まとめ
- 中国が尖閣諸島周辺海域に天然ガスなどを掘削作業装置(リグ)を運ぶと発表
- リグを運ぶ海域は日中中間線からも大きく日本側に入り込んだ場所
- 中国はこれまでにも一方的にガス田などを開発してきたが、今回はさらに強硬な措置
- 中国政府は福島第一原発の処理水放出を批判しており、今回の措置は圧力を強める狙いか
- 作業装置が設置された場合、日中間の緊張が高まる
天然ガスなどを掘削する作業装置(ドリルシップ型)リグ |
中国は、日本が実効支配する沖縄県尖閣諸島の周辺海域に、天然ガスなどを掘削する作業装置を運ぶと発表た。この海域は日中中間線からも大きく日本側に入り込んだ場所にあたり、日本政府は危機感を示している。
中国はこれまでにも、日中中間線の付近で一方的にガス田などを開発してきたが、今回はさらに強硬な措置に打って出てきたと言える。日本政府は、中国の行動は「従来に比べてはるかに大胆だ」と警戒している。
中国政府は、先月始まった福島第一原発の処理水放出を受けて日本政府への批判を強めてきたが、今回の措置は、日本政府への圧力を強める狙いもあると考えられる。
もし、作業装置が尖閣諸島周辺に設置された場合には、日中間の緊張がさらに高まるのは必至だ。
この記事は、元記事の要約です。詳細を知りたい方は、元記事をご覧になってください。
【私の論評】中国の挑戦に立ち向かう、安倍元首相の遺志を継ぐべき日本の決意(゚д゚)!
まとめ
- 中国の挑戦に立ち向かう時が来た!
- 習近平のナショナリズムと領土拡張主義に対抗せよ。
- 安倍元総理のインド太平洋戦略を強化し、同盟を固めよう。
- 岸田首相の防衛力増強に支持を示し、国の安全を守れ。
- 我々保守派は国際社会で存在感を示し、日本の繁栄を守り抜こう。
中国、日本のEEZ内に海上ブイ設置 松野長官明らかに―【私の論評】日本の自信と強さ:中国の挑発に果敢に立ち向かへ(゚д゚)!
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事より日本がこれに対処すべき方法に関する部分を以下に引用します。
必要に応じて、中国の野望を物理的に拒絶するために自衛隊を適切に配置する覚悟が必要です。もうすでに、中国海軍が対処するのが難しい、ステルス性の高い潜水艦などは極秘裏に配置しているでしょう。これを示すエビデンスはありませんが、これが抑止力となって、中国の尖閣諸島での示威行動の拡大を抑制していると思います。そうでないと、もっとエスカレートしていた可能性は高いです。
海自の最新型潜水艦「白鯨」(SS514) |
尖閣諸島に中国の民兵や漁民が頻繁に上陸したり、挙げ句の果に南シナ海のように実行支配をしていた可能性すらあると思います。最近、東シナ海での中国の活動が活発化しており、我々保守派はその挑戦に立ち向かうべき重要な岐路に立たされています。中国が日本のEEZ内に海上ブイを設置したことや、尖閣諸島周辺海域での天然ガスの掘削計画を発表したことは、我々にとって大きな警鐘です。この海域は日中中間線からも大きく日本側に入り込んでおり、日本政府は危機感を抱いています。
日本の潜水艦が尖閣諸島周辺に配備されていたとしても公表されていない可能性が高いです。中国の活動に関する情報を収集し、中国の野望を抑止し、日本の支配権を主張するために、あからさまな挑発を避けながら、この地域を積極的にパトロールしていると考える理由はたくさんあります。日本の潜水艦艦隊の能力は高く、このような秘密任務は標準的な作戦手順です。
これ以外にも、海保ではなく、海自の護衛艦を派遣したり、尖閣諸島に施設を構築したり、監視員を常駐させるなどのことも考えられます。これは最後の手段であるとも考えられてきましたが、もうこれを段階的に実施する時期にきたといえるかもしれません。強く反抗的な姿勢だけが、中国を攻撃的な行動から引き下がらせるでしょう。
これに対する対策は、中国に対して日本の力を誇示する以外にないと思いますが、それにしても、この時期に中国がわざわざこのようなことをするには、それなりの背景があると思います。
まず、習近平は現在自らの権力を固めるため、ナショナリズムを煽っていることがあります。習近平は、国内の支持を集めるために、領土問題で自身を強く見せたいのでしょう。日本を威嚇することは、習近平が力の誇示をするには、もっと簡単な方法なのでしょう。
中国経済は最近、トランプ大統領から始まる、対中国制裁と自らの不始末のせいでかなり減速していますし、改善するにはかなりの時間を要しそうです。習近平は中国国民の気をそらすために危機を演出している可能性が高いです。日中対立を煽り、日本にその責任をなすりつけ、これで国民の敵愾心を煽るつもりかもしれません。中共の統治の正当性は、主に経済成長と繁栄の継続にかかっています。領土拡張主義は、強さと進歩のイメージを国民植え付ける印象操作ともみられます。
岸田首相は防衛費の倍増を表明しており、中国は日本の軍事力増強と米国等の他国との同盟強化の動きに反対しています。今、日本を威嚇するのは、日本が軍備を増強の動きを牽制するという意味もあるでしょう。
バイデン政権は、対中国政策ではトランプ路線を継承しています。これは、中国にとって脅威であり、中共は早期に彼の決意を試したいと考えているかもしれません。今押せば、バイデンは衝突を避けるために引き下がる可能性もあるとみているのかもしれません。その可能性がみられれば、中国はさらに強気にでるでしょう。
中国は軍事力を急速に拡大しています。彼らは新たな能力を手に入れ、その力を鍛え、誇示しようとしています。これを実行するには、中国の隣国であり、米国の同盟国である日本を威嚇するのは、もっともやりやすい方法なのでしょう。
中国共産党は、中国の領土支配に関する拡張主義的なビジョンを推進しています。現在他国が支配している領土であっても、「歴史的に中国領」であるとの根拠が全く薄弱な理由から、他国の領土を奪おうとしています。
以上のような背景があり、中国は東シナ海での行動を活発化させているとみられます。これは、日本の尖閣諸島などいくつかの島だけでは終わらないでしょう。私達は、中国の赤い脅威にどう対処すべきでしょうか。
結局のところ、軍事力や経済力の力しか信じていない中共に対して理想や理念を説いても無駄であり、それに対抗するには、安倍元総理が主張した「インド太平洋戦略」を強化するしかないのです。
安倍元総理 |
インド太平洋戦略とは、簡単に言ってしまえば、この地域に属する国々の同盟やパートナーシップを強化し、力のバランスによる平和を構築しようとするものです。これがあるからこそ、中国はインド太平洋地域で手前勝手な行動をやりたい放題ということはできないのです。
もし、これがなくて、日米同盟等やこの地域の国々と米国の二国間同盟やパートナーシップしかなければ、今頃中国はインド太平洋地域でやりたい放題で、とんでもないことになっていたかもしれません。
壮大な地政学的なビジョンに基づいた安倍元総理の先駆的な慧眼に今更ながら感謝したいです。
我々は彼の理念を実現し、中国の挑戦に立ち向かう覚悟を持ち続けるべきです。保守派として、我々は日本の安全と繁栄を守るために力を合わせ、国際社会における我々の存在感を示し続けるべきです。
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