもこのブログに掲載したことがあります。その記事のURLを以下に掲載します。
若者雇用戦略のウソ―【私の論評】雇用と中央銀行の金融政策の間には密接な関係があることを知らない日本人?!
若者が将来に展望を持てない日本を作ったのは誰だ(゚д゚)!

詳細はこの記事をご覧いただくものとして、金融政策と雇用とのあいだには、密接な関係があることは昔から知られている事実(フィリップス曲線などからも明らか)です。ところが、日本ではこのことが良く理解されておらず、若者雇用などというと、金融緩和などは思いもよらず、せいぜい雇用のミスマッチの是正くらいしか頭に浮かばないというが実体です。

雇用のミスマッチの是正は、結構なことですが、デフレ下では、雇用そのものが減ってしまうので、いくらミスマッチを是正しても、焼け石に水です。まずは、デフレを解消して、雇用そのものを多くする必要性があります。

そんな最中に増税するなど、狂気の沙汰です。本来ならば、減税をすべきです。

そうして、現状であれば、先日も掲載したように、公共工事の供給制約というものがありますから、公共工事を劇的に増やすといっても不可能ですらか、現下では、所得税減税、給付などが、最も効果があります。

そうして、こうした所得税減税や、給付などを行うにしても、古屋氏が語っているような、再分配政策を取り入れて行うのが非常に効果があります。

なぜなら、現金・預金やその他の資産を多く持っているお金持ちなどは、多少増税されたにしてもあまり大きな影響がないですし、減税も同じで、多少減税されたからといって、消費支出などすぐに増やしたりはしません。

デフレは若者の雇用には大敵です
しかし、古屋氏が語っているように、、貧困層や非正規雇用に零落した人々については、減税などあれば、すぐにでも必要不可欠なものにお金をを使うからです。

こうした観点から、所得税減税、給付を行うにしても、再配分的な政策を取り入れるべきです。要するに、貧困層ほど減税幅が大きく、給付金も多くなるように配布して、効果のある景気対策につなげていくべきです。

むろん、デフレから脱却し、はっきりとしたインフレになれば、こうしたことは、やめるべきです。ただし、やはりどんな時代でも、ある程度のセーフティーネットは用意しておくべきでしょう。

馬鹿な政治屋ども、こうしたこともほとんど理解できず、トリクルダウンなど信奉しているのだと思います。

以下にwikipediaから、トリクルダウンについて引用しておきます。
トリクルダウン理論(トリクルダウンりろん、trickle-down theory)とは、「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が浸透(トリクルダウン)する」とする経済理論または経済思想のことです。トリクルダウン仮説やトリクルダウン効果ともいいます。現状では、マクロレベルでのパイの拡大が、貧困層の経済状況を改善につながることを裏付ける有力な研究は存在しないとされています。 
トリクルダウン理論は、新自由主義の代表的な主張の一つであり、この学説を忠実に実行した時のアメリカ合衆国大統領ロナルド・レーガンの経済政策、いわゆるレーガノミクス(Reaganomics)について、その批判者と支持者がともに用いた言葉でもあります。
トリクルダウンについては、アメリカでも大失敗でしたが、もっとも酷い大失敗は、現在の中国です。中国では、鄧小平主導のもの「富める者から富め」というスローガンのもと、改革を推し進めましたが、その結果が現在の中国の貧富の差の拡大です。中間層が薄く、これらが経済・社会に大きく寄与するということは中国ではありませんでした。

日本がデフレから抜け出せなければ、喜ぶのは中国(゚д゚)!

デフレ下の現状でも、トリクルダウン的な考えをする政治家はただの馬鹿です。こういう馬鹿どもには、再分配政策が理解できません。これは、保守・革新など関係ありません。右・左、上・下に関係なく、現下における再分配政策の重要性に気がつかない政治家は、愚鈍であり、経済を語る資格はありません。

若者が元気になる経済政策を(゚д゚)!
こうした馬鹿な政治家どもに、絶大な影響力を及ぼしているのが、財務次官の木下氏です。増税すれば、財政再建ができるなどは、全くの出鱈目です。実際、過去の2回の増税で、税収が増税前の水準を上回ったことはありません。税収とは、国民の所得が原潜であって、国民の所得が増えない限り、税収は増えません。
結局、馬鹿な政治家どもは、現実を見ることが出来ず、財務省に振り回されいるにすぎません。

とにかく、今の日本は、本来はデフレ脱却を最優先すべきなのに、政治家どものほとんどは増税を推進して今日に至っています。


政治家の大半がこの体たらくですから、安部総理としても、長期政権を目指すためには、否応なく増税に踏み切るしかなかったのだと思います。おそらく、忸怩たる思いだったことでしょう。

それから、本来保守とは何かといえば、もともとは、こういう意見を持っている人、こういう考えをする人という、類型など存在せず、たとえば、フランス革命などの過激なやり方に対して、中庸を説く人とくらいの意味が本来の意味です。

こういう本来の意味からすれば、上記の「古谷氏のような保守派とされる論客から、鋭い再分配政策の提言が現れてきたことに驚く」という発言は、正しいものとはいえないと思います。

むしろ、保守のほうが、現下における再分配政策に対して賛同するというのが、本来であり、現下におけるこの政策に反対するとか、そもそも関心がないような連中はただの似非保守だと思います。

とにかく、今の日本の政治家は、トリクルダウンや増税による財政再建などという迷妄から脱却し、一刻も早く、再配分的な政策を取り入れた、所得税減税、給付政策を実施するべきです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2014年5月8日木曜日

日本を「丸腰」にさせたがっている護憲派 抑止力なくして中国の膨張主義に立ち向かえるのか―【私の論評】南シナ海は、やりやすいからやっただけ、尖閣は抑止力が効いているため、示威行動を繰り返すだけ、米海兵隊が沖縄から去れば、尖閣・沖縄は中国領になる! それが厳しい現実だ(゚д゚)!

日本を「丸腰」にさせたがっている護憲派 抑止力なくして中国の膨張主義に立ち向かえるのか





中国の膨張主義、覇権主義は、日本の領土である尖閣諸島周辺での日常化した領海侵犯や、スプラトリー諸島(南沙)やパラセル諸島(西沙)でのフィリピン、ベトナムとの領土紛争を見ても明白である。

1991年、スービック海軍基地とクラーク空軍基地が返還され、米軍はフィリピンから撤退した。当時、日本国内ではフィリピンがアメリカに対して基地提供を拒否し、米軍基地を撤去させたというので、反安保勢力などは大いに意気高くしたものである。ただ実態は、基地の使用期限延長について交渉中の1991年6月、ピナトゥボ山が大噴火し、クラーク空軍基地が大量の火山灰などにより使用不能になり、米軍自身が放棄したものだった。スービック海軍基地については、アメリカは使用期限の延長を望んでいたが、フィリピン上院が拒否したため同年11月に返還された。

米比相互防衛条約自体は解消されたわけではないが、アメリカが干渉する可能性はないと読んだ中国は、米軍が92年に撤退した後、95年にフィリピンが領有権を主張していた南沙諸島の環礁の1つであるミスチーフ礁に建造物を一方的に構築した。

さらに2012年4月からは、南シナ海・中沙諸島のスカボロー礁の領有権をめぐっても、フィリピンは中国と対決しているが、ここでも中国はその軍事力を背景に駐屯施設の基礎工事を始めていると言われている。

中国はベトナムとの間でも膨張主義的行動を繰り広げている。このような中で先月、国賓として訪日したオバマ米大統領は、4月28日、アジア歴訪の最後の訪問国としてフィリピンを訪れ、アキノ大統領と首脳会談を行い、新軍事協定を締結した。

松竹氏によれば、抑止力とは「軍事力を行使することによって、『抑え、止める』のではない。軍事力を実際には行使することなく、侵略があったら反撃するよ。打撃を加えることになるよという意思、能力を相手国に示すことによって、相手国の侵略を未然に防ごうというのが、抑止力のもともとの考え方」ということだ。

まさしくその通りで「核抑止力」は、いざとなれば核兵器で反撃し、壊滅的な打撃を与えるよという意思を示すことによって、相手国の侵略を思いとどまらせようとするものである。

ある国がもし日本を侵略すれば、その国には真っ先に海兵隊が上陸作戦を敢行するだろう。海軍も、空軍も、陸軍も投入される。その可能性があるからこそ日本の侵略を踏みとどまっているのだ。これが抑止力でなくて、なんと言うのだろうか。

先般オバマ大統領が訪日した際、安倍首相との共同会見で尖閣諸島を含む日本国の施政権が及ぶ領土は、日米安保条約第5条の適用範囲であると明確にコミットした。尖閣が武力攻撃を受ければ、日米が共同で反撃するということだ。これまで国務長官、国防長官からは同趣旨の発言があったが、大統領発言だけにその意味は大きい。

反基地論者、反安保論者の多くは、護憲派だ。海兵隊をはじめとする米軍基地はいらないと言う。自衛隊は憲法違反の軍隊だと言う。共産党などは、いずれは自衛隊は解消すると言う。結局、日本は丸腰になるということだ。この立場の人々は、「抑止力」というだけで目くじらを立てる。だが冷静に国際情勢を見てもらいたい。丸腰の日本という立場が、どれほど手前勝手で無責任な立場か分かるはずだ。

【私の論評】南シナ海は、やりやすいからやっただけ、尖閣は抑止力が効いているため、示威行動を繰り返すだけ、米海兵隊が沖縄から去れば、尖閣・沖縄は中国領になる! それが厳しい現実だ(゚д゚)!

沖縄に駐留する米海兵隊

南シナ海で中国側の不法掘削を阻止するためにやってきたベトナム巡視船が中国船と激しく衝突しました。同じ日に、フィリピンは不法侵入の中国漁船を容赦なく拿捕しました。中国大陸ではウイグル人の対中国ゲリラ戦が既に勃発しています。共産党中国の侵略政策に対する諸国・諸民族の反撃が一斉に始まりました。

ベトナム船と中国船との衝突、フィリピンの中国船拿捕、二つの事件の発生は習近平にとっては厳しい試練です。強硬姿勢で臨めば近隣諸国との紛争拡大が必至となります。弱く出ると中国内では威信失墜・政権弱体化することになります。習は一体どう対処するのでしょうか。どうにもできません。

本来ならば、実施すべきは、民主化、政治と経済の分離、法治国家化です。これを実施することにより、中間層を増やし、これらの社会・経済活動を活発化させることにより、中国を豊な国にすべきです。それが以上貧富の差が広がるだけです。そうなれば、中国は確実に崩壊します。そうして、現中国は、その道をまっしぐらに進んでます。これに気づかない、中国共産党中央政府はただの馬鹿者というより、利己的な、信念も何もない金の亡者の集まりです。

日本もフィリピンに習って尖閣周辺でもっと強い行動に出るべきです。尖閣はどの方面からみても、日本の領土であり、日本と中国との間に領土問題は存在しないわけですから、尖閣周辺の中国の船は違法な侵犯を繰り返してるだけです。全部拿捕、拿捕に抵抗するというのなら、全部撃沈で良いのではないでしょうか。

日本政府や、海上自衛隊は、何も大騒ぎすることなく、粛々と国際法に従い、警告、威嚇をした後で、中国船を撃沈すればそれで良いのでないですか。これは、日本の領海内のことですから、中国政府が騒ごうが何をしようが、構わないのではないですか?

軍事力では、今でも数段優っている海上自衛隊です。やる気にさえなれば、中国の公船など赤子の手を捻るように簡単に海の藻屑と化すことができるはずです。

フィリピンが中国偽装漁船を拿捕する措置に出た背後には、10日ほど前に締結された米比新軍事協定があると考えられます。米国の軍事的バックアップを受けたフィリピンはとうとう中国への反撃に打って出たわけです。軍事的には、弱小国家であるとはいえ、国を守るフィリピン政府の決意と高い戦略性は日本も学ぶべきです。

これに近いことは、このブログでも、2010年当時にも掲載しました。その記事のURLを以下に掲載します。
【尖閣衝突事件】東南ア、毅然対応期待 南シナ海で対峙 強い関心―日本は日清戦役で東郷平八郎がイギリス艦を撃沈したときの胆力を思い出すべきだ!!

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、以下に当時のイギリス艦を東郷平八郎が撃沈した事実を掲載しておきます。

東郷平八郎
日清戦争のときに、大量の清国兵を載せたイギリス艦船(イギリスの国旗掲揚)が、日本海軍の艦船に撃沈されたというものです。この艦船の指揮をしていたのが、後の日本海大海戦で日本に大勝利をもたらした東郷平八郎でした。無論、このとき、ほとんどの中国兵もイギリス人も死亡して、一時日本は世界中から非難を受けたように見えましたが、やはり、予め相手の船に乗り込んでまで、予告などしているため、国際法、航海法には違えず撃沈しているので、あまり大きな非難とはなりませんでした。
日本の巡洋艦浪速がイギリス商船を沈没させたと言う事件

要するに、シナの便衣兵どもを載せたイギリス艦船を東郷平八郎が、国際法、航海法に違えず撃沈したということです。

馬鹿なシナは別にして、東南アジア諸国も、日本も、国際法、航海法を守る国です。これらを尊重して、前もってきちんと国際法、航海法を守って中国船を臨検し、拿捕したり、衝突したり、撃沈すれば良いのです。きちんとしたことをすれば、国際的にも不服を申し立てるのは中国だけであり、他国がそのことに対して、とやかくいえば、単なる内政干渉になるので、何もいわないでしょう。

それを何回も繰り返せば、最初はシナも犬の遠吠えのように、吠えまくるでしょうが、そのうちこりてバカ真似はしなくなります。この時、はじめて馬鹿なシナは、国際法の本当の意味を学習することでしょう。こんなことを掲載すると、そんな馬鹿なという人もいるかもしれませんが、もう実際に、フィリピンや、ベトナムのような軍事的には小さな国が実践していることです。日本だけが例外である必要性などないはずです。

こういうことを20年くらい前からやっておけば、中国も今のように増長しなかったと思います。鉄は、熱いうちに打てという言葉がありますが、中国が増長し始めたころにこれくらいのことをやっておけば、現在のような、尖閣問題、南シナ海の問題のようなことはおこらなかったと思います。その意味で、日本の政権与党(自民党及び民主党)には重大な責任があると思います。

フィリピン・ベトナムにかぎらず、多くの近隣諸国がこれを当然のこととして、これからどんどん実行していけば、日本がいうことをきかない中国船を撃沈したり、尖閣に上陸した便衣兵どもを駆逐したとしても、あたり前のど真ん中という時代になると思います。

中国の長期国家戦略を示す地図

日本がこういうことをせずに、今までのようにお茶を濁すようなことだけしていれば、中国は増長し、海兵隊が日本からいなくなれば、抑止力がきかなくなって、中国は尖閣はいうにおよばず、沖縄もその手中におさめることでしょう。その次には、日本の西半分は、中国の省に、東半分は自治区になることでしょう。それが、中国の長期国家戦略でもあります。

こんなことは、護憲派には思いもつかないことだと思います。日本を丸裸にすることにまい進する護憲派は、最早日本の多数派ではありません。単なるアメリカ側が一方的につくった占領地法である、日本国憲法を未だに金科玉条のように守ろうとする護憲派は、中国をさらに増長させるだけだと思います。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2014年5月7日水曜日

一刻も早く減税と給付金を 消費増税が景気にブレーキ―【私の論評】今の状況を理解できず、声高に景気対策として効率の悪い公共工事の増加を叫ぶ輩は馬鹿かスパイ!今はあたり前のど真ん中で減税・給付金政策が一番(゚д゚)!

一刻も早く減税と給付金を 消費増税が景気にブレーキ

黒田東彦総裁率いる日銀の金融緩和に加え、財政政策を打つ必要がある

この1年間で、経済指標はかなり良くなってきた。実質国内総生産(GDP)は、515兆円(2012年10~12月期)から、528兆円(13年10~12月期)へと増加し、失業率は4・3%(12年12月)から3・6%(14年3月)へと低下した。

物価上昇率(消費者物価総合指数)は、マイナス0・1%(12年12月)からプラス1・6%(14年3月)へとデフレ脱却したといってもいいところまできた。

しかし、これからが大変だ。いうまでもなく、4月1日から消費税増税が実施されたからだ。これまでの経済運営は「金融緩和あり、増税なし」だったので合格点であるが、4月以降は金融緩和というアクセルと増税というブレーキを同時に踏んだ状態になる。しかも、増税は「景気が本格的に良くなる前」なのでまずい。

金融政策や財政政策の効果を分析した「マンデル=フレミング理論」からも、十分な金融緩和が実施されていれば、財政政策は効果があるという結果が導き出される。つまり、財政政策の一種である増税による消費減少は、波及効果をもって実体経済の有効需要を減少させるわけだ。

景気を良くするためには、金融緩和では効果が出るまでラグ(ずれ)があるので、手遅れだ。即効性の強い財政政策、しかも制約の少ない減税・給付金政策を主力とする必要がある。そのために、一刻も早い補正予算の編成が望まれる。


(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

上の記事は、要約記事です。この記事の詳細をご覧になりたい方はこちらから(゚д゚)!

【私の論評】今の状況を理解できず、声高に景気対策として効率の悪い公共工事の増加を叫ぶ輩は馬鹿かスパイ!今はあたり前のど真ん中で減税・給付金政策が一番(゚д゚)!

上の高橋洋一氏の記事、まったくその通りで、現状では所得税減税、給付金政策などをするのが景気を悪くさせないための最も良い方策であるということです。

こんなあたり前のど真ん中のことが、市場関係者にも多くの政治家にも理解されていません。本当に不思議なことです。こんな常識的なこともわからないから、平気で増税などできるのだと思います。

まずは、「マンデル=フレミング理論」に関しては、小さな国で変動相場制の国においては経済対策としての財政政策ほとんど効き目がないことがわかっています。ただし、日本は世界的にみても、大国(アメリカ、中国、インドなどは人口超大国であり世界においては例外的な国々)であるので、財政政策は効き目があります。

しかも、高橋洋一氏が上で語っているように、十分な金融緩和が実施されているという条件下では、効果があります。しかし、増税は緊縮財政の一種であり、これをしてしまえば、実体経済の有効需要を減少させ、景気を停滞させてしまうということです。

この状況では、金融緩和だけでは、緩和の効果が出るまでには、数年のラグがあるため、景気は必ず落ち込むということです。だから、何らかの積極財政を打つ必要があります。

そうして、現状を考えた場合、公共工事の提供制約があるため、景気対策としての大規模な公共工事は景気対策としては効率が悪すぎます。

これについては、以前のこのブログでも掲載したことがありますので、以下にその記事のURLを掲載します。
【日本の解き方】高く評価できる黒田日銀の1年目 懸念は増税による成長率下振れ―【私の論評】財政政策にも限りが、追加財政政策をしたとしても、公共工事の供給制約がある(゚д゚)!
詳細はこの記事をご覧いただくものとして、供給制約に関する部分のみ以下にコピペさせていただきます。
以下のグラフは公的固定資本形成(公共事業費)と建設業許可業者数の推移です。

公的固定資本形成の増減に対して、建設業者数が遅れて追従しているのが分かります。 
大体5年くらいの遅れでしょうか。国土強靭化により公共事業を拡大しても供給能力が元に戻るには5年くらいの時間がかかってしまうという事です。 
これでは、財政支出を増やして、公共工事をどんどんやろうにもできないということです。供給を増やしたとしても、それができるようになるには、5年くらいのタイムラグがあるということです。それにしても、過去20年にもわたって、公共工事を削り続けてきた結果がこれです。こんなことからも、糞馬鹿低能民主党が政権後退のスローガンとした「コンクリートから人へ」は大間違いだったことがわかります。
公共工事の提供制約の原因は、箱物行政などといわれ、公共工事そのものが悪とされ、本来必要不可欠な工事まで過去20年にもわたって、削減されてきたためです。

麻生財務大臣は、 麻生財務相は3月の時点で、閣議後に記者会見し、「予算執行に具体的な目標をつくることで早期実施を強力に進め、来年度前半に景気が下ぶれするリスクに万全を期す」と語っていました。

麻生財務大臣

しかし、現状のような公共工事の提供制約がある状況で、所得税減税や給付金などの政策を打つなら効果があるでしょうが、公共工事などを強力に推進しようにもできないわけで、いまのところ、景気が落ち込むのは必至という状況だと思います。

公共工事は魅力的に見えるが、現時点では経済に与える影響は少ない



今必要なのは、消費税増税を緩和するための、所得税減税や貧困層に対する給付金の増加などの政策です。これを速やかに実施すれば、景気の落ち込みを防ぐことができるでしょうが、そうでなければ効果はありません。

現在、景気対策の一環として公共工事を増やせなどという連中は、現実を踏まえていない馬鹿か、スパイであるかのいずれかです。

現状では、公共工事は国土の保全などのために暫時増やしていくという考えが重要

予算の早期執行のための公共工事の増加など、絵に描いた餅にすぎません。結局そんなことをしようにも出来ない状況です。だとすれば、ここから利権など発生しようにも工事が結果として、受注されなければ、発生しないわけで、寄生虫ネットワークの人々も儲けることはできません。

やはり、金儲け主義で、利権ばかり狙う人々にとっても、まずは、デフレを解消することが最優先だと思います。こんな人達も、所得税減税や給付金にともなう利権を目指すべきです。

現在公共工事を増やせなどという連中は利権亡者かスパイのいずれか


現状で公共工事の利権獲得を目指すのは、愚かとしか言いようがないですし、それを目指すのは馬鹿だということです。ただし、誤解を避けるために言って起きますが、私は公共工事をするな等とは一言も言っていません。実施すべきです。特に国土強靭化もすべきです。

しかし、公共工事を景気回復の柱とするなと言っているだけです。というより、現状では、公共工事そのものが、直近では景気回復の柱にはできないということを言っているだけです。今すぐではなくても、状況が変われば、国土強靭化などの公共工事を景気回復の柱にできるときもやってくるかもしれません。私は、これまで否定しているわけではありません。

無知で、公共工事利権を目指すならまだ見込みがありますが、こんなことをすべてわかっていて、それでも無理やり外国人労働者を導入してまで、どんどん実施せよというような連中は中韓のスパイかもしれません。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2014年5月6日火曜日

日仏首脳会談:防衛装備品、共同開発へ 交渉開始で合意―【私の論評】オバマ大統領の外交姿勢を変えた、安部総理の積極外交で日本は変わる(゚д゚)!

日仏首脳会談:防衛装備品、共同開発へ 交渉開始で合意

訪問先のパリの日本大使公邸で開かれた歓迎会で、
オランド仏大統領(左)に和食をふるまう安倍晋三首相(右)

安倍晋三首相は5日午前(日本時間5日午後)、フランスのオランド大統領と大統領府で会談し、防衛装備品の共同開発を進めるための政府間協定締結に向け、両国間の交渉を開始することで合意した。また、次世代原子炉「高速炉」の研究開発で協力する方針を確認した。両首脳は会談後、合意内容をまとめた共同文書を発表した。

防衛装備品の共同開発について、共同文書は「無人システムをはじめとするいくつかの分野」と記すにとどめたが、日仏両政府は海中の機雷を破壊する無人潜水機などを想定している。会談で両首脳は、今年1月に始まった日仏の外務・防衛閣僚会合(2プラス2)の次回会合を来年、東京で開くことを決めた。

両首脳はまた、民生用原子力分野での協力強化を確認。仏はナトリウムを冷却材に使った高速炉「ASTRID」の開発を進めており、両政府は日本の高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県)を活用し、放射性廃棄物を減らす研究を進める。

両首脳はウクライナ情勢を巡っても意見交換した。オランド氏は会談後の記者会見で「我々は同じ立場だ。ロシアのプーチン大統領を説得する唯一の方法は対話であり、事態を沈静化しなければいけない」と述べ、平和的解決に向け、日仏が連携してロシアとの対話を進める考えを示した。

一方、共同文書は「ある国の領域の一部または全部に対して、他国が強制や力で権利を主張することに反対を表明する。両首脳は紛争の平和的解決を重視する」と明記したが、海洋進出を強める中国への名指しの批判は避けた。

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この記事の詳細はこちらから(゚д゚)!

【私の論評】オバマ大統領の外交姿勢を変えた、安部総理の積極外交で日本は変わる(゚д゚)!

安倍首相は欧州を歴訪中ですが、いったい何をしているのかなど、日本のメディアは、淡々と安倍総理の訪問日程などおざなりに報道するだけで、その真の意味あいなど伝えません。以下の記事は日本メディアが触れない点を、バランスよく、分かりやすく解説しています。特に今回は、英仏訪問が重要なのですが、そこにも触れています。是非ご覧になって下さい。
ついに出た!これが尖閣の安倍ドクトリン【安倍首相訪欧】

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、以下に重要な部分のみピックアップさせていただきます。

木原稔(みのる)防衛大臣政務官
日本の木原稔(みのる)防衛大臣政務官が2日、ロンドンにあるシンクタンク、国際戦略研究所(IISS)で講演し、質疑応答の中で沖縄・尖閣諸島をめぐって、「私の個人的な考えも入っているが」と断った上で、「本気で解決する時期が来れば、国際司法裁判所(ICJ)というものがある」と語った。

尖閣問題をめぐるシナリオは大きく分けて3つある。(1)中国が不法占拠を強行し、紛争に発展(2)棚上げ状態に戻す(3)天然資源の共同管理や国際司法裁判所などで解決――である。
(1)のシナリオはオバマ米大統領が「尖閣防衛義務」を明言 (ブログ管理人強調)したことでなくなった。中国は米国との軍事衝突は考えていない。 
中国の立場は、とりあえず(2)の状態に戻して、日本への揺さぶりを続ける。これに対して、日本は(3)の「法の支配」による解決を非公式に中国に投げかけた形になった。
訪欧中の安倍晋三首相は1日、キャメロン英首相との首脳会談で、(1)外務・防衛担当閣僚級協議(2プラス2)の早期開催(2)防衛装備品の共同開発の促進(3)物品役務相互提供協定(ACSA)締結に向けた交渉開始――で一致した。

これは、日米同盟による尖閣の防衛義務という「内堀」を強固にした上で、2プラス2や防衛装備品の共同開発、ACSAを通じて英国、オーストラリア、フランスなどとの安全保障協力という「外堀」を築いていく日本の安全保障戦略をより鮮明にしたものだ。
中国の軍備増強でアジア・太平洋の安全保障環境は一変した。中国に配慮するオバマ大統領の優柔不断さから日本は「内堀」も揺らぎかねない状態だった。日本は「内堀」についてオバマ大統領の口からはっきり明言してもらうよう働きかけるとともに、地道に「外堀」を築いてきた。 
木原政務官の講演を聞いていて、日本も湾岸戦争以来の課題だった「普通の国」に近づいてきたことを実感した。インド系参加者から「日英両国の防衛協力強化はフィリピン、ベトナム、インドネシア、マレーシア、インドなど中国との間で領有権を抱える国々にとって非常に心強い」と称賛の声が上がった。 
日本国内では安倍首相の防衛・安全保障政策に対する批判が強いが、国際的な基準からみると、100点満点ということだ。筆者は7年間、ロンドンで防衛省や自衛隊の駐在文官・武官の方々の活動を見てきたが、本当に地道な努力が実って良かったと思う。
 ジャーナリストの西村幸祐氏は、この記事に関してFBで以下のような見解を述べています。
元産経新聞の木村正人氏の記事で木原稔防衛政務官が、尖閣を国際司法裁判所で決着をつける、と発言したことが物議を醸しています。僕も木原氏が、なぜ、そういう発言をしたのか、また木村氏の記事内容が正しいかどうか判断できかねます。木村氏の記事を紹介したのは、木原発言をクローズアップしたかったからでなく、首相の欧州歴訪がどのような意味を持つのかをある程度俯瞰していたからです。 
ところが、例の木原発言にほぼ一致することを支那の学者がオバマのアジア歴訪中にNYタイムズに寄稿していました。それが興味深いのでご紹介します。この主張は昨年までのオバマ政権のスタンスとほぼ同じで、支那とNYタイムズの主張に寄り添ったものです。ところが、今回のアジアツアーでオバマは支那とNYタイムズの期待を見事に裏切ったのも事実です。僕は、オバマにその方向転換を強いたのは、この1年5カ月になる安倍政権のアジア新思考外交 (ブログ管理人強調)だったと思っています。また、安倍首相の靖国参拝に「失望」したオバマ政権とケネディ米国大使への日本人の広範な抗議と「失望」がその背景にあったとしたら、これほど日本人の行動が米国の政策に関与することはなく、新しい日米関係が始まる可能性も見えるのかも知れません。
America Should Step Back from the East China Sea Dispute
 http://www.nytimes.com/2014/04/24/opinion/america-should-step-back-from-the-east-china-sea-dispute.html 
●両政府は市民が島に上陸することを厳しく制限すべきである。なぜならこのような行動は相手国から同様の行動を誘発することになるからだ。
●長期的な合意――これは最終的には日中の二国間だけで合意すべきことだ――を促す環境づくりをする上でカギとなるのが、米政府である。
●この場合、アメリカがすべきことは「何もしない」ということだ。ワシントン政府は紛争へ直接的な介入を避けることで貢献することができるのであり、領有権に関する問題では中立を維持し、しかもその仲介者になろうとしてもいけない。
●ワシントン政府は、日本に対する軍事的な支援を公約するのは避けるべきである。なぜなら安倍政権はこのような支援を元にして、中国に対してさらに強い姿勢を示してくる可能性が高いからだ。
●アメリカができる最も建設的なことは、その影響力を使って、東京政府に公式に紛争が存在することを認めさせることだ。
●長期的に紛争を解決するための最も効果的かつ現実的なやり方は、単純に「領有権の棚上げに合意する」というものだ。いいかえれば、1970年代初期に行ったように、日中両国は「合意しないことに合意」すればいいのだ。
●日本がまず最初にやらなければならないのは、尖閣において領有権争いが存在することを認めることだ。もし日本政府がこの動きを見せることができれば、北京側は棚上げを提案できるかもしれない。
●このやり方を進めるためには、日中両政府は「3つの禁止事項」を提案すべきであろう。それは、係争海域に入らない、上陸しない、上空を飛行しない、というものだ。 
このように、西村氏は、オバマの外交政策の方向転換を強いたのは、この1年5ヶ月になる安倍政権のアジア新思考外交であるということを語っています。

アジア諸国歴訪により、オバマ氏の外交政策の方向転換に成功した安部総理は、次の段階では欧州でそれを確実なものにしようとしているのだと思います。

オバマ大統領の外交上の優柔不断については、このブログでも何度か掲載してきました。そうして、オバマの優柔不断は日本のチャンスでもあるかもしれないことを掲載しました。その記事のURLを以下に掲載します。
青山繁晴が安倍首相の恐るべき外交戦略・深謀遠慮を解説【従軍慰安婦・北朝鮮崩壊・クリミア危機】―【私の論評】トリクルダウンをするという安倍総理は、とてつもないことをやりつつあるのか?オバマ大統領の任期中にやれるだけのことをやりたいというのが本音か(゚д゚)!
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事で以下のように締めくくっています。
オバマの態度が煮え切らない、外交音痴ということは、一方では、中韓をつけあがらせるというデメリットもありますが、一方では日本がアメリカに対して攻勢に出て、日本をアメポチから脱却させるチャンスでもあると思います。 
オバマ任期は後2年あります。安部総理は、この期間を最大限に利用して、国外ではアメリカに対して、アメポチ脱却ための攻勢を強めできるだけ脱却できるように努力して、同時に日本国内でもアメポチ勢力を一掃しようとしているのかもしれません。
実質上の安倍ドクトリンとも受け取れる、上記の木原稔氏の発言に関する記事など読んだり、欧州での最近の安部総理の活動などをみていると、安部総理はまさにオバマの外交べたを最大限に活用して、日本を少しでも有利にもっていこうと奮闘しているのだと思います。とにかく、ここしばらく続いた日本の総理大臣は、任期が短すぎたということもあり、外交でこのようなプレゼンスを発揮した人はいませんでした。

安倍政権は、長期政権となり、外交には今後をも力を入れ、世界での日本のプレゼンスをどんどん高めていただきたいものです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2014年5月5日月曜日

【韓国旅客船沈没】救命いかだ使用不能、事故前から認識の疑い―【私の論評】今回の事故はすべて自分たちの不手際を隠蔽するために発生させた可能性がある(゚д゚)!

【韓国旅客船沈没】救命いかだ使用不能、事故前から認識の疑い

救命筏などがない、不思議な海難現場


 韓国の旅客船セウォル号沈没事故で、甲板に設置されていた40以上の救命いかだのほぼ全てが使用不能で、乗員が事故前からそのことを認識していた疑いが強まっている。船員らは沈没直前、船内放送で乗客に待機を指示し、犠牲者が拡大した。

 乗客が脱出を図ればいかだの欠陥が発覚するため、あえて待機を命じた可能性があり、捜査当局は逮捕したイ・ジュンソク船長(68)らを追及している。

 甲板にはカプセルに入った救命いかだが備えられ、正常なら、カプセルを海に落とせば中からいかだが飛び出し、甲板に付いたまま水没すれば固定器具が自動的に外れ、いかだが海面に浮き上がる仕組み。しかし、沈没直後に浮かんだいかだはなかった。

 救助活動を行った韓国海洋警察の警察官は、甲板からカプセルを海に落とそうとしたが、固定器具がさび付き、手で外せなかったとメディアに証言。

 この警察官は2つのいかだを足で海に蹴落としたが、うち1つは開かなかった。

【私の論評】今回の事故はすべて自分たちの不手際を隠蔽するために発生させた可能性がある(゚д゚)!

今回の沈没事件、何から何まで異例でした。特に、上記の記事でもあるように、救命筏に関しては、当初から奇異に感じていました。

なぜなら、通常の海難事故であれば、昔であれば救命ボートが多数浮かんでいるとか、現在であれば、救命筏が多数浮かんているのが普通だからです。

救命筏
今回の沈没事故現場では、救命筏がまったく見当たらず、何やら違和感を感じていましたが、ケツ局は救命筏は使えなかったということです。何たる、お粗末、何たる人命軽視なのか、本当に唖然とします。

タンカーなどの大型船に積載されている救命艇

タンカーなどの大型船ですと、最近は救命筏どころか、救命艇が備えつけられています。これは、タンカーから直接海にスライダーによって落とし込まれます。この操作は、救命艇側から行なわれます。救命艇には、水・食料はもとより、無線も積まれています。これにはエンジンをついており、ゆっくりとではありますが、航行することもできます。

今回の事故の船には、救命筏が搭載されていたそうですから、これらがまともに使えれば、多くの人が助かったかもしれません。

それにしても、救命筏がこの有り様ですから、救命胴衣も古いものをそのまま使っていた可能性もあります。

乗客が脱出を図ればいかだの欠陥が発覚するため、あえて待機を命じた可能性があるというのもあり得ると思います。だとしたら、とんでもない人命軽視です。

救命胴衣をつけていた人たちは、助かった可能性も高い(゚д゚)!

さらに、船内アナウンスに従い船体の右側に集まった48名の学生たちの遺体が発見され、全員が救命胴衣を着用していた状態だったそうです。艦内にそのままとどまれとの、指示を無視して甲板に逃げていれば、全員助かったかもしれないと海上警察がコメントしています。

この事故、起こったのは必然ともいえますが、なぜこのように犠牲者が増えたかについては、まだまだ、十分解明されていません。

韓国政府は、反日などやる前に、まずはこの事故を調査し、それだけではなく、今後のこのような事故が絶対に起こらないように、法律やシステムなどを改善・改革していくべぎてす。そうして、私はこれだけではすまないような気がします。このような事故を絶滅させるには、韓国社会そのものをかえなければならないかもしれません。

私は、そう思います。皆さんはどう思われますか?

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