検索キーワード「調理、料理」に一致する投稿を日付順に表示しています。 関連性の高い順 すべての投稿を表示
検索キーワード「調理、料理」に一致する投稿を日付順に表示しています。 関連性の高い順 すべての投稿を表示

2012年12月31日月曜日

「ロングテール」「フリー」著者が提唱する“メイカーズ革命”で日本が再起動する?―【私の論評】本年最後の話題として「メイカーズ」は取り上げないわけにはいかない!!

「ロングテール」「フリー」著者が提唱する“メイカーズ革命”で日本が再起動する?
ワイヤード誌の編集長でもある、クリス・アンダーソン氏

  2012年11月9日に東京・六本木で開催された「WIRED CONFERENCE 2012」。「新しい産業革命(メイカーズムーブメント)が世界のものづくりを変える」というテーマを掲げたカンファレンスだが、著書「フリー」で知られるUS版WIRED編集長のクリス・アンダーソン氏が登壇するとあって会場は満席。同氏とその新作『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』(以下、『メイカーズ』)への注目の高さがうかがえた。

そこではどんなことが語られたのか? 「新しい産業革命」の中身とは? カンファレンスの模様をレポートしたい。

wirred
 この記事の続きはこちらから!!

【私の論評】本年最後の話題として「メイカーズ」は取り上げないわけにはいかない!!


本年の最後の記事として、何を選ぼうかと前から考えていましたが、結局今年一年書こう、書こうと思っていながら、結局このブログに掲載しなかった記事を掲載します。このように書くと皆さんは、また、日銀とか、デフレのことかと思われるかもしれませんがそうではありません。このことについては、自分でもあれだけ良く書きまくったと思います。とにかく、デフレ脱出は私の長年の念願であったので、この機会がまた失われることなく成就して欲しいとの思いで、特に選挙直前から、選挙後まで徹底的に書きまくりました。だから、これには、本当に満足しています。

しかし、これのほかに、どうしても、書いておきたかったのに書けなかったのが、上の記事のメイカーズ・ムーブメントです。これに関しては、クリス・アンダーソン氏が書かれた『メイカーズ』を読むのが一番です。この書籍、丁度アマゾンでkindle本が販売された時期とも重なっていたので、探してみると、たまたまあったので、ほんの軽い気持ちで、ダウンロードしました。ちなみに、私は、以前からアメリカのamazonから何冊も英語のkindle本をダウンロードしていましたが、日本語の書籍をダウンロードしたのは、この書籍が最初となりました。

最初の書籍が、このような良い書籍であったことに感銘を受けています。 この書籍過去10年くらいで最も大きな刺激と、影響と感銘をを受けた書籍となりました。

私自身も、先に書いたように、「メイカーズ」は、売れている書籍のうちの一冊くらいなのだろうという感覚で読んだのですが、その期待は見事に裏切られてしまいました。

皆さんも、この書籍読んでおいたほうが、絶対に良いと思います。

さて、ここまで書いたので、詳細は、書籍を読んでいただくものとして、本日は、この書籍を何回か読んでみた後に私自身がワープロでまとめた内容を以下にコピベさせていただきます。

メイカーズムーブメントとは何か?単純に言うならそれは、誰もがモノ作りをすることがかなり簡単にできる時代が到来しつつあるということだ。そうして、実 際にそのようなことを実施している先駆的な人々が世界各地に登場しているということだ。ソーシャルウェブ(ブログやSNS)の普及によって、テキストや写 真、イラスト、音楽、動画といったコンテンツを手軽に発信・共有できるようになっている昨今だが、その波がついに『製品作り』(マテリアル)にまで及び始 めている。

近ごろではレーザーカッターや3Dプリンターといった工作機器が高性能化し、専門的な訓練を受けたことがない人でもそれらを扱 いやすくなっている。価格もこの数年で驚異的といえるほどに下がった。これは、レーザープリンターの登場で誰でも「印刷(出版)」ができるようになった 1980年代と似た状況にある。おそらく、2010年代には製造業の領域でもこれに似たような劇的な変化が起きることだろう。

これこそが 「第3の産業革命」である。私自身も、3Dプリンターの所有者に、実際に試作品を作成するのをみせてもらった。この人に、実際に私が作成したスケッチ・ アップというグーグルが提供している3DCAD(スリーディー設計)無料ソフトで、キッチンの3D(立体)モデルを作成し、そのデータをわたしたところ、 彼は、それを実際に3Dプリンターで印刷し、高さ、10センチ、40センチ四方ほどのものを実際に作成してみせてくれた。このデータを作成するのは、さほ ど難しいことではない。いくつか、サイトで提供されているパーツを選び、自分の好みを組みあわせて、あとは自分のオリジナリティーを多少加えるという方式 で、ワープロ感覚で誰にでも作成できる。

これを実際に3Dプリンターで印刷すると、驚くほど精巧なものができあがった。本当に小さなキッ チンの立体モデルができあがった。この工程は、少しイメージしにくいかもしれないが、普通のプリンターよりも大きく立方体の形をしている透明の筐体の中 で、キッチンのプラスチックの模型をかなり薄く数ミクロンにスライスしたものを積み上げていくような形で、印刷されていく。ただし、薄くスライスしたもの とはいえ、やわらかい液状プラスチックが積み上げられていくそうして、空気に触れると、やわらかいプラスチックがやがて堅い普通のプラスチックに変わって いく。


上の図は、スケッチアップで実際に、私が、作成したものである。話を分かりやすくするため、これをもとにして話をすすめる。このデータを実際にパソコンから3Dプリンタで印刷すると、このとおりの形ができあがる。既存の厨房機器は、既存のメーカーなどから調達するものとして、そうでないものは、世界中から作成できるメーカーを探し出し、作成できる業者が見つかれば、このデータを発信して、材質、色、形、個数、納期など指定すると、それが作成され、しかるべきところに届けられる。

また、特に、オーブンを特別なものにしたければ、これを特別に作成することもできる。これらの試作品を作成し、発表すると、そのアイディアが優れていれば、多くの人の関心を惹くことができる。たとえば、オーブンにコンピュータを内臓させて、様々な環境下で、様々な素材を用いて最高の料理ができるようにすることも可能である。これはクラウドを用いて、実際に料理をした人からデータを回収し、その調理方法を頭脳付オーブンで再現することができるようになる。頭脳を特定の機器に組むために、メイカーズは、アルドゥウイノーという基盤を用いて、行うことが多い。これらは、宇宙ロケット制御から、電動自動車の制御、おもちゃの制御などありとあらゆるものに用いられている。そうして、クラウドを用いているので、更新がかなり楽で、全世界のコラボレーターにより、実際日々更新され続けている。

こうしたものも含めて、実際に組み立ててみて、使ってみて、改善点などをメイカーズが集うサイトに掲載すると、これが斬新なものであったり使いやすいものでありコミュニティーの関心を惹くものであれば、全世界のありとあらゆるアドバイスが受けられるどころか、多くの人々にSNSやその他のツールで広めてもらうことができる。

そうして、広まれば、クラウド・ファンドのサイトで欲しい人を募ることができる。欲しい人がある一定数を超えれば、このファンドが成り立ち、製造がはじまり、入金され次第製造に入る。そうして、さらに注文が入るようになり、様々なニーズが生まれ、その作成をサイトで報告し、さらにファンドを募って、かなりの数がはけることになれば、起業して、キッチン製造メーカーをたちあげるという具合だ。

この製造方式は、個々人で考えているだけではなく、クラウドを活用し、コミュニティ内でアイデアを共有することにより、サポーターとのコラボレーション(協働)が始まり、効率的な生産あるいはイノベーションが可能になる。まさにこれからは、個人が「想像したものは作れる」のである。「規模の経済」(大量生産)は難しいかもしれないが、自分の欲しいものは手に入る、作れる、あるいは売ることができる社会が近づいている。

自分のアイディアをCADなどのデジタルツールでコンピュータ画面上にデザインし、3Dプリンタをはじめとするデスクトップ(机上)工作機械で試作品を作り、ネットのコミュニティで仲間を募って意見交換し、さらに良いものにし、気に入ってくれた人からネットで小口資金を募る。

上の写真は、3Dプリンターで、エッフェル塔の模型をつくったところ。
この情報をデータとして工場に送れば、数十メートルのものもできるし、素材は、
金属にもできる、組み立て式にすれば、実物大だってつくれる。

これは、クラウド・フアンディングという金融の新手法であり、従来の金融機関が事業や企業に対して出資したのに対して、これは、特定の製品をつくるプロジェクトに対して個人の出資者が出資するものである。出資の対価の多くは、出来上がった商品を受け取ることが主になる。大目に出資すると、優先的に商品をはやめに受け取るなどの特典がつく。募っても、出資者が少なければ、プロジェクトは、スタートしない。予定以上の出資者が集まってからスタートするため、失敗も少ない。そうして、この世界はパテントなど存在しない。すべてオープンである。だからこそ、あっという間にイノベーションがおこる。

プロジェクトがスタートすれば、CtoB(顧客から企業へ)の形でクラウドサービス化している受発注ネットワークシステムを使って最も適した製作会社を世界中から見つけて製造を委託し、製造データを発信し、それが製作会社の工作機械に移され、すぐに生産が開始される。複雑なものであれば、いくつもの製作会社に注文して、部品を作り出し、これを組立工場に集荷して、最終的に組み立てるということも可能になってきている。

ただし、こうした中からヒット商品を生み出す個人、法人が定番としてそれらを売り出そうとした場合、個人だけの力量では不可能なので、会社をつくって販売することになる。こうして、それまで、経営者になることを考えたこともない若者や、女性、高齢者が、成長企業の経営者になる例が増えている。

特に、成長企業になるためには、価格設定が重要である。成長企業になるためには、クラウド・ファンドによっても、たとえば、2万円の経費がかかる製品を2万五千円で販売していたのでは、一人で製造して、販売していたときの、埋没原価を見逃していることになる。埋没原価とは、たとえば、在庫管理とか、配送のための保険とか、部品が届かなかったか、不良品だった場合の対処、事務費用のもろもろである。これを成功させるためには、4万五千円程度の価格設定をする必要がある。そうすることにより、末永く製品を販売し続けることができる。こうした、価格設定をした個人や、企業が、最初からグローバル市場で成功することになる。2万5千円で設定した場合、他のサイトの運営者が気にいって、大量販売の目処がたっても、これ以上の値段では売れなくなり、売れば売るほど赤字となり、事業として成り立たなくなり単なりボランティアで終わる。

このような、一昔前であれば、SFのような、新しい製造業がすでに成立しており、台頭しつつある。現在、民間宇宙旅行のプロジェクトがいくつか進行しているが、これらは、以上のような仕組みで宇宙船を作っている。だからこそ、民間で可能になったのであり、従来の巨大製造業の巨大プロジェクト的発想ではできなかったことである。

これだと、規模の最大化は必須条件ではなくなる。アイディアを形にするために大きな工場を作ったり、多額の資金を集めたり大勢の人を雇う必要もなくなる。一連の活動の中でマーケティングすらできる。しかも、まだまだ成熟する余地があるとはいえ、既にどのプロセスも実際に登場しており、少なくない成功例も出てきている。まさに、新たな産業革命の幕開けである。こうしたことを活用した、新たな新興製造業が続々と誕生している。

既に企業化の事例として以下のような事例がある。
・小ロットの電子部品をネットを使って受注製造しているスパークファン。
・ソニーの新製品よりも優れた腕時計(iPhoneと同期する)を開発したほんの数人の企業ペブル。
・コミュニティが発明した新製品を週に2つ生産しているクァーキー。
・手作り品を販売するコミュニティエッツィー。
・レゴのブロックになかった現代兵器を作る会社。(レゴブロック用の小さな兵器)
・ツイッターの会社を立ち上げ、iphoneの端子に接続するクレジットカードリーダーを開発したドーシー。
・サイトにCADファイルをアップロードすると、製造業者が見積りを入れる仕組みのMGMドットコム。
・オープンソースを使って自動車を生産するローカルモーターズ(従来と違って、数百台から数千台までなら製造して利益を生むこともできる)。

上は、ぺブルの時計の販売サイトに掲載されていた写真

残念ながら未だ食品に対する試みは、少ないが、たとえば、顧客個々人の希望に応じてケーキの素材を組み立て、個々人の名前やメッセージをクリームで書き込むロボット、ありとあらゆる形のチョコレートを顧客の要望に応じて作成し、チョコレート表面に、メッセージを刻印するロボットなどが登場している。食品に関しては、まだ事例は少ないが、今後期待される分野である。

デジタルなもの作りによって、全員が同じ土俵で競争できるようになる。どの国でも、もの作りが可能になる。重要なのは、自分たちがライバルに勝るものはなにかということだ。それこそ、後に述べる顧客価値の創造・提供が最重要な考え方であり、資源となる。メイカーズも、自分で気に入ったものを手にいれるだけではなく、多くの人に使ってもらい喜んでもらうためには、そういう視点が重要になる。

少ない品種を大量生産することが良いとされた時代には障害ですらあった多様性や個性や特殊なアイディアは、貴重な資産になる。モノを作るための情報は全てデジタル化されるから、共有も変更も改良も簡単になる。オンラインを使えば、グローバル化の敷居も低い。クラゲ(インテリアとして人気がある)用の専用水槽やミリタリーマニア向けの武器のレゴブロック、デザインや使い勝手が格段に良い、台所用品、家庭用品といったニッチな商品の製造が立派に収益の上がるビジネスとして成立する。
ダイソンの羽のない扇風機

実際、ダイソンや、バルミューダはメイカーズ的手法で、既存の扇風機と異なる、羽のない扇風機、二枚羽の扇風機で、高価格帯扇風機市場を開拓した。日本のメイカーズでもあるバルミューダは、現在小型で驚異的な空気清浄能力を持つ清浄機を開発し市場に投入している。本年オバマ政権がクラウドファンディングというネットを使った小口の資金集めを新規事業活性化法案のひとつとして法律にしたことも、このような新たな潮流を後押しするためである。

クラウドファンディングとは、資金提供者に対するリターン(見返り)の形態によって3種類に大別される。リターンのない「寄付型」、プロジェクト成功時に金銭が支払われる「投資型」の他に、プロジェクトが提供する何らかの権利や物品を購入することで支援を行う「購入型」がある。国内では資金決済に関する法律等によって個人間の送金や投資が制限されていることから、購入型のクラウドファンディングが普及している。これは昨年の震災で、政府による復興が遅れたため、これを活用した復興プロジェクトがたちあげられ、日本でも周知されるようになった。たとえば、震災で被災した牡蠣養殖業者や、酒造メーカーが、これを活用し、復興資金として活用し、復興後に、牡蠣や酒を出資者に届けるというようなことが行われた。

モノつくりの伝統が息づく日本。しかし一方で、今は新興国の台頭に苦戦しているという厳しい現実もある。しかし、この国が持っている強みと伝統を生かして、新しい発想で製造業の未来を拓くことも可能になりつつある。日本各地に、様々な技術・技能があり、既存の製造業も発達した日本では、この潮流を活かすことができれば、次世代の製造業のトップランナーになることも夢ではない。


さて、皆さんいかがでしょうか、本当に夢のある話ですね。そうして、何やらこの新たなムーブメントに何らかの形で乗ってみたいものですね。やり方はいろいろいあると思います。そうして、自分で思ったのですが、結局自分自身は、ITの波には、パソコンを使うということは乗っているとは思いまずか、商売や事業レベルで、全く乗る機会を逸していました。

でも、考えてみれば、それも仕方ないといえば、仕方ないのかもしれません。なにせ、ITの大方の動きなど、1980年台で決まっていたし、私自身大学などでITを本格的に学んだ経験ないわけですから・・・・・。

しかし、メイカーズ・ムーブメントに関しては、始まったばかりですし、それに2010年台に製造業で大きな変化がおこると、アンダーソン氏も語っています。これは、この潮流は逃せないです。何も自分自身がメイカーズの仲間入りするとか、自分の会社がメイカーズになるとかなど考えなくても、その周辺を狙うとか、いろいろなことが考えられると思います。とにかく、何か大きな変化がおこるとにきは、それを活用すれば、商売・事業になるのはわかりきっていることだと思います。


それに、あのアメリカの有名なゴールド・ラッシュで儲けた人というのは、実は金鉱堀の人びとではなく、その周辺で商売をしていた人たちだという話を聴いたことがあります。あのリーバイスも、そのような企業の一つでもあったという話を聴いたことがあります。

本年は、アベノミクスを標榜する安倍総理、安倍政権の誕生ということもあり、多くの人びとが、デフレからの脱却に大きな希望を見出すことができたと思います。今年の参議院議員選挙でも、安倍自民党が勝利すれば、その道はさらに確かなものとなることでしょう。

そうして、日本でも確実にメイカーズ・ムーブメントが起こると思います。 というより、ものづくりの伝統がある日本は、もしかすると他の先進国のお手本になるような、トップランナーになるかもしれません。それに、このようなムーブメントが起こりつつあるときに、民主党政権が崩壊し、新たに安倍政権が生まれたこことも幸いするのではないかと思います。


これが、民主党政権が続いていたら、民主党は、日本弱体化を推進する組織ですから、このような動き、ことごとく封じていたかもしれません。というより、馬鹿なので、何を意味するのかも理解できなかったかもしれません。安倍政権であれば、メイカーズの成長を促進するため、日本でのクラウドファンでングの法的整備もできると思います。

来年は、デフレからの脱却からの目処もたち、日本における、メイカーズ元年になると思います。本当にそうなれば良いと思っています。

読者の皆様方、本年もこの私の拙いブログにつきあっていただきまして、まことに有難うございます。来年も、ブログ更新し続けます。来年も、よろしくおねがいします。良い年をお迎え下さい!!

 【関連記事】

<レコチャ広場>中国を避けている日本製造業の海外移転=中国政府は呼び込みに尽力せよ―中国―【私の論評】チャイナリスクを喧伝したのは中国自身ではなかったのか? 

  

増税と円高政策で「製造ニッポン」は壊滅寸前。1万9000社に迫る「為替デリバティブ倒産」の危機―【私の論評】まともな金融政策で、さっさと円高・デフレを終わらせろ!! 

 

願わくは1ドル=120円の円安政策、首相再登板の安倍氏に期待−【私の論評】総選挙のずっと前から自民党を非難しつづけ今後も煽り続けるマスコミは、世界最低の非常識で、次世代には生き残れない!!

 

日本がリードする21世紀の革新素材”炭素繊維”―【私の論評】いくらマスコミが情報操作しても、炭素繊維の旅客機が日本の空を飛べば、国民は欺かれない?!!


レーザー核融合、連続反応に成功 光産業創成大学院大など−【私の論評】なぜこのような重要なニュースをマスコミは報道しないのか?

 


2012年8月10日金曜日

家庭料理のパラダイムチェンジ~家庭の調理もだんだんと鍋とレンジ台を使わなくなる? | 勝間和代オフィシャルブログ−【私の論評】日本のホーム市場の最後のフロンティアが始動するか?

家庭料理のパラダイムチェンジ~家庭の調理もだんだんと鍋とレンジ台を使わなくなる? | 勝間和代オフィシャルブログ


今日つくった朝ご飯は、なんの変哲もない朝ご飯ですが、実はこれ、すべての料理、いわゆる普通の調理で使う「お鍋」と「レンジ台」を使っていないのです。

実は、いま各種オーブンやレンジ系の技術がものすごく発達しており、ほぼ全ての料理は簡単なプログラムを手で行うことで、実は炊飯器と同じように、「チン」で終わるのですが、意外と使われていないと思いませんか?

例えば、今朝のメニューのうち、小松菜の胡麻和えと焼き芋はこちらで作りました。左がスチームコンベクションオーブン、右がスロークッカーです。



これまでですと、例えば小松菜をゆでようと思ったら、たっぷりの水を湧かして、小松菜を茹でて、水を切って、など大変でした。あるいは蒸すにしても、蒸し器を用意して、温度管理をして、たいへんです。電子レンジで茹でてもいいのですが、電子レンジは構造上、表面から近いところが温まりやすくなりがちで、均一に茹でるにはそれなりの手間がかかります。

ところが、スチームコンベクションオーブンを使うと、「80度10分」でチンというように、直接、温度と時間が管理できるのです。鍋を使って強火や弱火にする理由は、一定時間、一定の温度で調理をしたいからで、それをもともと、コンピュータ制御された機器でできるとしたら、そちらを使った方が楽ですよね。すると、完璧なゆであがり具合で、しかもしゃきしゃき感が残ったまま、おいしくできあがります。

また、手羽先も、こちらも1晩たれにつけておいて、軽く小麦粉をまぶしたあと、ヘルシオの水蒸気オーブンで「220度で12分」、チンとしたら、できあがりです。外はぱりっと、中はジューシー、そして、油はもともとの手羽先の油以外まったく使っていないのに、パリパリーーと仕上がっています。こちらも、揚げたり煮たりしたら、ここまで上手にできません。

味噌汁も、電子レンジとスチームコンベクションオーブン使いました。まずは電子レンジ用の「だしポット」に水と鰹節と昆布をいれて、600Wで7分ほど、チーーーン。一番だしができあがったら、ここに味噌をといて、シリコンスチーマーにこの味噌汁と具材をいれて、シリコンスチーマーをそのままスチームコンベクションオーブンオーブンに入れて、「煮込み弱、12分」でチーーーンとしたら、できあがりです。

しつこいですが、ほんと、腕も何もいりません。全ては材料を用意して、切ったり、混ぜたりして、あとは「チーーーン」するだけ。炊飯器でご飯を炊くのにまったく料理人の技術が関係ないように、残りの料理もどちらかというと、

・何の機器を使うのか
・どのレシピを使うのか

のほうが重要になってきます。

なお、チーンの問題点は、電源が足りなくなること、及び、通常は電子レンジオーブンは1家庭に1つしかないので、一度に何品もできないことです。私が買ったような、小型のスチームコンベクションオーブンが普及してくると、また変わってくるのかもしれません。

その時には、台所の構造も変わることでしょう。うちのIHレンジ台が、ほとんど調理台としてしか使われていない一方、スチコンは置き場所がないので、リビングの窓際に置かれています。鍋も、ほとんど天板か、せいぜい、シリコンスチーマーしか使わないので、多種類の鍋たちはほとんど、シンクの下にしまわれっぱなしになってしまいました。

スチコンが業務用に普及したのもここ10年で、さらには真空調理が新しいトレンドとして加わっています。真空調理については、私も少しずつ、チャレンジしてみたいと思っていますが、まずはオーブン系の使いこなしをやってみたいと思います。

勝間さんの上の記事の詳細は、こちらから!!

【私の論評】日本のホーム市場の最後のフロンティアが始動するか?



勝間さんの上のブログ、パラダイムチェンジという言葉を使っているので、ご本人自身は、twitterで大げさと語ってらっしゃいましたが、そうではないかもしれません。

実は、このことについては、このブログでも随分前にとりあげたことがあります。それは、たとえば、イタリアでは、ほとんどの料理がオーブンを使っているのに、日本ではまだまだ使われていない、これを使うようにできれば、日本のホーム市場の最後のフロンティアになるかもしれないという趣旨でした。実際、勝間さんが上記のようなことをブログに掲載するわけですから、まだまだ、実際に日本の家庭では使われていないのだと思います。

この話題しばらく、掲載していなかったので、以下にその部分をコピペしておきます。
オーブン料理が普及する欧米-日本でのオーブン向け商品の少なさ
日本を含め米を主食とするアジアでは、湯を使う(ゆでる、蒸す)調理法が一般的であるため、欧米のオーブン(蒸し焼き)の文化とは全く違う食文化を営んできました。米を食べる文化圏では、レトルトパウチ食品が広く普及しました。
欧米諸国でも1970年代に家庭用としての実用化が試みられましたが、商品としては育ちませんでした。今でもアメリカではレトルト食品は宇宙食であるとの観念が強いようです。
大型の冷凍冷蔵庫が早くから普及して常温保存の必要性が高くないこと、一般的にローストするなどオーブンでの加熱調理が食事作りの基本となっていることがその理由としてあげられます。実際、最近の様子を欧米現地在住者に聞いてみても、冷凍食品とともに缶詰、びん詰、乾燥食品が圧倒的で、レトルトパウチ食品は見当たりません。
ひるがえって日本ではスーパーなどの食品売場や食器売場にはオーブントースター用とか、電子レンジ用の商品は豊富においてあり、レトルトパウチ食品なども相当豊富ですが、オーブン用の素材・食器・道具となると驚くほど少ないです。
アメリカのスーパーだと、オーブン用に半加工してあるローストビーフ用や、半焼成したロースト・ビーフや詰め物をして下ごしらえしてある鳥などはもとより、アミーズ・キッチンなどのオーブン用の冷凍食品や瓶詰、缶詰が豊富です。
今後のオーブン・レンジの普及にともないこれらの商品に対する需要が高まる可能性は大きいと考えられます。この需要は日本国内に残されたホーム関連市場のフロンティアとなる可能性が大です。ただし、現状のままでは同じことの繰り返しになります。飲食産業、流通産業、メーカーなどが協同したインフラ整備などしていく必要があるものと考えます。

数年前(2007年当時)当時)から都内などのハイグレードマンションにはオープンキッチンシステムは当たり前で、大容量のアメリカ製のオーブンやガステーブルはもとより、アメリカ製の冷蔵庫が最初から備え付けられるようになりました。 
アメリカ製のオーブンや冷蔵庫の最大の魅力は容量が大きいことです。冷蔵庫は日本製のファミリー世帯用冷蔵庫の平均容量が概ね300L~400Lであるのに対し、アメリカ製の容量600L~700Lが標準でありその大きさの違いは明らかです。 
ハイグレードマンションの住人は、よく友人やお客様を招待してホームパーティを開きます。その際、大容量の冷蔵庫はその威力を大いに発揮してくれます。次に魅力として挙げられるのがアイスディスペンサーです。欧米製の大型冷蔵庫には必ずといっていいほど付いている。アイスディスペンサーは、普通の氷だけでなく、クラッシュアイスや冷水も自動的に作くる。氷や冷水の利用頻度の高い欧米人にとっては必須の機能といえます。 
洗濯機・乾燥機も欧米の製品は大容量が大きく大量の洗濯ができることと、ビルトインにより見た目を美しくコンパクトに収納できるため、新築のハイグレードマンション取り入れられています。数年前からハイグレードマンションに居住する日本人の富裕層が、自宅に料理人を出張させてパーティを開いているという話をよく聞きます。グローバル化の時代、欧米製のキッチン機器は富裕な日本人の生活にも必需品となりつつあり、もっと下の層にも浸透しつつあります。 
オーブンの掃除はなかなか大変、だから、欧米ではブロの掃除人がいるくらいです
しかしながら、この浸透は遅々として進んでいません。なぜでしょうか?富裕層は別にして、もっと下の層ではせっかくシステムキッチンがあったとしてもそれを使いこなせい家庭も多いからだと思います。富裕層に関しては、自分で調理せずにケータリングをしたりするの使いこなせなくても何とかなるのでしょう。 
 
最近は普通のマンションでもシステムキッチンが導入されています、システムキッチンには必ずといっていいほどオーブンがついています。これを使いこなせない人が意外と多いのです。ですから、せっかくのシステムキッチンのオーブンで何を調理するかといえば、冷凍ピザを焼くとか、フライパン等で調理した料理を保存しておきそれを温めるとかが多いようです。
新築のマンションに入って、初めてシステムキッチンを使う機会に恵まれた新婚の奥さんが冷凍ピザを焼いて真っ黒焦げにしているなどの話はよくききます。さらにやっかいなのは日本では元々システムキッチンを活用するようなライフスタイルがなかったことなどが多大な影響を与えていると思います。 
しかし、こうしたギャップがあるからこそホーム関連市場の最後のフロンティアになる可能性が大きいと考えます。
さて、上のコピペは、2007年当時のものですが、あれから5年随分世の中も変わってきました。あの当時は、電子オーブンレンジなどが家庭にあっても、ほんど電子レンジとして使っているというのが当たり前のようでした。


しかし、最近では、電子レンジ調理によるインスタント食品などでてきて、以前よりはかなりオープンレンジを使う機会が増えてきました。そうして、上の勝間さんの記事のように、実際にオーブンを使う人もそれなりに増えてきました。しかし、勝間さんのブログを見ている限りでは、まだまだという感じがします。まだ、おかずのうちの何かを作るという感じて、欧米のようにメインデッシュから何から何までをつくるというようにはなっていないような気がします。


私の実家には、昔からドイツ製の大きなガスオーブンがあって、それでかなりいろいろな料理をしていました。たとえば、ロースト・ビーフ、チキン、ポークなど当たり前に作っていました。そう書くと、何やら、日本の一般の人には、たいそうなことをしていたように思われがちですが、これらの料理をつくるということは、本当に簡単で楽です。


とにかく、牛肉や、豚肉の塊、鶏肉など、塩コショウして、タコ糸や竹ひごで整形して、火を入れたオープンの中に、所定の温度で、所定の時間いれておけば、誰でもできます。うちでは、普段は、そうではないのですが、お客様多数がいらした時には、中学生くらいの頃から、これらをオーブンで焼くのは私の仕事でした。何回かやれば、誰にでも造作もなく簡単にできます。焼くといっても、フライパンなどで焼くのとは異なり、一旦オーブンの中に入れれば、後は、焼きあがるまで何もする必要もありません。無論、ソースをつくるなどのことは、味覚などが優れていないとダメなので、難しいとは思いますが、ローストチキンなど、塩コショウだけでも十分美味しいくいただけます。ローストポークなど、焼き豚のかわりラーメンにつかうと、かなり差別化できて美味しいです。

だから、母などは、普段は、オーブンで何かを焼きながら、他の料理をしていました。ただし、お客様が来たときには、簡単なオーブン料理は、私に任されたのでした。しかし、温度と、時間さえ間違えなければ、本当に簡単にできます。こんなに簡単な料理を私は、他に知りません。だから、今でも、自分で焼いてしまうことも良くあります。


それから、もう一つ、揚げ物などにも利用できます。日本だと、厚手の鍋かフライパンに大量の油を入れて、揚げますが、イタリアやドイツなどではそんなことをするのは、プロの料理人だけかもしれません。

これも、オーブンで手軽にできます。たとえば、鳥の唐揚げなら、衣をつけて、その鳥を耐熱皿に入れで、鳥に油をかけて、それをオーブンに入れます。そうすることにより、少ない油で、カリカリの唐揚げができます。これだと、油を大量に使うことがなく、油を何回か使うということもなく、廃油の問題もなくなり、それに油であげたのと変わりがなく美味しくできます。フライドチキンだって、これとほぼ同じ手順でカリカリに美味しいく焼くことができます。特に、アメリカなどでは、バターミルクに漬け込んでから焼いているようで、そうすると肉が柔らかくなり、本当に美味しくなります。私は、バルサミコにつけこんだりします。これもかなり美味しいです。


ピザなども、時間と温度を間違わなければ、誰でも、美味しく焼けます。アメリカなどでは、ビザのドウ(生地)が、プラスチックの容器に入って、スーパーなどで普通に売っていますから、これと、シュレッダーチーズとソースを一緒に買ってきたら、それを説明書に書いてある通りにすれば、誰でも簡単で焼けます。それから、このドウでパンなどもできます。

特に、ピザは、こうしたものがあれば簡単ですが、そうでなければ、結構大変です。パンやピザなどは、さすがに電子レンジではできません。日本では、パンを自分で焼く人などいないので、パン屋さんが、発達したのかもしれません。それにしても、スチームつきの、オーブンレンジがあって、かなり普及しているのに、ごパンなるものが新たに開発されてそれが売れる日本、本当に不思議といえば不思議だと思います。私などは、逆に「そこまでしてオーブンを使いたくないのか」と思ってしまいます。ちなみに、米粉のパンも勿論、オーブンで焼くことができます。


そうして、いろいろ書いていて思ったのですが、日本の場合は、スーパーに行っても、あまりオープン関係の食材とか、道具なども売っていないし、料理教室でも、オーブン料理は教えていませんから、これを欧米なみにすれば、日本でも十分にできると思います。それに、スチームコンベクションオーブンが頭脳を持ち、クラウドにもつながり料理にあわせて、自ら最適の調理をするようなれば、かなり便利と思います。それから、掃除も最近のエアコンのように、ある程度オープン自体がやるようになれば、最高です。このあたり、新たな市場として、もっともっと注目されても良いと思うのは、私だけでしょうか?皆さんは、どう思われますか?

あのカレーを日本に導入して、誰もが食べるようになった日本、オーブン料理はまだまだですが、勝間さんのブログにもみるように、だんだんと普及の兆しがあるようです。家庭でオーブンを自在に使えるようになったとき、日本の家庭料理も、欧米の食文化を本格的に取り入れ、より豊かになるのではないかと思います。それに、日本人のことですから、思ってもみかなった美味しい料理が生まれてくる可能性は十分あると思います。そう思うのは、私だけでしょうか?


【関連記事】

オーブン料理が普及する欧米(2)オーブンをあまり使わない日本の家庭






2012年4月12日木曜日

【2012年・北朝鮮特集】北朝鮮の今を徹底公開 / 普通では見られない現状と実態−【私の論評】旅行や長期滞在くらいではわからない実体、誤った現場主義の陥穽にはまらないようにするには?

【2012年・北朝鮮特集】北朝鮮の今を徹底公開 / 普通では見られない現状と実態:

【2012年・北朝鮮特集】北朝鮮の今を徹底公開 / 普通では見られない現状と実態

2012年4月12~16日の間に、北朝鮮からミサイルが発射されると報道されている。北朝鮮はそれを衛星打ち上げののためのロケットとしているが、諸外国はミサイルと判断しているようだ。当編集部は、2012年に入ってからの北朝鮮のようすを記事化し、いままで多数の情報を報じてきた。
そこで今回、いままで報じてきた北朝鮮記事をまとめてご紹介したいと思う。普通ではなかなか行けない場所の画像や映像があるので、興味がある人はぜひ見ていただきたいと思う。それでは、北朝鮮の現状をお読みいただきたい。

・中国から電車で北朝鮮に行ってみた / 北京~平壌の一部始終を公開
寝台列車のベッドは4人1部屋のコンパートメント。同じ部屋になったのは自称・大学教授の朝鮮人男性。北京で仕事をして、これから平壌に戻るところとのこと。「また北京に戻るのんですか?」と聞いたら、もう戻ることはないらしい。
http://rocketnews24.com/2012/02/13/179212/

・北朝鮮に入るときiPhoneとiPadを封印 / 3DSとPSVitaとiPodは封印されず
話によると、飛行機で入国して飛行機で出国する際は、封印したケータイを北朝鮮側が出国まで預かるケースが多いという。しかし今回の日本人旅行者の場合、鉄道で入国したために自分で封印したケータイを所持することになったようだ。
http://rocketnews24.com/2012/02/07/179272/

・北朝鮮の「児童が新年を祝う演奏会」に行ったら金正恩氏が盛大に祝われてた
2012年2月、北朝鮮・平壌(ピョンヤン)を旅行した日本人旅行者が「北朝鮮の児童たちが新年を祝う演奏会」の会場へガイドに連れられて行ったところ、金正日氏の死を悲しむ演奏と歌、そして金正恩氏を称える演奏と歌が盛大に披露されていたという。
http://rocketnews24.com/2012/02/06/179202/

・北朝鮮の地下鉄に乗ってみた / 女子小学生が同級生と列車に乗ってきた
長い長いエスカレーターを降りてプラットフォームに到着すると、そこには豪華なシャンデリアのある広い空間が。ボタンを押すと乗り換え案内が表示されるシステムもあり、ローテクノロジーでありながらモダンなシステムが用意されている。
http://rocketnews24.com/2012/02/05/179173/

・北朝鮮のパチンコ屋に行ってみた / パチンコ玉1箱で1ドル
パチンコ玉1箱を1ドルで借りる。実際に体験した旅行者によると、「節電のため、お客さんがいないときは電源を落としていました。オバチャンにお願いすると電源を入れてくれて、パチンコ玉はオバチャンが手作業で箱に入れてくれましたよ」とのこと。
http://rocketnews24.com/2012/02/05/179101/

・北朝鮮でハマグリのガソリン焼きを食べた / 当たる人がいるけど焼酎飲めばOK
ガソリンは500mlペットボトル2本分を使用し、少しずつハマグリにぶっかけていく。「ブボボモワッ!」と火柱が出ることもあったが、爆発することなくハマグリは焼かれていき、およそ5分ほどで炎が消えたという(調理終了)。
http://rocketnews24.com/2012/02/06/179189/

・北朝鮮のハンバーガーショップに行ってみた / フライドチキンは美味しい
平壌のハンバーガーショップには、ハンバーガーのほかにフライドポテトやフライドチキン、ホットドッグ、チキンナゲット、ワッフルなどがあり、日本や欧米と変わらない料理がそろっているとのこと。
http://rocketnews24.com/2012/02/05/179088/

・超大雪なのに160キロ続く道路が「除雪されてる」と思ったら国民が人力で除雪
「百数十キロもの距離を人力で除雪していたんですね! この人たちは道路の整備スタッフですか?」と旅行ガイドスタッフに聞くと、「このあたりの地域の人たちですね」との返答があった。除雪車をいっさい使わず、道路の周辺に住んでいる国民たちが除雪していたのだ。
http://rocketnews24.com/2012/02/16/182846/

・北朝鮮の首都・平壌をひとりブラブラしてみた / 凍った川で魚釣りをする住民
ブラブラと歩いていたところ、軍人らしき男女が土木作業をしたいたという。こちらがカメラを持っていたので注目されたらしいが、「アンニョンハセヨ」と挨拶をすると軽く会釈したきたとのこと。やはりカメラを持って歩くと目立つようだ。
http://rocketnews24.com/2012/02/07/179177/

・みんな韓国から北朝鮮を見に行くので逆に「北朝鮮から韓国を見に行ってみた」
軍事境界線は、北朝鮮側から韓国を覗きに行くことも可能だ。2011年に開催されたサッカー日本対北朝鮮では、北朝鮮を訪れた日本人サポーターたちが北朝鮮側の軍事境界線にやってきて、韓国側を覗いたという。
http://rocketnews24.com/2012/02/07/179581/

・北朝鮮でアヒルの焼き肉を食べてみた / 予想以上にジューシィーで美味しい
アヒルの肉は非常に弾力があって肉汁がタップリ。決して肉が硬いというわけではなく、噛めば弾力を感じるものの、一瞬にしてはじけて肉汁が口の中に広がるのだ。また、まったく脂っこくないのも特徴で飽きがこない。
http://rocketnews24.com/2012/02/20/184463/

・北朝鮮の人に「日本で金正男さんの本が出ますよ」と言ったら絶句されて質問された
その日本人旅行者が指導員とビールや焼酎などを飲んで雑談していた際、金正日氏の長男・金正男氏のことにまで話が及んだという。そしてちょっとした記憶から、「日本で金正男さんの本が出ますよ。もしかするともう出ているかもしれないですけど」と言ったそうだ。すると……。
http://rocketnews24.com/2012/02/12/181495/

・北朝鮮の平壌空港から「北朝鮮の飛行機」に乗ってみた / 美人CAが驚きの行為に
なぜかキャビンアテンダントが日本人旅行者の隣の席に座って、10数分間にわたり世間話をしてきたというから驚きだ! 「平壌はいかがでしたか?」や「どんなところに行きましたか?」、「楽しい思い出になりましたか?」、「体調は良いですか?」など、いろいろと話をしてきたという。
http://rocketnews24.com/2012/02/08/180487/

・【世界の機内食】北朝鮮・平壌国際空港~北京国際空港(高麗航空 KOR)
料理の内容は、ハンバーガーとジュース。ほかには何もなく、非常にシンプルなものとなっている。ハンバーガーにはパティ(ハンバーグ)とタマネギのスライスが2枚ほどサンドされており、ソースはマヨネーズ系のものになっている。
http://rocketnews24.com/2012/02/06/179112/

・北朝鮮のお土産を成田空港の税関で全部放棄させられた件 / 旅行者「仕方ないなあとは思います」
日本人が北京経由で北朝鮮を旅行し成田空港に戻ってきたところ、税関で北朝鮮のお土産品をすべて没収された(放棄させられた)という。2011年に平壌で開催されたサッカー日本VS北朝鮮戦で多くの日本人サポーターが渡航したが、お土産を没収されたという話はあまり聞かないが……。
http://rocketnews24.com/2012/02/10/179207/

【私の論評】旅行や長期滞在くらいではわからない実体、誤った現場主義の陥穽にはまらないようにするには?

最近北朝鮮のミサイル発射のこともあり、北朝鮮関係のニュースもかなり多いようです。上の記事もその一貫で掲載されているものだと思います。ただし、上の記事が北朝鮮の実体をあらわしているかといえば、そうともいえないと思います。


北朝鮮を実際に訪れたからといって、それで、北朝鮮の実体を知ることができるかどうかということは別問題だと思います。たとえば、北朝鮮に対して放送を流し続けている"特定失踪者問題調査会の北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」"を運営されている方は、以下のようなことを語っていました。


「平壌の電気の通電時間は、従来一日4時間が普通だったが、最近では、2時間になっている。しおかぜに対する妨害電波も、従来は、確実に実施されていたが、最近では、なくなりつつある。やりたくても、できないというのが実情なのだろう」


これは、実体だと思います。北朝鮮に行ったとしても、日本人が宿泊するようなところは、すべて、自家発電施設を持っているので、このような実体などわからないと思います。それに、買い物をしても、食事をしたとしても、それは、外国人向けの施設であり、そこから、実体を垣間見ることはできないと思います。


北朝鮮に関する、報道で最も信頼できるのは、まずは、ラヂオプレスです。これは、このブログでも以前掲載したことがあります。この記事の詳細は、以下のURLをご覧になってください。


金正男氏の「世襲批判」をスクープ 東京新聞「特ダネ」記者の仕事ぶり―【私の論評】すぐれたジャーナリズムは地道な日々の積み重ねから生まれてくるものである!!


この記事では、東京新聞の五味氏、ラヂオプレスなどを掲載しています。上の写真は、ラヂオプレスの、現在風景です。日々、北朝鮮の放送を聴き、分析しています。金正日氏死去のニュースは世界にさきがけて、最初に公表したのは、ここです。下は、東京新聞の五味氏の写真です。この方は、北朝鮮の故金正日(ジョンイル)総書記の長男、正男(ジョンナム)氏(40)から届いた「世襲批判」メール内容を特報した方です。


この記事では、両者が、普段から地道な積み上げをしていること、さらに、いわゆる、スパイといわれている人々が現実には、どのような情報の収集の仕方をしているか掲載しています。

最近はミサイルの打ち上げに関して、迎撃に関することが、話題になっていますが、これも、重要な情報が日本では、あまり詳しく報道されていません。これについては、以下をご覧になってください。

また始まった北朝鮮の核・ミサイル問題をめぐる‘綱渡り外交’−【私の論評】報道で見え隠れする北朝鮮の日本への恐れ?


これは、日本のイージス艦が、大陸間弾道ミサイルの撃墜に成功したことを掲載しています。これは、無論、今回の北朝鮮のミサイルをかなり高い率でうち落とせるということです。しかし、なぜか日本では、この事実がほとんど報道されません。無論、実戦と、訓練とは違いますから、実戦で百発百中ということはないのかもしれませんが、それにしても、情報として提供されないことにははたはだ疑問を感じます。

それから、中国の北朝鮮に対する見方ですが、これも過去の記事から下にURLを掲載します。

中国が北朝鮮を「我が国の省」として扱う可能性を示唆―米紙―【私の論評】そう簡単に事は済むのか?!


これは、本気で考えていると思います。北朝鮮が中国のような改革路線を踏襲し、経済的にいまよりも、発展して、少なくとも、餓死者がでないくらいになれば、そんなこともしないでしょうが、今のまま、いつまでも改革路線を打ち出さずに、経済学が疲弊し続け、脱北者がさらに増えるような事態におちいり、破滅の危機が訪れれば、韓国などにとられるくらいなら、自国の省としてしまうでしょう。


さて、本日北朝鮮について、掲載しましたが、これによって何を言いたかったかといえば、いわゆる、現場主義の間違った側面です。上記のロケットニュースでは、過去に記者が実際に北朝鮮を訪れた際の記事を掲載していますが、これが、北朝鮮の実体を示しているかといえば、そうとはいえないことは明らかだと思います。(上の写真は、最近登場した、北朝鮮テレビの女性アナ、推定20歳台)



対して、ラヂオプレスの人たちは、ほとんど、北朝鮮に行ったことはないでしょうが、様々な事実の積み重ねにより、世界で誰よりも、北朝鮮に詳しいです。五味氏は、無論北朝鮮を訪れているとは思いますが、それにしても、様々な積み上げがあって、いろいろなスクープができるのです。何の積み上げもなく、北朝鮮を頻繁に訪れても、真実は見えてきません。(上の写真は、北朝鮮のレストランのウェートレス)

無論、ロケットニュース24の人たちは、北朝鮮の実体をつまびらかにするなどという責務を負っているわけでもなく、さらに、このニュースを見る私も含めた多数の人々は、それを期待しているわけでもないので、これは、これで良いのだとは思います。それに、強調しておきたいのは、彼らには、害がないことです。確かに、北朝鮮の実情を反映してはいないかもしれませんが、滅多に行けないところを、実際に行って記事にしているので、社会的な資料となる可能性はあります。時がたてば、北朝鮮が実情を隠蔽していたという、歴史的資料になるかもしれません。

真実が見えてこないどころが、実害のある場合もあります。それは、たとえば、先日の鳩山さんによる、イラン訪問による二重外交です。これは、実害あって利益なしの典型例になったと思います。



企業経営なども、このような陥穽にはまらないように、気をつけるべきと思います。ドラッカーは、よく、経営者は、現場に赴くべきとしていますが、これは、"経営者"というキーワードがあるように、まともな経営者は、現場に赴くべきといっているいるということです。まともではない人が、現場を頻繁に訪れても何もみえてこないこということです。普段から、情報や事実の積み上げをしている人が、いわゆる現場を訪れたときに、はじめて、事実が見えてきたり、それまでの事実の積み上げの確認ができるということです。


【関連記事】

「北朝鮮」というキーワードを含むこのブログの過去の記事はこちらから!!

2012年3月12日月曜日

アップルが先導する「ポストPC」革命の意味―【私の論評】現実は、もっと凄まじいことになる。日本のメーカーは覚醒せよ!!



ポストPCとはいったいどんなことを意味するのか。とりわけiPadがシンプルなメディアプレーヤーから、ますます新しい種類の携帯型コンピューターのようになりつつあるなかで、これは何を意味するのだろうか。(写真上は、私の会社のデスク、バソコンにたてかけてあるのは、iPad、手前のキーボードは、Apple純正のワヤレス・キーボード)

 

【私の論評】現実は、もっと凄まじいことになる。日本のメーカーは覚醒せよ!!

 

 

さて詳細は、上記の記事を読んでいただくものとして、結論部分のみを以下に掲載させていただきます。

Schadler氏によると、企業が私物のiPadを職場に持ち込む幹部のサポートに追われていたのはつい2年前のことだが、いまではまったく逆の状況になっており、iPadを支給した社員に対して「どうしても必要なら自分のノートパソコンを使ってくれ」と言うような場合も増えているという。
これこそ、ポストPC時代が意味するもの──つまり、さまざまなクラウド・サービスや盛況なアプリ市場のおかげで、ノートパソコンやデスクトップのように動作する携帯端末の上でしか動作しない必要不可欠なアプリケーションの数がどんどん少なくなっている。
さらに、特定のマシン上で動かす必要のあるアプリはもっと少なくなっており、反対にどの端末でも、あるいは離れた場所にある端末からでも利用できるものの割合が増えている。コンピュータをつかう時間はスマートフォンやタブレット、さらにはテレビの画面などにシフトしている。そして従来のパソコンは特定の作業に特化した端末になってしまっている。
その結果、フォームファクターの違いや企業についての従来の前提はもはや実情にあてはまらなくなっている。「AppleはポストPC時代にしっかりとした足場を築いている。この流れはわれわれに有利に働いている。われわれはポストPC時代の端末やサービスを提供するのが大好きだ」とTim Cook氏は語っていた。そしていまのところ、Appleはほかの誰よりもうまくポストPCの世界で戦っている。

 

このことは、私の以前のブログに掲載したことがあります。ただし、現実はこれよりももっと凄まじいことになります。Apple側としては、長期戦略もかかわってくるので、詳細は述べずにお茶を濁したというところでしょうか?

 

 

現実は、もっと凄まじいことになります。それに関しては、以前このブログにもAppleがXserverから撤退したときに以下のように掲載ました。

そんなことよりも、私たちが、ここで参照すべきは、ITの世界がここ数年で、激変するということです。今日のアップルのXserverからの撤退は、それを意味するべき象徴的出来事と理解すべきです。上の記事にも「iPadとiPhoneの法人向け営業が強化されているというニュースもたびたび伝わってきており、同社は次のフロンティアとしてMacを使った企業システムの売り込みではなく、より大きな台数の需要が見込めるモバイルデバイスを考えているようだ」としています。いよいよ「所有から利用」への流れが加速されるということです。

 

この撤退の意味するところは、次の時代には、いわゆるクラウド・デバイスの時代がやってくるということです。iPhoneや、iPadはデバイスの一形式にすぎず、クラウドを背景にして、ありとあらゆるデバイスが開発されて、運用されていく時代への突入を意味しているということです。

 

この流れを理解しない企業はいずれ、競争力を失い、陳腐な企業群の中に埋没していくことでしょう。こうした、クラウド・デバイスをめぐる、戦いは先進国で火蓋をきっておとされました。これは、IT関連の企業だけの話ではなくすべての産業をひっくるめて、これから、10年間にわたって大攻防戦が繰り返されるわけです。こんなときに、グローバル企業などといって、新興国の遅れた社会にあわせた製品開発をやっているだけの企業は遅れをとることでしょう。これから、テレビは無論のこと、車、時計、電気・水道・ガス、炊飯器、オーブン、体重計、医療機器、ゲーム機器、インターフォン、メガネ、湯沸かし器、冷蔵庫などありとあらゆるもの、がスマート化され、クラウド・デバイス化されるのです。もう、パソコンや、iPhone、iPadの世界だけのことではなくなるのです!!


 

また、Appleに関しては、以下のように掲載したこともあります。

 

それにしても、iOS4.2によって、アップルTVや、エアスピーカーなどかなり自由に使える環境が整ってきました。これは便利です。いつも、使っていれば、なくてはならない存在になると思います。とにかく、wifiを使っていますから、パソコンとの親和性は高いです。

 

そうなると、いずれ、たとえば、他の製品にも、wifiをつけて制御するようになれば、様々なことができるようになると思います。たとえば、家の電灯なんて、その典型かもしれません。iPhoneで点灯して、明るさ調整までしてしまうとか・・・・・?それに、冷蔵庫なんかもいいですね。冷蔵庫に入っているものを冷蔵庫自身がカメラなどで中を認識して、定期的に購入しなければならないものを教えてくれるとか・・・・。場合によっては、定期宅配便に注文できるとか・・・・・・。ついで、今夜のおかずをサイトでみて、それに必要なものも宅配便で届けてもらえるとか・・・・・。また、食事の内容に関しても、栄養面からアドバイスがもらえるとか・・・。

 

体重計でも、トイレでも、いろいろなセンサーをつけておけば、それが、病院などに配信されて、注意事項とか、アドバイスがiPadで見えるとか・・・・。それに限らず、定期的に購入すべきものは、自動発注され、その内容がiPadでみられるとか、でかけるときは、いつからいつまで、出かけると入力しておけば、きちんとセーブして届けられるとか・・・。こうなると、もうAirPlayではなくて、もう、ホーム・オートメーションですね。wifiが各家庭に普及すれば、こちらのほうが、既存のものよりよほど安くできますね。

 

そうすると、アップルは、今までのように、情報のみでなくて、他の物理的なモノや、食品まで扱えうようになるわけです。wifiはそこまで生かさないと勿体無いような気がします。何か、そのAirPlayの延長線上にそのようなものがみえてくるのは、私だけでしょうか?

 

 

今後ほんどと、すべてのデバイスに従来ICが埋め込まれて制御をしていたように、今後は、すべてのデバイスが従来のコンピュータなみの、機能が付加され、クラウドに組み込まれるようになります。外出中に、iPhoneで、家に帰るころに、湯沸かし器でお湯を沸かすように指示するとか、あるいは、自分の好みの料理ができあがるとか、もっと進めば、何も意識せずに自分の家に近づくだけで、調理器具が判断して、調理をして、家についたら食事ができあがっていて、食べ終わったらコーヒーがでてくるなどことをiPhoneであらかじめ設定できるようになります。このような夢のようなことが可能になる時代がやってくるのも間近です。家電製品などのこれらの情報が統合されれば、より正確な電力需要が予測でき、かなり省電力がすすめられ、結果として、かなり省エネになります。

 

 

そんな時代に、既存メーカーが、既存のコンセプトと同じ家電をより高機能にすることばかりしていれば、時代に乗り遅れることになると思います。それにしても、私も、iPhone、iPad、AppleTVを使うようになってから、自宅ではめっきりパソコンに向かう時間が少なくなってしまいました。考えてみれば、どうしても、パソコンでなければできなことのみです。たとえば、Bloggerでブログの冒頭の写真を変えるときくらいなものです。これだけは、残念ながら、iPad用のblog編集用のBloggsyでも、他のことはほとんどできるのですが、残念ながら、いわゆる、レイアウトの変更などはできません。もし、全部できるようになれば、自宅では、一切パソコンをいじらないようになると思います。動画も、いまでは、AppleTVを用いて、テレビでみています。

 

【私の論評】

AppleのXserveが受注終了 - 既存ユーザーや業界関係者はどう動く?―【私の論評】もう、クラウド・デバイスをめぐる熾烈な戦いが先進国で始まっていることの査証か?

 

iOS 4.2の目玉機能「AirPlay」は、こんなに便利だった!―【私の論評】アップルはホームオートメーションを狙うか?

 

"Apple"というキーワードを含むこのブログの過去の記事の記事は、こちらから!!

 

2011年10月30日日曜日

これぞフライドチキン革命! 肉をバターミルクに漬けると100倍美味しくなる―【私の論評】幻のあの味!!やっぱりあの味は本当だった!!

これぞフライドチキン革命! 肉をバターミルクに漬けると100倍美味しくなる


100倍は言い過ぎかもしれない。しかし記者にとっては普通のフライドチキンよりも100倍美味しく感じたのは事実だ。鶏肉を何時間もバターミルクに漬けこみ、それをパリパリサクサクに揚げたフライドチキンがニューヨークで定番化しつつある。

フライドチキンというと『ケンタッキーフライドチキン』が有名だ。もちろん非常に美味しいが、ニューヨークではバターミルクに漬けこむ製法で作られたフライドチキンが絶大な人気を誇っており、特にバターミルクフライドチキン専門店『Dirty Bird to go』(ダーティー・バード・トゥ・ゴー)は女子たちの行列ができるほど。

フライドチキン専門店というと油っぽくて手がベタベタしてしまい、敬遠してしまう女子が多くいると思う。しかし! この『Dirty Bird to go』には連日連夜、多くの人たちがお店の看板料理バターミルク・ディップド・フライドチキン(Buttermilk dipped Fried Chicken)を買い求めているのである。特に女子が多い!


【私の論評】幻のあの味!!やっぱりあの味は本当だった!!

Dirty Bird to goの動画

私は、今から数十年前に、それこそ、まだ子供のときに、アメリカに行ったときある家庭で食べたフライドチキンの味が未だに忘れられません。とにかく、フライドチキンなるものをはじめて食べたのは、その時がはじめてです。そのお宅には、その時が最後で、その後うかがったことはありません。


その時思ったのは、フライドチキンって、こんなに美味しいものかという感想で、とにかくひたすら感激したものでした。そうして、アメリカ料理なんて、たいしたものではないなどという人もいますが、私のアメリカ料理の想い出といえば、あのお宅のものが最高であり、その後どこのレストランで食べても、あれほどの感激もなく、とにかくものすごく美味しいという想い出があるものですから、こういう人の意見には、未だに同調することはできません。

その後、何回となくフライドチキンを食べているし、場合によっては、自分で工夫して作ってみたこともあるのですが、そのたびに思い出すのは、あの家庭の味でした。

ケンタッキーフライドチキンをはじめて食べたときのことも覚えています。友人が、バーレルを買ってきてくれて、5人くらいで食べました。そのときは、美味しいとは思ったのですが、でも、あの懐かしの味とは違うという印象でした。


そうして、月日がたつにつれて、そのことも忘れ、最近では、どこでフライドチキンを食べても、さほど美味しいとも思わずに食べていました。そうして、子供の頃に食べた、フライドチキンは、きっとその場の雰囲気とか、温かい家庭の雰囲気とか、金髪で目の青い可愛い子供たち、素晴らしい犬、それに親切で、温かい大人達に囲まれて食事をしたからであって、フライドチキンは、フライドチキンであり、それ以上のものでも以下のものでもなく、実際に本当に美味しいフライドチキンなどないし、単なる幻想だったに違いないとまで思うようになってしまいました。

しかし、上の記事を見て、過去の想い出が急にまざまざと蘇ってきました。やっぱりあれは、幻想ではなかったのだと思いました。そうして、やっぱり自分は、根っからの料理人ではないことに納得しました。本当に美味しい味ならば、少なくとも、何らかの方法で、このレシピを再現したか、あるいは、今インターネットなるものがあるのだから、とっくにあの味の秘密を解明していたと思います。

上の記事では、女性ニューヨーカーが、「アメリカじゃバターミルクでフライドチキンを作るのは普通なのよ。だけど、ここの店のフライドチキンは格別よね」と語っていましたが、あのご家庭では、きっと、このように作っていたに違いありません。

アメリカでは普通に売られているバターミルク
それにしても、本当に美味しい料理の源は、家庭料理にあるのかもしれません。イタリア料理だってそうです。実は、イタリア料理は、イタリアの各地の家庭料理がもとになっています。本来は、それぞれの地域の家庭料理が紀元であり、その集大成ですから、イタリア料理なるものは存在しません。多くの日本人がイタリアンだと思っている、トマトソースを多用した料理は、主に南イタリアのものです。北イタリアにいくと、それこそ、フレンチに近かく、生クリーム、バターなどを多用します。

それに、アメリカ人が、かなりフライドチキンを食べるのも納得がいきます。アメリカでは、昔から、家庭フライドチキンを食べており、それも、いくつも食べます。なぜ、いくつも食べるのかと不思議にも思われますが、しかし、そのフライドチキンが、私が子供時代に味わったものなら、たくさん食べるのも納得がいきます。


わたしも、俄然このレシピでフライドチキンをつくってみたくなりました。今度作ってみます。そうして本当に美味しいものができたら、このブログでも報告します。よろしくお願いします。ところで、皆さんには、私のフライドチキンのような想い出の料理ぱありますか?もし、あったら、コメントでも残していっていただければ、幸いです。


ああ、それから、この記事を書いていて思い出しましたが、実は、いわゆる、日本でいう、ホットケーキ、アメリカでいうところの"Pan Cake"これも、バターミルクでつくると、とてつもなく美味しかったんです。日本で、いわゆる、ホットケーキの店で美味しいと定評のあるところは、バターミルクで作っているところがほとんどです。みなさもも是非お試しあれ!!これは、わかっていたことなのに、なぜ、あのフライドチキンを自分で作れなかったのか、かえすがえすも残念です。あの私にとって、幻の味だったフライドチキン、是非とも、想い出探しの一環として、自分のものにしてみます。それにしても、上の記事で、私の長年の疑問がとけて、なんというか、古いなつかしい大事な人にしばらくぶりで、あったような気持ちがしました。

【関連記事】

この冬、温かいソフトクリームはいかが? 金沢の食品開発会社が開発に成功!―【私の論評】これは、売れるのか?!!ここ日本でまだ足りないもの?

電子レンジ保有率、実に98.3%―ジャポネーゼ・イタリアーノ・ローストチキンを作ってみた!

簡単なローストチキンの作り方


ロシア1~3月GDP 去年同期比+5.4% “巨額軍事費で経済浮揚”―【私の論評】第二次世界大戦中の経済成長でも示された、 大規模な戦争でGDPが伸びるからくり

ロシア1~3月GDP 去年同期比+5.4% “巨額軍事費で経済浮揚” まとめ ロシアの今年1月から3月までのGDP伸び率が去年の同期比で5.4%と発表された。 これは4期連続のプラス成長で、経済好調の兆しとされる。 専門家は、軍事費の増加が経済を一時的に押し上げていると分析。 I...