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2016年2月21日日曜日

NHK日曜討論「徹底分析 日本経済のゆくえは」―【私の論評】いつも予想を外す酷すぎる分析をするエコノミストの提言は、完全無視せよ(゚д゚)!

NHK日曜討論「徹底分析 日本経済のゆくえは」

小幡績/慶應義塾大学准教授
高橋進/日本総合研究所理事長
中空麻奈/BNPパリバ証券投資調査本部長 
早川英男/富士通総研エグゼクティブ・フェロー



徹底分析 日本経済のゆくえは

きょうのテーマは日銀のマイナス金利などへの評価、日本経済の今後など。

“GDP伸び率マイナス” 景気の現状は

GDP伸び率が速報値で2期ぶりのマイナスに。個人消費の落ち込みが響き、背景には実施賃金の伸び悩みがある。日経平均株価は一時2万円の大台となったが、今年に入って下落傾向が続く。視聴者の声では、最近の株価・為替乱高下が異常なだけ、景気は上向きと感じるとの肯定的な意見、物価は上がっても給料がそのままとの否定的な意見が聞かれた。

日本のGDPの伸び率はマイナスになったが、今年は暖冬で個人消費が伸びなかったり中国経済の影響を受けていたりするためで日本経済は根本的に弱くなってはいないと高橋進がコメント。

小幡績、早川英男も同意し、長期に成長が0になることが問題、などと付け加えた。

一方中空麻奈は、この現状を無視するわけにはいかない、スローダウンは明らかにしているという認識は持つべきとコメント。個人消費の落ち込みについて早川英男が、春闘で賃上げが去年よりも高くなるかが注目と解説。

小幡績は、実質賃金を上げるためには個々の労働者がより効率的に働き経済に貢献することが必要とコメント。そしてそれには長期間かかるという。

高橋進は、企業がもっと人に投資し、また賃金を上げることが必要と話した。一方中空麻奈は、その前に企業が設備投資をもっと増やすべき、などと解説した。

アベノミクス3年 どうみるか

アベノミクスの政策として提示された「トリクルダウン」について聞く。

小幡績は、アベノミクスはただのイメージ戦略で中身は金融政策だけ、金融政策で国民感情は普通に戻ったがそれ以上の効果はないと答えた。高橋進は、閉塞感を変えただけでも大きな効果であると答えた。

早川英男は、日銀の物価上昇目標は達成されていない、GDP成長率はもっと成績が悪いと答えた。

中空麻奈は、「三本の矢」のうち成長戦略がないと言われるが成果が出るのが遅いだけである、国民に説明する努力が足りていないと答えた。中小企業への戦略が足りないとの意味かと聞かれると、それだけではなく政策が金融緩和に終始しているという根本的原因があると答えた。

アベノミクスへの批判について聞く。高橋進は、政府は説明努力をしていると答えた上で、効果が出るまで時間がかかるものもある、消費税引き上げの後遺症が長続きする・世界経済が不安に陥るなどの要因もあると答えた。

日銀の金融緩和策 “マイナス金利”は

これまでの日銀の金融政策についておさらい。「異次元緩和」では国債買い入れと資金の供給を続け、さらに「マイナス金利」導入で日銀への預金から個人・企業への融資への転換を促した。黒田総裁は実際に金利が低下したと強調した。

日銀のマイナス金利導入について聞く。

早川英男は、毎年一定額の国債買い入れには限界がある、マイナス金利導入で選択肢が広がったと答えた。

小幡績は、経済をデフレ化させる効果しかない、世界経済はドルが弱い時期にあり日本だけの政策では効果がないと答えた。

高橋進は、インフレ期待を高めるための政策の延長である、経済全体を揺るがすものではないと答えた。

中空麻奈は、金利が貨幣の価値を表すと考えるとマイナス金利は異常と思う、金融システムへの不安を生んでしまうと答えた。

早川英男は、経済不安には海外からくる要因が多く日銀の政策が原因というわけではない、マイナス金利を際限なく導入できるとする論者もいるがそれは難しいと答えた。

“マイナス金利” 暮らしへの影響は

日銀のマイナス金利導入について、視聴者の声を聞いた。住宅ローンの借り時はチャンスと思う、個人の生活への影響がわからないといった声が聞かれた。

中空麻奈は、金利はほぼゼロであり生活への影響はない、影響を受けるのは銀行であり今後大きな副作用が出るおそれがあると答えた。

小幡績は、銀行が国債の安定した収益を行うことから企業の貸し出しが減るなどの悪影響が生まれてくると答えた。

早川英男は、欧州ではマイナス1%以上の金利の国もある、個人の預金からも手数料を取っていると答えた。

高橋進は、銀行が国債や預け金で運用していることが問題、地銀などは早くから統廃合などの動きを始めていると答えた。

中空麻奈は地方銀行の動きについて聞かれ、地銀は貸し出し先を求めているが貸し先がないことに苦しんでいる、銀行に対する厳しい規制が原因でもあると答えた。小幡績も同意し、リーマンショックから規制や国債中心の運用などが生まれと紹介した。

日銀が目指す “2%の物価上昇目標”は

続いて、日銀の物価上昇目標について聞く。

早川英男は、市場には年2%の上昇目標達成を信じている人はいない、努力は続けていくべきと答えた。

高橋進は、目標は安定的な物価上昇の達成を目指すというメッセージである、現状はエネルギー価格の低下が影響しているなどと答えた。

中空麻奈は目標が達成不可能との意見に同意し、メッセージを発信することは達成しており目標を練り直すべきと答えた。

小幡績も同意し、日銀は金融市場の安定という本来の目的に立ち返るべきと批判した。続いて、日銀の物価上昇目標について聞く。早川英男は、サプライズ政策はよくないという意見には賛成する、目標が無理だとは思っておらずショック療法の効果を見極めながら政策を見直すべきと答えた。目標達成を先送りするのかとの問いには、期限を切ることには市場を刺激する意図があった、達成できなくなった時点で見直すべきと答えた。

ゆれる世界経済 現状・先行きは

IMFが今年の世界経済の見通しを公表。中国は減速、アメリカは成長率が高まるが最新のGDP値では勢いが鈍っている、原油価格が産油国などの成長の足かせとなると指摘している。

世界経済の先行きについて高橋進は、中国などの新興国に頼らず先進国が世界経済をどのように引っ張っていくかを議論する必要があるとコメント。

小幡績は、先進国は金融緩和をやり過ぎて効果が出なくなっていて、その金融緩和依存からどう抜け出すかがポイントと話し、

早川英男はそれに同意。

中空麻奈は、現状は続いてしまうため、ある程度低成長を受け入れその後金融機関への規制をもう一度見直す必要があると話し、小幡績が同意した。

高橋進が伊勢志摩サミットに向けた情報発信について聞かれ、市場の安定や経済の上昇を呼びかける、為替については各国に思惑があり連携は難しいなどと答えた。

中空麻奈は欧州の動きについて聞かれ、行き過ぎた金融緩和を止めることが必要と答えた。早川英男は原油安について聞かれ、恩恵やマイナス要因が強調され過ぎていると答えた。小幡績は、資源輸出国が弱っていることに着目すべきと答えた。

これからの日本 求められる政策は

最後に4人に日本経済への提言を聞く。

中空麻奈は、消費増税先送りは日本国債の格下げ・駆け込み需要の消滅から経済の停滞を招くので予定通り行うべきと答えた。

早川英男は、長期的な経済の実力を高めること、財政健全化を進めることが求められると答えた。

小幡績は、日銀が単独で金融市場を混乱させつつあると指摘し、時には政策をストップする決断も必要と答えた。

早川英男は、常に動けるカードを持っていくとの面でマイナス金利を評価したいと答えた。

高橋進は、市場を刺激するために機動的に動くことが必要、経済の地力をつけることも求められると答えた。

【私の論評】いつも予想を外す酷すぎる分析をするエコノミストの提言は、完全無視せよ(゚д゚)!


本日のNHK日曜討論の内容は、本当に酷いものでした。特にひどかったのは、昨年の10-12月期のGDPのマイナス成長に関して、討論参加者の誰からも、8%増税の悪影響をあげた人はいなかったということです。

もうこの時点で、この討論は奇妙奇天烈、摩訶不思議で、まともに聴いている価値はないと判断しましたが、それでも我慢して聴いていると、マイナス金利についてもなにやら筋違いの話ばかりしていました。

この討論を聴いていると、本当に脱力感を感じてしまいました。この人たちは全員見当違い、筋違いの話をしているとしか思えませんでした。

ここで討論している人たちは、経済分析や予想を大外ししている人たちばかりです。それに、8%増税の日本経済に与える影響は軽微と予測していました。こんな人たちが、偉そうに日本の実体経済を語る資格はないです。ツイッターのつぶやきをみていると、こう思うのは私だけではないことが良くわかります。以下にいくつかあげておきます。
さて、このブログでは、GDPマイナス成長は暖冬のせいではなく8%増税であるとの記事を掲載しました。その記事のURLを以下に掲載します。
GDPマイナス成長は暖冬のせいではない―【私の論評】増税派はどこまでも、8%増税が大失敗だったことを認めたくない(゚д゚)!
以下に天候不順は言い訳に過ぎないと片岡氏が述べている部分のみをコピペします。

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天候不順は言い訳

 今回公表されたGDP統計では、家計消費の推移が自動車や家電製品といった耐久財、衣料品などの半耐久財、食品などの非耐久財、輸送・通信・介護・教育などを含むサービスといった4つの品目群(GDP統計では形態と言う)別にまとめられている。2015年7-9月期と比較しても、1年前の2014年10-12月期と比較しても、家計消費の落ち込みに最も大きく影響しているのは耐久財消費の落ち込みである。石原大臣の述べるとおり、家計消費の落ち込みの主因が冬物衣料品などが大きく落ち込んだことにあるのならば、その影響は半耐久財消費の大幅減という形で現れるはずだが、統計データを参照する限り、そうはなっていない。

思い起こせば、天候不順が消費低迷の主因であるという指摘は、2014年4月の消費税増税以降繰り返されてきた。確かに天候不順が消費を落ち込ませる可能性はゼロではない。しかし消費意欲が旺盛であれば、多少の天候不順でも、消費の落ち込みがこれほど長くかつ深刻な形で続くことはないだろう。GDP速報値の結果からは、2015年10-12月期の民間最終消費支出の値は304.5兆円だが、これは、消費税増税直後に大幅な落ち込みとなった2014年4-6月期の305.8兆円をも下回っているのである。これほどの大きな変動が天候不順で生じると考えられるのだろうか?

やや長い目で民間最終消費支出の推移をみれば、2002年から2012年までの10年間の民間最終消費支出は前期比0.2%程度のペースで緩やかに増加していたことがわかる。2013年に入るとこのペースがやや拡大したが、2014年4-6月期以降になると、民間最終消費は落ち込みが続き、2015年10-12月期の民間最終消費支出は、統計的に見て、前期比0.2%増のトレンドから有意に下ぶれしたと結論できる。つまり、統計的に「消費の底割れ」が生じたというのが今回の結果だということだ。

確かに昨年の暮れは気温が高かったが・・・・・・・
 こうした「民間最終消費支出の底割れ」の主因は、大幅な落ち込みが始まったのが2014年4月以降であることから考えても消費税増税の影響と言えるだろう。消費税増税は、駆け込み需要とその反動減、さらに消費税増税に伴う物価上昇率の高まりが実質所得を減らすことの二つを通じて経済に影響を及ぼす。

 「消費税増税の影響は一時的であって、増税から1年以上経っても影響があるとは考えられない」と考える読者の方は、(仮に消費税減税といった政策が行われない限り)消費税率8%の負担が永続的にかかり続けるという事実を忘れているのではないか。加えて、わが国の場合、2017年4月から10%への消費税再増税が予定されている。多少所得が増えたとしても、2017年4月に増税が予定されているのだから、家計の財布の紐が緩まないのは当然とも言えるだろう。
"

この記事は、菱UFJリサーチ&コンサルティング、経済・社会政策部主任研究員である、
片岡剛士氏の記事を元記事として、私の論評を加えた記事です。そうして、私は片岡氏の論評は正しいものとして、論評しています。

なぜなら、上の記事の日曜討論に出てきた人たちとは異なり、片岡氏の経済予測はいつも大体あたっていることが多いし、そんなことは度外視してもいつも経済統計のデータなどと比較しても、特に乖離するようなことを話しているからです。

これに関しては、元大蔵官僚であった、高橋洋一氏も同じようなことを語っています。その記事のURLを以下に掲載します。
長引いた“増税の悪影響” 早ければ4月に財政出動 GDPマイナス成長
高橋洋一氏
 昨年10~12月期の国内総生産(GDP)がマイナス成長となった。石原伸晃経済財政・再生相は「記録的な暖冬により冬物衣料品などが大きく落ち込んだ」として、個人消費が減少したことが主因であると説明したが、そうだろうか。 
 家計消費は、自動車などの耐久財と、衣類などの半耐久財、食品などの非耐久財、教育などのサービスに分けられる。このうち大きく減少したのが耐久財というデータからみると、石原氏の説明は説得的だとはいえない。なお、住宅投資も減少しているが、これも暖冬の影響なのだろうか。 
 天候要因が消費に悪影響を与えることは否定できないが、暖冬の場合、冬物衣料品が落ち込んでも、暖房費が節約されて、ほかの支出が増えたりすることもあり、消費全体には大きな影響を及ぼさないこともしばしばある。 
 2014年4月に消費税率を8%に引き上げて以降、消費の低迷の要因として天候が挙げられることが多いが、その説明には無理があり、今回もやはりこじつけという印象だ。消費動向は同年4月以降、悪くなっている。消費増税の影響について筆者は少なくとも2年は継続すると予想していたが、やはり悪影響を引きずっているという印象である。 
 なぜ、政府は、消費増税の悪影響を認めないのだろうか。1月21日に公表された中長期の経済財政に関する試算においても、17年4月からの10%への消費再増税の影響は軽微であるとみている。 
 8%に増税された14年4月より前に公表された試算でも、同様に消費増税の影響は軽微というものだった。ところが、実際にふたを開けてみると、14年度の経済成長率は、大きく低下した。
片岡氏も高橋氏もほぼ同じことを語っています。そうして、私もこれが正しいものと考えます。なぜなら、私自身が調べた統計資料の分析からも、論評以外には正しいとは考えられないからです。さらに、このお二方は、両方ともデータに基づき実体経済を分析しているからです。 さらには、その分析は概ね正しかったことが後から実証できているからです。

マイナス金利に関しても、この番組の内容は酷すぎです。

マイナス金利に関しては、最近気づいたのですが、批判する人々の多くが、これをあまりにも事大主義的に捉えすぎています。特に、銀行などの金融機関を擁護するかのような発言ばかりです。

以下に、日銀の当座預金の取引相手の2016年2月1日一覧表のURLを掲載しておきます。
当座預金取引の相手方一覧(2016年1月末・金融機関等コード順)
以下に、金融機関分類ごとの取引先相手数と、その合計を掲載します。
<銀行 126><信託銀行 15><信用金庫 257><協同組織金融機関の中央機関 4><金融商品取引業者(外国法人である金融商品取引業者を除く) 31><外国法人である金融商品取引業者 4><証券金融会社 2>
<短資会社 3><資金清算機関 1><銀行協会 33><その他 6>
<合計 535> 
金融商品取引業者とは、平たくいえば、証券会社のことです。

これを見ただけでも、なぜ日銀のマイナス金利に関して、「劇薬」などと批評するようなアナリストが多いか多少類推ができます。

銀行、証券会社などの金融機関の多くは、日銀の当座預金を利用しています。日銀がこの当座預金にマイナス金利を適用すれば、金融機関はそれまで、日銀にお金を当座預金として預けてさえおけば、金利を得られたわけです。しかし、それが今度は、逆に手数料を払わなければならないということで、日銀に預けっぱなししてはおけず、どこかに融資しなければ金利をもらえるどころか、マイナスになります。

これは、金融機関にとっては、それまではぬるま湯のようなもので、何も仕事をしなくても、日銀に大量の当座預金をしておけば、濡れ手に粟でお金が儲けられたわけです。

しかし、金融機関ではない一般企業は、そもそも日銀とは取引できないですし、銀行に当座預金をしても元々利子などつきません。しかし、なぜか金融機関だけが、日銀に当座預金をすると、利子がつくようになってしまいました。そうしてこれは、日銀がまだ白河体制だった2008年からはじまったことで、それまでは利子などつきませんでした。

そうして、このリストを良くご覧になってください。金融機関とはいっても、銀行や証券会社は取引先になっていますが、同じ金融機関とはいっても、保険会社は含まれていません。

そうして、「劇薬」「毒薬」などと物騒な言葉を遣ったりして、「マイナス金利」に対して批判的な論評をするアナリストは、銀行や証券会社に属しているか、かつて属していたことのある人がほとんどです。しかし、保険会社にもいわゆるアナリストがいますが、保険会社に属してるアナリスやかつて属してしたアナリストが「マイナス金利」に関して猛烈に批判しているのは聴いたことがありません。

日銀は、金融機関をしばいて、日銀に積み立てあるお金を金融機関が、企業や個人などに貸し出すようにせざるを得ないように、しただけです。今までが楽をしすぎていたので、金融機関としてまともに仕事をしろと、しばいただけです。

しかも、今回の措置は当座預金のすべにて対するものではなく、一部にすぎません。

このへんの事情については、やはり高橋洋一が詳細を論評しています。その記事のURLを以下に掲載します。
マイナス金利に文句言うのは 銀行の関係者だけだ―【私の論評】ドイツ銀行の不振まで、マイナス金利のせいにしてしまう浅ましさ(゚д゚)!
日銀決定の影響は
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、ここでは説明は省かせていただきます。

NHKの今回の日曜討論は、参加メンバーが、ことごとく経済予測を外してばかりの人々であり、国民のことなどそっちのけで、財務省の立場を擁護したり、出身金融機関の立場にたって、討論するようなことでは、NHKが報道する内容としては全くふさわしくものでははなく、非常に問題です。

このようなメンバーには討論させないか、あるいは一部のメンバーをまともなアナリストに変えて、討論をさせるべきでした。

この番組、ある程度経済がわかっている人にとっては、とんでもない内容だし、経済疎い人にとっても、はっきりいえば、何を話しているのか非常に理解しにくく、消化不良をおこしたような後味の悪い番組だったと思います。

こういう酷い番組は、なくしていくべきです。そうでないと、一般国民がますます消化不良を起こして、日本経済に関する正しい認識を持つことの妨げになるだけです。

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去年10~12月のGDP マイナス予測相次ぐ―【私の論評】それみたことか!8%増税の悪影響が明らかになった今10%増税ではなく他にすべきことが(゚д゚)!

【関連図書】

以下に、本日のNHK日曜討論の内容が以下に酷いものか、実感していただける書籍を三冊選定させていただきました。

片岡氏の書籍は、2014年のものであり、若干古いのですが、なぜ日本経済が浮上しないのか、この時点ではっきりと言い当てています。

高橋氏の、『数字・データ・統計的に正しい日本の針路』は、単なる憶測や思い込みではなく、数字・データに基づき、統計的にみても正しい日本の進路を提案しています。さらに、『戦後経済史は嘘ばかり』は、終戦直後から現在に至るまで、世間において経済に関して当然のこととされていることが、ことごとく間違っていたことを実証しています。

その典型例は、バブルは狂乱物価によるものというものです。バブルの頃は、土地や株など確かに値上がりしていましたが、一般物価はそうでもありませんでした。にもかかわらず、当時の日銀は金融引き締め政策をとり、それがその後の長期デフレの端緒となりました。その他にも、当然と思われていることで、完璧な誤りがいくつもあります。これをはじめて知った方は、驚愕されることでしょう。

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2013年6月29日土曜日

片山さつき氏 鳩山氏の「元総理特別待遇」辞退を提言―【私の論評】民主党存続のための三条件?鳩山実は、どっちに転んでも世のため人のために役立つファンタジスタなのかもしれない(゚д゚)!

片山さつき氏 鳩山氏の「元総理特別待遇」辞退を提言


上の写真、片山さつきさんと思ったかたも多いのではないでしょうか。実は違います、ケイト・ブッシュの写真です。ケイト・ブッシュ(Kate Bush,1958年7月30日 - )はイギリスの歌手、作詞・作曲家。
「Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第19位でした。YouTubeなどで検索していだたければ、動画をご覧いただけます。それにしても、激似です。

この片山さつきさんは、Twitterで相互フォローさせていただいています。このさつきさんが、以下のようなツイートをされていました。
【私の論評】民主党存続のための三条件?鳩山実は、どっちに転んでも世のため人のために役立つファンタジスタなのかもしれない(゚д゚)!

昨日も、鳩山の話題でしたが、本日も結局そうなってしまいました。やっぱり、心の中に、刺のように突き刺さっていていたからだと思います。上の片山さつきさんのツイートもっともです。それどころか、青山繁晴さんは、今回の鳩山の行動は、外患誘致罪で死刑にもなり得るという指摘をしています。その動画を以下に掲載します。動画といいながら、音声だけですが、



青山繁晴氏は、刑法第三章に「外患に関する罪」というのがあり、第81条に【外患誘致­】「外国と通謀して日本国に対し武力を行使させた者は、死刑に処する」と記述があるこ­とを指摘。最高で死刑ではなく、死刑しかないところがポイントだと発言しました。

刑法に照らしあわせれば、今後もし中国と日本が尖閣諸島において武力衝突があった場合­、鳩山由紀夫は死刑になる可能性があるとのことです。

また、第87条【未遂】第八十一条及び第八十二条の罪の未遂は、罰する。ともあるので、未遂であっても確実に逮捕をして裁判にかけることが可能だと指摘しました。

さらに敗戦時の領土の決め方にも言及し、鳩山由紀夫氏の発言がいかに間違っているのか­を力説しました。


昨日も、鳩山の本性をいろいろ分析してみましたが、本性がどうのこうのにかかわらず、片山さつきさんのツイートにもあったように、「右」「左」以前の問題です。

お金がいっぱいあるから、中国にでもどこにでも出て行くことができるのでしょうが、もう政治家も引退したのだから、政治の世界とは縁を切って、ありあまるお金を使って、何か社会事業でもやって本当に世の為、人の為役立つことをやっていただきたいものです。お金が一杯で、元総理ですから、事業を起こすためのつながりはいくらでもあるだろうし、きっかけづくりなどいくらでもできると思います。本人も総理大臣の時代に「新しい公共」ということを言っていました。

これも、Twitterを探してみたら、鳩山さんのツイートが残っていましたので、以下に掲載します。
このツイートは、鳩山さんが内閣総辞職直後のものだったと思います。意味不明のツイートですが、何やら鮮烈でした。このツイートの「裸踊り」とは以下の動画に影響を受けたものだそうです。



これについては、このブログでも、以前取り上げたことがあります。そのURLを掲載します。
北海道5区補選 町村氏が当確―鳩山さんの「新しい公共」も含め民主党政権が存続し続けられる条件が三つある!!
この記事をご覧いただければ、鳩山さんのツイートの意味がわかるかもしれません。

この記事、久しぶりに自分でも見ましたが、この記事は民主党政権時代に書いたものです。鳩山さんの「新しい公共」も含め、民主党政権が存続できる可能性を掲載してあります。そうして、何と、未民主党が、「尖閣列島に関する領土問題は存在せず」と首相談話を発表することまで指摘してあります。

今日の民主党、なにやら、アベノミクスに反対するばかりで、新しいマニフェストを見ても、参院選の争点になりそうなことはな何もありません。もう風前の灯火です。きっと、ボロ負けすることでしょう。しかし、ある程度の勢力を保つ方法として、この三つの条件は未だに効力があると思います。しかし、政権与党の時代でも、今でも、この三つの条件など全く眼中にないのが民主党だと思います。本当に目の前のことしか考えていません。第一次安倍内閣で、失敗して、よく物事を見るようになり、長期の視点で政権運営をしている安倍総理とは全く異なります。

鳩山さん、大臣としては失敗しても、「新しい公共」のあり方の新しモデルづくりにでも成功すれば、それこそ、本人にとっても、日本にとっても良いことです。それも、いわゆる、プロ市民抜きの本当に役立つまともな事業をするべきです。



そうして、そちらの方面で活躍して、本当に人のため世のため役立てば、この世に生まれてきた、意味を感じることができるでしょうし、そちらのほうが余程良いことと思います。総理大臣として成功することは本当に難しいことと思いますが、社会事業ならば、何回か失敗しても、成功するまで続ければ、いずれ成功すると思います。鳩山氏はお金があるのですから、智慧者を雇うこともできますし、時間もまだあります。取り返しがつかなくなる前に、まともな道を歩んでいただきたいです。

それができないといって、あの馬鹿げた動きをいつまでもやめないというのなら、いずれ中国が尖閣に攻めてきたら、未遂に終わっても、青山さんが指摘するように、司法当局が動いて、鳩山さんを死刑にすれば良いと思います。そうしたとしたら、日本国にとっても良いことですし、対外的にも日本がまともな国であることを示す絶好の機会になると思います。

そう考えると何だか、気が楽になってきました。鳩山さんは、実はどっちの道を歩んでも世のため、人のため役立つファタジスタなのかもしれません。何やら、心に突き刺さっていた刺がとれたようになり楽になりました。ものは、考えようというのは本当だということが判りました。

後は、本人自身がいずれかの選択するだけです。私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2013年6月11日火曜日

自民 首相に防衛大綱提言提出―【私の論評】尖閣防衛は、最大の課題!!一兵たりとも、上陸させるな、上陸すれば殲滅する覚悟がなければならない(゚д゚)!

自民 首相に防衛大綱提言提出

岩屋安全保障調査会長
自民党は、政府がことし中に見直す方針の「防衛計画の大綱」について、沖縄県の尖閣諸島を巡る中国の動きを念頭に、島しょ部の防衛を強化するためアメリカ海兵隊のような水陸両用部隊を新設することなどを求める提言を、安倍総理大臣に提出しました。

自民党は、政府がことし中に見直す方針の「防衛計画の大綱」に党の意見を反映させるために提言をまとめ、11日、岩屋安全保障調査会長らが総理大臣官邸を訪れ、安倍総理大臣に手渡しました。

提言では、沖縄県の尖閣諸島を巡る中国の動きを念頭に、島しょ部の防衛を強化するためアメリカ海兵隊のような機能を自衛隊に持たせる必要があるとして、水陸両用車や新型輸送機オスプレイを有する水陸両用部隊を新設するよう求めています。

また、北朝鮮情勢を踏まえ、核や弾道ミサイル攻撃への対応能力を高めるとともに、敵の基地への攻撃能力の保有について検討を始め、速やかに結論を得るべきだとしています。

提言を受け取った安倍総理大臣は「提言を参考に『防衛計画の大綱』を作っていきたい」と述べました。

【私の論評】尖閣防衛は、最大の課題!!一兵たりとも、上陸させるな、上陸すれば殲滅する覚悟がなければならない(゚д゚)!

まずは、以下の動画をご覧になって下さい。
 

この動画は、自衛隊をめぐるニュースのものです。動画の内容を以下に掲載しておきます。
尖閣周辺海域を我が物顔で侵犯する中国公船であるが、実は中国の原子力潜水艦も、日本­近海に進出して活動している。まだまだ静粛性に問題のある未熟な原潜のため、海上自衛­隊に容易に捕捉されてはいるが、大洋海軍への脱皮は着実に進展していると見て良いだろ­う。対する日本であるが、頓挫の危機にあった与那国島への自衛隊配備構想が再始動し、­防衛大綱の見直しでサイバーウォーや、国土強靱化に組み込まれた自衛隊機能の強化が進­みそうである。もしかしたら、将来的な「敵基地攻撃能力」の要となるかもしれないイプ­シロンロケットの開発ニュースとともにお伝えします。
それにしても、中国は傍若無人です。先の米中首脳会談で、尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐる応酬がありました。オバマ米大統領が「行動でなく、話し合いを」と中国側に自制を求めたのに対し、中国の習近平国家主席は「(日本は)挑発をやめるべきだ」と主張しました。
中国は尖閣が「盗取」されたと詭弁(きべん)を弄し、尖閣周辺で公船による領海侵犯を繰り返しています。日中のどちらが挑発しているかは明らかです。

このブログても過去に掲載したように、日本に数々の恐喝をしかけてきています。相手が恐喝するなら、こちらとしても、それに防備をするのが当たり前です。特に、上の提言で、「沖縄県の尖閣諸島を巡る中国の動きを念頭に、島しょ部の防衛を強化するためアメリカ海兵隊のような機能を自衛隊に持たせる必要があるとして、水陸両用車や新型輸送機オスプレイを有する水陸両用部隊を新設する」というところは、必須だと思います。

そうして、これは実現される可能性もかなり大きいです。この動きはすでに、アメリカで始まっています。

 離島奪還を想定した陸海空の自衛隊と米海兵隊などの共同訓練が本日11日(現地時間10日)、米カリフォルニア州の米海軍サンディエゴ基地で始まりました。26日までの予定で、ロサンゼルス沖のサンクレメンテ島訓練場や米海兵隊基地で米軍と連携した上陸訓練などを行います。

米海軍サンディエゴ基地

防衛省は南西地域の島しょ部防衛を重視していて、中国が領海侵犯を繰り返す沖縄県・尖閣諸島などの防衛を念頭に置いた訓練とみられます。反発した中国政府が訓練中止を申し入れていました。

訓練は米軍が実施する「ドーン・ブリッツ(夜明けの電撃戦)」の一環。陸自はこれまで米国の離島で訓練をしてきましたが、3自衛隊がそろって参加するのは初めてです。



陸自の西部方面普通科連隊(長崎県佐世保市)隊員や、海自の大型護衛艦「ひゅうが」、イージス艦「あたご」などが参加し、自衛隊の参加人員は計約 1000人。ホーバークラフトの揚陸艇「LCAC」やCH47大型輸送ヘリを使って隊員や車両を上陸、展開させます。米側からは第3艦隊や第1海兵機動展開 部隊が参加します。ドーン・ブリッツでは、初めてアメリカ軍の輸送機・オスプレイが、日本の護衛艦に着艦する訓練も予定されています。

ホーバークラフトの揚陸艇「LCAC」
さて、このように、日本版海兵隊を構築し、オスプレイを自衛隊にも配備して、防衛につとめれば、鬼に金棒です。中国もおいそれとは、侵略できなくなるでしょう。侵略したとしても、瀬戸際で全滅です。そんなところに、自民解放軍も上陸したがらないでしょう。まずは、このような準備をすれば、それだけでもかなりの抑止力になります。それに、法整備もして、実際に人民解放軍が上陸しようとすれば、艦船を撃沈し、一兵でも上陸すれば、水際で殲滅すれば良いわけです。

人民解放軍の上陸訓練
とにかく、何が何でも、人民解放軍の上陸は絶対にさせないことです。上陸を許せば、次は沖縄、次は、九州そうして、最後は日本全部です。 そうして、その後は、日本の東半分は、中国の東海省に、東半分は日本自治区になり、とんでもないことになります。

そんなことにならないためにも、防衛大綱を推進することには私は大賛成です。そうして、日本国民は覚悟を決めるべきです。こうした覚悟があるか否かで、日本の将来は決まると思います。皆さんは、どう思われますか?

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2013年4月23日火曜日

経済産業省の「現役官僚が提言!」らしいんですが、何を言いたいのか良く分かりません―【私の論評】マクロ的視点がない?「何を言いたいのか良く分かりません」が良く分かりません!!

経済産業省の「現役官僚が提言!」らしいんですが、何を言いたいのか良く分かりません

山本一郎氏

山本一郎です。今日はひたすら家族サービスをしていました。

賛同されたり馬鹿にされたり毀誉褒貶が激しい記事ではありますが、FACEBOOKを中心にそこそこ盛り上がっていたようなので、軽く石を投げてみたいと思います。お題はこちら。

現役官僚が提言!日本のモノづくり衰退の真因は組織的うつ病による「公私混同人材」の死蔵である

「組織的うつ病」とは穏やかではありませんが… 掻い摘んで言えば、日本の製造業がマズい理由は公私混同人材なる独創的な社員に仕事を任せないからであって、そこを改善していけば製造業は復活するんだっていうような話であります。

この記事の続きは、こちらから!!


【私の論評】マクロ的視点がない?「何を言いたいのか良く分かりません」が良く分かりません!!

いとう・しんすけ
上の記事は、左の方が書かれた、ダイヤモンド・オンラインの記事に関して、批判をしているわけです。私は、この官僚の方が書いた記事に関しても、そうして、その記事を批判する記事を読んでみましたが、両方とも何やら読んでしっくりきません。

まずは、官僚の方の記事を読んでみましたが、何やらしっくりしません。そうして、批判記事の方を読んでますます、しっくりきませんでした。かといって、両方共完全に間違いではありませんし、元の記事も、それを批判する記事も、それなりに良い分析をしているのですが、やはりすっきりしません。

どうして、こんな印象を受けるのかと考えてみました。そうして、理解できたのが、このお二方とも、過去20年間にわたって、日本が異常ともいえる、デフレ状況にあったことを全く考慮してないということです。

そもそも、官僚の方の書いた記事にマクロ的観点、特に、マクロ経済、マクロ金融的な観点が全くなく、すべからく、ミクロ的視点から書かれているということです。それに、お二方も、日本の国家経済について何も述べていません。まるで企業は、国際的に完璧に同じ土俵の上にあるような論考で、日本の国家経済に関する考察が欠けています。これが欠けていては、他の論考がいかに優れて的をいても、バランスを欠きます。

私自身は、過去は別にして、現在は企業活動に密接に関わっているのは、自分の所属する企業だけであり、その他の企業のことは、このお二方のように詳しくは知りません。しかし、自分の会社の過去の20年のことを考えた場合、深く影おとしてることは、はっきりと認識しています。

この異常なデフレがなければ、弊社もかなり業容を伸ばせたはずですし、未だ未上場企業ですが、上場できた可能性も十分あったと思います。これから、アベノミクスで景気が回復すれば、再チャレンジできるものと期待しています

にもかかわらず、これらお二方には、その観点が全くありません。まるで、古今東西に見なかったほどの異常な長期のデフレの観点が全くありません。あくまで、企業の内部のミクロ的な観点だけに終始しています。無論多少は、外部環境に関するものもないというわけではありませんが、これでは、バランスを欠いています。あれだけのデフレ、あれだけの円高の環境の中では、多く企業が、手枷足枷をされて勝負に挑んでいたようなものです。企業分析には、いわゆるすSWOT分析という手法がありますが、これは、企業を分析する際に、外部環境(機会と脅威)内部環境(強みと弱み)を調べるものですが、この方の論考だと、デフレ・円高という外部環境の最大の脅威を全く無視しています。

企業分析の一手法 SWOT分析


ミクロ的な観点だけからみると、確かにこの官僚の方が書かれていることは正しいのかもしれません。そうして、これを批判している山本氏の論考も的を射ているのかもしれません。しかし、過去の異常なデフレ無視していいては、まともな論考はできないのではないかと思います。日本から比べれば、経済の変動はあったものの、日本ほど長くデフレが続いた国はありません。そんな日本と、他国の企業活動を並列に並べて論考するということ自体が間違いなのではないかと思います。

あれだけの未曾有の異常なデフレが長期間続けば、海外拠点がほんどで国内拠点が少ないような例外的な企業は別として、ほとんどの企業が、組織的うつ病になるのは、当然の理だと思います。この方、組織の病理については適切に指摘しているとは思うのですが、その病理の原因が何であったのか、的確に指摘しているとはとても思えません。

組織の病理を指摘するのなら、病理だけでなく、その原因も指摘していただきたいものです。そうして、原因の中には、無論のこと長期間のデフレも入っていてしかるべきものと思います。

考えてみれば、この現役官僚の方 1973年生まれで、京都大学大学院工学研究科電気工学専攻を卒業後、99年4月に通商産業省(現経済産業省)に入省されています。 ということは、日本経済が完璧にデフレに突入してから、社会人になっているわけで、とにかく社会人になってからデフレが常態であって、一度も好景気を経験されていないということになります。山本一郎氏も、調べてみたところ、1973年生まれであり、この方と同年代ですから、社会人になってから、一度も好景気を経験されていないといことです。だから、デフレの観点がないというのも仕方ないのかもしれません。

上念司氏と倉山満氏

しかし、年齢ということになれば、このブログでも何度か紹介させていただいた、上念司氏は1969年(昭和44年)生まれですし、三橋貴明氏は、上念氏と同年代です。それから、これもこのブログで、何回か紹介させていただいてる倉山満氏は、 1973年(昭和48年)です。倉山氏は、この現役官僚と同年代です。活躍している分野は異なるとはいえ、上念氏や倉山氏、三橋貴明氏であれば、日本の企業を語るにしても、歴史的観点、特に過去20年間もデフレであったことを抜きに語るというようなことはないでしよう。

三橋貴明氏と倉山満氏

企業について語るにしても、過去の歴史とか、デフレという観点を欠いて論考を展開するのは大きな間違いですし、大きなミスリードです。このような論考は、雇用の問題を日銀の金融政策とは全く関係ないとして述べるのと同じくらいのミスリードです。これに関しては、以前このブログに掲載したことがあります。その記事のURLを掲載します。

若者雇用戦略のウソ―【私の論評】雇用と中央銀行の金融政策の間には密接な関係があることを知らない日本人?!

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事では、日本で一般に言われている、雇用戦略なるものは、雇用のミスマッチに関するものであって、日銀の金融政策が、雇用枠を左右するということを全く無視しているというものです。日銀が、金融引締めをやっていれば、雇用枠は縮む一方であり、そんな最中に雇用のミスマッチ対策をしても何ら根本的解決にならないという事実を多くの人が知らないということを掲載しました。

企業活動について述べるときも、同じです。デフレ・円高などの外部環境を無視して、語ることはできません。

それにしても、現役官僚の方はそれなりに優秀な方だと思います。これに対して批判されている方も、企業経営者であり、それなりに優秀な方だと思います。そうして、働き盛りでもある、こういう人たちの中に、企業経営を論じる上で、デフレ・円高などの環境を全く無視して論考する姿勢があるということです。そうして、これは、何もこの二人に限ったことなのではないと思います。

本当の悪者は誰だったか?これを無視する人も多い!!

他にも多くの人々が、未だデフレを無視して、企業活動を語っているようです。アベノミクスの第一の矢が放たれる今になっても、こういう論考があるというのは、信じられないないことです。しかし、これが現実です。これですから、デフレが続いても日銀が責められたり、政府が責められたりすることもなかったという事なのだと思います。 だかこそ、未曾有のデフレが長期間にわたって続いてしまったという点は否めない面があると思います。

私たちは、企業活動を考えるにしても、それ以外のことを考えるにしても、内部環境だけではなく、外部環境もセットで考えるべきです。そうでないと、本質を見失ってしまいます。そう思うのは、私だけでしょうか?皆さんは、どうお考えになりますか?

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2013年2月15日金曜日

「10%よりも10倍のムーンショットを」:グーグル X責任者からの提言

「10%よりも10倍のムーンショットを」:グーグル X責任者からの提言:



ある事柄を現状より10倍良くするほうが、10%良くするよりも実は簡単なことがよくある……そう聞くと驚くかもしれないが、これは本当のことである。

何かを10%良くしようとするから、どうしても既存の手段や前提に注意が向くことになる。何かを10%良くしようとするから、多くの人々がたくさんの時間を費やして考え出した既存の解決策をベースに答えを見つけようとすることになる。ただし、そんなやり方で改善を進めようとすると、労力、資金、その他の資源が余計に必要になる。こうした形の改善からは、ある種の満足感も得られる。自分が真面目に働いているという感じ、ほかの人が失敗したかもしれないところでも、自分は歯を食いしばって辛抱を続けているという感じがしてくる。だがほとんどの場合、人は結局、以前と同じところで停滞し続けることになる。

それに対して10倍の結果を手に入れるとなると、どうしても勇ましさや創造性が必要になってくる。アポロ計画の月面着陸(「ムーンショット」)のような偉業は、そんな勇ましさや創造性の賜物といえる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


この記事の続きはこちらから!!



【私の論評】アベノミックスの一本の矢でもある「成長戦略」には池田勇人の「所得倍増計画」のような"ムーン・ショット"で臨め!!

上の記事でも述べているように、確かにアポロ計画は、人類を10年待たずして、送り込むことに成功しました。この計画では、とにかく10年後に人類を月に送り込むこととして、NASAが主体となって、10年後にはすでに人類が月に降り立ったものとして、そこから、逆算して、当時存在しなかった技術などを開発していったといわれています。見事に月に降り立つという「思い」を実現させました。

アポロ計画は不可能にみえたが人類を10年たたずし月に送りこんだ
このブログではアベノミクスについて、何回かとりあげていて、その三本の柱である、「大胆な金融緩和」、「起動的な財政出動」、「民間投資を喚起する成長戦略」のうち、一番最後の「成長戦略」に関しては、非常に懐疑的であることを掲載しました。

なぜ懐疑的なのかは、本日は本題ではないので、詳細をここで記すようなことはしません。以下にそれに関するこのブログの記事を掲載しますので、どうして懐疑的なのか、その理由を知りたい方はこの記事を参照して下さい。

【アベノミクスの希望と不安】規制緩和、自由化、TPP推進はデフレ対策を無効化 構造改革を阻止せよ―【私の論評】成長戦略においても、国は計画をたてたり主導することなく、インフラ整備だけに徹するのが筋!!余計なことをやれば、大失敗する!!

詳細はこの記事をご覧いただくものとして、この記事では、ノキアをひきあいに出して、ノキアのような民間企業ですら成長分野を見誤ったのですから、ましてや、官僚が成長分野を見つけられるはずはないこと、だから、政府はあくまでインフラ整備に専念すべきことを掲載しました。そうして、もし優秀な官僚が成長分野を見定めることができるなら、共産主義は大成功したはずなのにそうはなっていないことも掲載しました。

だから、私は官僚の成長戦略などには、かなり懐疑的なのです。しかし、一つのやり方として、上記の「ムーンショット」は非常に参考になりました。NASAは官僚組織ではありますが、人類を月に到達させるという目的のため、多くの民間人を雇用したり、あるいは、NASAだけではなく、外部の様々な民間企業などの数々の組織にも、仕事を依頼しています。だからこそ、うまく行ったのだと思います。NASAのアポロ計画に従事した航空宇宙産業企業によって導入されたプロダクト・マネージャー制に端を発したマトリックス型組織は今でも大規模なブロジェクトに使われることがあります。

特に、上の記事では、10%良くするということでは、「何かを10%良くしようとするから、どうしても既存の手段や前提に注意が向くことになる。何かを10%良くしようとするから、多くの人々がたくさんの時間を費やして考え出した既存の解決策をベースに答えを見つけようとすることになる。ただし、そんなやり方で改善を進めようとすると、労力、資金、その他の資源が余計に必要になる。こうした形の改善からは、ある種の満足感も得られる。自分が真面目に働いているという感じ、ほかの人が失敗したかもしれないところでも、自分は歯を食いしばって辛抱を続けているという感じがしてくる。だがほとんどの場合、人は結局、以前と同じところで停滞し続けることになる」ということが掲載されており。これは、まさに官僚か陥りがちな陥穽ではないかと思います。

経済対策でも、官僚は、10%良くするどころか、数バーセント良くすることを考えるのみで、大きな飛躍が期待できないどころか、後退してしまいかねません。このようなことは、私たちは過去にさんざぱら見せつけられて、多くの方々が辟易としているのではないかと思います。だかこそ、多くの人びとが、あの民主党の「官僚主導ではなく政治主導」という言葉に一時でも、魅力を感じたのではないでしょうか?

1951年5月25日の上下両院合同会議で、はじめて
月着陸計画の決定を発表するケネディー大統領
しかし、上の記事など読んでいると、NASAは官僚組織ですから、官僚が物事を推進したからといって、何もかもが駄目とうことではなさそうです。根本は、どこが主導するかということではなく、ムーンショットにするかどうかということが大事なようです。ただし、この計画は確かに官僚主導でしたが、最初に提唱したのは、当時のケネデイー大統領です。そうして、ケネディー大統領がは、最初から10年以内にと国民に向かって宣言していました。やはり、アポロ計画も政治主導から始まったの゛です。ただし、政治主導がムーンショットであったということです。


上の動画は、1962年9月12日ライス大学でのケネデイー大統領の演説です。この時、はっきりと人類を10年以内に月に送ると発表しました。

アベノミクスの「成長戦略」も10倍のムーンショットを狙うべきです。そうして、過去の日本のムーンショットを振り返ってみると、「池田政権」の「所得倍増政策」があります。この「所得倍増計画」は、10倍ではないものの、後でも説明しますが、当時の日本としては、不可能にも思えた、素晴らしいムーンショットでした。

所得倍増計画とは、ご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんので、以下にwikipediaより引用させていただきます。

国民所得倍増計画は1957年に岸内閣のもとで策定された「新長期経済計画」に代わり、1960年12月27日に池田内閣において閣議決定された。岸内閣の安保政策重視から一転、経済政策を前面に押し出す格好となった。 
日米安全保障条約の締結により日本は国土の防衛をアメリカに一任できるようになり、高コストの軍事費(防衛費)を抑え経済政策に優先的に配分できるようになった。国民所得倍増計画の目的は輸出増進による外貨獲得を主要な手段として国民所得(国民総生産)を倍増させ、これによって雇用を拡大し失業問題を解決する(完全雇用を目指す)ことで生活水準を引上げることにある。またこの過程で地域間・産業間における所得格差の是正もその目的とされている。具体的には農業近代化、中小企業の近代化、経済的な後進地域の開発(工業の分散)である。 
これらは特に目新しい政策というわけではない。岸内閣の「新長期経済計画」において既に国民総生産と経済成長率という概念を用いており、さらに完全雇用についても言及されている。ただ、岸政権が経済成長よりは政治大国としての復活を意図し、近い将来の改憲まで視野に入れていたことや、佐藤栄作、福田赳夫といった有力政治家、エコノミストの多くが「安定成長論者」として高度成長路線に批判的であったことを考えれば、池田が他の様々な可能性の中からあえて強気の成長路線を選択し、「所得倍増」という卓抜なスローガンと共に推進したことには大きな意味があるといえよう。
国民所得倍増計画は経済政策として劇的な成果を上げた。計画の数値目標は1960年度の国民総生産額である13兆6000億円の2倍、26兆円を10年以内に達成するというもので、1960年度から年間平均11%の経済成長率を維持し、以後3年で17兆6000億円に到達させることが中期目標とされた。しかし日本経済は予想以上の成長を遂げた。実質国民総生産は約6年で、国民1人当りの実質国民所得は7年(1967年)で倍増を達成した。経済成長率も驚異的な記録を見せ、計画開始1年目(1961年度)にして早くも目標が達成された。これによって政府は計画の上方修正を迫られ、早くも高度成長の「その後」の手当を図ることとなった。
また、所得倍増計画は日本共産党の勢力拡大を大幅に抑制する効果もあった。従来共産党の主要な支持層であった賃金労働者の雇用が安定し賃金が上昇して生活水準が向上したことで、会社に対する不満が急速に解消し、共産党が推進する労働組合活動に参加するよりも仕事に専念した方が会社の業績が上がって自分達の賃金もより上昇したためである。
その後、佐藤内閣によって高度成長によるひずみの是正や社会資本整備を目的とする「中期経済計画」(1965年策定)および「経済社会発展計画」(1967年策定)が策定されてゆく。
アポロ計画で初めての有人宇宙飛行を行なっアポロ7号の打ち上げ

当時の池田政権は、10年で所得を倍増することを目標としたのですが、実際には、10年どころか7年で実現しています。

無論、倍増は、10倍ではありませんが、高度成長末期には、ささら所得は増えて、池田内閣発足当時から比較すれば、貧乏国から世界第二位の経済大国となり、10倍以上なりました。まさに、ムーンショットです。それに、その時までの日本は軍事大国であったことはありますが、経済大国になどなったことは一度も経験したことがなく、当時の所得倍増政策は、まさにムーンショットと言っても過言ではないと思います。

1961年6月の訪米中に、ケネディ大統領(右)の専用ヨットで会談する池田勇人首相。

こんなことから、私は、アベノミクスにおける「成長戦略」もこのような、ムーンショットにすべきと思います。池田政権のムーンショットは、あくまでも、「所得倍増」をうたいましたが、政府が成長戦略の設計図を描いてそれに向かって政府が直接財政支出して、これに民間企業が乗って成長したというわけではありません。政府はあくまで、インフラを整備しただけです。

このような歴史を持つ我が国においては、政府による成長戦略はあくまでも、ムーンショットで政府主導ではなく、民間主導であり、あくまでも政府はインフラ整備に徹するべきと思います。なかなか、良いムーンショットがないというのなら、再度10年で、所得倍増計画を実施しても良いのではないかと思います。そんなことは、不可能ですて?そんなことはありません。実際、日本がデフレ基調に入ってから、国民の所得は横ばいから少し下がる傾向でしたが、他の先進国では、同じ期間で倍になっています。日本だけが、デフレ政策で、所得が伸びませんでした。であれば、日本だって、デフレをやめ、経済成長戦略をとれば、十分可能だと思います。私はそう思います。皆さんは、どう思われますか?

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