2009年3月19日木曜日

“麻生本”に続く書籍一斉購入祭り、今度の標的はマスコミ!? しかし、2ちゃんねる上でも意見は真っ二つ―マスコミは誰に対して報道するのか?

なぜ、マスコミは麻生を叩くのか

最近のマスコミの麻生叩きは、普通ではない。でも、麻生叩きを喜ぶ人はそんなに多いのだろうか?

“麻生本”に続く書籍一斉購入祭り、今度の標的
はマスコミ!? しかし、2ちゃんねる上でも意見は真っ二つ(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)
先日、麻生太郎首相の著書『とてつもない日本』の購入を呼びかけ、amazonランキングで1位となり話題となりましたが、それに続けとばかりに再び祭りが起きているようです。

今回の祭りも前回同様に、一斉に購入してランキング1位にしようと呼びかけるもの。すでに2ちゃんねるの各所で呼びかけが行われているようです。

麻生首相著書『とてつもない日本』の祭りについては、麻生首相の応援が目的で「直接声を届けることができないが、購入することで支持しているという気持ちを届けることはできると思う」というような発言が発端。結果として、2年前に発売されたにも関わらずamazonや楽天などのランキングで見事1位を獲得。各メディアもこの件に反応し一連の流れを紹介していましたが、フジテレビの『とくダネ!』内で「他に楽しいことないんですか?」など参加者を小馬鹿にするような発言が2ちゃんねらーを更に熱くさせたご様子。

そして、今回の祭り対象となったのは『反日マスコミの真実』。マスコミによる偏向報道、印象操作、捏造などに抗議するのが目的とのこと。ネット上では以前からマスコミに対して疑問視する声が多数あり、“マスゴミ”という呼称まで付けられるなど、ネットユーザーから見たマスコミの信用度は決して高いものではありません。また、ネットが普及し、あらゆる情報が網羅できる今でも、テレビや新聞といった昔ながらのマスコミ媒体の影響力は計り知れません。だからこそ捏造や偏向報道などは許されるものではない、ということから今回の祭りが始まったようです。

なお、今回の祭り会場である2ちゃんねるの関連スレッドを覗いてみると「参加する」「当然参加」「支援するよ」と参加を表明する声があるほか、「二番煎じほど見苦しいものはない」「麻生本に乗じた出版社の呼びかけだろ」「なんか簡単に扇動できるんだな」「これは傍観者になるのがいいな」というような冷静な意見も。

2ちゃんねる上でも今回の件は大きく意見が割れているようで、いったいどのような結末を迎えることになるのでしょうか。

マスコミは誰に対して報道するのか?
この本の内容をアマゾンドット・コムからそのまま引用します。

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~メディアの情報支配へ反乱が始まった!~
現在の日本の最大の危機は、マスメディアが全く機能していないことだ。平成20年(2008)も、既存メディアの多くは、偏向、捏造、歪曲報道を垂れ流した。しかも、捏造や偏向以前に、国民に知られて困る情報を隠蔽し、徹底的な情報統制を行う傾向が多くなった。反日マスコミは、ある種の情報を全く報道をしないのだ。

たとえば、毒餃子問題の真実、チベット蜂起の実態、長野市聖火リレーでの中国人留学生の日本人への暴行と中国人の暴力行為を黙認した警察権力の恐怖。さらに、胡錦濤来日時の東京での抗議活動、北京五輪のマイナス情報、民主党や小沢代表のマイナス情報、さらに田母神前空幕長の国会証言の封殺、国籍法改正案の危険性・・これらの情報を徹底的に封殺し、報道しても偏向フィルターで情報操作を行っている。

本書では第一線のジャーナリスト、評論家がそんな反日マスコミを徹底分析。新たな局面を迎えたネットとマスコミの対立を佐々木俊尚、西村幸祐が長時間討論、さらに有名ブロガーが反日マスコミの実態を告発する。多くの視点から、反日マスコミの危険な情報操作と報道管制の仕組みを暴き、海外からもネットの人気者、テキサス親父が特別寄稿した。
おなじみ「反日マスコミ」シリーズの第3弾が西村幸祐の責任編集で注目のリリース。一家に一冊、全国民必読の書。
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さて、この書籍が売れるのかどうか、また、この運動が広範なものになるのか、単なる二番煎じで終わってしまうのかは、別にして、確かに、マスコミによって報道される内容の中には、マスコミやマスコミが迎合するいわゆる一般の人々が問題ないと思っていたとしても、特定の受け手側がそう思わないケースも数多くあります。一昔前なら、そんな意見はほどんど省みられることもなく、事実上ないの同じだったと思います。ところが最近では、ブログや、SNSなどができたため、受けて側も、情報を発信することができるようになりました。

いかなるコンテンツを制作して提供したとしても、受け手側にはさまざま な意見や考え方があります。マスコミ側が発言の場を用意しなくて も、現在ではブログやSNSがあり、あちらこちらでこれまで無視してきたような小さな批判が、いつのまにか大きなうねりとなって押し寄せてくるようになっています。 「マスコミ関係者および、マスコミ関係者が迎合する一般人」という、考えはもう成立しなくなってきています。それに、マスコミが迎合する一般人というのも、一体どれだけ存在して、どれだけ民意を反映しているのかもはなはだ疑問です。マスコミ関係者やマスコミが迎合する人々以外の「声なき人の声」が大きくなってきているのだと思います。

似たような出来事で、過去には「初音ミク騒動」などがありました。これは、「アッコにおまかせ」というバラエティ番組の中で、初音ミクのユーザーに関して完全にステレオタイプな見方を紹介したために、ブログの中で大騒動になったというものです。

特に麻生さんの書籍が売れた理由は、上記のような「声なき人の声」が多かったということです。日本のメディアは、 グローバルな視点からみても、偏向しているのは間違いなさそうです。新聞ですら、海外の基準からみると、ほとんど左よりのようです。たとえば、欧米の人が 日本の英訳された新聞の内容を読むと、ほとんどの新聞が左寄りに見えるそうです。かろうじて、左寄りではないと思われるのは産経新聞くらいのものだそうで す。

マーケティングでは、従来から「ペルソナ」(persona)という言葉が使われています。直訳すれば「仮面」「人格」という意味です。この言葉は昔は心理学で人が他者と相対するときの、仮面・人格という意味で使われていましたが、近年では、マーケティングで、何か商品や製品を開発するときに、様々の情報から、自分たちの売りたい特定のユーザーをつくりだしそのユーザーに向けて開発するようにしますが、そのユーザーのタイプをペルソナといいます。当該商製品により、一人とか複数のペルソナを作り出します。最近の事例では、ウォルマートの10年ぶりの新業態「マーケットサイド」のペルソナは、60歳代のジーン・ケリーという白人男性です。こうして、そのペルソナの嗜好・傾向・好みや、場合によっては、容貌なども明確にします。そうすると、企画の方向性が明確になり、仕事がしやすいということがあります。

こうした、ペルソナは製造業、小売業でも使われていますが、最近ではITの分野でも使われています。もちろん、ぺルソンをつくるには、それなりに大量の調査・分析を行ってからつくります。しかし、私自身は、マスコミの多くは、おそらく、無意識にペルソナを作り出しているのではないかと思います。それが、マスコミが迎合する一般の人々です。確かに、こういう一般的な人は存在するのだと思います。しかし、その一般人も数が少なくなって来ているのではないかと思います。

たとえば、現在マスコミが想定しているペルソナは、大部分の情報をテレビや新聞で得ていると想定しているのではないでしょうか?確かにそういう人は今でも多いことは事実です。しかし、最近では、インターネットから情報を得る人もかなり増えてきています。現在日本のブログの数は、300万を超えました。たしか、世界で一番多いらしいです。一昔前だと、ブログを設置する人は、どちらかというとオタク的な人が多かったですが、現在では、簡単にだれでも作れるようになっているので、年齢層も広がり、主婦から中学生まで、様々な人が設置しています。

このような時代には、こうしたインターネットで情報を得たり、発信したりする人々のことも考慮しなければ、マスコミもやってはいけなくなると思います。無論、今でも、マスコミの役割も重要なものがあります。民意を反映するとか、政府のことを監視するとか、いろいろあるはずです。それに、諸外国ではあたりまえになっている、事実を伝える以上のことをするのがマスコミ本来の姿です。

民意といっても、今の日本では、最大公約数的な人など存在しません。しかし、マスコミはいまでも最大公約数的な人を想定しているのだと思います。そんな人は今ではほとんど存在しません。いくつかに分類して、どの分類項に対して自分たちは奉仕するのかというのをはっきりさせなければ今のマスコミは成りたちません。マスコミの想定するペルソナが時代の趨勢にあわなくなってきているのではないかと思います。

現在新聞の購読者数など激減していますし、新規発刊などありませんが、雑誌の新規発刊は逆に増えているそうです。これは、新聞などは、最大公約数的な人々に対して販売しようとしてるしているのに、雑誌では自分たちが対象とする人々をはっきりさせているからだと思います。

10年ほど前から、いろいろな業界でペルソナを導入して成功しています。マスコミ各社もそろそろ、無意識に形成した既存のペルソナを捨てて、本格的に自分たちのペルソナを構築するときにきているのではないでしょうか?そうです。根源的な問題である、「誰に対して報道するのか」をはっきりさせていただきたいものです。



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4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

私のブログも同じことを記事にしてみました。

マスコミの実態を把握してから時間が経つので世の中がどの程度のマスコミ実態を把握しているのか麻痺しております;;

選挙の前に一人でも多くの人に認識してもらいたいものですね。

あと、前記事のロボットですが、リアルすぎません?w
私はアトム・ガンダム世代ですのでロボットに対しては好意的です。
しかし、ロボットはロボットらしくあってほしいです。
人間とロボットには割り切れる一線を設けるべきだと思うのです。
まー、この辺は感覚の違いでしょうかね?

では、またきますー。

山田 豊 さんのコメント...

ドナドナな日々様、コメント有難うございます。世の中には、まだまだ、マスコミの実体を把握していない人が多いですが、実数は以前と比較すれば減っていると思います。
問題は、実数が減っているにもかかわらず、おごり高ぶったマスコミは、そういう人たちが大多数であると信じていることだと思います。
ロボットに関しては、二通りあると思います。ドナドナな日々さまのように、ロボットらしいものと、限りなく人間に近いものです。
通常は、ロボットらしいロボットで良いと思うのですが、一部の悩ましい需要に対しては人間に近いものということになると思います
たとえば、変な趣味のある変態おじさんなど向けです。人にほとんど同じようなものを与えてあげれば、性犯罪も減るのではないでしょうか(笑)。
まあ、これは冗談ですが、人に近いロボットもかなり需要があると思います。
でも、前記事のロボットは中途半端でしたね。

匿名 さんのコメント...

こんにちは。興味深く読ませて頂きました。ペルソナというのですね。私も自分の売り込みたい相手を選ぶターゲティングは必要だと思います。しかしながらまず、メディアとして偏向・歪曲は止めてもらわねればなりません。そうでない限り、深刻な廃盤運動(レジスタンス)がおきてもおかしくないと思います。

匿名 さんのコメント...

ロボットに関しては、まだまだこれからの話ですね。
人間が動かすロボットは心踊るようなものを作って欲しいです。
しかし、AIなどで自立的に動くロボットに感情移入してしまうのは、何か危険な気もするのです。。。

ちょっと気が早いようでw

では、また来ます。
お返事おありがとうございました。

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