古代中国の道教では天神を「三元」の日に祭る三官信仰(さんかんしんこう)がありました。 この三元とは陰暦の一月の上元、七月の中元、十月の下元のそれぞれ十五日。 上元、中元、下元の日にはそれぞれその日にお生まれになったと言われる、天官(天神様)、地官(慈悲神様)、水官(水と火を防ぐ神様)をまつったようです。
この三元のうち中元の慈悲神様のお祭りが仏教の同じく7月15日の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」(お盆)の行事と結びついたようです。 中元は日本に伝わり、お盆の行事と混じり合い、七月十五日に仏様に供える供物を親類や隣近所に贈る習慣ができたようです。
そのため地方によっては、今でも「中元」とはいわず「盆供」や「盆礼」と呼んでいるところもあるそうです。 その後、一年の半ばにあたる中元の7月15日に、一年を半期に分けて盆と暮とに区切り、商い先やお世話になった人に贈り物をする習慣ができたようです。 江戸時代になって庶民一般の贈答行事へと広まり、今ではお中元といえば「中元の贈答品」をさすようになっています。
アメリカなどでは、昔からクリスマスの時期などを除いては、お中元などとして品物を贈るという習慣がありありません。しかし、普段から親しい人や、同僚、上役など自分の家によんで、ご馳走を振舞うなどの習慣があります。
日本の場合は、最近は随分改善はされたとはいうものの、やはり、欧米とは住環境があまりに違い過ぎます。自宅になかなか招くことができないなどの事情があったので、発達したのが、お中元ではないかと思います。私は、毎年お中元を贈る方々がいらっしゃいます。その中には、大学時代の先生もいますが、未だに贈り続けているせいでしょうか、電話など一本かけると、先生もはっきり私ことを覚えていてくれて、しかも、ちょっとした相談なら、その場ですぐ応じてもらうことができます。
最近、アメリカと日本を比較すると、周りの人ととのコミュニケーションについて、少し前までのそれとは、まるで逆転したのではないかと思われるようなことにたびたび出くわすことがあります。
それは、周りの人とのコミュニケーションなどです。たとえば、デートを約束した日に残業を命じられたらどうするかという問いに、日本の女性の8割が仕事を優先すると応えのですが、男性のほうは、仕事を優先するという人が女性よりも少なかったそうです。この答え、米国では完全に逆転で、男性の方がはるかに仕事を優先する比率が高いです。
上司が引越しのときに手伝いに行くかとか、上司に感謝の意を表すため自宅に招いたりするか、という質問など米国では圧倒的に「手伝いにいく」「招く」と応えているのに、日本でごくわずかという調子です。
また、近所の人に挨拶をするかという質問でも、アメリカでは圧倒的多数の人が「Yes」なのにも、関わらず、日本では「NO」という人も多いです。
地域の清掃活動などに積極的に参加したいかという質問でも、アメリカでは圧倒的に「Yes」と答えているのに、日本で「NO」と答える人が多いです。
まるで、アメリカ人が日本人のようで、日本人が一昔前のアメリカ人のようです。本当にここ10年~20年で日本人は、アメリカ人に比較してコミュニケーションべたになりました。
コミュニケーションということで、最近では本当に日本人のコミュニケーションべたが顕著になりつつあると思います。日本人の多くの人がいわゆるアメリカ人はドライだし、「腹芸」ができないし、彼らの文化は「語った」ことがすべて、「書いた」ことがすべてであると堅く信じている人がいるようですが、それは正しい認識ではありません。
昔ウッディ・アレンの映画で、題名は失念したのですが、人々が互いに会話しているときに、英語の字幕がでてくるのがありました。これは、外国人用のためではなく、映画原作そのものの、会話に字幕がついているのです。たとえば、話をしている人が「Good Morning. Have a nice Day!」と話しているところに、たとえば、以下の内容の字幕が入ります「また、てめえかよ、朝っぱら目覚めが悪いぜ!! とっとと、消えうせろ!!」というような具合です。
ウッディ・アレン監督・俳優
あの映画ではこの字幕の入った会話が延々と繰り返され、嫌でも、アメリカ人でも語っていることと、本心とは違うことがあるというがわかります。それに、ニューヨーカーがよくかかる、神経症の中で、いろいろな症状が出ますが、原因としてかなり多いのが「自分の本心と、周りに語っていることの乖離の大きさに悩み、そのうち、どっちが自分の本当の考えのかわからなくなってくる」というのがあります。
それから、10数年前からアメリカでは、特に企業人の中でコミュニケーションが重んじられるようになり、その種のテキストも多くなっており、それらのテキストなどみると、明らかにアメリカ人も腹芸があることがはっきりわかります。それらのテキストにはまさしく、日本で言うところの腹芸の内容が書かれています。
たとえば、他社のエグゼクティブが「Yes」と語ったという事例では、その人がどういう立場で会話に参加しているのか、さらには、どういう背景(英語ではcontext)で参加することになったのか、さらには、言葉使い、表情ならびにしぐさなどからは、この「Yes」が本当は「NO」であるという結論を導きだしていました。
これは、昔の日本人ならよくわかったと思います。しかし、今のコミュニケーションべたの日本人なら、言葉以外のコミュニケーションに関して、60歳以上の人なら大体通じます。50歳くらいだと、全員に通じるわけではありません。40歳以下の半数の人は駄目かもしれません。それ以下はも、もっと少ないかもしれません。いわゆる空気が読めないというやつです。しかし、これは大変なことです。実は、世の中の自称など、完全に言葉や文章にできるものばかりではないです。言葉や、文章にできるものしか伝わらないというのであれば、全部は伝わらないということです。これは、本当に困ったことです。
私自身は、お中元も結局はコミュニケーションの一つだと思っています。誰もが誰かからお中元をもらえば、「なせ自分に?」と考えるはずです。そうして、コミュニケーション能力に長けた人なら、多くの人がその意味することにはっきり気づくことと思います。お中元もある意味では、挨拶と同じようなコミュニケーションであり、コミュニケーションツールの一つであることには、違いありません。
挨拶は、コミュニケーションの一歩ということがいえます。人々とコミュニケーションを図るには、まずは、その基本として挨拶ができなければどうしようもありません
お中元も似たようなところがあります。いくら、言葉で感謝の意を表したとしても、何かの行動であらわさなければ、本当の気持ちは伝わりません。皆さんの身の回りの人で本当に感謝している人に、自分の感謝の気持ちを是非わかってもらいたいと考えている人に、より一層深いコミュニケーションの第一歩として、もし、その方を自宅にお迎えするなどのことができなければ、お中元など贈られてみてはいかがでしょうか?無論、感謝の意を表して理解してもらえる人に・・・・・・?そうして、その人の反応を確認してみましょう。無論感謝の言葉など以外の言葉にならないコミュニケーションを感じとるこどができるでしょうか?
お中元やお歳暮は古くから続いている伝統的な慣習だけに、そのマナー については今さら人に聞けないことも多いもの。
そこでここでは、お中元についてのQ&Aをご紹介。あなたの素朴な疑問にお答えします。
Q1.お中元を贈る時期は?
A1.中元の時期は、7月初めから15日ごろ(関西では8月15日過ぎまで)です。この時期を過ぎてから贈る場合は表書きを「暑中御見舞い」、立秋(8月8日ごろ)を過ぎる場合には「残暑御見舞い」として贈りましょう。
Q2.お中元とお歳暮は両方贈るの?
A2.お中元とお歳暮は、両方贈らなければいけないものではありません。どちらかだけにしたい場合は、一般的にお歳暮の方に重きが置かれているのでお歳暮を。お中元やお歳暮は相手との関係が変わらない限り、基本的に毎年贈り続けるものです。感謝のしるしに1回だけ贈りたい場合には、表書きを「お中元」ではなく、「御礼」や「感謝」として贈りましょう。
Q3.誰にお中元を贈ったらいいの?また、その金額の目安は?
A3.贈る相手としてよく挙げられるのが、遠くに離れて暮らす両親や親せき、仲人、恩師、仕事の取引先や上司、習い事の先生などです。学校の先生やお世話になった医師などに贈りたいという人もいますが、職業や勤務先によっては慣習があったり、規定で受け取りが禁止されている場合もあるので、あらかじめ周りに確認をしておきましょう。金額は、親せき・知人なら3000~4000円、仲人や上司なら5000円前後、特別にお世話になった方なら5000円~1万円程度が目安です。
Q4.品物を選ぶときに気をつけることは?
A4.お中元選びは、相手の好みや家族構成などを考慮して選びましょう。この時期は、デパートやメーカーなどで各社のお勧め商品や人気商品を紹介していますし、今はインターネットでもたくさんの商品を見ることができますので、ある程度時間をかけて検討してみましょう。「毎年同じものになってしまって……」と悩む人もいますが、その贈り物が喜ばれているようなら、あえて変えない方が先方の期待に沿えるでしょう。また要冷蔵の商品は、前もって先方の在宅を確かめるか、休日に着くよう手配をするなど気配りを。
Q5.お中元はどうやって贈るの?
A5.お中元やお歳暮は、本来は品物を持参して直接手渡すことがマナーとされていましたが、訪問の際は必ず相手の都合を聞いておきましょう。最近はデパートでの購入やインターネット注文での宅配が主流になっています。ただその場合、一言お礼の気持ちや近況を書いたカードを品物に添えたり、あいさつ状を、品物の到着に合わせて出しておきましょう。お中元は、本来は感謝の気持ちを表すために贈るものなので、突然品物だけを送りつけては、せっかくの気持ちも伝わらないことになります。
Q6.相手や自分が喪中のときはお中元を控えるべき?
A6.お中元やお歳暮は、お祝いではなくお世話になったことに対するお礼のごあいさつ。そのため、どちらかが喪中であってもマナー上は問題はありません。ただし、お中元の時期が当方や先方の四十九日にかかるときは、四十九日が済んでから贈るようにしましょう。また、どうしても気になる場合には、赤白の水引(みずひき)をやめたり「かけ紙」に白無地を使ったり、時期をずらして「暑中御見舞い」として贈る方法がお勧めです。
Q7.お中元をいただいた場合、お返しはどうすればいいの?
A7.基本的にお返しは必要ありませんが、到着の報告とお礼の気持ちをきちんと先方へ伝えましょう。親しい間柄なら電話やメールで、お礼の気持ちや近況を伝えるのもいいでしょう。目上の方などの場合にはお礼状を書きましょう。いずれもお中元が届いてから、できるだけ3日以内に伝えるのがマナーです。ただし、日ごろからお世話になっている方や上司からお中元をいただいた場合は、同額程度の品をお返しするのが一般的です。
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2 件のコメント:
>日本人の多くの人がいわゆるアメリカ人はドライだし、「腹芸」ができないし、彼らの文化は「語った」ことがすべて、「書いた」ことがすべてであると堅く信じている人がいるようですが、それは正しい認識ではありません。
おっしゃるとおりですね。戦後ころっとだまされてしまったわけです(笑)
このように日本人が思い込むに至った経緯にこそアメリカ人の腹芸があったと思います。
俺達欧米人は約束(契約)したことは守る、日本人はどうだ、違うんじゃないのか(面従腹背じゃないのか)?それではモダンマンとは言えないぞ!という戦後洗脳(笑)は、それこそ彼らの腹芸によるものでした。彼らの契約社会も抜け道があります(だってにんげんだもの笑)。
欧米人にも葛藤があるはずです。自分の社会へのね。契約社会は、元をたどればキリスト教、ユダヤ教の、神との契約説に端を発するものです。かたや、元々ヨーロッパには地方それぞれに土着の神がおり、今にいたるキリスト教は、ヨーロッパを席巻する過程において地方の信仰を飲み込んで発展してきたわけですが、根本的に異質なヘブライ文明とヘレニズム文明の混合は齟齬をきたしてもおかしくありません。はずみで後者がひょっこり顔を出すということがあるはずですね。
>まるで、アメリカ人が日本人のようで、日本人が一昔前のアメリカ人のようです。本当にここ10年~20年で日本人は、アメリカ人に比較してコミュニケーションべたになりました。
戦前の日本は村落共同体(協働共同体)でしたが、敗戦と共にそれまでの共同体のありようは変わりました。会社が共同体の役目を引き受けるようになりました(小室直樹『中国言論』参照)。日本特有と言われる、年功序列、終身雇用はこの点によるのが大きい。しかし、そうした日本の会社における共同体の側面も失われていきました。ここ20年でという指摘はこれによって裏づけられると思います。「コミュニケーションべた」と言うのは、共同体を失った急性アノミーの症状によるものでしょう。はやく日本人に別の共同体をみつけて!(笑)
私もとうとう失業してしまいました。テンフォーのバイトでもしようかな(笑)
こんにちは。
ブログへのコメントありがとうございました。
素敵なブログですね。
私のブログなんてセンスが無い上に重いだけで・・・
自分、ちゃんとした文章も書けていないので、とても尊敬します。
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