Google は26日、同社が提供するホスティング型アプリケーション スイート『Google Apps』について、米連邦政府の基本的な IT セキュリティ認証に適合した新バージョンを発表した。
これにより Google は、政府内でのクラウド コンピューティング導入を推進する取り組みにおいて、大きな一歩を踏み出したとしている。
Google によると、開発にほぼ1年をかけた Google Apps の新バージョンは、『Federal Information Security Management Act』(FISMA、連邦情報セキュリティ マネジメント法) のもとで認証を受けた最初のクラウド アプリケーション ポートフォリオだという。
Google で Business Development 部門の役員を務める David Mihalchik 氏は、報道機関向けに行なった26日午前の会見で次のように述べている。「連邦政府の環境で FISMA の認証を受けたことで、Google Apps については、連邦政府機関がクラウド コンピューティングを導入するための実質的なゴーサインが出たものとみている」
Mihalchik 氏はさらに「今回このような発表を行ない、また、クラウド コンピューティングがこの市場にもたらすであろうメリットを思い、われわれは胸を躍らせている。大統領の予算案をみると、毎年 IT に費やされる何億ドルもの支出をより効率化する方法として、連邦政府におけるクラウド コンピューティングの導入を挙げている」と述べ、サーバーとデータセンターの運用にかかる電力費だけで、政府は年間4億5000万ドルを費やしていると指摘した。
政府向けバージョンの Google Apps は、通常のプレミア版と同じ価格とサービスが設定されており、Web メールの『Gmail』、生産性ツール『Google Docs』、インスタント メッセージ クライアント『Google Talk』などのアプリケーションが含まれる。
いよいよ信頼性も増して爆発的に普及するか? Google Appsについては、このブログでも何回か掲載したことがあります。要するに、クラウドで、Googleのアプリをつかえるというものです。従来からありましたが、最近では、いろいろ改善されたり、付加されたりで、使い勝手も良くなり、高機能化しました。
Google Appsなど日頃用いていない人には、これを説明してもなかなかわかってもらえないと思います。まずは、会社などで導入して、さらにそれだけではなく、Google Appsのようなものも含めた包括的なコミュニケーションの方法など教育、それも、座学のうようなものと、実地のものの両方をやれば、かなりコミュニケーションが改善・改革できると思います。
実のところ、どういった技術的発展がこれらの製品をベータ版から引き上げる決定を下すきっかけになったのか、具体的に指摘するのは難しい。 Google Enterprise部門の製品管理担当ディレクターを務めるMatt Glotzbach氏によれば、ベータ版の表記を撤去することは、これらの製品がすべて信頼性とユーザビリティの点で、非公表の内部評価基準に到達したこ とを意味するという。
HP Mini 1000レポート女性向けPC=ピンクはもう古い!女性向けミニノートブランドが鮮烈デビュー-この内容すでにご存知の方はこの項は読み飛ばしてください
日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は11月26日、ミニノート「HP Mini 1000」に関する記者会見を都内で開いたが、そこで大きな注目を集めていたのがファッションデザイナーのヴィヴィアン・タム(Vivienne Tam)さんとのコラボレーションモデル「HP Mini 1000 Vivienne Tam Edition」だ。記者会見が終了してから数時間後にも、そのお披露目を兼ねたファッションショーが盛大に開かれた。
これまで様々なブランドやデザイナーとのコラボレーションPCは数多く発売されているが、HP Mini 1000 Vivienne Tam Editionが注目されているのは、世界的なファッションブランド「Vivienne Tam」のデザインであるからというのが大きい。男性には馴染みが薄いかもしれないが、そのブランド力は女性の間では絶大だ。試しに知り合いの20~30 代の女性6人(OL:4人、自営業:1人、主婦:1人)に聞いてみたら、知らない人が1人もいなかったほど。HP Mini 1000 Vivienne Tam Editionは女性向けの製品ということになるだろう。
26日に開催されたファッションショーは、ヴィヴィアンさんの日本での活動10周年記念。アジア圏のマスコミ各社ほか、外国人モデルらが多数来場してい た。従来の事務的なものからデザインを重視したPCへと大きく舵を切った日本HPもHP Mini 1000 Vivienne Tam Editionの発表でファッションショーに協力しており、絶妙なタイミングでコラボレーションできたのではないだろうか。
HP Mini 1000 Vivienne Tam Edition
●ファッションとの見事な融合。ミニノートは衣装と同じく身に着ける時代に!
会場ではVivienne Tamブランドの衣装を着た外国人モデルによるファッションショーが行われたが、モデルたちはHP Mini 1000 Vivienne Tam Editionを携えている。手に持って颯爽と歩いていると、まるでハンドバッグかポーチでも持っているかのような印象だ。HP Mini 1000 Vivienne Tam Editionが採用するベースカラーは深みのある赤。ピンクになりがちな女性向けモデルが多いPC業界にあっては異端ともいえるカラーリング。トップカ バーに大胆にあしらわれた芍薬(シャクヤク)のプリントがアクセントとして鮮やかに映え、ミニノートとしては稀に見るほどの高級感を漂わせていた。なお、 芍薬は中国では「繁栄」を表す花である。
ファッションショー。モデルが持っているPCは、まるでブランドバッグのようだ
HPシニアバイスプレジデント・サジーヌ氏が会見で語っていたことだが、このHP Mini 1000 Vivienne Tam Editionは、9月にニューヨークので開かれたヴィヴィアンさんの2009年春夏スプリングモデルショーの中にも登場。モデルたちと歩きながら紹介さ れた初めてのPCだという。衣服のファッションショーにPCが出てくるのが初ということだなのだが、これからミニノートは衣服と同じように身にまとって使 いこなす時代を予感させた。現在、オンラインで商品購入する人の58%が女性であるという調査結果もあり、今後は女性向けのPCというのがひとつのマー ケットセグメントになりうるだろう。
●「コレクションの一部」。納得の仕上がりを感じるHP Mini 1000 Vivienne Tam Edition。仕様、価格などの詳細な発表が待たれる
HP Mini 1000 Vivienne Tam Editionのデザインについて、ヴィヴィアンさんは技術的なことを勉強し、素材も考えたりしたそうだ。「今まではPCに対して感情がありませんでした が、私にとって初めての試みということで、ディテールには非常にこだわりました。ファンションであり宝石のようなものに仕上げることができた」と回想して いる。採用された深い赤も濃淡を示すことができてよかったという。EnterキーにはDouble Happinessを表す「喜喜」を刻印。全体的に漆のような高い質感となっており、触れてみて、キーを打ってみて楽しめる。「コレクションの一部」と ヴィヴィアンさんは語っており、デザイナーとして納得のいくものが出来上がったということをアピールしていた。
いまから、振り返ってみれば、なぜCOMPAQでは売れず、現在になってミニノートが良く売れるのかが良く判ります。一番は、まずは手ごろな価格で。このHPのミニノートも、安いタイプはHPのサイトで49,800円で売っていました。ただし、Vivienne Tam Editionではありませんでした。しかし、それだけではなかなか売れなかったと思います。やはり、現在はWebでおおかたのことができるということがあります。
斬新でトレードマークにもなっている「東西融合」(East-meets-West)姿勢に貫かれたファッション・デザインは国際的に評価が高い。 ヴィヴィアン・タムの作品には、必ず「Made in Hong Kong」か「Made in China」と記されており、広告キャンペーンでは必ずアジアの女性を起用することで有名。
香 港理工学院ファッション・デザイン科を卒業後、地元のデザイナーや「メイド・イン・ホンコン」(香港製)ファッションの評価が芳しくないことに気づき、香 港貿易振興協会(the Hong Kong Trade Development council)での就業をきっかけに、1981年に渡米した。北京製のビニール・バッグには、彼女自身による20点ほどの中国風デザインが忍んでいたと いわれている。