【速報】ウクライナ・ゼレンスキー大統領がG7広島サミット会場に到着
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【午後3時50分】 広島に到着したウクライナの ゼレンスキー 大統領がツイッターに投稿しました。「平和がより近づく」と記しました。
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20日午後、広島市で開催中のG7広島サミットに出席するため、ウクライナのゼレンスキー大統領が元宇品地区にあるサミットのメイン会場に入りました。
ゼレンスキー大統領は午後3時半ごろ、専用機で広島空港に到着。
午後3時45分すぎ、専用機のタラップを降りると専用車両に乗り換え、高速道路を経由して午後4時40分ごろ、サミット主会場のグランドプリンスホテル広島に到着しました。
外務省によると、ゼレンスキー大統領は、あす21日にG7広島サミットに参加し、G7首脳との間でウクライナに関するセッションを開催する予定です。ほかの招待国首脳も交えたセッションにもゲストとして参加する予定で、岸田総理との首脳会談も行われる予定だということです。
広島滞在中、アメリカのバイデン大統領とも首脳会談を行い、原爆資料館にも訪れる方向で最終調整が進められているということです。
【私の論評】ゼレンスキー氏G7広島サミットは参加、ウクライナの情報戦の一環(゚д゚)!
ゼレンスキー大統領がG7広島サミットに参加するため訪日したことで、プーチンはますます世界から孤立することになるでしょう。その理由は次のとおりです。
- ゼレンスキー大統領は、ウクライナへの侵攻でロシアを非難し続ける主要国の指導者の1人です。彼はG7首脳に、ロシアにさらなる制裁を課し、ウクライナにさらなる軍事支援を提供するよう求めることになります。
- G7は、世界経済の約4割を占める7か国のグループです。ゼレンスキー大統領がG7首脳と会談することは、ロシアに対して大きな影響力を持つことになります。
- G7は、ロシアに対する圧力を高める決意を示しています。彼らはロシアに対する制裁を強化し、ウクライナにさらなる軍事支援を提供することを約束しました。
- G7は、ロシアに対して世界的な孤立を作り出すことに成功しています。ロシアはすでに多くの国から孤立しており、G7の行動は、ロシアをさらに孤立させるでしょう。
これらすべての理由から、ゼレンスキー大統領がG7広島サミットに参加することは、プーチンにとって大きな打撃となるでしょう。それは、彼がますます世界から孤立し、彼の行動に対する責任を問われることになることを意味します。
G7広島サミットの拡大会合に出席したインドのモディ首相は本日、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談しました。首相官邸のツイッターは、両首脳が握手を交わす写真を投稿しました(写真下)。会談内容は明らかにしていません。
消息筋によれば、ゼレンスキー大統領は地雷の除去や移動式病院などにおける支援の必要性についてモディ首相に説明したということです。
一方インドメディアによりますと、モディ首相が「ウクライナ問題は全世界に影響を与える大きな問題だ」と指摘したほか、「ウクライナの市民が感じている痛みを理解している」と語ったということです。
ロシアのウクライナ侵略開始後、G7各国がロシアへの制裁を強める中、インドはロシア産原油の輸入量を増やすなど対露融和姿勢を維持しています。ゼレンスキー氏は対露制裁への協力を求めた可能性もあります。
全体として、G7におけるモディ首相とゼレンスキー大統領の会談は、その影響は、ロシアにとって複雑なものになる可能性があります。
今回のサミットにはインドやブラジルなど対ロシアで中立の立場を維持している新興・途上国「グローバルサウス」を代表する首脳が参加していて、ゼレンスキー大統領はこうした国々にも直接ウクライナへの支援を訴える方針です。
ゼレンスキー氏は同日午後3時半ごろフランス政府機で広島県に到着。広島市でイタリアのメローニ氏や英国のスナク氏らとも首脳会談を行いました。
ゼレンスキー氏は広島訪問前日の19日には、サウジアラビア西部ジッダでアラブ連盟の首脳会議に出席。一部の指導者が「戦争を見て見ぬふりをしている」と中東各国に支持を求めていました。
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サウジ・アラビアを訪れたゼレンスキー |
ウクライナのゼレンスキー大統領が最近盛んに行っている海外訪問は、一種の情報戦と見ることができます。各国を訪問し、世界のリーダーたちと会談することで、ゼレンスキーはウクライナの苦境を常に注目させ、ロシアに戦争終結の圧力をかけることができます。
また、ゼレンスキー氏の訪問は、ウクライナへの支持を高めるための手段にもなっています。講演や会合で、国際社会に対し、ウクライナへの軍事・財政支援の強化を訴えてきました。また、ウクライナの欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)への加盟を強く訴えています。
ゼレンスキー氏の努力は、多くの国から好意的に受け止められています。米国、欧州連合(EU)、NATOはいずれも、ウクライナへのさらなる支援を約束しました。また、多くの国がロシアに制裁を課し、戦争終結の圧力をかけようとしています。
ゼレンスキーの情報戦がどの程度有効かはまだ分からないですが、彼があらゆる手段を駆使して戦争に勝とうとしていることは明らかです。今回の海外訪問は、その戦略の一環に過ぎません。
ゼレンスキーが最終目標である戦争に勝つことができるかどうかはまだわからないですが、彼の情報戦キャンペーンが影響を及ぼしていることは確かです。
一方、プーチンはどうかといえば、ゼレンスキー氏のような有効な情報戦は展開できていないようです。
ロシア内務省は、ロシアのウクライナ侵略を巡ってプーチン露大統領らに戦争犯罪の疑いで逮捕状を出した国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)のカリム・カーン主任検察官を指名手配した。プーチン政権はICCに激しく反発しており、報復の一環てあり、無論プーチンの情報戦の一環でしょう。
内務省はカーン氏を指名手配対象者のデータベースに掲載しました。独立系ニュースサイト「メディアゾーナ」は19日、プーチン氏に対する逮捕状の発出に関わったとされる日本の赤根智子氏らICCの裁判官3人の氏名をデータベースで確認できなかったと報じました。
露連邦捜査委員会は3月、カーン氏とICC裁判官3人に対する捜査を始めると発表していました。ロシアでは4月末、ICCの逮捕状執行に協力した場合、刑事罰を科す法律が発効しています。
ただし、ロシア内務省がカリム・カーンを指名手配したことは、ウクライナで行われた戦争犯罪に関するICCの捜査に大きな影響を与えるとは考えにくいです。ICCは独立した国際裁判所であり、どこかの国の気まぐれに左右されることはありません。ロシアが何をしようと、ICCは調査を継続するでしょう。
それにカリム・カーン氏がロシア内務省に指名手配をされたとしても、他国に対してそれを強制するだけの権限はありません。一方、ICCの指名手配は、他国に強制力があります。
国際刑事裁判所(ICC)ローマ規程の締約国は、国際刑事裁判所ローマ規程(ローマ規程)を批准し、またはその他の方法により同規程に加盟した国家のことです。
締約国 未批准の署名国 後に脱退した締約国 後に署名を撤回した署名国 非加盟国
ローマ規程は、締約国の国民によって、あるいは締約国の領域内で犯された、集団殺害犯罪や人道に対する犯罪、戦争犯罪を含む一定の国際犯罪について管轄権を有する国際裁判所である国際刑事裁判所(ICC)を設立するための条約です。
締約国は、同裁判所から要請された際には、訴追された者の逮捕および引渡しや、証拠や証人を利用できるようにするといった協力を行うことが、法的に義務づけられています。
よって、プーチンがローマ規程締約国に訪問した場合、当該国はプーチンを逮捕する義務を負いますが、ロシア内務省はそのようなことはできません。
ロシア内務省がカリム・カーンを指名手配しても、ロシアを訪問しない限り、逮捕されることはありません。親ロシア国であったとしても、ロシア内務省が指名手配した人物を逮捕してロシアにおくらなければならない等という義務も法的根拠もありません。
これでは、情報戦としても、ほとんど効き目はないでしょう。クリミア侵攻では、功を奏したロシアの情報戦は、最近ではめぼしい成果をあげていないようです。
一方、ゼレンスキーが最近頻繁に海外を訪れていることは、先にもあげたように非常に効果的です。
ゼレンスキー氏の努力は、多くの国から好意的に受け止められています。米国、欧州連合(EU)、NATOはいずれも、ウクライナへのさらなる支援を約束しました。さらに、多くの国がロシアに制裁を科し、戦争終結の圧力をかけようとしています。
G7は、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国の7か国で構成されています。これらはすべてNATOのメンバーであり、ロシアとウクライナの戦争に反対しています。ゼレンスキー大統領がG7サミットに出席することは、日本がNATOとより緊密な関係を築き、ロシアに対する姿勢を強めていることを示すものです。これは、ロシアにとって日本が事実上の敵国であることを意味します。