2009年6月15日月曜日

「検索技術開発にゴールはない」、米グーグル幹部が強調―人間は、検索し分類する動物?

「検索技術開発にゴールはない」、米グーグル幹部が強調(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)

マリッサ・メイヤー副社長

 「検索ユーザーの好奇心は無限だ。我々は検索技術の提供を通してユーザーの好奇心を刺激し、新たな利用法の発見を促す。それが世の中を良くする原動力になる」。米グーグルで検索技術と関連製品の事業を担当するマリッサ・メイヤー副社長は、来日会見でこう述べた(写真)。

 メイヤー副社長はグーグルが提供する最近の検索機能や検索関連サービスの中で、特に人気の高いものを紹介。利用者がどのようにグーグル検索を活用しているかを示した。

 まず言及したのが基本の検索アルゴリズムの改良だ。1998年にサービスを開始した当初のグーグルが利用していたのが、有名な「ページランク」。Web ページ間のリンクを基に、ページの重要度を判定するというものだ。同社は改良を重ね、現在は200種類の指標を利用しているという。「当社の基本である検索品質の向上に日々、努めている」。

 グーグルが最近になって注力しているのが、各種の検索支援機能である。一例が「ユニバーサル検索」。該当ページのリンクだけでなく、画像や動画、地図など、様々な形式のWebコンテンツを同時に検索結果として表示する機能である。「グーグルが提供する各種の検索機能を知らなくても、一度の検索で様々な情報にアクセスできる。ユーザーの負担を減らす取り組みの一つだ」。今後は、急速に利用者を拡大しているミニブログ「Twitter」のメッセージも、検索結果に加えるという。

 メイヤー副社長はグーグルの検索サービスの応用例として、インフルエンザの流行度合いを推測する「Google Flu Trends」を紹介した。これは特定のキーワードが検索されている傾向を、時系列のグラフで表示する「Google Trends」を応用したサービス。「インフルエンザ」という検索キーワードの検索傾向を表示するもので、同社が2008年11月に開設した。

 メイヤー副社長によれば、Flu Trendsにおける検索キーワードの増加傾向と、メキシコの保健衛生当局の感染者発表などの動きには、明確な相関が見られた。当局の発表よりも先に、流行の傾向を掴むこともできたという。「人々が検索機能を賢明に使っている、端的な例だ」。

 「今後は検索機能自体をもっと賢くしないといけない。ユーザーが工夫するのではなく、検索エンジンの方を賢くして働かせる」。メイヤー副社長は今後の検索技術開発の方向性を、こう表現した。具体的な開発分野が、個人の行動や好みに応じた検索を可能にするパーソナライズ、地理情報を基にした地域別の検索、音声入力による検索、検索キーワードではなく画像の情報を基にした検索などだ。

 例えば画像情報に基づく検索として、同社は「Similar Images」と呼ぶ類似画像検索技術を試験公開している(英語版のみ)。「月の満ち欠けを調べたいのだが、うまいキーワードが思いつかないときがあるとする。とりあえず『月』の画像を検索して、出てきた画像から望むものを選べばよい。キーワードが分からなくても、似た画像を選ぶだけで済む」。

 「『検索はいつになったらゴールを迎えるのか』と聞かれることがある。検索技術の課題に終わりはない。まだまだ改善の余地がある」。メイヤー副社長はこう述べて、今後も検索技術の開発に取り組む姿勢を改めて強調した。「ユーザーの好奇心や新たな利用法が、我々の発想のヒントにもなる。これからもいろいろなサービスを展開していく」。

人間は、検索し分類する動物?
良く、言葉とか、火を使うことが、人間と他の動物などとの大きな違いと言われていますが、私は人間は、もともとコンピュータがあるなしにかかわらず、あるいはインターネットがあるなしにかかわらず、検索し、分類をする動物なのではないかと思います。

また、検索と分類が良くできる人は、学習や仕事も良くできるのではないかと思います。特に将来のことを考える、新たなプロジェクトを立ち上げるときなど、この検索と分類は非常に役に立ちます。まずは、検索力がなければ、なかなか新たな仕事はできません。市場調査をするにしても、過去に似たような物事はなかったか、検索が上手下手で随分違ってきます。

さらに、検索を上手にするためには、なんといっても「語彙力」が重要だと思います。私は、検索するときは、主に日本語を使います。場合によっては英語も使うこともありますが、やはり日本語を一番多く用います。これは、日本国内のことを考えることが多いこともありますが、英語に比較すれば、やはり圧倒的に日本語の語彙が多いからだと思います。今後、英語の語彙をもっと増やしていきたいです。

それから、検索によっていろいろな事象にいきあたった直後は、情報が集まったとしてもただそれだけでは何にもなりません。そこで、必要になるのが分類です。その分類も、できれば、どんなに大きなことを扱うにしても、最初の大分類は3つから4つに分類できたら、たいてい物事はうまく進んでいきます。これが、10にも20にも分類せざるを得なくなれば、たいていは物事はうまくいきません。やはり、最初の大分類は7つ以下にすることが肝要ではないかと思います。

7つをこえた分類をしなければならないのは、結局は分類方法が稚拙なのだ思います。さて、来日された、Googleのマリッサ・メイヤー副社長、検索に終わりはないと語っていますが、私もまさにそう思います。まだまだ、検索方法には改善の余地があると思います。

そうして、現状では、検索方法がいろいろと進んでいますが、分類に関してはまだ遅れていると思います。何か、新たな分類支援ツールが必要だと思います。分類ということでよく言われたり、使われたりするのは、マインドマップです。

現在、いろいろなマインドマップ用ツールがいろいろな形で提供されていますが、まだまだ、検索ツールとのコラボレーションなど考慮されたものは少ないというより、ないのではないかと思います。

私もいままでいくつか、マインドマップ・ツールを用いてきましたが、特に欲しい機能としては、やはり検索ツールとの融合です。いまだと、せいせい、マインドマップにURLを貼り付けることくらいしかできません。マインドマップを使いながら、キーワードを探しているときなど、コラボ機能などがあって、マップから移行することなく、検索することができ、探した記事のURLから関係の深いものをコピペでなく、何かもつとスマートな方法でマップに反映できたら・・・・。などと思ってしまいます。

それに、画像に関しても、現状ではコピペが主流ですが、これも、画像をスマートに取り入れることができら良いと思います。さらには、動画に関しては、動画のURLをコピペできるくらいですが、これも、動画そのものを見せることができ、選ぶときにももっとスマートにできたらよいと思います。

こうした、検索とコラボレーション機能のあるマインドマップなどあれば、非常に面白いと思います。さらには、出来上がったマインドマップをもとに、今度は、動画や画像なども用いた報告書など簡単に作ることができる機能が組み込まれたりしていたら最高です。また、報告書だけではなく、これをもとにサイトなどつくれたら最高です。世の中には、星の数ほどサイトがありますし、さらにサイトの数は増えていくと思います。そうしたときに、このようなツールがあれば、企画が製作までかなり短期にできるような気がします。

さらには、マインドマップを書けば、ガジェットやツールができあがるようなものも作ると面白いのではないかと思います。何か工夫して、一般の人でも、ワープロを操る感覚で、ガジェットやツールができてしまったら、きっと面白いものや、役にたつものが数多くできると思います。

今のマインドマップ・ツールは、非常に有用なのですが結局は下書きのようなものであって、それ自体報告書として用いたり、他の目的で使うことはなかなかできません。これを何とかするツールなど出てくれば、良いと思います。さらに、企画書などを書くときのスピードも速くなるのではないかと思います。

私でも、このようなアイディアがあるわけですから、きっと他のユーザーも面白いアイディアなどたくさん持っているのではないかと思います。Googleにはこれからも、これらを実現したり、先取りするような企業であり続けて欲しいです。

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2 件のコメント:

DeepBLUE さんのコメント...

こんにちは。
コメントいただいたDeepBLUEです。
情報ありがとうございます。

現在の検索技術が、
分類が遅れていること。
はじめて知りました。

直感ですが…
◆分野の相関マップ
◆語彙の相関マップ
を構築することによって可能かな?と考えています。

もちろん。
多分野に頻出の語彙の取り扱いには、
要注意ですが。

たとえば、「遺伝子」や「DNA」。
医学、生物学、「DNAチップ」で工学…
はたまた。
「企業のDNA」で、経営学まで出現してきますから。

またお暇ならご訪問してください。
それでは。

山田 豊 さんのコメント...

DeepBlue様コメントありがとうございます。なるほど、分野や語彙の相関マップは確かに役に立つかもしれませんね。
グーグルは、最近検索ツールとして、ワンターホイールを提供していますが、これは、相関マップのようなものです。
私自身は、良く、マインドマップを使うものですから、このブログのような内容を書きました。
やはり、人それぞれにいろいろなアイデアがあると思います。グーグルはじめ、先進的な企業は、こうしたアィデァを実現するとか、先取りするなどしてこれからも先進的であって欲しいものです。

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