記者会見する中国外務省の趙立堅副報道局長 |
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が国際海洋法裁判所に提訴することを検討するよう指示したことについては、「韓国の措置に注意を払っている。日本が国際社会の懸念を重視することを望む」との考えを示した。
趙氏は、処理水の海洋放出について「日本は、本当に国内外の疑義や懸念の声を聞いているのか」と批判。日本の水俣病を挙げて、「日本は歴史の悲劇を忘れるべきでない」と主張した。
また、麻生太郎財務相が処理水について「飲んでも何てことはないそうだ」と述べたことを念頭に、「飲んでから、再び言ってもらいたい」と批判した。
【私の論評】飲んだ人います!趙の発言、行動は全体主義が、人の心を蝕むことを見せつけることになった(゚д゚)!
当時園田政務官が、処理水を飲む様子を伝えたテレビの画面 |
内閣府(当時は民主党政権)の園田康博政務官は2011年10月31日、東京都内での記者会見の席上、東京電力福島第一原発にたまっている低濃度の放射能汚染水を浄化処理した水を飲みました。低濃度だと証明するために飲んだらどうかとのフリーライターの求めに応じましたた。
会見は福島第一原発事故の政府・東電統合対策室が週2回開いていました。園田政務官が飲んだのは5、6号機の原子炉建屋に津波でたまった水。これを浄化、脱塩処理したものをコップ半分ほど一気に飲んでみせました。通常は基準以下であることを確かめて海に放出するレベルの濃度だが、事故後は地元自治体や漁協の反対で施設内に保管、一部を敷地内に散水しています。
10月10日の東電主催の会見で、フリーライター寺澤有氏が「第一原発に立ち入れないので東電の情報を信じるしかない。飲んでも大丈夫なら実際にコップに出してみなさんに飲んでもらうのは無理か」と東電に迫ったのが発端でした。
その後、10月13日の会見で、別のフリーライターが「菅(かん)さん(前首相)もカイワレダイコンを食べた前例がある。東電が飲んでも大丈夫といっているのだから、一杯どうですか。飲んでみませんか」と発言。園田政務官は「パフォーマンスと受け止めてほしくないが、要望があれば飲む」と答えました。
東電が水を検査したところ、放射能濃度は国の飲料水の基準より厳しい海水浴場の目安を下回っていました。園田政務官は会見で「私が飲んだからといって安全性が証明できるわけではなく、意義はない。要望があったために飲んだ」と話しました。処理水の一部は、希望者に配られ、フリーライターらが受け取りました。
この園田氏の対応は、素晴らしいものだったと思います。まともな大手スーパーだと、たとえば、販売した食品が変色したり、悪くなっていて、顧客からクレームが起きた場合、その顧客の目の前でその対象の食品を全部食べるように教育されているそうです。
なぜ、そのようなことをするかといえば、売り場の責任者がそうすることにより、顧客の体験を共有しさらに一体感を醸成するためです。それに、食品売場の責任者として、責任感をもたせるという意味もあります。
何しろ、いい加減なものを販売すれば、クレームになり、自分自身がその対象物を全部食べなくてはならなくなるわけですから、嫌が追うでも責任意識が芽生えることになります。これによって、少なくともその顧客は売場責任者に対して、ある程度の信頼感を抱くことになります。そこから、対話がはじまり、解決に導きやすくなるのです。
私自身も似たような経験をしたことがあります。ある大手スーパーでズワイガニの脚を何本が購入したところ、一本の脚が乾燥したようになり、さらに黒っぽい色をしていたのです。その売場責任者は、その部分を私の目の前で、全部食べました。その様子をみて、私自身はその売場責任者は普段から自信をもった上で商売をしているのだと感じました。
そうして、黒っぽくなっていた、脚は交換してもらいました。それで、その後随分時がたったのですが、今でも結局そのスーパーで買い物をしています。あの売場責任者の実直な行動がなく、単に商品交換だけであれば、私はこのスーパーに対する信頼を失い、その後買い物をするようなこともなかったかもしれません。
スーパーの食品と、処理水とはまた別の話ですが、園田氏が処理水を飲んだことで、この話を思い出してしまいました。あれは、立派な態度だったと思います。
趙というか、全体主義の中国では、このようなことはなかなかできないことです。だからこそ、趙はあのような馬鹿な発言をしたのでしょう。米国や日本は、もともとは商売上では、中国にとって貿易などで、上客だったはずです。この上客に対して、このような態度をとるのですから、話になりません。
趙のことは、前から馬鹿だと思っていましたが、やはり本物の馬鹿だったようです。
この報道官は、中国国内でも批判されています。昨年の9月には、共産党による統治を批判したトランプ政権への反論で「中国人民こそが共産党の堅固な鉄壁だ」と述べ、国内で反発を買っていました。一党支配を守るために国民に犠牲を強いるかのような発言で、インターネット上では「米国に対する盾になれと言うのか」と批判的な声が相次いでいました。
当時のポンペオ米国務長官は昨年8月の演説で、中国共産党による統治を批判しました。中国外務省の趙立堅副報道局長は同年同月27日の記者会見でこれに反論し「党と中国人民は魚と水のように切っても切れない関係だ」と強調。人民は党の「金城鉄壁」であり「打ち破れると思うな」と米側をけん制しました。
12日自身のツイッターに掲載した、台湾産パイナップルのドライフルーツを 食べながら、チェスをするポンペオ氏の写真 |
趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は同年8月12日、平日午後に毎日実施している定例会見について、今年は夏休み期間を設定しない方針を示しました。近年は8月中下旬に2週間程度の休暇期間をとっていたのですが、台湾や南シナ海、新型コロナウイルスなどの問題をめぐって米国が対中圧力を強めていることへの危機感から、今年は夏休み返上で対応しました。
趙氏は同年8月11日、米国務省のオルタガス報道官が「中国共産党は人命救助よりもメンツを守ることを重視する」とツイッターに投稿したことに反発し、「米国は自らの身を省みるべきだ」と米国の新型コロナ対応を批判。10日には米国が香港政府トップら11人に制裁を科したことに対抗して米上院議員らへの制裁措置を発表するなど、対中圧力を強めるトランプ米政権への反論や対抗策の発表に連日追われていました。
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中国外務省の定例会見には通常、国内外の記者ら数十人~100人超が出席。この日、夏休みの時期について問われた趙氏は「今年、われわれに休みはない」と回答し、理由については「地球人なら誰でも知っている」とだけ述べました。
趙氏は同年8月11日、米国務省のオルタガス報道官が「中国共産党は人命救助よりもメンツを守ることを重視する」とツイッターに投稿したことに反発し、「米国は自らの身を省みるべきだ」と米国の新型コロナ対応を批判。10日には米国が香港政府トップら11人に制裁を科したことに対抗して米上院議員らへの制裁措置を発表するなど、対中圧力を強めるトランプ米政権への反論や対抗策の発表に連日追われていました。
ところが、この趙立堅氏の娘は、米国に留学しているとされていました。そのため、中国国内では米国に対して厳しいコメントをするのは仕事であって、本当は米国が好きなのではないかと揶揄される始末です。
当時のトランプ政権は、中国人の留学生やその家族を米国から追放する政策も実行しようとしていました。そのため、趙氏の娘も追放されたかもしれません。実際は、どうなのか、ネットを調べてみましたが残念ながらそれに関する情報は掲載されていませんでした。
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実際、中国にはこのような幹部が大勢います。将来は、米国に住むことを夢見て、米国に家族を移住させて、不正行為などで蓄財した金をせっせと米国に送金して、時期がくると、中国から米国に逃げるという人たちも大勢います。そういう人たちを中国では裸官といいます。
裸官を揶揄した中国の漫画 |
米国は国際金融を支配しているため、ドルの流れに関しては、かなり詳細まで把握しており、米国以外のEUなどの国々の、中国人の資産も正確に把握しているといわれています。
今後、現バイデン政権も、こちらのほうにも手を伸ばしていく可能性があります。そのうち、中共の高官や、富裕層の中には、米国などに巨万の富を蓄えているにもかかわらず、それが凍結されて、ホームレスになる人もでてくるかもしれません。
本当に、全体主義とは恐ろしいです。全体主義政権の中枢にいると、だんだん頭が腐っていき、道理の通らない理屈で平気で相手を批判するような人間になってしまうです。
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