今年3月で5周年を迎え、全国に普及したMOTTAINAIキャンペーン。2月には、名誉会長のワンガリ・マータイさんが来日し、各地で環境と平和をテーマにした講演をするなど話題を呼んだ。ものを大事にし、循環型社会を実現しようというキャンペーンの最近の動きを紹介する。(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)
◇親子で読書「10円図書室」
MOTTAINAIキャンペーン事務局は5月1、2日、埼玉県所沢市の西武ドームで古い絵本を回収し、親子で絵本に親しんでもらうイベント「10円図書室」を開催した。西武ドームで開かれたMOTTAINAIフリーマーケットの一環で、今後定期的に開催する予定。
10円図書室は静岡県沼津市私立幼稚園協会が08年12月から親子のきずなを深めるために取り組んでいる「おやこんぼプロジェクト」の一つとして誕生した。古い絵本を回収して展示する。入場者は誰でも絵本を読むことができる。気に入った絵本は10円で買い取って持ち帰ることができる。小学生以下が対象。
事務局は、絵本が高くて買えなかったり、時間がなかったりして絵本を楽しむ時間がない親子向けのプログラムとして全国に普及したい考えだ。当日は古い絵本の回収もしている。詳しい内容は、おやこんぼのホームページ(http://oyacombo.net/)に紹介されている。
◇「アースデイ」でエコPR マイはし、弁当箱販売
日本最大級の野外環境イベント「アースデイ東京2010」が17、18日に代々木公園(東京都渋谷区)などで開催され、毎日新聞社が環境キャンペーンに関するブースを2カ所出展した。
毎日新聞社が取り組んでいるMOTTAINAIキャンペーンのブースでは、マイはしやタンブラー、弁当箱などキャンペーン関連商品を展示、販売した。商品の売り上げの一部は「グリーンベルト運動」に寄付される。
一方、毎日新聞社がかかわるNPO法人そらべあ基金のブースでは、毎日新聞社水と緑の地球環境本部発行の無料情報誌「マイECO」を使った新聞バッグを作るワークショップが開かれた。同基金事務局長の矢名葉登紀子さんらが講師役となり、参加者は色鮮やかなカラー紙面を使ったバッグに仕上げていた。
◇衣類を再生「リ・ファッション」
クローゼットに眠ったままの服をリメークして縫製技術やデザイン力を競う「第1回リ・ファッションコンテスト」(日本リ・ファッション協会主催)が毎日新聞社の特別協力により進められている。
4月26、27日には、コンテストの応募者が今年1月から2月にかけてMOTTAINAI公式店で回収した不用衣料の中から応募作品に使う素材を選ぶためのイベントが東京都新宿区の新宿マルイアネックス店7階で開催され、多くの人でにぎわった。
応募作品は5月17日~23日にかけて同店2階に展示され、一般投票を受け付ける。問い合わせ先は日本リ・ファッション協会事務局(03・5942・3028)。優秀作品など最終結果は6月下旬から7月初旬にかけて決定される。
◇AKB48も参加しコンサート
TOKYO FMと国内のFM放送局38局が4月22日、「地球を愛し、感じるこころ」をテーマにアースデー・コンサート2010を日本武道館で開催した。今年で21回目。
女性アイドルグループ「AKB48」や山崎まさよしさんらが出演し、エコを合言葉に人気曲を演奏した。会場では、ノーベル平和賞受賞者でキャンペーン名誉会長のワンガリ・マータイさんのビデオコメントが放映された。
来場者が購入したコンサートのチケット1枚につき1ドル相当がマータイさんの進める植林活動「グリーンベルト運動」に寄付される。
エコエゴにならないように!!
本日は、「みどりの日」にちなんで何か書こうと思っていましたが、上のような記事を見つけたので、ひさしぶりにエコとエゴについて書いて見たいと思います。「Mottainai」とは、元々日本の伝統文化の中のモノを大事に使うという意味です。もったいない(勿体無い)とは、仏教用語の「物体(もったい)」を否定する語で、物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ちを表しています。
日本の民族信仰である古神道を源流とする神道においては、「散る桜の花びら」や、「吐息の一つ一つ」にまで命が宿るとされ、森羅万象に対して、慈しみや感謝の念をもって接してきた。その心根が「もったいない」という価値観の根底に流れています。
もともと「不都合である」、「かたじけない」などの意味で使用されていたが、現在では一般的に「物の価値を十分に生かしきれておらず無駄になっている」状態やそのような状態にしてしまう行為を戒める意味で使用される日本語の単語です。
この言葉、ワンガリ・マータイさんによって世界に広められています、彼女は、ケニア出身の環境保護活動家である。環境分野で初めてノーベル平和賞を受賞した人物でもあります(2004年)。
『MOTTAINAI』との出会い(2005年2月)
京都議定書関連行事のため、毎日新聞社の招聘により日本を訪問。その時、毎日新聞社編集局長とのインタビューで「もったいない」という言葉を知りました。
「もったいない」は"wasteful"と同じ意味であって、両方の言葉は環境問題を考えるに重要な概念と話したといいます。
同年2月17日に、当時の内閣総理大臣・小泉純一郎と会談した際、"wasteful"という言葉を使用したが、「もったいない」という言葉を使ったと報道されました。
同年3月には国連女性地位委員会で出席者全員に「もったいない」と唱和させたりするなど、世界へこの語を広めようとしています。
『MOTTAINAI』を世界共通の言葉とする理由
「もったいない」に感銘を受けた後、この意思と概念を世界中に広めるため他の言語で該当するような言葉を探しましたが、「もったいない」のように、自然や物に対する敬意、愛などの意思(リスペクト)が込められているような言葉が他に見つからなかったそうです。
消費削減(リデュース)、再使用(リユース)、再生利用(リサイクル)、尊敬(リスペクト)の概念を一語で表せる言葉も見つからなかったそうです。
そのため、そのまま『MOTTAINAI』を世界共通の言葉として広めていいます(『世界一受けたい授業』(日本テレビ系のテレビ番組)などで語った所による)。
こうした、日本の伝統文化に根付いている言葉である「勿体無い」が、最近間違って使われているこてとが多くあります。
特に、勿体無いという言葉と、現在いわれているエコとは関係がありません。特に、地球温暖化、二酸化炭素説とは全く関係がありません。さらには、地球温暖化災厄説などとも全く関係ありません。このようなことに勿体無という言葉使うことは、日本の伝統文化を無視したり、ゆがめたりしているということです。
なぜなら、この言葉ができあがったときには、地球温暖化、二酸化炭素説や、地球温暖化災厄説は存在しませんでした。さらに、悪いことには、多くの人はこれを単純に信じ込んでいるようですが、これは、全くの虚偽です。現在国際会議では、この説がさも真説のように語られ,会合がもたれていますが、これも、他の国際会議などと同じく、様々な国の利害と、原子力行政などが複雑にからみあい、各国の利害の衝突の結果一時的にこの説が都合が良いので、あたかも真説のように語られているだけです。これについては、ほとんどの科学者が理解しているところです。
これについては、さんざんぱら、このブログに書いてきたことなので、いまさらここに再度掲載することはしません。下の【関連記事】のところに、URLを貼付けておくので、興味のある方は是非ご覧になってください。
さらに、勿体無いとエコグッズとは全く関係ないどころか、相反する理念です。エコグッズなどつくって、販売するという自体が、勿体無いです。エコ・グッズをつくること自体が、資源と労力を費やしています。勿体無いを広めるために、エコグッズをつくること自体が本末転倒ということです。
また、マイ箸など、エコでもないし、勿体無いという言葉とは、対局的な関係にあるしろものです。なぜなら、割り箸は、世界に冠たる正真正銘のエコグッズだからです。割り箸は、数十年も前に、今の地球温暖化を語る似非環境問題研究者ではなく、本来の意味での環境問題研究者が、絶賛していました。要するに、その時代の割り箸は、間伐材からつくられており、これはもともと用途がなく捨てるか燃やすしか用途がなかったものです。それが、江戸時代の知恵者が、割り箸にすることを思いつき実用化したものです。そうして、そこからでた利益は、森林保護にまわされました。
日本では、随分前から、あまり間伐が行われなくなったので、今では、主に割り箸の原材料としては、建築端材が用いられています。これは、木造建築するときに出るもので、これも、このままではゴミで捨てるか焼却するしかないものでのです。そうしたものを割り箸に加工して販売するものであるため、やはり、本来の意味でのエコグッズであることにはかわりありません。それに、割り箸は、使い捨てのため、洗剤などで洗う必要もありません。水を節約し、洗剤による環境汚染も心配する必要はありません。
さて、間伐について、話が及んできましたので、「みどりの日」の本筋の話をしたいと思います。現在ブラジルなどで、熱帯雨林が伐採されたり、中国でも伐採による砂漠化が話題になっているため、これらが新聞などで,大きく報道され、日本国内でも、植樹のことばかりが話題なります。なんでも、植樹すれば、それで良いと考える人も多いようです。
ところが、日本は、違います。衛星写真で日本列島を見たことのある人は、きっとその大部分が緑でおおわれていることをごそんじでしょう。そうでは、日本は、森林王国でもあるのです。確かに、江戸時代などには、禿山が多く、葛飾北斎などの浮世絵をみていても、良く禿山が描かれていました。ところが、明治時代から植樹が徹底して行われるようになり、そこから、脈々と現在まで植樹がおこなわれてきた結果が今の森林王国の姿です。
ところが、近年日本の木材は、輸入材よりも高いということで、あまり伐採されなくってきました。伐採しなから、良いと思っては大間違いです。森林は、適度に伐採しなければ、林床のところまで光がさしこまないので、暗くなり、そのまま放置しておけば、森林は破壊されてしまいます。
暗い森の林床には、何もなく土が露出しているばかり
このようなことがおこらないように、適度に伐採したり、間伐をしたりして手入れをする必要があります。しかし、最近これが適度に行われなくなりました。だから、遠くから見ると、青々としていて、素晴らしい森林に見えるのですが、一歩その中に入ってみると、間伐などされていないため、薄暗く、林床には何もなく、したがって小動物も棲息せず、人もほとんど立ち入らなくなり、まるで砂漠になっているところが増えています。無論、このような砂漠のような林床では、動物も育たず、その他山野恵も期待できません。最近、日本で、マツタケの生産量が異常に減っているのはこのためです。
このまま放置しておけば、森林は破壊されてしまいます。これを防ぐためには、まずは、適度に伐採をしていく必要があります。
このような実体ほとんど知られでおらず、つい最近まで、「みどりの日」といえば、植樹祭というのが定番だったようです。最近は、そうでもないですが、それにしても、全国でイベントをやるにしても、こうしたことは何も報道されず、一般の人も何もしらず、日本の森林の実体とはほとんど関係ないようなイベントが開催され、それに多くの人が参加しているという有様です。
勿体無いの対局のエコグッズである、エコバッグや、マイ箸など傾向して、何やら、自然環境問題に貢献したかのような感覚を抱くことは、エゴに過ぎないと思います。そうです。エコエゴです。
今日の「みどりの日」、エコエゴにならならずに、本当に日本の「みどり」について、本当の意味での認識を深めていただけたらと思います。
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