2021年11月7日日曜日

遠山元財務副大臣を任意聴取 東京地検―【私の論評】特捜部の捜査の進展次第では、今後、政界にも波及する見通しが強まった(゚д゚)!

遠山元財務副大臣を任意聴取 東京地検

遠山清彦氏

日本政策金融公庫の融資を違法に仲介した貸金業法違反容疑の関係先として公明党衆院議員事務所が家宅捜索を受けた事件で、東京地検特捜部が、元財務副大臣で同党の遠山清彦元衆院議員(52)から任意で事情聴取していたことが7日、関係者への取材で分かった。遠山氏は、融資の違法な仲介などへの関与を否定したという。

事件をめぐっては、東京都内で環境関連会社を経営する男性会社役員(74)ら2人が貸金業の登録がないまま、新型コロナウイルス禍で融資を求める複数の業者に対し、公庫の担当者を紹介するなど契約を仲介していたとされる。貸金業法は無登録で融資仲介を行うことを禁じている。

特捜部は8月、遠山氏の元秘書2人と太田昌孝前衆院議員(60)の元秘書1人が、会社役員らから依頼され仲介に関与した疑いがあるとみて、太田氏の事務所と、遠山氏の元秘書2人が秘書を務めていた吉田宣弘衆院議員(53)の事務所を家宅捜索していた。

関係者によると、男性役員はこれまでの特捜部の聴取に、複数の業者から融資成立の謝礼を受け取っていたと説明。「遠山氏側には年間現金数百万円を渡した」と供述する一方、「現金は融資とは無関係だ」と主張しているという。

特捜部は6日に遠山氏を参考人として聴取。関係者によると、遠山氏は、元秘書2人が公庫の融資の担当者名を伝えるなど男性役員に協力していたことは認めた上で、「融資に関して現金は受け取っておらず、無登録の貸金業などには関与していない」などと説明したという。

【私の論評】特捜部の捜査の進展次第では、今後、政界にも波及する見通しが強まった(゚д゚)!

遠山清彦氏といえば、緊急事態宣言下の深夜に東京・銀座のクラブを訪れたことが批判を浴びていたことが記憶に新しいです。遠山氏は、1月29日に党幹事長代理を辞任していました。

遠山氏は10月1日、国会内で記者団に「政治への信頼を深く傷つけてしまったことに対して心からおわびしたい。次の選挙で立候補する意思は持っていない」と述べました。

遠山氏は、自らが代表を務める資金管理団体からキャバクラやスナック4軒での飲食代計約11万円を支出していたことも判明。総務省に政治資金収支報告書の修正を届け出ていました。

遠山氏は2001年に参院議員に初当選。2期務めた後に、衆院にくら替えし、4期目でした(比例九州ブロック)財務副大臣を務めました。2月1日、議員辞職願を大島理森衆院議長あてに秘書を通じて提出し辞職していました。

融資の仲介を主導したとされる男性会社役員(74)が東京地検特捜部の任意の事情聴取に、同党の遠山清彦元衆院議員(52)に「現金計約1000万円を手渡した」と供述していることが、毎日新聞社の関係者への取材で判明していました(11月5日)。遠山元議員が副財務相に就任していた2019年9月から約1年間、複数回にわたり提供したといいますう。特捜部は現金の趣旨を慎重に調べている模様です。

この男性(74)は、詐欺罪などで社長らが特捜部に逮捕・起訴された横浜市の太陽光発電関連会社「テクノシステム」の元顧問です。

特捜部は8月、日本政策金融公庫の新型コロナウイルス特別融資を巡り、遠山元議員の元秘書らが無登録での融資仲介に関与したなどとして、貸金業法違反容疑の関係先として遠山元議員の自宅などを家宅捜索。捜索令状の容疑者はこの男性でした。 

関係者によると、この男性(74)側は20年4月以降、資金繰りの苦しい複数の会社から「融資を早く受けたい」との依頼を受け、親交のあった遠山元議員の元秘書に公庫の担当者を紹介するよう仲介。

この男性(74)はテクノシステムなどから現金を預かり、遠山元議員に渡した疑いがあります。公庫は財務省が所管しています。 


この男性(74)が融資を仲介したのは延べ100件程度とみられ、中には融資が早期に実現した例もあったといいます。現金は仲介への謝礼の可能性がある一方、特別融資制度の創設前に提供されたものもあるといい、特捜部が趣旨を慎重に調べています。 

男性は毎日新聞の取材に「詳しいことは話せない」と答えた。遠山元議員は家宅捜索を受けた8月、「男性から現金を受け取ったことはない」と説明していました。

この男性(74)は、上でも述べたように、詐欺罪などで社長らが特捜部に逮捕・起訴された横浜市の太陽光発電関連会社「テクノシステム」の元顧問です。

金融機関に嘘の書類を提出して融資金約11億円を騙し取ったとして、東京地検特捜部は5月27日、太陽光発電関連会社『テクノシステム』社長の生田尚之容疑者(47)ら3人を詐欺容疑で逮捕しました。

生田容疑者らの逮捕容疑は昨年3月~7月ごろ、太陽光発電やバイオマス発電事業への融資をめぐり、虚偽の名目で融資申込書などを提出、阿波銀行(徳島県)と富士宮信用金庫(静岡県)から計約11億6500万円を騙し取ったというものです。

他にもテクノ社は同じ手口で、金融持ち株会社『SBIホールディングス』傘下の金融ネット仲介会社『SBIソーシャルレンディング』から約400億円の融資を受けていました。


SBIグループや信用金庫がなぜ、こんなに簡単に騙されるのでしょうか。その理由の1つはテクノ社の広告塔として小泉純一郎元首相が協力していたからでしょう。また、テクノシステムの影の実力者といわれているのが、世界最大級の洋上風力発電を計画する企業のH代表です。

H氏は小泉元首相が常連の赤坂の小料理屋『津やま』の女将を生田社長に紹介したことから、小泉元首相とパイプができたとされています。テクノシステムに対しては、融資先の金融機関に〝小泉元首相の写真を見せて信用させろ〟と資金調達の指南役を務めていたようです。

生田社長は小泉元首相を広告塔として利用する傍ら、長男で俳優の小泉孝太郎は、テクノシステムのホームページやパンフレット、CMに登場させています。

テクノ・システムのCMに登場した小泉孝太郎氏 クリックすると拡大します

生田容疑者が近づいた政治家は、小泉元首相だけではありません。小池百合子東京都知事や、今年1月の緊急事態宣言下、銀座高級クラブでの深夜豪遊が発覚して議員辞職に追い込まれた元公明党幹事長代理の遠山清彦氏らとも、親しさを吹聴していたといいます。

生田社長らは小池都知事側に計200万円、遠山氏が務めていた公明党衆議院比例区九州第2総支部に100万円の政治献金をしていました。特に〝小池都知事の金庫番〟と呼ばれているM氏と生田社長は昵懇の仲。テクノ社が買収した銀座の老舗フランス料理店『ドン・ピエール』(事件化した後に売却)で、小池都知事を接待していたされています。

その他にも、生田容疑者と親しい政治家の名前が数人挙がっています。小泉進次郎氏(環境大臣当時)はある日突然、ここは良い風が吹いているから再生エネルギー特区としてスーパーシティを作り、日本のエネルギー政策を転換するんだよと言い出し、レジ袋を有料化しながら「このエネルギー基本計画案では、2030年度の再生可能エネルギーの導入目標を『36~38%』とする」と力強く語りました。


再生エネルギーの割合を増やし、温暖化ガスを削減して、世界的な気候変動がより破壊的なことにならないようにする、という方向性には誰も反対しないかもしれません。ただし、それがどういう手順で、いかなる実現可能な目標設定であるべきかについては、本当はきちんと科学的根拠やプロジェクト上の達成スケジュールを組み合わせて考えていかなければなりません。

永田町筋では、特捜部の捜査は「小泉元首相の反原発運動潰しから始まった」という見方もされています。それだけに政界ルートは徹底的に洗い出されることになる可能性もあります。

特捜部の捜査の進展次第では、今後、政界にも波及する見通しが強まっている。頂上作戦が始まったようです。

【関連記事】

小泉進次郎氏「原発処理水」言動に批判集中! 有本香氏「悪しきポピュリズムの典型」―【私の論評】勉強不足の原因は、主なる情報源がテレビ・新聞だからか?

評論家の石平氏 進次郎環境相の太陽光パネル義務化発言は「立派な憲法違反」―【私の論評】小泉氏は日本の環境大臣として「日本の石炭による火力発電は太陽光パネルよりクリーンなこと、これって意外と知られていません」と発言すべきだった(゚д゚)!

0 件のコメント:

バイデンが持つウクライナ〝泥沼化〟戦略―【私の論評】ウクライナで失敗すれば、それは米国の失敗ではなく「中露・イラン枢軸国」の「米国連合」への勝利となる(゚д゚)!

バイデンが持つウクライナ〝泥沼化〟戦略  ワシントン・ポスト紙コラムニストのデビッド・イグネイシャスが、1月6日付け同紙に、バイデン政権はウクライナをロシア軍に攻め込まれてもこれに頑強に抵抗するハリネズミのような国にすることを検討しているとの論説(‘Biden wants to ...