大阪府の橋下徹知事は27日、自民党の古賀誠選対委員長から次期衆院選への協力要請があったことを明らかにした上で、「出馬の打診は一切ない。(今後要請があったとしても)一切お断り」と述べ、国政へ転出する考えがないことを強調した。大阪市内で記者団に語った。
橋下知事によると、23日夜に古賀氏から大阪府庁での会談を申し入れる電話があり、その中で選挙協力の依頼があったという。知事は「東京に行ったときにあいさつにうかがう」と述べるにとどめた。
東国原知事とは異なる行動は自らを見極めた上でのこと
私は、このブログで以前東国原宮崎県知事のことをトリックスター※と評しました。トリックスターの意味は下に解説しておきます。ご存知のない方は、是非ご覧になってください。
このトリックスターという言葉は、人類学、民俗学や、経営学などでも良く用いられる言葉です。特に経営学で用いる場合には、良くも悪くも変革をもたらすという意味で用いられます。私も、この意味で使っています。現代の政局、ほんとうに閉塞感にさいなまされています。こんなときには、まともな神経ではなかなか現状を打開することはできません。
そのためには、私は東国原さんのような行動・言動が必要になってくると思います。まともにやっていては、何も変わりません。確か、何かのおりに現在の政局に触れて橋下知事も「何か、ドヒャ~~というくらいのことをならなければ、変わらないでしょうね」ということを語っていました。まさしく、その通りです。基礎権の路線を継承するつもりなら、何も変えられません。
まさしく、この橋下知事が語っていた「ドヒャ~~というくらいのこと」が、東国原知事のあの「総裁選出馬宣言」です。この行動・言動を指して、私は「トリックスター」と呼んだのです。
さて、橋本知事の方も本当は「ドヒャ~~」というようなことをやりたいと思っているのでしょうが、なかなかそうはいきません。元々は弁護士出身ということもありますし、大学も一流の早稲田出身です。無論家族もいて、なんと7人の子宝にも恵まれています。こういう人が、いわゆるトリックスターをやると、本当に嫌味になってしまいます。橋本さん確かに、トリックスターというよりは、大阪府知事としても、国政に関してもどちらかというと、正論であたってきたと思います。
そこにいくと、東国原知事の場合は、元たけし軍団で、北野氏の最初の弟子でもあり、今は独身でもあり、トリックスターには非常になりやすい立場にあります。それに、今や北野氏も単なる芸人の親玉ではなく、一級の映画監督であり世界に知られる著名人でもあります。そういった意味で、まさしく、東国原知事は絶妙な位置にいるといっても過言ではないと思います。
私自身は、先のブログで、橋下知事も、東国原知事も実は、民主党は良くも悪くも革新的ではありますが、小沢辞任劇のときに小沢氏自身が未だ民主党には経験担当能力がないと語ったように、本当にないことは十分承知なのだと思います。ただし、では、自民党ということになると、政権担当能力は確かにあるかもしれないのに、革新性が感じられないないのだと思います。だから、自民党が革新すれば、自分たちにとって一番良いことだと思っているに違いありません。なによりも、霞ヶ関の官僚の考えを革新するためにも自民党の革新が必要だと思っているのだと思います。
最近は橋下知事と民主党との間で、地方分権のあり方をめぐり認識の違いが際立ってきいます。国直轄事業負担金制度の廃止を掲げる民主党を高く評価してきた橋下知事だすが、先週からは一転し、民主党が描く“道州抜きの国家像”を繰り返し批判しました。22日には報道陣に向け「政権担当能力がないと言われても仕方ない」とまで酷評しました。
こうした動きなどを見ていて、今回の橋下知事の出馬なしの発言を聞くと、やはり私の読みは当たって板のではないかと思います。東国原知事に関しても、やはりトリックスター的行動で、自民党を変えようとしているのだと思います。自民党の現状の危機、やはり、自民党自身が変わっていくつもりがなければ乗り越えられないと思います。
今回の東国原知事のトリックスター的発言、やはり確実に一石を投じたと思います。東国原知事に関しては、私自身は、おそらく、70%くらいの確率で衆議院選挙には出馬しないと思います。自民党に変革を促し、自らは県政に専念すると思います。後の30%は、今までのトリックスター的行動では、どうにもならないと判断した場合に、出馬する可能性もあると思います。
いずれにせよ、この動きやはり、前回のブログでも掲載したように注目していきます。そうして、何か変化があれば、掲載します。
※トリックスタートとは?
その代表は、孫悟空。人・猿・神の三つの側面を持つ悟空は、秩序も何も恐れるものなどありません。おだてや女に弱く、短気。けれども結果、怪物・妖怪と闘って三蔵法師を天竺に連れて行きます。
もう一人はシェークスピアの創作したフォルスタッフ(Falstaff)。『ヘンリー4世』に登場する太鼓腹の老騎士。大酒飲みで、大言壮語をするが臆病者。ハチャメチャで非常識だが陽気、楽天家で、ユーモアの宝庫です。
フォルスタッフの名前に隠れているFalseはfaults, false---つまり、失敗、しくじり、はやとちり、悪事、過失、奇行、奇癖、衝動を制しきれずにおぼれてしまう弱点、欠点、欠陥、短所、反道徳、落ち度、手ぬかり....。これらを意図するかしないかを問わず引き起こしてしまうのがトリックスターです。それは機知、機転、狡猾、気まぐれ、悪ふざけなどの資質です。
フランスの人類学者レヴィ・ストロースは、トリックスターをして「人間が世界を把握するために用いる基本的カテゴリーの対立を仲介し、世界についての統一的認識を与えるもの」と定義しました(日本大百科全書)。つまり混乱と破壊とともに、神と人間、天と地、秩序と混沌をつないで未知のものを生み出し、新たな秩序をもたらす文化的英雄ともなるのです。
トリックスターは世界中の神話や民話に登場するいたずら者の神です。アフリカ神話の野兎、蜘蛛、亀。北米インディアンではコヨーテ、ワタリガラスなどの動物や人間の姿になります。ギリシア神話では霊魂を冥界につなぐヘルメス、日本神話では素戔嗚尊(すさのおのみこと)となります。
日本の文化人類学者の山口昌男は、『道化の民俗学』などで、世界は周縁的な要素によって活性化されるという「中心と周縁」理論を基軸に、中心と周縁を転換させる「道化」や「トリックスター」を浮かび上がらせました。
経営の世界のトリックスターは、既存秩序を破壊する創業者たちです。たとえばヴァージン:リチャード・ブランソン。趣味で始めた中古レコードの通信販売が成功し、「ヴァージン・レコード」を立ち上げ、セックス・ピストルズ、カルチャー・クラブ、マイク・オールドフィールドなどのミュージシャンを送り出しました。その後航空機会社を設立、英国航空とのバトルはよく知られています。ブランソンは、消費者やユーザーが「虐げられている」(と考える)市場で革命を起こすことを旨としてきた。ヴァージン・コーラなどはその一例です。
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2 件のコメント:
訪問コメありがとうございます。東国原知事は、”底の浅さ”を感じます。国を変えたいのなら民主党に行けばいい話だと思います。
橋下は、「今辞めたら大阪に住めない」と言っています。まっとうな発言です。
民主党の政権担当能力については、「やらせてみければ分からない」ところがあります。自民党・公明党はウンザリです。
東国原に出馬要請したのは、菅義偉、森元首相、古賀、町村などだそうです。この連中はどんな手を使っても政権交代はさせたくない一派です。
函館ですか?北海道には仕事で何度も行っていますが、函館には、北斗星で通過したのが一度のみで、結局行けずじまい。いつか行きたい街です。また宜しく(笑)
ブログ訪問とコメントありがとうございました。昨日の「たかじんのそこまで言って委員会」に橋下氏が出て、明確に国政への出馬は否定していました。東国原氏は出馬の意欲満々と見受けられますが、選挙区である宮崎県民が受け入れるでしょうか?
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