国会図書館の蔵書電子化-その持つ意味は?

国会図書館と言ってもピンと来ない方は、上の動画を見ていただくとそのすごさと、今回の電子化の持つ意味が良くわかると思います。

貴重な名著をいつでもどこでも読めるように―。3000万冊を超える国会図書館の蔵書をデジタル化して全国で閲覧可能にするための法改正に政府が着手する。まずは都道府県立図書館の専用端末と接続。将来はインターネットを通じて自宅やオフィスで簡単に読めるようにする方針だ。

政府は5月ごろまとめる知的財産推進計画2008にこの方針を盛り込み，2009年の通常国会での法改正を目指す。

国内の出版物は国会図書館への納本が義務付けられており，あらゆる分野の本がそろっている。ただ館外貸し出しはしていないため使い勝手が悪いとの批判が出ていた。

図書館同士の電子情報の送受信を認めていない著作権法を改正。京都府にある別館や都道府県立図書館とで情報を共有できるようにする。いずれは大学やネット関連企業などと連携し，ネットを通じて利用者が自身のパソコンで閲覧や一部複製ができるようにする。

国会図書館の蔵書数は06年度末時点で3364万点。江戸時代以前の印刷物や政治家の日記など貴重な資料も保有している。デジタル化は1%未満で，こちらの作業促進も課題となる。

日本経済新聞の昨日夕刊に出ていました。国立国会図書館は蔵書数が群を抜いて多いですが，ほとんどが閉架式 であり，また全国に2箇所しかないことから，蔵書へのアクセスが極めてわるい状態にありました。しかしこの構想が実現すると，まずは各都道府県立図書館に 行けばオンラインで閲覧ができるようになります。将来的には個人でもネット経由で利用できるとすると，調べ物をするスタイルが大きく変わりそうです。

現在インターネットを流れている情報は、系統だったものではなく、調べるのも大変だし読んだとしても、その内容が正しいかどうかなどは、確証があるわけではありません。さらに、2次情報が多く１次情報にたどり着くのは大変でした。さらには、日本の図書館の電子化は遅れています。たとえば、源氏物語などの古典の電子化されており、中にででくる語句などの検索をしたり、一つの作品の中に出てくる特定の語句がいくつ出てくるかのカウントできるようになっています。しかし、この古典のデーターベースは日本ではなくて、ミシガン大学にあるという具合です。

これを機会に日本の情報化どんどん進めてほしいものです。とにかく、学問上の知識でも何でも、体系だった検索しやすいものにしていただきたいです。これらが、自分の机で調べられるようになったら、それこそ革新的だと思います。多くの人が多くの情報に接して、新たな発見が多く生まれるかもしれません。

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