ユナイテッドスペース株式会社/サービス業
2008年08月12日
中国の経済情報に特化したニュースポータルサイトを提供するユナイテッドスペース株式会社(本社:東京都豊島区 代表取締役社長兼CEO:王雪舟、以下ユナイテッドスペース)は、運営するニュースポータルサイト「済龍 ChinaPress(ザイロンチャイナプレス)」(URL:http://www.chinapress.jp/)の2008年8月4日~2008年8月10日までのアクセスランキングを発表いたしました。
アクセスランキングにおいて上位10位にランクインしたニュースは以下になります。
トップは満を持してミニノート市場へ投入されたレノボの「IdeaPad」に関するニュースでした。
「EeePC」からはじまった世界の低価格ミニノートパソコン市場ですが、台湾・日本メーカーがシェアを伸ばす中、中国本土の企業の進出が遅れていました。
中国の巨人・レノボがこの混戦に突入することになると、さらに競争に拍車がかかると見込まれています。
また8月8日から開幕した、北京オリンピックについての過去の関連記事が多く検索されランキング上位へ浮上してきました。
それ以外にもやはり注目度の高いiPhone関連ニュースの人気が高く、OEM生産台数の拡大などのニュースが上昇しました。
IT企業の躍進が続く中、巨大企業・アリババも日本への進出を本格的に開始したようです。
北京オリンピックの熱気が経済にも波及した中国へ、世界中の注目が集まっているようです。
■「ザイロン/チャイナプレス」 2008年8月4日~2008年8月10日の週間人気ニュースランキング 上位10位の発表
1. レノボ:低価格ミニノートPC「IdeaPad S9・S10」を公開
http://www.chinapress.jp/it/13763/
2. シャープ:自社液晶テレビ、国美電器への供給停止を表明
http://www.chinapress.jp/it/13713/
3. 台湾HTC:第4四半期より「Android」ケータイを市場投入予定
http://www.chinapress.jp/mobile/13650/
4. 北京五輪競技日程オフィシャルサイト公開、五ヶ国語に対応
http://www.chinapress.jp/cat37/13154/
5. 捜狐網がオリンピック中継放送権を獲得
http://www.chinapress.jp/cat37/12110/
6. 中国比亜迪:イスラエル自動車市場に新規参入へ
http://www.chinapress.jp/pd/13859/
7. 富士康:「iPhone 3G」の年間OEM生産台数を4000万台に拡大予定
http://www.chinapress.jp/mobile/13758/
8. 百度:北京オリンピック特設ニュースページを開設
http://www.chinapress.jp/it/13869/
9. アリババ:杭州でビジネスマッチングを開催、日本企業も参加
http://www.chinapress.jp/release/13679/
10. 中央テレビ局:オリンピック競技、7チャンネルで放送を展開
http://www.chinapress.jp/media/13149/
やはりインドが一歩先を行くIT事業?
上の内容、いまさらお伝えするのはいささか、時期を逸した感じもしますが、私自身はLenovoが、格安ミニノートパソコンを発売することは知らなかったのと、以前の記事を補強・補足するという意味で掲載しました。
日本のメーカーも、格安ミニノートパソコンを発売するところもあるそうですが、やはり、台湾のエーサーが一歩先んじているようです。ヤマダ電機では、エイサーの例の4万円台のパソコンを100円で発売しています。これは、Eモバイルのインターネットを使うことを条件に100円で販売するものです。携帯電話の売り方を参考にしたパソコンの新しい販売モデルです。
このほかに8月末から、9800円のパソコンも販売するそうです。これなどは、さすがに100円モデルなどよりかなり高性能のもののようです。
このような、新しい販売モデルなどもでてきた、日本ですが、このようなモデルいずれ諸外国でもやり始めると思います。私は、携帯電話を購入したのは、まだ黎明期のころであり、そのころ初期費用は10万円近かったかと思います。本当に隔世の感があります。
まあ、こうしたパソコンは例外としても、いわゆるパソコンは日本でも有名パソコンですら10万円前後売られています。安いものなら、本当に数万で販売するようになりました。
はっきりいえば、パソコンのハードはもうこの値崩れを見てもわかるように、どこの国でも簡単にできるようになり、特にハイテクだとか、上記の記事に書いてあるような、IT産業というわけではなくなりました。一昔前までは、ソフトの時代といわれ、マイクロ・ソフトなどがもてはやされましたが、今ではさらに、googleなどインターネットなどで、いろいろサービスを提供する会社がもてはやされるようになってきました。
Lenovoは、パソコンのハードメーカーです。先進国の企業としては、もうやる見込みがないと判断したIBMがパソコン部門を切り離して、中国に販売したものであることはよくご存知だと思います。
上記の記事のように、仮にLenovoが伸びたいたとしても、パソコンハードではもはや上のように快進撃を続けるIT企業とは呼べないと思います。通常の製造業といっても差し支えないと思います。ソフト部門、それもWebでどのようなサービスを提供できるかかが、いまやIT企業の勝負どころとなっています。
たとえ、低価格ミニノート・パソコンを開発したとしても、何か目新しいさ、斬新さ、特徴がなければ、特にLenovoの競争優位性はないものと判断します。
携帯電話のNOKIAは、まったく新しいコンセプトを持っています、このようなビジョンを持っているところは、携帯電話市場が成熟化したとしても、ずっと生き残れると思います。日本の市場では、DOCOMO、KDDIが、利用者を減らしているのに、ソフトバンクは大幅に伸ばしています。これは、iPhoneの影響などもあると思います。
パソコンの市場も飽和しています。いまや先進国ではパソコンハードはあまり、魅力のある事業ではなくなっています。中国の場合も、人件費が今後あがっていくことを考えた場合、パソコンハードもいずれ魅力の少ない分野になっていくでしょう。快進撃は続けられるのはごくわずかの期間だと思います。
数日前にも書いたように、インドは独自のIT路線を歩んでいます。パソコンのハードは、扱っていませんが、マイクロソフトのウィンドウズ・ビスタも、グーグルのいろいろなサービスに関しても現場では実はインド人がかなりの部分を作っています。Lenovoのパソコンをはじめ、世界のかなり多くのパソコンにインド人が作ったソフトがインプットされ日々利用されています。インターネットでグーグルのサービスを利用した場合、やはりインド人の作ったものを利用していることになります。
このようなことをしているところ、そうして、できるところは、新興国ではインドしかありません。長期的に見た場合は、パソコンハードなどをやっているより、断然有利だと思います。いずれ、インドのIT事業も本格的になってきた場合、彼ら独自のアイディアで、それこそ今の北欧諸国のように一気にトップレベルに踊り出る可能性が大です。
中国の場合、いまだにコピー文化の域を出ていない面が多いです。だかこそ、数日前の記事にも、中国はインドの下請けになる時代くるなどと書きました。
ところで、この中国はインドの下請けになるという記事は、面子を重んじる中国人にとっては、よほど気に障るようです。これを見た中国人は例外なく激怒するようです(笑)。でも、仕方ないですね、もともと大の大人が面子を異常に重んじるというのは、幼児性の現われだと思います。どの国のことであっても、自分たちにないもの、優れたものを持っていた場合、それを見習う努力をすべきだと思います。見習うことができないなら、何とか他の面で優位性をだすことはできないものかと、謙虚に考えて努力すべきです。それが、明治維新により大変革を遂げた日本の姿でもありました。そのコンセプトは「和魂洋才」でした。すなわち、魂は日本だが、才能については西欧を見習うということです。それがなくて、面子だけを重んじていたら単なる井の中の蛙でいまだに発展途上国の地位に甘んじていたことでしょう。
以下にこのブログに掲載した中国関連の記事を提示します。反転文字をクリックすれば、当該記事に飛ぶことができます。私の説明不足から、以上の論考、以下の記事を読んでいないと理解できない部分もあるかもしれません。まだ、読んでいない方は是非ご覧になってください。
■四川大地震、6万9225人の死者が確認-オリンピック開催後に大異変が起こる?!
■中国新人類「80後(バーリン・ホー)研究会」発足-2億人を一緒に語ることはできない?
■Lenovoの4月~6月期は65%増益-華やかな五輪の裏でインドの下請けになる道をひたすら走る中国?(面子を重んじる中国人が読むと必ず激怒する人気記事です(笑)!中国の現在の経済の停滞要因に迫っています!!)
■「IOCは中国のネット・アクセス規制を断じて容認しない」とロゲ会長が断言-北京は欧米の陰謀にはまったか?
■IOC、中国は環境問題の約束を果たせると確信-人民の煮えたぎるマグマはどうするのか?
■北京オリンピック開催に向け警戒感高まる-終了後の方が、テロ、暴動が頻発する?
■中国:五輪の祭典が北京市民の生活を圧迫-オリンピック開催後を予感させる連続爆破事件?
■「ちゃいな.COM」中国総局長 伊藤正 「80後」は中国を変えるかは正しくない-正確には「80後」の一部、それも少数派が中国を変える。
■中国で暴動は日常茶飯事-この事態改善されない限り中国はまともにならない!
■中国海軍の日本に対する傍若無人な態度は何を意味するのか?-中国の軍隊は脆弱?
■<北京五輪>空からのテロに備え、地対空ミサイルを配備か-異常行動の中国?
■厳戒のラサで聖火リレー-チベット暴動から3ヶ月-中国の五重苦をどう解消するつもりなのか?
■「おから工事」批判で国家政権転覆罪-確定した中国分裂の筋書き?
■「80後」は車を買うべきか?-世代をひとくくりにする愚かさ?
■中国核爆発か-高まる情報開示の圧力
■自衛隊機の中国派遣見送り、アジア安全保障会議でも話題に―結果的には日本外交の勝利か?
■自衛隊機派遣を見送り、世論配慮の中国側が受け入れ難色-幻の日本軍支援は歴史上の転換点?
■四川大地震:自衛隊機、中国派遣へ・・・政府要請受け入れ―歴史上の転換点になるか?
■自主的に救援活動をする中国の若者たち-80後世代と一つにくくるのは間違い?!
■不可解な中国の報道二題-やらせ義捐金とノーベル平和賞
■中国携帯電話事情-80後世代分類のツールともなるか?
■現代史は語る―大地震から始まった中国崩壊の道筋
■中国「イチゴ族」-中国の未来は彼らのもの
■胡錦濤主席の来日-その真の目的は?
■China Fashion week 開催さる-中国ゼリー層にも押し寄せる情報洪水
■ゼリー世代のミーイズム-体制から身を守る知恵か?
■中国ゼリー層-明日の中国を牽引する原動力となるか?
■チャイナ・アート・バブルにも冷めた見方のできる中国ゼリー世代?
■中国分裂の筋書き-(その10)パクスマリーナが拓く世界の平和と大繁栄
■中国分裂の筋書き-(その9)日本の対応は?
■中国分裂の筋書き-(その8)迫られる中国の選択
■中国分裂の筋書き-(その7)忘れてはいけない中国の不良債権
■中国分裂の筋書き-(その6)現代中国の混乱ぶりを現す動画の数々
■中国分裂の筋書き-(その5)他の人達はどう思っているのか?
■中国分裂の筋書き-(その4)毛沢東を統合の象徴にすることができない中国中央政府の苦悩
■中国分裂の筋書き-(その3)中国バブルの真実
■中国分裂の筋書-(その2)革命でもなければ現代中国は変わらない
■中国分裂の筋書-(その1)繰り返される歴史
■中国"義歯"から鉛「安全に問題」
■中国産原料を使ったヘパリン製剤で自主回収へ・・・・米国では死者21名
■世界一人当たりのGDP(国内総生産)と、一人当たり資産−これでも中国は経済大国か?
■南京虐殺記念館に対する日本政府の申し入れに関して考えた、中国のお家事情
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