2010年4月1日木曜日

マジかよ!! 酒とタバコがタダの居酒屋―消費者はただ安いだけではなく、変化を求めている!!

マジかよ!! 酒とタバコがタダの居酒屋(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)


何杯飲んでも永久に焼酎が無料になる居酒屋が今、話題を呼んでいる。もちろん麦だけでなく芋や米までそろう。おまけに、大山店(東京・板橋区)に限ってはタバコ(「セブンスター」と「ピアニシモ」)も全部タダというから驚きだ。昨年12月にオープンして、早くも口コミが口コミを呼び業界で話題になっている。その名は「居酒屋革命」。現在、大山店と新宿店の2店舗だが、夏までに大阪や吉祥寺などに10店舗を出す予定だ。

なぜ焼酎を全部タダにしてしまったのか。しかし、この無謀とも思える賭けが見事に当たり、こんなご時世にもかかわらず、店は連日大盛況の満員御礼で行列もできるほどの人気ぶりだというのだ。

「もちろん、安かろう悪かろうではなく、社長の出身地でもある北海道からこだわりの食材を自社トラックで配送。それによりイクラ、カニ、ホッケなどの美味しい海鮮が他の店よりも安く提供できます。単品料理は大手チェーンの値段と同じレベルながら食材は北海道産直。たとえば、北海道ならではのこの大きな羅臼産直ホッケは800円で提供させて頂いております」(同店店員)

店内は居酒屋にしては珍しいVIP席も設置。さらに面白いのは、スタッフのほとんどがこんな無謀ともいえるチャレンジをする同店を営業する天野雅博社長(42)のアイデアと心意気に共鳴し、サラリーマンを辞めて第二の人生に勝負を賭けようと集まってきたという。

この天野社長、その生い立ちからして、壮絶な人生といわざるを得ない。北海道新ひだか町静内出身の天野氏は、両親から認知されないまま捨てられ、幼少期を養護施設で過ごす。小学生時代から放浪癖があり、施設の脱走を繰り返す。暴走族を率いたかどで、少年院生活。3度の少年院を経験し、松本少年刑務所へ入った。

出所後、心を入れ替えて一念発起。世間の冷たい風のにもめげず、リサイクルブティック経営で大成功を収める。その当時の経営手法は、「起業士天馬・運命よ、そこをどけ、俺が通る」という名で映画化されシリーズ化もされた。その後は酸素事業や、酸素バーを展開し、全国に酸素ブームを巻き起こした。その様子はNHKを始め、テレビ各局で放映された。

現在はプライベートジェット機3機、ヘリ17機を保有する会社を運営。かつて育った全国の養護施設にラーメンやメロンパンを配達する社会貢献活動が認められ、昨年末に東久邇宮文化褒章を受賞。いまは太平洋をヨットで往復する冒険も計画しているそうだ。さきごろ天野社長にとって3冊目となる「貧乏は完治する病気」(あさ出版)が発売され、居酒屋同様に人気を呼んでいるという。

天野氏は微笑む。「どんな人間でもあきらめなければ必ず夢は叶えられると思っています。いや、必ず叶えられると信じている。だって、叶えられるまでやればいいだけだから。もしも失敗したら、誠意を込めて謝れば、たいていの人は許してくれますよ。そうして、また立ち上がってチャレンジすればいいだけの話です。そんなぼくの生き方を見て、刺激を受けたり、自分でも何かに挑戦してみようと思ってくれたりする人が出てきてくれたら、それ以上に嬉しいことはありません」。

消費者はただ安いだけではなく、変化を求めている!!
この居酒屋無論いろいろ工夫して、利益が出るようにしているのだと思います。まずは、お酒といっても、皆が焼酎を飲むわけですありません。さらには、同じ人でも毎回焼酎とは限らないと思います。それに、最近は、いわゆるアルコール度数の低いライト飲料が主流になっていますから、お酒をとことん飲んで酔うというよりは、料理を味わうというお客が増えていることも,計算に入れ、さらに、焼酎も一箇所に絞り込んでかなり安く仕入れるなどのことをしているのだと思います。


この居酒屋のやり方を見ていて、最近の駄目なスーパーや、コンビニや百貨店がなぜ駄目なのか、判るような気がします。少し前にカンブリア宮殿を見ていたら、内容は忘れてしまったのですが、村上龍さんが「消費者ニーズ、消費者ニーズと言っているばかりの企業はもうダメですね」と語っていました。

まさにそうだと思います。経営学大家ドラッカー氏が語っていたなかで、企業というものは、成長するためには二つの機能しかなく、それはマーケティングと、イノベーションだと語っていました。そうして、マーケティングばかりやっている企業は、何も新しい価値を生み出さない投機家や、ブローカーと同じだ。企業は、成果あげるためには、成長するか、変化を当然とするしかないと語っていました。要するに、イノベーションが必要だと語っていました。

なにやら、現在の駄目な小売業のGMS、コンビニ、百貨店などまさしくマーケティングばかりで、イノベーションが行われていない気がします。お客さのニーズに関していろいろ研究して、目先をいろいろ変えているように見えても、結局のところは、既存のやりかたをそのまま継承、踏襲して、何も変わっていないのではないかと思います。

やはり、現在繁栄しているとこは、消費者ニーズばかり追求するだけではなく、この成長の困難な時代あって、変化し続けています。旧態依然としているとこは、駄目ですね。

これは、皆さんも良くご存知なのではないかと思います。このブログにも良く掲載していますが、たとえば、マクドナルド、既存のものをそのまま継承するだけでなく、いろいろと変えていますね。たとえは、少し前から行っている店の中を変えて、作りおきをしないオペレーションに変更したり、Big America キャンペーンや、これから行う「日本」キャンペーンなどのように今まで行っていなかった気キャンペーンを行ったりしています。

IT関連企業など、どんどんいろいろなことを変えてきていますね。従来全く関係のなかったアップルがアップルが携帯電話をつくれば、こうなると、世の中に示した、iPhoneを発表したり、これから、アップルがネットブックを作ればこうなると世の中に問うような、iPadを新発売します。これに比較すると、なにやら最近のSONYは、エレクトロニクス業界の、百貨店のような存在になってしまいましたね。昔は、あれほど創造的な企業だったのに残念なことです。

あの、ネット検索エンジンの、Googleが、携帯電話の「Nexus one」を発売するとか、ネットブック用の新たなGoogle Chrome OSを発表してみたり、昨年の10月くらいから、年末にかけて、日本入力システムを導入するとか、Google:検索ストーりーを導入したり、さらには、それまでテレビCMなど流したことがないのに、検索ストーリーのCMを流したり、毎日のように新機能を追加したりとか、新たにGoogle Buzzを導入したりとか、マイクロソフトが、それまでとは趣の全く異なるWindows7を出したりしています。

それらから比較すると、百貨店や、GMSなどずっと旧態依然としたやりかたず、コンビニも少しまえまでは、お金の出し入れができるだとか、様々変革かあったのに最近では、あまり変化が見られません。

居酒屋などもそうですね。この業界はなかなか変化するというのは難しいですが、それで、この居酒屋変革のように変革をすれば、お客がいっぱい入るということです。それに、名前がいいですね。おそらく、この居酒屋これからも、変革を継続していくつもりなのだと思います。そりゃあ、そうですね、焼酎をただにしたとしても、これを3年もやれば、もうそれが当たり前になりますからね。だから、今度はどんな変化をしていくのか動向を見守りたいです。それととも、私もこのように変革を続けることを当然とするやり方を見習いたいと思います。

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