2012年4月16日月曜日

日銀総裁いいたい放題!円高にしてくれといわんばかり−【私の論評】締めっぱなしでは、日銀DNAを存分に発揮できる場はつくれない!!

日銀総裁いいたい放題!円高にしてくれといわんばかり


本日は、ZAKZAKに高橋洋一氏の最近の、日銀総裁白川総裁の発言に関する記事が掲載されていたので、これを紹介します。詳細は、ZAKZAKのほうをご覧いただくものとして、以下に結論部分だけ、コピペしておきます。
10日の金融政策決定会合で日銀は追加緩和を見送った。また、日銀の白川方明総裁は決定会合後の記者会見で、金融政策で目指す物価の安定について「短期間に一気に実現するものではない」と述べている。白川総裁は、過去の日本のCPI(消費者物価指数)上昇率は「バブル経済の時期でも他の先進国に比べて低い水準だった」と指摘した上で、「プラス2%を掲げて政策を運営すると、過去に経験のない事態が起きるので大変不確実性が高く、経済活動にも悪影響を与える」と述べた。さらに「海外が2%だからといって、日本も2%を目指すというのは必ずしも適切ではない」と大胆に言い切った。
インフレ目標の数字について日本が海外より低いだけで、「購買力平価」(自国通貨と外国通貨の購買力の比率で為替レートが決まる説)を持ち出すまでもなく、円高要因になる。それを中央銀行総裁が公言したとなれば、円高にしてくれといわんばかりだ。2月14日の金融緩和によって、誰の目にも金融緩和が円安をもたらし、株高にすることがわかってしまった。普通の人ならば、さらに金融緩和すれば、経済が持ち直すので、日銀法改正の動きも少なくなると読むのが自然だ。しかし、白川総裁の行動はそうした動きをまったく考慮しないようだ。
2008年4月に就任した白川総裁は、5年間の任期満了まであと1年、このようなことは、白川総裁の前の総裁、福井氏も引退間際に似たようなことを実施している。何か、「金融引き締めは勝ち」という日銀のDNAとでもいうべきものが働いているのかもしれない。もしそうなら、これから1年間は恐ろしいことだ。

【私の論評】締めっぱなしでは、日銀DNAを存分に発揮できる場はつくれない!!

それにしても、白川さんなぜこのような行動をとるのか、理解できません。まるで、悪魔に魅入られているようです。では、以下に白川さんの、行動を分析してみましょう。本日は、様々な経済現象を悪魔にみたてて画像も掲載しつつ解説させていただきます。

まずは、白川さんは、何が何でもデフレにしなければならないというデフレ悪魔が好きなのでしょうか?しかし、デフレといえば、経済の癌のようなもの、とてもじゃないですが、常識的に言って下の写真のように魅力的なはずはありません。特にデフレであれば、雇用環境はかなり悪くなります。産業活動は停滞します。白川さんが、デフレ悪魔に恋焦がれているとは考えられません。白川さんは、デフレが好きで、金融緩和しないというわけではないでしょう。何か、他に原因があって、金融緩和をしないのだと思います。


デフレ悪魔

では円高悪魔が大好きなのでしょうか?円高ということになれば、日本の輸出産業にとっては良くないことです。であれば、これが好きなはずはないと思います。しかし、日本の輸出産業は、GDPの16%くらいしかなく、経常収支の中に含む割合も、所得収支(日本の外国への投資によるあがり)と比較するれば、微々たるものでしかありません

しかし、円高となれば、輸出が、GDPの40%以上を占めており、しかも、意図的な元安政策をとっている中国にとっては、かなり有利です。最近、EUの輸出がふるわない中国、円高のため、日本への輸出と、あとは、世界各地にいろいろと投資をして、しのいでいます。これに関しては、アメリカは、輸出がGDPに占める割合は、世界でも、もっとも少ない国ですから、これによるメリットは一般に思われていよりは、少ないです。ということは、円高悪魔によって、日本の富の大部分が中国様にすいとられているわけであり、これは、日本にとっては、望ましくはないです。だから、日銀が、円高悪魔に魅入られているとも思われません。

円高悪魔


では、インフレ大嫌い悪魔が大好きということなのでしょうか?インフレ大嫌い悪魔が好きな人は、政治家にはかなり多いです。とにかく、インフレは駄目だ、インフレにさえならければ、経済は良いとかたくなに信じている人々も多いです。その中には、このブログでもかつて、掲載したこのある、与謝野さんなんて人もいます。しかし、上の記事にも掲載されているように、インフレ目処1%を打ち出したこともあり、これは、本命ではなさそうです。このブログにも掲載したように、このインフレ目処はかなり不十分です。とはいいながらこれを実施していらて、少しの間は、確かに、実際に株価もあがり、円高もおさまりました。だから、これが、本命とは言い切れないところがあります。

インフレ大嫌い悪魔
ではデフレのときでも、何でも、財政規律を最重要視する、そのためには、増税もいとわない、財政規律悪魔が大好きなのでしょうか?これは、最近では、皆さんご存知のように、財務省や、政治家の一部の人が恋焦がれてやまない、悪魔でもありますが、でも、良く考えてみると、財政規律は、役所でいえば、財務省の管轄であるため、日銀には、直接関係はありません。無論間接的には、あるのでしょうが、財政規律を保つことができたからといって、白川さんが高く評価されるわけでもありません。それに、増税すれば、税収が減り、さらに景気は落ち込み、白川さんにとっては、金融引き締めの機会はおとずれません。政府が、増税をやめ、大規模な財政出動をしてくれれば、金融引き締めのチャンスが訪れます。

財政規律悪魔
では一体、本命はなんなのでしょうか?やはり、高橋洋一氏のように、白川さんは、金融引き締め悪魔に魅入られているに違いありません。ぞっこん惚れ込んでいるに違いありません。

金融引き締め悪魔
しかし、なぜ、こんな悪魔の位からいえば、地位の低い、いわば一手段、手法に過ぎない、金融引き締め悪魔になどに魂を売り渡すのでしょうか? その理由自体は、良くわかりませんし、理解できません。

しかし、仮に、高橋洋一氏が語っているように、 「金融引き締めは勝ち」というのが、日銀のDNAであったと仮定しましょう。そうすれば、いろいろなことに確かに説明できます。

まずは、白川さんが、1%のインフレ目処を導入しながら、追加金融緩和措置をしないどころか引き締めがちなのは、1%のインフレ目処により、金融が緩和気味になれば、金融引き締めができるからです。だって、今デフレですから!!デフレのときに、追加金融引き締め措置なんて、絶対にできないではありませんか!!もし、インフレ目処を打ち出さなければ、追加金融引き締め措置などできません。だからこそ、インフレ目処を打ち出したのです。

では、では、私が大胆な提案をいたしましょう!! 一度徹底的に金融緩和をしまししょう。そうして、財務省にも協力願い、徹底的な財政出動をやっていただきましょう。そうなれば、いずれ、かなりのインフレになります。まさに、そのときに、徹底的な金融引き締めを行うのです。それも、かなり思い切った引き締めをするのです。そうなれば、日銀総裁は、ひよっとすると、歴史に今でも、燦然とその名を残している、高橋是清のように、歴史に名前を残せることになります。そうして、日銀のDNAの力を存分に発揮できます。これこそ、日銀マン冥利につきるのではないでしょうか?

経済とは、バランスが重要ですから、いくら、金融引き締めが、日銀のDNAであるからといって、常時引き締めをやっていれば、目だった引き締めなど永遠にできないのは、当たり前のことです。どこかで、緩めて、どこかで締めるということによりはじめて胸躍る、大胆な、引き締めができるというものです。

ガードルブラも締めるところは締め、緩めるところは緩めているから美しい曲線を造形できる!

こんなこと、何も小難しい経済理論でなくても、理解できることです。たとえば、ガードルやブラだって、全部締めていれば、たるみが目立たないだけになるだけです。全部緩めていれば、そもそも、何の役にもたちません。やはり、締めるところは締めて、緩めるところは緩めるから美しい曲線が造形できるのです。全部締めっぱなしだと、色気も何もあったものではありません。

とはいいながら、白川さんには、もうあまり時間が残されていません。いままで、ずっと引き締め基調でやってきたので、この1年で、目だった大引き締めは到底不可能です。というより、ここしばらく、すべての総裁が、引き締め基調でやってきたので、大胆な引き締めをできた人はいません。白川さんには、あまり無茶をしないで、大過なくすごしていただき、次の総裁に期待というとこだと思います。

着任したらすぐに、緩和をして、任期間際で、晴れ舞台の大引き締めを行うなんていかがですか?そうすれば、緩和で景気が回復し、円安になり、その後の引き締めで、インフレ加熱を冷まし、全部で、4回も各方面から、絶賛されることになります。いや、それだけではない、歴史に名を残せることになります。あるいは、こうできるように、日銀法の改正をする必要があるのかもしれません。しかし、日銀法が改正されれば、歴史に名を残せる機会は、永遠に失われるかもしれません。




【私の論評】





2012年4月15日日曜日

鳩山氏、地元でも総スカン イラン訪問・引退撤回巡り−【私の論評】ミニ鳩山と同レベルでいっぱいの民主党、鳩山由紀夫クロニクルをご覧あれ!!

鳩山氏、地元でも総スカン イラン訪問・引退撤回巡り


鳩山由紀夫元首相が14日、地元の北海道苫小牧市で民主党総支部の大会に出席し、支持者から厳しい批判にさらされた。

鳩山氏は先週のイラン訪問について「総理を務めた人間として、世界平和への貢献を考えた」と理解を求めた。だが、支持者の一人は「総理経験者という気負いは自重してもらったほうがいい。イランに行くのではなく、地元に来る方が大事だった」と指摘。別の支持者は首相辞任後の「政界引退」宣言の撤回について「軽々しい」と語った。

連合北海道胆振地域協議会の井野斎会長は次の衆院選について「有権者の『鳩山離れ』を実感してほしい。鳩山さん本人が有権者の理解を得る努力をしなければ難しい」と苦言を呈した。

【私の論評】ミニ鳩山と同レベルでいっぱいの民主党、鳩山由紀夫クロニクルをご覧あれ!!

鳩山さん、さすがに地元でも、総スカンというのも当然のことだと思います。しかし、地元には、鳩山さんを国会議員として、選出してしまったという結果責任があると思います。政治家がバカでは、国はもたぬという大原則があります。それにしても、野党からだけではなく、与党からも、批判があいつぐなか、イラン訪問とは、一体どういう了見なのかさっぱりみえません。こんなところから、本日は、鳩山さんの過去を振り返ってクロニクル風にまとめてみたいと思います。


与党もとめたということですが、それにしても、民主党は2月7日、計11人いる党最高顧問・副代表に特定分野の政策を担当させる方針を固め。最高顧問の鳩山由紀夫元首相は外交、菅直人前首相は 新エネルギー政策を担当し、幹事長室に提言する。輿石東幹事長が発案し、両氏も了承したということです。この二人、普通の感覚からすれば、もっともふさわしくない部門を担当させたということになります。今のところ、鳩山さんの不祥事だけですんでいますが、菅さんも、原発問題で訴訟もあるそうですから、これも、大不祥事になる可能性もあります。


イランを訪問した鳩山由紀夫元首相は結局、騒ぎを起こしました。

イラン大統領室は8日(現地時間)、アフマディネジャド・イラン大統領と鳩山元首相の会談直後、「鳩山元首相が『国際原子力機関(IAEA)はイランを含む一部の国に二重基準を適用していて、これは不公平だ』と批判した」と発表しました。これは、イランを激しく非難しながらも、イスラエルの核兵器保有は黙認するIAEAは不公平だという意味として解釈されました。 

9日に日本に到着した後、これを知った鳩山元首相は記者会見を行い、「ねつ造された発表だ。私はそういう話をしたことはない」と強く否定しました。

 しかし鳩山元首相は「会談で『核拡散防止条約(NPT)に入らず核保有国になっている国にとって有利になっていることは知っているが、非核の世界をつくるためにも国際社会との協力が必要だ』という話はした」と述べました。この発言が「IAEAの二重の基準」に変わったことを示唆したのです。

しかし、日本政界は与野党ともに「引き止めにもかかわらず問題を起こしてきた」とし、鳩山元首相を激しく非難しています。玄葉光一郎外相は10日、「昨夜(9日)鳩山氏に電話で『元首相ということで外から見られる。そのことについてよく思いをいたしてほしい』と伝えた」と明らかにしました。

藤村修官房長官もこの日、「発表がねつ造されたのなら本人が抗議して解決するべき」と不快感を表した。

しかし、公ではなくても、非公式に、鳩山さんに因果を含める人はいなかったのでしょうか?だれでも、良いから、「そんなことをすれば、党籍を剥奪する」くらいのことは言えなかったのでしょうか?



過去に繰り返してきた、不祥事の数々から、鳩山さんの頭は、普通ではなく、「お花畑」が咲いているということは誰にでもわかっていたことと思います。まず最初、このブログでも、掲載したように、首相直前にわざわざ、外国のサイトに「東アジア共同体」なる、カルト的幻想を投稿しています。要するに、中国の傘下に下りたいと自ら言っていたようなものです。



さて、鳩山さんが、日本国の首相になったため、鳩山さんに関するさまざな書籍が出版されました。以下にその一部を振り返っておきます。

まず、下のような書籍もいろいろ出版されましたが、鳩山さんのリーダーシップは完全に破綻していたことが、明らかになっています。こんな本まともに読んだ人はいるのでしょうか。



すでに以下の書籍の主題となっている鳩山さんは辞任し、次の次の首相でさえいつ退陣するんだとささやかれる窮状です。そして今後は、「震災」や「原発」という関数が追加されました。本書が解説する内容は、完全に「賞味期限切れ」しているようにさえ思えます。しかし、実はそうでもないです。おそらく高橋氏にいわせれば、どの時代のどの内閣にだって目的(関数)と支持母体があり、そのために乗り越えるための制約条件があるのです。この至極シンプルでいてロジカルな思考法は、今までの、そしてこれからの政治動向をチェックするうえでも、極めて有用になるでしょう。これは、鳩山本としては、かなりまともな書籍です。
以下の書籍は、20世紀少年の友民党を解説しているような今から見ると、本当に幼稚な書籍だと思います。



鳩山由紀夫自身の書籍は、以下のNAVERのまとめ記事をご覧になってください。私のブログでは、直接紹介したくないです。


鳩山さんの発言、今となっては、以下の画像のとおりであることが、誰にでも理解できると思います。そんな人が書いた書籍を読んでも仕方ありません。



さて、そんな鳩山さん過去には、イメージづくりを一所懸命にやっていた時期があります。下の写真は、2000年の選挙のときの、写真です。場所は、登別市です。このころから、政権交代を標榜していたことがわかります。

2000年の衆議院選挙 登別市で

下の写真も、2000年のものです。ダライラマとの面談の写真です。このような形で、イメージを形成していったのだと思います。今はこのように選挙カーから、身を乗り出すことは、規制されているので、あまり見かけなくなった風景です。鳩山さん、これは、かなり熱心にやっていました。私も一二度、見かけたことがあります。

2000年 ダライダマとの会談

そんなイメージも、度重なる、不祥事ですぐに、メッキがはげてしまいました。下は、オバマ大統領との、会談です。このときに、普天間問題をなんとかするから、信頼してくれということをオバマ大統領に伝えています。


結局、鳩山さんは、オバマ大統領との約束も守れず、普天間問題を解消できず、以下のような発言をしていました。


オバマ大統領との会談のときに、語った"Trust me."は、かなり有名なフレーズになってしまいました。上に掲載したイラン大統領との会談のときに、イラン大統領は、「私たちは、核を開発しているのではなく、あくまで原子力の平和利用を促進しています。Trust me.」と発言したそうです。これをブーメランと言わずして、何をブーメランと呼べば良いのでしょうか? 鳩山さんには、この種の大ブーメランがかなり多いです。

総理大臣に就任したばかりのときには、国連でいきなり以下のような発言をしていました。


これは、鳩山さん一人の思いつきの発言であることが、明らかになりました。以下の写真は、それを伝える雑誌の紙面です。


鳩山さんは、結構前から、ツイッターで、ツイートしており、一時は、フォロワー数がかなり増え、ガチャピンのフォロワーよりも多くなったことは、このブログでも掲載しました。そのツイッターで、総理大臣辞任後、以下のような意味不明なツイートを行っています。


こんな鳩山さんです。地元で、総スカンをくったというのも良く理解できます。それから、一つわすれていたことがあります。あの例の、「友起夫」と改名するという発言は、一体どうなったのでしょうか。未だに改名していません。これも、単なる思いつきなのでしょうか?その他にも、いろいろ、思い出したことがあるのですが、もう、疲れてきました。ここで、掲載を打ち切ります。こんなんで、十分でしょう。

最後に一言だけ、有権者の皆々がた、冒頭の写真で示したように、「政治家がバカでは、国がもたぬ」ということですから、次の選挙では、鳩山さんを当選させないように、くれぐれもお願いします。それから、他の有権者の皆々様がたも、民主党には、ミニ鳩山あるいは同列のものが、たくさんいます。これらのバカどもも、当選させないようにお願い申し上げたてまつりまする!!





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2012年4月14日土曜日

Google+、ウィジェット重視の新UIはアプリ追加への布石か―【私の論評】Googleの収益の90%以上が、今だに広告によるものであることを忘れるな!!

Google+、ウィジェット重視の新UIはアプリ追加への布石か:


グーグルが、ソーシャル分野での新たな取り組み「Google+」をローンチしてから、まもなく1年。この新しいユーザーインターフェイスには、ソーシャルメディア全体が向かいつつある「ウィジェット化(widgetization)」という大きな方向性がはっきりと現れている。

この記事の続きはこちらから・・・・・

【私の論評】Googleの収益の90%以上が、未だ広告によるものであることを忘れるな!!

私は、このGoogle+の新しいインターフェースに関しては、数日前から、変わっていることには、気づいてはいましたが、その意味などあまり深く考えてはいませんでした。しかし、UIの変化には、大きな意味があったことを上の記事をみて、認識しました。本日は、このことについて掲載します。
上の記事の核心部分は、以下の部分だと思います。
ソーシャルプラットフォームの未来は、ますます増えるサービスや機能をどのようにうまく取り扱うかということにかかっている。より多くのユーザーがプラットフォームにうまく統合されたアプリを利用することで、ユーザーエンゲージメントを高める機会が増え、結果としてより多くの広告収入につながるからだ。
今回は、確かに、画面左のバーの部分にいろいろな機能がまとめられ、今後こちらに、ガジェットとしていろいろな機能を搭載できるようになことを予感させます。それに、このガジェットの一つの写真なのですが、今回UI変更にともない、新たな機能が付け加えられています。それは、インスタントアップロードという機能で、写真や、動画を撮影して、すぐにGoole+にアップロードできるというものです。Google+のアプリを開いていると可能だそうです。


また、いままでスマホ内に蓄えられている、写真や動画もすべて、アップロードできるということで、わたしもさっそくiPhone内の画像・動画をアップロードしました。これは、まずは、非公開アルバムにアップロードされます。後から、共有をすることができます。




Google+を使っている限りにおいては、容量も関係なく、蓄積できるようです。これは、画期的です。Facebookも写真を蓄積できますが、インスタントアップロードまではできません。それから、AppleのiCloudでは、iPhoneで撮影した、写真(動画を除く)は、フォトストリームに蓄積されますが、これは、無料の容量には、上限があって、一定以上を蓄積したいのであれば、ストーレージの料金を払わなければならないようになっています。


写真のストーレージなど、それが可能なサービスは各種あるのですが、結局ほとんど使っていません。たとえば、facebookでも、可能ではあるのですが、これも結局のところ、ほとんど使っていません。なぜなら、インスタントアップロードのような機能がないからです。こんなことを考えると、これからは、写真・動画といえば、Google+になりそうです。これは、本当に画期的だと思います。過去に何回か、大事な写真をクラッシュしてなくしてるので、これは本当にありがたいサービスだと思います。蓄積された写真をみてみたのですが、きちんと、日付順で場所の表示までされています。


picnicの画面

それから、何と驚いたことに、蓄積された、写真は、あのpicnicと同じ機能によって、編集できるようにまでなっています。あのpicnicは、Googleの傘下にはいっていましたが、画像編集サイトとしては、かなり良いサービスで、はっきりいって、Googleが開発したpicasaよりずっと使い勝手が良いものです。このpicnicが、Google+上で蘇っているではありませんか。私は、かなりpicnicを使い込んていました。


特に、このブログの冒頭に掲載している写真は、すべて、picnicで編集していましたので、4月19日には、サービス停止という告知があったので、どうしようかと考えあぐねていましたが、結局Google+を使えば良いことがわかって、安心しました。このpicnicは、いずれ、Google+に統合されるとは、思っていたのですが、もうすでに統合されていたというわけです。


このような、画期的なカメラのガジエットですが、これからも、いろいろなものが開発されて、ユーザーがそれらを使うことができようになるということです。これから、どんなガジェットが提供されるようになるのか楽しみです。






そうして、Googleのこのような戦略これからも持続されるのだと思います。Facebookには、広告が掲載されていますが、Google+では、まだ広告が掲載されていません。いずれ、掲載されるようになると思います。そうして、Google+もGoogleにとって、本格的なビジネスプラットフォームの一つになっていくということです。


Googleは、営利企業です。営利企業であるからには、経済性を追求しなければなりません。Googleの収益の90%以上は未だに広告です。最近ては、YouTubeの自分の動画に特に審査なしで、誰でも掲載できるようになりました。いずれ、Google+にも広告が掲載されるようになるでしょう。そうして、Googleのこのような活動は、従来の、検索エンジンだったときと、基本は、あまり変わりはありません。
Googlの戦略を示すダイヤグラム


そうです、自分たちの、提供するサービスにより、ユーザー数とそのトラフィックを増やして、広告がクリックされる率を増やすということです。Google+にかぎらず、いずれ販売されるARグラスも過去に失敗したサービスもそうです。失敗したしないの尺度は、結局Googleが提供するサービスによって、トラフィックを増えたか、増えなかったかです。とりやめになった、不動産検索や、ファッションサイトもすべて、トラフィックを増やす見込みがないということで、廃止されたり、中止されているのです。







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2012年4月13日金曜日

沢尻エリカ 5年ぶりテレビドラマで“虚飾の女王”に挑む―【私の論評】人をみるには、それが特に自分の持ち駒であれば、強みに着目しなければならない!!弱みには目をつぶらなければならない!!

沢尻エリカ 5年ぶりテレビドラマで“虚飾の女王”に挑む


女優の沢尻エリカ(26)が5年ぶりにテレビドラマに出演する。TBS系のドラマ特別企画『悪女について』(4月30日 後9:00)で、有吉佐和子の同名小説を原作に、マスコミに「虚飾の女王」などと悪評を書きたてられた女性実業家の波乱万丈の半生を演じる。学生服姿の15歳から謎の死を遂げる40歳までを演じ切った沢尻は、「人間って単純に『こういう人だよ』って語れないですし、そういう深いところまで描けているドラマだと思います」と手応えと自信は十分だ。続きはこちらか・・・・・

【私の論評】人をみるには、それが特に自分の持ち駒であれば、強みに着目しなければならない!!弱みには目をつぶらなければならない!!

いよいよ、沢尻エリカさん、本格的にドラマに復帰ですね。少し前にも、ドラマにでていましたが、あれは、携帯電話の動画ドラマということで、本格的な復帰は今回初だと思います。


沢尻エリカさんといえば、2007年の映画「クローズド・ノート」の初日舞台あいさつでの不機嫌な態度が波紋を呼び、それが原因で、5年間もの間、テレビなどに本格的に復帰できなかったわけです。それにしても、お仕置期間が、結構長かったんですね。つい、最近のことかと思っていましたが、結構時間がたっていることに時が流れることのはやさに、驚きました。


さて、5年前のあの出来事があったとき、私は、このブログにもあの件を掲載しました。詳細は、以下のURLをご覧いただくものとして、その内容は、いわゆる「芸能人の社会」の特殊性というものでした。結局あんな事件に関して、マスコミが連日連夜大騒ぎする国は、日本くらいということです。その点に関しては、いまでも私の考えは、変わらないのですが、その当時から、あの記事に関しては、まだまだ、突っ込みが足りないと思っていました。


沢尻エリカ解雇へ、理由は「重大な契約違反」-沢尻エリカは悪くない?!



その頃から、まだ、書きたりないと思っていたのは、本日のタイトルにもあるように、「人をみるには、それが特に自分の持ち駒であれば、強みに着目しなければならない!!弱みには目をつぶらなければならない!!」ということです。

「悪女について」の少女役のエリカさん

これは、特に会社であれば、いわゆる人にどのような仕事を実施させるかというときに、本当に重要なことです。弱みばかりに、着目し人の悪いことばかりには気がつくという人は、組織の精神を腐らすだけです。また、個々人にとっても自分の強みに着目すことは重要なことです。

少女時代から、中年女性まで演じたエリカさん

こういう観点から、今回の悪女役の女性主人公への抜擢は、どうだったのかと考えた場合、やはり、ある程度以上の美しくしはないと駄目でしようし、 さらには、年齢では、あまり若すぎると、現実感がなくなるということで、年齢容姿は十分に満たしていると思います。

そりゃそうでしょう。最近死刑判決を受けた、あの現実世界の悪女木嶋かなえのような女性では、とてもじゃないですが、最初から幻滅です。あの悪女をさして、多くの人が、「あの容姿で、セックスを生業としていたというの、単なる幻想、フィクションにすぎないのではないか」としています。


それから、5年間、テレビに復帰できなかったということ自体も、悪女役には、悪くはないというか、むしろ 良いくらいです。その他いろいろ、悪女のキャラクターを演じることができる、女優など思い浮かべてみましたが、意外と、現状では、なかなか良い女優がいません。

こんなことを考えると、監督など、エリカさん強みに着目して、弱みに関しては、目をつぶったのだと思います。しかし、これは、何も芸能界に限らず、先に述べたようにマネジメントでも、重要なことです。



ドラッカーは、以下のように述べています。
「日頃言っていることを昇格人事に反映させなければ、優れた組織をつくることはできない。本気なことを示す決定打は、人事において、断固、人格的な真摯さを評価することである。なぜなら、リーダーシップが発揮されるのは、人格においてだからである」(ドラッカー名著集(2)『現代の経営』[上])
ドラッカーによれば、人間のすばらしさは、強みと弱みを含め、多様性にあるとしています。同時に、組織のすばらしさは、その多様な人間一人ひとりの強みをフルに発揮させ、弱みを意味のないものにするところにあるとしています。

だからドラッカーは、弱みは気にしないのです。山あれば谷あり。むしろ、まん丸の人間には魅力を感じないないようです。ところが、一つだけ気にせざるをえない弱みというものがあります。それが、真摯さの欠如です。真摯さが欠如した者だけは高い地位につけてはならないといいます。ドラッカーは、この点に関しては恐ろしく具体的です。
人の強みではなく、弱みに焦点を合わせる者をマネジメントの地位につけてはならない。人のできることはなにも見ず、できないことはすべて知っているという者は組織の文化を損なう。何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心を持つ者も昇格させてはならない。仕事よりも人を問題にすることは堕落である。
真摯さよりも、頭脳を重視する者を昇進させてはならない。そのような者は未熟である。有能な部下を恐れる者を昇進させてもならない。そのような者は弱い。
仕事に高い基準を設けない者も昇進させてはならない。仕事や能力に対する侮りの風潮を招く。
判断力が不足していても、害をもたらさないことはある。しかし、真摯さに欠けていたのでは、いかに知識があり、才気があり、仕事ができようとも、組織を腐敗させ、業績を低下させる。
「真摯さは習得できない。仕事についたときにもっていなければ、あとで身につけることはできない。真摯さはごまかしがきかない。一緒に働けば、その者が真摯であるかどうかは数週間でわかる。部下たちは、無能、無知、頼りなさ、無作法など、ほとんどのことは許す。しかし、真摯さの欠如だけは許さない。そして、そのような者を選ぶマネジメントを許さない」(『現代の経営』[上]) 
私は、少なくとも、エリカさんは、真摯さは、最初から持っていると思います。あの不機嫌会見は、彼女の弱みを示すものにすぎないと思います。

私達も、沢尻エリカを抜擢した監督のように、人の強みをもとに、人事を行っていくべきです。立場上人事ができない人でも、現場で仕事を割り振ることがあると思います。そのようなときは、このような姿勢で行って行くべきです。そんなことに縁がない人でも、人に対する見方では、そうしていくべぎです。それに、一番重要なのは、自分に対する見方もそうしていくことです。自分の弱みばかりに、着目すべきではないです。仕事には、自分の強みを存分に発揮して、弱みに関しては、他者の助けを請うという姿勢が一番だと思います。


沢尻エリカさんには、真摯さがあるとは思えない人、それは、見当違いだと思います。真摯さに欠ける人、いや、真摯さの欠片もない人の見本がいるではありませんか?それは、先日イランで二重外交をした鳩山さんであり、菅さんや、野田さんや、安住さん、であり、仙谷さんです。それから、あの亡くなった、中川さんを諜略した、悪女なんてのもいましたね。私は、沢尻エリカさんをこの人たちと同列には扱っては、いただきたくないです。



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2012年4月12日木曜日

【2012年・北朝鮮特集】北朝鮮の今を徹底公開 / 普通では見られない現状と実態−【私の論評】旅行や長期滞在くらいではわからない実体、誤った現場主義の陥穽にはまらないようにするには?

【2012年・北朝鮮特集】北朝鮮の今を徹底公開 / 普通では見られない現状と実態:

【2012年・北朝鮮特集】北朝鮮の今を徹底公開 / 普通では見られない現状と実態

2012年4月12~16日の間に、北朝鮮からミサイルが発射されると報道されている。北朝鮮はそれを衛星打ち上げののためのロケットとしているが、諸外国はミサイルと判断しているようだ。当編集部は、2012年に入ってからの北朝鮮のようすを記事化し、いままで多数の情報を報じてきた。
そこで今回、いままで報じてきた北朝鮮記事をまとめてご紹介したいと思う。普通ではなかなか行けない場所の画像や映像があるので、興味がある人はぜひ見ていただきたいと思う。それでは、北朝鮮の現状をお読みいただきたい。

・中国から電車で北朝鮮に行ってみた / 北京~平壌の一部始終を公開
寝台列車のベッドは4人1部屋のコンパートメント。同じ部屋になったのは自称・大学教授の朝鮮人男性。北京で仕事をして、これから平壌に戻るところとのこと。「また北京に戻るのんですか?」と聞いたら、もう戻ることはないらしい。
http://rocketnews24.com/2012/02/13/179212/

・北朝鮮に入るときiPhoneとiPadを封印 / 3DSとPSVitaとiPodは封印されず
話によると、飛行機で入国して飛行機で出国する際は、封印したケータイを北朝鮮側が出国まで預かるケースが多いという。しかし今回の日本人旅行者の場合、鉄道で入国したために自分で封印したケータイを所持することになったようだ。
http://rocketnews24.com/2012/02/07/179272/

・北朝鮮の「児童が新年を祝う演奏会」に行ったら金正恩氏が盛大に祝われてた
2012年2月、北朝鮮・平壌(ピョンヤン)を旅行した日本人旅行者が「北朝鮮の児童たちが新年を祝う演奏会」の会場へガイドに連れられて行ったところ、金正日氏の死を悲しむ演奏と歌、そして金正恩氏を称える演奏と歌が盛大に披露されていたという。
http://rocketnews24.com/2012/02/06/179202/

・北朝鮮の地下鉄に乗ってみた / 女子小学生が同級生と列車に乗ってきた
長い長いエスカレーターを降りてプラットフォームに到着すると、そこには豪華なシャンデリアのある広い空間が。ボタンを押すと乗り換え案内が表示されるシステムもあり、ローテクノロジーでありながらモダンなシステムが用意されている。
http://rocketnews24.com/2012/02/05/179173/

・北朝鮮のパチンコ屋に行ってみた / パチンコ玉1箱で1ドル
パチンコ玉1箱を1ドルで借りる。実際に体験した旅行者によると、「節電のため、お客さんがいないときは電源を落としていました。オバチャンにお願いすると電源を入れてくれて、パチンコ玉はオバチャンが手作業で箱に入れてくれましたよ」とのこと。
http://rocketnews24.com/2012/02/05/179101/

・北朝鮮でハマグリのガソリン焼きを食べた / 当たる人がいるけど焼酎飲めばOK
ガソリンは500mlペットボトル2本分を使用し、少しずつハマグリにぶっかけていく。「ブボボモワッ!」と火柱が出ることもあったが、爆発することなくハマグリは焼かれていき、およそ5分ほどで炎が消えたという(調理終了)。
http://rocketnews24.com/2012/02/06/179189/

・北朝鮮のハンバーガーショップに行ってみた / フライドチキンは美味しい
平壌のハンバーガーショップには、ハンバーガーのほかにフライドポテトやフライドチキン、ホットドッグ、チキンナゲット、ワッフルなどがあり、日本や欧米と変わらない料理がそろっているとのこと。
http://rocketnews24.com/2012/02/05/179088/

・超大雪なのに160キロ続く道路が「除雪されてる」と思ったら国民が人力で除雪
「百数十キロもの距離を人力で除雪していたんですね! この人たちは道路の整備スタッフですか?」と旅行ガイドスタッフに聞くと、「このあたりの地域の人たちですね」との返答があった。除雪車をいっさい使わず、道路の周辺に住んでいる国民たちが除雪していたのだ。
http://rocketnews24.com/2012/02/16/182846/

・北朝鮮の首都・平壌をひとりブラブラしてみた / 凍った川で魚釣りをする住民
ブラブラと歩いていたところ、軍人らしき男女が土木作業をしたいたという。こちらがカメラを持っていたので注目されたらしいが、「アンニョンハセヨ」と挨拶をすると軽く会釈したきたとのこと。やはりカメラを持って歩くと目立つようだ。
http://rocketnews24.com/2012/02/07/179177/

・みんな韓国から北朝鮮を見に行くので逆に「北朝鮮から韓国を見に行ってみた」
軍事境界線は、北朝鮮側から韓国を覗きに行くことも可能だ。2011年に開催されたサッカー日本対北朝鮮では、北朝鮮を訪れた日本人サポーターたちが北朝鮮側の軍事境界線にやってきて、韓国側を覗いたという。
http://rocketnews24.com/2012/02/07/179581/

・北朝鮮でアヒルの焼き肉を食べてみた / 予想以上にジューシィーで美味しい
アヒルの肉は非常に弾力があって肉汁がタップリ。決して肉が硬いというわけではなく、噛めば弾力を感じるものの、一瞬にしてはじけて肉汁が口の中に広がるのだ。また、まったく脂っこくないのも特徴で飽きがこない。
http://rocketnews24.com/2012/02/20/184463/

・北朝鮮の人に「日本で金正男さんの本が出ますよ」と言ったら絶句されて質問された
その日本人旅行者が指導員とビールや焼酎などを飲んで雑談していた際、金正日氏の長男・金正男氏のことにまで話が及んだという。そしてちょっとした記憶から、「日本で金正男さんの本が出ますよ。もしかするともう出ているかもしれないですけど」と言ったそうだ。すると……。
http://rocketnews24.com/2012/02/12/181495/

・北朝鮮の平壌空港から「北朝鮮の飛行機」に乗ってみた / 美人CAが驚きの行為に
なぜかキャビンアテンダントが日本人旅行者の隣の席に座って、10数分間にわたり世間話をしてきたというから驚きだ! 「平壌はいかがでしたか?」や「どんなところに行きましたか?」、「楽しい思い出になりましたか?」、「体調は良いですか?」など、いろいろと話をしてきたという。
http://rocketnews24.com/2012/02/08/180487/

・【世界の機内食】北朝鮮・平壌国際空港~北京国際空港(高麗航空 KOR)
料理の内容は、ハンバーガーとジュース。ほかには何もなく、非常にシンプルなものとなっている。ハンバーガーにはパティ(ハンバーグ)とタマネギのスライスが2枚ほどサンドされており、ソースはマヨネーズ系のものになっている。
http://rocketnews24.com/2012/02/06/179112/

・北朝鮮のお土産を成田空港の税関で全部放棄させられた件 / 旅行者「仕方ないなあとは思います」
日本人が北京経由で北朝鮮を旅行し成田空港に戻ってきたところ、税関で北朝鮮のお土産品をすべて没収された(放棄させられた)という。2011年に平壌で開催されたサッカー日本VS北朝鮮戦で多くの日本人サポーターが渡航したが、お土産を没収されたという話はあまり聞かないが……。
http://rocketnews24.com/2012/02/10/179207/

【私の論評】旅行や長期滞在くらいではわからない実体、誤った現場主義の陥穽にはまらないようにするには?

最近北朝鮮のミサイル発射のこともあり、北朝鮮関係のニュースもかなり多いようです。上の記事もその一貫で掲載されているものだと思います。ただし、上の記事が北朝鮮の実体をあらわしているかといえば、そうともいえないと思います。


北朝鮮を実際に訪れたからといって、それで、北朝鮮の実体を知ることができるかどうかということは別問題だと思います。たとえば、北朝鮮に対して放送を流し続けている"特定失踪者問題調査会の北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」"を運営されている方は、以下のようなことを語っていました。


「平壌の電気の通電時間は、従来一日4時間が普通だったが、最近では、2時間になっている。しおかぜに対する妨害電波も、従来は、確実に実施されていたが、最近では、なくなりつつある。やりたくても、できないというのが実情なのだろう」


これは、実体だと思います。北朝鮮に行ったとしても、日本人が宿泊するようなところは、すべて、自家発電施設を持っているので、このような実体などわからないと思います。それに、買い物をしても、食事をしたとしても、それは、外国人向けの施設であり、そこから、実体を垣間見ることはできないと思います。


北朝鮮に関する、報道で最も信頼できるのは、まずは、ラヂオプレスです。これは、このブログでも以前掲載したことがあります。この記事の詳細は、以下のURLをご覧になってください。


金正男氏の「世襲批判」をスクープ 東京新聞「特ダネ」記者の仕事ぶり―【私の論評】すぐれたジャーナリズムは地道な日々の積み重ねから生まれてくるものである!!


この記事では、東京新聞の五味氏、ラヂオプレスなどを掲載しています。上の写真は、ラヂオプレスの、現在風景です。日々、北朝鮮の放送を聴き、分析しています。金正日氏死去のニュースは世界にさきがけて、最初に公表したのは、ここです。下は、東京新聞の五味氏の写真です。この方は、北朝鮮の故金正日(ジョンイル)総書記の長男、正男(ジョンナム)氏(40)から届いた「世襲批判」メール内容を特報した方です。


この記事では、両者が、普段から地道な積み上げをしていること、さらに、いわゆる、スパイといわれている人々が現実には、どのような情報の収集の仕方をしているか掲載しています。

最近はミサイルの打ち上げに関して、迎撃に関することが、話題になっていますが、これも、重要な情報が日本では、あまり詳しく報道されていません。これについては、以下をご覧になってください。

また始まった北朝鮮の核・ミサイル問題をめぐる‘綱渡り外交’−【私の論評】報道で見え隠れする北朝鮮の日本への恐れ?


これは、日本のイージス艦が、大陸間弾道ミサイルの撃墜に成功したことを掲載しています。これは、無論、今回の北朝鮮のミサイルをかなり高い率でうち落とせるということです。しかし、なぜか日本では、この事実がほとんど報道されません。無論、実戦と、訓練とは違いますから、実戦で百発百中ということはないのかもしれませんが、それにしても、情報として提供されないことにははたはだ疑問を感じます。

それから、中国の北朝鮮に対する見方ですが、これも過去の記事から下にURLを掲載します。

中国が北朝鮮を「我が国の省」として扱う可能性を示唆―米紙―【私の論評】そう簡単に事は済むのか?!


これは、本気で考えていると思います。北朝鮮が中国のような改革路線を踏襲し、経済的にいまよりも、発展して、少なくとも、餓死者がでないくらいになれば、そんなこともしないでしょうが、今のまま、いつまでも改革路線を打ち出さずに、経済学が疲弊し続け、脱北者がさらに増えるような事態におちいり、破滅の危機が訪れれば、韓国などにとられるくらいなら、自国の省としてしまうでしょう。


さて、本日北朝鮮について、掲載しましたが、これによって何を言いたかったかといえば、いわゆる、現場主義の間違った側面です。上記のロケットニュースでは、過去に記者が実際に北朝鮮を訪れた際の記事を掲載していますが、これが、北朝鮮の実体を示しているかといえば、そうとはいえないことは明らかだと思います。(上の写真は、最近登場した、北朝鮮テレビの女性アナ、推定20歳台)



対して、ラヂオプレスの人たちは、ほとんど、北朝鮮に行ったことはないでしょうが、様々な事実の積み重ねにより、世界で誰よりも、北朝鮮に詳しいです。五味氏は、無論北朝鮮を訪れているとは思いますが、それにしても、様々な積み上げがあって、いろいろなスクープができるのです。何の積み上げもなく、北朝鮮を頻繁に訪れても、真実は見えてきません。(上の写真は、北朝鮮のレストランのウェートレス)

無論、ロケットニュース24の人たちは、北朝鮮の実体をつまびらかにするなどという責務を負っているわけでもなく、さらに、このニュースを見る私も含めた多数の人々は、それを期待しているわけでもないので、これは、これで良いのだとは思います。それに、強調しておきたいのは、彼らには、害がないことです。確かに、北朝鮮の実情を反映してはいないかもしれませんが、滅多に行けないところを、実際に行って記事にしているので、社会的な資料となる可能性はあります。時がたてば、北朝鮮が実情を隠蔽していたという、歴史的資料になるかもしれません。

真実が見えてこないどころが、実害のある場合もあります。それは、たとえば、先日の鳩山さんによる、イラン訪問による二重外交です。これは、実害あって利益なしの典型例になったと思います。



企業経営なども、このような陥穽にはまらないように、気をつけるべきと思います。ドラッカーは、よく、経営者は、現場に赴くべきとしていますが、これは、"経営者"というキーワードがあるように、まともな経営者は、現場に赴くべきといっているいるということです。まともではない人が、現場を頻繁に訪れても何もみえてこないこということです。普段から、情報や事実の積み上げをしている人が、いわゆる現場を訪れたときに、はじめて、事実が見えてきたり、それまでの事実の積み上げの確認ができるということです。


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2012年4月11日水曜日

ついに敵の工作活動マニュアルを入手−【私の論評】工作員の真意が読み取れる!! 今のマスコミはこう読み解け!!

ついに敵の工作活動マニュアルを入手


先日というか、昨日も紹介した、経済評論家上念 司氏が、本日は、以下のようなツイートをしていました。
smith796000: 「奴ら」が日本において工作活動をする際のマニュアルとして作成されたものらしく、見た目には週刊誌のような偽装が施されています。私が入手したコピーには「週刊ダイヤモンド特大号 2012/4/14」という書いてありました。→ http://t.co/VFifOMU2

このURLをクリックしたところ、上念 司氏のfacebook上の公開ノートにたどりき、結構な内容だったので、本日は、これを掲載します。まずは、上念氏に、上のURLをクリックしていただき、上念氏のノートを直接ご覧になってください。

実際に購入して、読んだわけではありませんが、目次を見ているだけでも、ハチャメチャであることが良くわかります。上念氏も、的確に説明しています。以下で、私のなりの解説を加えさせていただきます。

【わたしの論評】工作員の真意が読み取れる!! 今のマスコミはこう読み解け!!


まずは、このような酷い経済記事をみると、あのノーベル経済学賞を受賞した、ボールクルーグマン氏の著者で、氏が、力説しておられたことを思いますだします。確か、このようなことを語っておられたと思います。


「経済に関しては、専門家でもなんでもない人が、とんでもないことを言う。それも、テレビなどで堂々うと語る。これが、医学の話題であれば、医師などの専門家を同席してもらい、専門家の意見をききなが話をすすめる。しかし、経済は、そんなことはない。専門家でも何でもない人が、マクロ経済の話をしていたとおもったら、何の前触れもなく、急にミクロ経済の話になったり、脈絡なくマクロにもどったりする。ごちゃまぜで、話をして、ハチャメチャな話をしても、誰も抗議も何もしない。本当に困ったものである。このように、マクロ経済学は、本当にないがしろにされている。しかし、マクロ経済学の諸原理は、現状の経済を語る上で、必要不可欠であり、これを欠いては何も議論はできない」。


これは、無論、アメリカだけではなく、日本でも、あてはまることです。マクロ経済というと、多くの人が縁遠いものと、考えているようですが、そんなことはありません。それは、先端の学問の分野ではそれこそ、微分、積分などの数式が踊って、一見かなり難しいようにもみえますが、それは、先端の学問は、経済学に限らず、そのようなところがあり、マクロ経済だけが、ことさら難しいということはありません。考え方自体はいたって、簡単あり、一度納得してしまえば、誰にでも理解できるものと思います。

本当に簡単に、言ってしまえば、マクロ経済と、ミクロ経済学の違いは、ミクロ経済学には、外部経済が存在するのですが、マクロ経済には、存在しないということです。

ミクロ経済学の典型の、企業では、企業内部の経済と、企業外部の経済が存在しており、経費として使ってしまったお金は企業内部から消えてしまいます。従業員を解雇すると、経済的には、解雇した従業員は、会社とは関係ない存在になり、その後、その従業員の給料に相当するお金は、企業内部に留保されることになります。

しかし、マクロ経済の見方では、これとは、相当様相が異なります。日本国という単位では、外部経済は存在しません。国が、国民などから、お金を500兆円借りたとします。公共投資などで使ったとします。そうすると、それは、国以外の内部経済である、公共投資を請け負った企業群にわたります。企業群は、それらで、他の企業群に、原材料費を支払い、従業員の賃金を支払います。従業員は、日々生活つしたりするために、賃金を消費にまわしたりします。こうして、経済活動が行われるわけです。そうして、経済活動が盛んに行われれば、これらのお金が、消費税とか、所得税となり、これも内部経済である政府にもどってきます。公共投資を500兆円が消えてしまうわけではありません。

この違いお分かりになるでしょうか?企業の場合、外部経済は企業にとっては、経済的にはないのも同じですから、一度使ってしまった、お金はそのまま企業から消え去ると考えて良いのです。また、従業員を解雇してしまえば、その従業員は、外部経済に移行してしまったので、企業にとってはないのも同じであり考える必要もありません。

しかし、国は、違うということです。一度、政府が借りたお金を公共投資などで使ったとしても、お金は、この世から消えて去るというわけではありません。その後企業や、家庭をまわり、また、税収としてもどってくるということです。まさに、お金は天下の周りものというわけです。このお金の周り方に問題があると、景気が良いとか、悪いとか、デフレとか、インフレということになるわけです。お金が、正常に回っていれば、問題がないのですが、正常な状況より、出回っていなければ、デフレ、過剰に出回っていればインフレということです。

ただし、別の局面もあります。企業が、従業員を解雇したとすると、その従業員は、外部経済に移行したので、企業とは、直接は関係はなくなります。しかし、政府の場合、企業の従業員に相当する、公務員を大量に解雇したとします。そうすると、その公務員が、すぐに就職できるほど、経済が安定していれば良いのですが、経済的が停滞していて、もと公務員がなかなか就職で着ないような場合は、何らかの形で、雇用対策を行わなければならなくなります。こんなことは、企業ではあり得ません。だから、マクロ経済と、ミクロ経済では、見方が全く異なるということです。


現在、日本のマスコミなどで、まかりとおっている、誤謬は、この二つを明確に区分せずに、国レベルのマクロ経済と、企業や家計レベルのミクロ経済を、無意識あるいは、意図的にごちゃまぜにして、報道することに、根本原因があります。日本の経済を考える際には、経済の主体である、政府、企業、家計、その他を個別にミクロ経済的にとらえていては、全体がみえてきません。さて、これに日本以外の国だと、外国というファクターが入り、少し、様相が異なり、複雑になるのですが、日本国の場合は、外国からお金を借りておらず、それどころか、外国に貸付ているお金が、世界一という状況ですから、これは、あまり考えることをしなくても、日本国の経済は、十分に理解できます。

これは、企業、それも子会社をいくつもかかえている大企業を見る場合と似たようなところがあります。こうした、企業グループの決算をみるときに、本社だけの決算をみたり、子会社だけの決算だけをみていては、企業グループの本当の経営状況など永遠にわかりません。やはり、本社、子会社すべてをあわせた、連結決算でみて、はじめて、理解できます。本社だけ黒字であっても、子会社が真っ赤であれば、企業グループ全体では、赤ということもあります。本社が赤であっても、子会社のほとんどすべてが、黒字であれば、グループ全体では、黒字ということもあります。そうして、そのようなことは多いにありうることです。特に、子会社だけが、実事業をしており、本社は、実事業をしていない場合です。実事業とは、顧客や、クライアント相手に仕事をして、収入を得ているよう事業のことです。このようなことは、大企業ではよくあることです。

しかし、今のマスコミや、政治家の多くは、このような見方をしません。企業や、家計がかなりの大黒字であり、日本国全体では、大黒字であるにもかかわらず、政府だけの赤字をもって、日本国は大赤字であるとして、大騒ぎしています。上の企業の例でいえば、本社が赤字であり、子会社はすべて、かなりの黒字をだして、全体としては、かなりの黒字であるにかもかかわらず、本社の赤字をもって、全グループが赤字といっているのと何も変わりがありません。


このような誤った見方では、国の経済をまともに見ることもこともできず、これから、先の経済対策もまともにできるはずもありません。国政を司る人々は、まずは、経済関しては、マクロ的な見方ができていなければ、話にも何にもなりません。それこそ、このブログの冒頭に述べた、クルーグマン氏の嘆きの背景と同じことです。いや、日本の場合は、アメリカよりもさらに、酷いです。

さて、上で、上念氏が指摘している事項、まさに、そのほとんどが、国の経済をマクロ的に見ることなく、ミクロ的な見方でをすることによる、誤謬のオンパレードということです。最初、この誤謬について、私も上念氏がやられているように、一つひとつ私自身の観点からも、解説しようとしましたが、やめます。そうです。上念氏も、書いておられるように、こんなことは、疲れるからです。上念さん、本当にお疲れ様です。

それに、上念氏の説明で十分だと思います。とにかく、新聞記事や、今回のように週刊誌を読むにしても、やはり、マクロ経済的な視点で読めば、すぐに、インチキかどうかなど、何も難しい経済理論や、統計数値の細かなことまで知らなくてもすぐに見破れます。そうして、そのようなことを何回も繰り返していれば、いずれ、上念氏のような見方もできるようになって、マスコミの意図などが読み取れるようになると思います。


それにしても、日本では、有名大学院をご卒業され、その後もご立派な活躍をされ、大成果をあげているような、ご立派な人でも、なぜかマクロ的な見方ができない人も結構いらしゃるようです。だからこそ、このような、上念氏の指摘する工作員のような連中が、いつまでも、のさばるのだと思います。(上の写真は、中国の亡命した工作員である陳用林氏)困ったものです。政治家などにも、このような人も多いようで、財務省や、日銀コロコロ騙されているようで、高橋洋一氏など、良く政治家のひとたちに、どこで、どう騙されているのか、指摘するように依頼される機会が頻繁にあるそうです。

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