中国海軍は29日、去年就役したばかりの新型潜水艦「長征18号」が南シナ海で訓練を行う様子を公開しました。
映像を公開した背景には台湾問題などで米中関係が悪化するなか、10月の共産党大会を前に、習近平政権が海軍の強化をアピールする狙いがあります。
【私の論評】我が国は、今年も昨年と同様に核で日本を恫喝し続ける中国への対抗手段を持つべき(゚д゚)!
以上のような記事だと、一体何を意味しているのか、理解できない人も多いのではないかと思います。
まずは、「長征18号」は、094型原潜(SSBN)の7番艦です。094型原潜(SSBN)は以下の表でもわかるように、現在までに7隻建造されています。
中国人民解放軍海軍が運用する原子力弾道ミサイル潜水艦。NATOコードネームは晋王朝に因んで晋級(Jin Class)です。
CSISの発表によると、この帰投の映像は7月8日の撮影で、さらに7月15日にはこの原潜が同型のもう1隻の094型とともに楡林基地の埠頭に停泊している光景が撮影されました。
同基地には4つの埠頭があり、094型がそれぞれ1つの埠頭に、さらに他の二つの埠頭には093型(SSN中国名称・商級)攻撃型原潜が1隻ずつ停泊していたといいます。
CSISでは中国海軍のこの094型原潜について米国側ではとくに警戒の必要があるとして、国防総省の情報などを基礎に以下の諸点を強調していました。
潜行中の潜水艦はレーダーには映りません。ですので、この意味ではステルスと言っても良いと思います。
アクティブソーナーに対しては音響吸収用のゴムタイルが、パッシブソーナーに対しては船体を気泡で包み込んで船体から音を漏らさないための「プレーリーマスカー」と呼ばれる装置があります。MAD(磁気探知機)対策としては、船体をコイルでくるんで磁気の乱れを打ち消す対策などが取られています。
バイデン政権の国務省報道官は昨年7月の定例記者会見で「米国政府は中国の急速な核戦力の増強に懸念を抱いており、中国政府が不安定な軍拡競争のリスクを減らすために実利的な交渉にのぞむことを期待する」と語ったばかりでした。
また米国の民間では前述のCSISが昨年6月に「2021年の中国の戦略と軍事部隊」という研究報告書を発表して、中国軍の核戦力全般に及ぶ増強への警告を出していました。
そのうえに同年7月中旬には中国の軍事評論集団が日本への核攻撃を描く動画を公表し、米国の専門家筋でも話題を集め、非難をも浴びました。この約6分の動画は明らかに中国政府の黙認を得て作成、公表されたものとみられます。
その内容は日本がもし中国軍の台湾武力攻撃による台湾有事が起きて、参戦した場合には中国側は即時に日本の核攻撃を加えるという趣旨でした。
この動画は米側での反応が広がり始めると中国当局が一般向けのサイトからは削除したですが、戦略核ミサイル部隊が駐屯する陝西省の共産党委員会のサイトにはそのまま掲載されました。これは、事実上中国政府の日本への核攻撃の恫喝でした。
この動きに対して、米側では中国当局が長年、掲げてきた「核先制不使用」政策(核兵器は戦争でも相手が使った場合にしか使用せず、非核国にも使用しないという政策)への不信感が表明されるようにもなりました。
そんな状況での中国の潜水艦による核ミサイル発射能力を誇示するような動きに米側の警鐘が改めて鳴らされたことには、それなりの理由があったといえます。
日本では今年も、8月上旬は広島、長崎への原爆被害を記念する式典が催され、核兵器自体への反対が繰り返し表明されます。この世界からすべての核兵器をなくせ、という声があがります。こうした反核の声はまず日本への敵意を示す中国や北朝鮮の核兵器に対してこそ向けられるべきです。
政府は、昨年から海上自衛隊の潜水艦に、地上の目標も攻撃可能な国産の長射程巡航ミサイルを搭載する方向で検討に入ったとされています。ミサイルは海中発射型とし、自衛目的で敵のミサイル発射基地などを破壊する「敵基地攻撃能力」を具体化する装備に位置づけられる見込みだとされていました。
同基地には4つの埠頭があり、094型がそれぞれ1つの埠頭に、さらに他の二つの埠頭には093型(SSN中国名称・商級)攻撃型原潜が1隻ずつ停泊していたといいます。
CSISでは中国海軍のこの094型原潜について米国側ではとくに警戒の必要があるとして、国防総省の情報などを基礎に以下の諸点を強調していました。
- 094型原潜は現在は中国人民解放軍でも海洋からの核ミサイル発射が可能の唯一の艦艇であり、中国側は今後その増強を図ろうとしている。
- 中国の核戦力はこれまで陸海空からのそれぞれ発射可能なアメリカやロシアとは異なり、地上発射だけに依存してきたが、今後は海洋発射をも目指している。
- 中国海軍は2000年ごろから合計094型4隻、改造された094A型2隻を建造してきた。最新の094型推進式は2021年4月で、習近平主席もその式に出席した。
- 094型はそれぞれ核ミサイル発射基JL2(巨浪Ⅱ)12を装備し、核弾頭を最大射程9000キロまで発射できる。
- 南シナ海からだと巨浪ミサイルはアメリカ本土に届かないが、グアム島やハワイやアラスカは射程に入る。
- 中国軍は094型に次ぐ096型潜水艦をいま開発中で、数年後に完成すれば、核ミサイルの射程は1万キロを越え、アメリカ本土を直撃できる。
- ただし現在の094型はアメリカの原潜にくらべれば、潜水での航行時のエンジン音などがずっと大きく、容易に探知されるという弱点がある。
上の記事で、ステルス性能が向上としていますが、このステルス性が何を意味しているのか、よくわかりません。
アクティブソーナーに対しては音響吸収用のゴムタイルが、パッシブソーナーに対しては船体を気泡で包み込んで船体から音を漏らさないための「プレーリーマスカー」と呼ばれる装置があります。MAD(磁気探知機)対策としては、船体をコイルでくるんで磁気の乱れを打ち消す対策などが取られています。
ただ、これらによっても、大きな騒音を消すことはできません。日本の通常型潜水艦の最新型は、無音に近いので、水中でのステルス性は高いです。一方、原潜の場合は構造上どうしても騒音がでることは避けられないですから、何かを根本的に変えないと、水中でのステルス性を得ることはできません。
上に挙げたように、対潜戦闘用のセンサを欺瞞する為の装備は、すでに数世代前の潜水艦から実用化されていますので、潜水艦はステルス性を持っていると言ってよいでしょう。ただ、上でも示したように、現在の094型はアメリカの原潜にくらべれば、潜水での巡航時のエンジン音などがずっと大きく、容易に探知されるという弱点があるとされています。
上に挙げたように、対潜戦闘用のセンサを欺瞞する為の装備は、すでに数世代前の潜水艦から実用化されていますので、潜水艦はステルス性を持っていると言ってよいでしょう。ただ、上でも示したように、現在の094型はアメリカの原潜にくらべれば、潜水での巡航時のエンジン音などがずっと大きく、容易に探知されるという弱点があるとされています。
よって、上の記事でいうところのステルス性とは何を示しているのかよくわかりません。おそらく、中国なりに創意工夫して、従来よりは、ある程度騒音を低減することに成功したということかもれしません。
バイデン政権の国務省報道官は昨年7月の定例記者会見で「米国政府は中国の急速な核戦力の増強に懸念を抱いており、中国政府が不安定な軍拡競争のリスクを減らすために実利的な交渉にのぞむことを期待する」と語ったばかりでした。
また米国の民間では前述のCSISが昨年6月に「2021年の中国の戦略と軍事部隊」という研究報告書を発表して、中国軍の核戦力全般に及ぶ増強への警告を出していました。
そのうえに同年7月中旬には中国の軍事評論集団が日本への核攻撃を描く動画を公表し、米国の専門家筋でも話題を集め、非難をも浴びました。この約6分の動画は明らかに中国政府の黙認を得て作成、公表されたものとみられます。
その内容は日本がもし中国軍の台湾武力攻撃による台湾有事が起きて、参戦した場合には中国側は即時に日本の核攻撃を加えるという趣旨でした。
この動画は米側での反応が広がり始めると中国当局が一般向けのサイトからは削除したですが、戦略核ミサイル部隊が駐屯する陝西省の共産党委員会のサイトにはそのまま掲載されました。これは、事実上中国政府の日本への核攻撃の恫喝でした。
この動きに対して、米側では中国当局が長年、掲げてきた「核先制不使用」政策(核兵器は戦争でも相手が使った場合にしか使用せず、非核国にも使用しないという政策)への不信感が表明されるようにもなりました。
そんな状況での中国の潜水艦による核ミサイル発射能力を誇示するような動きに米側の警鐘が改めて鳴らされたことには、それなりの理由があったといえます。
日本では今年も、8月上旬は広島、長崎への原爆被害を記念する式典が催され、核兵器自体への反対が繰り返し表明されます。この世界からすべての核兵器をなくせ、という声があがります。こうした反核の声はまず日本への敵意を示す中国や北朝鮮の核兵器に対してこそ向けられるべきです。
さらに、今年は、日中国交正常化50年直前ののタイミングで「長征18号」が南シナ海で訓練を行う様子を動画で公開しました。このような核の恫喝に日本は、どのように対抗すべきでしょうか。
日本も、潜水艦に長距離ミサイルを搭載して、発射できるようにして、核は用いないものの、要所、要所に正確にピンポイントで攻撃できる体制を整えるべきです。
核でなくても、いざとなれば、三峡ダムなど中国の弱い部分を攻撃できるようにしておくべきです。ちなみに、三峡ダムが破壊されれば、中国の国土の40%は洪水に見舞われるとされています。台湾は、すでに長距離ミサイルを配備し、いざとなれば三峡ダムを破壊できる体制を整えたとされています。
それ以外にも、レーダー基地、監視衛星の地上施設、ミサイル発射基地、原子力発電所、データセンターなどにも攻撃ができます。
ただ、台湾は、新型のミサイルを発射できる潜水艦は、現在は持っておらず、現在開発中です。日本が長距離ミサイルを持ち潜水艦から発射できるようにすれば、これは中国にとってもかなりの脅威になります。
このブログでは、以前から日本の潜水艦22隻配備体制によって、日本の専守防衛力はかなり高まった旨を掲載しています。
なぜ、そういうことになるかといえば、中国の対潜水艦戦闘力(Anti Submarine Warfare)は、日本と比較すると劣っているからです。特に、対潜哨戒能力に劣っているからです。
そうなると、中国の艦船が、尖閣諸島に近づけば、日本はこれを簡単に撃沈することができるからです。そのため、尖閣などに上陸したとしても、日本側が潜水艦でこれを包囲すれば、中国がはこれを発見するのが難しいため、尖閣諸島に輸送船を派遣すれば、撃沈されることを覚悟しなくてはならなくなるからです。
そうなると、尖閣諸島への補給はできなくなり、上陸した兵もお手上げになってしまいます。これは、尖閣だけではなく、日本の他の領土でも同じことです。だから、日本は専守防衛はできるでしょう。
しかし、中国はこうした膠着状況を打開するため、あるいは国内世論に配慮して、日本にミサイルを発射することは十分に考えられます。それでも、日本の潜水艦は、中国の潜水艦や艦艇を撃沈し続けるでしょうから、日本の独立は保たれるとは思います。
しかし、中国がミサイルを発射すれば、日本の国土は破壊され、国民の命や財産も危険にさらされることになります。日本は、これに対抗する手段をもたなければなりません。そのためには、潜水艦に長距離ミサイルを搭載できるようにすべきです。
そうなると、これは中国に対するかなりの抑止力になります。岸田政権は、あまり中国を刺激しないようにと配慮しているようですが、刺激しているのは中国のほうです、昨年は7月中旬には中国の軍事評論集団が日本への核攻撃を描く動画を公表し、今年は南シナ海で核ミサイル搭載原子力潜水艦が訓練を行う様子を公開したわけですから、日本がこれに対抗するため何らかの手段を講じるのは当然であり、そうしたとしても、世界中のほとんどの国はこれを非難することはありません。
避難するのは、中国、ロシア、北朝鮮等の極少数の国だけでしょう。
是非これを実現して欲しいものです。中国に対して、もし日本を攻撃すれば、自分たちも大きな傷みを伴う、報復を受けることを周知徹底すべきです。
それ以前に、日本は潜水艦22隻体制によって、専守防衛体制が整っていることも周知徹底すべきです。このブロクでは、台湾有事となるとなぜか日米のシミレーションでは潜水艦が一隻も登場せず、不利な戦いを強いられるシナリオになります。
米国には強力な攻撃型原潜があり、それを3 隻くらいも台湾近海に配置すれば、対潜水艦戦闘力に劣る中国海軍は太刀打ちできないのは明らかであるにもかかわらず、米国のシミレーションでは潜水艦は登場しません。
これは、おそらく、米海軍などが、海軍に対して耳目をひきつけ、予算獲得などを有利にしようとしている節があることを、このブログでは掲載してきました。それが、本音ではないかと思います。
日本もそうではないかとは思ったのですが、どうもそうではないような気がしてきました。中国は、昨年も今年も核で日本を恫喝し続けているのに、ひたすら日本の潜水艦隊の実力を隠し続けるのは、一重にいわゆる「中国配慮」なのではないかと思えてきました。
もう、そんなことをしている場合ではないと思います。日本は、尖閣諸島で潜水艦で尖閣諸島を潜水艦で包囲して、尖閣に近づく艦船を撃沈する訓練をしても良いと思います。それも、中国の監視船の鼻先で実施して、恐怖心を煽るようなこともありだと思います。
その後に間髪をいれず、潜水艦に、地上の目標も攻撃可能な国産の長射程巡航ミサイルを搭載する旨を公表すべきです。そうすれば、中国はパニックに陥り、烈火のごとく怒り、日本を批判するでしょうが、それは中国が自ら日本を核で恫喝したことの帰結がこうしたことを招いたのだとしっかりと認識させるべきでしょう。
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