2014年6月10日火曜日

朝日の吉田調書報道「なぜここまで日本人貶めるのか」と作家―【私の論評】恥知らず朝日新聞は本社を北京に移し、中韓のメディアになりなさい(゚д゚)!

朝日の吉田調書報道「なぜここまで日本人貶めるのか」と作家



海外メディアは朝日新聞について、「日本のクオリティ・ペーパー」といった形容をよく用いる。しかし、その“高級紙”が、国家国民の尊厳や矜恃を毀損しかねない「虚報」を重ねているとしたら、日本人にとって“悪い冗談”では済まされないだろう。

2011年3月15日、福島第一原発。吉田昌郎所長と所員たちは、日本の運命を左右する“際”にいた。その彼らについて、朝日は「所長命令に違反 原発撤退」「福島第一 所員の9割」と書いた。生前の吉田所長に唯一インタビューしたジャーナリスト・門田隆将氏は、週刊ポスト誌上で朝日報道を子細に検証した。その冒頭部分を紹介する。

* * *

〈2011年、命令にも関わらず、パニックに陥った作業員たちは福島原発から逃げ去っていた〉(米・ニューヨークタイムズ)

〈福島原発の作業員は危機のさなかに逃げ去った〉(英・BBC)

〈福島原発事故は“日本版 セウォル号”だった! “職員90%が無断脱出…初期対応できず”〉(韓国・エコノミックレビュー)

〈日本版セウォル号…福島事故時に職員ら命令無視して原発から脱出〉(韓国・国民日報)……

今、世界中で「実は、日本人は福島第一原発から逃げ出していた」という記事が掲載されているのをご存じだろうか。

韓国のフェリー「セウォル号」の船長が真っ先に逃げ出していたことに驚愕した世界のメディアが、今度はあの福島第一原発事故の時、日本人も「逃げ出していた」という報道をおこなっているのだ。

それは、朝日新聞が5月20日から始めた「吉田調書」キャンペーン記事による。朝日新聞が、政府事故調が28時間にわたって聴き取りをおこなった「吉田調書」なるものを入手し、

「福島第一原発(1F)の現場の人間の9割が所長命令に違反して撤退した」

という大キャンペーンを始め、この記事の中身を世界中が報じているのである。

5月20日付朝日朝刊の1面トップは「吉田調書」スクープ

しかし、肝心の当の朝日新聞の記事には、調書の中で「自分の命令」に違反して「職員の9割」が「福島第二原発に逃げた」という吉田氏の発言はどこにも存在しない。つまり、〈日本版セウォル号…福島事故時に職員ら命令無視して原発から脱出〉という“根拠”がないのである。

「なぜここまで日本人を貶めなければならないのか」

私は、朝日新聞の「吉田調書」キャンペーン記事を目の当たりにして、ただただ溜息をついている。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この記事の続きは、こちらから(゚д゚)!

【私の論評】恥知らず朝日新聞は本社を北京に移し、中韓のメディアになりなさい(゚д゚)!

上の記事にでてきた、朝日新聞の報道に関して、青山繁晴氏(事故後初めて福島原発に入った民間人)が以下の動画でコメントしています。


この動画では吉田所長や原子力発電所職員のとった行動について、青山繁晴氏は、朝日新聞のによる、福島原発事故発生直後の状況について間違いを指摘しています。吉田所長の構内にとどまるようにという命令に反して福島第二原発に避難していたされるのは間違いであることを指摘しています。

福島第二原発に避難した人が悪者のように報道していることに腹立ちを覚えたとしています。現実には、吉田所長を含めて、70人以上(アメリカでは福島50人と報道され賞賛された)の人たちが福島第一原発に踏みとどまっていたという事実があります。それに福島第二原発に退避した人たちも、逃げたというということではなく、すぐ戻れる第二原発にとどまったということです。

吉田所員をはじめ、さまざまな人々の努力で最悪な事態を乗り越えた事実など、公平な立場で­の報道が望まれるとしています。

とにかく、朝日新聞は、日本を貶めるような材料を鵜の目鷹の目で探していて、利用できるものは何でも利用しようとする姿勢でいるから、吉田調書に関しても、自分たちの都合のよい良いようにして、報道するのです。

福島50人については、このブログでも掲載したことがあります。その記事を以下に掲載します。
東京電力社員にボーナス支給決定で国民が大激怒「これで税金投入なんて言ったら絶対払わないからな」―【私の論評】東電叩きは魔女狩りの一種か?


 この記事では、Fukushima50についても掲載しました。其の定義を以下にコピペしておきます。

011年3月11日、東北地方太平洋沖地震の後に発生した津波によって福島第一原子力発電所の原子炉の冷却機能が停止し、それらの復旧作業や応急処置の為に同発電所には社員を含め約800人の従業員が従事していた。 
しかし、懸命の復旧作業にも関わらず、原子炉1号機の水素爆発など度重なる原子炉爆発事故が発生し、遂に3月15日には、原子炉4号機の爆発と火災が発生。 
この4号機の爆発は使用済み核燃料プールに保管していた「使用済み核燃料」が建屋(たてや)上層にあり、爆発によってそれが露出した可能性があることと、放射線が飛散した可能性がある為、これらの危険回避の為に人員約750人は東京電力の指示によって避難した。 
しかし、約50人が現地にとどまり、福島第一原子力発電所の被害を食い止めることに尽力した。これを外国メディアが彼らを地名と人数を合わせた「Fukushima 50」の呼称で呼び始めた。
朝日新聞は、福島50(正確には70)については触れず、一時第二原発に退避していて人々を逃亡したとして非難しているのです。当時の現場など、情報が錯綜していたりして、何が正確な情報なのかわからないものも多くあります。それに、吉田所長はどう考えても、第二原発に一時退避した人々を逃亡したなどと非難したということは全くないと思います。

こういう報道をして、日本の新聞に何のメリットがあるというのでしょうか? こんな内容を掲載するメディアはなくなっても良いと思います。日本を貶めるだけです。日本を貶める報道をすべきなのはどこのメディフでしょうか?それは、無論、日本のメディアではありません。中韓のメディアです。

恥知らず朝日新聞は本社を北京に移し、中韓のメディアになりなさい。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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朝日新聞が刺殺未遂事件容疑者を日本人のように書く 朝日だけ「韓国籍」なしの通名表記―【私の論評】通名も問題だが、日本国籍取得も簡単すぎる日本は隙だらけ(゚д゚)!



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2014年6月9日月曜日

「成長戦略」には、幻想を抱くな―【私の論評】政府主導の成長戦略は必ず失敗する。もし成功するというのなら、共産主義も成功していたはず! 経済成長はバストの成長を参照すべし、余計なことはするな(゚д゚)!

【私の論評】政府主導の成長戦略は必ず失敗する。もし成功するというのなら、共産主義も成功していたはず! 経済成長はバストの成長を参照すべし、余計なことはするな(゚д゚)!

株の相場観などについては、村上氏の上の記事をご覧いただくものとして、タイトルに「成長戦略」には、幻想を抱くべきではないということ、このブログでも過去に何度か掲載しているので、本日はこれについて掲載しようと思います。



これは、ひとりの少女のバストがおとなのバストになるまでをアニメーションにしたもの­です。
バストは3つのステップで"かたち"と"かたさ"が変化し、約4年間で大人のバストへ成長します。そして、その変化の順序はみんな同じだったのです。

そうして、なぜここにこのような動画を掲載したかといえば、経済成長をバストの成長たとえるためです。まさに、バスト自体に何をするというわけでなく、バストの持ち主の少女が、きちんと栄養をとったり、運動をして健康な体を保っていれば(経済でいえばインフラ整備のようなもの)、本人は何もしなくても、ある時期がくると4年くらいで、自然に成長して大人のバストになるということで、これは経済成長も同じようなものであるということです。

経済も、政府などが政府主導で、成長戦略を実施せずとも、政府がインフラを整備すれば、それも良いインフラを整備すれば、あとは民間企業などがそのインフラの上で成長を続けやがて大きくなるということです。ここに、政府が直接介入する必要などありません。直接介入ししまえば、必ず失敗します。

官僚や、政治家など官主導「成長戦略」の成長戦略が経済をけん引すると本気で考えている人たちがいることには驚かされます。民間エコのミスでもそのような人が少なからず存在します。

結論から言うと、官主導の「成長戦略」は、成功したことはありません。2000年代初頭に出版された、ドラッカーの「ネクスト・ソサエティ」にもそのことが記載されていました。それも、日本の官僚の例で説明されていました。

その当時、日本の官僚主導で成功した戦略は二つのみと掲載されていました。しかも、この戦略は先送り戦略というものです。成功した二つの事例を以下に掲載します。
1. 農業政策
日本の農政は失敗の連続で、膨大な補助金を使いながら、食糧自給率をあげることができないでいます。しかし、結果的に先送り戦略(なにもしないこと)より、戦後から現在にかけて、どの先進国よりも農村人口を都市に集中することに成功しました。 
2. 小売り、流通の効率化
かつて日本の流通業界は暗黒大陸ともいわれ、世界中で最も非効率でコストの高い流通システムでしたが、官僚は大型店出店の規制を続けましたが、特に小型店に関しては先送り戦略で何もせず、先送りし、これが結果として家族経営の商店をコンビニという新しい形で存続させることになり、社会のセーフティネットの役割を果たすことになりました。今日では日本は、世界で最も洗練された流通システムを持つ国となりました。 
一方で先送りの戦術以外では、官僚は重大な失敗をしました。その例として、プラザ合意での円高により、景気減速を嫌った、他国では不景気といわれるような水準でもないにかかわらず、官僚は積極的な財政支出・金融緩和を行いました。その結果、有り余るお金がバブル景気を誘発し、その果てに多大な借金が政府に残りました。 
このように、官僚主導で実行した経済政策など、例外的「先送り戦略」だけは成功していますが、その他はことごとく失敗しています。

そんな官僚が、成長戦略を考えても、うまくいくはずはありません。

そもそも、政府が経済対策で行うべきは、インフラの整備です。法律・規制その他の整備、規制緩和。金融緩和、財政出動(現状では公共工事の提供制約があるので、減税・給付など)などでインフラを整備するのが政府の役割です。

このインフラの上で、実際に活動するのは、政府ではなくて、民間営利・非営利企業であるべきであり、ここに政府が直接関与した場合は失敗します。

こんなことがうまくいけば、共産主義下における官僚の計画経済も成功していたはずです。現実には、皆さんもご存知のように共産主義体制はことごとく滅びました。

上の事例は、ドラッカー氏のものであり良い事例なのですが、少し年代が古いので特に若い人にはピンとこないと思いす。そのため、以下に比較的新しい事例をあげておきます。
【日本の解き方】あまりにヒドい政府の“日本再生戦略”―【私の論評】今の政府や政治家は、自分の頭の上のハエを追えない人が、他人の世話を焼いているようなもの、自分がやるべきことに専念せよ!!
詳細は、このブログをご覧いただくものとして、ここではノキアの例をあげました。ノキアは、アップルがiPhone,iPadと同じようなものを、アップルが市場に導入する数年前からプロトタイプを作成していました。


しかし、市場投入時期を間違えて、アップルに先を越されてしまいました。今は、市場でも劣勢です。しかし、ノキアがアップルよりも早めに、これらを市場に導入していたら、今の市場はどうなっていたかわかりません。

市場を見極めるということは、かなり難しいことなのです。おそらく、これを予測してできる企業など滅多にいないと思います。多くの企業が凌ぎを削って、いろいろなことをやっていて、後からみて、その中のある企業が大成功を収めたということであり、最初から計画して市場を形成するなどかなり難しいです。

激しい競争を生き残ってきた企業ですら、難しいことなのに、これを官僚がやってもうまくいくはずはありません。

以上のようなことは、何も私が最初に述べたことではありません。古くは、シュムペータなどが語っいますし、多くの事例もあります。

しかし、市場関係者や、政治家、民間エコノミストですら、これを知らない人も多いようです。まさに、愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶということを地でいくような愚かなことだと思います。

上の村上氏の「成長戦略への幻想」とはこのことです。成長戦略とは、星の数程の民間企業が互いに競争しあって実施するから意義あるものになるのです。政府がやるべきものでありません。これを政府にやらせるというこは、共産主義と同じであり、必ず失敗します。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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ねじれ解消後の今国会は与党内の「産業政策」派vs.「規制緩和」派を反映する産業競争力強化法案と国家戦略特区法案の行方に注目せよ―【私の論評】官僚主導の産業政策で成功したためしは、一度もない成功したのは引き伸ばし戦略のみ\(◎o◎)/!



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2014年6月8日日曜日

【石平氏ツイート】書籍『反日の敗北』―【私の論評】反日の敗北の兆候はいたるところで出ている(゚д゚)!


西村幸祐氏(左)と石平氏

【私の論評】もうすでに、反日の敗北の兆候は、いたるところで出ている! 中韓の反日は効果が失われいずれ頓挫する(゚д゚)!

「反日の敗北」のような書籍は、誰もが中韓の反日が失敗に終わったことが明らかになったときに出版しても、話題にもならないし、意味がないと思います。だから、当然石平氏や、西村幸祐氏の視点から、現在ははっきりしてはいないながら、近い将来には敗北するであろうという予測と、その予測の根拠について両氏が話あっているものなのだと思います。

私は、この書籍はまだ購入していませんが、購入するしないは別にして、私も「反日の失敗」は、いずれ明らかになると思っていますので、その根拠を私なりに探ってみたいと思います。

まず、第一に中韓は、広報・外交ベタであることがあげられます。多くの人は、韓国などがアメリカなどに慰安婦の像を立てるなどのことに目を奪われ韓国などプロパガンダなどがかなり進んていると考えてしまいがちだと思います。中国も、様々な手をあれこれと打ってくるので、これも相当なものだと思っているかもしれません。しかし、現実には、中韓の広報・外交は、並以下で幼稚です。

これについては、以前のこのブログにも掲載したことがあるので、その記事のURLを以下に掲載します。
オウンゴールで惨敗した中国の「三戦」広報戦略―【私の論評】中国の広報外交オンチぶりは以前からそうであり、まともに戦えばねじ伏せることができることを安部総理は実証してみせた(゚д゚)!
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事では、先にシンガポールで開催された今年の「アジア安全保障会議」において中国側が惨敗したことを掲載しました。これまでは中韓の学者が場違いの対日「歴史問題」批判を繰り返し、日本が槍玉に挙げられることも少なくありませんでした。

ところが今回は日本の存在感が際立っていました。安保関連の民間国際会議で日本がこれほど注目されたのは恐らく初めてだと思います。

逆に言えば、中国が「対中懸念」大合唱のなか、全面的に孤立したということです。日本では中国の反日プロパガンダ、特に三戦(輿論戦、心理戦、法律戦)の脅威を強く警戒する声が高まっていたましが、今回は中国対外広報戦略の致命的欠陥が露呈てしまいました。



さて今回の「三戦」の失敗の露呈の背景の部分を以下に引用します。
 平成21年の防衛白書は「三戦」について次の通り解説している。 
●「輿論戦」とは、中国の軍事行動に対する大衆および国際社会の支持を築くとともに、敵が中国の利益に反するとみられる政策を追求することのないよう、国内および国際世論に影響を及ぼすもの。 
●「心理戦」とは、敵の軍人およびそれを支援する文民に対する抑止・衝撃・士気低下を目的とする心理作戦を通じて、敵が戦闘作戦を遂行する能力を低下させようとするもの。 
●「法律戦」とは、国際法および国内法を利用して、国際的な支持を獲得するとともに、中国の軍事行動に対する予想される反発に対処するもの。 
 要するに、敵の軍人・文民の士気を力で挫き、法的正当性を獲得して、敵国大衆と国際社会に中国の軍事行動を支持させる、ということだ。 
 だが、これらを詳しく読むと、「三戦」の長所がそのまま短所にもなっていることが分かる。筆者は中国の「三戦」がうまく機能しない理由を5つ考えてみた。 
 第1は、過度な「力の示威行動」だ。中国の最も悪い癖はこれである。 
 第2は、「メディアを支配できる」という過信である。 
 第3は、「逃げ隠れする幹部」の存在だ。 
 第4は、「壊れた蓄音器」が直らないことである。 
 最後の、そして最も重要なポイントは、やはり「司令塔の不在」だろう。
それからこの記事では、人を騙すテクニックと外交・広報は似たようなところがあるところから、人を騙すテクニックをあげ、このテクニックから見て中国は従来から広報・外交ベタであったことを強調しました。

この記事に掲載した人を騙すテクニックについて、この記事からさらに引用します。それは、以下の5つです。
■感情を操って論理的な決断をさせる   
■自分の感情をコントロールする   
■チャーミングで魅力的な人間だと思わせる   
■信用させ、疑いを晴らすそうとする   
■羊の皮をかぶった狼
ここの5つの項目について、鄧小平が改革を掲げた時代から、1990年台の終わり頃まで、中国はそれなりにこのテクニックを駆使して、うまくやっていたようにも見えました。

1994年に天皇皇后両陛下が、中国を訪問され、それまで天安門事件発生以来世界のほとんどの国々が中国への制裁という意味で、付き合いをしていませんでしたが、天皇皇后陛下がご訪問されていない、制裁をとく国が増え、今日に至っています。

天皇皇后両陛下の中国訪問は、当時の政府によってなされたものですが、この背後には、中国の上記のテクニックが駆使され、馬鹿な日本の政府は天皇皇后両陛下の訪問を決めてしまいました。



完全に国際復帰をすることができ、経済成長も軌道にのった2000年以後中国の、傍若無人ぶりが目立ってきました。

このあたりの経緯については、上記の勝谷氏と倉山氏の対談にでていますので、是非ご覧になって下さい。この動画、1時間27分もありますが、他にも勝谷氏の発言が、爆裂しています。なかなか面白い内容なので是非ご覧になって下さい。

そうして、今日では先のテクニックなど完全に無視して、まさに狼の正体を晒しています。

これは、韓国も同じことです。特に、1990年台あたりから、日本の協力者もいたためか、最初から騙しのテクニックを無視したような幼稚なプロパガンダを続けてきました。

こういう点をみると、かつてのソ連はすぐに軍事的な手段打って出るなどの羊の革を狼ならぬ、狼丸出しでしたが、他のテクニックは忠実に守ってきたと思います。特に戦前は、軍事力では当時の日本と比較してかなり劣勢なので、狼を全面に出したくてても出せなかったので、結果としてこのテクニック通に日本と米国を諜略して、日米戦争に持ち込むのに成功しました。

かつてのソ連、かつての戦前の日本などと比較すると、今日の中韓の広報・外交はかなり低レベルで幼稚でさえあります。

特に広報としては、中韓のプロパガンダなど、自国政府に人民や国民の憤怒の矛先を自分たちに向けないようにするため、日本を敵に仕立てあげて、日本に矛先が向くように仕組んだのですが、それが最近ではうまくはいっていません。

中国では、官製反日デモができなくなりました。政府主導で反日デモを煽っても、とにかく暴動などが発生してしまえば、最初は日本を糾弾していた暴徒も、必ず政府を糾弾するようになってしまったからです。要するに反日デモは官製・民製ともに、発生してしまえば、必ず反政府デモになってしまうため、反日デモにかぎらず、デモ自体の発生を政府が取り締まるようになったからです。

しかし、政府が取り締まっても、昨年も今年も、変わらず毎年数万のデモが発生してましたが、反日暴動などなくなりました。これは、何を示しているのかといえば、政府も発生を防ぎきれなかったデモのほとんどが反日暴動ではないということです。

中国人民も、反日暴動などやっても、何も変わらず、意味がないということを認識したということです。中国共産党政府は、国内で反日を出来ない状況に追い込まれ、人民の憤怒の矛先をまともに受けることになってしまったということです。

ただし、最近ては上の動画でも勝谷氏が述べたように、最近は映画などでも反日ではなく、反ベトナムが多くなっているそうで、中国共産党も、反日では逆効果なので、最近では反ベトナムに切り替えているのかもしれません。

尖閣でも結局、人民解放軍が上陸するとか、工作船である漁船を1,000隻も派遣するなどということができなくなっています。

国内でもそうなのに、国際的にも上で掲載したように、「アジア安全保障会議」では、一方的に避難されるだけの存在になってしまいました。今後もこの傾向は続くことでしょう。

以上は、中国の「反日の敗北」が近づいている査証だと思います。

一方韓国ではどうかといえば、最近中国に接近しつつあるものの、中国が上にあげたような状況なので、従来よりは活発ではないようです。それに、以下のYouTubeの動画で上念司氏が述べているように、水掛け論になった場合は、最初に言い出したほうが負けということで、最近韓国の主張はことごとく水掛け論になっているので、これもまた韓国側の敗北ということで、韓国の「反日の敗北」も間近だと思います。




中韓の反日、かつてのソ連のKGBそれとは異なり、やり口が低劣です。それに引っかかる日本の政治家などはさらに低劣ということかもしれません。

第一次世界大戦中のドイツのスパイあるいは、フランスの二重スパイもいわれた、マタ・ハリは、現在に至るまで、ドイツ、フランスともに重要な情報を伝えたとの確証はあがっていないそうです。

ドイツの女スパイ・マタハリ
マタ・ハリは、第一次世界大戦中にスパイ容疑でフランスに捕らえられ、有罪判決を受けて銃殺刑に処せられました。

マタ・ハリのフルカラー着色写真
マタ・ハリ事件はセンセーショナルだったので、いろいろな話がつくられていますが、その真偽は確かではありません。そうして、結局は何も重要な情報などもたらさぬまま、銃殺刑に処せられてしまいました。

中韓の反日活動も同じことかもしれません。何も大きな働きもしないうちに、マタ・ハリのように近いうちに葬られてしまうと思います。ただし、マタ・ハリはその神秘的美しさや数奇な運命から今でも歴史の一部として残っていますが、中韓の反日はほとんど残らないことでしょう。なぜなら、あまりにも馬鹿馬鹿しいほど低レベルだからです。

「三戦」など、似たようなことは歴史の古い国なら、どこでも実施していることで、何も珍しいことではなく、中韓はやり方があまりにも稚拙であり、見え見えで、特に対象国である日本国民から嫌われ効果がほとんどないからです。本当にうまくやりたいなら、最低限日本国民にあまり反感をかわないでやるのが上手なやり方というものです。そんなことは、ロシアでの明石大佐の活動を考えても理解できることです。

反日活動は、中国共産党政府・韓国政府にとっても、中国人民にとっても韓国国民にとっても、まして日本政府や国民にとっても、何の役にもたたないからです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思いますか?

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2014年6月7日土曜日

安倍首相、ローマ法王と会談=来年の訪日招請―【私の論評】あなたは知っているか?ヴァチカンも認めざるを得なかった、古から続く日本独自の素晴らしい霊性を重んじる精神世界を(゚д゚)!

安倍首相、ローマ法王と会談=来年の訪日招請

バチカンのローマ法王庁を訪れ、フランシスコ法王(右)と会談する安倍晋三首相

 安倍晋三首相は6日午前(日本時間同日午後)、バチカンのローマ法王庁を訪れ、フランシスコ法王と会談し、来年の訪日を招請した。これに対し、法王は「ぜひ日本を訪れたい」と前向きな考えを示した。

 日本の首相とローマ法王の会談は約5年ぶり。安倍首相は、江戸幕府の目を逃れて信仰を守り続けた長崎の「隠れキリシタン」の存在が明らかになってから、来年で150周年になると指摘。「こうした節目に来ていただきたい」と呼び掛けた。

このニュースの詳細は、こちらから(゚д゚)!

【私の論評】あなたは知っているか?ヴァチカンも認めざるを得なかった、古から続く日本独自の素晴らしい霊性を重んじる精神世界を(゚д゚)!
 
これは、重要な割に扱いが小さすぎるニュースだと思います。要チェックと思い、掲載させていただきました。

バチカンは、何といっともカトリックの総本山、宗教の力は近年は衰えてきてはいるものの、EUを中心として、世界にはカトリックの国々も多く、今でも多くの人々の精神的支柱となっていることは明らかです。

安部総理は、就任以来多くの国々を歴訪してきました、最近ではEUも歴訪していましたが、いよいよバチカンに訪問し、それだけではなく、法王に来日の招請を行い、全方位外交を確かなものにしようとしています。

このバチカン訪問のタイミングなどみていると、安部総理の全方位外交はかなり周到に準備をして順番も考えながら実施しているようです。

このような外交、今までは、総理大臣の就任期間があまりにも短かったので、日本ではなかなか実を結びませんでしたが、安倍政権はこのことだけをとってみとも、長期政権にすることが日本にとって非常に良いことだと思います。

さて、バチカンというと日本とは疎遠に思われがちなのですが、日本にとっても昔からいろいろと関係のあるところです。そのいったんをこのブログの過去の記事に掲載しましたので、その記事のURLを以下に掲載します。

まず一つ目は、ローマ法王庁・ヴァチカンには、昭和の殉難者1068柱の霊が祀られているという事実です。


"バチカンには以下のような歴史があります。
ヴァチカン宮に祀られた昭和殉難…
「世界に開かれた昭和の戦争記念館 第3巻 大東亜戦争の秘話(歴史パノラマ写真集) 」 名越二荒之助著 展転社 1999年11月 より抜粋 
1980年5月21日、昭和の殉難者のために、荘厳なミサがヴァチカン・サンピエトロ寺院で行われた。
――――――― 
ローマ法王庁・ヴァチカンには、昭和の殉難者1068柱の霊が祀られている。 

連合国の手で「戦犯」として裁かれたABC級すべての日本人「法務死」者の霊が、世界のキリスト教カトリックの総本山ヴァチカンに、他ならぬローマ法王によって祀られたのである。 
その多くはキリスト教信者であった連合国側にとって、これほどの皮肉はない。皮肉というよりは、勝者の驕りに対する「神の戒め」であるとも言えよう。時のローマ法王・パウロ六世に、日本人殉難者のためにミサを、と訴えたのは仏教徒の仲田順和師であった。 
昭和50年(1975年)にヴァチカンを訪れた折に、かねてより心を痛めていた「戦犯とされた人々」の鎮魂と慰霊のために、宗教の違いを超えて願い出たのである。 
順和師の父であり先代座主でもあった順海大僧正は、学徒兵や殉難者の法要を欠かさず、「七戦犯の鐘」など慰霊の鐘も護持している。 
先代座主の遺志をついだ真言宗醍醐寺派別格本山品川寺(ほんせんじ)の仲田順和師の願いを、パウロ六世は快く承諾した。 
しかし、喜んで帰国した順和師にその後届けられたのは、法王の訃報であった。その後を襲ったパウロ一世も急逝し、異教徒の願いは空しく閉ざされたと思われた。 
ヨハネ・パウロ2世
その順和師のもとに、ヨハネ・パウロ2世から親書が届けられたのは5年後の昭和55年4月、内容は「5年前の約束を果たしたい」との思いもかけぬものであった。 
ローマ法王庁は、異教徒の願いを忘れてはいなかったのである。パウロ6世の真心に応えようと、帰国直後から作製を依頼していた五重塔に殉難者1068柱の位牌を納め、ヴァチカンに奉納されたのは、同年5月のことである。 
醍醐寺五重塔を精巧に模した塔は、「戦犯」慰霊に共鳴した栃木県大田原市の木工芸家星野皓穂氏が、3年の歳月をかけ無料奉仕で完成させたもの。 
5月21日には仲田・星野両氏も参列し、法王パウロ2世のもと、昭和殉難者のための荘厳なミサがヴァチカンでとり行われた。
ご存知のように、バチカンの権威はすさまじいものがあります。ガリレオ・ガリレイの名誉が回復され、正式に無罪とされたのは、なんと死後367年を経た2009年の2月15日でした。いいですか、100年前ということてはなく、2009年になってからです。人類が月に到達したは、45年前です。地動説は、おそらく、少なくとも100年前には人類の常識になっています。それでも、300年以上たってからです。権威を守るということは、こういうことです。



私は、何もバチカンを批判しているではありません。バチカンにはバチカンの宗教的権威というものがあります。背後にはおびただしい数の信者がいます。いろいろな意味あいがあって、こんなに時間がかかってしまったのだと思います。

こんなバチカンには、昭和の殉難者1068柱の霊が祀られているのです。そもそも、バチカンは戦犯など認めていないのです。日本人が倫理観が高いというだけではなく、霊を重んじる国であり、国民性であることを認めたからこそ、バチカンはこのようなことをしているのです。靖国戦犯合祀を非難する、韓国民には理解できないことです。

そのバチカンの法王が、わざわざ「韓国民は、倫理的・霊的に生まれ変わらなければならない」と発言しているのです。ローマ法王が軽々しく公式に、このような発言をするわけがありません。この言葉の重み、深さ、奥行きを韓国人は噛みしめるべきでしょう。

倫理観に関しては、朴槿恵大統領が辞任すべきです。霊に関しては、韓国民は自ら深く反省して、霊を重んじることの重要性を知るべきです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?"

このようなことはなかなか日本では、報道されません。しかし、バチカンと日本とがこのような関係にあったことと、これはかなり大きな意義をもつことは、日本人として知っておくべきことと思います。

欧米人などに、日本の戦犯の話をするときなど、この事実も伝えるとかなり見方も変わるようです。

そもそも、東京裁判など、勝者の敗者対する一方的なリンチに過ぎなかったことが理解されやすくなると思います。

二つ目としては、何とヴァチカンには「日本特別ルール」というものがあります。

これは、以前"2ちゃんねる"に掲載されていたようです。私自身は、それ自体を観たこはありませんが、あるサイトで、質問としてだされていたものがありますので、そのURLと内容を一部以下に掲載させていただきます。
バチカンの「日本だけ例外ルール」
初めて利用します。宗教カテゴリが見当たらなかったのでここで質問します。
以下のような2chコピペを最近知りました。これって本当にあるのでしょうか?
事実だとしたら、2ch以外で何か出典となる本はあるでしょうか?==== 以下、コピペ ====835 おさかなくわえた名無しさん sage New! 2007/11/21(水) 13:35:20 ID:jtdHrUTs バチカンの「日本だけ例外ルール」って結構あるんだな。知らんかった。 大昔、宣教師に 「デウスさまを拝まないと地獄に落ちるだか?  おらの爺様や婆様も地獄にいるだか?ならおらも地獄に行く。  自分だけ助かるだなんて、そんたら不孝なことはできねぇ」 とかなんとか拒むんで、バチカンも困った挙句に「特例ルール」ができたと聞いた。 日本に来ると教義に疑問を持ってキリスト教を捨てる人間が続出するもんで 「宣教師の墓場」と恐れられたのも原因のひとつなのかな。
さて、この質問に対する答えは、バチカンの「日本だけ例外ルール」があったとしています。

なぜ、このような特別ルールを設けたかといえば、世界で日本だけが当時から独自の精神世界を持っていたからにほかなりません。これ関しても、以前このブログで紹介したことがあります。その記事のURLを以下に掲載します。


精神世界とか、霊性の時代などというと、何やら難しそうで、自分たちとは縁がないと思いがちかもしれませんが、そんなことはありません。平たく言うと、たとえば昔のご老人が「ご先祖様に申し訳が立たない」などと発言することがありましたが、これそのものが日本人の精神を現しており、日本人が霊性の世界に生きたきたことを象徴しています。

ご先祖様の霊は今も息づいており、それが現代の私たちにも影響を及ぼしているということです。また、このように考える日本人は、今生きている私たちもいずれは霊となり、未来の人たちに影響を及ぼすと信じてきたということです。私たちの霊は、たとえ体が滅んでも、過去・現在・未来へと連綿と繋がつているのです。

昨年伊勢神宮の式年遷宮で、御神楽で新しい正宮に向かう臨時祭主の黒田清子さん

なんと素晴らしい精神世界ではありませんか。この素晴らしさ、私たちはあまりにもあたり前になっているため、特に気づかなく見過ごしてしまうこともありがちです。しかし、この精神世界は世界の思想家にも多大な影響を与えています。

さて、この記事よりその部分のみを以下にコピペさせていただきます。

"上の記事にもあるように、仏作家マルローが語った言葉である、
21世紀は霊性の時代となろう。霊性の根源には神話があり、それは歴史の一面を物語っている。世界の神話が現代なお生きているのが日本であり、日本とは、それ自体、そのものの国で、他国の影響を吸収し切って、連綿たる一個の超越性である。霊性の根源に万世一系の天皇がある。これは歴代天皇の連続性であるのみならず、日本文化の継続性の保証でもあるのに、戦後日本はそのことを忘却してしまった。しかし、霊性の時代が、今や忘却の渕から日本の真髄を取り戻すことを要請している。また文化は水平的に見るのではなく、垂直的に見るべきだ。
アンドレ・マルロー

スイスの心理学者グスタフ・ユングが語った言葉である、
キリスト教中心の西洋文明の終末は20世紀末から21世紀初頭にかけて到来する。そして次の文明は、一神教や独裁専制ではなく、霊性の支配する時代となるであろう。
カール・グスタフ・ユング

は、特に現代の日本人は、良く噛みしめてみる必要があります。このようなことは、少し前までの日本人なら誰もが知っていて、このこと自体に心の安らぎととともに、誇りに思っていたものでした。その頃の日本人は、今の日本人のように、日本が崩壊するとか、財政破綻してとんでもないことになるとか、そのようなことは思ってはいなかったでしょう。このような伝統と格式、歴史の古い国がそう簡単に崩壊することなどあり得ないと思ったことでしょう。

しかし、こんなことは、今の日本人はほとんど忘れています。というより、戦後の教育によって、こうした日本の良さ、素晴らしさをほとんど教育されなくなってしまいました。しかし、日本のこうした神話や、格式と伝統は、宗教の世界などは超越しており、生活の隅々まで行き届いており、戦後の教育によって、このことが教えられなくても、日本人として生まれ、日本人の伝統を受け継いだ日本人にとっては、潜在意識の中に埋め込まれて、今も息づいています。


現代風に描かれた天照大神

だからこそ、伊勢神宮に1500万人もの人々が参拝をするなどという、とてつもないことが起こったりするのです。世界のどのような施設でも、これだけ多くの国民が訪れるものはないと思います。先日観た、ホワイト・ハウスダウンという映画では、女の子が、年間でホワイト・ハウスを訪れる人々は、150万人と言っていたのを思いだします。

マルローや、ユングが語ったように、おそらくこれからの時代は、霊性が支配するようになると思います。そうして、マルローが語るように、神話が現代なお生きているのが日本であり、日本とは、それ自体、神話そのものの国で、他国の影響を吸収し切って、連綿たる一個の超越性なのです。霊性の根源に万世一系の天皇があるのです。

他国の影響を吸収しきってというというと、日本の神道では、八百万の神といって、昔から他者の神や文化を全部受け入れ、その上で、連綿たる一個超越性を保っているという点にも示されているように、素晴らしい考え方です。

宗教は良いことではあるのですが、それが教条的になると、酷く残虐になる場合もあります。魔女狩り、宗教戦争、十字軍、現代のイスラム原理主義の行き過ぎによる、過ちなどの悲惨な事例は、枚挙に暇がありません。しかし、日本の場合は、宗教ではなく霊性の次元にまで高めてしまったため、そのようなことはありません。"

このような霊を重んじる精神世界にあった日本人は、当時のイエズス会の宣教師たちにとっては、驚天動地の存在だったと思います。

当時の宣教師たちは、自分たちのキリスト教が世界で最も進んでおり、キリスト教文明を知らない野蛮な極東の日本の人々を宣教し救うという使命感に燃えてに来日したのでょうが、実際に日本に来てみて、身分の高い人から低い人にも接してみて、日本人たちが、当時の世界の中心のヨーロッパの水準からいえば、とてつもない霊性を重んじるという素晴らしい精神世界を実現していたことに驚愕したと思います。

科学技術に関しては、確かに立ち遅れていましたが、その精神性の高さには驚愕したものと思います。

そうして、このような高い精神世界を持つ日本人に対して、世界の他国々のように布教しても、できないと悟り、それをヴァチカンに知らせ、ヴァチカン側もそれを理解したため、あれほどの権威を持つヴァチカンですら、日本独自ルールを作らざるを得なくなったのです。

イエズス会宣教師フランシスコ・ザビエル

おそらく、当時の宣教師の中にも、日本の霊性を重んじる精神世界は、いずれ宗教を超えるかもしれないと感じた者も大勢いたものと思います。だからこそ、宣教師が日本に来ると教義に疑問を持ってキリスト教を捨てることが続出したため、当時のヴァチカンにおいては日本は、「宣教師の墓場」と恐れられたのです。

その影響は計り知ることはできません。おそらく、先に掲載したヴァチカンに、昭和の殉難者1068柱の霊を祀るなどということも、ヴァチカンは、このような日本の霊性を重んじる精神世界に敬意を評したためであると考えられます。

そうして、日本の霊性を重んじるという精神は、いずれ世界の宗教にも影響を与えるかもしれません。いや、すでに上記のようなことから、良い意味でヴァチカンですら影響を受けているかもしれません。

こんな豊な精神世界に生まれ育った私たちは、今一度日本の霊を重んじる精神を振り返るべきです。なぜなら、いずれ、これが世界に大きな影響を与え世界を変えてしまうかもしれないからです。

そんな時になって、日本の精神世界を理解しないニッポン人(日本の伝統文化を継承しない日本人という意味)ばかりになってしまえば、日本は日本でなくなり、日本人は日本人でなくなり、凡庸な国、凡庸な人になってしまうからです。

もしかして、あたなはこの素晴らしい精神世界を忘れて、凡庸なつまらない人になってはいませんか。そうであっては、いけないと思います。



私たち日本人は、このような国日本に誇りを持ち、自信を持ち、世界に日本の素晴らしさを伝えてていくべきです。日本のやり方が、世界伝わりそれが理解されれば、世界は変わります。

あのどうしようもない陰鬱な時代の象徴であった民主党政権など、悠久の歴史の流れの中に咲いた一時の徒花に過ぎなかったことが明らかになりました。日本は、1,000年に一度の震災から力強く復活しつつあります。過去には、原子爆弾を2回も落とされ、国土は焦土と化しましたが、霊性を重んじるという豊な精神世界を持つ私たちの日本は力強く復活しました。

連綿たる一個の超越性である日本は、このような災厄からも過去おいては何度も立ち直ってきましたし、将来も何度でも力強くたちあがることでしょう。朝廷をはじめとする私たち日本人の日本の伝統文化は、これからも悠久の歴史の中に燦然として輝き続けるどころか、さらに輝きを増すことでしょう。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2014年6月6日金曜日

オウンゴールで惨敗した中国の「三戦」広報戦略―【私の論評】中国の広報外交オンチぶりは以前からそうであり、まともに戦えばねじ伏せることができることを安部総理は実証してみせた(゚д゚)!

オウンゴールで惨敗した中国の「三戦」広報戦略

アジア安全保障会議で中国を名指しで非難するヘーゲル米国防長官


 5月30~31日、シンガポール。今年の「アジア安全保障会議」ではちょっとした異変が起きた。これまでは中韓の学者が場違いの対日「歴史問題」批判を繰り返し、日本が槍玉に挙げられることも少なくなかった。

 ところが今回は日本の存在感が際立っていた。安保関連の民間国際会議で日本がこれほど注目されたのは恐らく初めてではないか。

 逆に言えば、中国が「対中懸念」大合唱のなか、全面的に孤立したということ。日本では中国の反日プロパガンダ、特に三戦(輿論戦、心理戦、法律戦)の脅威を強く警戒する声が高まっていたが、今回は中国対外広報戦略の致命的欠陥が露呈したようだ。というわけで、今回のテーマは中国「三戦」の実態である。

 それにしても中国の体たらくは尋常でない。ご自慢の「三戦」戦略はいったいどうしたのだろうか。

 日米はもちろんのこと、オーストラリア、ベトナム、タイの国防相までが、表現ぶりに濃淡はあるものの、「地域の緊張を高める」中国を口々に批判し、議場では「深刻な懸念」や「国際法違反」なる発言が飛び交った。

 これに対し、会議に出席した人民解放軍・王冠中副総参謀長は「(日米)は歩調を合わせ、会議の場を利用して発言し、中国への挑発と挑戦をした」「日本よりは米国の方がマシだ」などと反論したそうだが、およそ反論になっていない。これほどの四面楚歌の中で孤軍奮闘する中国軍人を見た記憶はない。



 ところでこの会議、名前は仰々しいが、政府主催の公式会合ではない。英国の有力民間シンクタンクIISSが主催するシンポジウムで、安全保障屋の間では「シャングリラ会議」と呼ばれてきた。発言者は基本的に招待ベースで決まるのだが、今回はとにかく異例ずくめだった。

 最も驚いたのは、初日夜の夕食会で安倍晋三首相が演説を行ったことだ。日本の首相の参加は初めてであり、しかも名誉あるオープニング夕食会で基調演説を行うというのだから、びっくりした。スピーチも当然招待ベースだから、今回は主催者側から日本にお声がかかったということ。興味深いではないか。

 今回出席した親しい友人によれば、欧米の参加者の多くは安倍首相による「右傾化・ナショナリズム丸出しの対中批判」を内心予想していたという。

 こうした下馬評に反し、安倍演説は法の支配を前面に出し、中国を一切名指ししない、実に格調の高い内容だった。これにより、日本の態度に懸念を有していた一部の参加者の見方は、「安倍首相もなかなかやるじゃないか」という評価に大きく傾いていったそうだ。

 ここからは筆者の独断と偏見に基づき、今回中国の広報戦略が失敗した理由を分析してみたい。

 平成21年の防衛白書は「三戦」について次の通り解説している。

●「輿論戦」とは、中国の軍事行動に対する大衆および国際社会の支持を築くとともに、敵が中国の利益に反するとみられる政策を追求することのないよう、国内および国際世論に影響を及ぼすもの。

●「心理戦」とは、敵の軍人およびそれを支援する文民に対する抑止・衝撃・士気低下を目的とする心理作戦を通じて、敵が戦闘作戦を遂行する能力を低下させようとするもの。

●「法律戦」とは、国際法および国内法を利用して、国際的な支持を獲得するとともに、中国の軍事行動に対する予想される反発に対処するもの。

 要するに、敵の軍人・文民の士気を力で挫き、法的正当性を獲得して、敵国大衆と国際社会に中国の軍事行動を支持させる、ということだ。

 だが、これらを詳しく読むと、「三戦」の長所がそのまま短所にもなっていることが分かる。筆者は中国の「三戦」がうまく機能しない理由を5つ考えてみた。

 第1は、過度な「力の示威行動」だ。中国の最も悪い癖はこれである。

 第2は、「メディアを支配できる」という過信である。

 第3は、「逃げ隠れする幹部」の存在だ。

 第4は、「壊れた蓄音器」が直らないことである。

 最後の、そして最も重要なポイントは、やはり「司令塔の不在」だろう。

 党には中国共産党中央宣伝部があり、国内の新聞、出版物、テレビ、映画、インターネットなどメディアすべての監視を行っている。中央宣伝部は文化部や国家広播電影電視総局をも監督し、国内メディアに対し強い影響力を持つという。

 一方、政府にも似たような機関がある。国務院新聞弁公室がそれだ。中央宣伝部のミニチュアのような組織だが、当然ここもメディアに口を出している。

 一方、軍には独立した人民解放軍電視宣伝中心がある。それでは、いったい誰が司令塔なのかというと、必ずしも党中央ではないというのが筆者の印象だ。

 今回シンガポールでは日本政府の対外広報が大成功を収めた。しかし、その理由の一部が中国側の驚くほど稚拙な広報戦略にあったことも事実である。

 「戦わずして勝つ」はずの人民解放軍には今後とも「戦わずして敗れる」経験を繰り返してもらわなければならない。日本側には新たな国際広報戦略が求められている。

この記事は要約記事です。詳細をご覧になりたい方はこちらから(゚д゚)!

【私の論評】中国の広報外交オンチぶりは以前からそうであり、まともに戦えばねじ伏せることができることを安部総理は実証してみせた(゚д゚)!

上記の記事では、中国の広報・外交ベタを指摘していますが、私としては、随分前から中国の広報・外交はかなり稚拙で低レベルであると思っていました。彼らは、国内で自分たちの間で通じる理念や観念が国際社会でも通用すると思っていますが、そんなことは全くないです。

そうはいっても、過去の日本の広報や外交は酷い低レベルだったので、このようなことを言っても、誰も納得しなかったと思いますが、今日安部総理がそれを実証したということだと思います。

これに関しは、ずっと以前のこのブログにも掲載したことがあります。

その記事のURLを以下に掲載します。
騙されないために、人を騙そうとするテクニックを学ぼう―【私の論評】これは、国対国の外交にも通じるテクニックだ!!中国は外交の落第生?

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事では、当時(2010年10月31日)ライフハッカーの記事でタイトルは「騙されないために、人を騙そうとするテクニックを学ぼう」という記事の内容から、中国の日本をだますテクニックを読み取り、その結果として中国が外交の劣等生であることを主張しました。以下に該当する部分のみ掲載させていただきます。

ちらみにライフハッカーでは、人を騙すテクニックとして、以下の様なことが示されていました。


人を騙すテクニックとは? 
■感情を操って論理的な決断をさせる  
■自分の感情をコントロールする  
■チャーミングで魅力的な人間だと思わせる  
■信用させ、疑いを晴らすそうとする  
■羊の皮をかぶった狼
この項目に沿って、私は中国側の日本を騙すテクニックに関して以下のような解説をしました。
■感情を操って論理的な決断をさせる中国にとって得な方の選択肢を、日本に「これが正しい選択なんだ」と、感覚的にでも信じさせることができれば、日本は自分で考えて選択したのだ、と思い込みます。だから、漁船を追突させたり、反日デモをしかけたりして、いかにも何か問題があるように感情に訴えかけます。さらに、レアアースの実質的な禁輸、その他日本観光の中止や、様々な手段を講じて、怒りや、憤りの感情、恐怖心を煽っています。感情を操る方法というのは、多かれ少なかれこのようなロジックに基づいています。 
■自分の感情をコントロールする相手に共感させたり、恐怖心を抱かせたり、必要に応じて相手の感情を自由自在に操るためには、自分の感情をコントロールすることが重要になります。自分の感情がコントロールできる中国は、日本の国民感情をもコントロールできる能力を持とうとしている可能性が高いです。 
■チャーミングで魅力的な人間だと思わせるいつもニコニコしてみんなに好かれている人が、突然感情的な一面を見せると、絶大な効果があります。相手の感情をコントロールする人は、ただ演技をするだけでなく、演技が効果的に使えるよう、常日頃から布石を打っているのです。怖いですね...。 
中国も同じことです。このブログでは、中国は、第二の経済大国になっている可能性はかなり低いし、実体はボロボロであることを掲載しましたが、 世界各国に対して、魅力をアピールするために、出鱈目の経済報告などを平気で出しています。  
さらに、オリンピックや、万博などを国威発揚に利用し、さらに魅力を演出しています。さらに、将来の発展性などさかんにアピールています。この点では、中国は十分成功しているようにみえます。 
しかしながら、このような手は、マスコミには通じるものの、アメリカをはじめとする、各国の情報機関までは騙し通すことはできません。なにせ、日本に住んで、中国になどほとんど行ったこともないような私でも、中国の内情をかなり知ることができます。  
■信用させ、疑いを晴らすそうとするこのへんの配慮は中国には欠けているようです。強硬策ばかりとっていては、日本側は疑いぶかくなるばかりです。この点からすると、中国は落第です。このあたりは、やはり、ドイツやイギリス、フランスのほうがはるかに優っています。これに関しては、アメリカも下手ですね。 
■羊の皮をかぶった狼最初、これを見たときは、文字通りのことを頭に思い浮かべ、民主化もされておらず、法治国家化もされていない、チベットやウィグルを平気で弾圧する中国、建国以来、暴動が絶えず、最近でも、小さなものまで入れると、年間で2万件もの暴動がおこる中国の姿にびったり当てはまると思いました。しかし、この意味するところ、良く読み込むとこれとは、全く異なるようです。 
このテクニックの趣旨は、自分を善人だと信じさせるためには、ひたすらネガティブな感情を表に出さないということです。相手の行動を批判したり、例え誰かが間違いを犯したとしても、その人のことを批難したりはしません。徹底的に思いやりのある利他主義者を演じるのです。 
利己的な中国は、こうした利他主義を演じることができず、この点からは全く外交になっていません。 中国側としては、日本側が「尖閣の領土問題に関して棚上げ」に賛同すれば、ころりと態度を変えて、「羊の皮をかぶった狼」を演じる腹積もりだと思います。しかし、その前の段階で、かなりネガティブな感情を演出し、日本の行動を批判しています。 
日本国内では、日本の外交は全くだめで、中国に一方的にやられているというような感想を持つ人が多いですが。私は、そうとばかりは言えないと思います。特に、「信用させて疑いをはらそうとする」、「羊の皮を被った狼」というこの二点に関しては、中国には全くそのような配慮がなく、外交の落第生といっても良いと思います。 
この二点に関する配慮が全く欠けているため、今回の事件によって中国は、世界中に、中国の後進性、異質性の念を強く植えつけたと思います。特に、日米両国に対して、そのような念を強烈に抱かせたことと思います。日本国内における多くの人々の中国幻想の酔いをさます結果になったと思います。
それにしても、やはりこの読みはあたっていたようです。もともと、広報・外交ベタの中国の本質が安部総理によって暴かれたようです。

それに現在以前のブログにも掲載したように、中ロ国境は国境溶解という現象にみまわれていますが、国境そのもの自体については、中国はロシアに一方的に譲歩してロシアのいうがままに定めたという経緯があります。これは、中国人民が知ったら怒り出すに違いありません。

ロシアは、小国になっているにもかかわらず、現在までのところ国境や海域については中国には一歩も譲っていません。これについて、中国が何かやろうとすれば、ロシアはすぐに、軍事力などを用いて反撃する用意がありますし、そのことは中国も良く知っていて手を出せないだけです。

現代中国は、建国から70年の歴史しかなく、建国してから数十年は自国国内の問題や、近隣のちヘット、ウイグルなどの侵略で精一杯で、もともと対外向けの広報や、外交などはまともにやったことがないというのが実情です。

まともな先進国の国民など、テレビCMでも手を変え品を変え、いろいろと訴求されることには、慣れきってしまっています。先進国に対しては、広報・外交も手を変え品をかえ、いろいろなアプローチをしないとうまくいくはずがありません。

なのに、中国はいつも同じように、傍若無人の限りをつくすばかりです。これには、日本の国民は飽々していることでしよう。

いっも一方的に相手を責ているだけでは人は騙されない

もともと、低レベルなのですが、日本など中国の低レベルな広報・外交で経験のない稚拙さ丸出しの傍若無人な態度にあたふたしただけであり、野蛮で粗野な彼らには、安部総理のように名指しで言うべきことは言うのが正しいやり方です。

彼らは、このままでは国際的に孤立し、国内では今までは稚拙な広報・外交で、何とか人民の憤怒のマグマを日本に向けることができてきましたが、安部総理に対してはそれをやっても効果は出ないため、今後は人民の憤怒のマグマをまともに受けることになることでしよう。

経済自体が駄目になり、貧富の差も増すばかりで、日本対する広報・外交に対する優位性を失った彼らは、現体制を変えられなければ、破滅するしかないでしょう。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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