北京五輪体操選手の年齢詐称疑惑--中国ネット検閲の実態も話題に
文:Elinor Mills(CNET News.com)翻訳校正:編集部2008/08/22 13:42
あるセキュリティ研究者がGoogleと、百度(バイドゥ)を通じて複数の中国五輪代表の体操選手が出場資格よりも年齢が若いという証拠を明らかにした。
複数の中国人体操選手が年齢資格を満たしていない証拠がネット上にあると最初に報じたのは、The New York Timesと思われる。
3週間前にThe New York Timesは「中国の公式ウェブサイトで掲載されている体操選手の名前と年齢、さらには、公式ニュースメディアに掲載されている選手らの年齢といったネット情報が、パスポート情報と相違している。これらの資料は、何可欣選手と江鈺源選手の2名が14歳で、五輪の年齢資格よりも2歳若いことを示している」と報じた。
続いて先週、Associated Presss(AP)が独自の証拠を見つけた。これによると、五輪が始まる9カ月前の新華社通信の報道では何可欣選手が13歳であることを示していたという。APはこのウェブページを保存したが、その日のうちにページへのアクセスは遮断されたと述べている。
そして今週になり、「Stryde Hax」と名乗るセキュリティ研究者が、ネット検索を通じ発見した選手の年齢の食い違いの詳細を明らかにした。この人物が集めたデータはThe New York TimesとAPの主張を裏付けるものだ。
セキュリティ会社Intrepidus Groupに所属するコンサルタントと自称するStryde氏は米国時間8月19日、「何可欣」と「1994」(ネット上で明らかになっている複数の証拠から同選手の誕生年と思われる)の語を含むExcelのワークシートを、中国語のウェブサイトの中から検索でどう見つけ出したのかを記述している。
中国政府の公式スポーツサイト上で、Stryde氏が見つけた検索結果は1つだけだった。だが、その検索結果をクリックすると、ページは削除されていた。また、何可欣選手の名前は検索結果のキャッシュからも削除されていた。
Stryde氏は中国で最も人気のある検索サイト、バイドゥで検索したときも、キャッシュに何選手の誕生年である1994年と書かれたワークシートを2つ見つけたことを除けば、結果は同様だったとしている。同氏は読者にこのキャッシュを保存し、ネットに掲載するよう求めた。証拠の存在を否定する中国政府の妨害工作を防ぐためだ。
やはりオリンピックは開催すべきではなかったか?
開会式の、CG偽装、口パク偽装から始まり、今度は年齢偽装まで。やはり、中国のその場しのぎの偽装が北京オリンピック閉会の後味を悪くしそうです。
やはり、中国は偽装がお得意ということか。なんとも思わないということなんでしょうか?国家の威信の高揚のためには、何でもありということなんでしょうか?ネット統制が中国政府によって行われているとすれば、これは、大変なことだと思います。
かねてから、私が主張しているように中国では、オリンピックを開催すべきではなかったという結論になると思います。
餃子からはじまって、中国ではこうした偽装が日常茶飯事になっています。無論日本でも、偽装はありますが、国家レベルの偽装は、そうはありません。
昨日は、中国は日本の最大の輸出先になったことを掲載しました。その中で私は「手短にいうと、日本や先進国から部品などをかき集めてきて、中国内で安い賃金で組み立てて輸出をしていることを物語っています。いわゆる、中国による「世界の工場」の実践です」と述べました。これは、突き詰めてみると、日本の部品を集めてきて、組み立てて、「made in chaina」というラベルを貼って出しているということです。それから、中国では日本との合弁企業の輸出や、日本企業そのものの輸出も、中国の輸出として統計資料になります。
こうしたことのほかに、中国の薬剤による死亡例や、義歯の鉛害、その他あげればきりがありません。私のブログではさほど掲載しませんでしたが、他の人のブログをみるとこれでもか、これでもかという偽装があります。
これは、大きな意味でいえば中国の輸出、いや、中国の産業そのものも、偽装と言えるかもしれません。しかし、以前のブログにも述べているようにこのような、偽装はもう長続きしません。それは、中国の人件費も上昇してきて、ただ組み立てるだけでは、割りに合わなくなってきています。
それから、私は以前のブログで「中国ではグーグル・ストリート・ビューを見れない」 といった旨を一度掲載したことがあります。実際「グーグル・ストリート・ビュー」はやっていません。だから、やっていないと掲載したところ、私のブログの 読者の方から「中国国内から、Google Street viewも見られますよ。また2006年から、中国内24市街地のStreet view を提供しているサイトもあります。
http://sh.city8.com/panosearch-pid10058_L238-ptz4.636_0.206_1.309-ctps- snundefined.html」というコメントがありました。私は実はこの記事を掲載する前に、中国内のグーグル・マップを調べてみました。そうする と、やはりグーグル・ストリート・ビューは提供されていませんでした。だから、単純に提供されていないと掲載しました。しかし、後からもう一度調べて見る と、やはりグーグルでは提供していません。あくまでも、百度(バイドゥ)で提供されています。そうしてグーグルマップはストリート・ビューも貼り付けができのに、バイドゥ提供のものは貼り付けができません。
アメリカ以外の日本や、ヨーロッパなどでも、ストリート・ビューはグーグルが提供しています。しかし、中国に限ってなぜ百度(バイドゥ)が提供するのでしょうか?無論中国語でのみ提供されています。外国人などが見る場合には、グーグルが英語で提供したほうがずっと見やすいと思います。
やはり、これもオリンピックを意識したあたかも中国が情報開示を積極的におこなっているかのようにみせかける偽装なのでしょうか?以前天安門事件に関して、グーグルで検索すると、外国で検索するのと中国で検索するのとでは、特に画像検索の内容がまったく違っているという報告もあったことがあります。
この百度(バイドゥ)提供のストリート・ビューを見ると、あたりさわりのないところしか見えないようです。私だとほんのたまにしか、中国に行ったことがないので、しょっちゅう行かれる方は何か偽装を発見できるかもしれません。是非ごらんになってください。
上海など見ると町並みが随分きれいだと思います。実際には、オリンピックなど開催しても、汚いところもあるのですが、そういうところは、ほとんど見られません。やはり、中国政府が検閲したのでしょうか?検閲どころか、バイドゥにやらせて、不味いと思われるところは、全部カットしているのだと思います。政府高官のヤバイ写真など全部あらかじめカットするか、あるいは、CGで偽装しているかもしれません。いずれ、私はバイドゥ・ストリート・ビューによる偽装なども発覚するかもしれないと思っています。いずれにせよ、グーグルが中国内のストリート・ビューを提供するという時代はまだまだ、先のことになるでしょう。いや、永遠にないかもしれません。
いつまでも、コピーや、偽装でごまかすことはできません。まずは、少なくとも公式の行事とか、国際的な行事の場合は、偽装はしないということ、そうして輸出品はどんなことがあっても人体に有害なものは出さないということが中国がまともな国、すなわちオリンピックを開催できる国になるための前提条件だと思います。
以下にこのブログに掲載した中国関連の記事を提示します。反転文字をクリックすれば、当該記事に飛ぶことができます。私の説明不足から、以上の論考、以下の記事を読んでいないと理解できない部分もあるかもしれません。まだ、読んでいない方は是非ご覧になってください。
■景気 強まる「中国頼み」 日本最大の輸出先に-リスク分散のためにも、他のアジア諸国にも注目すべき!
■北京オリンピックがいよいよ開幕!!快進撃を続ける中国IT企業-快進撃はもう続かない?
■四川大地震、6万9225人の死者が確認-オリンピック開催後に大異変が起こる?!
■中国新人類「80後(バーリン・ホー)研究会」発足-2億人を一緒に語ることはできない?
■Lenovoの4月~6月期は65%増益-華やかな五輪の裏でインドの下請けになる道をひたすら走る中国?(面子を重んじる中国人が読むと必ず激怒する人気記事です(笑)!中国の現在の経済の停滞要因に迫っています!!)
■「IOCは中国のネット・アクセス規制を断じて容認しない」とロゲ会長が断言-北京は欧米の陰謀にはまったか?
■IOC、中国は環境問題の約束を果たせると確信-人民の煮えたぎるマグマはどうするのか?
■北京オリンピック開催に向け警戒感高まる-終了後の方が、テロ、暴動が頻発する?
■中国:五輪の祭典が北京市民の生活を圧迫-オリンピック開催後を予感させる連続爆破事件?
■「ちゃいな.COM」中国総局長 伊藤正 「80後」は中国を変えるかは正しくない-正確には「80後」の一部、それも少数派が中国を変える。
■中国で暴動は日常茶飯事-この事態改善されない限り中国はまともにならない!
■中国海軍の日本に対する傍若無人な態度は何を意味するのか?-中国の軍隊は脆弱?
■<北京五輪>空からのテロに備え、地対空ミサイルを配備か-異常行動の中国?
■厳戒のラサで聖火リレー-チベット暴動から3ヶ月-中国の五重苦をどう解消するつもりなのか?
■「おから工事」批判で国家政権転覆罪-確定した中国分裂の筋書き?
■「80後」は車を買うべきか?-世代をひとくくりにする愚かさ?
■中国核爆発か-高まる情報開示の圧力
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■自衛隊機派遣を見送り、世論配慮の中国側が受け入れ難色-幻の日本軍支援は歴史上の転換点?
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■自主的に救援活動をする中国の若者たち-80後世代と一つにくくるのは間違い?!
■不可解な中国の報道二題-やらせ義捐金とノーベル平和賞
■中国携帯電話事情-80後世代分類のツールともなるか?
■現代史は語る―大地震から始まった中国崩壊の道筋
■中国「イチゴ族」-中国の未来は彼らのもの
■胡錦濤主席の来日-その真の目的は?
■China Fashion week 開催さる-中国ゼリー層にも押し寄せる情報洪水
■ゼリー世代のミーイズム-体制から身を守る知恵か?
■中国ゼリー層-明日の中国を牽引する原動力となるか?
■チャイナ・アート・バブルにも冷めた見方のできる中国ゼリー世代?
■中国分裂の筋書き-(その10)パクスマリーナが拓く世界の平和と大繁栄
■中国分裂の筋書き-(その9)日本の対応は?
■中国分裂の筋書き-(その8)迫られる中国の選択
■中国分裂の筋書き-(その7)忘れてはいけない中国の不良債権
■中国分裂の筋書き-(その6)現代中国の混乱ぶりを現す動画の数々
■中国分裂の筋書き-(その5)他の人達はどう思っているのか?
■中国分裂の筋書き-(その4)毛沢東を統合の象徴にすることができない中国中央政府の苦悩
■中国分裂の筋書き-(その3)中国バブルの真実
■中国分裂の筋書-(その2)革命でもなければ現代中国は変わらない
■中国分裂の筋書-(その1)繰り返される歴史
■中国"義歯"から鉛「安全に問題」
■中国産原料を使ったヘパリン製剤で自主回収へ・・・・米国では死者21名
■世界一人当たりのGDP(国内総生産)と、一人当たり資産−これでも中国は経済大国か?
■南京虐殺記念館に対する日本政府の申し入れに関して考えた、中国のお家事情
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