2012年4月26日木曜日

高橋洋一の民主党ウォッチ 小沢無罪判決と消費税への影響 増税出来レースご破算になる確率―【私の論評】小沢氏グループと、谷垣では戦えないと踏む自民党グループが消費増税を阻む?

高橋洋一の民主党ウォッチ 小沢無罪判決と消費税への影響 増税出来レースご破算になる確率(J-CASTnews)


以下に高橋洋一氏のJustnewsの記事の要約を掲載しておきます。
東京地方裁判所は小沢一郎・民主党元代表に無罪の判決を言い渡した。この政治的な意味合いがどうなるか。輿石東幹事長は連休明けに小沢氏の党員資格停止を解除する手続きをはじめる考えを示した。
小沢氏のグループは消費税率引上法案の反対急先鋒だ。今回の無罪判決でその勢いは高まるのは当然で、民主党内での小沢氏の存在感は高まるだろう。
もっとも、その動きは、別のベクトルにも働く。民主党の谷垣自民への傾斜である。もともと、野田佳彦総理と谷垣禎一自民党総裁は、財務省が生み出した「増税双生児」といわれるほど、増税指向が共通している。2012年4月24日に出した自民党の次期総選挙のマニフェストで、はやばやと消費税10%を打ち出している。
野田総理にとって消費税増税を国会で通さないと9月代表戦再選はない。谷垣総裁も、解散総選挙に追い込まなければ、やはり9月の総裁選挙の再選はない。
ということは、両者にとってベストな解は、今国会で消費税増税を通して総選挙するというものだ。谷垣自民が消費税増税法案に賛成すれば、小沢氏のグループが反対しても消費税増税法案は通る。解散は野田総理一人の判断でできる。いってみれば、国会会期末には結論が見えている「プロレス」なのだ。
この「プロレス」の波乱要因は、民主党内の反対派が小沢氏のグループ以外にも広がることと、自民党内で野田民主を倒閣できる見通しが広がったり、谷垣降ろしの動きが出たりすることだ。そうなると、9月の代表戦、総裁戦の前倒しになり、消費税増税は仕切り直しになる。殴り合いが本気になって「プロレス」ご破算だ。
消費税増税「プロレス」について、「決着」の確率は6割、「ご破算」の確率は4割と見ている(私の希望は後者だが)。


【私の論評】 小沢氏グループと、谷垣では戦えないと踏む自民党グループが消費増税を阻む?



さて、本日大方の予想どおり、小沢氏の無罪判決が出ました。上の記事は、J-CASTnews側が、本日の判決は、無罪判決になるものとみて、その直後に掲載しようということで、高橋洋一氏にもともと、頼んでおいたものをまさに、本日掲載したのだと思います。ネットだからできる早業だと思います。それにしても、本日はテレビでニュースをみていましたが、高橋洋一氏のような内容のものは、ほとんどなく、特に、閣僚や議員などをインタビューしたときに、増税の話がでてくる程度であって、増税を真正面からとらえて解説するようなものはありませんでした。


もう、無罪になるであろうということは、ずいぶん前からわかっていたことで、だらだら、それについて、ばかり報道するマスコミは、まったくどうしようもないです。さて、高橋洋一氏の見方についての詳細は、上の記事をご覧いただくものとして、最近の消費税増税の流れについて、少し整理しておきます。

デフレ・デーモンというマニアの間では、異名を持つ与謝野氏
自民党が与党時代に与謝野馨氏や谷垣禎一氏を中心に、増税の必要性を議論。与謝野氏が会長を務めた自民党財政改革研究会が2008年6月11日、消費増税と軽減税率を盛り込んだ提言を公表してから増税論議がなされるようになりました。

その後、民主党(鳩山由紀夫代表(当時))は、2009年夏の衆院選で、「消費税増税論を4年間封印する」という公約を掲げて大勝、一旦、消費税増税論は議論されなくなりました。しかし2010年参院選を前に、菅直人首相が「自民党の10%増税案を参考にして」という発言が論議を呼び、民主党は大敗、議席を10も減らすことになった。その後、野田佳彦首相の下、民主党税調が2011年12月末に2014年4月に8%、15年10月に10%などとする案を了承しました。

私は、結論からすると、高橋洋一氏よりも、消費税プロレスでは、「ご破算」の確率は4割ではなく、5割、もしくは6割になるのではないかとみています。

その根拠としては、意外なところにあります。

三橋貴明氏

それは、三橋さんがブログで指摘されていたように、マスコミに報道されていない事実です。詳細は、三橋さんのブログをご覧いただくものとして、以下に抜粋して掲載していただきます。
さて、絶対に日本のマスコミに載らないニュースというか、資料。(情報提供、経済塾塾生様)
4月9日に発表された自民党の「 日本の再起のための7つの柱(原案) 」
http://www.jimin.jp/policy/policy_topics/pdf/seisaku-101.pdf  (ブログ管理者注:今日の時点では、13日版は上書きされており4月24日版になっており、なくなっている)が、4月13日に「The Jimin News」としてアップデートされました。4月9日の方は「討議資料」(そう書かれている)で、13日版の方が「原案として正式リリース」という事になるのでしょうか。
4月13日 【The Jimin News 日本の再起のための7つの柱(原案)】http://www.jimin.jp/policy/policy_topics/recapture/pdf/061.pdf
上記4月13日版は、もちろん元々の4月9日の「討議資料」をほぼ踏襲しているわけですが、消えた項目もあります。と言いますか、消えた「三文字」があるのです。
ちなみに、個人的に最も重要と思える、「円高・デフレからの脱却を最優先の課題として欧米先進国並みの物価目標(2%)を政府・日銀の協定などで定めるとともに、大胆な金融緩和策を断行します。同時に震災復興事業や国土強靱化事業などを起爆剤として民需主導による有効需要の創出を図ります。」という、デフレ対策としての「金融政策と財政政策のパッケージ」はそのままです。さて、消えた三文字とはなんなのか。
それは、「消費税」です。
元々の討議資料にあった、「<持続可能な財政の確立>・ 消費税(当面10%)を含む税制抜本改革と行財政改革の一層の推進による持続可能で安定した財政と社会保障制度の確立」が、丸ごと消えています。
そもそも4月9日版は「討議資料」なので、その後、地方などからの声を受け、完全版の4月13日版をリリースしたわけです。結果、「消費税(当面10%)」は(恐らく)意見(抗議?)殺到で、正式版から消えたのだと思います。
この正式版の(消費税がない)「日本の再起のための7つの柱(原案)」について報道した新聞やテレビは、「ゼロ」です。

要するに、自民党の「 日本の再起のための7つの柱(原案) 」の、最初の版では、消費税の文字があったにもかかわらず、4月13日版からは、消費税の文字が消えているということです。さて、これは、驚天動地の自民党の変化だと思いませんか?もともと、谷垣さんは、野田さんや菅さん以前から、増税派でした。本人は、どう思っているかしりませんが、とりかく、与謝野さんとならならんで、筋金入りのデフレ・デーモンです。とにかく、財政再建とインフレだけが達成されれば、それで良いと心底から思い込んでいる人です。


そんな谷垣さんが総裁である、自民党の次の選挙を戦うためのいわゆるマニフェストから、「消費税」という文字が消えたということです。これは、本当ににわかに信じがたいことです。しかし、事実は、事実です。

にわかには、信じがたいので、本日実際に、これを見てみることにしました。

http://www.jimin.jp/policy/policy_topics/pdf/seisaku-101.pdf

みなさんも、是非ご覧になってください。何と良く見ると、本日版の自民党の討議資料では、確かにヘッドラインからは消費税落ちてましたが、本文には小さくの残ってました。その部分を以下にこぴぺしておきます。

高橋洋一氏は、4月24日版の討議資料にもとづいて、上の記事を書いているのだと思います。やはり、わざわざ、日付までつけたのは、こういう背景があったからだと思います。その上で、上の判定では、消費税増税「プロレス」について、「決着」の確率は6割、「ご破算」の確率は4割とされているのだと思います。

しかし、私は、高橋氏より、楽観的です。もともと、デフレ化の増税は、税収が減るということは、当たり前の事実です。これは、マクロ経済学など少しでもかじった人ならば、誰も否定できない事実です。古今東西、デフレ下の増税で、税収が増えたという記録もありません。そんな事実があるということと、増税派の総裁のいる自民党で、一時でも、「消費税」という文字が消えたマニフェストの原案が公表されたり、最新のものでも、「消費税」という言葉をヘッドラインに掲載できないということは、自民党の中でもかなり反対派が存在するということです。


それに、増税反対賛成にかかわらず、とにかく、谷垣総裁では、選挙戦は戦えないと考えている議員も相当います。これらをあわせれば、自民党の半数は占めるのではないかと思います。これにあわせて、民主党の小沢派と小沢派でなくても、増税反対派の議員もあわせれば、国会では、半数以上になるのではないかと思います。それに、他の野党もデフレ下の増税にほとんど反対です。それに、そもそも、デフレ下の増税は、もともとご法度といっても良い対策です。 それにあの維新の会も、「増税」には反対のようです。 であれば、私は、消費税のプロレスが、ご破算になる確率は半分以上あるのではないかと期待しています。皆さんは、どう思われますか?しかし、与野党のおぢぃちゃんたちのプロレス見るくらいなら、女子プロでも見ていたほうが、よっぽどいいですね。



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2012年4月25日水曜日

アジアで最も住みやすい都市トップ10発表 / 1位はシンガポール、2位は神戸、ソウルは8位、中国大陸は圏外―【私の論評】結局は、日本が一番住みやすい国!!こんなかけがいのない日本を私は守りたい!!

アジアで最も住みやすい都市トップ10発表 / 1位はシンガポール、2位は神戸、ソウルは8位、中国大陸は圏外:


「住めば都」なんていうけど、実際のところはどうなのだろう。国内ならまだしも、いきなり海外に転勤なんてなったら……。

国際人材コンサルティング会社が、オセアニアを含むアジアの都市について「最も住みやすい都市」について調査をしたそうだ。そのトップ10が発表された。1位は不動の王者・シンガポール、2位はなんと日本の神戸市だ!

この調査は国際人材コンサルティング会社ECA Internationalが行ったものだ。同社が世界の400あまりの都市を対象に、気候、医療サービス、インフラ、安全、空気の汚染度など複数の項目から、各都市の生活水準を調査したものである。

今年も1位はやはりシンガポールだ。それを神戸市が猛追。東京は東日本大震災および原発事故の影響で3位の座を香港にあけわたし、ランクを1つ下げた4位である。

東京と同じく4位の横浜、その下を台北が追うが、同社のアジア地区担当者によると台北は医療サービスに遅れをとっており、同じ中華圏でも香港など上位との間には依然として大きな差があるそうだ。

ちなみに、中国大陸の都市はトップテンにランクインすることはできなかった。最高は12位の上海、続いて14位北京、15位の南京だ。安全と空気の汚染度が影響したのだろうか。特に北京の空気の汚染度は世界最悪レベルであると評されている。


「え? なんであの都市が入っていないの?」「なんでこの都市がこんな上位に?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれない。住みやすさというのは様々な角度から考えることができるが、この調査では、特に空気の汚染度と医療サービスのポイントが大きく影響していると見られている。なお、これらの調査結果は企業の駐在員の派遣や危険手当の参考資料として使われるそうだ。

それにしても日本から複数の都市がランクインしているのは嬉しいことだ。まだまだ日本も捨てたもんじゃないぞ!

【アジアで最も住みやすい都市トップ10】 
1位:シンガポール(シンガポール)
2位:神戸(日本)
3位:香港(中国特別行政区)
4位:東京(日本)
4位:横浜(日本)
6位:台北(台湾)
7位:マカオ(中国特別行政区)
8位:ジョージタウン(マレーシア)
8位:ソウル(韓国)
10位:クアラルンプール(マレーシア)
参照元:ECA International(英語)

【私の論評】結局は、日本が一番住みやすい国!!こんなかけがいのない日本を私は守りたい!!

アジアといえば、日本以外の国は、どの都市でも、中心部や、都市圏そのものを離れるととたんに、「ギョエー」というくらいのスラム街が目立つことです。日本を除く、上のアジアの国の都市すべてがそうです。日本の場合は、確かに貧乏な世帯というのはありますが、一応は家屋の形状をしたところに住んでいるのが普通ですが、他国ではそういうわけにはいきません。

下は、シンガポールの貧民街です。





下は、香港のスラム街です。有名な、九龍地区です。




以下は、台北の貧民街です。龍山寺近辺です。




以下は、マカオの貧民街です。



以下は、マレーシア、ジョージタウンの貧民街です。



マレーシア、クアラルンプール貧民街




以下は、ソウル近郊の貧民街です。





さて、皆さん、上にいろいろと写真を掲載してきました。アジアには、こうしたスラムがまだまだあります。上の写真で、台北や、マレーシアのジョージタウンが、まだ建物がふるぼけたという感じです。その他は、どうみても、完璧にスラム街です。

やはり、こうしてみると、神戸、東京など別天地のようです。放射能がなければ、日本の都市ももっと上に位置しているのだと思います。しかし、放射能など、今でも、香港をはじめとする中国の都市のほうが、東京よりも多いです。

中国など、田舎はもとより、都市でもとんでもないところまがまだまだあります。下の写真をみてショックを受けないでください。

下は、汚れた中国の川です。


下は中国の公道です。

下は、ひところ、ネットでも有名になった、中国のCDです。どうすれば、このように汚れるのか、見当もつきません。




中国に関しては、まだまだ、地溝油とか、そのほか、身の毛のよだつような、事例があまたありますが、これ以上掲載すると、グロになってしまうのでやめます。

これだけ、掲載すれば、日本はアジアの中において、別天地であることが良くお分かりになったと思います。そもそも、上の調査は国際人材コンサルティング会社が、オセアニアを含むアジアの都市について「最も住みやすい都市」について調査をしたものです。所詮、長期滞在の尺度からの調査にすぎません。実際に、その国の国民になって住むという調査内容ではありません。

外国人がとめどなく多数入ってきたり、デフレのこの時期に増税なんて、ばかなことを言っていると、将来の日本はこうなるかもしれません。いや、もうそうなりかけているかもしれません。皆さん、どう思いますか?今回の調査は、アジアだけを含めたものですが、他の国を含めたとしても、日本はかなり住みやすい良い国だと思います。こんなかけがいのない日本、私は守りたい!!それにしても、いつも美しい写真を選んで掲載している私のブログ、これだけ汚い写真を掲載したのははじめてのことです。

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2012年4月24日火曜日

【調査結果】facebookタイムライン化によりファンからのエンゲージメントが平均46%増加!―【私の論評】もしドラッカーが生きていたら「タイムラインでライフログを残せ!!」と薦めたに違いない?

【調査結果】facebookタイムライン化によりファンからのエンゲージメントが平均46%増加!:

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Facebook社は、3月末から全てのFacebookページをタイムライン化しました。このことにより、企業は今までよりもさらにオリジナリティー溢れるブランディングが可能になったと言えます。

しかし、実際にタイムライン化で企業のFacebookを使ったマーケティングの効果はどのように変化したのでしょうか。

先月、調査会社Simply Measuredは、タイムライン化が企業のFacebookページにどれ程のインパクトを与えたかというレポートを発表しました。このレポートによるとタイムライン化に伴う宣伝効果の伸びは目覚ましく、Facebookを活用したブランディングに新しい光を差し込んだということです。

調査の対象となったのは、いち早くタイムラインを導入した米トヨタコカ・コーラなどの15社。調査の方法は、ユーザーによる各ブランドの投稿へのエンゲージメントをタイムライン導入の前後で比較するというものです。

ここでのエンゲージメントとは、ユーザーがある情報に積極的に携わるということで、具体的には各Facebookページ上の「リンク」「写真」「動画」「近況」への「いいね!」「コメント」「共有」といったユーザーからのリアクションのことを指しています。

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以上が今回の調査対象となった15社ですが、大半の企業がタイムライン導入後にエンゲージメントを上げていることがわかります。最も伸びが著しかったLivestrong米トヨタにいたってはそれぞれ161%、156%増となっています。

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上のグラフは、もともとブランドを「いいね!」していないユーザー(左)と「いいね!」しているユーザー(右)のエンゲージメントを比較したものです。数字は15社の平均をとったものですが、どちらにも増加がみられます。特にもともと「いいね」を押していなかったユーザーのエンゲージメントは46%も伸びています。

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次にコンテンツ別でのユーザーの「エンゲージメント」の変化を見てみましょう。コンテンツはグラフ左から「リンク」「写真」「動画」「近況」と分類されています。「写真」と「動画」に対する反応の増加が著しい一方、「近況」への反応が少なくなっていることが分かります。

まとめ

タイムラインの導入によって、ブランド・ページのコンテンツへのエンゲージメントは平均で46%も増加したという結果が見られました。特に「写真」、「動画」の増加率はそれぞれ52%、49%増となっていて、これはタイムラインがビジュアル・コンテンツを以前より効果的に引き立てるデザインになっているからだと考えられます。

今後もFacebookの新しいタイムラインの特性を活かして、効果的なブランディングをする企業が増えていくことは間違いないでしょう。

【私の論評】もしドラッカーが生きていたら「タイムラインでライフログを残せ!!」と薦めたに違いない?


スマホからGoogle+のアルバムにインスタント・アップロードされた写真、timeline状にならんでいる

タイムライン化かなり効果があったようです。これも、当然といえば、当然かもしれません。人は、タイムラインで情報を並べられるとかなり思い出しやすいというところがあります。しかし、最近、facebookがタイムライン化されたため、何かタイムラインは、facebookの専売特許のような感じがありますが、そんなことはないと思います。本日は、まずは、Timelineの意味など掲載します。

アップル製品のリリースのタイムライン

まずは、英語のタイムラインは、日本語訳では、時間配列表;予定表, 時刻表;年表です。要するに、時系列順にならんだもの全般を含んでいます。TwitterでいわれているTL (タイムライン)とは、文字通り、時系列でTwitterのホームページ上に、様々な人たち(自分がフォローしている人たち)の発言が流れてくるスペースのことを言います。特に求めているものを絞るでもなく、時間だけに任せて人の発言を流していることから、そのように命名したのだと思います。

マイクロソフト元会長のビル・ゲイツ氏のタイムライン

時折、TLのすごさを感じさせる瞬間があります。そのすごさとは、リアルタイムに皆が繋がっていることを感じること、そして、偶然や引き寄せの法則を感じさせるものなど、種類は様々です。感じ取る人によって、それ(すごさ)は大きく変わってくることもあります。

例えば、地元で地震が起きた時、TwitterのTLは、地震の情報で埋め尽くされます。
「揺れてる!」
という発言を筆頭に、次々に地震に対する恐怖心や感想、自分の置かれている状況、気付いたこと、震度の速報などなど、様々な情報が一気に流れ、ただTLを眺めているだけで、その地震に関する情報がかなり入手できます。

LEGOのタイムライン

私が初めてこの経験をしたのは、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本戦の中継があった時でした。テレビを見ていなくても、TLをたまに眺めるだけで、いつ、誰が、何を、どうやって、どのような結果を出したかが手に取るように分かりました。これに似たようなことは他にもいろいろな場面で感じ取ることが出来ます。最近では、複数の国会議員が、国会でツイートしているなんてこともあり、国会の様子がテレビを見なくても良くわかります。

iPhoneのタイムライン

ただ、どのケースでも同じように言えることは、リアルタイムで最新、最先端な情報が詳細な形で、色々な角度から得ることが出来るということです。これほどまでに何もしなくても、詳細な情報が、恐ろしいスピードで、向こうから勝手に集まってくるということは今までになかったことだと思います。だからこそ、しり込みしてしまう人が多いのかもしれません。しかしこれこそが、TLのすごさであり、Twitterのすごさ、大きな可能性を感じさせるものなのです。

さて、facebookのtimelineは、これとは、また異なります。時系列で並んでいることには、違いないのですが、ツイッターのタイムラインのようなウォールもありますが、それに加えて、新しくタイムラインが付け加えられたということです。そうして、それは、一言でいってしまえば、「自分史」です。ここからは、いくつかのfacebookのtimline cover(タイムラインにともに表示される写真)とともに、:掲載していきます。それにしても、アメリカでは、かなりセクシーなカバーがたくさんあることに驚かされます。

Happy New Year! Timeline Cover
自分がFacebook上で投稿した出来事、アップした写真やチェックインしたスポットなどはもちろん、大学の卒業や、結婚といったライフイベント、いままで聞いた音楽や観た映画、作った料理など、自分に関するありとあらゆる事柄がタイムラインに積み重なっていきます。

ヴィクトリア・シークレッツのカバー
いままで自分の過去の投稿を見るには、ひたすらウォールを遡っていかなくてはなりませんでした。しかし、タイムライン上では、過去の出来事にもあっというまにジャンプすることができます。例えば二ヶ月前に自分がランチでどんなものを食べていたのか、一年前にどんなところに旅行に行っていたのか、過去にあなたがシェアした投稿が、タイムラインでは一目瞭然です。


タイムラインのページの一番上には自分のお気に入りの写真を大きく表示させることができます。そして、ページの一番下には「誕生」のイベントがあり、自分が生まれたときの写真を置くことができます。この世に生まれてから現在までの自分に関わる事柄が集まったタイムライン、まさに「自分史」と呼べる新機能です。


これによって、facebookは、いわゆるライフログのような使い方もできるようになったということです。evernoteなどで、写真などを含むlifelogをとり続けてきた私から、lifelogをとることの意味など掲載させていただきます。


ライフログをとることは、意図して意識して実施すれば、かなりためになると思います。ただ、自然にまかせて、記録をとるというのではなく、自分が成長したかどうかは、他人と比較するのではなく、過去の自分と比べるのです。そうすることによって、自分自身の変化がみいだせたら、それこそが自分自身の成長です。lifelogによって、自分が成長するために、成長を客観的に確認するためにログを生かすのです。昔なら、これは、メモくらいしかできませんでしたが、今なら、写真や動画も付加できるということです。それに、適当なログをつけておけば、文書だろうが、写真だろうが、動画だろうが、何でも瞬時に時系列に並べてみることができます。これは、メモによる時間記録では不可能なことです。数年にわたる記録の中から、これを行うことはほとんど不可能だったと思います。

ピンクフロイドのカバー
ちなみに、あの経営学の大家のドラッカー氏は、いわゆるできる人は、計画からスタートしないと『経営者の条件』という著書で語っています。いきなり計画からではなく、時間の記録をすることから始めるべきことを語っています。なぜなら、自分の時間がどのように使われているかからスタートしなければ、計画など立案できないからです。しかも、それを習慣化せよと言っています。ドラッカーの時代には、lifelogを簡単にとれるスマホなどありませんでしたから、手帳などでリアルタイムで書くしかありませんでした。そうして、数年に1回は実施することを薦めていました。しかし、今なら、スマホでかなり楽にできます。それどころか、写真や動画まで掲載できます。ドラッカーの薦めに従えば、日々lifelogをとるにしても、数年に一度は、自らの時間の使いかたを知るために、数年に一度は、リアルタイムのログをとるということになるかもしれません。 現在ドラッカー氏が存命されていたら、おそらくご自分でもスマホでlifelogをとったし、多くの人にそれを薦めていたに違いないと私は考えています。

Esther Baxteのカバー

常にログを取り、ログを見返し、ログと格闘し、常に成長を確認するように、人生をより良くすることを考え続けるようにログをとるのです。私は、会社という組織に入ってから、会社の方針もあって、いつも会社の中では、ログをとっていたと思います。端的にいうと、日々の出来事を記録するだけではなく、問題・課題をメモするのです。そうして、それが達成されたら、そのメモに消しこみをします。そうした習慣がついていたので、スマホを手に入れてからは、問題・課題を手帳に書くのはやめて、スマホのエバーノートアプリを用いて、ライフログをとるようにしました。問題・課題に関しても、いくつかに分類して、タグをつけるようにしました。これが成就されれば、終了のタグづけもするようになりました。こうすると、まだ未実施のものと、そうではないものとの区分がはっきりします。そうして、日々がチャレンジの連続となります。おそらく、こうしたlifelogをつけていない人と比較すれば、精神的にもかなり充実した生活を送っているのではないかと思います

ジャネット・ジャクソンカバー

航海日誌の無い船旅はありません。しかし人生という旅ではどうでしょう?スマホでなくても、手帳でも何でも、ログを残している人は、船でいえば、航海日誌を残しているようなものです。長い間ログつけていると、人生の航海日誌がライフログなのだと良くわかります。デジタルかアナログかが重要なのではありません。ごまかしのない、本当の自分の姿を知り、人生をより良い方向へ進める為に、ライフログを残し”続ける”ことこそが重要なのだと思います。

Woman by Window Timeline Cover

ここまで書いて、はたと気づきました。私は、今では、facebookも利用しています。しかし、これは、公開されるものなので、いわゆるライフログをとるには、適していないかもしれません。やはり、両方をやるのが良いのかもしれません。そうして、facebookは、アメリカの人たちがそうであるように、なるべく実際の人間関係に近いものにすると良いと思います。そうすると、人間関係のライフログが自然とできあがるわけです。これに、evernoteのようなライフログを併用すると、これは、もう完璧です。

特にクラウドを活用すれば、スマホからも、タブレットからも、PCからも、カメラからもライフログがとれる

客観的な記録というのはとても残酷な一面がありますから、見返して楽しいことばかりではありません。振り返って再度凹んでしまうことも多々あるはずです。また、逆に過去の成功体験をみて、勇気百倍になるときもあります。それでも、積み重ねた記録は嘘偽りの無い足跡です。足跡は自分を裏切ることはないと私は思います。これらを積み重ねていけば、確かな成長の証となることは、いうまでもありません。皆さんも、facebookのtimelineとともに、evernoteなどのlifelogをつけて、活用してみてはいかがですか!!



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2012年4月23日月曜日

古谷主税局長 歴史的答弁「デフレ下の増税は税収減らす」−【私の論評】増税などの緊縮財政は、デフレを克服してからの話!! コルセットだって、締めてばかりいては、色気もなにもあったものではない!!

古谷主税局長 歴史的答弁「デフレ下の増税は税収減らす」

西田昌司「参議院予算委員会 質問 2012.4.4」


上の動画の説明、以下のように素っ気のないものですが、実は、消費税の増税に関して、歴史的答弁といっても良いくらいの答弁がなされています。
参議院予算委員会にて質問
・小川法務大臣の問題について
・中国農産物等輸出推進協議会問題について
・消費税の増税について
動画の45分くらいから47分くらいが歴史的答弁です。私は、西田議員での国会質問は、見られるときは、見ているのですが、この画像は、見逃していました。本日は、このブログにも時々登場する上念 司氏のツイートにこのことが掲載されていたので、このブログでも、これを話題とします。

【私の論評】 増税などの緊縮財政は、デフレを克服してからの話!! コルセットだって、締めてばかりいては、色気もなにもあったものではない!!

さて、以下に西田議員と、古谷主税局長とのやりとりの核心部分のみを掲載します。

西田参議院議員
「デフレ下で増税したら、税収は増えますか?」

古谷一之財務省主税局長
「減ります」
 西田参議院議員 
大事なことなのでもう一度繰り返します。
「デフレ下で増税したら税収は増えますか?」

古谷一之財務省主税局長
「減ります」

西田参議員議員
ちなみに、主税局長とは、徴税の責任者のことです。財務省主税局とは、財務省のサイトからそのままコピペすると、以下のような仕事をしています。
主税局は、国の税制の企画・立案を行っています。
税制は、我が国の経済社会活動を適切に運営するために必要な公的な財やサービスを提供するため、国民各層にそのための経費の負担を求める仕組みです。
現在、我が国は、少子・高齢化社会や経済活動のグローバル化に直面しています。主税局は、公平(税を負担する能力に応じて課税する)、中立(経済活動に歪みを与えないようにする)、簡素(国民に分かりやすい仕組みにする)の3つの租税原則を踏まえながら、毎年度の税制改正(年度改正)を通じて、その時々の経済社会の実像や将来像、さらには、財政の実像や将来像に留意しながら、望ましい税制「あるべき税制」の構築に取り組んでいます。
一般の人にもわかりやすいように言うと主税局長とは、マルサの総元締めです。

古谷さん、よくここまではっきりと言い切ったものだと思います。この答弁を引き出した西田さんの手腕んも大したものだと思います。

なぜ古谷さんがここまで踏み込んだ答弁をできたかといえば、まるで、すみからすみまで、増税オンリー派のように思われた財務省の中にも、古谷さんのように増税反対派が存在していて、しかも、地位からいって、その頭目とみ目されることです。、なんてばらしてはいけません。このような動きも見逃さないためにも、国会答弁はできたら見た方が良いです。今回は、増税の話題ですが、その他のことも良く理解できることがあります。そうはいっても、朝から晩まで、逐一リアルタイムでみていられるとは限りません。

そんなときに備えて、twitterなどで、その道の専門家など、フォローしておけば、テレビや、動画など、みるべきものをツイートしたりしています。私も、上の動画は見逃していて、いわゆる専門家のツイートをみていたら発見したものです。


それにしても、デフレの時期の増税など、上のグラフをみても理解できるように、絶対に税収はあがらないことは、すでに、マクロ経済学でも、証明ずみですし、全くマクロ経済学を知らなくなても、過去の統計を調べれば、デフレ時の、増税は、失敗することははっきりしています。

下のグラフは税収を示したものです。日本政府の税収は、最も多いときには、60兆円を超えていました。それが、昨年は、40兆円台です。では、60兆円を超えなくなってから、現在まで何があったかといえば、ほとんどの人が忘れているようですが、消費税の3%から、5%への値上げです。これを実施して以来一度も、消費税が3%であった時の税収を上回ったことはありません。

それから、消費税を導入したときには、一時税収があがっていますが、この時代を思い返して見れば、土地価格は毎年上昇し、家賃も上昇し、物価もあがり、賃金も上昇するのが当たり前でした。そうして、こんなことは、ここ20年ないことなので、大方の人は忘れているのではないかと思います。それに、若者は、誰一人知らないと思います。もう、日本は、統計数値でも明らかなように、20年近くもデフレになりっぱなしです。そんなときに、デフレ対策を打つとして、減税をはじめとする政府による、積極財政をする、日銀による、金融緩和をするというのならわかりますが、増税して、緊縮財政をするとか、日銀によって、金融引き締めばかりやってきたというのが実態です。

先日は、日銀が金融引き締めばかり結果として行うことについて、これがなぜいけないかについて、女性のガードルを例にとって述べました。詳細は、当該ブログをご覧いただくものとして、以下にその部分を掲載します。
経済とは、バランスが重要ですから、いくら、金融引き締めが、日銀のDNAであるからといって、常時引き締めをやっていれば、目だった引き締めなど永遠にできないのは、当たり前のことです。どこかで、緩めて、どこかで締めるということによりはじめて胸躍る、大胆な、引き締めができるというものです。
 
こんなこと、何も小難しい経済理論でなくても、理解できることです。たとえば、ガードルやブラだって、全部締めていれば、たるみが目立たないだけになるだけです。全部緩めていれば、そもそも、何の役にもたちません。やはり、締めるところは締めて、緩めるところは緩めるから美しい曲線が造形できるのです。全部締めっぱなしだと、色気も何もあったものではありません。
財政だって同じことです。財務省には、日銀と同じような、「緊縮財政が勝ち」というDNAがあるのでしょうか?あるのかもしれません。なにせ、日本では、江戸時代から、財政対策というと、「緊縮財政」を行って、もともこもなくしたという記録が残っていましすし、それに、アメリカに端を発した、あの世界恐慌では、日本も大きな影響を受けていて、いわよる昭和恐慌にみまわれていましたが、そのときの対策も、結局「緊縮財政」でした。これを高橋是清が、これを改め、積極財政に踏み切ったところ、日本はすばやく不況から脱することができました。

現在も、昭和恐慌のときと同じように、デフレが長期間続いています。緊縮財政がDNAだったにしても、華麗で大胆な、緊縮をするためには、どこかで、財政を緩めてなければ、いつまでたっても、大規模な緊縮財政はできません。であれば、大胆な緊縮財政をやるためには、どこかで、財政をゆるめて、大規模な公共工事など行う必要がります。今の日本は、民主党が「人からコンクリート」というスローガンで、結局緊縮財政です。この緊縮財政も、20年も続き、公共工事など、先進国中では、最低レベルの水準にまで、落ち込んでいます。そのため、耐用年数が過ぎて、わたれなくなった橋や、トンネルなどがでてきています。これから、年数を経ればもっとでてきます。そのうち、崩落するものもでてくるでしょう。まさに、今は、本来的には、公共工事のやりどきだと思います。

そうして、こんなこと、何も難しい経済理論など知らなくても、簡単に理解できることです。そうです、あの女性用のコルセットだって、ウエストをくびれて見えるように、胸から下を腰から上を締めています。これが、胸も、腰から下もすべて締めたらどういうことになるでしょうか?そうして、しまえば、うのくびれたウエストの線はだせまんせん。そうなれば、色気も何もあったものではありません。

やはり、緩めるとろは、緩めて、締めるところは、締めるから、豊かで美しいカーブを造詣できるのです。経済だって、金融だって、普段の私たちの生活だってそうです。いつも、締めてばかりいては、駄目になることは目に見えています。
 しかし、こんなことは、本当は、財務省の人たちは、全員了解ずみの簡単な理屈だと思います。だからこそ、いままで、増税一辺倒だと思われていたのに、古谷主税局長は、上のようにまともなことをことを答弁しています。ということは、緊縮財政は、財務省のDNAとばかりも言い切れないようです。

財務省としても、このまま増税して、緊縮財政を続ければ、非常に経済が停滞してまずいことになるというのは、十分理解しているのではないかと思います。ただし、野田さんや、谷垣さんの財政ブレーンである、財務省トップは異なるのだと思います。この人は、もう退官するのが近いですから、自分の名誉だけに注目して、最期にはなばなしい、増税という緊縮劇を演出したいのだと思います。去る人は、どうでもいいでが、これからも、しばらく財務省に残り続ける若い人たちは、一体どうなるのでしょうか?

民主党は、そのころには、とっくに政権の座から降りているから、どうでもいいのかもしれませんが、そのころには、民主党とは別の政権が政権を担っていることとなります。そうなれば、時の政府は、増税による悪影響をまずは、民主党政権時代の負の遺産ということで、野田さんや、当時の閣僚のせいであることを公表するでしょう。そうして、その頃には、民主党は野党になっているか、雲散霧消しているので、その頃の政権や、国民の憤怒の矛先は、財務省に向かうことになります。

そうなれば、財務省のいわゆる増税派には、降格その他の厳しい措置が待っていると思います。それこそ、降格はもとより、あの日銀独立による、大蔵省解体財務省設立のように、財務省自体が解体の憂き目にあうかもしれません。そうして、その頃には、与党にいるか、野党にいるかはわかりませんが、きっと、徹底的に、財務省の増税派を追求することでしょう。当然、民主党の責任も追求するでしょうが、何といっても、財務省への風当たりは強くなるでしょう。第二の「ノーパンしゃぶしゃぶ」事件も発生するかもしれません。

そんなことにならないためにも、古谷主税局長は、あのような答弁をして、自らの意思をはっきりさせたのだと思います。あるいみ、アリバイ作りのようなところもあると思います。財務省のかたがたには、省益のためにも、自らの保身のためにも、増税には、反対していただきたいものです。こうした背景から、今回の古谷氏の発言は、歴史的な答弁になると思います。



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