モスクワ市内で新年を祝う人たち(1日) |
露政府は新型コロナによる死者を、ウイルスが死亡の「根本的な原因」だったと診断した場合のみ認定している。既往症の悪化などで死亡した関連死は含んでいない。これまでも「過少申告」を指摘されてきた。
ロイター通信は昨年末、露統計局と独自の集計をベースに、2020年4月以降の新型コロナの死者数を算出。世界2位のブラジル(約62万人)を上回る数字となった。露有力紙RBCも昨年末、死者数が約63万人に達したと伝えている。
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なぜなら、実数だけを比較しているので、実体が全く見えてこないてのです。そもそも、米国、ロシア、ブラジルでは人口が違います。2020年の統計では、米国3.295億人、ロシアは1.441億人、ブラジルは2.126億人です。人口を無視して、実数だけあげられても、深刻度合いがどの程度なのか、比較などできません。
そこで、実体はどうなのか知りたいと思い、読売新聞社オンラインの提供する「主な国の新規感染・死亡者数」というサイトから100万人あたりの新規死亡者数のグラフをみてみました。
そのグラフが以下です。
100万人あたりで、比較すると、ロシア政府が公表する数字であっても、ロシアが10月4日あたりから、ロシア、アメリカ、ブラジルでは一番死者が多いです。これをみただけでも、ロシアは一番数が多いということがわかります。さらに、ロイターによれば、本当はこの倍くらいは死者がいるということですから、これは米・ブラジルよりはかなり多いということになります。
ただし、100万人あたりで、数人とか、十数人という数自体は、さほど深刻でもないと思います。なぜ、上の記事ように大騒ぎするのか良くわかりません。無論、亡くなった方はお気の毒ですが、インフルエンザや他の病気で死亡する人の数のほうがもっと多いはずです。交通事故の死亡者のほうがはるかに多いです。最近の統計では、ロシアの道路では、毎日平均で約50人が死亡しているのです。
上のグラフに日本を付け加えると、以下のようになります。
クリックすると拡大します |
日本では、ゼロ近傍の日が続いています。そのような日本では、全国て初詣が行われおり、大勢の人が集まっています。
明治神宮 |
ロシアでは確かに、100万人あたりの死者は多いですが、それにしても一番上の写真は、モスクワ市内で新年を祝う人たちですが、ほとんど人がマスクをせず、屈託なく陽気に笑っています。この人達は、本当に人生を楽しんでいるように見えます。
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冒頭の記事を書いた記者は、この写真をみても何も感じないのでしょうか。私は感染症に関して、感染者数や死者数の実数だけで報道しても本当の深刻さなどはわからないということは、昨年コロナ禍がはじまった頃から、主張してきました。
マスコミは、ロシアのコロナによる死者数を煽る一方で、ロシアのウクライナと侵攻も煽っています。本当にコロナで死者数が増えて、深刻な状態になっているのなら、ロシアはウクライナ侵攻どころではないはずです。こうした矛盾にも気づかないのでしょうか。
マスコミの姿勢は未だ変わらないようです。最近は、オミクロン株など感染力は強いものの、死者が少ないことから、やはり弱毒性であることは明らかになりつつあります。さらに、ワクチンだけではなく、治療薬も出回るようになってきました。コロナは普通の風邪やインフルエンザに近づきつつあるようです。
ほとんど死者が増えない日本では、他の国々から比較すれば、もはやコロナは収束したとみなして良いかもしれません。
それでも、特に冬期はコロナだけではなく、インフルエンザもありますから、マスクや手洗いなども励行し、三密も避けるようにはしつつも、私達もロシアの人たちのように人生を素直に楽しもうではありませんか。マスコミに煽られて、人生を諦めることや、歪んだ認識を持つことがあってはならないと思います。
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