昨年末、いつになく慌しいなか総選挙が行われました。結果は自民党の圧勝で終わり、安倍晋三政権が誕生しました。これは自民党の勝利と言うよりも、国民から強い批判を浴びた民主党の敗北と見るべきでしょう。混迷を続けた民主党は党内がバラバラで一体感がなく、挙げ句の果てに多くの離党者を出し、内部崩壊してしまったのです。仕方なく、票は消去法的に自民党に流れたわけです。
振り返って見ると、民主党政権は立派な公約を掲げながら、政策には明確なビジョンが示されず、二転三転して筋が見えませんでした。これは民主党が、考え方も思いも異なる集団の単なる寄せ集めだったからです。これでは、党内に求心力もガバナンスも生まれません。ここで問われたのが、民主党のレゾンデートル(存在理由)です。なぜ民主党が存在しなければいけないのか、その意義が明確でなく、結局は有権者に見放されてしまいました。
民主党と同じく存在意義を問われる電機メーカー
この「民主党」という言葉を企業名に置き換えてみると、何か既視感を覚えるものがあります。日本の大手電機メーカーはかつてないほどの大幅な赤字を抱えて苦境にありますが、そのある1企業が置かれている状況と、極めて似ているのです。トップが求心力を失い、ガバナンスが欠け、社内組織がバラバラになり、ヒット商品を生み出せず、海外では顧客離れが起き、韓国メーカーに大敗を喫してしまいました。
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【私の論評】電機メーカーでも考えられない、衰退する民主党の象徴鳩山氏のiPhoneよりも思慮が足りない異常行動はこうして律せよ!!
実はiPnoneを持っている彼女のほうが鳩山さんよりも思慮深い? |
しかし、デフレ・円高が解消されれば、電気メーカーなどの本当の姿が見えてくるのではないかと期待しています。この異常な状況の中で、電機メーカーなどに評価を下すのは間違いだと思います。これについては、電機メーカーではありませんが、マクドナルドを例にとって、以前にもこのブログに掲載したことがあります。以下にそのURLをコピペしておきます。
マック、崩れた「勝利の方程式」:日経ビジネスオンライン―【私の論評】民間のデフレ対策もそろそろ限界、潔さではどうにもならない状況に!!
この記事の中では、20年近くにもわたって、円高・デフレが続く異常な日本では、円高メリットが追い風になってきたマックですら、業績不振に陥っている状況を解説しました。私自身は、たとえ既存型の電機メーカーであっても、維持存続できるような状況が当たり前なのであって、今の状況は異常だと思います。
その意味で上の記事の論点は、間違っていると思います。そもそも、市場で円高・デフレの圧力にさらされている電気メーカーと、マスコミが空気をつくりだし、多数の国民を欺き、徹底的に後押してきた民主党を比較するという事自体が間違いではないかと思います。
論点にするなら、デフレ・円高傾向を勘案するか、あるいは、この傾向が緩和された後のことまで勘案した上で、論点にすべきでした。
ただし、私は、現在の電機メーカーのやり方がすべて正しいなどという気はさらさらありません。現在の若干の円安傾向においても、トヨタは、沸き立っているというのに、ソニーは相変わらず不振です。やはり、円高・デフレ傾向を除いても旧態依然としたところがあるのだと思います。
その大きな原因は、やはりこのブログにも掲載したように、メイカーズ・ムーブメントを理解していないというところにあるのだと思います。メイカーズ・ムーブメントに関しては、以前にもこのブログにも掲載したことがあります。
「ロングテール」「フリー」著者が提唱する“メイカーズ革命”で日本が再起動する?―【私の論評】本年最後の話題として「メイカーズ」は取り上げないわけにはいかない!!
詳細は、上の記事をご覧いただくものとして、現在では、誰もがものづくりができる時代が到来しつつあるなか、今のままでの電機メーカーでは、このムーブメントに乗っていけるわけがありません。この時代の流れに乗るには、二つの方向性があります。一つは、世界中のユーザーに向けて、素晴らしいアイディアを発信して、ユーザーを魅了し続けることです。これは、アップルとかダイソンなどか実施している方式です。これらの企業は、自社で試作品を作成することはあっても、大量生産することはないし、設備もありません。
もう一つの行き方は、それこそ、アップルやダイソンの大量生産を受託するような企業の行き方です。アップルや、ダイソンのような企業による仕事を受注するだけではなく、それこそ、個々人メイカーズの考えた製品を受注して、柔軟に生産をする受託企業です。
日本の既存メーカーであれば、この二つを両方ともできるかもしれません。しかし、両者は全く企業文化が違うので、両者をいっしょにして経営することは不可能です。両者を全く別会社にして、独立企業として両者を親会社が統合管理するというような方式が望ましいと思います。
これが、次世代の企業の事業モデルとなるかもしれません。メイカーズが台頭したとしても、いわゆる、受託企業それもメイカーズの要望に柔軟に対応できる受託企業がなければ、絶対になりたちません。これがなければ、メイカーズもお手上げです。このことを既存電機メーカーは理解すべきでしょう。私は、これを認識したところから、日本の電機メーカーの逆襲が始まるものと期待しています。
それにしても、民主党と電機メーカーの比較には無理があること、昨日の記事をご覧いただいてもお分かりになると思います。
安倍首相、初外遊に出発 東南アジア3カ国「価値観同じ国と関係強化」―【私の論評】安倍首相の中国外しに、鳩山外交で応酬したつもりの中国の国際感覚?!!
最早、日本の多くの国民は、鳩山氏の馬鹿さ加減は良く知っているし、今更こんな人を相手にしても、やっぱり、鳩山と、中国はとっても変という印象をさらに深めるだけだと思います。この記事では、主に中国の動向を掲載しましたが、鳩山さんの行動もいかがなものかと思います。こんな人が初代の総理をつとめた民主党も、全く人を見る目がなかったということだと思います。
安倍総理が、東南アジアを歴訪する今、鳩山さんを呼んで、意見交換するなど、中国もいよいよ焼きが回ってきたのかもしれません。というより、中国は、あの 大規模な官製反日デモをやったり、尖閣上陸をした時点ですっかり焼きがまわって、もう、将来に何の展望も見出すこともできないと思います。
これに関しては、本日も以下のようなニュースが舞い込んでいます。
鳩山元首相、南京大虐殺記念館を訪問 中国のネットでは歓迎書き込み:
中国を訪問中の鳩山由紀夫元首相は17日、江蘇省南京市で日中戦争時に旧日本軍が行った中国人大量殺害などの記録を展示している「南京大虐殺記念館」を訪問する。日本の首相経験者が同記念館を訪れるのは、海部俊樹、村山富市両元首相に続いて3人目。もう、どうしようもないというか、語るに落ちたというか、飛ぶ鳥後を濁すというか、何と表現をして良いがわかりません。こんな人が仮にも日本の宰相であったということに、ただただ恥じ入るばかりです。
民主党のこうした「おこちゃま」ぶりは、以前にもこのブログに掲載しました。そのURLを以下に掲載します。
たかじんそこまで言って委員会20130113 安倍総理が出演―【私の論評】驚愕の飯島勲参与の発言!!官邸が左翼に占拠されるとはこういうことだ!!
詳細は、上の記事をご覧いただくものとして、民主党の「おこちゃま」ぶりの部分のみ以下にコピペしておきます。
民主党政権は官邸に左翼や前科1犯の者が出入りできるようにしてて、機密情報がいつ漏れてもおかしくない状態になってた。村役場以下の状態でした。官邸に 入れるカードが1000名に配られていた。その中の80名は左翼的な人たちで、公安からマークされている人だった。それに、私が調べた範囲では、その中に 一人明らかに犯罪者が存在した。 新聞は6紙の中で1紙選んで回し読み、来客があってもお茶が出ないというか、原則自分持だった。重要なポストの人にも、車がなくて、電車や地下鉄で移動す るなどのことがあった。名刺も自分持ちの部分があった。
もう、ほとんどどうにもならない、民主党の実体が浮き彫りになっていると思います。鳩山さんのこのようなありえない異常行動は、「おこちゃま」民主党の象徴であり、だからこそ、初代首相の座に鳩山さんがつくことができたのだと思います。
この鳩山さんの異常行動一体どうしたら律する事ができるのでしょうか?本当に困ったものです。鳩山さん、iPhoneは持っておられるのでしょうか?もし、持っていなかったらiPhone5でも持たせて、siriでも、使わせると良いと思います。
思慮深い?siriの画面 |
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