【私の論評】ハングアウトに新しいテレビの姿を見た!!
今後のGoogle+の可能性など、詳細は、上記の記事をみていただくものとして、私としては、Google+の大きな可能性は、SNSがどうのこうのというより、新たなテレビの可能性であり、もうすでに、Google+のハングアウトで、その姿が見えてきたように思います。
ハングアウトに関しては、あまり説明しなくても、皆さんご存知でしょう。わたしは、AKB48がGoogle+を使い始めたという発表の日にたまたま、休みで、YouTubeを観ていて、ハングアウトのお知らせがあったので、たまたま、偶然にハングアウトすることができました。このときは、無我夢中だったので、特に詳しいレポートとなどできる状態ではなかったので、以下にガジェット通信による先日ハングアウトも使用して実況された、『AKB48紅白対抗歌合戦ライブレポートをまとめて掲載します。
http://getnews.jp/archives/158856
『AKB48紅白対抗歌合戦』がTOKYO DOME CITY HALLにて、12/20(火)18:00に行われた。会場での様子は全国100ヶ所以上、海外4ヶ所の映画館で生中継され、Google+(グーグルプラス)を介してYouTubeでもライブストリーミングが行われた。
今回、この『AKB48紅白対抗歌合戦』(以下AKB紅白)はGoogle+という非常に強い後ろ盾を得て、YouTubeでの生放送を可能とした。
『AKB紅白』においてはLIVEの放送のみならず、Google+の機能を用いた次のような“ネット参加”の提案もなされた。
『+1』ボタンで紅組・白組への投票に参加
ハッシュタグで、メンバーへの応援メッセージを送信
『ハングアウト』機能でライブ鑑賞しながら、ビデオチャットが可能
また、Google+でのオリジナル映像として(YouTubeでは)、ステージ正面の“引き”カメラ、ステージ後方の上手(かみて)と下手(しもて)から撮影される映像も鑑賞可能となった。
加えて、イベント終了後には『AKB紅白』のチームキャプテンによる、『ハングアウト』でのやり取りも特典として公開されることになった。
ハングアウト機能を使うことで、コンテンツに対してボイスチャットをしながらの共有が可能となる。平たく言えば、今回のライブイベントを、気心の知れた仲間とネット上で観ながらおしゃべりができるのだ。
ボイスチャットをしながらのストリーミング鑑賞は今までも不可能ではなかった。重要なのは、Google+というネットワークを基軸に繋がれる、ということだろう。
投稿内容について、これまでのようにテキストでコメントし合ったりするのと同じ感覚で、同じ時間に同じライブを見ることが出来てしまう。そして、その仲間はサークル、という単位で管理することが可能だ。
実際にハングアウトを用いて映像を見てみると、想像していたよりもずっと気軽だった。
ハングアウトの場合、『ニコニコ動画』のように、テキストで“場”の空気を共有するのに対し、直接ボイスチャットで映像も共有できるというのは極めて直観的だと感じた。テキストでのメリットはここでは割愛するが、話しながら、見る、という行為はやはり自然だ。
今回は実際に東京と新潟で試してみたが、ハングアウトを用いることで、遠方の友人でもまるで同じ部屋で同じテレビ映像を見ているかのように映像を楽しめる。
大げさではあるが、これは、今まで私たちが思い描いていた未来のソリューションそのものだ。絵空事だった未来が、ようやく手元のPCに降りてきたのだなあ、という実感があった。
次は、今回のネット生中継を視聴するにあたり、まず行ったことを、ライブレポートを交えつつおさらいしてみようと思う。
まず最初に行ったのは、Google+でAKBの公式・特設ページを探すことからだった。これはGoogle+にて検索をかけることで、簡単に見つけることができた。
AKB48 Now on Google+
http://www.google.com/+/project48( http://j.mp/rtZF40 )
この中から、「AKB48」や知っているメンバーを「サークル」に追加すると、今回のライブのURLを知ることができるのだ。ちなみに「サークル」は自分の「家族」、「友人」などのグループと同様に「AKBメンバー」というようなグループに分類できてしまう。いささか不思議な感覚だ。
なお、他のメンバーをサークルに追加しておけば、そのメンバーに関する特典映像などの情報も得られるらしい。
ためしに、大島優子さんをサークルに追加したら、まるで一般人のようなフランクな写真が出てきてびっくりした。芸能人のページであれば、いわゆる「宣材」(宣伝材料)のバッチリとキマった写真が出てくるかと思っていたが、そうではない。これは大島さんのみならず、ほかのメンバーもそうであった。実に、親しげな印象である。
「会いに行けるアイドル」がSNSと融合した結果がこれなのだな、と腹に落ちる感じがした。
サークル追加した公式のページには、今回のイベントのURLが公開されていたのでイベントの開始時間(18:00)を待つことにする。この時点で、記者はAKB48に対し、テレビで見るよりもずっと身近に感じていた。
ライブ開始直後には、回線映像が若干重くなったものの、リロードすることで無事にライブ会場と接続することが出来た。
総合司会には堺正章さん、元フジアナウンサーの千野志麻さん。審査員には三田佳子さん、神田うのさん、森永卓郎さん、叶恭子さん、叶美香さん、野村克也さんという面子である。
そして、紅・白それぞれのチームキャプテンは高橋みなみさんと大島優子さんが担当。今回は139人のメンバーが紅白に分かれて、歌唱曲を披露し優劣を競うという規模感のライブだ。
審査は審査員投票だけでなく、前述の『+1』ボタンを用いた投票、映画館やライブ会場での審査が採用される。さて、この時点でイベントの面子やスケールが、テレビの“特番級”であるということがご理解いただけると思う。しかし、今回、いずれの地上波でも衛星放送でも、この中継はされていない。
前述の映画館、そしてGoogle+だけである。ネットの生放送が1配信ソースとして確立されたという事がうかがい知れた。もはやテレビの添え物ではないのだ。放送の内容も“特別感”が強かった。
このイベントだけに用意されたメンバー編成の歌唱曲やバージョン違いが公開され、SKE48(名古屋)、NMB48(大阪)、HKT48(福岡)の他、JKT48というジャカルタ拠点のメンバーが国内初登場。
また紅・白の応援にはあやまんジャパンやダチョウ倶楽部が登場し、会場を沸かせていた。「AKB48の今年最後のイベント」「忘年会気分で、お祭り気分で」との言葉通り、イベントとしては盛り上がり通しで、3時間余があっという間であった。
大トリは白組・大島優子さんと紅組・前田敦子さん、“エース”による直接対決。非常に見ごたえ、聴きごたえのある『紅白』を歌い切っていた。
最終審査の結果は次の通り。
映画館集計:白組
Google+集計:白組
会場:759票対1119票で白組
審査員集計:3票対3票でドロー
チームキャプテン:白・紅1票ずつ
合計、紅:白=4:7で白組の勝利となった。
イベント終了後、「公開反省会」として両チームキャプテン・高橋さんと大島さんによるライブチャットの様子『Google+ハングアウト生中継』として行われた。
「こうしてると二人だけで話しているみたいだけど、何万人の人に見られてるんだよね」という導入から、本日ライブの裏話などを中心に、新作ソングに関する内容などがライブチャットで行われた。ライブアレンジに関するやり取りといった、通常はメールでやりとりされるような秋元康氏との会話内容がgoogle+上で行われていたという秘話(?)も披露。
他にも緊張するメンバーの素顔やリハーサルの様子などの会話を聞くにつけ、これはまるで二人のプライベートなやり取りを覗き見しているような、不思議な気持ちになる放送だった。ファンにとっては堪らない内容だったのではないだろうか。
「ブログだと続かないんだけども、Google+、めずらしく続いている」という発言にもあるように、多くのメンバーによる投稿が現在も続いている。アイドルとSNSの新しい関係は始まったばかりだが、これが次の時代のスタンダードになっていくのかもしれない。さて上では、静止画による説明ばかりなので、実際にハングアウトをしたかたでないと、なかなかその感じがつかめないと思いますので、下に動画を掲載しておきます。
私は、Google+の魅力は、ハングアウトに尽きると思います。今のところ、テレビではできないし、iPadでも、iPhoneでもできませんが、これらでできるようになれば、爆発的に、普及するのではないかと思います。
そうなったあかつきには、これらを最初から考慮した、コンテンツが作成され、テレビからはなれていた若者も、テレビを見るようになるかもしれません。しかしそれは、旧来のテレビとは、全く異なるものになることは言うまでもありません。既存のテレビは、今でいうと、ラジオのようなメディアになると思います。
これは、ひょっとしたら、ラジオや、電話のない時代に、それらが発明されたよりももっとインパクトがある出来事かもしれません。私は、特に最近、被災地と、東京を結んだ専門的な知識をもつボランティアの人たちのハングアウトに参加してみて、そう感じました。
もう私達は、インターネットがつながる環境にありさえすれば、たとえ遠く離れても、同じドキュメント(文書、画像、動画)をリアルタイムで見ながら、じっくりと話ができます。従来もできましたが、これほど統合されたシステムは、ありませんでした。それと、現在wifiの環境があれば、後はノートパソコンとGoogleのアカウントがありさえすれば、いつでも誰でも簡単にできます。
いずれこのようなことは、実現したと思いますか、まさにgoogleがこれに先鞭をつけたと言うことです。このことの革新性は、まだ多くの人が認識していないようですが、いずれ多くの人がその重要性を認識するようになると思います。
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