2011年11月2日水曜日

お~い、ローソンの500円お買い物券が100円で売ってるぞ~!―【私の論評】やはり世の中まだまだデフレなのか?それとも?

お~い、ローソンの500円お買い物券が100円で売ってるぞ~!



とってもオトクな激安情報をお知らせするぞ。なんと、大手コンビニ「ローソン」で使える500円分のお買い物券が100円で売られているのだ!

ローソンのサイトによると、この激安キャンペーンは「ローソンセレクトリニューアル記念」として行なわれているとのことだ。販売期間は11月30日までとのことなので、急がなくても大丈夫。

500円券を100円で入手する方法は、クーポンサイト「ポンパレ」にアクセスし、500円券を100円で購入。その後、発券コードをローソン店舗にあるLoppiに入力し、お買い物券を発券。あとはお買い物をしたとき、その500円券をレジ精算前に店員さんに渡すだけだけだ。

ちなみにひとつ注意すべき点がある。それは、たばこや切手、印紙やハガキなど、一部サービスには使用できないということである。注意書きをよく読んでから、有効活用していただきたい。


【私の論評】コンビニ販促で頑張る?!
上の記事を見て、やはり、今日本はデフレなんだと感じました。実際に、ポンバレにアクセスしたところ、何と、購入金額上限は100円、購入回数上限は1回ということでした。それに時限セールのようで、私が、アクセスしたときは、あと663時間と数分という具合でした。

これは、新たな販促手法ということだと思います。今までのように、何かを買うと何かが付くとか、もらえるというより、余程良い企画かもしれません。今のようなデフレの時代には、100円で、500円のものが購入できるということは、かなり魅力のように感じます。何かを買って何かの特典が得られるというより、よほど多くの人の目につく企画だと思います。

私も、まだ時間的に余裕のある企画ですから、是非試してみようと思います。現在コンビニはかなりの過当競争になっている上に、今年は大手がこぞって、かなり出店しています。だからこそ、このような企画も必要なのかもしれません。

そういわれてみれば、他のコンビニでもいろいろと販促をやっていますが、たとえば、セブンイレブンでもやっていました。


上は、セブンイレブンで展開されているグリコの店頭販促です。しかし、商品が販促物の文字とかノベルティのワンピースのイラストにかぶっていてどんな販促なんだかよくわからない状態になっています。実際の商品並べてちゃんと実験したのか!!と思わず言いたくなってしまう陳列です。これにグリコは数千万かけているはずです。

それから、下の写真は、今から1週間くらい前に会社の近くのローソンで撮影したものです。ローソンの入り口ですが、「な~んも、食べればいっしょ、焼きパスタ」と布製の看板がかかっています。写真は、クリックすると、拡大します。このような看板がかかっていたのは、以前から知っていましたが、いわゆる、北海道弁で書かれているのは、あまり記憶にないので、敢えて撮影してみました。


ローソンでは、今年の春あたりから、焼きパスタに力を入れているようでした。私も、以前購入してたべてみましたが、まあまあの味でした。これって、ローソンとしてはかなり力を入れているのでしょうか、サイトを見てみたら、山形では、以下のような看板になっていました。


おそらく、各地で、このような「方言」の看板を出しているのだと思います。
さて、肝心の「焼きパスタ」とは、以下のようなものです。これは、ナポリタンです。


このような地域的なイベントは、セブンイレブンでもやっているようです。サイトでみつたけのですが、10月25日、山梨県内のセブンイレブンにて、ヴァンフォーレ甲府応援弁当「勝ち鶏3点弁当」が発売になり、本日26日セブンイレブン甲府平和通店で柏好文選手のサイン会が行われました。


上が、「勝ち鶏3点弁当」の写真です。このイベントに関しては、詳細は、以下のURLを御覧ください。

ローソンでは、しばらく前から、店の商品に「ブランド」を導入していますが、以下に、これを掲載しておきます。こうしたブランドを設定するのも、販売促進の一つだと思います。

ウチカフェスイーツ
Uchi Cafe’ SWEETS(ウチカフェスイーツ)は、「いつでもおうちがカフェになる」をコンセプトに、近くで手軽に本格的なデザートをお求めいただける“マチの洋菓子専門店”を目指したローソンのオリジナルデザートブランドです。 多くの女性のお客様からご支持をいただき、代表作の「プレミアムロールケーキ」の累計販売個数は、発売から約19ヶ月で1億個を突破しました。 また、ヨーロッパで開催された世界的な食品コンテスト2011年度「モンドセレクション」製菓部門において、「プレミアムロールケーキ」「プレミアムティラミス」「プレミアム純生クリームチョコレート」の3品が金賞を受賞しました。

パスタ屋
パスタ屋は、真空押し出し製法による“もっちもち”の自家製生パスタに、厳選した素材をふんだんに使い、手間ひまかけた本格ソースで、1品1品こだわりぬいたメニューを提供します。 パスタ屋開店当初からの生パスタカルボナーラをはじめ、女性のランチやお酒のおつまみにピッタリの食べきりサイズがうれしい、濃く旨ソースの「ショート生パスタ」シリーズ、 上品な和風のおだしで、あとのせシャキシャキ野菜と細・生パスタをお箸で食べる「和ぱすた」シリーズ等、さまざまな生パスタメニューを取り揃えております。 ひげおじさんがシンボルマークです。

からあげくん
からあげクンはローソンの看板商品として、おかげさまをもちまして2011年25周年を迎えることとなりました。 やわらかくてジューシーな胸肉を使用し、「誰にでも親しまれるテイスト」をモットーに幅広いお客様のニーズに対応 すべく鶏くんでおります。 代表商品としましては、定番のレギュラー、ピリリと辛いレッド、マイルドなチーズの3種類がありますが、 さらに、期間・数量限定商品としてお客様に様々なフレーバーを楽しんで頂けるよう日々メニュー開発に チャレンジしています!

ローソン亭
ろーそん亭は「マチの、あったかい、本格的なごはん屋さん」をコンセプトにしたお弁当シリーズです。 女性の方に「わたしが選んで食べたいごはん」「こころまであったかくなるごはん」と思っていただけるよう、 味・食感・見た目を工夫して作っています。 お弁当の作り方を一から見直して、「素材本来の旨み」「野菜の彩り」「野菜やスパイスの香り」を引き出し、 専門店の味を追求して作っています。掛け紙をかけたパッケージで、見た目にもの品の良いお弁当です。 看板商品の「とろぉり仕上げた親子丼」、本格的なスパイスを効かせたカレー、五穀米を使用した 野菜たっぷりメニューなど、個性豊かなメニューを展開しています。

おにぎり亭
おにぎり屋 2002年の開始以来、“米、海苔、塩、具材、製法”にこだわり、本格的な美味しさをお届けしています。お米は、新潟産コシヒカリ(白飯のもの)。塩は、瀬戸備前のにがり塩。海苔は瀬戸内産、有明産焼き海苔を使用。季節ごとに新米や新海苔を使い、旬の美味しさもお届けしています。新潟コシヒカリをふっくらつつんだ「新コシシリーズ」、良い食材をふんだんに使った「贅沢」シリーズ、混ぜ・炊込みご飯を使用した「直巻シリーズ」(一部商品を除く)、手軽におにぎりを楽しめる「手巻シリーズ」などのラインナップがあります。

今年に関しては、以前もこのブログにも掲載したように、コンビニ大手が、かなり出店します。こんな、デフレの時代にも、いろいろな工夫を重ねつつ、このようなことを実施しています。デフレだからといって、諦めていてはいけないということですね。

こうした、コンビニの出店攻勢は、ある意味で勇気づけられます。とにかく、コンビニは、よくよく注意してみてみると、日々、色々変わっていって面白いです。どんな商売でも、変化に対応しているということが、コンビニにくると良く理解できます。皆さんも、意図して、意識して観察してみてはいかがでしょうか?いろいろな、発見がありますし、それに、全く関係ないと思えるような商売の方にも、いろいろと参考になると思います。
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2011年11月1日火曜日

【中国】毛沢東の車にはバックミラーがついていなかったことが判明 / 理由 「社会主義は前進あるのみだから」―【私の論評】だからこそ、中国で社会主義は死んだが、その後継の国家資本主義も行き詰まりをみせている!!

【中国】毛沢東の車にはバックミラーがついていなかったことが判明 / 理由 「社会主義は前進あるのみだから」


現地時間10月30日、中国マカオで行われていた国際自動車博覧会が盛況のなか無事に閉幕した。フォルムの美しさを誇るものから世界最速のものまで様々な自動車が展示されていたが、中でも目を引いたのが毛沢東専用車だ。なんとこの車にはバックミラーがついておらず、しかもその理由は「社会主義は前進あるのみだから」というのだ。

毛沢東専用車は1950年代、旧ソ連の自動車メーカー・スターリン社のものだ。当時、旧ソ連から中国に贈られた車のうちの1台だという。装甲やガラス全てが防弾仕様となっており、全方向すべてから要人を守ることのできる車だ。

毛沢東
だがその完璧であるはずの専用車にバックミラーがない。この件に関して展示説明は「この車にはバックミラーがありません。1950~60年代の『社会主義は前進あるのみ、後退することはない』」というイデオロギーが色濃く出ているためです」とあったそうだ。

なお、実際に使用の際は、護衛車がつき毛沢東の乗った車がバックする必要がないよう警護していたとのことである。運転手の緊張を考えるとこちらまで冷や汗をかきそうだ。

さて、続きと、この記事に対する中国のネットユーザーらの反応はこちらから!!

【私の論評】だからこそ、中国で社会主義は死んだが、その後継の国家資本主義も行き詰まりをみせている!!
毛沢東とはいっても、今や知らない人も多いので、その略歴など掲載しておきます。
毛 沢東(もう たくとう、マオ・ツォートン、1893年12月26日 - 1976年9月9日)は、中華人民共和国の 919;治家、軍事戦略家、思想家。字は詠芝、潤芝、潤之。筆名は子任。初代中華人民共和国主席。中国共産党の創立党員の1人で、長征、日中戦争を経て党内の指導権を獲得し、1945年より中国共産党中央委員会主席を務めた。日中戦争後の国共内戦では蒋介石率いる中華民国を台湾に追いやり、中華人民共和国を建国した。以後、1976年に死去するまで同国の最高指導者の地位にあった。 
現代世界史において大きな業績を遺した人物とみなされており、タイム誌の「20世紀の重要人物(Time 100: The Most Important People of the Century)」の1人に名を連ねている。毛は、思想家、戦略家として評価されており、詩人としても名高い。 
一方、毛の政策については現在でも議論の対象となっている。研究者は、毛の引き起こした大躍進政策と文化大革命のような、文化、社会、経済、外交に重大な損害をもたらした問題について非難するとともに、彼の政策による犠牲者を数千万と推定する。そして、マルクス主義・ソ連型社会主義を中国社会に導入しようとした毛の政策は、産業の面において、結局失敗に終わったと論じる。
大躍進の時の中国のブロパガンダ
文化大革命の時のプロパガンダ
さて、中国の1960年代の事実上の国歌は、「東方紅」ですが、毛沢東の名前がでてきます。以下にその歌詞を掲載します。
东方红,太阳升,
中国出了个毛泽东。
他为人民谋幸福,
呼儿咳呀,他是人民大救星。 
毛主席,爱人民,
他是我们的带路人。
为了建设新中国,
呼儿咳呀,领导我们向前进。 
共产党,像太阳,
照到哪里哪里亮。
哪里有了共产党,
呼儿咳呀,哪里人民得解放。
以下に日本語の歌詞を掲載しておきます。
東方は紅、太陽が昇った、
中国には毛沢東が現れた。
彼は人民の幸福を謀った。 
(掛け声・呼児咳呀≒フーアルハイヨー)、
彼は人民の大いなる救いの星!
毛主席は人民を愛する。
彼は私たちの進路を示す人。
新中国を建設するために、
(掛け声・呼児咳呀)、
私たちに前進を指導する!
共産党は太陽、
どこの地でもどこの地でも照らす。
どこの地にでも共産党はある、
(掛け声・呼児咳呀)、
どこの地の人民も解放された!
以下に、この歌の動画を掲載しておきます。


プロパガンダなるもの、すぐに色褪せますね。こんなのは、今では通用しません。このブログには、中国では、建国の父であるはずの毛沢東を国家の英雄として祀り上げることがてできない旨を掲載したことがあります。それは、当然といえば、当然です。なぜなら、大躍進で、犠牲者を数千万も出しています。数千万といえば、いくら中国の人口が多いとはいえ、日本でいえば、大東亜戦争のときの戦死者に匹敵するほどです。

日本でも、大東亜戦争で亡くなった人の数は多く、どの家でも、親戚か知人などで、戦争でなくなれた方がいらっしやると思います。小さな村では、当時の若い人達が、出征して、全員が戻らぬの人になったなどというところもありました。それと同じように、中国でも、大躍進で亡くなった方が、親戚か、知人では誰もがいるとか、小さな村では、ほとんどの人が飢餓亡くなったなどというところもあります。戦争というのならまだしも、平時にこれだけの死者を出したのは、異常事態以外の何者でもありません。

それだけではなく、文化大革命で、中国を混乱の巷に陥れた張本本人ですから、これによって、苦い経験を持っているとか、親兄弟がひどい目にあった人がたくさんいます。さらに悪いことには、中国では、日本とは異なり、死者に鞭打つようなところがありますから、大躍進や、文化大革命の中に、何の悪さもせずに犠牲になり、さらには、名誉を回復されていない方々もかなりの数にのぼります。表には、出さないものの、腹わたが煮えくり返るような思いをしている人々も多数存在するはずです。


こんな悪人をいくら建国の父だからといって、英雄に祀り上げることなどとてもじゃないですができません。

自分が歩いた足跡もみないという人物であったからこそ、このような悪行、大罪を平然と遂行できたのだと思います。どんな人だって、どんな組織であれ、過去があるから現在があるのであり、現在があるから未来があるわけです。

にも関わらず、過去を精査も反省もしないで、現在や未来を生きていこうなどということはできるはずがありません。できるとすれば、それは、人なら悪人か、組織ならブラック企業だけです。しかし、これらは、いつまでもは続きません。いつか、滅びの日がきます。日本においては、島原の乱があっていらい、幕府は、それまでの武家のやり方をあらため、それまで強圧的であった体制をあらためある程度の民主化、政治と経済の分離と、法治国家化をすすめました。それでも、なが続きせず、300年しか続かず、明治維新によってこの体制は崩壊しました。

そうして、現代中国はどうかといえば、やはり、毛沢東とあまり変わりないようです。バックミラーのない車に乗っているかのごとく、全く過去の反省もなく、いまだに、民主化、政治経済の分離、法治国家化などをする気は、全くありません。まるで、島原の乱の前の幕藩体制のような中国。

こんな国に未来はないと思います。皆さんは、どう思われますか?
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2011年10月31日月曜日

本日世界人口70億人突破! 10月31日誕生の赤ちゃんは70億人記念の認定書がもらえますよ―【私の論評】アフリカが、アジアなみに食料生産ができるようになれば、食料問題はたちどころに解決する!!

本日世界人口70億人突破! 10月31日誕生の赤ちゃんは70億人記念の認定書がもらえますよ

「70億人目の赤ちゃんの一人・特別認定証」の見本を手に
記者会見する国連人口基金東京事務所の池上清子所長=31日午前、東京都渋谷区
世界の人口問題に取り組む国連機関・国連人口基金によると、日本時間10月31日に世界の人口は70億人を突破したそうだ。それを記念して、同基金の東京事務所から日本国内で10月31日に誕生した全ての赤ちゃんを対象に、希望者へ「70億人目の1人」として認定書が発行されることがわかった。

国連人口基金東京事務所のキャンペーンホームページによると、認定書発行のための応募要項及び必要書類は以下の通りである。

・ 母子健康手帳の1ページ目(出生届出済証明ページ)のコピー
・ 「70億人のアクション」宣言:10月31日に生まれた赤ちゃんが育っていくこれからの世界のために、身近なことの中から自分が取り組みたいことを宣言

上記2点に住所など必要事項を添えて、同事務所に郵送もしくはメールで応募、後日認定書が発行されるそうだ。なお、締め切りは11月30日。まだ日はあるので、落ち着いてからご家族で相談されてもよいだろう。ちなみに次の区切りである80億人突破は2024年頃ではないかと予想されている。

世界の人口分野においては解決すべき問題も多くあるが、70億人達成の日に生まれたのも何かの縁。お子さん誕生の記念として応募するのもいいかもしれない。

参照元:国連人口基金「70億人の世界×70億人のアクション」

【私の論評】アフリカが、アジアなみに食料生産ができるようになれば、食料問題はたちどころに解決する!!


最近、お産で、産休をいただいている、女性社員の方が、生まれた赤ちゃんを会社につれてきていました。それが、上の写真です。ただし、上の写真の女性は、お母さんではありません。同僚の女性のかたです。なんでも、弟さんを抱いたこともあるそうで、なかなかさまになっています。

この赤ちゃんすやすやと寝ていました。赤ちゃんのこうした寝顔などみていると、本当に癒されます。日本は、少子高齢化ではありますが、いまだって、このように続々と新たに生まれているわけです。


さて、皆さん、上の記事をご覧になってどのように思われたでしょうか。人口がこれだけ増えたということは、喜ばしいことで、だかこそ、上の記事のように、70億人記念の認定証を発行しているのだと思います。

しかし、それだけではないと思います。現在でも、アフリカなどで、食糧不足による飢餓があり、それによって、大量の餓死者がでる場合もあります。それなのに、70億人もの人口があり、これから、さらに伸びるとすれば、どうなるのかと、心配される方もいらっしやるかもしれません。

ただし、アフリカがアジアなみに農産物を生産できる体制になれば、世界の食料不足はすぐにでも解消すると、ドラッカー氏も著書で述べておられました。やりようは、いくらでもあるわけです。しかし、最近のメディアは、こんな情報も提供しないで、煽るだけのことが多いです。無責任ですね。でも、煽り記事を書けば、話題となり、有名になり、それによって人気を博してお金儲けができるということなのでしょうか?困ったものです。

上の記事には、煽り内容は書かれていませんでしたが、NHKのテレビ報道などでは、人口爆発のこも報道されていて、いわゆる煽りの内容の報道もされていました。

私は、どのような深刻な問題があったとしても、、その問題から一歩を身をひいて、考えることが重要だと思います。そうすれば、ただ悩んでいるだけではなく、それに対する対処法も見えてきます。

一番良くないのは、ただ、悩んでいて、ものを考えないことだと思います。最近のマスコミの報道など、ただ、情報を提供して、結局不安を煽るだけになっていることが多いように思います。そのマスコミの報道を鵜呑みにして、何も考えずに、ただ悩んだり、不安感を抱いているだけでは、何事も物事は前に進みません。

アフリカはいまでも、深刻な飢饉に見舞われることがしばしばだ。
地雷被害者のミスコン、内戦の傷跡深いアンゴラで 賞品は義足
ドラッカー氏は、無論、この困難な問題に対して、やはり、一歩ひいて考えてたに違いありません。そのように考えて、上記のような結論を出したのだと思います。そうして、それは、当然妥当性があり、正しいのだと思います。

ドラッカー氏は、上記のような結論を出しましたが、それは、まだ実現されていません。しかし、そうした余力がこの地球には、まだあることを知っておくことは、素晴らしいことだと思います。しかしながら、アフリカはまだまだ、飢饉や、内乱などが蔓延しています。

これからも、世界で、そうして日本でも、新しい生命がどんどん誕生してきます。私たちは、自分のことだけではなく、こうした新しい生がまともに暮らしていけるように、ただ悩んでいるのではなく、日々考え努力しなければならないということです。そうして、大多数の人々が、日々努力して、ジョブズ氏の言う"One more thing"を付け加えていけば、やがて、世界の様々な問題も解消されていくと信じています。

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2011年10月30日日曜日

これぞフライドチキン革命! 肉をバターミルクに漬けると100倍美味しくなる―【私の論評】幻のあの味!!やっぱりあの味は本当だった!!

これぞフライドチキン革命! 肉をバターミルクに漬けると100倍美味しくなる


100倍は言い過ぎかもしれない。しかし記者にとっては普通のフライドチキンよりも100倍美味しく感じたのは事実だ。鶏肉を何時間もバターミルクに漬けこみ、それをパリパリサクサクに揚げたフライドチキンがニューヨークで定番化しつつある。

フライドチキンというと『ケンタッキーフライドチキン』が有名だ。もちろん非常に美味しいが、ニューヨークではバターミルクに漬けこむ製法で作られたフライドチキンが絶大な人気を誇っており、特にバターミルクフライドチキン専門店『Dirty Bird to go』(ダーティー・バード・トゥ・ゴー)は女子たちの行列ができるほど。

フライドチキン専門店というと油っぽくて手がベタベタしてしまい、敬遠してしまう女子が多くいると思う。しかし! この『Dirty Bird to go』には連日連夜、多くの人たちがお店の看板料理バターミルク・ディップド・フライドチキン(Buttermilk dipped Fried Chicken)を買い求めているのである。特に女子が多い!


【私の論評】幻のあの味!!やっぱりあの味は本当だった!!

Dirty Bird to goの動画

私は、今から数十年前に、それこそ、まだ子供のときに、アメリカに行ったときある家庭で食べたフライドチキンの味が未だに忘れられません。とにかく、フライドチキンなるものをはじめて食べたのは、その時がはじめてです。そのお宅には、その時が最後で、その後うかがったことはありません。


その時思ったのは、フライドチキンって、こんなに美味しいものかという感想で、とにかくひたすら感激したものでした。そうして、アメリカ料理なんて、たいしたものではないなどという人もいますが、私のアメリカ料理の想い出といえば、あのお宅のものが最高であり、その後どこのレストランで食べても、あれほどの感激もなく、とにかくものすごく美味しいという想い出があるものですから、こういう人の意見には、未だに同調することはできません。

その後、何回となくフライドチキンを食べているし、場合によっては、自分で工夫して作ってみたこともあるのですが、そのたびに思い出すのは、あの家庭の味でした。

ケンタッキーフライドチキンをはじめて食べたときのことも覚えています。友人が、バーレルを買ってきてくれて、5人くらいで食べました。そのときは、美味しいとは思ったのですが、でも、あの懐かしの味とは違うという印象でした。


そうして、月日がたつにつれて、そのことも忘れ、最近では、どこでフライドチキンを食べても、さほど美味しいとも思わずに食べていました。そうして、子供の頃に食べた、フライドチキンは、きっとその場の雰囲気とか、温かい家庭の雰囲気とか、金髪で目の青い可愛い子供たち、素晴らしい犬、それに親切で、温かい大人達に囲まれて食事をしたからであって、フライドチキンは、フライドチキンであり、それ以上のものでも以下のものでもなく、実際に本当に美味しいフライドチキンなどないし、単なる幻想だったに違いないとまで思うようになってしまいました。

しかし、上の記事を見て、過去の想い出が急にまざまざと蘇ってきました。やっぱりあれは、幻想ではなかったのだと思いました。そうして、やっぱり自分は、根っからの料理人ではないことに納得しました。本当に美味しい味ならば、少なくとも、何らかの方法で、このレシピを再現したか、あるいは、今インターネットなるものがあるのだから、とっくにあの味の秘密を解明していたと思います。

上の記事では、女性ニューヨーカーが、「アメリカじゃバターミルクでフライドチキンを作るのは普通なのよ。だけど、ここの店のフライドチキンは格別よね」と語っていましたが、あのご家庭では、きっと、このように作っていたに違いありません。

アメリカでは普通に売られているバターミルク
それにしても、本当に美味しい料理の源は、家庭料理にあるのかもしれません。イタリア料理だってそうです。実は、イタリア料理は、イタリアの各地の家庭料理がもとになっています。本来は、それぞれの地域の家庭料理が紀元であり、その集大成ですから、イタリア料理なるものは存在しません。多くの日本人がイタリアンだと思っている、トマトソースを多用した料理は、主に南イタリアのものです。北イタリアにいくと、それこそ、フレンチに近かく、生クリーム、バターなどを多用します。

それに、アメリカ人が、かなりフライドチキンを食べるのも納得がいきます。アメリカでは、昔から、家庭フライドチキンを食べており、それも、いくつも食べます。なぜ、いくつも食べるのかと不思議にも思われますが、しかし、そのフライドチキンが、私が子供時代に味わったものなら、たくさん食べるのも納得がいきます。


わたしも、俄然このレシピでフライドチキンをつくってみたくなりました。今度作ってみます。そうして本当に美味しいものができたら、このブログでも報告します。よろしくお願いします。ところで、皆さんには、私のフライドチキンのような想い出の料理ぱありますか?もし、あったら、コメントでも残していっていただければ、幸いです。


ああ、それから、この記事を書いていて思い出しましたが、実は、いわゆる、日本でいう、ホットケーキ、アメリカでいうところの"Pan Cake"これも、バターミルクでつくると、とてつもなく美味しかったんです。日本で、いわゆる、ホットケーキの店で美味しいと定評のあるところは、バターミルクで作っているところがほとんどです。みなさもも是非お試しあれ!!これは、わかっていたことなのに、なぜ、あのフライドチキンを自分で作れなかったのか、かえすがえすも残念です。あの私にとって、幻の味だったフライドチキン、是非とも、想い出探しの一環として、自分のものにしてみます。それにしても、上の記事で、私の長年の疑問がとけて、なんというか、古いなつかしい大事な人にしばらくぶりで、あったような気持ちがしました。

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2011年10月29日土曜日

これが絵じゃないなんて信じられない! 特殊技法により絵画のようになった写真が美しすぎる―【私の論評】私もHDR撮影やってみました!!

これが絵じゃないなんて信じられない! 特殊技法により絵画のようになった写真が美しすぎる

この画像が絵ではなくまぎれもない写真だと信じられるだろうか? あまりに色鮮やかに写された風景、まるで名匠が描いた絵画のようである。

これはハイダイナミックレンジ合成という写真技法により作られた写真で、通常は適正な明るさになる露出で撮影するところを暗めから明るめなど、複数の露出で撮影された写真を合成することによりこのような美しい写真が出来上がるのだ。

今回はそんななかでも特に名作と言える写真が海外サイト『izismile』に多数投稿されていたのでお伝えしよう。

『素晴らしきハイダイナミックレンジ合成写真たち』というタイトルが記されたページには、海辺から住宅街、花畑や仄暗いトンネルまで、全てハイダイナミックレンジ合成を施された写真が掲載されている。

1枚の写真だと適切な明るさで撮影していても、どうしても暗い部分や明るすぎる部分が出てしまい、真っ白になってしまう『白飛び』や真っ暗になる『黒潰れ』といった現象が出てしまうのだが、多数の明るさで撮影した同一の風景が写っている写真を合成することにより、このように全ての色が鮮やかに発色されている写真を作ることができる。

しかしこのハイダイナミックレンジ合成、一見プロでしか出来ない技法だと思われがちだが現在は多数の合成用ソフトウェアが販売されており、明るさ(露出)を調節できるデジカメと三脚があれば誰でも作ることができる。

また、紹介した写真のような出来栄えにはならないが、近いものを更に簡単に作る方法がある。それはハイダイナミックレンジ撮影が可能なデジタルカメラで撮影することだ。また、驚くことにiPhone4やiPhone4Sにもその機能は付いている。

普通に風景を撮影するのも楽しいものだが、変わった技法で撮影したり自宅に帰ってから美しい写真を作り上げるのもこれまた楽しい。ハイダイナミックレンジ撮影ができたり写真の明るさを変えられるカメラをお持ちの人は、ぜひ試してみてはいかがだろうか。


【私の論評】私もHDR撮影やってみました!!本当に絵画のようです!!
わたしも、さっそくHDR撮影をやってみました。本当に絵画のようです。私は、手軽にiPhoneで撮影してみました。さっそく下に掲載します。

以下は、すべて函館五稜郭公園で撮影したものです。以下の写真は、すべて、クリックすれば拡大版でご覧になれますので、是非拡大してご覧になってください。





以下の写真は、会社の窓から外の夕日を撮影したものです。まるで、抽象画のようになってしまいました。


それから、ジャーマンシェパードのウインを撮影したのが下の画像です。


それから、サイトを探しみると、なんと、HDR写真ばかり掲載しているサイトもありました。そのサイトから、下に画像をコピペしておきます。



ちなみに、このサイトのURLを下にコピペしておきます。

http://www.hdr-image.net/2011108203/

そのほか、Googleで検索してみたら、凄いものがありましたので、以下に掲載しておきます。





HDR撮影は、多数の明るさで撮影した同一の風景が写っている写真を合成するそうですが、これらの写真を見ていて、思うのは、ひよっとすると、いわゆる感性の優れた、芸術家などは、実は、いろいろな風景を見ていても、私達と違ってこのように見えているのかもしれないということです。

例えば、画家は、ある程度時間をかけて絵を描きます。そうすると、同じ光景を長い期間にわたって何回もみるわけですから、同じ題材のものをみていても、その中で一番自分のイメージの欲しいところを刻々と変わる題材の中から、無意識に、選んで合成して選んで描いているのかもしれません。

また、普段私たちが、ある風景を見ているように一度見て、その場限りということではなく、歩いていたとしたら、その対象物を最初は、遠くから見ていて、近づくにつれて刻々と変わるものを記憶して、さらに、近くでもう一度みて、いままでの見た部分と合成してみているのかもしれません。

たとえば、花のいろだって、見る時間帯とか、見る角度によっていろいろかわります。たとえ、写実画を描くにしても、自分の一番気に入った部分を合成して作品を仕上げているのかもしれません。だからこそ、写実画も写真とは異なるし、HDR撮影が、絵画のようにも見えるのだと思います。

さらに、HDR撮影をしていると、現実にはあり得ないような、夕陽の写真になったりすることから、抽象画家もこのような見方をして、そこから、自分のイメージをつくりだしているのかもしれません。

いずれにせよ、HDR撮影は、普段見慣れているものであっも、全く異なるように見えることを私たちに教えてくれます。

何か、こうした写真を眺めていたり、撮影したりすれば、自分が思ってもみなかったような感性が養われるような気がします。同じHDR撮影をしても、かなり効果がでる場合と、そうでもない場合があるようです。それがまた、面白いです。皆さんも、是非撮影してみてはいかがでしょうか?普段見過ごしている、美しいものや、素晴らしいものが見えてくるかもしれません。

さて、このブログでは、最近写真を多数掲載するようにしたことは、以前このブログでも掲載しました。これから、こうした、撮影方法も含めて、様々な撮影に挑戦して、このブログに掲載していきます。よろしくお願いします。

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2011年10月28日金曜日

元いいとも青年隊・岸田健作、ホームレスになっていた―【私の論評】すべての組織には、コミュニケーションの原則がある!!

元いいとも青年隊・岸田健作、ホームレスになっていた

フジテレビの番組「笑っていいとも!」に「いいとも青年隊」として出演し、その後も「おバカキャラ」として活躍したタレントの岸田健作さんがホームレスになっていたと、2011年10月28日発売の芸能スクープ誌「フライデー」が報じている。

「元『いいとも』青年隊が再起をかけて、衝撃の過去を告白!」と題して本件を報じた「フライデー」によると、岸田さんは「芸能界で働くのが突然怖くなった」ことを理由に「自分から芸能界を去りました」といい、家賃の支払いができなくなったことからホームレスになったとしている。

「財布を無くしたと言って通行人に小銭をもらい、体は公園内のトイレで洗った。コンビニの外に捨てられた弁当を漁り、口に入れることもあった」

そのような生活を代々木公園で2ヶ月ほど続けていたとき、公園内で練習するダンサーたちに出会ったという。彼らに刺激を受け、再び「表現をしたい」いう気持ちが芽生えたことで、派遣会社に登録して公園と仕事現場を往復しながら働き、「再起」を目指したとされる。現在はロックバンド「Kensaku Kishida en V」のボーカルやスプレーアート・アパレルブランド「B★ROP」のデザイナー、11月12日公開の映画「COOL BLUE」での主演を務めるなどしている。

岸田さんは、同じく芸能界を引退して「ハイパーメディア”フリーター”」となった元俳優・黒田勇樹さんのインターネット番組に出演した翌日のブログ(2011年6月24日)で、ホームレス生活から脱したことを以下のように振り返っている。

「(ホームレスの)経験があったから今があるし、今スゲー充実してるし。(中略)多分自分の人生の中で一番貴重な時間だったと思う。だって、100円おにぎりの美味しさがわかって、自分にやりたい事がある事を知れて、本当に大切な人達がわかって、、、もーこんな贅沢な経験出来たんだよ?(中略)今は毎日大切な仲間や大切な人達に囲まれて1日1日大事に生きれるようになった」

【私の論評】すべての組織には、コミュニケーションの原則がある!!



岸田健作さんといえば、あの「笑っていいとも」が印象に残っています。いいとも青年隊で活躍していたのはまだ記憶に新しいところです。以下に岸田さんの来歴など書いておきます。
岸田 健作(きしだ けんさく、1978年11月8日 - )(行現在で32歳)は、東京都足立区出身のタレント。東京都立江北高等学校卒業。現在の所属事務所は株式会社GFエンタープライズ(専属契約)。 
1997年3月にオーディションに合格し、『笑っていいとも!』の10代目いいとも青年隊として、小笠原秀春と共にWith Tとして、2000年3月まで活動。その後も『笑っていいとも!』の月曜レギュラーの他、数々のテレビドラマ、バラエティ番組にも出演していた。2009年12月からミクスチャーロックバンド「Atomic Seven」のヴォーカルとして、自ら作詞作曲を手掛け音楽活動をしていたが、2010年5月に活動休止。現在はヴィジュアル系ロックバンド「Kensaku Kishida en V」を新たに発足し、ヴォーカルとして2011年1月から活動中である。実家はケーキ屋であり、得意料理はショートケーキ。なお、オープニングを歌って踊る青年隊は彼と小笠原が現在最後の代となっている。 一時期、芸能界の怖さを感じて身を引き、2か月ほどホームレス生活を送ったこともある。
 ブレイクダンス
2002年、ガレッジセールのゴリがブレイクダンスで世界一とされる全韓国大会に出場するため、体操オリンピック選手の池谷幸雄、Panicrewの植木豪、HIPHOPダンサーの岸田健作、新体操インターハイ選手の山田千鶴率いるダンスクルー、「ユンソナ」を結成しブレイクダンス大会決勝進出を果たしている。この時の監督は日本人で初めてブレイクダンス世界大会優勝を果たしたTHE SPARTANIC ROCKERSの宮田健男であった。
http://ameblo.jp/kishida-kensaku/(岸田さんのブログ) 

公園内で練習するダンサーたちに出会ったということが、再起のきっかけになったようですが、そのようなことがなけば、どのようになっていたか、分かりません。詳しい前後関係は、わかりませんが、やはり、岸田さんにもいわゆるコミュニケーション能力、それも、特に、組織におけるコミュニケーション能力が低かったのではないかと思います。


やはり、組織におけるコミュニケーション能力がなければ、岸田さんのようにドロップアウトまでしなくても、しなくても良い苦労をしなくてはならないこともあるものと思います。だから、以下に、ドラッカー氏が提唱している組織におけるコミュニケーションの定義や原則など掲載しておきます。これは、学校などでは、なぜか教えませんが、本当に大切なことです。

■コミュニケーションの定義
ドラッカーによれば、コミュニケーションとは「思想、意見、情報を伝達しあい、心を通じ合わせるプロセス」のことを指すそうです。 
情報とコミュニケーションは違うもので、「情報は感情、価値、期待などの人間的属性を除去すればするほど、有効となり、信頼性が高くなる」と述べています。 
コミュニケーションは情報伝達と混同せず、共通認識ができるまでやっていくという姿勢が必要なのです。 
ではどうすれば共通認識ができるのでしょうか?それには、まず以下ドラッカーの4つの原則を知る必要があります。
■コミュニケーションの原則

1.コミュニケーションは知覚である
受け手の分かる言葉で話す。立場を考える。例えば日本語が苦手な外人に話す時を考えましょう。その相手の立場に立ったスタンスが重要です。ソクラテスは、「大工には、大工の言葉で話せ」と言っています。
2.コミュニケーションは期待である
人間は自分が知覚しようと期待するものだけを知覚できます。例えば街で薬屋を探しているとき、八百屋の存在は目に入らないものです。ラーメン屋を探しているときは、蕎麦屋は目にはいりません。相手の期待を知ってはじめて、コミュニケーションができます。

3.コミュニケーションは要求である
伝える方には要求があります。伝えられる方も要求が強ければ深く伝わるでしょうし、弱ければ(もしくは聞く気がなければ)伝わりません。 
それには、その人の人生観、倫理観、包容力、愛情、使命感など、多くの精神の力を借りて、相手と会話していくことが必要になるのです。
4.コミュニケーションは情報とは違う

前述のとおりです。コミュニケーションは人間的です。情報と大きく違うことを理解してください。

さて、上の原則を知っておくだけでも、組織でのコミュニケーションは格段に違ってくると思いますが、上の原則をふまえつつ、現在の企業などの、組織のコミュニケーションのとりかたを以下にまとめておきます。コミュニケーションにもいろいろあります。たとえば、家族や友人同士のコミュニケーションにも上記の原則は、あてはまります。無論、企業などの組織にも当てはまりますが、特に、企業の場合は、仕事をしたり、仕事を円滑にすすめるために、仕事としてのコミュニケーションも求められます。これに関しては、最近の人は、若者に限らす、上司といわれる人々もかなり弱くなっています。以下に、その要因も復命、組織内コミュニケーションについてまとめておきます。

■組織内コミュニケーションの取り方

1.「集団」の力から「個人」のレベルアップ
成果主義人事制度の浸透、ITの発展により、より個人的な成果を重視する傾向が90年代の後半から続き、終身雇用、年功序列が批判にさらされるようになってきました。もともと、日本企業の特徴は、(1)終身雇用、(2)年功序列、(3)企業別労働組合であったと言われています。しかし、集団の中に安住してはいけない、「強い個人」が必要である、などとされ、そのため給与制度では年齢給の世界から一足飛びに年俸制が議論されるようになってきました。「寄らば大樹」といった働き方が認められなくなってきたのです。3つの特徴に代表される日本企業の強みのひとつは、社員が安定した組織に長くいることで、様々なノウハウが蓄積され、それを長い年月をかけて伝承していくことにありました。 
また、一つの組織に比較的長くいることで、コミュニケーションにかかるコストが少なく済んでいました。つまり、共通の文化を背景に持つことで言葉の一つひとつ?をとっても、よくわかりあえる部分が多く存在しました。そのことが、また社員の満足感(そこまでいかなくとも安定感)を生んでいたと考えられます。ところが、日本企業に改革・革新の必要性が生じてくると、集団に適合する人材から「強い個人」が求められるようになったのです。「強い個人」を期待人材像におくことで日本企業は新たな境地を切り開いていったのですが、最近では同じ組織に属しながら、わかりあえない関係というものが目立つようになりまし。

2.組織の問題とは、すなわちコミュニケーション不全である
「強い個人」が求められた結果として組織内のコミュニケーションが寸断され、組織力・総合力の弱体化が顕著になってきました。一方、「強い個人」は、わがままだ、勝手だ、、教育がなっていない、などいろいろな批判にさらされました。そこで最近改めて行われていることが、「報連相」を強化しようという動きす。もともとコミュニケーション不全の問題とは、組織内の意思疎通をうまくしなければならない、との極めて日本的な企業組織の事情から発生してきたと考えられます。 
組織内コミュニケーションを円滑にするとは、タテ(報告)・ヨコ(連絡)・まわりへの伝達(相談)をうまくすることと理解されてきました。確かにベースとして「報連相」を徹底することは大事なことでありますが、問題はうまく解決できていません。考えてみれば、「報連相」とは情報の出し手の問題であって受け手は問題にされていません。そこで最近では、情報の受け手である管理者側にも問題があるのではないかと、コーチングをはじめとする傾聴のテクニックが重視されるようになりました。コーチングとは、個人の持つ力を引き出す手法で、支援・質問をベースにしたコミュニケーションスキルです。その中でも傾聴(相手の話を感情の部分まで理解する)はコミュニケーションのために必要とされています。
3.人と人とのつながり(ネットワーク)が組織を保つ
このところ、復古主義的といわれながらも運動会や社歌の唱和、社内SNSなどを行う会社が増えてきています。会社組織が昔ながらのタテ(上司-部下)とヨコ(同僚)だけで形成されているわけではなくなっている状況が背景にあると考えられます。世代、性別、役職を超えた、ランダムなつながり、まさしくネットワークの形成こそが、現在の組織における最重要課題となっているものと思われます。 
このようにして見てくると組織におけるコミュニケーション問題は、タテ(上司-部下)的な発想によるアプローチだけでは足りないようでです。組織内メンバーが確かに組織に属していて、他の人と繋がっているという感覚を持つことによってコミュニケーションギャップを減らし、組織をうまく保つことができる。コミュニケーションの欠如は、人と人とのつながりが希薄になったことが大きな原因です。つながり合っているということこそが人を支え合うのです。そのためには、自己開示と相互の価値観の交流を通じた打ち解けた関係作りが必要となるのでしょう。
ドラッカー氏は、コミュニケーションとは、彼からの私へ、私から彼に一方的につたわるのではないとしています。コミュニケーションとは、「私たちの中の一人から、他の私たちの一人」に伝わるものとしています。だから、普段から、「私たち」という関係を築いておかなけば、ならないということです。ミーティングや、会合を頻繁に開催して、その中て、情報をいっぱいだせば、それで済むものではないのです。

また、ドラッカー氏は、目標管理を導入せずして組織の円滑なコミュニケーションはない 「耳を傾けることはコミュニケーションの前提である。だが、耳を傾けるだけでは、効果的なコミュニケーションは実現しない」(『マネジメント[エッセンシャル版]』) と語っています。

耳を傾けることは、上の者が下の者の言うことを理解できて初めて有効となります。ところがドラッカーは、下の者は当然のことながら、上の者であってもコミュニケーション能力を持ち合わせているとは限らないといいます。

そこでドラッカーは、組織におけるコミュニケーションの近道を教えています。しかも、近道であって王道です。それはドラッカーが開発した目標管理(MBO)です。 

ドラッカーは目標管理を導入して初めて組織の円滑なコミュニケーションが成り立つといいます。なぜなら部下は、会社もしくは自らの部門において、いかなる貢献ができるのかを明らかにすることが求められるからです。

部下の考えが上司の期待どおりであることは稀です。事実、目標管理の最大の副産物は、上司と部下のものの見方の違いを明らかにすることにあります。

同じ事実を違ったように見ていることを互いに知ることこそが、コミュニケーションの第一歩なのです。 

なかなか、小難しいことを書いてしまいましたが、組織のコミュニケーションは、たとえば、世間で思われているように、しょっちゅう語り合ったり、顔をあわせばそれですむとか、話しているから良いとか、そういう次元の簡単な問題ではないということです。そう思っているだけでも、全く考えないよりも数段良いことと思いす。とにかく、こうした原則を知らなければ、岸田さんのつらい体験も、他人ごとではなくなってしまいます。

上記では、企業の例などを主にだしましたが、これは、芸能界でも、どこでも、組織といわれるものには、あてはまる原則です。これをないがしろにすれば、仕事ができなくなるばかりか、組織の中で完璧に浮いてしまい、それでも、この原則を振り返ることなしに、やりすごせば、やがで、組織そのものから、ドロップアウトせざるをえなくなります。だから、本当は、重要だし、知らないことは本当にこわいことです。

今後、上記のような原則を学んで、多くの人々に岸田さんのような不幸な経験をしなてもすむようにしていただきたいですしそれに岸田さんも、もうこれで失敗しないようになっていただければと思います、会社で上のほうの地位にある人も、部下が岸田さんのような若者を辛い目にあわせることがないよう、部下と真の意味でコミュニケーションを深めていただきたいと思います。

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2011年10月27日木曜日

個人の買い物や掃除を請け負って小遣い稼ぎ、アメリカで人気の仕事入札サイト「TaskRabbit」とは―【私の論評】ぞくぞくと、何か新しいビジネスが生まれる予感?

個人の買い物や掃除を請け負って小遣い稼ぎ、アメリカで人気の仕事入札サイト「TaskRabbit」とは


アメリカでは現在、食料品の買い出しや家具の組み立てなど、ちょっとした仕事を頼みたい人がその内容を掲載し、それを見た個人の登録会員が入札し、金額が最も低かった人がその仕事を請け負うという仲介サイト「TaskRabbit」が静かな広がりを見せている。

仕組みはこうだ。依頼者がTaskRabbitのサイトに仕事を掲載。この費用は無料で、誰でも仕事を依頼することができる。するとその内容や条件、希望する時間帯などを見て、自分ができると思ったTaskRabbit(登録者をこう呼ぶ)が、いくらで仕事をしたいかをオファー。依頼者はオファーしてきたTaskRabbitのなかから、自分の条件に合った人を選ぶことができる。




支払いは、仕事を掲載するときにTaskRabbitにクレジットカード情報を登録、仕事が終了した時点でそのカードにチャージされる仕組み。TaskRabbit社が約15%のサービス料を差し引いた残りの金額が、仕事を請け負った人に支払われる。

依頼するほうは誰でもいいが、請け負うほうはまず登録申請書を提出し、ビデオによる面接と身元調査を受け、さらにオンラインでのトレーニングを受けなければならない。こうしたプロセスは全て、仕事を依頼する顧客の安全を守ると共に、TaskRabbitの信用を維持するためだ。

どんな人々がTaskRabbitとして登録しているかというと、全体の25%は仕事を引退した男性、15%は母親、12%は仕事を持つ若い女性、10%は大学生だという(38%はその他)。

様々な経歴をもつtaskrabbit
では、どのような仕事が依頼されているのだろうか? 買い物代行、スリフティーショップ(寄付された中古品を店舗で販売、慈善事業に充てている。アメリカでは不要物をこうした店へ寄付するのが一般的だ)へ寄付するものの運搬、ピックアップと配達、引越し手伝い、掃除などの家事全般、家具の組み立てなど。その他車の修理やデータエントリー、ガーデニング、大工仕事、家庭教師など、おおよそ思いつく限りの多種多様な仕事の依頼がある。

仕事が完了したら、依頼主はTaskRabbitを評価することができ、その評価はサイトで確認できる。依頼する側はその評価やプロフィールを見て、任意のTaskRabbitに直接仕事をオファーすることも可能だ。

今年7月には、iPhoneおよびiPod Touch用アプリも完成し、これら端末からも仕事を掲載したり、入札したりすることが可能になった。

taskrabbitのiPhoneアプリの画面
TaskRabbitの創業者は31歳のリア・バスクさん。バスクさんはボストンに住んでいた2008年のある雪の夜、誰かが代わりに犬のエサを買いに行ってくれないだろうか……と思ったのが、創業のきっかけだという。

創業者のリア・バスクさん
TaskRabbitのなかには、月に5000ドルも稼いでいる人もいるという。現在では、ボストン、サンフランシスコ、ニューヨーク市、シカゴ、ロサンゼルス、オレンジ郡(カリフォルニア州)に、TaskRabbitのネットワークが構築されている。

【私の論評】続々と、何か新しいビジネスが生まれる予感?


このサービス、日本でも少し前まであった、いわゆる「便利屋」とも似ています。しかし、ITを駆使していることと、複数の人々を結びつけるということで、全く新しいビジネスになっています。

日本でも昔からある便利屋さん
アメリカにもいわゆる、handymanと呼ばれる、日本の便利屋に似たサービスが昔からありました。


こちらのほうは、どちらかというと、配管とか、簡単な大工作業とか、配線その他、工具を用いて行う仕事が多いようです。それに比較すると、日本の便利屋のほうが、柔軟性があって、様々な業務をてがていたようです。

しかし、このtaskrabbitは、それだけにとどまらず、本当に誰でもできるような、買い物、掃除、洗濯から、家庭教師のようなものまで、様々な業務に対応しているようです。これは、従来のような便利屋スタイルでは、実行可能な業務も、人員も限られていたものを多くの人々を結びつけることによって、その限界を突破し、従来よりは、はるかにビジネスチャンスを増やしたものと思います。

誰だって、誰だって、買い物などいつでも、行けると思いますが、時と場合によって、「これを誰かが今すぐ買ってきてくれれば、本当に助かるのだが・・・・」という事態に一度や二度くらいぶちあたったことは、あると思います。そんなときには、従来のウエブサービスではどうしようもないことがほとんどでした。何か頼んだとしても、商品が届くのは、数日後とか、結局その欲求は満たされません。

従来なら、それは、諦めるしかなかったのですが、このサービスをつかえば、その欲求を満たすことができるわけです。それに、それを専門にしている便利屋のような人がやることにでもなれば、単なる買い物にしては、法外な料金を支払わなくてはならなくなります。しかし、たまたま、そのときそう願った人の近くに、手のあいた人がいれば、それをその人が実行すれば、対価も低く抑えられ、もっとも合理的なはずです。

私は、このサービスこのままの便利屋的なもので済むことはないと思います。これから、他の業者もどんどん出きて、競争がはじまるでしょう。それに、このサービスを実施していれば、顧客の様々なニーズを発見できると思います。ある特定のサービスが格段に多いか、あるいはそれを提供している従来のサービス業者のやり方を少し変えて提供すれば、非常に顧客にとって良く利用客が増えようなサービスに生まれ変わり、しかも、それが、市場として成り立つのなら、そのサービスを独立させても良いと思います。

特に、サービスとしては、医療や学問に関わるような専門的なものは、病院や学校に行ったほうが良いと考える人が多いと思いますので、多くの人ができるものではあっても、時間や、地理的な制限に関係するようなものが適していると思います。

いままでの、eコマースを考えてみると、情報提供と、物販に関しては、もう随分前から取り組まれており、かなりレベルもあがってきたと思います。特に書籍販売のアマゾンは、最近、電子書籍でもかなり勢いがあります。しかし、人の手を介してでないと提供できないサービスに関しては、まだまだというところだと思います。サービスという性格からして、完璧なオンデマンドはほとんど不可能ですが、それに近い提供の仕方は工夫次第でできると思いますが、現実には、まだまだ手付かずといっても過言ではないと思います。この、"taskrabbit"のようなサービス提供サイトは、このあたりの新しい需要を探すのに最適だと思います。

今後、Googleなどのような検索エンジンの運用会社も、これから、トラフィックを増加させるために、このようなサービスに注目するに違いありません。自社で開発していくか、あるいは、このような会社を買収するかもしれません。私は、こちらのほうが、Grooponのようなクーポン発行よりもよほど、大きなチャンスがあるのではないかと思います。皆さんは、どう思われますか?

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2011年10月26日水曜日

日本の人口増加率 過去最低に-【私の論評】人口減解釈への警鐘!!インフレ、デフレは、人口の増減とは全く関係がない!!デフレ人口減説は、都市伝説なみのヨタ話に過ぎない!!

日本の人口増加率 過去最低に 


去年10月に行われた国勢調査の結果が確定し、日本の総人口は1億2805万7352人と、前回5年前の調査に比べて増加率は0.2%にとどまり、これまでで最も低い伸びとなりました。

 それによりますと、去年10月1日現在の日本の総人口は1億2805万7352人で、前回5年前の調査に比べておよそ28万9000人増えました。しかし、増加率は0.2%にとどまり、国勢調査が始まった大正9年以来、最も低い伸びとなりました。また、日本の世帯数は、前回に比べておよそ238万4000世帯多い、5195万504世帯で、初めて5000万世帯を超えました。1世帯当たりの人数では、4人以上の世帯が減少する一方、1人の世帯が全体の32.4%と最も多くを占めています。

一方、都道府県別の人口で、人口が増加したのは、増加率の高い順に、東京、神奈川、千葉など9つの都府県。人口が減少したのは、減少率の高い順に、秋田、青森、高知など38の道府県となっており、今回増加から減少に転じたのは、栃木、静岡、三重、京都、兵庫、岡山の6つの府県でした。

【私の論評】人口減解釈への警鐘!! インフレ、デフレは、人口の増減とは全く関係がない!! デフレ人口減説は、都市伝説なみのヨタ話に過ぎない!!
さて、このニュース朝日新聞は、どのように伝えているかといえば、以下のようなものです。
日本人の人口1億2535万人、減少に転じる 国勢調査

2010年10月1日現在の国勢調査の確定結果で、日本人の人口は1億2535万8854人になり、05年の前回調査より37万1294人(0.3%)減った。国勢調査は5年に1度実施している。日本人と外国人で分けた統計を取り始めた1970年の調査以降で、減少に転じたのは初めて。総務省が26日に発表した。 
外国人を加えた総人口は1億2805万7352人で、前回調査から0.2%にあたる28万9358人増えた。
http://www.asahi.com/national/update/1026/TKY201110260392.html 
一体どうなっているのでしょうか?なぜ、朝日新聞の報道はこうなるのでしょうか?全く理解できません。何か仕掛けがあるのだと思います。何が何でも、日本の力を弱めたいと思う朝日新聞の魂胆が良く見えるような記事だと思います。

そうは、いっても、少子高齢化傾向であるのは、間違いないことであり、いずれ、本格的に人口減になるときがやってきます。その時になって、人口減の解釈をめぐって、ますます、異常な経済論議ともいえないような、経済論議がなされる可能性があるので、ここに警鐘を鳴らしておきます。

それは、デフレ人口減説というトンデモ説です。これは、経済学を無視したとんでもない理論ですが、そのようなトンでも理論であるばかりではなく、世界中を探しまわっても、これを裏づけるようなデータは存在しません。おそらく、これから、正統派マクロ経済学とは、無縁のトンデモない衒学者どもが、日本のデフレは、人口減が原因であるから、いたしかたないという説を吹聴しまくると思います。そうして、新聞もその尻馬にのって、馬鹿な説を流布しまくることになると思います。そんなことになる前に、この馬鹿な説を論破しておきます。

インフレ・デフレというのは純粋な貨幣現象です。人口減、人口増など全く関係ありません。マネタリストのミルトン・フリードマンも「インフレデフレはすべて貨幣現象である」と語っています。というより、これは、どの経済学者も認める当たり前の事実です。これを認めない人は、経済学者とも、呼べない輩です。これは、経済学では当たり前の真ん中の、普通の経済学のテキストにも掲載されているようなことです。これが、崩れたら、経済学など最初から成り立ちません。



少し難しくなりますが、経済学の話をします。

一般に、貨幣を増やすインセンティブを起こせば需要が大きくなります。貨幣を減らすインセンティブを起こせば需要は小さくなります。当たり前のことですね。

貨幣供給力は、capital(K)  labor (L) 、A を技術によって変わる変数として、F(K.L)は、関数とすれば、供給力はY=AF(K.L)として表記できます。

その時点での供給力に対して貨幣量が大きくなり需要が大きくなればインフレになり、貨幣量が少なければ需要が小さくなってデフレになるだけです。本当にそれだけの話です。






上の話、少し小難しくなってしまいましたが、何も、こんな難しいことで、表わすまでも、なく、常識で考えれば、わかります。人口減になり、それに比例して、生産活動などが、減少すれば、当然経済は小さくなりますが、それをもってデフレなどとは、言わないことは、中学生でもわかる理屈だと思います。それに、かつての、中国のように、人口ががどんどん伸びていくと、経済は、成長しますが、それをもってインフレとはいいません。全く、別次元の問題です。人口減が、デフレの原因とのたまう輩は、結局いろいろな策をろうしてこれを否定しているだけです。これは、鶏が先か、卵が先かの議論にもなりません。もともと、関係ないわけですから。

人口減や、人口増になっても、貨幣の流通のバランスが崩れなければ、デフレにもインフレにもなりません。人口減のときに、人口減とは全く関係なく、何らかのことにより、貨幣の流通のバランスが崩れれば、そのときは、デフレになったり、インフレになったりします。人口にみあった貨幣の供給量が少なければ、デフレになるし、多ければインフレになるだけの話です。

現在の日本では、政府が緊縮財政をしたり、日銀が増刷拒否をしているため、ここしばらく、デフレ状況が続いています。そんなときにたまたま、人口減の傾向にあるからといって、人口減がデフレの原因であるとはいえません。デフレ人口減説を唱える連中は、最近の日本のこの状況のごく一部のデータをきりとってきて、デフレ人口減説を唱えているだけです。日本でも、過去には、人口増であるにもかかわらず、デフレ傾向になったことはあります。これは、無視して、最近のデータばかりとりあげて、このような説を唱えることは合理的ではないし、科学的な態度でもありません。

それに、たとえば、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、ニュージーランドのような、もともと、人口が少ない国は、この説に従えば、人口の多い国に比較すれば、デフレになりやすいということでしょうか、それに、人口の伸びが今でも著しいインドや、東南アジアの国々などでは、インフレになりやすいということでしょうか。そんな馬鹿な話はないです。人口増になろうが、デフレになったり、人口減になろうが、インフレになっているなどいう事例はゴマンとあります。そもそも、関係ないわけですから、最近の日本の状況のみをデータとして取り出して、デフレ人口言説を唱えることは、全くの不見識であるどころか、見当違いもはなはだしいです。

日本がここしばらく、デフレなのは日銀が貨幣量を供給に対して増やそうとしないからです。貨幣量が増えると国民が予想すれば需要は必ず大きくなります。それがインフレ予想というものです。需要の構成要素は消費、投資、政府支出、純輸出です。

消費は所得の増加関数で実質金利の減少関数です。日銀が貨幣を市場にばら撒けば名目所得の上昇期待が生まれ、実質金利は名目金利ー期待インフレ率ですから実質金利が下がれば貯蓄するより消費した方が得です。よって消費は増えます。

設備投資は実質金利の減少関数ですから、企業がおカネを借りやすくなります。インフレ期待があれば収益の名目値が上がる予想ができますので企業は積極的に設備投資するでしょう。純輸出はインフレ期待があれば通貨安になりますから、純輸出は上がります。よって、日銀がマネーを増やせば需要は増えます。

日本のデフレの原因は人口減少とは、全く関係ありません。日銀がマネーを出さない(増刷拒否の姿勢を崩さいない)ことと、それに、政府が緊縮財政をしていることです。そして日銀がインフレそのものを許容しないことが原因です。まるで、インフレにさえならなければ、自分達の責務を果たしていると思い込んでいるようです。

最近、円高傾向ですが、円高なるものは、いろいろな要素があって、予測することは難しいですが、少なくとも6割型は、予測のつくものです。その6割とは、要するに、もともと、デフレであり、日本国内外を含めて、円の流通量が少なかったところに、震災が発生し、その震災からの復興のため、大規模な円の需要が増えているにもかかわらず、日銀が、増刷拒否の姿勢を崩さないからです。それに、無論、政府も緊縮財政をしているからです。全く愚かなことです。

このブログでは、過去に、世界一金融資産を外国に貸し付けていて、政府の金融資産も他国にはみられないほど、膨大であり、さらには、国民の家計における、現金・預金も膨大であり、しかも、政府の借金のほとんどが、国外からではなく、日本国内からであるようなこの日本国が財政破綻などするはずがないことに関しては、何回も掲載してきました。

しかし、デフレ人口減説の間違いについては、掲載してきませんでした。しかし、人口減が顕著になりつつある、現在いずれ、このような説を多くの政治家や、官僚、偽経済学者や、マスコミが言い立てることを懸念しています。それに、すでに、そのような説を掲載する書籍なども出回っています。しかし、デフレの原因が人口減であるという説は、どのような立場にある人間の発言にせよ、全く間違いであり、このような人間が発する言葉を真に受けるべきではありません。これは、都市伝説や、錬金術、永久機関と同じようなヨタ話にすぎません。

そうして、このような発言の源流をたどれば、財政破綻説と同じく、財務省の高級官僚あたりということになると思います。彼らは、省益どころか、自分のことしか考えていないのだと思います。とにかく、税金でもなんでも、あまり頭をつかわず、簡単にむしりとれるところからとって、自らの保身や、老後の贅沢三昧に備えることしか頭にないのだと思います。これに同調する輩も、すべて、そのおこぼれにあずかりたいとか、単に騙されている連中ばかりだと思います。困ったものです。わたしたちは、このような者たちの、言説に惑わされないにすべきです。

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