2007年8月30日木曜日

Wikiscannerに日本語版登場-匿名の記事に信憑性はあるのか?


上はwikiscannerを閲覧している動画です。
以前紹介した、Wikipediaを編集した組織や企業が分かるツール「WikiScanner」の日本語版がこのほど登場しました。これを利用して行政機関からの編集につ いて調べてみると、総務省文部科学省、宮内庁などから、行政に関わる内容からエンターテインメント関連まで、さまざまな内容について編集があったことが 判明しました。行政に批判的な内容を削除する編集も見つかりました。

WikiScannerは、IPアドレスを入力すれば、そのIPから編集された内容を一覧表示できるツールです。特定の組織が編集した記事や内容を確認できます。

省庁のIPアドレスで調べてみると多くの編集が見つかる。例えば総務省からは、「電子投票」の項目が10回以上編集され、電子投票のセキュリティーに関す る内容が書き換えられているほか、「水曜どうでしょうの企画」を詳細に説明する書き込みや、シミュレーションゲーム「蒼き狼と白き牝鹿」に関する書き込み もありました。

文部科学省のIPからは、本間正明・元政府税制調査会会長に関するスキャンダルが削除されていたり、「コミュニティ・スクール」の項目で、文科省自身が作成したWebサイトについて「かなり充実している」と自画自賛している内容もあります。

厚生労働省からは「薬物」などの項目で編集があったほか、アダルトゲーム「ななついろ★ドロップス」の項目で解説も書き加えられていました。宮内庁は、天皇陵 や歴史関連の書き込みを編集しており、宮内庁に関連する疑惑の指摘を削除した跡も見つかりました。農林水産省からは、ガンダム関連で大量の書き込みがありました。

WikiScanner日本語版トップページには、ソニーライブドア、東京大学などからの書き込みをワンクリックで確認できるリンクを掲載しているほ か、プルダウンメニューには、ローマ字表記で企業・団体名一覧を表示。さまざまな企業や団体の内部から、いつ、どのような書き込みがあったかを確認でき ます。

2chと同じく匿名の投稿でもIPアドレスを晒すことになります。IPアドレスからたどっていけば、かなりの率で個人を特定できます。このように、さまざまな書き換えや、本来してはいけない投稿など、わかっていたのかそれを知らずにしているのかは、定かではありません。日本のネット社会事態が2ch云々に関わらず匿名中心で進んでいるから、平気で投稿してしまうのだろうか。何度も投稿するのなら、アカウントを作成して官僚である事を示せば編集された記事に対しても信憑性は増すと考えます。私自身は、匿名の投稿の場合は信憑性はないと思っています。

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