2023年5月1日月曜日

南アフリカがプーチン大統領側にサミットに来ないで―【私の論評】様々な情報が飛び交う中、プーチンが弱体化していることだけは間違いない(゚д゚)!

 南アフリカがプーチン大統領側にサミットに来ないで

 BRICS(新興5カ国首脳会議)で今年の議長国を務める南アフリカがロシア側にプーチン大統領の出席をやめるよう求めていると地元メディアが報じました。

 南アフリカのサンデータイムズは30日、南アフリカ当局がロシア大統領府に対し、プーチン大統領のオンラインでの首脳会議出席を提案していると報じました。

 ICC(国際刑事裁判所)がプーチン大統領に逮捕状を出していて、ICC加盟国の南アフリカはプーチン大統領が南アフリカへ入国する場合には逮捕しなければなりません。

 南アフリカは一時、プーチン大統領を受け入れるためにICCを脱退する動きも見せましたが、今は一転してICCにとどまる方針を明らかにしています。

 タス通信などロシアの国営メディアもサンデータイムズ紙の報道を引用して報じています。

【私の論評】様々な情報が飛び交う中、プーチンが弱体化していることだけは間違いない(゚д゚)!

ロシア大統領府のペスコフ報道官は先月24日、プーチン大統領が8月に南アフリカで開かれる新興5カ国(BRICS)首脳会議に出席するかは、時期が近づいたら適切に決定すると述べていました。

BRICSはブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5カ国で構成。国際刑事裁判所(ICC)はウクライナでの戦争犯罪容疑でロシアのプーチン大統領に逮捕状を出しており、南アで開催されるBRICS首脳会議にプーチン氏が出席した場合、ICCに加盟している南アは理論上、プーチン氏を逮捕する必要がありました。

プーチン(左)とシリル・ラマポーザ南アフリカ大統領(右)

ペスコフ報道官は定例記者会見で、プーチン大統領が出席するか「時期が近づいたら適切に決定する」とし、 ロシアはBRICSを極めて重要視しているため、「いずれにしてもロシアは積極的に(会議に)参加する 」と述べました。

ICCは3月17日にプーチン大統領に対する逮捕状を発行。ロシアはICCに加盟していないですが、プーチン氏がICC加盟国に渡航し、逮捕されれば、裁判にかけられる可能性があります。

結局、南アフリカは、プーチンがBRICSサミットに参加させない道を選びました。

ロシアと南アフリカの関係は、両国が冷戦時代から外交的な接触を持っていたことに由来します。この関係は、南アフリカが民主主義に移行した後も継続しており、経済、政治、文化、軍事などの分野での協力が見られます。

経済面では、ロシアは南アフリカの主要な貿易相手国の1つであり、両国は金、プラチナ、ダイヤモンドなどの天然資源の取引を行っています。また、ロシア企業は南アフリカでの投資を拡大しており、エネルギー、鉱業、農業などの分野での共同プロジェクトが進行しています。

政治面では、両国は国際的な問題において協力しています。例えば、南アフリカは国際原子力機関(IAEA)理事会においてロシアの委員資格を支持するなど、国際社会においてロシアを支援しています。

軍事面では、南アフリカはロシアとの軍事技術協力に積極的に取り組んでおり、両国は兵器や軍事訓練などの分野で協力しています。

しかし、ロシアのウクライナ侵攻やその他の国際的な問題に関して、南アフリカ政府はロシアに対する批判的な姿勢を示していることもあります。

BRICSは、先にもあげたように、新興国の5か国からなる新興国・途上国のグループであり、国際的な政治や経済における影響力を高めることを目的としています。

中国は、「中国が国際基軸通貨であるドルの弱体化を望んでいるという一定の証拠がある」

米大統領経済諮問委員会(CEA)のメンバーのジャレッド・バーンスタイン氏は米上院銀行委員会が4月18日に開いた公聴会でこのように述べました。

この発言は、昨年2月のロシアのウクライナ侵攻後に、中国を始めBRICS(ブリックス)の間で「ドル離れ」の動きが生じていることを意識したものです。

中国を訪れたブラジルのルーラ大統領(右)

一方、BRICSプラスは、BRICSに加えて、イランやサウジアラビアなどの国々を含むグループを指します。BRICSプラスがドルの地位を脅かすものとなるかどうかについては、複数の要因があります。

まず、BRICSプラスがドルの地位を脅かすためには、膨大なドル建ての資産を持つ国々や企業が、BRICSプラスに参加してドル以外の通貨や決済システムを利用する必要があります。

しかし、現在のところ、これらの国々や企業がドルを放棄することは容易ではなく、BRICSプラスがドルの地位を脅かす可能性は低いと考えられます。

また、BRICSプラスに参加する国々の経済規模や影響力がまだまだドルに劣ることもあり、BRICSプラスがドルの地位を脅かすためには、まず経済や政治的な発展を遂げる必要があります。

しかし、BRICSプラスがドル以外の通貨や決済システムを活用することで、ドルの地位に対するアジアやロシア、中東などの国々の関心が高まることはあり得ます。また、BRICSプラスの影響力が高まることで、ドルを代表するアメリカの影響力が低下する可能性もあります。

総じて言えることは、BRICSプラスがドルの地位を脅かすことは難しいと思われますが、BRICSプラスが成長し、国際社会における影響力を高めることは、ドルの地位に影響を与える可能性があるということです。

ただ、その可能性は現状では、まだまだ低いです。今回の、南アフリカがプーチンにサミットにこないように申し出たのは、やはり背景にこのようなことがあるからでしょう。

まあ、ロシアの経済はウクライナ戦争の前でさえ、韓国を若干下回る程度で、軍事的にもウクライナにすぐには勝利を収められない現状をみれば、南アフリカとしても、ロシアに義理立てしてもあまり意味がないことを十分に理解したのでしょう。

プーチンは28日、ロシア国籍を取得した人がロシア軍の信用をおとしめる行為などをした場合、国籍を剝奪(はくだつ)できる改正法案に署名しました。政府がサイトで公表した。180日後に施行される。ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ4州の出身者も対象となっており、ウクライナ侵攻への批判を封じる狙いがあるとみられます。

これは、本当かどうかは、わかりませんせが、元ロシア連邦警護庁(FSO) グレブ・カラクロフ氏は、「プーチンは暗殺を恐れていると思う。サンクトペテルブルク、ソチとモスクワ郊外にある大統領公邸の執務室の内装は全く同じ。例えばプーチンがソチにいた時、テレビで彼がモスクワ郊外で会議をしたというニュースが流れた。そこでソチにいる仲間に“彼はもう帰ったの?”と聞くと“まだいる”と返ってきた」


つまりモスクワに移動したと見せかけた後に執務室のプーチン氏が映れば、皆モスクワの執務室だろうと思うが、実際は同じ内装のソチの執務室にいるとされています。これは無論、テロが多発していることを暗に示していると思います。

これが、本当かどうかは、わかりませんが、ただ、ロシアがウクライナで破竹を進撃をし、とうの昔に、キーウを占領して、ゼレンスキー政権を追い出し、ロシアの傀儡政権でも樹立していれば、このような、もっともらしい話もなかったかもしれません。

プーチンが苦境に追い込まれていることだけは、間違いないようです。

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