池内沙織氏 |
共産党の池内沙織衆院議員(32)=比例東京ブロック=が、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に拘束された湯川遥菜(はるな)さんとみられる男性の殺害画像がインターネット上に公開された後、ツイッターに「こんなにも許せないと心の底から思った政権はない」などと安倍晋三首相を批判し、イスラム国の蛮行を批判しなかったことについて、同党広報部は25日、「本人の判断で取り消した」と説明した。
党幹部が池内氏を注意したり、本人が謝罪したりする可能性に関しては「本人の判断で発言を取り消した」と繰り返し、不問に付す可能性を示唆した。
湯川さんが殺害されたとする画像がネットに掲載されたことに関し、志位和夫委員長は同日朝のNHKテレビ「日曜討論」で「今回彼ら(犯行グループ)がやっていることは残虐非道な蛮行だ。絶対に許すわけにはいかないと強く非難する。日本政府に対しては人命最優先で解放をはかるためにあらゆる手段、あらゆる可能性を追求してほしい」と語った。同党広報部は「志位委員長の発言が党の立場だ」と強調した。
ところが池内氏はツイッターで、首相が「テロ行為は言語道断であり、許し難い暴挙だ」と述べたことを念頭に「『ゴンゴドウダン』などと、壊れたテープレコーダーの様に繰り返し、国の内外で命を軽んじ続ける安倍政権」と書き込んでいた。
その上で「安倍政権の存続こそ、言語道断。本当に悲しく、やりきれない夜。眠れない」と記していたが、イスラム国を非難する言葉は皆無だった。
その後、投稿は池内氏のアカウント上では閲覧できなくなった。池内氏が削除したとみられるが、ツイッター上では削除理由を明らかにしていない。
この記事の詳細はこちらから(゚д゚)!
【私の論評】宗教や合理主義の悪い面に拘泥して、深みにはまってしまった人々が混沌世界から脱出するため、今こそ霊性の精神世界を目指すルネッサンスが必要だ(゚д゚)!
さて、削除された池内さんのツイートとはどのようなものなのか、以下に掲載します。一般人であれば、削除したツイートなどこのよう晒すことはしないのですが、これは国会議員によるツイートです。公人たる人のツイートですから、あえて以下に掲載します。
池内さん、本日は、以下のようなツイートをしています。
『イスラム国』人質事件は志位委員長が『彼らがやっていることは残虐非道な蛮行であり、絶対に許すわけにいかない。強く非難する。人質の解放を強く求める。日本政府に対しては、人命最優先で解放を図るために、あらゆる手段、可能性を追求してほしい』と述べている通りです。
— 池内さおり (@ikeuchi_saori) 2015, 1月 26
昨日は、池内恵氏の書籍『イスラーム国の衝撃』に関する記事も掲載しました。その記事のURLを以下に掲載します。
【本の話WEB】日本人人質事件に寄せて――「日本人の心の内」こそ、彼らの標的だ―【私の論評】日本にこそ、世界に新秩序を確立するためのヒントがある!日本人の心の内にある霊性を重んじる精神、これこそが世界の宗教的混乱を救う一里塚なると心得よ(゚д゚)!
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詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事で池内氏は以下のように述べています。
「安倍首相の中東での発言がテロを招いた」という議論がありますが、これは軽率であるか意図的なら悪質な反応と思います。
日本では往々にして、「テロはやられる側に落ち度がある」「政府の政策によってテロが起これば政府の責任だ」という声があがります。しかし、「テロはやる側が悪い」というところから出発しないと始まらないでしょう。その上でそのような暴力を振るう主体からどう人質を取り返し、暴力を振るう主体をどう無力化していくか。
もし意図的にテロの暴力を背景に日本での政治的な意思を通そうとする人が出れば、まさにテロリストの思う壺です。テロの目的は、まさに、ターゲットとなった社会の人々に「相手ではなくこちらが悪い」「自分たちの政府が悪い」と思わせて内紛を生じさせ、精神的に屈服させることにあるからです。
テロを利用して政権批判をするどころか、いったい現役世代の政治家や官僚たちにどういう恨みがあるのか知りませんが、首相をやめさせればテロは解決するというのですから、テロリストも想定しなかった反応でしょう。
意図的にテロの暴力を背景に日本での政治的な意思を通そうとする人が出れば、まさにテロリストの思う壺です。テロの目的は、まさに、ターゲットとなった社会の人々に「相手ではなくこちらが悪い」「自分たちの政府が悪い」と思わせて内紛を生じさせ、精神的に屈服させることにあるからです。
テロを利用して政権批判をするどころか、いったい現役世代の政治家や官僚たちにどういう恨みがあるのか知りませんが、首相をやめさせればテロは解決するというのですから、テロリストも想定しなかった反応でしょう。
日本の外には自分たちとは異なる原理によって成り立っている社会が存在しているということ。この現実の直視から始めるしかありませんし、直視する気構えを備えた新たな中堅層が現れてきていると感じています。この池内氏の論評に従えば、池内沙織氏は、軽率であるか意図的なら悪質な反応をしたということになります。
このような反応はマスコミの論調にも散見されました。とんでもないことです。
日本ではマスコミが、安倍総理がイスラエル訪問をしたからテロが起きたとか、軍を投入して救出するとアメリカのように年中テロと対面することになるとか、またぞろ何もしないのが一番のような意見がまかり通っているようです。
日本ではマスコミが、安倍総理がイスラエル訪問をしたからテロが起きたとか、軍を投入して救出するとアメリカのように年中テロと対面することになるとか、またぞろ何もしないのが一番のような意見がまかり通っているようです。
そのような意見はテロを誘発することに気がつくべきです。短期的には、日本国民を1人でも拉致したら、犯人を地の果てまで追いかけても殺害するという国家の強い意志が明示されることが必要です。それが日本人に対するテロを未然に抑止するのです。
そうして、一方では、このブログ記事で私が以下のように論評したように、長期的な文化戦略を持つべきです。
今まで通り、多くの人々が信奉してきた宗教を捨て去り、霊性の世界に戻る必要などありません。それは、日本がすでに具現化しています。日本には、様々な宗教が混在しつつ、その精神世界の根底には、霊性を重んじる習慣が根付いています。日本では、年配の人が、「ご先祖様に申し訳がたたない」という言葉を発することがありますが、これこそ、霊性の発露でもあります。
世界の人々が、宗教以前に、その根底には霊性の世界があることに目覚め、それを重要視するようになれば、世界から宗教戦争は消えます。そうして、今回のような人質事件のようなこともなくなると思います。
そのために、霊性の世界を維持・発展させてきた私たち、日本人ができることがあるはずです。無論、今回の人質事件をすぐに解決するということはできないかもしれません。宗教で凝り固まった人々の精神を解きほぐすには、かなり長い時間を要するかもしれません。
しかし、私は日本人の心の内にある霊性を重んじる精神、この精神を土台としつつどの宗教でも受け入れてしまう寛容さ、これが世界の宗教的混乱を救うための、一里塚になると思います。日本人と、日本以外の国々においての宗教観は全く異なります。日本以外の特に、文明が発祥した地域の国々や、その文明を受け継ぐ国々では、宗教そのものが、精神の根幹にあります。しかし、日本は違います。神社の霊がまつられているように、そうして、人々の霊を祀り、自然やものにまで霊が存在すると考えてきた日本人の精神には、宗教以前にその根底に霊性を重んじるという精神があります。
霊性の世界においては、どんな霊もないがしろにされません。この精神を維持発展させ、現在のように形式にまで昇華させた国は、世界て日本だけです。
木にも霊が宿ると考える日本には、ご神木なるものが存在する |
私の家の近所で、産科婦人科の病院がありましたが、以前廃院になりましたが、その後内科医院に改装されました。そのとき、大きな木があったのを、切り倒すこととなりました。そのときには、その大きな木にしめ縄がつけられ、起工式には、その木に対しても神主がお祈りをしていました。
このような、精神文化を持つ日本人が、そのことをすっかり忘れ、国会議員までがとんでもない発言をし、マスコミがそれを助長するような報道をする。
彼らには、今世紀が宗教の世界ではなく、霊性の世界になるというマルローや、ユングの予言の意味など到底理解できないでしょう。
しかし、それを理解する私達日本人は、このような日本の国会議員や、識者そうして、マスコミなどにこれを理解させ、 ゆくゆくは世界にこれを発信していくべきです。
そうして、それは非常に困難なことのようにみえますが、意外とそうでもないかもしれません。ユングや、マルローが予言しているように、宗教観のみあるは、現代の中国のように現代合理主義のみが、支配する精神世界は、崩壊しつつあり、それは今世紀中に瓦解し、霊性の世界が精神世界の中心となるからです。
宗教や、近代合理主義で凝り固まった人々の精神は崩壊する? |
今は、その前の段階であり、宗教や合理主義の悪い側面に拘泥して、深みにはまってしまった人々が、混沌の世界へとどっぷりと浸かった段階です。今回のイスラーム国の人質事件も、その典型だと思います。
多くの人々は、いずれとんでもない、閉塞状況にのみまわれ、いずれ世界の文化人らが、これらの閉塞状況を打開する方法として、霊性を重んじる精神の復興を目指すようになるでしょう。宗教や、近代合理主義の悪い側面の呪縛にはまって身動きのできなくなった、多くの人々もそれに賛同するようになることでしょう。
それは、中世のルネッサンスのようになるかもしれません。ただし、人間性の復興ではなく、霊性の精神世界を取り戻すためのルネッサンとなることでしょう。今の世界に必要なのは、宗教でも共産主義でも、資本主義でもありません。そのようなものを乗り越えた、新たな精神世界が必要なのです。
これは、宗教や、合理主義だけでは、精神が崩壊し、もたなくなるからです。今の世界の出来事は、こうした精神的な側面からも理解していく必要があると思います。そうして、特に今でも霊性の世界を維持している私達は日本人は、霊性の精神を世界に復興するように促し、世界に新たな秩序と、安定と平和をもたらすことを目指すべきです。
私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?
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