2021年5月9日日曜日

スペイン、非常事態を解除 対コロナ、国内移動自由に―【私の論評】感染者数はスペインよりも、日本のほうがはるかに少ないという事実をどうみるべきか(゚д゚)!

スペイン、非常事態を解除 対コロナ、国内移動自由に

スペインのビーチ

 スペイン政府は9日、新型コロナウイルス対策で昨年10月下旬に全土に再宣言した非常事態を約半年ぶりに解除した。流行は抑制傾向にあるが、各自治州間の移動が原則自由となることで、専門家は感染の再増加の恐れもあると指摘。規制は各州ばらばらとなり、一部は夜間外出禁止を継続する。 

 スペインでは昨年11月に流行「第2波」のピークがあった後、年末年始に一時的に移動規制を緩めたことなどで第2波を上回る「第3波」が到来した。公共放送によると、今月7日発表の1日当たり新規感染者は約8200人。感染状況には地域差も大きい。

【私の論評】感染者数はスペインよりも、日本のほうがはるかに少ないという事実をどうみるべきか(゚д゚)!

スペインでは、上の記事のように、今月7日発表の1日当たり新規感染者は約8200人だそうですが、日本は本日はね7,249人の感染者が出たそうです。1周間平均では、5,188人だそうです。これだと、日本とスペインの感染者数はあまり違いがないようにも思えます。


ここで、思考が止まってしまう人は、何かを見過ごしています。そうです、人口です、日本の人口は1億2千万人です。スペインの人口は何人なのでしょうか?


2019年の人口は、4694万人です。これは、日本の1/4です。そうであれば、今月7日発表の1日当たり新規感染者は約8200人という数字を日本と正確に比較するには、4倍しなければなりません。4倍すると、32,800人です。

これは、5月8日の感染者数7,249、7日間の平均5,128と比較しても格段に多いのです。にもかかわらず、スペインでは非常事態宣言を取り消し、日本では一部の地域が非常事態宣言をされているのです。

このように正確に海外と日本のコロナ感染状況を比較すれば、日本がさほどでないことはすぐにわかります。

マスコミは、このような正確な国際比較をしないばかりか、比較するにしても、今年のはじめと現在の比較という、誤解を招きやすい比較をしています。以下に大阪の感染者数の推移の約1年分を掲載します。


大阪では、昨年の5月28日(第一波)のときには、1782人の感染者が出ていました。最近は、かなり感染者が増えてきたように報道されていますが、その実数は今日で、1021人です。

昨年の5月のほうが、はるかに多いです。この傾向は、東京や他の地域でも似たりよったりです。マスコミは、このことをほとんど報道しないため、一年前をすっかり忘れている人も多いようです。

昨年の5月に医療崩壊の危機が起こりそうになり、その後第2波、第3波も起こったわけですから、大阪はなんとかこれに対処できなかったのでしょうか。

本来ならば、少なくとも昨年の第1波くらいの想定をして、病床や医療スタッフを増やすべきでした。無論すぐには増やせませんが、昨年の5月のような状況を想定しておけば、その後1年以上もの期間があったわけですから、準備できたはずです。

いや「お金がかかる」という人もいるかもしれませんが、政府は世界的にみても、かなりの財政支出をして、コロナの財政的な措置は世界的にみてトップクラスでした。

さらに、政府は地方自治体がコロナ対策のために、自由につかえる「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を準備していました。これを使えば、時間的にも、経済的にも、今頃は十分に対応できたはずです。無論医療スタッフも準備できた可能性が大きいです。

にもかかわらず、この交付金は足りなくなることもなく、全部使われることもなく余っているというのですから、驚きです。

この交付金は、イカのモニュメント(写真下)で一時有名になりました。石川県能登町越坂(おっさか)の観光交流施設「イカの駅つくモール」で、町が制作した巨大なイカのモニュメントが完成しました。設置を巡っては財源に新型コロナウイルス感染症対策の国の地方創生臨時交付金約二千五百万円を充てることに疑問の声もありました。


その後、この町には、このモニュメントを見に来る人が増えたといいます。だから、それなりに効果はあったのかもしれません。私自身は、この町の状況については、良くは知りません。人口は1.8千人くらいです。

この町では、コロナ対策よりは、こうしたモニュメントを設置することのほうが、良いことなのかもしれません。

それはともかく、この交付金は先にも述べたように、各自治体がコロナ対策に自由に使えるというそうですから、無論この資金を用いてコロナ対策もできるのです。それが余っているというのですから、どういうことかといいたくなります。

これで、コロナ対策の不備をで政府を突き上げることには、かなり無理があると思います。何しろ、政府は直接各自治体のコロナ対策に関わっているわけではなく、その主体は、地方自治体なのです。これは、何も大阪だけにあてはまることではありません。全国の自治体、特に今頃医療崩壊の危機を言う自治体にあてはまることです。このような状態で、自衛隊などに支援を要請するのは全くの筋違いです。

高橋洋一氏は、以上のような状況をツイートしたり、様々な媒体で記事として書いたり、動画で配信していました。

これに対して、一部SNS等で批判が巻き起こっています。本当に他人や政府の足引っ張ることが快感で生き甲斐にしている層は、一定数存在しているようです。

特に、こういう人には中高年に多いようです。それは、最近まで社会的地位により周りが与太話でも拝聴してくれたからかもしれません。現状では、ネット民が『いいね』してくれるのでそれが生きる喜びになっているようです。

そうして、そういう中高年層には、『自分の意見』が『皆の意見』と思い込んでいる人も多いようです。自分たちが、特異な醜い少数派に過ぎないことを自覚していないようです。

晩節を汚すとは、まさにこのことです。自分は、こうはなりたくないです。


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