2012年12月29日土曜日

「俺がわがままなだけなんだ。我慢するしかない」という諦めが日本社会をダメにする −【私の論評】「わがまま」というより「潔さ」が日本人の精神の背景にありしかも間違って認識されている。日本人は、古来の精神に復帰すべし!!

「俺がわがままなだけなんだ。我慢するしかない」という諦めが日本社会をダメにする



この悲惨さの原因は、日本人が「我慢」を美徳だと勘違いしているからではないでしょうか。

自分の想いを押し殺し、「これは俺が”わがまま”なだけなんだ。オトナなんだから”我慢”するしかない」と、問題解決への努力を諦めてしまっている人が多いから、世界的に見ても悲惨な状況が生まれていると思うのです。「我慢」なんて、「諦め」を自己肯定的に言い換えただけです。

僕自身もサラリーマン時代、この手の「俺がわがままなだけなんだ」という安易な諦めを多用していました。実際変えがたいものもあったと思いますが、振り返ってみると、負担を受入れる覚悟で声を上げれば、十分変えられたものもあったように思います。

「俺がわがままなだけなんだ」ということばのもと自分を押し殺すのは、ある種の防衛本能のようなものなので、いま苦しんでいる人たちを責めるつもりは毛頭ありません。僕自身もそうでしたし。

でも、誰かが「わがまま」を言い出して、行動しないと、世の中は変わっていかないと思うんですよね。選挙権にせよ、有給休暇にせよ、あらゆる社会制度というものは、誰かの「わがまま」が最初にあったのではないでしょうか。

今この時代においては、テクノロジーのおかげで「わがまま」が許容されやすくなっているのも大きなポイントです。僕はまさにこうしてブログを書くことで「わがまま」を享受しています。ITによって在宅勤務がやりやすくなったことも、「家族を大切にしたい」という労働者の「わがまま」を受入れる下地となっているでしょう。

この記事の詳細はこちらから!!

【私の論評】「わがまま」というより「潔さ」が日本人の精神の背景にありしかも間違って認識されている。日本人は、古来の精神に復帰すべし!!

イケダハヤト氏
イケダハヤトさんの、上のブログの記事私は、概ね賛成です。ただし、言葉遣いを変えればもっと多くの人に受け入れられるような気がします。「わがまま」という言葉は、ネガティブなところがありますから、これだとなかなか受け入れられない人も多いのではないかと思います。

そこで、私としては、イケダさんの「わがまま」に変わり、「潔さ」を提唱させていただきます。なぜ、このように考えるかといえば、その理由をご理解いただくために、まずはこのブログに過去に掲載した記事をご覧いただきたいと思います。

マック、崩れた「勝利の方程式」:日経ビジネスオンライン―【私の論評】民間のデフレ対策もそろそろ限界、潔さではどうにもならない状況に!!

詳細は、上記の記事をご覧いただくものとして、本日の話題と関係する部分のみ以下に掲載しておきます。
そうして、原田会長としては、市場に関して自分の見立て違いであると反省しておらるようですが、私は、現状では、それだけではなく、日銀のマクロ金融政策や、政府の財政政策に関しても、そろそろ、苦言を呈しても良い時期にさしかかっているのではないかと思います。
これは、経営者としては、格好が悪いです。景気が悪くても、胸を張って、「景気が悪くても、こんなに業績をあげています。こんなに頑張っています」という経営者のほうが、かなり格好は良いです。そうして、景気が少しくらい落ち込んだからといって、すぐに、景気のせいにする経営者など、格好も悪いして、自らの能力のなさを披瀝しているようなものでした。そうして、これは、20年くらい前までは、確かにしっかりあてはまったことだと思います。
しかし、現状では、かなり状況が異なってきています。すでに、デフレ傾向になってから、20年、統計上でも、はっきりとデフレとなってからも、14年m継続しています。14年以上もデフレが続いた国など、歴史上はじめてではないかと思います。無論、日本では、まともな経済統計ができて以来はじめてのことです。
上の記事をご覧いただければ、私の言いたいことはお判りになると思います。イケダさんは、育児休暇をなかなか取得しないとか、会社に不満があっても、それをいわずに押し殺して「俺がわがままなだけなんだ。我慢するしかない」という諦めが日本社会をダメにするとしているわけです。


そうして、結局私が言いたいこともほとんど同じなのですが、私の場合は、表現が少し異なり「自分の周りに自分以外のことで問題があったとても、そのせいにすることは、潔くない、だから我慢するしかない」ということになります。「潔い」というのは、日本人の感性にあっていますから、こちらのほうが、より多くの人々に受け入れられやすいと思います。

上にも書いたように、これだけ長い間デフレというのは、本当に異常なことでした。しかし、日本の多くの経営者らは、「潔さ」からでしょうか、デフレに対して真っ向から抗議をするという人はあまりいなかったように思います。これだけ、デフレが続けば、雇用にも悪影響があるのは、当たり前ですし、円高傾向になるのも当たり前です。特に、異常なウォン高の韓国と、異常な円高の日本とでは、企業同士の競争といっても、日本側は、まるで最初から足枷手枷をされて勝負しているようなものでした。あの凡庸な企業にすぎないサムスンですら、日本の企業と比較すれば圧倒的に有利な条件で競争ができたのです。

最近、アベノミクス効果で、円安、ウォン高傾向になってから、日本企業は俄然活気づいています。それにしても、 これだけデフレが続く前に、大企業の経営者などは、もっともっと、怒りの声をあげて、政府には、まともな財政政策を、日銀には、金融緩和をせまるべきでした。このデフレは、大きな社会問題や、社会の歪の発生源でもあります。特に若者の雇用や、賃金にはかなり悪影響を及ぼしてきました。

だからこそ、私は社会を良くするためには、「潔さ」だけではどうにもできないと思うのです。「潔さ」よさ などきっぱり捨てて、社会を変えるために、多くの人々がもっと声をあげていれば、このデフレもこんなに長くは続かなかったのではないかと思います。

これに比較すると、アメリカなどでは、影響力の大きい大企業の経営者などが、何かあると日本と比較すると、すぐに抗議の声をあげます。FRBにだって、政府にだって景気対策がうまくいかないと、すぐ声をあげます。場合によっては、外国にまでも抗議の声をあげます。たとえば、あの車のビッグスリー(アメリカの三大自車メーカー)は、トヨタが進出しはじめた頃もなにかにつけて抗議をしていました。




最近だと、たとえば、日本からの車の輸入に関税がかからなくなるからといって、TPPに反対してみたり、日本の小型車が日本の独自の規制を行っているので、日本にアメリカから輸出するには、この規制にしたがわなければならないため、これに抗議したりしています。日本人の感覚からすれば、こんなことまでいうなんて"なんてわがまま"なのかと思うようなことを平気で言います。私は、このようなことを日本の自動車メーカーの社長が語っていたことは、聴いたためしがありません。ただし、例外はあります。あのUNIQULOの柳井さんです。これは、本日は本題ではないので、当該ブログをご覧になって下さい。

しかし、これはこれで良いのだと思います。言ってみるだけ言ってみても損をすることはありませんから!!それに比較すると、本当に日本の大手企業や経営者は、あまりこのようなことを言いません。それに、報道もされません。これは、やはり、日本人の人生観や考え方に深く根ざしているからかもしれません。

私は、この根底には、今では中途半端になってしまった日本文化の存在があると思います。たとえば、武士道の精神です。「武士道とは死ぬことと見つけたり」という言葉がありますが、これは良く曲解されて、たとえば、戦時中の特攻隊の精神的支柱とみなされたりします。

しかし、本当の意味は、そんなに単純ではありません。潔く死ぬことだけが、武士道ではありません。むしろ、こういう気構えをして、はかない命であるからこそ、今日この日を大切に力一杯過ごしていこうというのが、武士道のもう一つの側面です。しかし、今の日本でもこれが曲解されて、潔さばかりが強調されるどころか、「潔さ」と「諦め」が混同されているところがあるのだと思います。これは、武士道を特に意識していなくても、日本人の美意識の中に「潔さ」という動かし難い観念があることだけは確かだと思います。

そうして、今の日本では、イケダさんがおっしゃる通り、「潔さ」と「諦め」が混同され、「我慢」し続ける人が多くなっているのだと思います。


今の日本人にはこのように、「諦め」の境地ばかりが目立つのですが、かえってアメリカ人の中に「武士道的」生き方をする人もでてきました。その筆頭は、誰あろう、元アップルのCEOであったかのスティーブ・ジョブズ氏です。

このことは、以前のブログにも掲載しました。その記事のURLを以下にコピペします。

Appleを復活させた「魔法使い」、ジョブス氏の休職―【私の論評】ジョブスの生き方は、「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」という日本人の理想を体現している!?
ジョブスは、上の動画の中で、「死を意識すること」の意義、特にポジティブな面を強調していました。これは、日本の武士道の中の「葉隠れ」の思想とも根本では相通じるところがあります。まさに、「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」という言葉を真の意味で実践しているようです。葉隠れは、一部の人々が曲解しているように、死を美化するものではありません。というより、まさに、上の動画でスティーブ・ジョブスが「死を意識すること」の意義と似ています。というより、生まれ育った環境や活躍してる舞台がIT業界であることなど葉隠れの思想がでてきた時代背景とは大きく異なるので、表現や、出てくる行動が少し異なるようにみえても、本質的には同じだと思います。
今の多くの日本人が忘れてしまったこのような生き方、少なくとも、少し前までは、多くの日本人の理想とした生き方、彼の生き方は、それを私たちに思い出させてくれます。だからこそ、日本でもジョブスに人気があるのだと思います。今日本では、産業に活気がありません。ジョブスがやってきたような、イノベーションは、少し前までなら日本が行っていたと思います。私は、そのようなイノベーションが行われなくなった今の日本、背景にはジョブスのような一昔前の日本人が理想とする生き方を多くの日本人が忘れてしまったからではないかと、危惧しています。
さて、そう思って現在のジョブスを見ると、あの有名なプレゼンでみせる、黒を基調とした服装、ジーンズという飾らないいでたち、なにやら、戦に挑む日本の古武士のようにも見えてきます。あの全身全霊を傾けて、ものごとに取り組む姿勢とエネルギーは、本質的には「葉隠れの思想」から沸き出でてくるものであることが、理解できます。今の若い世代には、「葉隠れ」と言っても、ほんどの人が何のことかも理解していないようです。いつから、日本の優れた世界に誇るべき伝統文化が、継承されなくなってしまったのか!!本当に残念なことです。
だから、私は、ジョブスを単純にカリスマとは呼びたくはありません。私は、彼を偉大なリーダーであると呼びたいです。日本にこのような生き方をする政治家や経営者が昨今、非常に少なくなってきたことを残念に思います。

今のニッポン人には、古の日本人の精神が残ってはいるのですが、中途半端な残りかたをしているのだと思います。だから、我慢して諦めるとか、その諦めを潔さと勘違いしているという事があるのだと思います。

こうした精神構造を変えるには、イケダさんが言っているように、我慢するしかないとか、私の言葉でいえば、潔さから諦めるなどということやめて、真正面から問題を指摘し、その問題に取り組むという姿勢が重要なのだと思います。その姿勢を持つためには、今更日本人が外国人のものまねをしても身につくとは思えないので、やはり、ジョブズのように現代風の武士道のような、日本古来からの精神に復帰するしかないと思います。みなさんは、どう思われますか?


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「棚が回る冷蔵庫のCM」に呆れる若者の話−【私の論評】本当の意味でのソーシャルが注目される時代

2012年12月28日金曜日

【お金は知っている】安倍政権よ、亡国の「日銀式緩和」にだまされるな−【私の論評】日銀擁護ゾンビマスコミ、戦後体制維持ゾンビ、左翼系ゾンビに騙されるな!!日銀法を改正せよ!!

【お金は知っている】安倍政権よ、亡国の「日銀式緩和」にだまされるな:

菅首相は、亡国の宰相だったが、安倍首相は救国の宰相だ!!
一国の経済はまるで人生のようで、チャンスが到来したときに、それをつかみ損ねると幸運の女神から突き放される。その女神を引きつけられるのは主としてときの政権である。

・・・・・・・・・< 中略 >・・・・・・・・・・・・

だが、安心してはいけない。まず、インフレ目標を設定したところで、その達成のために日銀がどんな金融政策を打ち出すか、その中身といえば、効果に疑問のある日銀式緩和である。長期国債を大量に購入してお札を継続的に金融市場に流し込むまともな「量的緩和」を日銀は否定し続け、代わりに「包括緩和」というその場しのぎの小出し緩和を続けてきたが効果はゼロ。すると日銀は20日の会合で、金融機関の融資増加分について日銀が0・1%の低利資金でまるまる補填する制度を設けた。つまり、銀行は労せずして日銀が刷るおカネをいくらでも入手できる。

ならば、住宅ローンも対象になるのだから住宅ローン金利を0・1%近傍まで下げてくれれば助かる、と思う向きもいるだろうが、どっこい銀行の住宅ローン金利は従来通りで、0・1%に1%以上が上乗せされる。一般の消費者には何の恩恵もなく、銀行は大もうけだ。

おまけに、この日銀資金は外銀やヘッジファンドにも供給される。ヘッジファンドは0・1%の資金を海外に持ち出して米株式など金融商品を買って運用して大いに利益を稼ぐ。この間に円が売られるので、円安効果が見込めるというのが、日銀の説明だが、円投機ファンドに日銀がその軍資金を流すトンデモない話である。ヘッジファンドは円を売ってもうけ、今度は安くなった円を買ってもうける強欲ぶりで、円相場は不安定になるだけだ。

安倍政権は日銀の亡国緩和方式を撤回させ、正当な量的緩和方式への転換を迫るべきだ。 (産経新聞特別記者・田村秀男)

この記事の詳細は、こちらから!!

【私の論評】日銀擁護ゾンビマスコミ、戦後体制維持ゾンビ、左翼系ゾンビに騙されるな!!日銀法を改正せよ!!

金融政策決定会合後、日銀の白川総裁は丁寧に説明していたが…=20日

日銀の包括緩和もともとほとんどが効果がなく、ヘッジファンドに金がまわれば、これも円相場を不安定にするだけで、本当の意味での緩和にはならないということです。それに、日銀はもともと、まともに金融緩和などしてきたことはありません。過去には、みせかけだけの金融緩和をしてきただけです。

このことについては、過去のこのブログにも掲載してきました。以下にその記事のURLをコピペしておきます。

同じ政権交代でも、自民党がやるとこの有り様!!

日銀総裁、インフレ目標に否定的 「現実的でない」―【私の論評】インフレ目標を否定する、白川総裁本音炸裂!!マスコミはその協力者!!

詳細は、上記の記事をご覧いただくものとして、
たとえば、日銀は「資産買入れ等の基金」を10年10月に「創設」していますが、これは得体の知れない看板にすぎず、これはあくまでも日銀のバランスシート上で特別の項目を建てただけのことで、現実は、短期的な市場オペを行い、一部、株式投信、不動産投信インデックスを買い上げ、日銀が株式、不動産相場に介入してるだけです。短期的な市場オペとは、結局国債を買い取るにしても残存期間が1年から2年のばかりで、これでは、本格的な緩和措置にはなり得ません。マクロ的にみれば、現金をあちこちたらい回しにしているだけで、結局マネーサプライの総量は変わらないどころか、減少しています。そうして、結局金融引き締めををしているということです。
全く愚かな政策です。中央銀行である日銀の行うべき金融政策はあくまでもマクロ政策であり、市場での相場形成は民間にまかせ、中央銀行は直接関与すべきではありません。
現在の日本では、最優先すべきマクロ政策は、脱デフレであり、日銀はお札を継続的に増刷する「量的緩和政策」を実施し、さらにインフレ目標を提示し、提示するだけではなくそれを実現するために責任を持つことです。責任を持つということは、期間も明示し、その期間に目標を達成できなけば、よほどの理由がない限り、白川総裁が辞任するということです。そうして、政府はこの日銀資金を再生・復興に役立てる戦略を立て、実行するということです。
ところが、日銀は「量的緩和」と「インフレ目標」に二つも明確にせず、「包括緩和」と「インフレのメド」と言い換えています。量の面では「基金70兆円」と言いながら、量的緩和の指標であるマネタリーベースは本年3月末、前年同期を下回りました。
日銀は「基金」を今年3月末までの1年間で17兆円増やしてあたかもお金を17兆円新規に刷ったかのごとく発表して、マスコミはこの情報を垂れ流ししてますが、これはトリックに過ぎません。現実には、マネタリーベースは6兆4000億円減少しました。結局日銀は実際には緩和とみせかけて、お金を吸い上げて引き締めています。その結果、2月14日の「1%のインフレのメド」発表でいったん円高是正に振れたマーケットもすぐに元に戻りました。
このようなやり方で、いくらインフレ目標2%と宣言したとしても、何も変わらないどころか、結果として金融引き締めになってしまうか、良くても、ほんの少しの物価上昇率しか達成できません。 安部政権は、日銀のこのようなトリックを見破り、このようなやり方では、インフレ目標は、達成できないこと、それと、やる気がどうのとか、真面目にやりましたとか、そのような言葉は一切信用せず、とにかく、2%になるまで、どのくらいの期間で実施するのかを明確にさせ、その期間を過ぎても目標が達成できなければ、そのときの日銀総裁が辞任するなどのはっきりとした誓約をさせ、日銀に間違いなく責任とらせることを確約させなければなりません。

そうして、もしそのようなことになれば、あの大蔵省が財務省になったときのように、日銀法を改正するなどの厳しい措置が必要です。

ゾンビマスコミにはつける薬はない?
今回の総選挙では、ご存知のように民主党は大敗し、野田政権は瓦解し、民主党の閣僚ですらも、選挙で当選することができず、議員にもなれなかった人も多数います。無論これは、あまりにもお粗末な政権運営だったので、仕方ないといえば、仕方ないです。しかし、一応は責任をとってはいます。このことについては、以前のブログにも掲載しています。そのURLを以下にコピペしておきます。

【週末経済講座】影薄くなる「日銀短観」 デフレ不況下で“景気の悪さの証明書”―【私の論評】金融引き締めを続ける一方で、短観で引き締め度合いを調査してきた罪深い日銀には、鉄槌をくだすべき!!

詳細は、上の記事をご覧いただくものとして、以下に要点だけコピペしておきます。
考えてみると、このデフレ状況は、麻生総理のとき以前からもずっと続いています。麻生総理は、大規模な財政出動を行い、若干景気が上向きましたか、その後の民主党政権の緊縮財政、それに、日銀の実質的金融引き締めのため、株価は落ち続け、税収も減り続け、デフレスパイラルは進行し続けています。この間、総理大臣は、麻生、鳩山、菅、野田と、くるくる変わりました。これは、財政政策の失敗によるものだけではないですが、とにかく、責任をとってやめてきたし、野田総理だって、任期を全うできず、総選挙に突入し、政権の座から去るわけです。それで、責任がとりきれているのかどうかは別にして、一応責任をとった形にはなります。
ところが、金融政策で失敗し続けた白川総裁は、麻生政権の末期にその座について、そこから、変わることなく、来年の4月に任期を終えようとしています。そういわれてみれば、あの、消費税推進派であった、勝栄次郎財務次官もすでに退官しています。大失敗をした組織の長は、責任をとるべきです。政府の長だけが、結局責任をとって、次々とやめているというのに、政府の下部機関でもある、日銀の長だけが、責任を取らずに任期を全うできるなど、全くもって摩訶不思議です。日銀にも、近いうち、鉄槌を下し、総裁に任期を全うする前にやめていただくというのが筋だと思います。それに、その後も金融政策で失敗するなら、白川総裁後の総裁も、任期前に、辞任させるというのが、筋だと思います。日銀だけがそうなっていないのは、不合理どころではなく、理不尽だと思います。そう思うのは、私だけでしょうか? 皆さんは、どう思われますか?
ゾンビマスコミや、戦後体制維持ゾンビ、左翼系ゾンビなど、日銀の独立性を盾にとり、これから、日銀擁護の論陣をはり、何とか安部総理の金融緩和政策をなきものにしようと、必死の攻防戦を繰り広げることでしょう。これら、ゾンビの中で最もたちが悪いのは、ゾンビマスコミです。政治家は、国民の信託に答えれなければ、政治家でいられる保証はどこにもありません。左翼系ゾンビも、政権をとれなければ、結局なにもできません。しかし、ゾンビマスコミは、いまだに無責任な報道をしても、何の咎も受けません。

ソ連が崩壊した今日、左翼系もゾンビにすぎないのだが・・・・・・?

しかし、マスコミゾンビが何を言おうが、上にも述べたように、独立性がどうのこうのという前に、明らかに失敗した組織の長は、責任をとるべきです。それが、組織の常道です。

それに、国際的な常識では、中央銀行は、本来政府の下部機関に過ぎません。中央銀行の独立性とは、政府の金融政策に従い専門家的な立場から、金融政策の手段を選ぶことができるだけです。それに、手段を間違えて、政府が決定した金融政策を遂行できなかったら、責任問題になることはいうまでもありません。このような中央銀行の独立性が、日本では、曲解されて、日銀が国の金融政策を決めています。

ゾンビ退治の死神はいつ現れるのか?

こんな間違しは、絶対どこかで是正しなければなりません。ということにれば、上に述べたように、世界標準の常識を日本でも通用させるため、日銀法の改正は必須だと思います。私は、そう思います。皆さんは、どう考えますか?



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中国人民銀、日銀の追加緩和にいら立ち 過度の資本流入懸念−【私の論評】中国の経済破綻が始まる?!日銀を何とかしなければ、日本は草刈場になる!!

 

日銀総裁いいたい放題!円高にしてくれといわんばかり−【私の論評】締めっぱなしでは、日銀DNAを存分に発揮できる場はつくれない!! 

 

 

鳩山予算案 恒久財源なき公約危うい-来年の大学受験生はだれも合格せずとマスコミが言い?!

 



2012年12月27日木曜日

安倍首相を待つ“どす黒い孤独”の壁-再チャレンジ宰相はストレスフルな日々をどう乗り越えるか(日経ビジネス)―【私の論評】首相指名のはや次の日に、焦るゾンビマスコミの速攻戦線布告!!

安倍首相を待つ“どす黒い孤独”の壁-再チャレンジ宰相はストレスフルな日々をどう乗り越えるか(日経ビジネス)

なんともおどろおどろしいタイトルだ!!
  安倍晋三政権が26日、発足した。体調不良を理由とする突然の辞任から5年余り。1948年の吉田茂・元首相以来となる再登板を果たした安倍首相はさっそく、衆院選の公約の柱に掲げた経済対策や外交の立て直しなど諸課題への強い意欲をのぞかせた。

合言葉は「おごってはいけない」

・・・・・・・・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・・・・・・・・

一見、政権基盤は盤石に映るが、自民幹部は一様に「おごってはいけない」と慎重な構えだ。

2006年9月発足の第1次安倍内閣は若手の側近議員を首相補佐官などに登用したが、手柄合戦や相互の調整不足から首相官邸が機能不全に陥り、“お友達内閣の学級崩壊”と揶揄された。それが党や霞が関の官僚との関係悪化も招いた。今回の内閣、党役員人事では、その反省も踏まえ、自らの側近と重鎮のバランスに配慮した。

人事は「挙党体制」に

信頼が厚い菅義偉氏を官房長官に指名する一方、先の総裁選勝利の原動力となった麻生太郎・元首相を副総理・財務相・金融相に起用。谷垣禎一氏ら派閥領袖クラスも閣僚に登用し、党幹部では石破茂・幹事長を続投させた。自民のベテラン議員は「挙党体制構築をアピールできる布陣だ」と評価する。

・・・・・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・・・・・・・・

国民的人気を過信し、中央突破を図ろうとして行き詰まった前回の失敗を糧に、随所に熟慮の跡がうかがえる船出となった安倍政権。だが、安倍首相に近い関係者ほど、別の不安要素を指摘する。安倍首相の健康と精神面だ。

  安倍氏は幼少時から持病の潰瘍性大腸炎に苦しみ、首相在任時はストレスとあいまって体調が急速に悪化した経緯がある。

それが、数年前から服用している新薬の効果もあり「今が一番調子がいい」と断言できるほどに体調は回復した。今では、ほとんど口にすることもなかったアルコールを宴席で楽しむほどだ。

「体調は今がベスト」というが…

衆院選中も全国を過密な日程で飛び回ったが、「特に健康面に問題はなかった」と安倍首相は話す。

ただ、野党党首として「攻め」の立場でいられた時と違い、時の首相は基本的に「守り」を強いられる。朝から晩まで監視され、決断を迫られ、ストトレスフルな毎日を送らざるを得ない。

安倍首相の周辺も「極度の緊張とストレスが続く日々でも本当に体調に問題がないのか、安倍さん自身も半信半疑なところもあるはずだ」と漏らす。

・・・・・・・・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まずは、官邸の問題だ。大統領制の米国では大統領が代わるたびに政権スタッフが大幅に入れ替わり、ホワイトハウスにも大統領を支える側近チームが形成される。日本が政治改革のお手本としてきた英国は官邸機能強化の流れとなり、民間人も含め首相直属のスタッフが大幅に拡充されてきた。

日本でも官邸スタッフの人員は確実に増えてきた。だが、官邸内も縦割り組織で、実際に首相が使える直属のスタッフの数は限定されている。

しかも、米や英と比べ、民間人も含め時の首相が幅広い層から適材と評価するアドバイザーや政策遂行の手足となる人材を起用できているかといえば、決して十分とはいえない。

  様々な理由が挙げられるが、米のように、官民の行き来が頻繁に行われる“回転ドア”システムが確立できていないことも要因の1つといえる。

“政府入り”が評価されない日本

「日本では、時の政権のスタッフに入ることが民間に戻った時に評価される仕組みがない。だから、時の首相といくら懇意でも、官僚OBなどを除いて官邸入りに二の足を踏むのがほとんど。まして、1年おきに首相が代わるような状況ではなおさらだ」。自民のベテラン議員はこう指摘する。

だから、官邸で首相を支えるチームといっても、官房長官など数人の議員と、事務所の秘書、官僚頼みになるのが一般的。これは民主党政権でも事情はほとんど変わらなかった。

・・・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・・・・

こうした“チーム安倍”が、満足のいくレベルに機能するかは見通せない。それは、極限状況で仕事をする安倍首相の精神面にも少なからず影響を与えそうだ。

安倍首相にとって二度目となる公邸暮らしも懸念材料だ。安倍首相は平時であれば、“二階建て”、“三階建て”で会合をはしごする日々を過ごしてきた。

「人の話を聞くことで知識を吸収する耳学問タイプ。人と会っていないと精神的に不安になる面もある」と、周辺は語る。

前回の政権時を振り返ると、2007年の参院選敗北を受けた内閣改造で塩崎恭久氏や世耕氏ら側近議員が官邸を去った。“精神安定剤”を失ったことで安倍首相のストレスが増し、健康が悪化。公邸に引きこもらざるを得なくなったことで、さらに精神的に追い込まれるという悪循環に陥った経緯がある。

休養はもちろん大事だが、夜の公邸での食事の相手や、外部のブレーンとの会合など外の空気に触れ、リフレッシュする機会をどのように組んでいくのか。「細かい点のようで、これも安倍政権の今後を占う重要なポイントだ」と安倍首相周辺もみている。

「挫折を含め多くのことを学んだ」と話す安倍首相。「政権投げ出し」の汚名を返上して長期政権への道を切り拓いていくには、自らの心身のコントロールへの配慮もカギとなりそうだ。

この記事の詳細はこちらから!!

【私の論評】首相指名のはや次の日に、焦るゾンビマスコミの速攻戦線布告!!

新華社ビジネス、おっと間違えました、日経ビジネスの上の記事の記事、なにやらかなり異常です。諸外国などでは、考えられないことです。どこの国に、大統領や首相に指名された人をこのように「どす黒い」などという形容詞で、しかも、首班指名の次の日にこのように論評するマスコミがあるでしょうか?ないですね。

他国のマスコミならば、たとえ、自分たちと立場の異なる政権ができあがり、自分たちから最も反対派の首班が指名されたとしてもお手並み拝見というところで、次の日にこのような批判記事を出すなどということはあり得ないです。それだけ、日本のマスコミは、常識はずれだということです。本日は、ゾンビなどの写真ととも掲載させていただきます。

マスコミにとっては、安倍総理がゾンビに見えるらしい

それにしても、上の記事のキーワードは、おどろおどろしいです。政策などの批判は全くなく、「どす黒い孤独」、「 人と会っていないと精神的に不安になる面」、「 自らの心身のコントロールへの配慮」など、特に安倍晋三氏個人に関する言葉で綴られています。

これらの、キーワード日経ビジネスのこの記事を書いた、記者の考えを良く表していると思います。とにかく、この記者からみれば安倍晋三総裁は、恐ろしいしのだと思います。なぜ恐ろしいかといえば、前回安倍晋三氏が、首相の座から降りたとにきには、この記者をはじめとするマスコミも徹底的に叩きまくり、してやったりと思っていたところ、全く予想だにしなかった、安倍総理の復活劇が起こってしまったからです。

マスコミは自分たち自身がゾンビであるこに気づいていない

あれだけ、徹底的に叩きまくって、奈落の底に落としたにもかかわらず、安倍晋三氏は、昨年あたりは誰もが予想だにしなかったにもかかわらず、復活して政権交代をやりとげ、首相に復帰してしまいました。

彼らから、みれば安倍総裁は、不死身のゾンビのように見えるのだと思います。だからあのような、おどろおどろしいキーワードを使い安倍晋三氏個人に対しての印象操作という事になっているのだと思います。

私は、このブログで最近も、安倍総裁はいわゆる八方塞がりのうち、七方は塞がっていることを掲載しました。その記事のURLを以下に掲載します。

【財務省】真砂体制の小括―【私の論評】確かに、ほとんどの勢力が安部叩きに走っている!!

 詳細は、上の記事をご覧いただくものとして、とにかく、安倍首相の周りは、ほとんどが反対勢力であり、選挙前から安倍叩きを執拗に繰り返し、これからも繰り返していきますが、なぜこのようなことをするかといえば、叩く側にも相当の焦りがあるからです。

ゾンビマスコミは、最早ゾンビ狩りの対象でしかない
  
左翼政権民主党が崩壊してた後に、昔の社会党のような左翼系政党は残りませんでした。実質、政権を担える可能性のあるものはありません。左翼側からみれば、完璧な惨敗です。わずか数年前までは、民主党政権成立で、左翼の天下がくるし、民主党が政権の座を去ったにしても、二大政党の一翼を担えるのでまだまだチャンスはあると思っていたのに、民主党の惨敗で、そのようなことは雲散霧消してしまいました。せっかく、育てた左翼民主党が灰燼に帰してしまったのです。また、左翼が政権を担える可能性がほとんどなくなってしまいました。

これは、左翼にかぎらず、戦後体制温存派、戦後利得者達からすれば、青天の霹靂だったに違いありません。だかこそ、日経ビジネスも、上の記事のようなおどろおどろしい記事で、自民党が大勝した選挙の後で公約批判などしてもどうしようもないので、安倍総裁個人に対する印象操作による、宣戦布告をこんな早い時期からはじめているのです。

セクシーなゾンビハンター!
そうして、彼ら自身が気づいていないことがあります。それは、実は、現在の日本においては、無論安倍総裁がゾンビなのではなく、上記のような記事を掲載してはばからないマスコミ自身がゾンビだということです。もう、日本のほとんどのマスコミは死んでいるのです。かられが描くユートピアは、想像の産物であり、どう頑張っても実現できないものです。このようなことばかりやっていれば、いずれゾンビマスコミは、ゾンビ狩りにあって、崩壊するのは必定です。

そんなことは本日の為替や、株価をみていてもわかります。本日も、安倍政権成立で市場はこれを好感し、円安傾向で、トヨタの株価をはじめ様々な会社の株価があがっています。本日は、いわゆる紙・パルプのような円安デメリット株も値上がりするなど堅調な相場でした。この流れをもとにもどすような、ゾンビマスコミやらゾンビ左翼政権などいまさら、誰が望むというのでしょうか!!

このブログでは、これからも、焦る彼らを徹底的にあぶり出し、白日のもとに晒していきます。皆さん、よろしくおねがいします!!




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2012年12月26日水曜日

きょう第2次安倍内閣発足 総務・石原伸氏 農水・林氏 四役に女性―【私の論評】自民党議員は過去の繰り返しをすれば、再度下野して万年野党になることを覚悟せよ!!ただひたらすら、公約を守る努力をせよ!!

きょう第2次安倍内閣発足 総務・石原伸氏 農水・林氏 四役に女性:

本日指名を受けた安倍総理
自民党の安倍晋三総裁は26日召集の特別国会で、衆参両院の首相指名選挙を経て第96代首相に選出される。安倍氏は直ちに組閣に着手、同日中に第2次安倍内閣を発足させる。安倍氏は25日、党総務会長に野田聖子元郵政相、政調会長に高市早苗元沖縄・北方担当相を起用するなど新役員人事を発表した。閣僚人事ではすでに入閣が固まっていた石原伸晃前幹事長の総務相、林芳正元防衛相の農林水産相への起用が内定した。

この記事の続きは、こちらから!!

【私の論評】自民党議員は過去の繰り返しをすれば、再度下野して万年野党になることを覚悟せよ!!ただひたらすら、公約を守る努力をせよ!!


本日は、第2次安部内閣が発足ということですが、閣僚人事やなどのことについて特に掲載しません。そんなことよりも、当自民党議員の方々にも気を引き締めていただくために、この話題を掲載することとしました。それにしても、あの歴史的な安部自民の大勝利および、野田民主の大敗北によって、政治にも新たな時代がきたのは明白です。もう、少なくともいわゆる左翼政権が返り咲くということはないと思います。これだけは、おそらく変わらないと思います。これが、今回の総選挙の本質だったた思います。

このブログの管理人である、私は、民主党政権のときには、完璧に反対派でありましたが、安部自民となってからは、完璧に御用一般人となりました。そうです。安部自民党を擁護する立場です。日本には、この立場を曖昧にしたまま、賛成なのか反対なのかはっきりさせずに、報道をするマスコミなどが存在しますが、それは大きな間違いです。ますば、報道する姿勢がどうなのか、まずは旗幟を鮮明にさせる必要があります。そうして、なぜ御用一般人になったかといえば、まずは、安倍総理の経済対策が、まさしく私が思い描いていたのと全く同じものだったからです。きっと、そのような方多かったと思います。それに、これを突破口として、戦後レジーム(体制)からの脱却を図ろうとしているからです。

ブログでも、報道でも旗幟を鮮明にすべき
実は、私は、以前安倍総裁が、総理だったときには、特に反対ではありませんでしたが、支持するという事もありませんでした。なぜそうだったかといえば、当時の安倍総理は、「美しい国」とか「戦後レジーム」からの脱却などというスローガンを掲げていましたが、確かに在任中は短い期間で、これらに向けて様々な活動をされて、それなりに多大な成果をあげておられました。しかし、経済対策が伴っておらず、さらにその中身は、他の政治家が語っているのと同じようなことで、とても、まともな対策になるとは思えないようなものでした。しかし、今回は、根本から違います。まずは、強力でまともな経済対策を打ち出しています。だからこそ、私は安倍氏を支持し、安倍自民党を支持するのです。

美しい日本の象徴でもある富士山
馬鹿マスコミは、あいかわらず、自民党議員圧勝とはいっても、お祭り騒ぎになることもなく、従来の普通の選挙からみれば、まるでお通夜のような有様でした。その後の報道もいわゆる、華やかさは、一切ありません。やはり、マスコミは、どこまでも、左翼系の味方であり、民主党政権が消え去ったことに関しては、残念でならなのだと思います。

民主党政権が消え去ったことが残念というよりは、とにかく、左翼政権がなくなったこと、それに変わるような左翼政党などが台頭する気配も全くなく、左翼系は退潮するだけで、ただただ左翼政権の灯火が消えてしまったことが残念でならないのだと思います。

ただし、安部総理には、まだまだ敵がいっぱいです。これについては、このブログでは、選挙になる前から指摘していました。

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さて、上の記事では、安部総裁の敵を「公明党、民主党の大半、自民党の四分の三(特に石破幹事長)、財界、産経を含めた五大紙」としています。そうして、「彼らは、白川法王と日銀貴族の前に右へならえをしている。敵は安倍さんに内閣を明け渡し、参議院で嬲り者にする気満々。現在の状況、安倍さんは八方のうち七方くらいは塞がっている。残りの七方のうちの強力なものは日銀としています。
そうして、七方の中には、財務省を含まれていましたが、勝栄次郎が退官し真砂氏が次官となったので、財務省主流派は、七方ではなく、唯一の安部総裁の味方であることを示唆しています。無論、主流派とはいっても、数の上での主流派ではなく、過去の歴史から現在までの流れをみて、元々の大蔵省のスタンスにおいての主流派と言っているのだと思います。だから、いかに主流派が次官になったとしても、巷には、財務省の主流派ではない人による見解なども流れ、事実が見えにくくなっているのだと思います。それは、上の記事にもあったように、倉山氏の著書『財務省の近現代史』を読むと理解できます。それと、まともな国民の世論も、安部総裁に味方しているということです。
武藤敏郎氏が日銀総裁になってくれれば、安倍総理の強力な助っ人になるのだが・・・・・
 本当に安部総理には、真の味方は少ないのです。総裁戦でも、勝つ見込みも、かなり低かったです。おそらく、一年ほど前までは、誰も今日のように、安倍晋三氏が、総裁選に勝ち、その後総選挙で勝利して、第二次安部内閣が誕生するなどとは、誰も予想だにしなかったことでしょう。

そうして、最も危険なのは、実は今回の選挙で完璧に見限られた、マスコミと、左翼系議員などではなく、いわゆる自民党議員も含めた戦後体制を維持しようとする戦後保守であり、戦後保守を守ろうとする勢力です。

あの強烈は麻生おろしのは、まだ記憶に新しい!!
そうして、最後にいっておきたいことは、今回安倍晋三総理大臣がが、任期をまつとうできずに、総裁をおりることになったとしたら、そうして、そのときに自民党内部からそのような動きもあった場合、次の選挙で、自民党が勝つ見込みは全くなくなります。それにしても、左翼政権の出番はないですが、第三極の中から新しい勢力がでてくるが、第三極が結集することになると思います。そうなれば、自民党も、民主党のように、再度下野して万年野党になることを覚悟しなければならないということです。そうなりたくなくなければ、どこまでも、安部総理を守り抜き、ひたすら、安部総理があげた公約を守る努力をすることです。なかなか達成できないこともあるでしょうが、少なくとも国民に一歩一歩近づいていることが、理解されるようにつとめなければならないということです。間違っても、派閥の論理を優先させて、安倍総裁の邪魔することがあってはなりません。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?




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2012年12月25日火曜日

アベノミクスに外交構想 安倍氏に注がれる熱い視線―【私の論評】日本国内の批判は的外れどころか、危険でさえある!!そうして、各国の評価をみていると各々の国の本音がみえてくる!!

アベノミクスに外交構想 安倍氏に注がれる熱い視線:


安倍晋三次期政権の外交や経済政策の具体的な方向性に、海外メディアが強い関心を示している。「アベノミクス」と呼ばれる安倍氏のデフレ克服策に欧米紙が期待を寄せたり注文をつけたり。近隣諸国では「日本の右傾化」を警戒する論調がなお目立つ中で、インドは、安倍氏が提唱したアジア太平洋地域の外交構想の実行に熱い視線を注いでいる。


▼フィナンシャル・タイムズ(アジア版)

■チャンスを逃すな

・・・・・・・・・・・・・・< 略 >・・・・・・・・・・・・・・・・

具体的には安倍氏が「日銀に2~3%のインフレ目標を設定するよう提案」したことを「良いアイデアであり、日銀の独立性を傷つけることなく実施できる」と指摘。日銀総裁人事についても「(経済)成長回復とデフレサイクルの終結に熱心に取り組む」人物を選出するべきだと主張した。

その理由として、「インフレは万能薬ではないが、それ抜きで建設的なことを多く成し遂げることはできない」と解説。消費税増税が経済成長の実現を前提としていることを踏まえ、「通常、極度な倹約家の財務省も、増税実施のために十分な経済成長を手に入れるために、財布のひもを緩める」と、財政支出が可能になると分析した。そして2013年に日本で「わずかな成長のほとばしり」が起きうると予測した。

社説はインフレによる資産の目減りや金利上昇の危険性にも言及しつつ、「これが、残された唯一の賢明な道」とし、「安倍氏は今回のチャンスを逃すべきではない」と強調した。(黒川信雄)


▼ウォールストリート・ジャーナル(米国)

■アベノミクスには構造改革も

「アベノミクス」への期待が先行する日本に比べ、米国ではその成否に注目しながらも、一歩引いた慎重な見方も目立つ。

・・・・・・・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・・・・・・・・・

アメリカン・エンタープライズ政策研究所(AEI)のマイケル・オースリン日本部長も同紙への寄稿で、金融緩和はデフレ脱却に役立つ可能性はあるが、「投資を促す政策や過剰な規制を突き崩す改革がなければ真の回復は見込めないことに安倍氏は気づくかもしれない」とし、前首相時代に挫折した構造改革の断行が求められると注文をつけている。(ワシントン 柿内公輔)


▼ヒンズー(インド)

■「拡大アジア戦略」実行を

インドの新聞の多くは、自民党の安倍晋三総裁の首相就任を日印関係を深化させる好機ととらえ、安倍氏に強い期待を寄せている。安倍氏を好感する大きな理由の一つは、安倍氏が首相として2007年8月に訪印した際にインド国会で行った演説が、強烈な印象を残したことにある。

安倍氏は「太平洋とインド洋は、今や自由の海、繁栄の海として、1つのダイナミックな結合をもたらしている。従来の地理的境界を突き破る拡大アジアが、明瞭な形を現しつつある」と主張。日本とインドの戦略的グローバルパートナーシップをユーラシア大陸の外縁に沿う自由と繁栄の弧の「要をなす」として、日印関係重視を明確にした。インド各紙は衆院選後、この演説を何度も引用して安倍氏を紹介している。

・・・・・・・・・・・・<中略>・・・・・・・・・・・・・・・・・

(ニューデリー 岩田智雄)

このニュースの詳細はこちらから!!


【私の論評】日本国内の批判は的外れどころか、危険でさえある!!そうして、各国の評価をみていると各々の国の本音がみえてくる!!


昨日も、前原氏の筋違いの日銀批判について、掲載しました。日本では、いわゆるアベノミックスに対して、懐疑的な見方や、批判的な意見が多いですが、その大半は、傾聴にも論評にも値しないものが多いです。しかし、海外では、いわゆるアベノミックスと呼ばれ、あたかも特殊で珍奇な経済対策と思い込まれている政策は、珍奇でもなく、当たり前のことと受け取られています。

そのため、上の各国のメディアの報道も、いわゆる日本での報道などとは随分違います。それにしても、各国の見方は、それぞれで、各々の国の本音が良くでていると思います。その本音について、私の見方を掲載させていだきます。

英エコノミスト紙に掲載された安倍総裁のアベノミクスに関する記事
まずイギリスのフィナンシャル・タイムズですが、さすがにイギリスの経済一流紙であり、日本の経済のことを良く理解していると思います。インフレによる資産の目減りや金利上昇の危険性にも言及しつつ、「これが、残された唯一の賢明な道」とし、「安倍氏は今回のチャンスを逃すべきではない」と強調しています。

イギリスは、これは後で詳細を述べますが、アメリカなどとは立場が違い円高メリットなどを享受しているわけではないので、日本が円安になってもあまり影響を受けることもないし、特にフィナンシャル・タイムズは、国際経済を良く知っているので上記のような論調になっているのだと思います。それに、円安になったとしても、日本の経済が復活して、内需が拡大すれば、世界経済を牽引する可能性もあり、それに期待をしているのだと思います。


米ウォール・ストリート・ジャーナルに掲載された安倍総裁のポートレート

一方アメリカのウォールストリートジャーナルは、アベノミックスに対して慎重な姿勢をみせています。これは、やはりアメリカの国益を考えた場合、日本が円高基調にあったほうが、都合が良いということが背後にあると思います。しかし、金融緩和に対して真っ向から批判的論調はありません。これは、アメリカが、過去にQE1、QE2そうして、現在はQE3と大規模な金融緩和政策を実施しており、日本だけが金融緩和政策をするなともいえないからだと思います。

ご存知のように、日本は、アメリカの国債を大量に購入するなどのことをしてアメリカの経済を支えてきたという面があります。それに、円高により、アメリカ経済に寄与してきたということもあります。アメリカが大規模な金融緩和をしても、日本がそれをしなければ、ドルは増え、円はそのままということで、かなりのドル安傾向になるのは、当然のことです。

そうなれば、当然のこととして、現状では、輸出などでもアメリカのほうが圧倒的に有利ということになります。それに、円高であれば、日本で作った車を日本からアメリカに輸出するよりは、トヨタなどでも、アメリカに工場をつくり、アメリカ人を雇って、アメリカで車を作って、アメリカ売ったほうが有利ということになります。

そうなれば、アメリカは、国内で雇用も創出でき願ったりかなったりの状況になります。最近は、アメリカは、EQ3による大幅な金融緩和政策を実施しています。このEQ3の目標は、雇用環境の改善です、雇用率がある水準に達するまで、無制限に緩和を続けます。そのようなときに、日本が、大規模な金融緩和政策を行った場合、せっかくのEQ3が、あまり奏功しなくなるおそれが十分あります。だから、アメリカは、日本が本格的な金融緩和政策をしないことを望んでいるのです。だから、上記のWSJのような論調になるのです。

これは、中国にも同じようなことがあてはまるどころか、中国は固定相場制ですから、日本の円高は、中国人にとって、打ち出の小槌のようなものです。これに関しては、本日は、本題ではないので、これは、以下にこのことについて掲載したブログの記事のURLをコピペしておきますので、詳細を知りたい方は、こちらをご覧になって下さい。

中国人民銀、日銀の追加緩和にいら立ち 過度の資本流入懸念−【私の論評】中国の経済破綻が始まる?!日銀を何とかしなければ、日本は草刈場になる!!

インドのヒンズー紙は、もともとかなり親日的であるインド国民の考えを代弁しています。これは、このブログにも以前掲載したことがあります。

インドのヒンズー紙の紙面

インド人監督がインパール作戦題材にメガホン―【私の論評】正しい歴史観を反映した映画とみた!!

 詳細は、上記の記事をご覧いただくものとして、以下に上の記事の結びのところだけ掲載させていただきます。
このインド映画が放映されることを期に私達日本人自身が、これらの、愚かな国々の悪い政府が、自国人民からの、非難や、暴動、革命などを恐れるあまり、その矛先を日本に向けるために、体系的に反日教育をしていることを理解すべきです。
私は、このような負け戦であっても、なお上記のような「「気品にあふれた真の日本兵の姿」と記述されたように、無能な牟田口 廉也中将などにより、多数餓死者、病死者で人員を失ったにも関わらず、最期まで、「気品にあふれた」態度をとられた、英霊の皆様に誇りを感じるとともに、後世に伝承していくべきと考えていますので、今回のこの映画の放映は、誠に慶賀に耐えない、素晴らしいことだと思います。日本で、放映されるなら、是非みたいです。皆さんは、どう思われますか?
インドは、このようにもともと親日です。日本が大東亜戦争をしなかったら、インドのイギリスからの独立は、40年は遅れただろうともいわれています。それに、インドは、経済発展した日本の経済システムにも共感を覚えています。さらに、日本との取引ももっと増やしたいと思っています。それに、昨今では、中国の脅威があります。

インドというと、ずっと南の国であり、中国などとはあまり関係ないと思われているかたもいらっしゃるかもしれません。しかし、そうではありません。実は、インドと中国は、4,000km強にもわたって、国境を接し、数カ所で未解決な領土問題を抱えています。

インド側は、旧宗主国であるイギリスが設定したマクマホ・ラインを主張していますが、中国は独断的主張を固持しています。特にチベット系民族が住む地域に関する中国側の強固・強硬な態度、チベット民族、及び旧チベット領土に関する中国の完全支配戦略が、インドとの国境問題を複雑にさせています。このような国インドは、日本が軍備を拡大して、中国の脅威となってくれれば、インドの安全保障上も良いことであると思っています。

以上、同じアベノミックスについて述べるにしても、それぞれ、お国柄が反映されていると思います。それにしても、国内では、マクロ財政も、金融政策も良くわからないような連中があいかわらず、変な批判をしています。上の外国の新聞では、それぞれ自国の利益を念頭にいれて論評しています。しかし、日本国内のマスコミなどの、論評はそうではなく、結局、馬鹿か、何かへの遠慮か、それともスパイなのかとでも考えないと、納得のいかないものばかりです。

コミンテルン(スパイ)は、昔から今にいたるまで、日本に害をなしている。そして、日本はスパイに弱い!

特に本日の朝日新聞の『アベノミクス―「危ないミックス」は困る』は酷いものです。これに関しては、政治評論家の上念氏が微に入り細に入り、論評を加えています。以下にURLをコピペしておきますので、是非ご覧になってください。

『アベノミクス―「危ないミックス」は困る』がコミンテルンの指令文書になっている件

これなど、みていると、的外れどころか、意図して意識して、アベノミックスを叩きのめそうという意図がありありと見えます。本当に危険です。日本のマスコミ、もう好い加減に、日本国弱体化の立場を捨ててもっと、まともに報道して欲しいと思うのは私だけでしょうか? 日本国を良くするために、批判することと、日本国を弱体化されることとは、全く別次元のことです。最近、警察官が30年来のつきあいのある人を殺害するなどの全く理解不能の事件がいくつか起こっていますが、マスコミも狂っていると思います。一体、日本を弱体化させて、誰が得するというのでしょうか?自分たちを含めた日本人でないことだけは、確かです。皆さんは、どう思われますか?




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