2022年11月14日月曜日

岸田首相が〝中国名指し批判〟の豹変 閣僚の相次ぐ辞任、内閣支持率続落で覚醒して奮起したか 八幡和郎氏「言葉だけで腰砕けにならないよう注目すべき」―【私の論評】日中首脳会談で何をいうかで、岸田総理の評価が定まる(゚д゚)!

岸田首相が〝中国名指し批判〟の豹変 閣僚の相次ぐ辞任、内閣支持率続落で覚醒して奮起したか 八幡和郎氏「言葉だけで腰砕けにならないよう注目すべき」

東アジアサミットに参加した岸田首相

 岸田文雄首相は13日、カンボジアの首都プノンペンで開催していた東アジアサミットで、軍事的覇権拡大を進める中国を名指しで批判した。米国や中国、ロシアなど、各国代表も出席していた。葉梨康弘前法相など閣僚の相次ぐ辞任や、親中派閣僚の存在、防衛費のGDP(国内総生産)比2%以上の増額に合わせた増税検討、物価高騰への対応などから内閣支持率が続落するなか、やっと覚醒して奮起したのか。

 「東シナ海では中国による日本の主権を侵害する活動が継続・強化されている」「(台湾海峡の平和と安定が)地域の安全保障に直結する重要な問題だ」

 岸田首相はこう訴えた。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)と、日米中韓露など計18カ国が参加した同サミットには、ジョー・バイデン米大統領や、中国の李克強首相、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相らも参加していた。

 岸田首相は、中国軍が8月、台湾周辺での大規模軍事演習時に、日本のEEZ(排他的経済水域)内に弾道ミサイル5発を撃ち込んだことにも言及した。さらに、中国による新疆ウイグル自治区での人権弾圧や香港情勢への「深刻な懸念」も表明した。

 昨年10月の内閣発足以来、岸田内閣には親中傾向が見られ、「政界屈指の親中派」である林芳正外相の言動には疑問が指摘されていた。

 インドネシア・バリ島で15、16日に開かれるG20(20カ国・地域)首脳会議などに合わせて、岸田首相と中国の習近平国家主席との首脳会談が調整されている。岸田首相の変化をどう見るか。

 評論家の八幡和郎氏は「中国に気を使う従来の姿勢からみると突出した発言で、岸田首相の真意は分からない。ただ、欧米はじめ各国が中国に厳しい姿勢をとるなか、違う判断が働いた可能性もある。いずれにしても、言葉だけで腰砕けにならないよう、注目すべきだ」と語った。

【私の論評】日中首脳会談で何をいうかで、岸田総理の評価が定まる(゚д゚)!

東アジアサミットにおける岸田首相による「東シナ海では、中国による日本の主権を侵害する活動が継続・強化されている」という発言は、

SNSでは、話題になっており、
他の事に関しては言いたい事は沢山あるけど、名指しした事は評価する。国防に関しては岸田総理に期待出来ると思ってる。
等と、評価する声が多数あります。

歌手の世良公則氏も、自身のTwitterに「これは高く評価したい 隣国の脅威は深刻」と投稿しました。

有森香氏は、以下のようにツイートしていました。

確かに、このような発言は、良いことだとは思うのですが・・・・・・。

これについて今のところ中国から猛烈な反発はありません。事前に根回しも何もしておらず、この発言をすれば、中国は激烈な反発をしたと思います。

ということは、事前に根回ししていたと見るのが妥当のようです。本当に中国の覇権主義に懸念を示すならまず林外相を更迭し、松下新平議員を党として徹底調査した上で然るべき対処をすべきです。それ以外にもやるべきことは、多くあります。それらを行わずに口頭で抗議しても自己矛盾を露呈するだけです。

それに、中国の弾道ミサイルは今年8月与那国や波照間の沖合のEEZにも着弾しました。これで、中国批判は当然です。 逆に批判しない方がおかしいです。批判は当たり前です。今後日中首脳会談が予定されているからといって批判しなかったとしたら、本末転倒ともいえます。


岸田文雄首相は中国の習近平国家主席と17日に会談します。タイで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて実施。対面での日中首脳会談は約3年ぶりで、岸田氏にとっては初となります。

松野博一官房長官が14日の記者会見で発表しました。岸田氏は、14日の習氏とバイデン米大統領による初の対面会談の内容も見極めた上で、日中の建設的かつ安定的な関係構築へとつなげたい考えです。


岸田氏は13日、訪問先のカンボジアで日中関係に関して「主張すべきは主張し、責任ある行動を求める」と記者団に強調。対話を重ねて安定的な関係を構築していく考えを示しました。

この動き、支持率低下で、岸田総理が吹っ切れて、奮起したというのなら、良い兆しですが、次の日中首脳会談での発言に注目すべきと思います。

本日公表されたFNN世論調査では 内閣支持率38.6%。また下落 初の30%台に

岸田総理自身は気づいているかどうかはわかりませんが、この会談で習近平に対して主張すべきことを主張しないようでは、ますます民意が離れていくことになると思います。

これは、ある意味岸田総理のラストチャンスかもしれません。ここで、習近平に対して物別れになっても良いから、主張すべきことを主張し、それだけではなく、間髪をいれず、日本国内の孔子学院を閉鎖させるとか、自民党参議院議員の「松下新平氏」が高級顧問である「中国秘密警察日本支部」を徹底的に調査したり、防衛費の嵩上げを狙うとみられる防衛費の「総合防衛費」化をやめさせるなどの行動を起こせば、支持率が上がることも期待できるかもしれません。

私自身は、あまり期待していません。岸田首相は、統一教会問題や葉梨法相の事実上の更迭などで、ワイドショー政治にまっしぐらですし、経済対策では、財務真理教団の信者であることを露呈しました。

もう、ほとんどの人は期待していないでしょう。ただ、次の総裁としては、河野太郎氏がなる可能性も高いです。そんなことになれば、岸田総理よりさらに駄目になる可能性が大きいです。改めて、安倍元総理の偉大さを感じてしまいます。

かといって野党には、ほとんど期待できませんし、本当に困ったものです。いっときの繋でも良いから、政権をある程度まともに担当できる野党ができてほしいものです。

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