2009年6月22日月曜日

定価販売は正当=「多数の加盟店値引き反対」-セブンイレブン-商売の原点?

定価販売は正当=「多数の加盟店値引き反対」-セブンイレブン(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)



 弁当などの値引き制限について公正取引委員会から排除措置命令を受けたセブン-イレブン・ジャパン(東京)は22日、都内の本社で井阪隆一社長らによる記者会見を開いた。値引きマニュアル作成などを求める命令に対して井阪社長は、弁護士らの意見を踏まえ「中身を精査した上で受け入れるか受け入れないかを含め検討する」と述べた。

 会見で同社長は「命令を受けた事実、指摘を受けたことは真摯(しんし)に受け止める」としながらも、値引きの弊害などを強調。「多くの加盟店が値引きに反対している」とも述べ、定価販売を促す正当性を訴えた。

 また、本部の一部担当者に加盟店指導の「行き過ぎがあった」ことは認めた。しかし、商品の値引きが広がれば、同じ商品でありながら価格が違う物が混在してブランドイメージが崩れる上、価格競争も激化すると指摘。さらに、「本部が加盟店より優越的地位にある」とした公取委の判断に対しても「あくまで対等だ」とし、否定的な見解を示した。(2009/06/22-20:49)

商売の原点?
■スイカ百個を仕入れて99個売っても利益が出ない?
本日このニュースとともに、幾人かのFCのオーナー達が、自分たちの実情を述べていた。安売りができれば、利益も増える、毎月40~50万の廃棄ロスが10万円程度になったなどと、さも、自分たちに分があるかのように語っていました。しかし、私から言わせれば、こういう人たちは商売の風上にもおけない、恥さらしだと思います。何だかんだと、自分たちを正当化するようなことを言っていますが、結局は仕入れがうまくできないことを示しているだけにすぎません。まあ、中には特殊事情で、お客が急に減ったというとこもあるのかもしれませんが、セブンイレブンの本部でも、そのへんの状況は細かく把握しているでしょうから、そのような事例は稀だとは思ういます。

わたしは、あのような場面を見ていて、諸手でFCのオーナーのいうことに何も疑問を感じない人は、商売音痴だと思います。そうして、あのようなことを臆面もなく、語るオーナーたちには、かなり問題があると思います。もし私が彼らの立場であれば、自分の馬鹿さ加減を見せたくないので、テレビに顔は出しません。少なくとも顔は隠すか写らないようにするか、モザイクをかけててもらうと思います。おそらく、こういうオーナーがいる一方で、まともなオーナーも多数いて、この安売りを苦々しく思っている人もいると思います。

この話、お弁当ということで考えるから話が見えにくくなるのであって、これをスイカにたとえてみましょう。お弁当もFCのオーナーは、仕入れをするので、結局はスイカでたとえても同じになると思います。

さて、皆さんが商売をするとして、スイカを100個仕入れたとします。99個売って1個残ったらどうでしょうか?商売としては、まずまずでしょうか?私は、そうは思いません。スイカ100個なら、この最後の1個を売り切らないと利益はでません。もともと、小売業というのは、粗利が少ないのですから、スイカのたとえだとそういうことになります。おそらく、スイカであれば、余程仕入れが安くない限り、売れないからといって値引きして半額で売ったとしたら、おそらく利益は出ないと思います。どうしても、売れないというなら、最初から99個仕入れれば良かったということになります。まあ、どうしても、そうはうまくいかないこともありますが、少なくとも気持ちの上ではそうすべきです。小売業というのは、もともと、こうしたギリギリの線で利益が出ているのです。

お弁当でも、同じことです。最後の最後まで売り切らなければなりません。安くして売るというのは、最も簡単で安易なことです。あまり考えないで、大目に仕入れて、余ったら安く売るというのであれば、別に商人でなくても誰にでもできるということになります。商人というものは、なによりも、自分の店に来ていただくお客様に関する専門家・プロフェッショナルでなければなりません。こういうことを安易に許してしまえば、オーナーの技量はいつまでたっても上達しないと思います。

■商売人は、お客様に関心を持ち、お客様の喜ぶ顔を見ることが楽しみということにならなければならない
私は、以前、私の会社に勤めていた、正社員の若者が本州に転勤が決まったという理由だけで、私の会社を辞めてセブンイレブンの直営店に勤めたことを、ある人(当時この正社員の若者と同じセブンイレブンでアルバイトをしていました)から知る機会がありました。その当人は、セブンイレブンに入って、時給が高いことに満足していたようですが、一日5時間~6時間程度の短時間労働なので、前に正社員として勤めていた頃よりは、手取りが少なくなったようです。

それから、この若者、ある程度経験を積むと、それまではやっていなかった、お弁当の発注を任されるようになったそうです。発注をするにおいて、それなりのマニュアルがあるそうなので、それなりにある程度頭を使って天候なり、過去の仕入れ状況なりをみて発注すれば、それほど外れはないようになっていたようです。しかし、その若者は、そのような面倒を嫌がったようで、いつもでたらめに発注をしていようです。
無線LANの導入で、発注端末で容量の大きい情報も閲覧
できるようになり、発注までスムーズな作業が可能になった


そうなると、いつも通常よりは5~6個くらいは、多くお弁当が余ってしまうようで、最初のうちは、まだ始めたばかりだからということで、そうでもなかったようですが、後からは店長からかなり厳しく叱責されるようになったそうです。そうなると、その若者、きちんと発注すれば、それで済むものを、店長には内緒で何と余ったお弁当を自分で買うようになったそうです。自分では食べきれないので、何と、他のパートやアルバイトにあげていたそうです。

そうなると、手取りがますます少なくなります。そんな生活に耐えられなくなって、結局そのセブンイレブンは辞めて、その当時は、名古屋に行ったそうです。おそらく、名古屋の工場などに派遣労働者か何かで行ったのではないかと思います。当社を辞めた理由が本州への転勤を忌避したということですから、何か矛盾した行動だと思いました。

この事例をみるまでもなく、本当の商売人というものは、お客様に関心を持ち、お客様の喜ぶ顔を見ることが楽しみということにならなければならないと思います。この若者にはそうした精神が欠けていたのだと思います。しかし、このようなことは、商売をやっていれば、どんな人でも陥りがちな陥穽だと思います。ついつい、お客様はどうでも良く、自分のための商売になってしまいがちです。欠品や、廃棄は結局はお客様のことを考えていないということだと思います。廃棄ロスに関しても、全くでないといことになれば、これも問題です。いつも決まって必ず出ないということであれば、何か問題があります。結局、あまり仕入れをセーブしすぎて、お客様が来ても、買いたいものがないという状況になっている可能性が大です。商売人にはこうしたバランス感覚も必要です。

人間というのは、どうしても安易な方向に流されがちなものです。お弁当など、大量に仕入れして、余ったら安売りするというのであれば、本当に頭も使わず、工夫もなく、お客様は二の次の誰にでもできる簡単な作業に過ぎなくなってしまうと思います。それは、最早商売ではありません。欠品も同様です。売れ残るのがいやだからといって、いつも少なめに発注していたら、しまいの果てには、どんどん売上が落ちていって、店から商品がすべて消えてなくなります。そうなれば、最初から商売などしなければ良かったということになります。

セブンイレブンでも、いろいろな種類があります。FC店でもいろいろなレベルの店があります。私の近所には、どちらも同じくらいの距離のところに2店舗がありました。ただし、そのうちの1店舗はもう随分前に閉店しています。その店では、良くビールの賞味期限がかなり過ぎたものも販売していたので、ちょっとイヤミだとは思ったのですが、店長に、「ビールの賞味期限が切れていますが・・・・」と聞いてみたら、臆面もなく「缶ビールだから腐ることはないし、どうしてもいやだったら飲まなければいい」みたいなことを言っていました。まあ、閉店の憂き目にあっても仕方ないというところでしょうか?

この話には後日談があります、もう片方の店では、ビールの鮮度管理は良好でした。しかし、3年前の夏でしょうか。そのときは、7月初旬だというのに、何と最高気温が18度という日が続いていました。東京でも、低温の状況で、何でも鍋物などが売れているというような有様です。その店の前には、バイクで来た人が何と、ダウンジャケットを着ていました。バイクだと寒いからでしょう。

ところが、この店に行って驚いたことがありました。何と、その店の麺売り場(カップ麺ではない)には、冷麺ばかりがところ狭しと並んでいました。その頃、私は、自宅でも冷やしラーメンなど食べずに、暖かいラーメンばかり食べていたので、非常に違和感を覚えました。飲み物も、全部冷たいもので温かいものは一つもありませんでした。まあ、7月ですから、お客様の心理を考えれば、売り場構成の基本としてはこれでも良いのでしょうが、それにしても、気温のことや、お客様のことを考えれば、当然暖かいものも置いておくべきではないかと思いました。そうして、様子をみて量を調節するなどのことが必要だったと思います。

それから、しばらくそのことは忘れていたのですが、次の年にセブン&ワイ会長の鈴木敏文氏が本を出したので、購入して読んでみると、何と、私と同じようなことを体験して同じようなことを考えていたことがわかりました。その前の7月に鈴木氏がやはり、セブンイレブンに入って買い物をしたときのことを書いておられて、「夏とはいってもこれだけ気温が低いなら、やはり、暖かいものもお客様が欲しがるので置いておくべきだったろう」と述懐されていました。

そうなんです。ビールの鮮度管理などしっかりできる店であっても、このような基本的と思われることすら、気がつかなかったということです。

■廃棄ロスを出さないためには、まずは適正仕入れと完売で対応すべき
このような事例からも、やはり、先のFCのオーナー安易なほうに流されているのではないかと思います。セブンイレブンの本部では、多くのオーナーが安易なほうに流されることに危惧の念を抱いているのだと思います。多くの店のオーナーがこのような安易な方向に流れ、頭も使わず、工夫もせず、さらにお客さまなど関係なし、単なる雇われ人のようなオーナーのような中途半端な気持ちで商売をやられたら大変なことになると思います。

日本には「もったいない」という言葉に代表されるように、何でも大事しようとい気持ちが昔からあります。確かにまだいただくことが十分できるお惣菜をも、捨ててしまうというのは本当にもったいないことです。しかし、セブンイレブンでは、あまった惣菜を工場に集めて肥料にするなどのこともしています。お惣菜がただ無駄に廃棄されているというわけではありません。

しかし、商売の原点としては、やはり、必要な分量を仕入れて、完売するというのが基本です。廃棄しないことは結構なのですが、それを値下げだけでカバーするということになれば、それは商売の原点から外れています。やはり、徹底的に工夫して、最初から廃棄が出ないようにすることが本来のあり方だと思います。公正取引委員会の命令に関しても、全く何も根拠がないとはいえない面もあります。しかし、おしなべてこの命令をすべての店のすべての場合に適用するのは、間違いです。FCのオーナーが安易な方向に流れないように、厳しい条件つきで実施すべきでしょう。そうでなければ、FCオーナーにとっても結局長い目でみれば、良いことは何もありません。

それよりも何よりも、セブンイレブンとはもともとイトーヨーカドーとは縁もゆかりもなかったのですが、1970年代にイトーヨーカドーがアメリカ本社とフランチャイズ契約を結んで日本に導入したものです。アメリカの本家のセブンイレブンは、1990年代に経営破たんし、結局イトーヨーカドー(今のセブン&アイ・ホールディングス)に吸収されました。アメリカの本家が駄目になった理由はたくさんありましたが、その中でも大きなものは「値下げ競争に巻き込まれた」ということです。こういう歴史背景からも、セブンイレブン本部は、値引き販売に慎重な態度を示しているのだと思います。

それにしても、公正取引委員会のこの強制排除命令、きちんと調べてから出したのでしょうか?どうも、商売感覚の欠如した馬鹿な木っ端役人の判断で安易に出したような気がしてなりません。最近、「かんぽの宿」の売買問題に関しても、実際には1万円→6000万円などという売れ方をしたものは実際はなかったのですが。私自身は、市場原理から(平たく言えば商人感覚から)すれば、そういうことがあったとしてもおかしくないということを掲載しました。これに関しては、ここに書くと長くなってしまいますので、過去のブログ記事をご覧になってください。

それにしても、お役人をはじめ、最近商人感覚がないとか、薄れてきている人が増えているような気がします。それも、先に掲載した若者以外のもっと年嵩を重ねている人の中にもそういう人が多くなってきたような気がします。商人感覚の前に、人に関心を持たない、なるべく他人に関わりあいたくない人が増えてきているからなのでしょうか?お客様のことを考えれば、すぐにわかるような感覚でも持ち合わせていない人が増えてきているように思います。

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