2009年6月19日金曜日

NASA、ふたたび月をめざす - 2基の月探査機「LRO」「LCROSS」打ち上げ成功-いま人類には夢が必要だ!!

NASA、ふたたび月をめざす - 2基の月探査機「LRO」「LCROSS」打ち上げ成功(この内容すでにご存知の方はこの項は読み飛ばしてください)

宇宙飛行の歴史

宇宙計画には夢があった!!小学生の頃月面着陸を学校の
テレビでみた。あれほどの興奮を最近あまり味わったことがない。

アポロ計画以来、途絶えていた米国の月探査ミッションがふたたび動き始めた -- 米航空宇宙局(NASA)は6月18日(米国東部時間)、月周回衛星「Lunar Reconnaissance Orbiter(LRO)」および月探査機「LCROSS(Lunar CRater Observation and Sensing Satellite )」を載せた「Atlas V」ロケットをフロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げた。過去の調査とは「比較にならないほど精密で詳細な月の情報」(NASA)の収集が期待できるという。

18日午後5時32分に発射されたAtlas Vは、45分後にLROとLCROSSを分離、その後、NASAのミッションチームはLROからの信号を確認、午後7時40分には、LROの太陽電池パネルのデプロイが無事に行われたという。

LROは23日午前5時43分には月に近づき、月の上空50kmの位置で1年ほど周回する。高解像度カメラや放射線測定器など7つの観測機器が搭載されており、今後の有人飛行や3次元の月面地図作成に必要なデータが収集される。NASAのゴダード宇宙センターでLROの副プロジェクトマネージャを務めるCathy Peddie氏は「打ち上げから2週間以内にはLROのすべての観測機器を作動させる。来月中にはまったく新しくすばらしい月の姿を見ることができるようになるだろう」と語っている。

一方、LCROSSは10月9日午前7時30分ごろ、上段ロケット「Centaur」を切り離し、別々に月の南極付近に衝突する予定。NASAは LROのほかハッブル宇宙望遠鏡、ハワイのマウナケア山にある観測所などからこれらの衝突時の噴煙を観測/分析し、氷や水蒸気、炭化水素などの物質の存在を調査する計画だ。

いま人類には夢が必要だ!!
最近は、金融危機がいまだ収束していないため、経済が停滞しているとか、アメリカでは過去10年間ですっかり社会基盤が破壊されてしまったとか、日本では、将来の社会不安(少子高齢化、医療などの問題)のため、消費も冷え込み先行き不安で多くの人が行き詰まり状況を感じているのではないかと思います。

しかし、思い返してみれば、たとえば東京オリンピックなどのときには、いろいろな社会不安などあったと思います。私自身は子どもだったので、記憶としてはありませんが、たとえば、当時は今では死語となった「ニコヨン」という言葉が生きており、現在の派遣労働者とにたような問題もあったと思います。

ニコヨンとは1949年6月、東京都の失業対策事業として職業安定所が支払う日雇い労働者への定額日給を240円と定めました。そしてこの百円2枚と十円4枚という日当から日雇い労働者のことをニコヨンと呼びました。ただし、日当の額の変化とともに意味を成さなくなり、この呼び方は使われなくなりました。現在ニコヨンは死語となっており、ニコヨン世代と現代のニートやネットカフェ難民を比較する際に使われる程度となっています。

しょとく水準も今よりは、相当低かったと思います。しかし、国民の間には今よりは、活気や夢があったと思います。それは、いくら所得が低いとしても、所得は毎年伸びつつあり、行き着くべき目標はかなり明確だったし、そうであれば、実際は貧乏であってもあまり苦にならなかったのだと思います。それよりも、欧米に対して追いつけ、追い越せという共通の理念があったのだと思います。

それが今はありません。アメリカでも似たようなところがあります。今回月探査を行いますが、アポロのときのような斬新さはありません。しかし、アメリカの場合は、新しい大統領が誕生し国民の中には、これ以上は悪くはならない、これからは良くなる一方だとの楽観的なムードがあります。

日本では、そうしたことがほとんどないため、国民の多くが閉塞感にさいなまされています。私自身は、このブログで述べてきたように、新しい社会をつくること、新しい社会の具体像を明確に示す必要があると思います。もう、東京オリンピックのときのような社会の仕組みでは、この先日本は発展しないだろうし、なんら新しい動きも発生しないと思います。

教育に関しては、改革を行い、現状のように学習内容がわからない場合には、生徒の責任というより教える側の責任(無論先生だけの問題ではありません)であるとすべきです。そうして、実際にそれを目指して、現行の教育システムを抜本的に見直すべきです。特に義務教育はそうです。

年金問題に関しても、いまのどん詰まり状況を打破すべきです。それは、今のように事務処理の誤りがないことを前提に年金システムを作っているという間違いを是正し、事務処理には間違いがつきものであるという前提でシステムを組みなおすことにより、解決できます。

さらに、少子高齢化に関しては、生産性の向上によって確実に克服できることを確かな資料をもって国民に納得してもらうよにすべきです。医療の問題に関しても、解決の糸口を見つけことはできるはずです。特に、昔医局が果たしていた負の役割を除去したような、組織でしかも病院からは独立したようなNPOをつくることによりかなりの問題が解消されます。雇用の問題に関しては、社会変革の担い手としての受け皿が潜在的に多数あることを多くの国民に知っていただく努力をすべきです。

これらは、陳腐なようにみえますが、非常に重要なことです。そうしてこれらの諸問題は社会改革を行うことにより確実にできます。そうして、社会改革を行うことにより、内需は確実に増えます。外需ばかりに頼るのは、中国やインドなどの発展途上国では正しいことですが、中国やインドが現在目指しているような、社会システムは、先進国にとっては、もう構築ずみであり、先進国では、過去の継続では何も問題は解決しません。中国やインドの目指しているような社会システムよりはるかに高度なものを目指すべきです。

このようなことを書くと、財源はどうするの?という話になると思いますが、確かに過去の延長線上だけで考えていれば、財源も確保できず、どん詰まりになります。しかし、日本国内には、あいかわらず、活用されていない資金が潤沢にあります。郵貯マネーや、定期性預金、国債などの形でほとんど動かない死に金ともいうべき、潤沢な資金があります。この資金が使われないことに問題があります。民主党などは、こうしたことに着目せず、役人の無駄遣いを是正すれば、何とかなるなどと、非現実的なことを言っていますが、日本国民の全体から比べれば、役人の数など知れたものです。これを是正したからといって、今の日本の経済のパイは相当大きくなっているため、国家レベルで何かをするために必要な、100兆円超規模のお金は生まれてきません。億単位ではなにもできません。日本の経済は規模自体がかなり大きくなったので数兆円でも無理です。無論だからといって、役人の無駄遣いをさせないようにはすべぎですが・・・・。

だから、自民党にはこの点が甘いといわれるのです。しかし、自民党のようにすぐに消費税というのも考え物です。日本国家のBSでみてみると、日本の政府には、600兆超の金融資産(これだけ金融資産を持つ政府は、日本だけです)があります。さらには、家計として1000兆の金融資産が眠っています。眠っているには、眠っているだけのわけがあります。それは、魅力のある投資先がないからです。特に、最近では、金融危機の影響もあって、さらにその傾向は強まっています。

この資金を海外の金融機関などが狙っています。海外投資も良いですが、まずは、日本の社会を改革するために、使うべきです。そのための、社会変革とビジョンが今必要です。そのビジョンとは、すべての国民が夢を託せるものでなければなりません。また、そのビジョン形成のためには、道具としてのNPO(今日本にある既存のNPOではなく、資金も潤沢な優良・有能なNPO)は必要不可欠となります。NPOに関しては、このブログに何度も掲載してきましたのでここには詳しく掲載しません。詳細は、【関連記事】のところで、URLを掲載しますので、こちらも是非ご覧になってください。

すこし、元の主題からは外れたようなきもします。しかし、宇宙開発をすることにも夢がありますが、私自身、社会改革にもこれに匹敵するような大きな夢を託することができると信じています。今、経済を良くするには、経済の枠組みだけで考えていては、どん詰まりになります。一見遠回りに見えても、社会変革を実践すべきです。そうして、現状の社会不安を解消し余裕がでてきたら、宇宙開発のような夢のある事業も大々的に手がけて、新しい社会をいち早く創造して、世界のモデル・リーダーになるべきです。

【関連記事】

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