2022年1月12日水曜日

景気指数、11月は過去2番目の上昇幅 自動車などの生産改善=内閣府―【私の論評】コロナ感染症に従来と同じ対応をすれば、また景気が落ち込むだけ(゚д゚)!

景気指数、11月は過去2番目の上昇幅 自動車などの生産改善=内閣府

内閣府が11日公表した11月の景気動向指数(速報値、2015年=100)は、指標となる一致指数は前月から3.8ポイント上昇した。写真は都内で昨年1月撮影

内閣府が11日発表した2021年11月の景気動向指数(2015年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が93.6となった。前月比では3.8ポイント上昇と2カ月連続でプラスとなった。前月比のプラス幅は1985年1月以来、過去2番目の大きさ。

自動車生産回復、基調判断は据え置き

項目別では、耐久消費財出荷や鉱工業生産指数が改善した。部品供給不足が解消しつつある自動車や二輪車などの生産回復がけん引した。自動車用非鉄・鋼材の生産拡大も寄与した。

数カ月後の景気を示す先行指数は1.5ポイント上昇の103.0と、前月比で2カ月連続のプラスだった。自動車や化粧品などの出荷拡大により最終需要財在庫率などが改善した。新規求人数や中小企業売上見通しDIなども改善した。一方、新設住宅着工床面積やマネーストックは指数を下押しした。

一致指数の動きから内閣府が機械的に決める景気の基調判断は10月の「足踏みを示している」との表現を据え置いた。判断引き上げには3カ月移動平均の3カ月連続でのプラス継続が必要。11月の3カ月移動平均は5カ月ぶりに前月比プラスに転じたばかり。

【私の論評】コロナ感染症に従来と同じ対応をすれば、また景気が落ち込むだけ(゚д゚)!


プラス幅が、1985年1月以降、2番目の大きさとなったなどと言われると、喜んでしまう人もいるかもしれませんが、と言われると喜んでしまうかも知れませんが、実際はどうなのでしょうか。それは、上のグラフをご覧痛たげれば、おわかりになると思います。

遡ると指数は2020年の最初が高くて、指数95.5でした。それがコロナの影響で2020年5月には73.5まで下がり、そのあと「グッ」と上がったのです。2021年4月には95.0。ほとんど前までと一緒になったわけです。

そのあと2021年9月に半導体不足で88.7まで下がりました。現状はそこからの回復過程なのです。こういう状況を「デッドキャットバウンス」と英語で言いますが、「叩きつけた猫は跳ね上がる」ということです。


何かの理由で下がったものは上がるのです。それは、グラフをご覧いただければ、ご理解いただけると思います。数字的には2020年の最初のときまで戻っていなのです。最低水準から少し上がっただけです。2020年1月というと、コロナ流行の直前にまでは戻っていないのです。

水準的には上がったといえるかもしれませんが、それは「いちばん下の水準から少し上がった」というだけのことです。短い2ヵ月間だけを見て喜ぶわけにはいきません。

本来であれば下がらなくてもいいところが下がっていて、いまはそれが上がったというだけのことです。

半導体不足もあり、8月~9月にはコロナの第5波があって、経済的にも回せる状況ではありませんでした。

今度は第6波です。そのときに過去と同じ政策を取るのか、取らないのかという観点が重要になってきます。同じ政策を取って行動抑制をしたら、また景気が下がります。

新型コロナウイルスは弱毒化しているわけですので。さすがに同じ政策は取れないのではないでしょうか。海外でも同じ政策を取っているところはほとんどありません。

ウイルスが弱毒化しているときには、弱毒化しているなりの政策をしなければいけないはずです。本質的なのは感染症の分類です。新型コロナ感染症の分類は2類相当なのだけれど、これを5類に下げるというのが普通のやり方でしょう。

このブログでも以前述べたように、日本では2016 年にはインフルエンザの感染者数が1週間で200万超となったのですが、インフルエンザは5類相当の扱いなので、行動制限もなく、医療崩壊も経済の落ち込みもありませんでした。2016年当時の動画を以下に再掲します。


コロナ感染症は感染拡大当初は、未知の感染症であり、日本では諸外国と比較すると、感染者数、死者数ともに、かなり低めでしたが、未知の感染症であり、しかもワクチンは普及しておらず、飲薬もない状況でした。

しかし、現在流行しているオミクロン株は、感染力は強いものの、毒性は弱く、現在ではワクチンも飲薬もある状況です。であれは、従来とは異なる対処方法を実行すべきです。コロナ感染症をインフルエンザと同じ分類にして、無症状者は自宅待機、症状の出ている人は、入院はするものの、通常の病棟に入院し、一般人の行動抑制はなしにすべきです。

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