2008年8月3日日曜日

IOC、中国は環境問題の約束を果たせると確信-人民の煮えたぎるマグマはどうするのか?

北京五輪 - 直訴村 4日で数千人拘束?


IOC、中国は環境問題の約束を果たせると確信
(すでにご存知の方は読み飛ばしてください)
IOC、国際オリンピック委員会のスポーツ環境委員会のパル・シュミット事務局長は、2日、北京に到着し、「中国はオリンピックを招致した時に約束したことを実現できると信じている」と述べました。

パル・シュミット事務局長はさらに、「北京は国民参加型でハイテクを利用した環境に優しいオリンピックの開催に向けて着々と準備をしてきた。北京のような大都会で急速な発展を遂げるためには、大量のエネルギーが必要とされ、また大量のゴミを生じるなど環境にプレッシャーをかけることになるが、しかし、招致した時に約束したことは果たせると信じている」と述べました。

パル・シュミット事務局長はハンガリーオリンピック委員会の会長でもあります。ハンガリーについては、「170人の選手と関係者80人からなる代表チームが北京にまもなく到着し、23種目の試合に参加することになっている」と明らかにしました。(翻訳:閣)(CRI Online 2008-08-02 16:33:06 )

人民の煮えたぎるマグマはどうするのか?
上記の環境問題にへの対策、中国は是が非でも行うでしょう。工場を閉鎖する、電気水は他県は不足しようがどうなろうが、必ず供給するでしょう。暴動は確実に鎮圧するでしょう。テロリストも木っ端微塵に吹き飛ばすでしょう。大気汚染が解消されない場合、数日前から、薬剤入りの機関砲を空に向かって発射し、薬剤を散布することにより、雨を降らせ、大気の汚染を雨で散らすでしょう。その実験はすでに、6月に実際に北京で行われています。

おそらく、国威発揚と、オリンピック開催に邪魔になることはことごとく、力ずくで排除するでしょう。ただし、北京オリンピック開催中の期間と場所だけに限ってです。

その兆候は先月から見られました。先月の中旬から、月末にかけて、有名な中国各地にある直訴村(地方の役人などが全くとりあげてくれないので、都市部の役所などの入り口に行列する人たちの集まり、小屋など建てて数ヶ月も並ぶ人もいるため、この名前がつけられた)が、解体され、4000人もの人々が逮捕拘留されてしまいしまた。

この人たちは、それなりの理由があって、大変な思いをして、遠くの都市部にまで出てきて直訴のため、長い人は数ヶ月も、そうして何回も行例に並んでいる人たちです

こうした人たちに対して、役人を大勢派遣して、とりあえずは意見を聴取するということをするならともかく、解体して逮捕拘留するとは何たることでしょうか?おそらく、行列をした人たちだけでなく、その親兄弟家族も怒り心頭に達していることでしょう。もし、直訴の内容が個人の家庭のことでなくて、村全体に関わること、あるいは地方政府の腐敗に関わることだったらどうなるでしょう。きっとその話を聴いた地方の多くの人たちが怒り心頭に達することでしょう。

中国では、前から、住民の不満はたまっていますし、それに、最近では未曾有の経済的危機に瀕していることを恩家宝首相も、湖錦濤主席が来日の少し前に公言しています。それに、チベットの問題、四川省の地震の問題など山積しています。

いまや、人民の不満のマグマは頂点に達しているといっても過言ではありません。いつどこで、大暴動が起こってもおかしくない状況です。しかし、これとても中国政府は、オリンピック開催期間中は、どれだ人民が憤ろうと、血が流れようと、確実に弾圧します。国威発揚のためだけに、これだけ人民を痛めつける後進国中国では、オリンピックを開催すること自体が無理だったと言わざるを得ません。国際政治の駆け引きや、各国の思惑が重なって決まったのでしょうが、少なくともIOCはそのようなことにとらわれず、本当に開催予定国がオリンピックにふさわしいかどうか詳細に確かめるべきだったと思います。こんなことを繰り返せば、開催国の国民に対して大変な労苦を強いることになります。このような二の轍を踏むようなことをしていただきたくないです。

以下にこのブログに掲載した中国関連の記事を提示します。反転文字をクリックすれば、当該記事に飛ぶことができます。私の説明不足から、以上の論考、以下の記事を読んでいないと理解できない部分もあるかもしれません。まだ、読んでいない方は是非ご覧になってください。

■北京オリンピック開催に向け警戒感高まる-終了後の方が、テロ、暴動が頻発する?
■中国:五輪の祭典が北京市民の生活を圧迫-オリンピック開催後を予感させる連続爆破事件?

■「ちゃいな.COM」中国総局長 伊藤正 「80後」は中国を変えるかは正しくない-正確には「80後」の一部、それも少数派が中国を変える。

■中国で暴動は日常茶飯事-この事態改善されない限り中国はまともにならない!

■貴州省の暴動に見る壊れた中国の実態

■燃えろアタック-排球女将

■中国海軍の日本に対する傍若無人な態度は何を意味するのか?-中国の軍隊は脆弱?

■<北京五輪>空からのテロに備え、地対空ミサイルを配備か-異常行動の中国?

■厳戒のラサで聖火リレー-チベット暴動から3ヶ月-中国の五重苦をどう解消するつもりなのか?

■「おから工事」批判で国家政権転覆罪-確定した中国分裂の筋書き?
■「80後」は車を買うべきか?-世代をひとくくりにする愚かさ?
■中国核爆発か-高まる情報開示の圧力
■自衛隊機の中国派遣見送り、アジア安全保障会議でも話題に―結果的には日本外交の勝利か?

■自衛隊機派遣を見送り、世論配慮の中国側が受け入れ難色-幻の日本軍支援は歴史上の転換点?
■四川大地震:自衛隊機、中国派遣へ・・・政府要請受け入れ―歴史上の転換点になるか?
■自主的に救援活動をする中国の若者たち-80後世代と一つにくくるのは間違い?!

■不可解な中国の報道二題-やらせ義捐金とノーベル平和賞
■中国携帯電話事情-80後世代分類のツールともなるか?

■中国四川省大地震―核施設、ダムは大丈夫か?
■現代史は語る―大地震から始まった中国崩壊の道筋
■中国「イチゴ族」-中国の未来は彼らのもの
■胡錦濤主席の来日-その真の目的は?
■China Fashion week 開催さる-中国ゼリー層にも押し寄せる情報洪水
■ゼリー世代のミーイズム-体制から身を守る知恵か?
■中国ゼリー層-明日の中国を牽引する原動力となるか?
■チャイナ・アート・バブルにも冷めた見方のできる中国ゼリー世代?
■中国分裂の筋書き-(その10)パクスマリーナが拓く世界の平和と大繁栄
■中国分裂の筋書き-(その9)日本の対応は?
■中国分裂の筋書き-(その8)迫られる中国の選択
■中国分裂の筋書き-(その7)忘れてはいけない中国の不良債権
■中国分裂の筋書き-(その6)現代中国の混乱ぶりを現す動画の数々
■中国分裂の筋書き-(その5)他の人達はどう思っているのか?
■中国分裂の筋書き-(その4)毛沢東を統合の象徴にすることができない中国中央政府の苦悩
■中国分裂の筋書き-(その3)中国バブルの真実
■中国分裂の筋書-(その2)革命でもなければ現代中国は変わらない
■中国分裂の筋書-(その1)繰り返される歴史
■中国"義歯"から鉛「安全に問題」
■中国産原料を使ったヘパリン製剤で自主回収へ・・・・米国では死者21名
■世界一人当たりのGDP(国内総生産)と、一人当たり資産−これでも中国は経済大国か?
■南京虐殺記念館に対する日本政府の申し入れに関して考えた、中国のお家事情




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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

本日はご訪問とコメントを頂きまして、ありがとうございました。

早速、拝見させていただきました。多くの資料と詳細な分析は、非常に参考になりました。知らなかった情報も多々あり、今後もまた参考にさせていただきたいと思いますので宜しくお願いします。

ところで、中国では本日も暴動が発生し、かなり流動的な状況になってきました。最も心配なのが情報を持たないことであり(これは私たちにも言えますが)、最も被害を受けるのは結局のところ庶民であることです。

おそらく筋書きは描かれているとは思いますが、少しでもそれを読み取っていければと考えています。

山田 豊 さんのコメント...

nocs様 コメント有難うございます。国の都合で、多くの国民が振り回されるという状況はもう終わりにすべきだと思います。
もう、そんなことは時代錯誤なので、ここいらへんで、中国も崩壊していただき、民主的な国に生まれ変わっていただきたいと思っています。
人間は、逞しいですから、国が滅んでもまた立ち上がります。新しい国をつくります。過去の日本もそうでした。中国の人民もそうなってもらいたいです。

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