2012年7月18日水曜日

【国際政治経済学入門】税収減、失業増…消費増税失敗 英の教訓―【私の論評】増税はまだ本決まりではない!!まだ防ぐ機会はある!!

【国際政治経済学入門】税収減、失業増…消費増税失敗 英の教訓:



ロンドン五輪まであと1週間余り。英国全土は、聖火リレーなど華やかな関連行事で沸いている。が、経済社会に目を転じてみると、かなり暗い。

2010年5月に発足したキャメロン保守党・自由民主党連立政権は、さっそく付加価値税率17.5%を11年1月から20%に引き上げる緊縮財政政策を決定した。他にも銀行税を導入するほか、株式などの売却利益税の引き上げ、子供手当など社会福祉関連の予算削減にも踏み切った。他方で法人税率を引き下げ、所得税控除額も12万円程度引き上げ、成長にも多少配慮した。(グラフ下参照)

こうして国内総生産(GDP)の10%まで膨らんだ財政赤字を15年度までに1.1%まで圧縮する計画なのだが、結果は無残である。

グラフを見ればよい。付加価値税収は11年から激減し、この5月までの1年間でも前年同期比でマイナス8.4%減である。個人消費動向を示す消費者信頼指数は08年9月のリーマン・ショック時よりもっと冷え込んでいる。景気の悪化を受けて、所得税収、法人税収とも前年同期比マイナスに落ち込んだ。政府債務残高のGDP比は11年末で85.7%(10年末79.6%)と増え続けている。


窮余の一策が、中央銀行であるイングランド銀行(BOE)による継続的かつ大量の紙幣の増刷(量的緩和)政策である。BOEといえば、世界で初めて金(きん)の裏付けのない紙幣を発行し、フランスなどとの戦争費用を政府に提供した中央銀行であり、その大胆さは世界でもずぬけている。

BOEは11年秋から英国債を大量に買い上げ、ポンド札を金融市場に流し込んでいる。BOEはリーマン・ショック後、米連邦準備制度理事会(FRB)に呼応して量的緩和第1弾に踏み切ったが、インフレ率が上昇したのでいったんは中断していた。

インフレ率は5%前後まで上昇したが、そんなことにかまっていられず、ことし5月にはリーマン前の3.7倍にまでマネタリーベース(MB)を増やした。幸い、インフレ率は需要減退とともにこの5月には2.8%まで下がった。国債の大量購入政策により、国債利回りも急速に下がっている。ポンドの対米ドル、ユーロ相場も高くならずに推移し、ユーロ危機に伴う輸出産業の競争力低下を防いでいる。


英国のお札大量発行は増税に伴う経済災害を最小限に食い止める大実験なのだが、財政政策面ではブレーキをかけたまま、金融政策でアクセルを踏むわけで、効果ははかばかしくない。

量的緩和政策を渋る日銀が、今後仮に英国のように政策転換したとしても、脱デフレや景気てこ入れ効果は限られるかもしれない。

自動車など主要企業は国内生産に見切りをつける。若者の雇用機会は失われ、慢性デフレで細った勤労者の家計はジリ貧になる。税収は減り、財政悪化に加速がかかる。

衆院解散総選挙が気になる増税3党はあわてて、東日本大震災からの復興予算の上積みや「列島強靱(きょうじん)化」を名目にした公共事業の積み上げを言い出す始末で、いかにもドロナワ式だ。景気が気になるから、増税前に財政のばらまきに走ると言うなら、建設国債でも発行して大型財政出動に踏み切るのが王道というものだ。まずは、英国の増税失敗を教訓にして消費増税を撤回すべきなのだ。

(特別記者・編集委員 田村秀男/SANKEI EXPRESS)

この記事の詳細はこちらから!!

【私の論評】増税はまだ本決まりではない!!まだ防ぐ機会はある!!



イギリスのインフレ率

上の記事にもある、イギリスの経済について、あのノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン氏が、以下のようなことを語っています。


インフレ懸念論は大間違いだときっぱり言い切るぼくらに対して,イギリスが反例に出されることがあった――「イギリスは高失業率な上にあちこちで経済停滞がみられるけれど、インフレ率は上がりっぱなしじゃないか!」なんてね。これはたんに一度っきりの特別な出来事(ポンドの下落、付加価値税の引き上げ、一次産品の値上がり)が続いただけで、インフレはやがて低くなっていくよ、と反論しても、バカにされたっけ。
これは、不況時であっては、増刷するべしというクルーグマンらの主張に対して、そんなことをすれば、ハイパーインフレになるだけで、不況から脱することはできないとする人々から、良くイギリスが引き合いに出されていたことに対するクルーグマンの反証です。




これは、上の記事にもあるように、イギリス中央銀行であるイングランド銀行(BOE)による継続的かつ大量の紙幣の増刷(量的緩和)政策を打ち出し実際にインフレが続いていたことから、クルーグマンなどが言っていること間違いであるとして、格好の事例として、増刷反対派などが良く引き合いにだしていたものです。

上で、クルーグマンを馬鹿にした人たちの中には、無論、政治家も含まれます。しかし、上のグラフを見ている限り、クルーグマン氏を馬鹿にした人たちが馬鹿だったということです。

本当に馬鹿で間抜けですね。私も、イギリスのインフレ率はいずれ下がっていくものと思っていました。本当にそのとおりになりました。それにしても、ハイパーインフレ論者って、どうして、現実を見ようとしないのでしょうか。

増税して、増刷ですから、不自然といえば、不自然です。本来は、増税せずに、景気対策として、財政出動ならびに増刷をして、景気が回復して、インフレが加熱してきたところで、増税するべきでした。こんな異常なことをするから、増刷の効果が薄れて、景気がなかなか浮揚しません。当たり前の真ん中です。

そうして、このようなことがわからない政治家が、他の国にもいます。無論、それは、消費税増税で三党協議をした民主・自民・公明の政治家です。こちらの馬鹿さ加減は、上の馬鹿よりもはるかに上回っています。

上のインフレ率のグラフを見て下さい。イギリスは、ここしばらく、1%以下にインフレ率が下がったことがありません。しかし、日本はといえば、デフレです。デフレとは、このグラフで、インフレ率が0未満ということです。

そうして、日銀は、インフレ目処1%などと称して、何やら、インフレ率を1%以上にするというのてではなく、上限を1%にすることにばかりこだわっています。!%を少しでも超えそうな勢いになると、追加緩和措置をすぐに取りやめるという状況です。あいかわらず、金融引締めばかりやっています。

このような状況で、増税したとすれば、増税する前からイギリスよりも悪い状況なのに、さらに、これを悪化させるだけです。イギリスの反省から学ぶまでもなく、今の日本で必要なのは、政府による大規模な財政出動と、日銀による量的緩和による金融緩和です。この二つを同時にやることです。

それになのに、全く逆のことをやり続けデフレを維持し、それどころか、今度は、増税でさらにとどめを刺そうとしています。

こんなことをすれば、本当に上の記事のように、若者の雇用機会は失われ、慢性デフレで細った勤労者の家計はジリ貧になる。税収は減り、財政悪化に加速がかかることになります。


増税法案は、マスコミなどではもう本決まりのような扱いですが、そんなことはありません。まだ参議院を通過していません。それに、平成14年の4月から増税するか否かは、来年の9月に決定します。


まだ、増税を防ぐ機会が二度あるということです。特に、来年9月までには、必ず衆議院議員選挙があるものと思います。私たちは、この機会を最大限に生かして、増税を絶対阻止するため、増税を主張する馬鹿な候補者ではなく、増税しないことを主張する候補者に一票を投じるべきと思います。皆さんは、どう思われますか?



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2012年7月17日火曜日

酒を飲んで仕事をするという選択肢―【私の論評】確かにお酒を飲むと頭が冴えるということはあるのだが・・・・・・・・・。でもほどほどに!!

酒を飲んで仕事をするという選択肢:

酒を飲んで仕事をするという選択肢


酒を飲みながら仕事をする。……ちょっと考えられないことではあるが、そうすることによって「仕事がはかどる人」がいるのも事実だ。しかし、酒が入ると正確な判断や作業ができないのではないだろうか? ミスが発生してしまうし、仕事を頼んでいる人にとっても不安なのではないだろうか?

実際に酒を飲みながら仕事をすることがあるという大手出版社のパソコン雑誌編集者Mはこう語る。「もちろん泥酔はダメですよ。楽しむために酒を飲むのもダメです。あくまで仕事をはかどらせるために飲むわけなので、気構えが違うんですよ。だからミスもしませんし、むしろ覚醒したような気分になってスムーズに仕事が進みます。缶ビールを飲みながらデスクワークしています」(M氏 談)。


また、当編集部の調査によってランチタイムに酒を飲んでいるサラリーマンやOLがいることが判明した。たとえばOLのAさんは「パスタに白ワインをつけて1200円のランチセットがあるのですが、週に2回はランチに白ワインを飲んでますね。気分が高まって午後も頑張りたくなるんです」とランチタイムに酒を飲むメリットを語る。


サラリーマン男性のGさんは「酒を飲んでることがバレたら、ウチ(Gさんの会社)は激怒して処分するでしょうね。でも昼に一杯のビールを飲むだけですから酒臭くなりませんし、むしろ仕事がはかどって会社にとってもプラスになると思いますよ(笑)」と語っていた。

うーむ、しかし営業や接客業の人は絶対に飲酒なんてできない。そういうことができるのは、外部の人と触れ合わない仕事をしている人に限られるだろう。え? 営業中にビールを飲んでるって? それはそれで業績が上がるのならプラスになっていいかも……? あなたは、仕事中に酒を飲んだことはあるだろうか?

【私の論評】確かにお酒を飲むと頭が冴えるということはあるのだが・・・・・・・・・。でもほどほどに!!

私自身も、上の記事と同じようなことを経験したことがあります。とはいっても、私自身が酒を飲みながら仕事とをしたということではありません。もう随分前ですから、正確なところは覚えていませんが、もうすでに廃刊になったあるパソコン雑誌の編集部に行ったときに、そのような光景をみました。


何と、編集室の入り口近くに、缶チューハイの自動販売機があり、中で編集者の人が、それを飲みながら仕事をしているではありませんか。そうして、編集者の人と話をはじめたら、何とお茶ではなく、缶チューハイがでてくるではありませんか!!無論この編集部の人たちは、以前にもお酒を飲んだことがあるので、私が下戸ではないことを知っておられたのですが、それにしても、少し驚いてしまいました。このときは、確かその当時のパソコン通信(随分古い話ですが・・・。インターネットが商用でも使えるようになった直前の話です)に関する小さなコラムを掲載していただいたのですが、投稿はメールででも良かったのですが、丁度近くに行く用事があったので、原稿を直接手渡ししました。


そのときは、そのコラムの話になりましたが、ついでに缶チューハイの話題にもなりました。何と、この編集室では、飲料としてはお茶、コーヒー、紅茶、その他の清涼飲料水は無論のこと、缶チューハイも自由に飲んで良いということでした。何を飲むかは、本人の裁量に任されているということでした。


だからといって、缶チューハイをぐてんぐてんになるまで飲むような人はおらず、仕事に特に影響はないとのことでした。あくまで、いくつもあるうちの飲料の一つという感じでした。

雑誌の編集ということであれば、知識労働ですから、成果をあけることができれば、それで良いということです。この世界は、成果というものがはっきりしています。まずは、雑誌が売れなければ話にならないわけで、しかも、雑誌の中でも、特に良く読まれるとか、評価が高い記事を書く人や、あるいは、雑誌の企画などで、良い企画が立てられればそれで良いわけです。


こういう人なら、別に執務中に酒を飲もうが、何を飲もうが、あるいは、外出しようが、一見遊んでいるように見えてもきちんと成果のあがる仕事をしていれば、文句のつけようがないわけです。逆に、何の変哲もなく、朝から晩まで定時に出社し、飲料が普通のコーヒーやお茶だったとしても、成果をあげる仕事をしない人はいらないということです。また、規定の仕事を効率的なこなす人は、アルバイトで十分ということです。

昨日も、『なぜ効率ばかり追求すると利益が減るのか(プレジデント)−【私の論評】変人を揃えることではなく、成果をいかにあげさせるかか本質なのだ!!』という記事をこのブログに掲載しましたが、この記事のなかにあげたドラッカーの言葉のように『効率とは仕事の仕方であり、成果とは仕事の適切さである』ということです。

だから、仕事中あるいは、仕事のある日の昼などに、軽いお酒を少しのむくらいのことは、ほとんどが害がないと思います。


また、お酒の効用としては、たとえば、仕事が終わってから飲み会をしていて、リラックスしているときに、仕事や、その他結構こみいった話などしていると、かなり知恵がわいてくることがあります。これなど、私自身もそうですし、他の人たちもそういうことが結構あるようです。私などは、お酒を飲みながら、他の人が良い話をしたときなど、その当人にことわって、良い話だからメモさせてくださいといって、iPhoneを取り出し、フリック入力で素早くメモしたりします。すると、その入力が他の人からみると、おそろしく速いようなので、それでさらに盛り上がったりします。

先日飲み会で全員のスマホを出してならべてみたら、
3GS、4、4Sの違いはあったが全員がiPhoneだった
また、酔がまわってきて、フリック入力ができなくなったときには、それも無論断ったうえで、iPhoneで録音させていただくこともあります。こういう時の話は、自分の話でも、後でメモを見たり、録音を聴いたりして「ええっ!」という話もありますし、他の人の話しでもそういうこともあります。しかし、メモや、録音をしておかなければ、次の日はほとんど記憶に残っていません。ついでに、これもお断りして、話している人の写真もとっておくとなお良く思い出せます。皆さんも、このようなことを試してみてはいかがですか?スマホがあれば、すぐにできます。これも、ライフログの一つでしょうね。

これに関しても以前このブログに以下のような記事を掲載したことがあります。

お酒好きにはたまらない研究結果! 人はお酒を飲んでいる時の方が頭が切れるらしいぞー!―【私の論評】今欠けているのは、サロン的な大人の飲み方かもしれない!!


詳細は上の記事を読んでいただくものとして、こういう研究結果もあることから、多少の飲酒はかえって、仕事がはかどることになると思います。


ただし、ご存知のように、お酒は頻繁に飲めば習慣性がつき、その習慣性をそのまま放置しておけば、とんでもないことになります。たとえば、成果をあがる仕事をしようとするときには、必ずある程度お酒を飲まなければできないということにでもなったら、それは、単なるアル中です。それを続けていれば、いつかは体を壊します。

それに、飛行機のパイロットや、海上保安官その他、勤務中はおろか、待機時間中にお酒を飲んではいけない仕事の方もいらっしゃいます。それに、飲酒後車の運転は絶対に駄目です。こうした規制は守ることは無論のこと、酔って悪さをしたり、成果をあげられないなどのことがない限り社会は、もう少し飲酒に関して寛容であっても良いのではないかと思います。海外だと、管理職以上やラインでお客様に直接あったりサービスをする立場の人でない人たちなら、昼食にビールやワインを少しいただくのはごく普通のことです。


皆さんは、どう思われますか?



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なぜ効率ばかり追求すると利益が減るのか(プレジデント)−【私の論評】変人を揃えることではなく、成果をいかにあげさせるかか本質なのだ!!

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女性による女性のための“チーズとよく合う日本酒”―【私の論評】本命は、女子会ではなくて、若い男性か?






2012年7月16日月曜日

なぜ効率ばかり追求すると利益が減るのか (プレジデント) ―【私の論評】変人を揃えることではなく、成果をいかにあげさせるかが本質なのだ!!

なぜ効率ばかり追求すると利益が減るのか (プレジデント):


なぜ日本の会社はiPadを作れなかったか  いま、企業が成功を収めようと思ったら、アップルのiPadのように極めて革新性の強い商品を作り出すか、リッツ・カールトンのように突出したサービスを提供するか、ふたつにひとつしかない。 ところが、日本の会社の多くは、どちらもできずに伸び悩んでいる状況だ。なぜ、そうなってしまったのかといえば、ひとことで言って、効率を追求しすぎたということだろう。 たとえば、私の専門分野である編集の仕事を例にとると、編集者の多くはあまりにも多忙な日々を送・・・・・・・・・。

ザッポスの社内
この記事の続きは、以下のURLから。

http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20120715-00010000-president-nb


【私の論評】変人を揃えることではなく、成果をいかにあげさせるかが本質なのだ!!

上の記事、読まれて皆さんはどう思われましたか。新鮮に感じられましたか?私自身は、あげている事例は最新のものであるため、非常にわかりやすく、その部分では新鮮に感じるのですが、この方が主張していること自体は、新鮮ではありません。それどころか、多くの人が勘違いしてしまうのでないかと思います。しかし、これに類したようなことは、すでに、多くの人たちに昔から知られていおり、特に、ドラッカー氏が「マネジメン」という書籍を出してから、かなり広く広まったことです。そうして、ドラッカー氏は、上の著者のように読む人を惑わせることなく、的確に論考を展開していました。
晩年のドラッカー氏
マネジメントには、以下のようなことが掲載されています。
「効率とは仕事の仕方であり、成果とは仕事の適切さである」。
業務を効率化するツールは山ほどあり日々進化しています。特にIT関連などはそうです。ところが成果を出すということは、人間的な要因でによるものなので、それを飛躍的に増す画期的なツールがあるわけではありません。このことは、ITが発達した今でも、200年前もあまり変わっていません。

もちろんITは日進月歩で進化していますが、成果をあげる直接的なツールではありません。こんなことは、5歳児パソコンを与えただけで、何か仕事をして、成果をあげられるのかを考えてみれば良く理解できることです。


それに、最近ITなどは、随分進歩はしましたが、私は、マイクロソフトのオフィスによる弊害はかなり大きいものと思っています。オフィスは、事務員のためのツールです。これは、おそらく、当初パソコンの性能が悪いため、その性能にあわせてできるのは、事務処理くらいなものであったため、パソコンに標準に搭載されるようになったのだと思います。成果をあげるべきものが、オフィスで四六時中計算や文書作成して資料を作っていても成果はあげられないはずです。無論最近ては、SNSはあるし、ビデオチャットなどもありますから、日がな一日パソコンに向かっているからといって、オフィスで事務作業ばかりしているとは限りませんが、基本的には同じことと思います。

これは、成果をあげる責任のない人々、いわゆる、昔でいえば、事務員といわれる人々が使用すべきものです。成果を上げるべき人間が、日がな一日、オフィスなどいじっていても、それだけでは、何ら成果に結びつきません。


さらに、ドラッカーは、『明日を支配するもの』の中で以下のようなことを語っています。

「今日のところ、ITは、トップ経営陣に対し、情報ではなくデータを供給するにすぎない。新しい問題意識や新しい経営戦略を与えるにはいたっていない。」

この書籍も、さきほどのマネジメントも、前世紀に書かれたものであり、書かれてから随分時がたっていますが、基本的には、今も十分にあてはまる事実です。

であれば、成果とは、ツールで劇的に改善するものではないだけに、多くの人は、比較的簡単に効果が出る効率化を考える方に流されやすいということになります。

その結果、マネジメントにかぎらず、様々な書籍でドラッカー氏が述べているように以下のようなことになってしまいがちなのです。

「無駄な仕事を見事に設計するという結果になりかねない」。

これは、たとえば、「売れない精緻な企画をたてる、マーケティング事業部」、「売れない店舗を精緻に設計する店舗設計部門」を思い浮かべていただければ、よくお分かりになると思います。


そうして、効率とは仕事の仕方であるということは、仕事の仕方を担当するのは会社でいえば、スタッフ部門ということになります。

トップマネジメントが必要以上に効率化にのみ没頭するとマネジメントの地位にある者が効率性重視のあまり、自分の本来の仕事は、放り投げて、スタッフ部門の仕事をすることになってしまいます。つまりマネジメントの不在ということになってしまいます。

効率性の追求が生んだとされる長距離バスの大事故
そうなってしまうと最悪の結果になってしまいます。ドラッカーは、創造する経営者で以下のように述べています。
「新たに設立される企業一〇〇社のうちほぼ七五社が、マネジメントの失敗を主たる原因として五年以内に倒産している。」
考えてみれば、効率化の失敗で倒産したという話は聞いたことがありません。企業は、効率化の失敗ではなくマネジメントの失敗によって倒産するということです。

さて、こんなことから、効率性ばかり追求すると、利益が減るかは、当然の成り行きであることがお分かりになると思います。

しかしながら、こんな当たり前のことが、効率性ばかり考えると、忘れされてしまいがちなのです。それは、上の記事を読んでいただければ、良くわかると思います。

そうして、このような効率性の罠から逃れるため、ドラッカーは以下のように語っています。
「知識労働者の生産性と、知識労働者の自己実現をいかに測定するかはわからない。しかしわれわれは、この二つを向上させるための方法については、かなりのことを知っている」(『実践する経営者』)
ドラッカーは、4つの秘訣を教えています。
第1に、知識労働者自身に責任を持たせなければならない。「報酬にふさわしいどのような貢献を行なっているか」を問わなければならない。 
第2に、知識労働者が自らの貢献を評価できるようにしなければならない。「会社を変えるどのような貢献を行なったか。会社を変えるどのような貢献を行なうべきか」。 
第3に、知識労働者に本来の仕事をさせなければならない。さもなければ、どのような動機づけをされようと燃えようがない。今日のセールスマンは、書類づくりに時間をとられ、セールスができないでいる。 
第4に、機会に対しては、それを成果に変えることのできる有能な人材を配置しなければならない。「成果を上げるのは誰か。彼らに今何を割り当てているか。成果が上がるところに配置しているか」が問題である。 
 「知識労働者の生産性を上げられなければ、インフレ圧力という経済的なストレスと、疎外という社会的な病いが生まれる。われわれは知識労働者の生産性も自己実現度も測定できない。だがどのようにすれば生産性を高め、自己実現させられるかは知っている」(『実践する経営者』)
さて、こうしたことを知ると、上の記事著者の方が、以下のように語っているのは、間違いであることがわかります。
革新的な商品やサービスを生み出せるのは、従来型のエリートではない。むしろ、いわゆる職場の「異端児」だ。 
1日中イヤホンを耳に突っ込んで音楽を聴いている奴。いつも外回りと称して社外をうろついてばかりいる奴。仕事はろくにしないのにフェイスブックの友達の数が異様に多い奴。社内ではぱっとしないのに社外では有名な奴……。こんないささか怪しげな連中こそ、実は、斬新な商品やサービスを生み出す可能性を秘めている。もちろん、結果的には単なるダメ社員で終わるかもしれないが、少なくともルーティンの仕事を効率的にこなすだけの優等生よりも、将来会社に大きなメリットを与える可能性は秘めている。
一見、社業と無関係な突飛なことを考えつく変人社員を抱え続けることができるかどうか。企業の未来は、その「ムダ」にかかっている。

このようなことは、本質的なことではなく、上の4つの秘訣が本質なのです。無論、上の4つの秘訣を強力に推進して気づいてみたら、従来型サラリーマンのような人はいなくなって、いつの間にか、変人社員が増えたり、ごく普通の人たちが、他から見ると変人に見えるようになっていたなどということは多いにあり得ると思います。しかし、変人社員を揃えたからといって、それがすぐに、成果に結びつくとは考えられません。上の4つの秘訣を取り入れていなければ、混乱するばかりで、結局全員がダメ社員ということになってしまうかもしれません。くれぐれも、順番を間違えないように。


このような順番違いは、昔から見られることです。たとえば、昔の優秀な政治家など、英雄色を好むなどと言われていて、芸者遊びなどしていましたが、優秀でない人が、芸者遊びを徹底的にやったからといって、優秀な政治家や英雄になれるわけではありません。昔の優秀な政治家など、それなりに、頭も気も相当使ったので、ストレスもかなり溜まって、そのストレスの発散する先が、たまたま、芸者遊びだったと考えるべきでしょう。くれぐれもお間違えのないように!!

たただし、私は異端児を会社に入れるなと主張しているわけではありません。そうではなくて、まずは、上の4つの秘訣を導入すべきであると主張しているのです。その上で、異端児を入れるなら、それはそれで結構なことです。私も、過去に異端児を中途採用して成功した経験があります。ただし、その異端児たちは今は会社にいません。しかし、その時々で、確実に成果をあげてもらうことができました。ただし、異端児であることを最初から承知で会社に入れるのですから、彼らを使うには、猛獣使いにでもなるつもりで、腹をくくらなければならないです。


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2012年7月15日日曜日

蛙食べさせられた大津自殺少年 親戚宅でひどい下痢していた―【私の論評】マスコミで報道されない大津市で実践された道徳を破壊する人権擁護教育の恐怖!!

蛙食べさせられた大津自殺少年 親戚宅でひどい下痢していた:

中国女学生のイジメ動画
滋賀県大津市で昨年10月、いじめが原因で自殺した当時中学2年生だったAくん(享年13)。Aくんは、いじめに遭っていることを一切口に出さず、家族の前ではむしろ元気に振る舞っていた。卓球部の試合があると、「今日頑張ったんやで」と得意げに家族に話していたという。

昨年の夏休みが終わったころから、突然、Aくんは仲良しグループの生徒たちからいじめられるようになり、やがて金銭も要求されるようになってい... 続きを読む

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NEWSポストセブン
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【私の論評】マスコミで報道されない大津市で実践された道徳を破壊する人権擁護教育の恐怖!!

イジメがイジメのうちで終わっていればまだ救いようがあるが、大津の問題
は、それをとっくに超えて、政府を巻き込んだ組織犯罪の様相を呈している
上の、週刊誌の記事、実際のイジメがどの程度酷かったものか、イジメの範疇を超えて犯罪であることを物語るものであると思います。しかしそれにしても、マスコミは、連日連夜この事件を報道していますが、しかし、肝心要のことは報道していません。

この事件、かなり異様です。この事件では、日本の歴史始まっていらい、初めて警察が現場捜索を行っています。通常なら、このような大掛かりなことにはならないはずです。かなり酷いイジメがあったにせよ、通常は、警察に呼びだしをして事情聴取をするなどのことで事は済んでいました。

異常事態!! 警察による家宅捜索
先日テレビを見ていたら、テレビに出ていたコメンテーターが、「滋賀県は、人権擁護教育を強力に進めていた県であり、人権擁護教育をやっている自治体の学校は荒れている。この教育では、自身を「弱者」や「被害者」の立場に置いて「権利」を主張することを教えるからだ」と語っていました。しかし、その話しは、それだけであり、その背景など述べず、あまり大きな話題とならず、その後は、教師の対応すべき方法とか、その他の話題になってしまいました。

他の番組なども同じことで。人権擁護教育などには、ほとんど触れられていません。これは、私たちの身近にとんでもない恐怖が日々押し寄せていることを無視しています。

法学者八木秀次(やぎ・ひでつぐ)(写真下)氏は、産経ニュースに以下のような、記事を寄せています。この記事、かかなり重要だと判断しましたので、全文掲載させていただきます。
【危機の正体】民主党政権の大罪…道徳教育といじめ自殺

大津市の中学生いじめ自殺事件は、滋賀県警がやっと被害少年が在籍した中学校と大津市教委を家宅捜索した。自殺の練習をさせるなど、いじめは残酷を極めていたのに、学校も市教委も事態を放置してきた。市教委はいまだにいじめと自殺の因果関係を正面から認めようとしない。警察も遺族が3度も被害届を出しながら受理しなかった。マスコミや世論が騒ぎ始めて、やっと警察も重い腰を上げたのだ。2つの問題を指摘したい。
1つは教育界の構造的問題だ。学校を所管するのは教育委員会。ここでは大津市教委となる。教委は「レーマン・コントロール」といって教育関係以外の者が委員となって高い見地、広い視野から教育行政をコントルールする仕組みだ。委員のうち教育長だけは常勤だが、他の委員は非常勤。会議のときだけ来る存在だ。
結果、教育長をトップとする教委事務局が教委を仕切ることになる。事務局は現場の学校の先生の出向者が大半で、両者は表裏一体の関係にある。大津市の場合は教育長も校長経験者だ。教委が現場をかばうのも当然だ。
市長はどうしているのか。教育長を含む教育委員は市長の任命だが、委員には任期があり、途中でクビにはされない。大津市の場合、教育委員は全員、前の市長に任命されている。教育行政の「政治的中立性」の名の下に市長が教委に口出しできない仕組みになっている。こうして教委が現場と一体となって聖域化する。偏向教育が横行し、いじめが隠蔽される理由だ。大阪府市の教育関連条例はここにメスを入れ、教育を住民の手に取り戻そうとしている。
2つ目の問題は教育の内容についてだ。滋賀県は「人権教育」が盛んな地域として知られる。だが、人権教育が盛んな地域ほど子供たちは荒れている。
人権教育は自身を「弱者」や「被害者」の立場に置いて「権利」を主張することを教えるからだ。内容はどうでもよく、「被害者」を自称すれば、どんな主張も成り立つと暗に教えるのだ。事件の加害少年と保護者も、自分たちは被害少年を自殺に追い込んだ“犯人”呼ばわりされている「被害者」と主張している。人権教育の見事な成果だ。
必要なのは人権教育ではない。善悪の判断を教える「道徳教育」だ。だが、この中学でまともな道徳教育が行われた形跡はない。それどころか、道徳教育に反対する日教組を支持基盤とする民主党政権は道徳教育を学校から消そうとしている。大津市の事件は氷山の一角でしかない。=終わり
八木氏は、上の記事で、おもに二つの事柄主張していて、一つ目のことは、最早世間一般にかなり知られていることですが、二番目の人権擁護教育については、まだ一般に知られてはいないことです。

民主党政権は、かねてより、日本国解体法案をの成立を推進してきました。その一つとしてあげられるのが、人権擁護法案です。

人権擁護法案が通ると、こうなるという事例のアニメ、クリックすると拡大します

人権用語法案に関しては、詳細はwikipediaなど参照していただくものとして以下に一部分だけ掲載させていただきます。
人権擁護法案(じんけんようごほうあん)は、人権擁護を目的とする日本の法律案。2002年(平成14年)の第154回国会(常会)に内閣(第1次小泉内閣)が提出し、その後継続審議を経て、2003年(平成15年)10月の衆議院解散により廃案となったが、廃案後も法務省や自民党、民主党内などで引き続き検討が行われ、是非を巡って賛否両論がある。 
法案に対する問題点の指摘
人権擁護法案については下記の問題点が指摘されている。
裁判所の令状もなしに家宅捜索や押収を行う事ができる(警察を上回る権力を持つ)
人権侵害の定義が曖昧で恣意的な運用が可能である(特定の人物に因縁をつけて家宅捜査することが可能)
人権擁護委員の選定基準に国籍条項が無く、外国人を人権擁護委員に選任することが可能である
人権擁護委員が特定の団体によって構成される虞がある
人権委員会が三条委員会に位置付けられ、強大な権限を有している
逆差別に繋がる危険性がある

ちなみに、日本国解体法案は、人権擁護法案にとどまらず、主なものでも外国人地方参政権法案、夫婦別姓法案などがあります。このどれもが、今回の大津市の問題のようにかなり危険をはらんだものです。これらに共通するのは、後で詳細を述べますが、誤った人権擁護という考え方にもとづき、地域、社会を分断し、最終的には、日本国を分断し、弱体化させる可能性がかなり高いということです。日本は、戦後アメリカの日本弱体化政策とそれに加担する特亜三国時により、様々に社会が分断され、今日の政治を見るように、かなり弱体化しています。これらに最後のとどめをさして、日本国弱体化の総仕上げをしようというのが、日本国解体法案です。こんなものは、絶対拒否です。本日は、ここでは、本題ではないので、詳細は下の【関連記事】のところに、掲載しておきます。詳細を知りたいかたは、他のサイトや、これを参照してください。

それにしても、国政レベルでは法案は通過していませんが、地方では、このように社会の分断が強力に推し進められていたということです。

さて、とうの大津市ですが、とんでもないことになっています。それは、大津市のホームページをご覧いただければ、良くわかります。

http://www.city.otsu.shiga.jp/www/contents/1206348065564/index.html

このホームページの人権用語教育に関する、ベージへ到達するための、階層は以下のようになっています。



トップページ > くらしの情報 > 学ぶ > 人権・生涯学習

実際には、ホームページをご覧いただければ、お分かりになりますが、「学ぶ」というカテゴリーの中で、人権・障害学習というものがあり、その中で、大津市における、人権擁護教育の考え方や、活動履歴などが掲載されています。

下が、そのHPの画像です。驚いたことに、この「人権・生涯」学習のページは、ご覧いただければわかるように、大津市教育委員会が作成もしくは、監修しているではありませんか!!(画像右側、矢印のついている囲みの中をご覧ください)


それから、さらに、左下囲みの中をご覧ください。ここに、「大津市「人権・生涯」学習推進協議会連合会(人権協連) 」と書かれていて、これ自体にもリンクが貼られています。そうして、その下に4つの項目が書かれていて、それらにもリンクが貼られています。そうして、これらにもリンクが貼られていますが、これらのリンクすべて外されています。



想像をたくましくすれば、ここにおそらく、人権協連や、それに関わる人々の名簿が掲載されていたり、さらには、活動しているところの、写真や実名などが掲載されていたのではないかと思います。さらに、想像をたくましくすれば、ここに今回の自殺にまで発展した、いじめの加害者たちの親や関係者などの名前などがつらなっているのかもしれません。そこまでいかなくとも、何らかの隠蔽をしているとしか思えません。そうでなければ、わざわざここのリンクを遮断する必要はありません。大津市は、これを公表すべきです。警察などは、学校の捜索だけではなく、このあたりもきちんと把握しているのでしょうか?

それにしても、この大津市の人権擁護教育、詳細は当該ページをごらんいただくものとして、それにしても、恐ろしいことがいくつか掲載されています。下に二つだけ掲載しておきます。
大津市「人権・生涯」学習推進協議会連合会とは・・・
各地域における人権・生涯学習の推進組織として、自治会・婦人会・PTA等の各種団体及び公民館・学校園等の機関で組織された地域「人権・生涯」学習推進協議会(略称「人推協」)が、地域ぐるみで「つどい」や「講演会」など、自主的な活動を展開しています。 
市内36の人推協で組織された大津市「人権・生涯」学習推進協議会連合会(略称「人推協連」)では、今日までの人権問題の学習に取り組んできた成果を基盤に、女性、子ども、高齢者、同和問題などあらゆる課題に対して、市民の自主的・主体的な人権学習を深めていく取り組みを進めています。 
人推協連は市民一人ひとりの人権が尊重されるまちづくりのため、なお一層の人権・生涯学習の推進に努めています。  
人権・生涯学習推進員とは・・・
居住地における幅広い人づくり、地域づくりを含めた女性、子ども、高齢者、同和問題等の人権学習の総合推進の取組みを地域「人権・生涯」学習推進協議会に位置づけて、ボランティアとして自主的・組織的な活動を進めるため、市内全自治会に1~2名の人権・生涯学習推進員を設置しています。 
人権・生涯学習推進員の活動内容は次のとおりです。 
1 自治会、団体との連絡調整等の世話役活動
2 住民団体への啓発並びに集会への参加呼びかけ等の啓発活動
3 地域人推協への参画並びに地区懇談会の開催等の組織活動
4 人づくり、地域づくりのための学習会の開催及び推進
5 学習会・研修会への参加
大津市で人権擁護教育に使用されているテキストの表紙
これは、もう、有志で行うというレベルではなく、組織的に体型的に人権擁護教育が組織ぐるみで行われているということです。道徳ではなく自己主張する方法を系統的・体型的に学ぶということです。

これによって、社会が破壊され、分断され、道徳心に欠け、自己主張するだけの人間が、大津市に溢れてあのとんでもない、中学生に対するイジメにも結びついたと考えられます。

こんな美しい都市が、人権擁護教育で蹂躙
されることなどとうてい許容できません!!
大津市がこの有様ですから、不安になって、私の居住地である函館市のホームページをみてみましたが、人権擁護教育などの言葉はどこにもでてきませんでした。ただし、人権ということば、男女共同参画というところにでてきました。この男女共同参画も、男女共同別姓につながる危険性もあります。しかし、人権擁護教育に関するものはなかったので、胸をなでおろしました。

皆さんの、地域でも、このようなことがないかどうか、HPなどときおり調べておく必要があると思います。もしこの類のことがでてくれば、反対の狼煙をあげるべきです。このようなことを放置しておけば、知らず知らずのうちに大津市のような問題が発生する率がたかくなるどころか、地域が分断されとんでもないことになりかねません。イジメ程度ではなく、犯罪者の集う町になり、とんでもないことになりかねません。

自由や人権、貧困、貧困、暴力などについて訴えか
ける過激な広告いろいろです以下にも掲載していきます
それから、人権に関する私なりの考え方をのべておきます。まずは、すべての人権が、この世の中のすべての人間に認められるなどという愚かな幻想から覚醒しなけばならないということです。たとえば、イジメの加害者にすべての人権など認められするはずかありません。それは、犯罪者にすべての人権が認められないのと同じことです。日本国民でない人に対して日本国民が日本国内で認められているすべての人権を認めることはできないのと同じことです。それは、例えば、学校で規則を守らず、罰を与えられて、普通の生徒に校内で認められている権利を一時的に認められなくなると同じことです。(ひらたくいうと、30分間起立させらりたりとか、罰として、校庭10周のランニングをさせらたりすること。さらに、もっと厳しくなると、停学処分、退学処分を受けたりすること)


ドイツのフランクフルトのロッカーにある広告。人種や
宗教、政治思想などで投獄されることがないようにという内容。
これは、何も日本だけではなく、世界の他の国でも同じです。たとえば、日本人がアメリカに行って、国籍も取得せず、アメリカ国民に与えられている権利をすべて与えよなどと主張しても叶わないのは当然のことです。これは、中国だろうが、韓国だろうが、他の外国だろうが、すべて同じことです。すべての人にすべての人権に付与するのが当然などという考えは、全くの誤りです。日本は、日本人に対しても、外国人に対しても、比較的寛容で、かなり広い人権を付与している国です。しかし、それでもすべての権利を認めているわけではないのです。また、法律を破ったりすれば、人権が制限されるなど当然のことです。罪を犯せぱ、牢に入れられ、かなり人権を剥奪されます。


すべてのロッカーにあります。ちょっと怖いです。でも効果がありそうです。
これは、日本以外の国に行けばすぐわかることです。たとえば、日本人が中国に行って、中国国籍を取得して、中国に住むとします。そこで、日本国で日本人として与えられていたすべての権利を中国政府が保証せよといったとしても、中国政府はそのようなことに耳を貸しません。しかし、いつまでも、よこせと言い続ければ、いずれ、逮捕され監禁され、すべての権利を剥奪されることになるでしょう。


ポーランドにある言論の自由を訴えかけるポスター。
日本国憲法12条では、国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならないと掲載されています。不断の努力とは、より良い生き方をすることです。そのような生き方を教えるのが道徳です。そうして、これは、個人だけで実践するものではなく、社会により実践すべきものです。先の条文では、権利の濫用についても述べられており、権利は普遍的なものではないことを示唆しています。認められるのは、基本的人権であり、まずは人格を互いに尊重しあうことです。このようなことができない人は、人ではなく人の姿をした野獣です。

フランスのパリにあった、有罪の証拠無しに投獄されて
はいけないというポスター。柵を鉄格子に見立てています。
上の八木氏の記事にもあるように、事件の加害少年と保護者も、自分たちは被害少年を自殺に追い込んだ“犯人”呼ばわりされている「被害者」と主張しています。完璧に誤った人権擁護思想にどっぷりと、つかったこの親や本人も、そうして、誤った人権擁護教育を推進した教育委員会や、教師たち、それにそれに加担した人々は、あのような過酷ないじめをした人にも等しくすべての人権が保証されているものと勘違いしているのではないでしょうか?このような野獣たちに、すべての人権を付与するなど、自由の名を借りた腐敗に過ぎません。しかも、被害者は存在しないから、言いたい放題です。これらの野獣たちは、誤った人権擁護教育により、何もかも反証でき、自分の行為を正当化できます。

上のポスターひとつだけでなく、ずらりと並んでいます
だから、いじめは、隠蔽されるし、被害者の人権は侵害され放題です。このままでは、社会は腐敗するだけです。実際、大津市の社会は、こうして破壊されかかっているのです。まずは、誤った人権擁護思想による、すべての人にすべての人権が認められているという幻想から、覚醒することからすべてが始まると思います。

スペインにある死刑制度反対を訴える広告。バスの
停留所のイスが電気椅子に見えるようになっています。
この問題は、単なるイジメの問題ではありません。自民党政権のときは、党内にものの道理を知らない馬鹿なリベラル派いて、民主党と同じく、人権擁護法案を含む日本国解体法案を推進しようとしていましたが、少なくとも、大津市のような事態は発生していませんでした。自民党時代には、ここまでいかなくて、民主党になってからどうしてこのような事態が発生するようになったのか、ここで、徹底的に調査し、膿を出しきらなければ、この問題はいつまでたってもなくなりません。

家庭内暴力について訴える広告。
人権擁護教育を受けたイジメをした当人はもとより、その教育を受けたり、他者に施した加害者の親、関係者、それに大津市の教育委員会、人権協連、人権・生涯学習推進員、日教組、文科省、民主党政権、それに他の都市で、人権擁護教育を制度化して、取り組んでいる都市、その他もろもろ、全部を徹底的に調査し、犯罪者を摘発して、それ相応を処罰をして、それ相当の人権を剥奪し、その根を根絶してしまわなければ、この問題は永遠に解決しないと思います。

ギリシアにある、子供に戦争をさせないことを訴える広告。
私は、このブログで、過去に民主党による、日本国解体法案に関して、場合によっては、自分でも、グロテクスと思われるときがあるほど、その危険性を説いてきました。しかし、今日、その危険性に関する論考が、現実のものとなりました。この誤った人権擁護教育は、大津市だけではなく、他の都市にも蔓延して、地域社会を破壊しつつあります。こんなことを放置しておけば、いずれ、皆さんの住んでいる都市にも蔓延することになります。まずは、そのような都市に棲息する野獣たちを駆逐しましょう。そうして、これを推進する民主党政権を駆逐しなければなりません。自民党の中にも、すべての人権を付与できない野獣が存在しています。これらも、駆逐しましょう!!

スイスにある広告。これは世界のどこかで起きている
光景を日常に加えることで、認識を深めてもらおうというもの。
それには、まずは、次の選挙では、こうした日本国解体法案推進に加担する議員たちは、絶対に当選させないことです。次の選挙が統一選挙になるかどうかはわかりませんが、地方自治体の選挙でも、野獣候補者には、絶対に投票しないことです。

それから、大津市の問題が、人権擁護法案を推進する民主党政権と全く無関係ということはありえず、大いに関係があると思います。国会でも、こうした問題で、民主党を徹底的に追求するべきと思います。マスコミも、この事件を単なるイジメ問題であると考えず、大津市のかなりの部分を含むだけではなく、政府も含む、大きな組織犯罪である可能性に関して、追求していくべきです。

皆さんの周りに、ひよっとしたら、組織犯罪につながる野獣が、それとなく普通の人間のようにして、潜んでいる可能性があります。軽く考えていると大変なことになります。気がついたときには、大津市のようにコミュニティーが破壊されているかもしれません。まずは、大津市のようなことにならないために、そういう、左翼系野獣たちの甘言にのらないように注意すべきでしょう。そう思うのは、私だけでしょうか?

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