2011年11月19日土曜日

ホンダの「天然ガス・シビック」、「最もエコな車」に認定―【私の論評】総合的に判断すれば、電気自動車ではなく天然ガス車がもっとも省エネになる?!!

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ホンダの天然ガス車『シビック・ナチュラルガス』が、米国で「グリーンカー・オブ・ザ・イヤー(Green Car of the Year)」に認定された。

『Green Car Journal』誌の編集者らが、2011年の「グリーンカー・オブ・ザ・イヤー(Green Car of the Year)」として、本田技研工業の『シビック・ナチュラルガス』を選出した。圧縮天然ガス(CNG)を使うこの車は、地方自治体が使う車として期待されている。[リリースによると、2005年からは一般ユーザー向けのリース・サービスも行われている]


本田技研工業が天然ガス仕様のシビックの製造を始めたのは1998年で、現在、大量生産されているCNG乗用車として米国で購入できるのはこの車しかない。天然ガスは二酸化炭素の排出量がガソリンより少ない上、価格も安く、米国内でほぼすべてをまかなうことができる。

シビック・ナチュラルガスの価格は26,155ドル、走行距離は1回の充填でおよそ386kmだ。

天然ガス仕様のシビックは、代替燃料車としては、トヨタ自動車の『プリウス』や、その驚異的な技術が注目されている日産自動車の『リーフ』や米General Motors社の『Chevy Volt』等に隠れてあまり目立たなかった。だが実際のところ、このシビックは米国で最もクリーンで環境に優しい内燃自動車だといえる。

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【私の論評】総合的に判断すれば、電気自動車ではなく天然ガス車がもっとも省エネになる?!!
私にとって、電気自動車が、こういうアワードを獲得するのではなく、天然ガス車が獲得したというのは、嬉しい限りです。私は、このブログには、何回も掲載しているように、いわゆる、地球温暖化二酸化炭素説には虚偽だと思っています。ましてや、地球温暖化災厄説などもうとう信じるものではありません


また、原発に関しては、無論まともな代替エネルギーが見つかるまでは、危険がともなってもしばらくは、原発を使っていくべきと考えています。

エネルギーの問題は、実は、そんなに単純な問題ではありません。電気自動車が環境に良いと単純に信じ込むような人には、その複雑さは、理解できないことでしょう。また、太陽エネルギー、風力エネルギー活用派の人々もそうだと思います。

だからこそ、私は、本田の天然ガス車がこのような賞を獲得したことについてわが意を得たりという心持がして嬉しいのです。

ちなみに、電気自動車に関しては、単純に考えただけでもこれが果たして環境に良いのかどうかは一概にはいえないことがすぐに理解できると思います。

当たり前ですが、電気自動車は、電気で走ります。電気で走るので、それを運転する人にとっては、環境に優しいかもしれません。当然走行中に用いるのは、電気ですから、排ガスはおろか、二酸化炭素も発生しません。私自身は、二酸化炭素など何も害はないと思っていますから、別にこれがどん出てもそれ自体では、全く害ないと思いますが、ただし、それでは、省エネにはならなので、やはり、省エネとしては、低炭素が良いということです。やはり、普通の車であれば、排ガス、二酸化炭素、そうして水も排出します。

これらを排出しない電気自動車は、一見環境にやさしい乗り物に見えます、しかし、実際はそうではありません。電気自動車が走るには、コンセントから電気を逐電しなければなりません。では、そのコンセントまで運ばれてくる電気はどうやって作られているかといえば、当然のことながら、既存の原発や、火力発電所で作られているわけです。エネルギーのもとが変わらないのですから、電気自動車自体は環境に良いとも悪いともいえないわけです。


そうした、現実を無視して、もし、大量の電気自動車が日本国中を走りまわるようになれば、どうなるのか、目に見えています。いままで、ガソリンで走っていたものが、電気に変わるわけですから、ガソリンの節約にはなるかもしれませんが、従来の発電所の発電量を増やすか、さらに多くの原発や火力発電所が必要になります。原発を増やすのが嫌というのなら、火力発電所を増やすしかありません。そこでは、無論、石油を用いるわけです。

火力発電所
そうなれば、決して、環境にやさしいものてはないことがおわかりでしょう。これに関して、以前もこのブログに掲載したことがあります。これに関しては、詳細は、当該記事を読んでいただくものとして、要点だけを掲載すると、ドイツでの研究報告では、電気自動車を逐電するための電力供給の発電所が石炭などで稼動している場合、かえって、二酸化炭素量や廃ガスが増える可能性があるというものです。

こんなことを考えれば、電力供給体制が現状のままなら、現在のスマート化されていない送電線であれば、電力の減衰もすることでしょうから、全体を考えれば電気自動車よりガソリン車のほうがましかもしれません。しかし、天然ガスの場合は、燃焼しても、出るのは、ほとんど水で、廃ガスや、二酸化炭素はほとんど出ません。また、運ぶときには、圧縮して、液体ガスとして運ぶため、同じ熱量を運ぶなら、ガソリンよりもはるかに少ない体積で運ぶことができます。

天然ガスを運ぶ船
こうしたことを考えると、やはり、天然ガスで非常に燃費の良い車が、現状では、一番環境にやさしく、省エネになると思います。 それに、ソーラー・カーや、風力自動車(聴いたこともありませんが、あってもおかしくはないと思いますが・・・)など、やはり実用性がないのでしよう。おそらく、これらは、最初から対象外だと思います。 だからこそ、アメリカで、天然ガス車がこのような賞を獲得したていうことは、この賞を選考する人々が環境問題や、エネルギー問題に関して、まともな認識を持っていると思われ、私にとっては、喜ばしいことなのです。皆さんは、どう思われますか?

こんなことから、私は、次の代替エネルギーは、天然ガスが最も相応しいと考えています。しかし、これも、いずれ枯渇するということを考えれば、これを使い続けているわけてにはいきませんが、少なくとも、太陽エネルギーや、風力発電に頼るよりは、余程良いと思います。

日本近海には、メタンハイドレードが無尽蔵に埋まっているとききます。これも、見かけは、異なりますが、天然ガスであることには変わりません。このガスを抽出することができれば、既存の発電施設や、天然ガス車にも無論使えます。

日本などは、こうした天然資源に恵まれているわけですから、太陽エネルギーや、風力エネルギーなどという不確かなものに頼るよりは、これらを活用することを目標として、国家的規模で進めていくべきと考えるのは、私だけでしょうか?それに、もし、メタンハイドレードが実用化されれば、日本は、たちどころに、エネルギーの輸出国になるかもしれません。今回の  天然ガス車『シビック・ナチュラルガス』の受賞はそんな日本の将来をも予感させる、本当に喜ばしことだと思います。

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんばんわ。いつも興味深く拝読しています。

本日のテーマの液化天然ガス車ですが、要は動力としては、液化天然ガスを燃料とする内燃機関なのですね。つまり現在日本のタクシーなぞに使われているLPGエンジンと仕組みは同じで、使う燃料が液化天然ガスだということなんですよね?となると、LPGエンジンとどこが違うのか、あるいはどちらの方がエネルギー効率や排ガスで優れているのかということになるかと思いますが、その辺いかがですか。

また近い将来の話として、同じ天然ガスを使うのなら、液化天然ガスによる燃料電池車が実用化された場合、内燃機関としての液化天然ガス車と比べて、どちらがどれだけエネルギー効率が良いと考えられるのでしょうか。

私としては炭化水素燃料(液化ガスや石油など)を直接使う燃料電池車(合成した水素をタンクに詰めて燃料とするのではなく)の方が、より興味があるのですが、そのあたりの事情をご存知でしたら、何卒ご教示ください。

エコについて さんのコメント...

ご訪問&コメントありがとうございました。
水しか出ない天然ガス車の話はプリウスが普及しはじめた頃からTVニュースなどで取り上げられていましたが、燃料の供給手段がネックとなりそうですね。
電気の場合は既存のインフラが活用できるので、家で充電、コンビニの駐車場で充電、などという展開も容易ですが・・。
天然ガスのメリットに加えて普及の見通しが明確になれば、既存のガソリンスタンドが対応してくることも期待できそうですが、やはり政財界が協力してプッシュしないと電気への流れは変わらないかも。

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