2014年12月12日金曜日

増税「先送り」解散でメンツ失った財務省 安倍首相に「グレートリベンジ」仕掛ける?―【私の論評】故中川昭一氏の遺志は実現されるか?増税を遮二無二に進める、財務省の背景にあるのは日本を便利なキャッシュ・ディスペンサーにしたい欧米の意図(゚д゚)!

増税「先送り」解散でメンツ失った財務省 安倍首相に「グレートリベンジ」仕掛ける?

衆院解散の威力はすさまじかった

マスコミが一斉にネガティブな情報を垂れ流しにすると、耳タコになって、一般の人のイメージ形成をすることがある。その一例に、「選挙に大義がない」があった。

総選挙は最終局面だが、いまでもそう言う人がいる。知識人ぶって、消費増税附則18条にある景気条項で安倍総理が決断すれば、消費増税はストップ(先送り)できるのだから、解散は不要であるというテレビ・コメンテーターもいる。総選挙は、国民が衆院議員を選ぶとともに、こうしたエセ知識人のウソを暴き出すこともできる場だ。

「ご説明」は、国会議員のみならず、マスコミ、学者・・・

消費増税附則18条では「・・・その施行の停止を含め所要の措置を講ずる」と書かれている。一般の人であれば、これで総理が決断すれば「施行の停止」が出来ると思うだろう。しかし、それは間違いだ。安倍総理が「講ずる」ことができるのは、増税ストップ法案の国会への提出までだ。その法案の成立は国会議員の仕事だ。

それでも、安倍総理は自民党のトップであり、その自民が国会で多数を占めているから、出来るだろうという反論があり得る。これは、今回の消費増税での答えはノーである。財務省が、自民党の多数、民主党まで「ご説明」して、増税ストップ法案は否決されるように根回ししていたからだ。そのとき、財務省は、増税に賛成してくれれば、予算をつけるという懐柔策も示して、増税賛成議員を増やしていた。財務省の「ご説明」は、国会議員のみならず、マスコミ、学者、エコノミスト、知識人まで広範に渡っていた。

そこで、安倍総理は、衆議院を解散して総選挙で、国民から意見を聞いてこい、と言ったわけだ。これは、安倍総理自らが、財務省の動きを示唆する発言をしている。

この解散の威力は、凄まじかった。あれほど増税を叫んでいた国会議員らも、ぴたっと黙ってしまった。

新聞が「今回の解散に大義がない」という理由

新聞各社は、軽減税率に賛成なので、消費増税に賛成というスタンスだった。だから、消費増税をストップさせる今回の解散に大義がないと、おかしなことを言ってしまう。

消費増税は、財務省の悲願なので、政権を潰してもかまわないとさえ思っているかのようだ。そして、財務省の言うとおりにして法案を成立させた竹下内閣(創設)、村山内閣(3→5%)、野田内閣(5→8→10%)は潰れた。安倍政権は、初めて財務省のいうことを聞かなかった政権だ。

今回の解散で、財務省のメンツは大きく失われた。おそらく、グレートリベンジを考えているだろう。実際、そうした声は筆者のところまで聞こえてくる。

実は、財務省のいうことを無視した政治家は、これまで一人いた。故金丸信氏だ。筆者が財務省入省した1980年、当時のグリーンカード法が金丸氏によって執行停止、その後廃案にされた。成立した税法を金丸氏が葬り去ったのは事実だ。金丸氏はその後、税法違反で政治家生命を絶たれた。その両者に関係があるのかどうかは定かでないものの、政治家は財務省権力の強大さを思い知ったはずだ。

財務省のグレートリベンジがどうなるかも、今回の選挙結果に依存する。

高橋洋一
この記事は要約です。詳細はこちらから(゚д゚)!

【私の論評】故中川昭一氏の遺志は実現されるか?増税を遮二無二に進める、財務省の背景にあるのは日本を便利なキャッシュ・ディスペンサーにしたい欧米の意図(゚д゚)!

財務省が、国民生活など無視して、どこまでも増税推進に走るのか、単に省益とする人もいますが、それだけでは説明のつかないところがあります。特に、今年4月からの8%増税がやすやすと決まったことの背景に、何があるのか・・・・・。この疑問に上の記事は応えてはいないと思います。

増税一色だったマスコミや、政治家、識者などはこのことには応えていません。しかし、ヒントとなることはあります。

さて、昨年の9月には、安倍首相は10月1日を待たずして、早くも増税を決断したかのように執拗に報道されていました。マスコミも、識者も、そうして自民党の政治家たちの発言からも、外堀を埋められて増税に踏み切る事はもはや疑う余地はないという状況でした。

そんななか、アベノミクスの最大の支援者の一人であり、消費税増税に反対する産経新聞の田村秀男編集委員が今朝の「日曜経済講座」で、日本にとって9月は魔の季節だと説いていました。

田村秀男氏

本日はそれについて掲載させていただきます。この記事は、もう産経新聞のサイトからも消えています。そのため、全文引用させていただきます。
産経新聞(2013/9/22)
日曜経済講座(田丸秀男編集委員)「現金支払機」の増税デフレ中川元財務相の「遺言」に思う
 18日展、安倍晋三首相が苦悩の末、消費税増税を決断したと聞いたとき、ふと、「9月は日本にとって因縁の月か」と思った。「平成バブル」へと日本を導いたプラザ合意(昭和60年)、米中が裏で示し合わせてアジア通貨危機対策での日本の主導権を葬り去った国際通貨基金(IMF)・世界銀行香港総会(平成9年)、そして日本のデフレ不況を加速させたリーマン・ショック(20年)も9月の出来事である。日本はそのつど、国運を狂わせた。 
 リーマン・ショック直後に財務相に就任したのは故中川昭一氏で、20年10月10、11の両日にはワシントンで先進7力国(G7)財務相・中央銀行総裁会議などを精力的にこなした。 
 以下は氏から直接聞いた秘話のメモである。 
 10日、ポールソン米財務相、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長らに対して公的資金投入による金融危機対策を厳しく迫った。11日にはブッシュ大統領主催のホワイトハウスでの歓迎パーティーに出席。そこに飛び込んできたのは、北朝鮮に対する米国の「テロ国家指定解除」という重大ニュースだった。中川さんはそれを耳にするや、前日にも会って面識のあるブッシュ大統領に走り寄った。「大統領、どうしてですか。日本人などの拉致問題をどうするのか」と詰め寄る。大統領は「あそこにいるコンディ(コンドリーザ・ライス国務長官)に聞いてくれ」と逃げ出した。 
 中川さんは帰国後、訪ねてきた米共和党の要人に向かって、口頭でホワイトハウスヘの伝言を託した(筆者はこの場に居合わせた)。 
内容は、 
「いくら世界のためだ、黙ってカネを出せと言われても、日本はキャッシュ・ディスペンサー(CD、現金自動支払機)になるつもりはない」。 
 遺言だな、と今思う。 
 筆者が知る限り、国際金融の舞台での致命的とも言える日本の弱さにいらだちを強く感じ、激しく行動した政治家は、中川さんしかいない。 
 消費税増税問題を国際金融の次元でとらえ直すと、日本は増税によって米欧のための「キャッシュ・ディスペンサー」の役割を確約したといえるかもしれない。 
 日本は世界最大の外国向け資金の提供国であり、その基本的な担い手は家計である。 
 家計金融資産の多くは銀行など金融機関に預け入れられる。金融機関は資金の多くを日本国債や外国証券に投資して運用する。財務省は外国為替資金特別会計を通じて金融機関から円資金を調達して米国債を購入、運用する。 
  家計は10年以来の「15年デフレ」の聞、消費を抑えてひたすら金融資産を増やし続けてきた。今年6月末、名目国内総生産(GDP)は9年末比で44兆円減だが、家計金融資産は305兆円、対外金融資産は398兆円増えた。

クリックすると拡大します
 リーマン後の増減が本グラフである。名目GDPはマイナスが続くのに、金融資産増に加速がかかっている。しかもその増分相当がそっくり海外での金融資産に充当されている。ドル換算すると、対外金融資産総額は今年6月末時点で約1兆7千億を増えた。 
このカネは米連邦準備制度理事会(FRB)が増刷したドル資金約1兆5千億をしのぐ。FRBマネーは紙切れでいくらでも刷れるが、しょせんはあぶく銭だ。日本が出すのは本物のカネであり、国民の勤勉な労働の産物である。 
 FRBが量的緩和政策の縮小に動く中で、勤揺する米欧の株式や債券市場にとって、これほど頼りになるカネはない。日本はデフレで国内資金需要がないから、余剰資金は海外に流れ出る。デフレ圧力を一層高める大型消費税増税に日本が踏み切ることは米欧の投資ファンドにとって死活的な利害といえよう。米欧の国際金融マフィアが牛耳る国際通貨基金(IMF)は2年以上前から日本の消費税増税をせき立ててきた。G7、G20(新興国を含む20力国)もそうだ。 
 英フィナンシャル・タイムズ紙(FT、アジア版)は13日付の社説で、消費税増税を「挑戦するに値するギャンブル」、「さいは投げられた」として安倍首相の増税決断を先回りして褒めたたえた。ウォール街など国際金融市場の利害を反映する他の金融中心の米欧メディアも同様だ。 
 今の日本には中川さんのような「国士」が見当たらない。それどころか、得体のしれない「国際世論」を重視し、国内世論を無視し、増税を「国際公約」同然とうそぶいて恥じない風潮が言論界や政界に蔓延している。中川さんがもし健在なら、首相にどう助言するだろうか。
中川夫妻
中川氏が存命であれは、なんとかして昨年の8%増税を見送りさせた可能性も大きかったと思います。中川氏とそれに近いグルーブ、これにブラスして、安倍総理とこれに近いグルーブが合わされば、自民党の中でも大きな勢力になっていたに違いありません。

しかし、現実には増税反対勢力は安倍総理とこれに近いグルーブのみであり、欧米・日本国内の反対派に対峙しても勝ち目はなく、多勢に無勢という状況であり、結局安倍総理は、安定政権を樹立するためにも、昨年は増税に踏み切らざるを得なかったのです。

この8%増税によって、日本は欧米にとって、最も良いキャッシュ・ディスペンサーになりました。デフレが継続して消費は滞り、家計は今までどおり、消費ではなく貯蓄に励むようになり、結局それらの金が、海外投資に回るということです。

実際に、日本の対外金融純資産(外国に貸し付けているお金)は、過去20年以上にわたって、世界一です。本来これらの金は、デフレでなけば、日本国内の消費や投資に回っていたものです。これについては、このブログでも掲載したことがあるので、そのURLを以下に掲載します。
対外純資産、過去最大の296兆円 2位中国の2倍、22年連続「世界一の債権国」―【私の論評】対外金融資産が世界一の国日本が、財政破綻すると思い込むのは狂気の沙汰、そんなことをいい触れ回る輩は大馬鹿かスパイに決まり(゚д゚)!

そうして、家計は、意的預金などのまわり、その金を預かっている銀行は、日本国内にめぼしい投資先がないため、欧米への投資へとまわり、さらに、これらの金を返す頃には、特に米国がお金を刷り増してインフレにして、ドル安円高にすれば、帳消しにするか、そこまでいかなくても、かなり軽減することができます。

こういう背景がなければ、財務省が増税推進を強力に推し進め、政治家や、マスコミから識者まで、あの非常識な増税に両手をあげて大賛成という状況にはならないはずです。

このようなことを掲載すると、アメリカが10%増税には反対したいたことと、矛盾するではないかと指摘する人もいるかもしれません。

しかし、それは十分に説明がつきます。8%増税くらいなら、日本はアメリカにとって、良いキャッシュ・ディスペンサーになるのでしょうが、さすがに10%増税を実行してしまえば、日本経済に及ぼす破壊的な悪影響ははかりしれず、そうなれば、日本の家計にかなり悪影響を及ぼすことになるは、必至です。

だからこそ、アメリカも8%増税で暫く様子を見ることにしたということでしょう。アメリカ内部では、8%増税でも、かなり悪影響があり、家計に悪影響を与える可能性もあるとの指摘もあったものと思います。

日本の家計に悪影響を及ぼし、目減りなどしてしまえば、あるいはもしも日本が本当に財政破綻でもしてしまえば、アメリカにとっては便利なキャッシュ・ディスペンサーが使えなくなるという危惧があるため、さすがにアメリカもこの時期の10%増税には、懸念を示したのです。

この懸念については、このブログでも掲載したことがありますので、以下にそのURLを掲載します。
消費増税 米もダメ出し 財務長官が「失望」表明―【私の論評】日本のマスコミが伝えない真実!ルー米財務長官吠える!日本の増税DQNどもをそのまま放置するな(゚д゚)!
リー米国財務長官

詳細はこの記事をご覧いただくものとして、10%増税を実行してしまえば、家計も直撃し、家計が目減りすれば、元も子もなくなるわけで、今のタイミングでの10%増税には反対しているわけです。

しかし、日本の経済状況か良くなれば、日本政府が再度増税して米国のキャッシュディスペンサーとしての地位を揺るがないものにしたいという考えがあることは間違いないと思います。

だからこそ、安倍総理は、増税推進派に対して「1年半後」に間違いなく増税するというリップ・サービスをしたのです。
財務省の屈辱と安倍総理のリップ・サービス―【私の論評】今回の解散は、どんなに反対があっても総理大臣は、解散・総選挙という伝家の宝刀を抜くことができるということを示したことで大義は、はっきりしているのに「大義なし」といった輩はただの無能蒙昧の大馬鹿野郎(゚д゚)!

詳細は、この記事をご覧いただくものとして。安倍総理のリップサービスに関連する部分のみ以下に掲載させていただきます。
安倍総理が増税延期を決断したのは歓迎すべきことだが、どうして「1年半後」に増税することを、合わせて断言したのか、その狙いがよくわからないという人もいる。これは、端的に言えば、財務省およびそのカネに群がる人たちへのリップ・サービス。政治的にどうしても我慢できない人たちに向けて、「1年半後」と言って納得してもらったのである。あくまでリップ・サービスという点が重要だ。 
「1年半後」というのは、消費増税の引き上げ時期を'15年10月から1年半後の'17年4月にするということだが、これは今から2年4ヵ月先である。政治では予測不可能である。ただし、それまでの間、'16年7月頃には参院選挙が確実にある。となると、そのときに、衆院選とのダブル選挙があっても不思議ではない。要するに、「1年半後」というのは、財務省らの増税勢力に対する懐柔策であると同時に、安倍政権側が増税勢力に対して総選挙という伝家の宝刀を抜くかも知れないというオプションを持つことなのだ。
このように、今回の解散が、「安倍政権vs.増税勢力(財務省とその「ポチ」たち)」の構図になっていることがわからないと、本当の意味が見えてこない。 
今回の解散は、戦後おそらく初めて、時の総理が財務省の言うことを聞かなかったものだろう。その意味で、政治史として特筆すべき出来事なのだ。プライド高く、政治家を見下してきた財務省にとって屈辱のはずだ。国民は、安倍政権か財務省のどちらを選ぶだろうか。
そうして、このリップサービスは、財務省に対するだけのものではなくて、欧米に対しても、日本はよりよき、キャッシュ・ディスペンサーであり続けますというものでもあります。

いずれにせよ、安倍総理は日本銀行を何とか、日本政府の金融政策にもとづき金融政策を実行できるようにしました。こうなると、欧米諸国にとっては、いくら自分たちがお札を刷り増しても、日本が金融緩和策を実行すれば、国内がインフレになるだけになってしまいます。

そうなると、財務省などが増税などで、緊縮財政を実行すれば、日本はデフレであり、これにより、欧米諸国がインフレになる状況を防ぐことができるわけです。実際、欧米諸国は、リーマン・ショックのときに、自分たちがお金を大量に刷りましすることでも、日本が大幅な金融緩和をしなかったことにより、国内のインフレを抑えることができました。

結局リーマン・ショックの震源地でもないし、サブプイラム・ローンなども関係なかった日本が、一人負けの状態となりました。そうして、日本は、欧米諸国の便利なキャッシュディスペンサーであり続けたわけです。

安倍総理は、リップサービスなどで、アメリカの様子をうかがい、次の増税に関しては、自らのイニシアチブで導入か見送りをできるように、今回の選挙には全力あげて取り組むことでしょう。

私たち、日本国民も、故中川氏の意志を引き継ぎ、日本国を欧米諸国の便利なキャッシュディスペンサーにすることなく、とはいいつつ、適度に投資もして、日本も欧米も互いに良くなる道を選ぶべきものと思います。

それが、まともな国際環境であり、秩序だと思います。日本は、日本の意志でこうした新しい国際秩序を樹立し、世界に貢献する道を選ぶべきであって、「戦後体制」のまま、かつての戦勝国の思惑に流されることなく、それを実行することが「戦後体制」からの脱却につながります。

私は、そう思います。皆さんはどう思われますか?

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2014年12月11日木曜日

ナスカの地上絵に落書き グリーンピースをペルー政府が法的措置へ―【私の論評】小笠原の珊瑚乱獲は見てみぬふりをして、ナスカにイタズラ書きをするGPや、何もしないSSはやはり単なる利権団体だ(゚д゚)!

ナスカの地上絵に落書き グリーンピースをペルー政府が法的措置へ



ペルーの世界遺産「ナスカの地上絵」で、環境保護団体「グリーンピース」が巨大な落書きをしたことがわかった。

時事ドットコムなどによると、12月8日の早朝に活動家12人が地上絵のある平原に侵入。「変化する時が来た!未来は再生可能 グリーンピース」と、黄色の布でつくったメッセージをハチドリの地上絵の近くに置いたという。温暖化対策の新たな枠組みを協議する国連の会議「COP20」が、ペルーの首都リマで12月9日から始まる前に各国の閣僚へのメッセージを届けるのが狙いだった模様だ。

これに対し、ペルー文化省は9日、「違法な行動により、深刻な影響があった」とし、地元検察当局に通報。責任者を出国させないよう求めたという。イギリスの新聞「ガーディアン」によると、ペルー政府はグリーンピースの活動家に法的措置を取る方針だ。

ペルー文化省のルイス・ハイメ・カスティーヨ副大臣は「ペルー人が神聖だと考える全ての物に対して、平手打ちを食らわせたようなものだ」と激怒した。「地上絵の線は極めて壊れやすく、周辺の立ち入りは厳重に制限されている。その上、彼らが壊したハチドリの地上絵は最も鮮明で、世界的にも有名なものだった」と述べたという。

この記事は、要約です。詳細はこちらから(゚д゚)!

【私の論評】小笠原の珊瑚乱獲は見てみぬふりをして、ナスカにイタズラ書きをするGPや、何もしないSSはやはり単なる利権団体だ(゚д゚)!


グリーンピースやシーシェパードは、過激な活動をすることで有名ですが、ナスカの地上絵付近にイタズラ書きをするという、とんでもないことをやらかしてしまいました。

このようなことを実施するにしても、ペルー政府の領解を得るなどのことはしていません。事前に告知していれば、足止めされて、このようなことは実施できなかったことてしょう。

宝飾品として価値の高い赤珊瑚

それにしても、グリーンピースは、中国船による小笠原の赤珊瑚の乱獲については、何ら行動を起こしていません。

グリーンピースが小笠原の赤珊瑚の乱獲について、実行したことといえば、声明を発表しただけです。以下にグリーンピースのサイトから抜粋したものを掲載します。

2014/11/06 中国漁船の違法サンゴ漁についてのグリーンピース・コメント 
プレスリリース - 2014-11-06 
小笠原諸島と伊豆諸島周辺海域で、中国漁船が違法サンゴ漁を行っていることについて、国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは下記のとおりコメントを発表しました。

「グリーンピースは、小笠原諸島と伊豆諸島海域で行われている違法サンゴ漁に抗議します。同時にグリーンピースは、このような違法サンゴ漁だけでなく、いかなる違法漁業にも反対しています。 
いま、サンゴの白化や、マグロなどの大型魚介資源の枯渇など、海の生態系に深刻な影響が出ています。背景にあるのは、二酸化炭素の排出による気候変動や、グローバル経済にともなう過剰漁業・大量消費です。なかでも違法漁業と乱獲などにより、魚介類などの海洋資源が回復するために十分な時間もないほどの方法で、漁獲され消費されています。このままでは、将来世代に美しい海の生態系や環境を残すことができません。 
小笠原諸島は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産に登録されています。赤サンゴの成長は非常に遅く、2010年にはワシントン条約締約国会議で貿易規制対象とするかの議論がされるなど、保護の対象となるべき種です。このような違法漁業は、サンゴが育む海の生態系を著しく損壊させるめ、即時中止を求めます」。
グリーンピース・ウェブサイト「海をまもる」 
http://www.greenpeace.org/japan/ja/campaign/ocean/

グリーンピースは、抗議文を自分のサイトに掲載するだけで、後は何もしていないようです。

あのシーシェパードに至っては違法珊瑚漁に対するコメントも発表していないようです。日本の調査捕鯨船に体当たりしたこともあるのですから、少なくとも、小笠原の海域に船を出して、抗議するくらいのことはしても良いのではないかと思います。

日本の調査捕鯨船に体当たりしたシーシェパードのアースレース号

結局、グリーンピースとかシー・シェパードなどは、利権団体に過ぎないのだと思います。彼らのことを揶揄して、サメのようであると語る人々もいます。

サメの中には、エラがないために、前に向かって泳ぎ続けないと酸素が補給できなくて、死んでしまうものもいるそうです。

自然保護団体も、サメのようなものであり、何か問題を作り続けないと資金が絶たれて、崩壊してしまうのです。

だから、ナスカの地上絵の側に、落書きをしたりして、世間の目を惹きつけて、問題を作り出し資金を集めようとするのです。

シーシェパードなどは、日本の太地町で、イルカ漁をする大人しい地元の漁民などを脅したりしています。

「シーシェパード」を取り扱ったドキュメンタリー番組が日本でもテレビで放映されたことがありましたが、大きな話題となっていました。

その中でも、最も注目された箇所が、以下のものです。

法を犯している訳でもない漁師に対して「なぜ嫌がらせをするのか?」と問われたシーン。


これは、ないですね。とんでもないです。

結局、グリーンピースも、シー・シェパードも、特に日本をターゲットにするのは、金になるからです。

日本としては、彼らには一銭もくれてやらないということで対処すべきです。無論、日本政府はそんなことはしていませんが、日本の企業や個人でも、これらの団体に寄付するのはやめるべきです。

来年あたりは、中国もドイツを除いたEUもアメリカもあまり景気は良くならないようです。日本やドイツだけが、経済がまともで、後は低調ということになりそうです。

そうなると、自然保護団体に回る金も減少するものと思います。

私達は、彼らのやせ細る姿を、自宅で、鯨ベーコンでもつまみにして、お酒を飲みながら、眺めることができるかもしれません。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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「日本は捕鯨続けるべきだ」和歌山の豪ジャーナリスト 取材で来日、伝統漁法に感銘―【私の論評】今度は日本の近海捕鯨が脅かされる可能性が高い! ノルウェーなみの厳しい方針で臨むべき(゚д゚)!

以下の記事は、多少古いですが、オーストラリアがなぜ日本の捕鯨に反対するのかを記したものです。

オーストラリアが捕鯨に反対する理由





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2014年12月10日水曜日

日本の景気をとことん語り尽くす 経済のプロ50人が断言!日本は来年こう変わる―【私の論評】誰が嘘つきで誰がまともなのか、来年を待たずしてもう今でもはっきりしている!まともなのは、極少数派、酷いのが大多数!来年それを実証しよう(゚д゚)!

日本の景気をとことん語り尽くす 経済のプロ50人が断言!日本は来年こう変わる





この記事、表だけ掲載させていただました。詳細は、この記事をご覧になって下さい。

【私の論評】誰が嘘つきで誰がまともなのか、来年を待たずしてもう今でもはっきりしている!まともなのは、極少数派、酷いのが大多数!来年それを実証しよう(゚д゚)!

田中秀臣氏や若田部昌澄氏などは、大体まともなことを言っていますが、他の人他の「経済のプロ」の中には「凄い!」方がいらっしゃいました。信じがたいです。

以下に若干抜き書きして、写真も掲示しておきます。


神矢秀樹(在米投資銀行家)  
「アベノミクスが始まって以来、4割も円安が進行し、国際基準では日本は4割貧乏になった。強大な既得権者のためにイノベーションは起こりにくく、かつ借金体質では、日本人は貧乏になり続けるほかない」 

橋本久義(政策研究大学院大学名誉教授)  
「消費がパッとしないのは買いたいものがないのが原因・・・・・」

 菊池英博(日本金融財政研究所所長)
「このまま異次元緩和を続ければ、円安、株安、国債安の「3大安」で経済恐慌に陥りかねない」

小笠原泰(明治大学国際日本学部教授) 
「日本が安楽死に向かう元年となるだろう」

小黒一正(法政大学経済学部准教授)
「いずれ国債市場が干上がる懸念があり、財政ファイナ…」

他にも、酷いのもありましたが、特にこの五人は酷いですね。

これらについて、経済評論家の上念司氏が怒りのツイートを発信していますので、以下にそれを掲載します。
このツイートで、芸能人とはおそらく、経済芸能人を指しているのだと思います。誰とは、いいませんが、一見経済評論家のようなスタンスをとりながら、その実ほとんど中身がなく経済タレントとでも呼ぶのが相応しい人のことだと思います。

それにしても、上の50人のうちまともなことを言っている人は別として、とんでもない酷いことを言っている連中は、上念さんの言うとおり、今からその酷い発言を記録にとどめておいて、いずれ完全殲滅すべきでしょう。

それは、経済芸能人も、マスコミも同じことです。それにしても、いわゆる経済のプロと言われるような人たちが、出鱈目を平気で語っても、何もないということは信じられません。

世間一般では、嘘をついたり予測があまりに外れたような人は、次第に周りから相手にされなくなります。信用問題です。周りから相手にされなければ、商売も成り立ちません。だからこそ、平気で嘘をつくようなことはしません。しかし、経済プロといわれるような人は、なぜかほとんど糾弾されません。

ほとんど根拠もなしに、出鱈目に言う人があまりに多いからそうなってしまったに違いありません。この傾向はいずれどこかで絶たなければ、多くの人が惑わされるだけになってしまいます。実際、このような人たちに、過去20年間も、騙され続け、結局15年以上もデフレが継続され、とんでもないことになってしまいました。もう、騙され続けるべきではありません。

それにして、上の表に出ている方々、それなりの肩書があり、社会的地位も高いですから、良いことでも、悪いことでも影響力は大きいと思います。このような人たちが、根拠もなく出鱈目を言われたら、一般の人はそう信じてしまう可能性が高いです。さらに、マスコミがこのような人たちの意見を取り上げることによって、似非情報をさらに信ぴょう性を増しているかのようにみせかけて、平気で垂れ流すなどことをして、さらに事を複雑にしています。

もう、経済プロなどほとんどがまともな考えの主はいないことがはっきりしています。今からバレバレです。おそらく、上の表の田中秀臣氏、若田部氏と後は若干名の人がまともなことを語っているのであり、その他は全部似非です。来年は、その似非ぶりを白日の元に晒してあげようではありません。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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以下の書籍では、「円安」もそうですが、もっと根本的に今の日本の経済を知ることができます。マスコミに騙され続けないためにも、ぜひともご覧になっていただきたい書籍です。



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2014年12月9日火曜日

【高橋洋一氏TW】報ステでバカな報道(円安倒産前年比2.7倍)があったようだが―【私の論評】これが報ステの手口!誤解招く報道「円安倒産急増」に騙されるな 全体は減少傾向続く (゚д゚)!

【高橋洋一氏TW】報ステでバカな報道(円安倒産前年比2.7倍)があったようだが






【私の論評】これが報ステの手口!誤解招く報道「円安倒産急増」に騙されるな 全体は減少傾向続く (゚д゚)!

私は、報道ステーションを見ないので、わかりませんが、上記の内容は事実です。他にも、以下のようにツイートしている人がいました。




このようなツイートがあるのですから、報道ステーションでも、報道ステーションの中の党首討論でも、共産党はこのことを言っていたのでしょう。


このグラフだけを見ていても、注意深く見ていれば、円安倒産など実数が少ないことなど一目瞭然です。グラフの縦軸の目盛をみてください、最大で35件ですよ。3,500件とか、35,000件ではありません。わずか、これだけですよ。全国で、月で特に11月は、たったの21件です。全国、都道府県は、48箇所あるわけですから、月単位でみても、半分以上の都道府県には円安倒産がなかったということになります。

これを同年同月比で、21件と報道するのが正しい報道の仕方でしょうか。これと同じようなことは、以前にもこのブログにも掲載しましたたが、このときは10月のデータまでしかなかったときなので、改めて11月のデータも入れた非なたデータを掲載します。

まずは、データーの入手先のURLを掲載します。
2014年11月の全国企業倒産736件 11月度としては24年ぶりの800件割れで抑制続く
そうして、また前回のように表とグラブ掲載させていただきます。詳細は、この記事をご覧下さい。


この表だけを見ていては、何やらわらないので、さらグラフを掲載します。


どうみても、平成26年は減っています。件数は凸凹がありますが、負債総額は確実に11月は今までで最低です。

こうした中にあって、円安倒産前年比2.7倍と騒ぎ立てるのは、どう考えてもおかしいです。

中には、ここまで掲載しても、納得のいかないごく一部のへそ曲がりの人もいるかもしれません。

そういう人のために、下に新たなグラフを掲載しておきます。

今は、円安にかこつけた報道が見られることから、全体の倒産件数が減少傾向の中で、報道ステーションでは一部を大きく取り上げたと考えられます。

企業倒産は、景気に対して遅行指標(遅れて変化する指標)であることを踏まえ、大きな流れをみてみましょう。2013年の倒産件数は1万855件と、1991年の1万723件以来の低い水準でした。

91年以降倒産件数は増加し、98年の1万8988件が最初のピークで、その後減少したのですが、2001年の1万9164件がここ22年間で最悪でした。第1次安倍政権の06年は1万3245件でしたが、リーマン・ショックのあった08年に1万5646件と再びピークになりました。その後緩やかに減少し、その減少を加速させています。

そうして、2014年1-11月においては、9045件です。そうして2014年11月の全国企業倒産736件です。11月度としては24年ぶりの800件割れで抑制続く このペースが続けば、おそらく年間1万件を下回ることになります。これは1990年6468件以来の良い数字です。これが実情です。

円安倒産は、確かに倒産された会社の経営者や、従業員の方々は、大変な思いをしておられると思います。気の毒といえば、気の毒です。

しかし、全体としては、倒産件数が減っているわけですから、これは良しとしなければならなことだと思います。

それにしても、報道ステーションのやり口は汚な過ぎます。ほんの一部を見せて、全体像は見せずに、安倍政権を批判しています。

最後に以下のようなグラフをもとにして、やはり安倍政権の円安政策による倒産のほうが圧倒的に多いなどと、鬼の首でもとったように吹きまくる人もいるかもしれませんが、それも妥当ではないことを掲載しておきます。


確かに単純比較でいうと、安倍政権になってからの円安倒産のほうが、民主党時代の円高倒産よりは、大きいようみえます。

しかし、ここでもう一度良く考えてみてください。これは、円安倒産と、円高倒産とを比較しただけのものであり、もともと、円安倒産も円高倒産も倒産としては実数が少ないのです。

それは、当然といえば当然です。円高・円安で直接的に大影響を被る企業数は少ないからです。これに大きく関連するのは、輸出企業、輸入企業ということになると思いますが、そもそも輸出や輸入というのが、日本の経済に占める割合は多くないのです。輸出も、輸入も10数%前後に過ぎません。

日本の企業それも、中小企業というと、輸出や輸入に直接関わる企業は小数派です。

内需型産業がかなりの部分を占めます。中小以下の日本の企業は、ほとんどを日本国内から原材料を取得し、日本国内で販売するという企業が多数を占めています。

だから、輸出・輸入に関わる部分は少なく、円高倒産も、円安倒産も少ないのです。ただし、いままでがあまりにも、円高に傾き過ぎていたので円安に対する備えが脆弱な中小企業の倒産が実数では一時増えたということです。これも、いずれ近いうちに沈静化します。

だからこそ、金融緩和政策の効き目によって、国内の倒産件数は全体では減っているのです。円高倒産が減少しようが、円安倒産が増加しようが、全体としては、右肩下がりで下がっているということは、事実です。円高倒産ガー、円安倒産ガーなどと叫ぶよりも全体でどうなのかということが、一番重要です。

この点を忘れないようにしていただきたいものです。円高倒産も、円安倒産も実数にすれば、少数派ということで。円高倒産、円安倒産がどうの叫んでみても、あまり意味はありません。今更、円高政策をしてみたところで、何も良いことはありません。そんなことよりも、まずは、日本の内需を拡大することが先決です。内需を拡大することにより、少数派の輸出・輸入関連の少数派企業も仕事の内容を内需に転換することも可能になります。

そもそも、最近までは、日銀によるデフレ・円高政策により、国内の景気は縮小し、海外への輸出は不利なり、輸入のみは若干有利という状況でした。いくら、輸入が有利になったとはいっても、内需があれだけしぼんでいれば、輸入品もさほど売れないわけです。

このようなことを避けるは、デフレからの脱却が必須です。増税はその動きにストップをかけました。企業倒産は、景気に対して遅行指標(遅れて変化する指標)であることを上で掲載しました。だから、8%増税による景気の悪化による倒産などはもっと遅れて表面化します。

予め予想しておきますが、そのときになれば、マスコミはまたおかしげな報道をします。実際に、私や多くの人が、円安倒産の嘘を暴いているにもかかわらず、その後に報道ステーションでは、上記のような報道をしました。だから、倒産件数が増えると、倒産件数が遅行指数であることを抜きして、安倍政権の経済政策が悪いためであるなどと、むりやりこじつけるようなことを言い出します。

その時には、また、今回のように警告を出そうと思います。皆さん、よろしくお願いします。

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2014年12月8日月曜日

各党の金融政策を比較すれば明らか「自民党圧勝」予測は覆らないだろう―【私の論評】金融政策が雇用政策であることを知らない世界水準でみれば異様な日本人!この異様さから訣別することも今回の選挙の大義かもしれない(゚д゚)!


札幌にも安倍総理はやってきた。かなりの手応えを感じたに違いない(゚д゚)!

最近発表された新聞各紙の選挙予測は、自民党が300議席を超える勢いとなっている。また、yahooがやっている選挙予測は面白い。「Yahoo!検索」データから得票数の推定するものだ。投票率50%台前半でも、自民党300議席と予測されている。

お灸をすえる党首がいない

どうも、これだけ、いろいろなソースで300議席という予測結果なので、そうなる公算が高い。

筆者の1ヵ月前の予測では270議席程度なので、その後、自民党の投票する人が加速しているようだ。

今回の党首の論戦を見ているかぎり、野党党首は完全に論戦に負けている。これでは、お灸の役目を果たさない。

なお、この点はこれまでの各党首の言動を見れば明らかなのだが、1ヵ月以上前に書いた本コラムで既に予測しており、筆者にとっては珍しいものではない。

金融政策が雇用政策であることを初めて理解した首相

どうして、各党党首が安倍首相にまったくかなわなかったのか。おそらく政治記者はわからないだろうが、たった一つ金融政策への理解度がまったく違うからだ。

2年前の総選挙でもまったくかなわなかった。それが今まで続いている。金融政策が雇用政策であるという点について、野党党首はまったく不勉強としかいいようがない。

難しい理論はわからなくてもいいが、政治家たるもの、金融政策で失業をなくせるとだけ覚えておけばいい。現に、米国FRBは、雇用者数を増やしたり、失業率を下げるために金融政策をしている。これは米国だけではなくどこの先進国でも同じである。

日本では、日銀は雇用問題が苦手なので、マスコミにまともなレクをしない。このため、マスコミも金融政策が雇用政策であることをまったく理解していない。それと政治家も同じレベルなのだ。

安倍首相は、金融政策が雇用政策であることを初めて完璧に理解した首相だ。筆者の感じをいえば、安倍首相は、金融政策について、①多方面に大きな影響があること(マクロ経済政策の重要性)、②日銀人事をしっかりやった後は任せられること(日銀の手段の独立性)、③左派政策を取り込めること(政治的優位性)から、その重要性をしっかり理解していた。

だから、安倍首相は、2012年の自民党総裁戦でも、劣勢と言われながらも、勝利した。2012年12月の総選挙では、本来自民党よりも金融政策を理解して雇用政策を行うべき民主党を負かすのは簡単だった。

そして、今回は、今年4月からの消費増税の政策失敗はあったが、2015年10月からの消費増税はすんでのところでとどまった。金融政策による雇用創出効果は、遅行指標でタイムラグがあり、今のところまだ4月からの消費増税の影響は少ない。おそらく、来年春頃になると、良かった雇用も陰りが出てくるだろう。その前に、解散・総選挙を行ったのはまったく合理的である。

いかに各党が金融政策を理解していないかは、公約をみればわかる(下図)。

自民党以外は、落第である。特に、左派政党である民主党、共産党、社民党、生活の党は国際的な観点から見て、ちょっと酷すぎる。どこか、日銀法改正して、雇用義務を盛り込むなどの左派政党らしい、まともな政策がいえないのだろうか。

就業者数100万人増

安倍政権の押してきた金融政策の実績は文句をつけようがない。一番重要な経済指標をあげるとすれば、就業者数である。これが民主党政権と安倍政権では雲泥の差がある(下図)。



傾向線でいえば、民主党政権時代に50万人弱減少したが、安倍政権では逆に100万人程度増えたのだ。これに対して、民主党などは、非正規が増えただけで正規社員は増えていないという。まったく反論になっていない。正規でも非正規でも職があるほうが、無職よりいいのは自明だ。それに増加に転じる時には非正規がまず増える。

野党の自民党攻撃は、やや小ぶりの局所戦になっている。例えば、株価の上昇に着目して、資産家だけがいい思いをしている。円安等に着目してアベノミクスで潤ったのは大企業だけで中小企業に恩恵は回っていない。公務員給与は早く回復したが、民間企業ではまだできていないところもある。これらは、一部のところには恩恵が出ているが、まだ出ていないところもあるという反論だ。

たしかにそれは一面の事実だ。異次元金融緩和の後、2年くらいすれば本格的な景気回復であっただろうが、1年の道半ばのところで、消費増税してしまったので、波及が遅れた。

また、雇用についてみても、就業出来た人は、新卒者や解雇されていたパートが復職出来た場合などであり、正規雇用の人には関係ない。賃金も非正規の人はかなりの急ピッチで上がるが、正規の人ではまだら模様だ。賃金では、平均賃金を算出するとき、職を得ている人で計算するが、無職から有職になったわけで、すべての人の賃金を合算すれば大きくなっている。

パイの拡大が多くの経済問題を解決する

消費も、資産効果で一部の金持ちが活発になっているが、消費増税の影響を受けた低所得者層は苦しい。こうした「限界的なところ」で恩恵があるのは事実だ。

サッチャー元首相が「お金持ちを例え貧乏にしても、それで貧乏な人がお金持ちになるわけでない」といったが、どうも、今回の選挙では、格差といいながら、やっかみ話が多い。

パイが拡大しているのに、自分のところがまだかという愚痴のようなものだ。パイの拡大が多くの経済問題を解決する。

恩恵を受けている層は、新卒者などの雇用弱者・非正規雇用と金持ちであるが、これは金融政策から予想されたことで、政策が正しい方向であることを示しているにすぎない。政策波及経路が間違っていなければ、その政策を進めるだけになる。

金融政策による雇用の増加は、自殺率の低下、強盗率の低下、生活保護率の低下にもなる。こうした社会環境に大きな影響を与える金融政策について、左派政党は早く目覚めないと、左派の受け皿がなくなってしまう。

この記事は要約です。詳細はこちらから(゚д゚)!

【私の論評】金融政策が雇用政策であることを知らない世界水準でみれば異様な日本人!この異様さから訣別することも今回の選挙の大義かもしれない(゚д゚)!

 高橋氏が指摘するように、日本では金融政策が雇用政策であるということはまだまだ理解されていません。野党の党首らも理解していないのですから、一般の人はまだまだ理解していないというのが実情でしょう。そもそも、これが理解できないのであれば、今回の選挙は、投票率がかなり減るのではないかと思います。

そもそも、人は理解のできないことには関心は示しません。私自身は、金融政策は雇用政策であるということは、それこそ、高校生の頃から理解していました。なぜ理解していたかといえば、高校の『政治経済』という教科書にそう書かれていたからであり、その他参考書などにもそう書かれていたからです。

受験科目に『政治経済』も選択したので、それなりに勉強したので、金融政策が雇用政策になるという事自体は、あたり前のことであり、何の疑念も抱いたとこはありません。

日本でみられる就活風景

しかし、それから社会人になって、投票をするときに、候補者の話を聴いたり、あるいは周りの人と話しをしていると、金融政策と雇用政策とは全く関係ないと思い込んでいる人がほとんどであることが良くわかりました。

それは、政治家や役人などは、言うに及ばず、社内や取引先のほとんどの人がそのようでした。たまに、結構まともな大学の経済学部を卒業した人と話をしても、たいていは、金融政策と雇用政策との関連を意識している人などほとんどいませんでした。

ただし、まともな大学院で経済を学んだ人の中には、これを理解する人がいて、ある程度話があったということを記憶しています。ただし、大学院卒でもそうではない人も散見しました。内心では、一体こういう人は何を勉強してきたのかと疑問を感じました。

しかし、この現象は最近でも続いているようです。たとえば、本日以下のような報道をNewsPicsで見ました。
【世界一笑えないアニメ】日本の就活がどれほど狂っているのか?
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事には以下の動画が掲載されています。



「就活狂想曲」animation "Recruit Rhapsody"
ごく普通の大学生として何となく過ごしてきた主人公。ところが近頃友人たちの様子がお­かしい。聞けば、彼らは噂の"就活"に躍起になっているらしい。­それが一体どのようなものなのか見極められぬまま、主人公もまた「ニッポン式就活」の­渦中へと引きずり込まれて行く。
吉田まほ 2012年度作品。http://blog.goo.ne.jp/damaho

2012年度といえば、日本はデフレスパイラルのまっただ中であり、デフレ・円高不況のど真ん中でした。そうして、日本銀行はこうした日本の経済の停滞をみても、何の対策も打たないどころか、金融引締のスタンスを崩していませんでした。

金融引締をすれば、雇用は悪化するし、デフレはさらに深化するだけで、何も良いことはありません。企業も日本国内では、物が売れないため、設備投資も控え、新規採用も控えます。無論、借金などとんでもありません。なるべくお金を借りないようにして、借りているお金は一刻も早くかえすというのがあたり前でした。

あれだけの、デフレ状況であれば、企業がこのような行動とるのは、あたり前です。そうしなければ、潰れてしまいます。人の新規採用も、積極的なものではなく、毎年ある程度は人を採用しておかなければ、人員構成がいびつになり、将来的に不都合が生じるので、そんなことにならないように採用するだけで、積極的な採用でありません。

また、こういう採用では、個性がどうのとか、特技がどうのというよりは、無難な人材を採用するということになり、特にコミュニケーション能力を重視する企業が増えました。コミュニケーション能力といえば、聴こえは良いですが、要するに無難さの最たるものです。

だからこそ、画一的になり、このアニメのような酷い有様になっていたのは事実です。しかし、このアニメでは、雇用問題の本質は何なのかには全く触れていません。無論、このアニメを政策した人も、金融政策と、雇用政策の関連など知らないのでしょう。

知らないからこそ、こういう現象に恐怖を感じるのだと思います。もし、知っていれば、金融政策の異常性を訴えたものと思います。

NewsPicsには、記事に対してコメントができるので、私はこの記事に以下のようなコメントをしました。
このアニメ表面的なことしか扱っていないのが、残念。この問題の本質は、企業や就活生などに問題があるわけではなく、15年以上も、デフレを放置してきたことに原因があります。特に、金融政策について、リベラル派も労働組合もそのまずさを追求してこなかったことにも原因があります。 
他国ではあたり前になっている、金融政策が直接雇用に結びついている事を知らない日本人のほうが、私にはかなり異様にみえます。 
雇用というと、何やら日本では、厚生労働省管轄のような感覚しかないのが不自然です。他国では、雇用といえば、まずは中央銀行の金融政策ということになり、雇用状況が悪いと中央銀行がやり玉にあげられるのが普通です。 
そのあたりが、全く表現されていない、底の浅いアニメです。この底の浅さが、日本の異様さを感じさせます。
しかし、こうした傾向もここ数年では、ある程度は緩和されて来たように思います。最近では、小数ながら、雇用と金融政策とが密接に結びついている事を理解する人が増えてきました。そもそも、政治家の中にも、安倍総理のようにキチンと理解する人がでてきました。

 上の記事では、高橋氏が、以下のように締めくくっています。
金融政策による雇用の増加は、自殺率の低下、強盗率の低下、生活保護率の低下にもなる。こうした社会環境に大きな影響を与える金融政策について、左派政党は早く目覚めないと、左派の受け皿がなくなってしまう。
本当にこのとおりだと思います。 今回の選挙において、特に野党は、金融政策が雇用に密接に結びついている政策なのかをしっかりと理解していただきたいものだと思います。

8%増税で低迷気味の消費。このままデフレへ逆戻りすることは、若者世代に対して経済的虐待をしているのに等しい

欧米などでは、金融政策によって、雇用を増やすという政策は、左翼やリベラルや、労働組合の人たちが推進しようとする政策です。そもそも、お金持ちにとっては、雇用などどうでも良いわけであって、金融政策による雇用の拡大になどさほど興味もないわけです。

だからこそ、私は金融政策が雇用政策であることを知らない世界水準でみれば異様な日本人!この異様さから訣別することも今回の選挙の大義かもしれないと思っているのです。

そうして、この異様さから訣別できれば、日本の経済だけではなく、政治もかなりまともになると思います。私は、そう思います。


皆さんは、どう思われますか?

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デフレは、若者世代への「経済的虐待」である―【私の論評】日本の将来を担う若者に対して、これ以上経済的虐待を加え続けることは一刻もはやくやめるべき!そのためにも、消費税再増税などすべきではない(@_@;)




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2014年12月7日日曜日

財務省の屈辱と安倍総理のリップ・サービス―【私の論評】今回の解散は、どんなに反対があっても総理大臣は、解散・総選挙という伝家の宝刀を抜くことができるということを示したことで大義は、はっきりしているのに「大義なし」といった輩はただの無能蒙昧の大馬鹿野郎(゚д゚)!




しばしばテレビや新聞で訳知り顔のコメンテーターが、今回の衆議院解散には大義がないという言い方をする。解散せずに増税を先送りするだけでいいなどと、トンチンカンなことを平気で言っている。あまりに無知すぎて、その無知ぶりを見なければいけない視聴者や読者は気の毒である。

消費増税は財務省の悲願だ。その理由は財政再建ではなく、財務官僚たちの歳出権拡大。要は、集めたカネを配りたいだけである。そのカネに群がるのが、国会議員、地方議員、地方の首長、経済界、マスコミ、さらには有識者・学者。そうした財務省の「ポチ」たちは、もちろん、増税賛成派である。

増税先送りは、総理の一存ではできない。増税賛成派の中に国会議員がいて、増税先送りの法律が成立しないためだ。新聞業界も軽減税率が欲しくて財務省の「ポチ」に入っているので、まるで世間も増税賛成のように報道されてしまう。

そうした中で安倍総理が解散に踏み切ったのは、国民の意見がどうなのかを聞きたい―それが理由だろう。国会議員は財務省の増税レクと増税後のカネの配分で籠絡されているので、解散して衆院議員を全員クビにする。その上で、財務省の意見ではなく国民の声を聞こうとしている。

安倍総理が増税延期を決断したのは歓迎すべきことだが、どうして「1年半後」に増税することを、合わせて断言したのか、その狙いがよくわからないという人もいる。これは、端的に言えば、財務省およびそのカネに群がる人たちへのリップ・サービス。政治的にどうしても我慢できない人たちに向けて、「1年半後」と言って納得してもらったのである。あくまでリップ・サービスという点が重要だ。

「1年半後」というのは、消費増税の引き上げ時期を'15年10月から1年半後の'17年4月にするということだが、これは今から2年4ヵ月先である。政治では予測不可能である。ただし、それまでの間、'16年7月頃には参院選挙が確実にある。となると、そのときに、衆院選とのダブル選挙があっても不思議ではない。要するに、「1年半後」というのは、財務省らの増税勢力に対する懐柔策であると同時に、安倍政権側が増税勢力に対して総選挙という伝家の宝刀を抜くかも知れないというオプションを持つことなのだ。

このように、今回の解散が、「安倍政権vs.増税勢力(財務省とその「ポチ」たち)」の構図になっていることがわからないと、本当の意味が見えてこない。

今回の解散は、戦後おそらく初めて、時の総理が財務省の言うことを聞かなかったものだろう。その意味で、政治史として特筆すべき出来事なのだ。プライド高く、政治家を見下してきた財務省にとって屈辱のはずだ。国民は、安倍政権か財務省のどちらを選ぶだろうか。

『週刊現代』2014年12月13日号より

この記事は、要約記事です。詳細はこちらから(゚д゚)!

【私の論評】今回の解散は、どんなに反対があっても総理大臣は、解散・総選挙という伝家の宝刀を抜くことができるということを示したことで大義は、はっきりしているのに「大義なし」といった輩はただの無能蒙昧の大馬鹿野郎(゚д゚)!

上の記事に掲載しているように、訳知り顔のコメンテーターが、今回の衆議院解散には大義がないという言い方をするという場面に、何度も見た方も多いと思います。

解散総選挙が本決まりになってから、数日間は、そんなコメンテーターが多くて、文字撮りバカ面を晒していたわけです。下にその事例として、テレビのキャプチャ画像をあげておきます。


これには、本当におかしな動きもありました。なりすまし小4が、今回の解散について大義がないとの趣旨で、サイトを立ち上げていたという珍事も生じました。


本当に馬鹿だと思います。無知をさらけ出し、馬鹿さ加減に自分でも気づかないというこの、厚顔無恥ぶり、鉄面皮ぶり! 普段から、無知に起因する馬鹿なことばかり語っているので、恥ずかしさというものを感じないのでしょう。それにしても愚かです。

今回の解散の大義は、上の記事でも掲載してあるように、以下の通りであり、他の事がらは単なる付け足しにすぎません。
増税先送りは、総理の一存ではできない。増税賛成派の中に国会議員がいて、増税先送りの法律が成立しないためだ。新聞業界も軽減税率が欲しくて財務省の「ポチ」に入っているので、まるで世間も増税賛成のように報道されてしまう。 
そうした中で安倍総理が解散に踏み切ったのは、国民の意見がどうなのかを聞きたい―それが理由だろう。国会議員は財務省の増税レクと増税後のカネの配分で籠絡されているので、解散して衆院議員を全員クビにする。その上で、財務省の意見ではなく国民の声を聞こうとしている
これ以外にも、付け足すことはないくらいですが、あえていえば増税先送りの急先鋒は、無論財務省なのですが、二番手は何と、身内の多数の増税推進派自民党議員ということです。特に、幹部のほとんどは増税派です。谷垣さんも、増税推進派です。こんな状況で、解散しないで増税を決めれば゛、安倍総理は次の総裁選では負けてしまいます。

ちなみに、以下に平成12年度の日経新聞の記事を掲載します。


自民党内における、安倍総理と、そのブレーンにあたるような人々、そうしてそれ以外の安倍支持者の数は思いの他少ないのです。その当時を良く思い出してみて下さい、総裁選の半年くらい前までは、圧倒的に石原伸晃氏が有利でした。それが、石原伸晃氏は、「福島サティアン」などのいわゆる、失言を何度となく繰り返し、自民党内でも批判が高まったため、総裁選でも番狂わせが生じてしまいました。

だから自民党総裁選の投票においては、本来石原氏にまわる票が、安倍晋三氏にまわってきたのです。特に、石破に反対する勢力の票はすべて、安倍晋三氏にまわったのです。

最終決戦では、石破アレルギーの票が、安倍晋三氏を後押しして、安倍総理が決まったわけですす。こういう経緯を考えると、安倍総理の派閥は党内でも少数派と見るのが妥当です。

だから、昨年は安倍総理自身は、本当は増税したくなかったのですが、財務省もマスコミも、与野党のほとんどの政治家も増税すべきとの判断でしたし、衆院選挙から一年もたっていないということから、解散総選挙という手もつかえず、昨年は不本意ながらも、増税実施という判断をしたということです。

しかし、今年は、違いました。まずは、8%増税してみて、増税推進派がいうように、一時経済が落ちても、すぐに回復軌道にのるということはないし、10%増税などということを実施すれば、とんでもないことになるのは明らかです。

そうして、景気が落ち込めば、さっそく安倍おろしの風が、まずは自民党内より沸き起こります。そうして、それに呼応して、財務省も、マスコミも他政党も全部が安倍おろしに加担することになります。

だからこそ、安倍総理は増税見送りを決心して、衆院を解散して、「民意を問う」ことにしたのです。

「大義なき解散」などとのたまう馬鹿は、タレントにでもなれば良い!
あゃっ、情弱ではタレントにもなれんわ。隠居でもするがいいい。

こんな簡単で自明である、政局も、経済状況も見極められないのが、マスコミであり、その中でも、「大義なき解散」とした、馬鹿なコメンテーターなどのただの大恥さらしです。

こういうコメントをした人間は、何も見ていないし、何も聞いていないのと同じです。

このブログでは、何度も同じような趣旨のことを掲載してきましたが、このブログ冒頭の記事は、かやり理解しやすいだけではなく、まさに我が意を得たりと感じましたので、この記事を掲載し論評させていただきました。

上の、私の論評には、経済のことはほとんど解説しませんでした。それは、あまりにも自明のことだからです。これについては、倉山満氏が以下のようなツイートをしています。
現時点においては、経済理論がどうのこうのという話は必要ありません。経済に関しては、ただ、増税を見送るから、見送らないか、金融緩和を継続するかしないか、そうして、選挙の後では、積極財政をするかしないかだけです。

日本経済の立て直しの方向性ははっきりしています。一言でまとめれば、デフレ脱却以外にありません。まずは、デフレを脱却するのが先決です。いままでは、あまりにも手をこまねきすぎて、これが成就されてきませんでした。

また、「1年半後」に増税することを断言したことについても、批判する人もいますが、これも妥当ではありません。それは、今回安倍総理が見せた、解散・総選挙というオプションがあるということを背景に発言しているわけですがら、いざとなれば、このオプションを使わないということはあり得ないという具合にみるべきです。

そうして、これは、日本においては、革命的なことです。財務省が反対しようが、マスコミが大反対しようが、与党の大部分が反対しようが、総理大臣がこれは、日本のために変える必要があると思った場合は、解散・総選挙というオプションがあることを示したということです。これは、革命的なことです。今までの、官僚主導型の政治から、政治主導の政治への転換の第一歩となるかもしれません。

今回の選挙の「大義」は安倍総理の言うように、「デフレからの脱却」が第一です。他のことは、副次的に過ぎません。野党側が、このように思わないのが全く不思議です。この点だけは、与野党一致で、デフレ脱却のために、まずは金融緩和策の継続、積極財政の実施などは実施するのが当然として、そこから一歩踏み込んて、やり方や順番に各党に違いがあり、そこからオプションを選べるようになっていれば、投票もしやすいのですが、野党のほとんどはそうなってはいないというのが実情です。

本当に困ったものです。私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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